JPH0660752A - 外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法 - Google Patents
外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法Info
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- JPH0660752A JPH0660752A JP4224511A JP22451192A JPH0660752A JP H0660752 A JPH0660752 A JP H0660752A JP 4224511 A JP4224511 A JP 4224511A JP 22451192 A JP22451192 A JP 22451192A JP H0660752 A JPH0660752 A JP H0660752A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所望の外形輪郭の外周被覆多本平行電気絶縁
電線を簡単な装置で経済的に製造する方法を提供する。 【構成】 電気絶縁素線12の走行方向に離隔して対向
配置された2個の素線配列板14、16に素線を通して
所望の配列の素線束を形成し、次いで素線配列板の前方
に配置された収束ダイス20にその素線束を通して素線
を収束させて電気絶縁素線収束体を形成し、収束ダイス
に比較的近接して配置された押出被覆装置22に引き続
いて素線収束体を導入して外周にシース層を押出被覆し
て素線収束体の一体性を確保し、所望の外形の外周被覆
多本平行電気絶縁電線30を製造する。必要に応じ前段
及び後段素線配列板の間に設置された加熱装置18によ
り加熱して電気絶縁体層の接着性を高める。
電線を簡単な装置で経済的に製造する方法を提供する。 【構成】 電気絶縁素線12の走行方向に離隔して対向
配置された2個の素線配列板14、16に素線を通して
所望の配列の素線束を形成し、次いで素線配列板の前方
に配置された収束ダイス20にその素線束を通して素線
を収束させて電気絶縁素線収束体を形成し、収束ダイス
に比較的近接して配置された押出被覆装置22に引き続
いて素線収束体を導入して外周にシース層を押出被覆し
て素線収束体の一体性を確保し、所望の外形の外周被覆
多本平行電気絶縁電線30を製造する。必要に応じ前段
及び後段素線配列板の間に設置された加熱装置18によ
り加熱して電気絶縁体層の接着性を高める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望本数の電気絶縁素
線を所望配列にて相互に平行に収束密着させて形成した
電気絶縁素線収束体の外周をシース層にて被覆してなる
外周被覆多本平行電気絶縁電線を製造する方法に関す
る。
線を所望配列にて相互に平行に収束密着させて形成した
電気絶縁素線収束体の外周をシース層にて被覆してなる
外周被覆多本平行電気絶縁電線を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高周波コイル、高周波トランス等の高周
波分野では、多数の電気絶縁素線を集合させて形成した
電気絶縁素線の集合体を巻線用線材として使用してい
る。かかる電気絶縁素線の集合体として、多数の電気絶
縁素線を撚り合わせて一体化した電気絶縁素線撚合体か
らなる所謂リッツ線、或いは形成したリッツ線の外周に
電気絶縁性合成樹脂を押出被覆してシース層を施したシ
ース線が、従来から使用されてきた。
波分野では、多数の電気絶縁素線を集合させて形成した
電気絶縁素線の集合体を巻線用線材として使用してい
る。かかる電気絶縁素線の集合体として、多数の電気絶
縁素線を撚り合わせて一体化した電気絶縁素線撚合体か
らなる所謂リッツ線、或いは形成したリッツ線の外周に
電気絶縁性合成樹脂を押出被覆してシース層を施したシ
ース線が、従来から使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のリッツ線、或いはシース線は、多数の電気絶縁素線の
