JPH0660793A - リニア型カソードおよび該カソードを用いた電子銃 - Google Patents

リニア型カソードおよび該カソードを用いた電子銃

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JPH0660793A
JPH0660793A JP317592A JP317592A JPH0660793A JP H0660793 A JPH0660793 A JP H0660793A JP 317592 A JP317592 A JP 317592A JP 317592 A JP317592 A JP 317592A JP H0660793 A JPH0660793 A JP H0660793A
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JP
Japan
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cathode
insulator
filament
linear
impregnated
Prior art date
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Pending
Application number
JP317592A
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English (en)
Inventor
Satoru Shibata
悟 柴田
Masaaki Fujii
正昭 藤井
Hidetaka Mano
秀孝 真野
Atsushi Inoue
淳 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
New Japan Radio Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Original Assignee
LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
New Japan Radio Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱用フィラメントで発生した熱を効率良く
カソードに伝達すること。 【構成】 長尺状のカソード本体2に近接して円筒状の
絶縁碍子20が平行に配置されている。絶縁碍子20は
カソード本体2に対面する側に開口部20aが形成さ
れ、絶縁碍子20の内部に設けられた加熱用フィラメン
ト1の熱を輻射熱としてカソード本体2に伝達できるよ
うになっている。またカソード本体2は、ポーラスタン
グステン基板の孔内にバリウム化合物を含浸させた材料
で構成されており、比較的低温度で電子を発生させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィラメントにより加
熱されて電子を放出するカソードおよび該カソードを用
いた電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスポット状ビーム型電子銃は、図
8に示すように、加熱用フィラメント51、カソード5
2、グリッド電極53、アノード電極54が所定間隔を
おいてこの順に配置されている。そして、加熱用フィラ
メント51でカソード52を加熱したときカソード52
は電子を発生する。この場合、カソード52の材料とし
て高融点金属を用いると、カソード52は2000℃
(輝度温度計の計測値)以上の高温度に加熱された状態
で電子を発生する。カソード52で発生した電子はグリ
ッド電極53で収束され、さらにアノード電極54で加
速されて、ビーム55として投射される。そのビーム5
5の断面形状は符号55aで示すようなスポット状の小
円形となる。
【0003】また、従来のリニア型の傍熱型電子銃で
は、長尺状に形成されたカソードを背面側から加熱する
ように、長尺状の加熱用フィラメントがカソードに沿っ
て設けられている。そして、加熱用フィラメントは円筒
状の絶縁碍子内に収納され、カソードとは絶縁された構
成となっている。
【0004】さらに、加熱用フィラメントは、カソード
とその加熱用フィラメントとの間でのショートを避ける
ために相互間を絶縁する必要がある。従来、この絶縁
は、タングステン線あるいはモリブデン線などの高融点
金属からなるフィラメント本線の外表面に、アルミナ
(Al23)を霧状に吹き付けたり電着等によりコーテ
ィングしたりして、あるいはイットリア(Y23)を粉