集合を一体化するために、電気絶縁素線を撚り合わせた
電気絶縁素線撚合体として形成されているので、以下に
挙げるような種々の問題を有していた。まず、従来のリ
ッツ線、或いはシース線は、電気絶縁素線を撚り合わせ
た素線撚合体であるため、電気絶縁素線を平行に収束密
着した素線収束体に較べて外径が大きくなり、占積率、
即ち単位断面積当たりの素線断面積の総面積を大きくす
ることが難しかった。特に、従来のリッツ線、シ−ス線
は、撚り工程中に電気絶縁素線の電気絶縁体層が損傷を
受け易く、また撚り工程を実施するためにそれだけ製造
コストも嵩む。その上、このように撚られたリッツ線
は、ボビン等に巻かれたとき、巻きぐせが付いてしま
い、このためこのリッツ線をボビンから引き出してコイ
ルに巻くときに、断線し易い問題があった。
のリッツ線、或いはシース線は、多数の電気絶縁素線の
集合を一体化するために、電気絶縁素線を撚り合わせた
電気絶縁素線撚合体として形成されているので、以下に
挙げるような種々の問題を有していた。まず、従来のリ
ッツ線、或いはシース線は、電気絶縁素線を撚り合わせ
た素線撚合体であるため、電気絶縁素線を平行に収束密
着した素線収束体に較べて外径が大きくなり、占積率、
即ち単位断面積当たりの素線断面積の総面積を大きくす
ることが難しかった。特に、従来のリッツ線、シ−ス線
は、撚り工程中に電気絶縁素線の電気絶縁体層が損傷を
受け易く、また撚り工程を実施するためにそれだけ製造
コストも嵩む。その上、このように撚られたリッツ線
は、ボビン等に巻かれたとき、巻きぐせが付いてしま
い、このためこのリッツ線をボビンから引き出してコイ
ルに巻くときに、断線し易い問題があった。
【0004】このような、電気絶縁素線撚合体の外周に
シース層を被覆してなる従来のリッツ線或いはシース線
に付随する上述した種々の欠点を解消すべく、鋭意研究
を重ねた結果、本発明者らは、所望本数の電気絶縁素線
を撚り合わせること無く相互に平行に収束密着させ、得
た電気絶縁素線収束体の外周にシース層を被覆してなる
外周被覆多本平行電気絶縁電線によって、上述の種々の
問題を解消出来るという知見を得た。加えて、この外周
被覆多本平行電気絶縁電線には、電気絶縁素線を撚り合
わせないので、多数の電気絶縁素線を所望配列にて収束
させて、例えば、平型、三角形、円形等の所望外形の外
周被覆多本平行電気絶縁電線を形成できるという利点も
ある。ところが、このような外周被覆多本平行電気絶縁
電線は、新規なものであり、この電線を実用化するに
は、電気絶縁素線を相互に平行に収束密着させる実用的
な方法の開発、及びその方法を実施できる装置の開発が
必要であった。
シース層を被覆してなる従来のリッツ線或いはシース線
に付随する上述した種々の欠点を解消すべく、鋭意研究
を重ねた結果、本発明者らは、所望本数の電気絶縁素線
を撚り合わせること無く相互に平行に収束密着させ、得
た電気絶縁素線収束体の外周にシース層を被覆してなる
外周被覆多本平行電気絶縁電線によって、上述の種々の
問題を解消出来るという知見を得た。加えて、この外周
被覆多本平行電気絶縁電線には、電気絶縁素線を撚り合
わせないので、多数の電気絶縁素線を所望配列にて収束
させて、例えば、平型、三角形、円形等の所望外形の外
周被覆多本平行電気絶縁電線を形成できるという利点も
ある。ところが、このような外周被覆多本平行電気絶縁
電線は、新規なものであり、この電線を実用化するに
は、電気絶縁素線を相互に平行に収束密着させる実用的
な方法の開発、及びその方法を実施できる装置の開発が
必要であった。
【0005】本発明の目的は、所望の外形輪郭の外周被
覆多本平行電気絶縁電線を簡単な製造装置で経済的に製
造する方法を提供することである。
覆多本平行電気絶縁電線を簡単な製造装置で経済的に製
造する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、電気絶縁素
線を撚り合わせて一体化する方法に代えて、電気絶縁素
線束を収束孔に通し強制して収束密着させる方法に着眼
し、本発明を発明するに到った。上記目的を達成するた
めに、本発明に係る外周被覆多本平行電気絶縁電線の製
造方法は、所望本数の電気絶縁素線を所望配列にて相互
に平行に収束密着させて形成した電気絶縁素線収束体の
外周をシース層にて被覆してなる外周被覆多本平行電気
絶縁電線を製造するに際し、少なくとも電気絶縁素線の
所望本数に等しい数の素線孔を所望配列に相似する配置
で備えた素線配列板の素線孔に所望本数の電気絶縁素線
をそれぞれ通して、所望配列に相似する配列の電気絶縁
素線束に集合させ、電気絶縁素線収束体の外形に相似す
る輪郭を有する収束孔を備え、かつ素線配列板の素線走
行方向前方に設置された収束ダイスの収束孔に電気絶縁
素線束を通しつつ収束孔の輪郭に収束して、電気絶縁素
線収束体を形成し収束ダイスの素線走行方向前方に設け
られ押出被覆装置に電気絶縁素線収束体を導入してその
外周にシース層を押出被覆することを特徴としている。
線を撚り合わせて一体化する方法に代えて、電気絶縁素
線束を収束孔に通し強制して収束密着させる方法に着眼
し、本発明を発明するに到った。上記目的を達成するた
めに、本発明に係る外周被覆多本平行電気絶縁電線の製
造方法は、所望本数の電気絶縁素線を所望配列にて相互
に平行に収束密着させて形成した電気絶縁素線収束体の
外周をシース層にて被覆してなる外周被覆多本平行電気
絶縁電線を製造するに際し、少なくとも電気絶縁素線の
所望本数に等しい数の素線孔を所望配列に相似する配置
で備えた素線配列板の素線孔に所望本数の電気絶縁素線
をそれぞれ通して、所望配列に相似する配列の電気絶縁
素線束に集合させ、電気絶縁素線収束体の外形に相似す
る輪郭を有する収束孔を備え、かつ素線配列板の素線走
行方向前方に設置された収束ダイスの収束孔に電気絶縁
素線束を通しつつ収束孔の輪郭に収束して、電気絶縁素
線収束体を形成し収束ダイスの素線走行方向前方に設け
られ押出被覆装置に電気絶縁素線収束体を導入してその
外周にシース層を押出被覆することを特徴としている。
【0007】電気絶縁素線の所望配列を維持する上か
ら、望ましくは、素線孔の径は、電気絶縁素線の外径よ
り僅かに大きい程度とし、更に2枚の同一の素線配列板
をその素線孔同士が同一線上にあるように離隔して対向
配置し、2枚の素線配列板の同一直線上にある素線孔同
士に素線の所望本数をそれぞれ通すようにする。それに
より、電気絶縁素線束の各素線を均一な張力で緊張さ
せ、かつ安定して、所望配列に相似した配列に集合させ
ることができる。更に、2個の素線配列板の間に加熱装
置を設けて、電気絶縁素線を100°C程度に加熱し、
電気絶縁素線の導体の柔軟性と電気絶縁体層の接着性を
高めて、電気絶縁素線束の収束と密着を容易にするのが
望ましい。その際、加熱装置は、従来から使用されてい
る種類の加熱装置、例えば線材走行型熱風式加熱装置を
使用することができる。ただし、素線配列板は1枚のみ
でも充分効果を発揮する。
ら、望ましくは、素線孔の径は、電気絶縁素線の外径よ
り僅かに大きい程度とし、更に2枚の同一の素線配列板
をその素線孔同士が同一線上にあるように離隔して対向
配置し、2枚の素線配列板の同一直線上にある素線孔同
士に素線の所望本数をそれぞれ通すようにする。それに
より、電気絶縁素線束の各素線を均一な張力で緊張さ
せ、かつ安定して、所望配列に相似した配列に集合させ
ることができる。更に、2個の素線配列板の間に加熱装
置を設けて、電気絶縁素線を100°C程度に加熱し、
電気絶縁素線の導体の柔軟性と電気絶縁体層の接着性を
高めて、電気絶縁素線束の収束と密着を容易にするのが
望ましい。その際、加熱装置は、従来から使用されてい
る種類の加熱装置、例えば線材走行型熱風式加熱装置を
使用することができる。ただし、素線配列板は1枚のみ
でも充分効果を発揮する。
【0008】本発明方法を実施するに当たり、押出被覆
装置は、常用の押出被覆装置を使用できる。尚、押出被
覆装置を出た後、必要に応じ乾燥炉及び焼結炉に導入す