末で溶着して絶縁層を形成することにより行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうちスポット状ビーム型電子銃では、ビームが
スポット状であるため照射面積が狭く、加熱処理能力
(効率)が低下して実用的ではない。また、高融点金属
をカソードに用いると、カソードが高温度に加熱される
ため変形等が生じ易く、安定した均一なビームを得るこ
とが困難である。しかも、高温度に加熱するための加熱
システムが新たに必要となり、装置全体が複雑かつ大型
化する等の問題もある。
【0006】また、上記従来のリニア型の傍熱型電子銃
では、絶縁碍子が加熱用フィラメントの全周面を取り囲
んでいるため、フィラメントからカソードへの熱は絶縁
碍子を介して伝達されるため、熱効率が悪い。
【0007】さらに、従来の加熱用フィラメントはその
外表面にアルミナ層またはイットリア層だけが形成され
たものであるため、耐熱性および絶縁性の点で問題があ
る。すなわち、アルミナ層は絶縁性は高いが比較的融点
が低くフィラメント自身の発熱により2000℃程度で
溶解して、タングステン(フィラメント芯線)と化学反
応を起こして絶縁不良を来す恐れがあり、またイットリ
ア層は融点は比較的高くヒータの発熱によって溶解され
ることはないが、アルミナ層に比較して絶縁性が低い。
【0008】本発明の目的は、フィラメントで生じた熱
を効率良くカソードに伝達することができるリニア型カ
ソードおよび該カソードを用いた電子銃を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のリニア型カソードは、含浸型の長尺状のカ
ソード本体と、該カソード本体に近接して平行に配置さ
れ、カソード本体に対面する側が開口された円筒状の絶
縁碍子と、該絶縁碍子の内部に設けられ、前記カソード
本体を加熱するためのフィラメントと、を備えたことを
特徴としている。
【0010】また、本発明のリニア型カソードは、含浸
型の長尺状のカソード本体と、該カソード本体に近接し
て平行に配置され、カソード本体に対面する側が開口さ
れた円筒状の絶縁碍子と、該碍子の内部に設けられ、前
記カソード本体を加熱するためのフィラメント本線の外
面にイットリア層がコーティングされ、さらにイットリ
ア層の外面にアルミナ層がコーティングされたフィラメ
ントと、を備えたことを特徴としている。
【0011】さらに、本発明は、カソードと、該カソー
ドから発生する電子を収束させるグリッド電極と、収束
した前記電子を加速するアノード電極と、を備えた電子
銃において、前記カソードとして請求項1〜5のいずれ
かに記載のリニア型カソードを使用するとともに、前記
アノード電極を長尺状にしたことを特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成によれば、カソードから投射されるビ
ームの断面形状はカソード本体の形状に相似な長方形と
なるため、ビームの断面積が拡大されてビーム出力の増
大を図ることができ、処理能力を高めることが可能とな
る。
【0013】また、絶縁碍子のカソード側が開口されて
いるので、フィラメントの熱は輻射熱となってカソード
へ伝達させることができ、熱効率の向上を図ることがで
きる。 さらに、フィラメント本線の外表面にイットリ
ア層を、さらにその上にアルミナ層をコーティングした
ので、フィラメントの耐熱性と絶縁性とを向上させるこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明のリニア型カソードを使用し
た電子銃の概略構成を示している。図に示すように、加
熱用フィラメント1、含浸型カソード2、グリッド電極
3、アノード電極4がこの順に所定間隔をおいて配置さ
れている。加熱用フィラメント1は長尺状に形成されて
おり、後述するカソード支持体内に収納されている。そ
して、カソード支持体と含浸型カソード2はスペーサ1
1を介してカソード支持台12に支持され、カソード支
持台12は支持絶縁碍子13を介して取付フランジ14
に固定されている。支持絶縁碍子13は取付フランジ1
4に起立状に取付られ、加速電圧に耐え得る構造となっ
ている。
【0015】含浸型カソード2は、炭酸バリウム(Ba
CO3)、炭酸カルシウム(CaCO3)および酸化アル
ミニウム(Al23)の粉末を混合して焼成したもの
を、ポーラスタングステンに含浸させることにより構成
され、長尺状に形成されている。また加熱用フィラメン
ト1の両端には導線15が取付られ、この導線15は取
付フランジ14に設けた端子16に接続されている。そ
して、端子16および導線14を介して加熱用フィラメ
ント1に電流を供給できるようになっている。