ることもできる。素線配列板から出た電気絶縁素線束を
収束ダイスで収束する際、形成された電気絶縁素線収束
体の収束径を小さくし、占積率を高くするには、収束ダ
イスの収束孔の径を電気絶縁素線収束体の所望収束径の
92%〜120%の範囲で選択することが望ましい。本
発明方法は、従来から既知の電気絶縁素線に対して特に
制約なく適用でき、電気絶縁素線収束体の外周に押出被
覆されるシース層の材料も、例えば合成樹脂、ゴム等の
従来から使用されている材料を使用できる。
装置は、常用の押出被覆装置を使用できる。尚、押出被
覆装置を出た後、必要に応じ乾燥炉及び焼結炉に導入す
ることもできる。素線配列板から出た電気絶縁素線束を
収束ダイスで収束する際、形成された電気絶縁素線収束
体の収束径を小さくし、占積率を高くするには、収束ダ
イスの収束孔の径を電気絶縁素線収束体の所望収束径の
92%〜120%の範囲で選択することが望ましい。本
発明方法は、従来から既知の電気絶縁素線に対して特に
制約なく適用でき、電気絶縁素線収束体の外周に押出被
覆されるシース層の材料も、例えば合成樹脂、ゴム等の
従来から使用されている材料を使用できる。
【0009】
【作用】本発明において、電気絶縁素線の走行方向に設
置された素線配列板に電気絶縁素線を通すことにより、
素線を引張する張力を均一化し、走行中の素線の振動を
抑制しつつ、電気絶縁素線相互の相対位置を所望の配列
に維持し、かつ素線のばらけ、絡みを防止することがで
きる。素線配列板から出た電気絶縁素線束を収束ダイス
の収束孔に強制して通すことにより、所望の外形に電気
絶縁素線束を収束密着し、かつ素線の飛び出し等の無い
ほぼ完全な電気絶縁素線収束体を形成することができ
る。収束ダイスに比較的近接して設置された押出被覆装
置によって、収束ダイスで形成された電気絶縁素線収束
体の外周に直ちにシース層を押出被覆して電気絶縁素線
収束体の一体化を確実にしている。
置された素線配列板に電気絶縁素線を通すことにより、
素線を引張する張力を均一化し、走行中の素線の振動を
抑制しつつ、電気絶縁素線相互の相対位置を所望の配列
に維持し、かつ素線のばらけ、絡みを防止することがで
きる。素線配列板から出た電気絶縁素線束を収束ダイス
の収束孔に強制して通すことにより、所望の外形に電気
絶縁素線束を収束密着し、かつ素線の飛び出し等の無い
ほぼ完全な電気絶縁素線収束体を形成することができ
る。収束ダイスに比較的近接して設置された押出被覆装
置によって、収束ダイスで形成された電気絶縁素線収束
体の外周に直ちにシース層を押出被覆して電気絶縁素線
収束体の一体化を確実にしている。
【0010】本発明方法は、上述のように電気絶縁素線
の走行方向に配置された素線配列板に電気絶縁素線を通
して所望の配列に配列し、次いで所望の配列を維持した
まま収束ダイスによって強制して相互に平行に収束密着
させて所望の形状と寸法の一体的電気絶縁素線収束体を
形成し、得た電気絶縁素線収束体の外周に引き続き押出
被覆装置によってシース層を押出被覆して、それにより
電気絶縁素線収束体の一体性を確実にしている。
の走行方向に配置された素線配列板に電気絶縁素線を通
して所望の配列に配列し、次いで所望の配列を維持した
まま収束ダイスによって強制して相互に平行に収束密着
させて所望の形状と寸法の一体的電気絶縁素線収束体を
形成し、得た電気絶縁素線収束体の外周に引き続き押出
被覆装置によってシース層を押出被覆して、それにより
電気絶縁素線収束体の一体性を確実にしている。
【0011】
【実施例】以下に、添付図面を参照して実施例に基づき
本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明方法を実
施するための外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造装置
(以下、簡単のために装置と言う。)10の概略構成を
示す図である。装置10は、電気絶縁素線(以下、簡単
のために素線と言う)12の走行方向に約5m離隔して
対向設置された2枚の同一の前段及び後段素線配列板1
4、16と、前後段の素線配列板14、16の間に設置
された熱風式加熱装置18と、後段素線配列板16の素
線走行方向の前方約1mの所に設置された収束ダイス2
0と、更に素線走行方向の前方に比較的近接して設置さ
れた押出被覆装置22とから構成されている。
本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明方法を実
施するための外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造装置
(以下、簡単のために装置と言う。)10の概略構成を
示す図である。装置10は、電気絶縁素線(以下、簡単
のために素線と言う)12の走行方向に約5m離隔して
対向設置された2枚の同一の前段及び後段素線配列板1
4、16と、前後段の素線配列板14、16の間に設置
された熱風式加熱装置18と、後段素線配列板16の素
線走行方向の前方約1mの所に設置された収束ダイス2
0と、更に素線走行方向の前方に比較的近接して設置さ
れた押出被覆装置22とから構成されている。
【0012】前段及び後段素線配列板14、16は、ほ
ぼ同一のものであって、図2に示すように製造すべき外
周被覆多本平行電気絶縁電線の素線数と少なくとも同じ
数の素線孔24を所望の素線配列に相似する配置で備え
ていて、素線孔24の孔径は、素線12の外径より僅か
に大きい。素線配列板14、16は、それぞれの素線孔
同士24が対を成して同一線上にあるように、離隔して
対向配置されており、素線12は各々手前の前段素線配
列板14の1個の素線孔24を通過し、次いでその前方
にある後段素線配列板16の対の素線孔24を通過す
る。素線孔の配列と数は、例として、図2(a)、
(b)及び(c)に模式的に示したような配列と数にな
っている。例えば、図2(a)では、7個の素線孔24
が中心の1個の周りに描かれた正6角形の角に配置され
ている。
ぼ同一のものであって、図2に示すように製造すべき外
周被覆多本平行電気絶縁電線の素線数と少なくとも同じ
数の素線孔24を所望の素線配列に相似する配置で備え
ていて、素線孔24の孔径は、素線12の外径より僅か
に大きい。素線配列板14、16は、それぞれの素線孔
同士24が対を成して同一線上にあるように、離隔して
対向配置されており、素線12は各々手前の前段素線配
列板14の1個の素線孔24を通過し、次いでその前方
にある後段素線配列板16の対の素線孔24を通過す
る。素線孔の配列と数は、例として、図2(a)、
(b)及び(c)に模式的に示したような配列と数にな
っている。例えば、図2(a)では、7個の素線孔24
が中心の1個の周りに描かれた正6角形の角に配置され
ている。
【0013】前段素線配列板14と後段素線配列板16
との間に設置されている熱風式加熱装置18は、素線1
2が一方の端部から炉内に入って走行し他方の端部から
出る間に炉内を素線12に対して向流で流れる熱風によ
って素線12を加熱する形式の加熱装置である。加熱装
置18は、素線12を加熱して素線12の導体の柔軟性
及び電気絶縁体層の接着性を高めて次の収束ダイス20
での電気絶縁素線束の収束密着を容易にするために必要
に応じ使用されるものであって、本発明方法を実施する
に当たり必ず必要とされるものではない。
との間に設置されている熱風式加熱装置18は、素線1
2が一方の端部から炉内に入って走行し他方の端部から
出る間に炉内を素線12に対して向流で流れる熱風によ
って素線12を加熱する形式の加熱装置である。加熱装
置18は、素線12を加熱して素線12の導体の柔軟性
及び電気絶縁体層の接着性を高めて次の収束ダイス20
での電気絶縁素線束の収束密着を容易にするために必要
に応じ使用されるものであって、本発明方法を実施する
に当たり必ず必要とされるものではない。
【0014】収束ダイス20は、図3に示すように、ほ
ぼその中央に収束孔26を有し、後段素線配列板16か
ら出た素線束をその収束孔26に強制して通すことによ