【0016】グリット電極3は長尺状に形成されてお
り、その中央部に透孔3aが設けられている。グリット
電極3には導線17が取付られ、この導線17は取付フ
ランジ14に設けた端子18に接続されている。そし
て、端子18から導線17を介して電圧を印加できるよ
うになっている。またアノード電極4も長尺状に形成さ
れており、その中央部に透孔4aが設けられている。
【0017】また、加熱用フィラメント1は、図2に示
すようにセラミック製の円筒状の絶縁碍子20内に配置
されている。図3のように、絶縁碍子20には含浸型カ
ソード2に対面する側に長手方向に亘って開口部20a
が形成され、加熱用フィラメント1と含浸型カソード2
が直接対面する構成となっている。上記絶縁碍子20は
箱型のカソード支持体21の内部に収納され、そのカソ
ード支持体21の上部に含浸型カソード2が固定されて
いる。
【0018】なお、絶縁碍子20は円筒状に形成されて
いるため、カソード支持体21内で回動して、開口部2
0aの位置が含浸型カソード2に正確に対面できなくな
る恐れがある。このような場合は、図4に示すように含
浸型カソード2に突起2aを設け、この突起2aを絶縁
碍子20の開口部20aに嵌合させたり、また図5に示
すように絶縁碍子20の底面側に平面部20bを形成し
たりすることにより、絶縁碍子20の回動を防ぐことが
できる。
【0019】さらに、加熱用フィラメント1は、図6に
示すようにダブルコイル状に形成されている。そして、
加熱用フィラメント1は、図7に示すように、中心部を
なすタングステン製のフィラメント本線1aの外表面に
イットリア層1bが直接コーティングされ、そのイット
リア層1bの外表面にアルミナ層1cがコーティングさ
れている。またフィラメント本線1aが加熱用フィラメ
ント1の形状を決定している。したがって、イットリア
層1bはフィラメント本線1aを型付した後にイットリ
ア粉末をフィラメント本線1aに層厚で50〜200μ
m直接溶射して形成し、アルミナ層13はアルミナ粉末
を層厚で50〜200μm直接溶射して形成する。な
お、図6では加熱用フィラメント1の形状をダブルコイ
ル状にしたが、これに限定されることなく加熱用フィラ
メント1は任意の形状に設定することができる。
【0020】上記構成の電子銃において、加熱用フィラ
メント1によって含浸型カソード2を加熱すると、12
00℃以下の比較的低温度で含浸型カソード2から電子
が発生する。そして、その発生した電子はグリッド電極
3の透孔3aを通過する際に収束され、アノード電極4
により加速されてビーム18として外部に投射される。
この場合、グリッド電極4に印加する電圧によって含浸
型カソード2からの電子量(ビームの強度)を調整する
ことができる。
【0021】投射されるビーム19(図1参照)の断面
形状は、符号19aで示すように含浸型カソード2の形
状に対応した長方形となる。ビーム19の断面積は従来
の電子銃のもの(図8参照)に比較して拡大されている
ため、ビーム19の出力の増大に伴って、処理能力を高
めることが可能となる。
【0022】なお、本実施例では、含浸型カソード2は
1200℃以下の比較的低温度の加熱で電子を発生する
ので、加熱装置のシステムを簡素化することが可能とな
る。
【0023】また、上記構成の電子銃では、加熱用フィ
ラメント1が加熱されると、その熱が絶縁碍子20内を
伝導して絶縁碍子20外表面からの輻射熱で含浸型カソ
ード2を加熱するとともに、絶縁碍子20に開口部20
aを設けたので、その熱が開口部20aから含浸型カソ
ード2に向けて直接輻射されるため、その熱効率を大幅
に向上させることができる。
【0024】また、フィラメント本線1aの外表面には
イットリア層1bが直接コーティングされているが、イ
ットリア層1bは耐熱性が高いので溶解されることはな
い。さらに、アルミナ層1cはイットリア層1bの上に
コーティングされているので、フィラメント本線1aに
直接接することはなく、アルミナ層1cの溶解を防止で
きる。すなわち、アルミナ層13がフィラメント本線1
aの加熱によって溶解されたり化学変化を起こしたりす
ることはなく、アルミナ層13の高い絶縁性層を維持す
ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
含浸型カソードを長尺状にしたことにより、ビームの出
力断面積が拡大され、電子銃の出力が増大して処理能力
の向上を図ることができるとともに、カソードからは比
較的低温度で電子が発生するため、カソードを高温度に
加熱するためのシステムが不要となり、装置全体の構造
を簡素化することができる。
【0026】また、絶縁碍子に開口部を設けたことによ