って、素線を所望の形状に収束密着させることができ
る。このように素線の束を収束ダイス20の収束孔26
に通すと、外周側に配置された素線がダイス20にこす
られて加熱されると共に相互に接触するので、素線12
の絶縁層をなすワニスに低融点のものを用いたり、ダイ
ス20の厚さを適当な長さにすることにより、外周側の
素線12を相互に弱く接触させて形状保持性を向上でき
る。収束孔26の輪郭は、外周被覆多本平行電気絶縁電
線の所望の外形に相似の形状をしており、例示的に図3
(a)、(b)及び(c)に示すように円形、四角形、
或いは三角形等の形状にすることができる。
ぼその中央に収束孔26を有し、後段素線配列板16か
ら出た素線束をその収束孔26に強制して通すことによ
って、素線を所望の形状に収束密着させることができ
る。このように素線の束を収束ダイス20の収束孔26
に通すと、外周側に配置された素線がダイス20にこす
られて加熱されると共に相互に接触するので、素線12
の絶縁層をなすワニスに低融点のものを用いたり、ダイ
ス20の厚さを適当な長さにすることにより、外周側の
素線12を相互に弱く接触させて形状保持性を向上でき
る。収束孔26の輪郭は、外周被覆多本平行電気絶縁電
線の所望の外形に相似の形状をしており、例示的に図3
(a)、(b)及び(c)に示すように円形、四角形、
或いは三角形等の形状にすることができる。
【0015】押出被覆装置22は、収束ダイス20に近
接して配置されており、収束ダイス20によって所望の
形状に収束密着した電気絶縁素線収束体の外周に直ちに
シース層を押出被覆することによって、電気絶縁素線収
束体の一体性及び形状の維持を確実にする。押出被覆装
置22は、ダイを備えた常用のシース被覆用の押出被覆
装置である。この実施例の装置10によれば、サプライ
スタンド28に巻回されている素線12が、先ず前段素
線配列板14に導入され、後段素線配列板16との協働
により所定の配列に整列された後、その配列を維持しつ
つ加熱装置18内を走行して必要に応じ加熱され、後段
素線配列板16を経て収束ダイス20にて所定の収束径
に機械的に強制して収束され、引き続いて比較的近接し
て設置された押出被覆装置22にてシース層が押出被覆
されて最終製品30となり、巻き取りホビン32に巻き
取られる。素線12は、上記工程中適度に緊張するよう
に常用の手段により所要の張力にて引張されている。
接して配置されており、収束ダイス20によって所望の
形状に収束密着した電気絶縁素線収束体の外周に直ちに
シース層を押出被覆することによって、電気絶縁素線収
束体の一体性及び形状の維持を確実にする。押出被覆装
置22は、ダイを備えた常用のシース被覆用の押出被覆
装置である。この実施例の装置10によれば、サプライ
スタンド28に巻回されている素線12が、先ず前段素
線配列板14に導入され、後段素線配列板16との協働
により所定の配列に整列された後、その配列を維持しつ
つ加熱装置18内を走行して必要に応じ加熱され、後段
素線配列板16を経て収束ダイス20にて所定の収束径
に機械的に強制して収束され、引き続いて比較的近接し
て設置された押出被覆装置22にてシース層が押出被覆
されて最終製品30となり、巻き取りホビン32に巻き
取られる。素線12は、上記工程中適度に緊張するよう
に常用の手段により所要の張力にて引張されている。
【0016】次に、上述の装置10を使用した本発明方
法の実施について説明する。図1に示した装置におい
て、導体径0.10mmのポリウレタン被覆された銅線
(皮膜厚さ0.005mm、仕上げ外径0.11mm、以下
ポリウレタン銅線と略称する)37本を37個のサプラ
イスタンド28にそれぞれ準備する。次いで、最終製品
として円形の外形を有する外周被覆多本平行電気絶縁電
線を得るために、前段素線配列板14と後段素線配列板
16に設けられた素線孔24に同心円状配列で37本の
ポリウレタン銅線の各々を通して同心円形に集合させ
る。尚、必要に応じ、加熱装置18で100°C程度に
ポリウレタン銅線を加熱する。更に、直径0.753mm
(素線の収束体の外径に対する比率で99.6%)の円
形収束孔26を有する図3(a)に示すような収束ダイ
ス20にポリウレタン銅線束を通して円形の外形に収束
密着させる。引き続いて、直径0.85mmの押出ダイス
を備えた押出被覆装置22に導入してポリウレタン銅線
束の外周に熱可塑性ポリウレタンにてシース層を押出被
覆する。
法の実施について説明する。図1に示した装置におい
て、導体径0.10mmのポリウレタン被覆された銅線
(皮膜厚さ0.005mm、仕上げ外径0.11mm、以下
ポリウレタン銅線と略称する)37本を37個のサプラ
イスタンド28にそれぞれ準備する。次いで、最終製品
として円形の外形を有する外周被覆多本平行電気絶縁電
線を得るために、前段素線配列板14と後段素線配列板
16に設けられた素線孔24に同心円状配列で37本の
ポリウレタン銅線の各々を通して同心円形に集合させ
る。尚、必要に応じ、加熱装置18で100°C程度に
ポリウレタン銅線を加熱する。更に、直径0.753mm
(素線の収束体の外径に対する比率で99.6%)の円
形収束孔26を有する図3(a)に示すような収束ダイ
ス20にポリウレタン銅線束を通して円形の外形に収束
密着させる。引き続いて、直径0.85mmの押出ダイス
を備えた押出被覆装置22に導入してポリウレタン銅線
束の外周に熱可塑性ポリウレタンにてシース層を押出被
覆する。
【0017】シース層を施して完成した外周被覆多本平
行電気絶縁電線30を巻き取りホビン32に巻き取きと
って製品とする。このようして、所望本数、37本のポ
リウレタン銅線を所望の同心円状配列にて相互に平行に
収束密着させ、更にその上に熱可塑性ポリウレタン製シ
ース層を被覆した丸形の外周被覆多本平行電気絶縁電線
を簡単な装置で容易に製造することができる。
行電気絶縁電線30を巻き取りホビン32に巻き取きと
って製品とする。このようして、所望本数、37本のポ
リウレタン銅線を所望の同心円状配列にて相互に平行に
収束密着させ、更にその上に熱可塑性ポリウレタン製シ
ース層を被覆した丸形の外周被覆多本平行電気絶縁電線
を簡単な装置で容易に製造することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法は、電
気絶縁素線の走行方向に配置された素線配列板に素線を
通して所望の配列の素線束を形成し、次いで素線配列板
の前方に配置された収束ダイスにその素線束を強制的に
通して素線を収束密着させて素線収束体を形成し、収束
ダイスの前方に配置された押出被覆装置に引き続いて素
線収束体を導入して外周にシース層を被覆して素線収束
体の一体性を確保することによって、所望の外形の外周
被覆多本平行電気絶縁電線を製造することができる。本
発明方法は、その実施に当たり素線配列板と収束ダイス
との組み合わせ及び押出被覆装置を使用した比較的簡単
な構成の装置のみを必要としているので、殆ど動力を必
要とせず極めて経済的にかつ高い生産効率で外周被覆多
本平行電気絶縁電線を製造することができる。
気絶縁素線の走行方向に配置された素線配列板に素線を
通して所望の配列の素線束を形成し、次いで素線配列板
の前方に配置された収束ダイスにその素線束を強制的に
通して素線を収束密着させて素線収束体を形成し、収束
ダイスの前方に配置された押出被覆装置に引き続いて素
線収束体を導入して外周にシース層を被覆して素線収束
体の一体性を確保することによって、所望の外形の外周
被覆多本平行電気絶縁電線を製造することができる。本
発明方法は、その実施に当たり素線配列板と収束ダイス
との組み合わせ及び押出被覆装置を使用した比較的簡単
な構成の装置のみを必要としているので、殆ど動力を必
要とせず極めて経済的にかつ高い生産効率で外周被覆多
本平行電気絶縁電線を製造することができる。
【図1】本発明方法を実施するための外周被覆多本平行
電気絶縁電線の製造装置の系統図である。
電気絶縁電線の製造装置の系統図である。
【図2】図1に示した製造装置の素線配列板の例示的説
明図である。