り、フィラメントの熱を効率良くカソードに伝達するこ
とができるとともに、フィラメント加熱用の電流を小さ
く押さえることができるため、フィラメントの寿命を伸
ばすことも可能となる。
【0027】さらに、フィラメント本線にはイットリア
層がコーティングされ、そのイットリア層の表面にアル
ミナ層がコーティングされているので、耐熱性と絶縁性
とを有する優れた加熱用フィラメントを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニア型カソードを用いた電子銃の概
略構成図である。
【図2】本発明のリニア型カソードの断面図である。
【図3】絶縁碍子の斜視図である。
【図4】リニア型カソードの他の実施例を示す断面図で
ある。
【図5】リニア型カソードの更に他の実施例を示す断面
図である。
【図6】加熱用フィラメントの正面図である。
【図7】加熱用フィラメントの拡大断面図である。
【図8】スポット状ビーム型電子銃の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱用フィラメント 1a フィラメント本線 1b イットリア層 1c アルミナ層 2 含浸型カソード 2a 突起 3 グリッド電極 3a,4a 透孔 4 アノード電極 11 スペーサ 12 カソード支持台 13 支持絶縁碍子 14 取付フランジ 15,17 導線 16,18 端子 19 ビーム 20 絶縁碍子 20a 開口部 20b 平面部 21 カソード支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390002004 日立ニユークリアエンジニアリング株式会 社 茨城県日立市幸町3丁目2番2号 (72)発明者 柴田 悟 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 藤井 正昭 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 真野 秀孝 埼玉県上福岡市福岡2丁目1番1号 新日 本無線株式会社川越製作所内 (72)発明者 井上 淳 埼玉県上福岡市福岡2丁目1番1号 新日 本無線株式会社川越製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 含浸型の長尺状のカソード本体と、該カ
    ソード本体に近接して平行に配置され、カソード本体に
    対面する側が開口された円筒状の絶縁碍子と、該絶縁碍
    子の内部に設けられ、前記カソード本体を加熱するため
    のフィラメントと、を備えたリニア型カソード。
  2. 【請求項2】 含浸型の長尺状のカソード本体と、該カ
    ソード本体に近接して平行に配置され、カソード本体に
    対面する側が開口された円筒状の絶縁碍子と、該碍子の
    内部に設けられ、前記カソード本体を加熱するためのフ
    ィラメント本線の外面にイットリア層がコーティングさ
    れ、さらにイットリア層の外面にアルミナ層がコーティ
    ングされたフィラメントと、を備えたリニア型カソー
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のリニア型カソード
    において、前記カソード本体は、ポーラスタングステン
    基板の孔内にバリウム化合物を含浸させた材料で構成さ
    れていることを特徴とするリニア型カソード。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のリニア型カソード
    において、前記絶縁碍子は箱型のカソード支持体内に収
    納されていることを特徴とするリニア型カソード。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のリニア型カソード
    において、前記絶縁碍子は箱型のカソード支持体内に収
    納され、かつ前記カソード本体、絶縁碍子、カソード支
    持体の少なくとも1つには前記絶縁碍子の回動を阻止す
    る手段が設けられていることを特徴とするリニア型カソ
    ード。
  6. 【請求項6】 カソードと、該カソードから発生する電
    子を収束させるグリッド電極と、収束した前記電子を加
    速するアノード電極と、を備えた電子銃において、前記
    カソードとして請求項1〜5のいずれかに記載のリニア
    型カソードを使用するとともに、前記アノード電極を長
    尺状にしたことを特徴とする電子銃。
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