明図である。
【図3】図1に示した製造装置の収束ダイスの例示的説
明図である。
明図である。
10 本発明方法を実施するための外周被覆多本平行電
気絶縁電線の製造装置 12 電気絶縁素線 14 前段素線配列板 16 後段素線配列板 18 熱風式加熱装置 20 収束ダイス 22 押出被覆装置 24 素線孔 26 収束孔 28 サプライスタンド 30 外周被覆多本平行電気絶縁電線 32 巻き取りホビン
気絶縁電線の製造装置 12 電気絶縁素線 14 前段素線配列板 16 後段素線配列板 18 熱風式加熱装置 20 収束ダイス 22 押出被覆装置 24 素線孔 26 収束孔 28 サプライスタンド 30 外周被覆多本平行電気絶縁電線 32 巻き取りホビン
Claims (1)
- 【請求項1】 所望本数の電気絶縁素線を所望配列にて
相互に平行に収束密着させて形成した電気絶縁素線収束
体の外周をシース層にて被覆してなる外周被覆多本平行
電気絶縁電線を製造するに際し、 少なくとも前記電気絶縁素線の所望本数に等しい数の素
線孔を前記所望配列に相似する配置で備えた素線配列板
の前記素線孔に前記所望本数の電気絶縁素線をそれぞれ
通して、前記所望配列に相似する配列の電気絶縁素線束
に集合させ、 前記電気絶縁素線収束体の外形に相似する輪郭を有する
収束孔を備え、かつ前記素線配列板の素線走行方向前方
に設置された収束ダイスの前記収束孔に前記電気絶縁素
線束を通しつつ前記収束孔の輪郭に収束して、前記電気
絶縁素線収束体を形成し前記収束ダイスの素線走行方向
前方に設けられ押出被覆装置に前記電気絶縁素線収束体
を導入してその外周にシース層を押出被覆することを特
徴とする外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224511A JPH0660752A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224511A JPH0660752A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0660752A true JPH0660752A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16814947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4224511A Pending JPH0660752A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 外周被覆多本平行電気絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0660752A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017076704A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 矢崎総業株式会社 | 非接触電力伝送ユニット |
| CN115458238A (zh) * | 2022-10-13 | 2022-12-09 | 刘业军 | 一种网线制造工艺 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP4224511A patent/JPH0660752A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017076704A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 矢崎総業株式会社 | 非接触電力伝送ユニット |
| CN115458238A (zh) * | 2022-10-13 | 2022-12-09 | 刘业军 | 一种网线制造工艺 |
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