JPH0661107U - 面ファスナの製造装置 - Google Patents
面ファスナの製造装置Info
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- JPH0661107U JPH0661107U JP936893U JP936893U JPH0661107U JP H0661107 U JPH0661107 U JP H0661107U JP 936893 U JP936893 U JP 936893U JP 936893 U JP936893 U JP 936893U JP H0661107 U JPH0661107 U JP H0661107U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雌型の面ファスナから雄型の面ファスナを連
続的に製造して、その製造性をアップする。 【構成】幅広の雌型の面ファスナの原反1には、基材1
1の表面にループ状の係合用素子12が多数突設されて
いる。この面ファスナの原反1は、縫製用の耳部13と
なる平坦部14が形成されて、多数の平坦部14を有す
る耳付面ファスナ1Aに加工される。ついで、この耳付
面ファスナ1Aは、ループ状の係合用素子12が1列お
きにカットされて、ループ状の係合用素子12とフック
状の係合用素子15とを交互に有する雄雌混合ファスナ
1Bに加工される。その後、雄雌混合ファスナ1Bは、
残りのループ状の係合用素子12がカットされて、フッ
ク状の係合用素子15を有する雄型面ファスナの原反1
Cに加工される。最後に、上記雄型面ファスナの原反1
Cの基材11を長手方向に沿って切断することで、幅狭
の雄面ファスナ1Dに加工される。
続的に製造して、その製造性をアップする。 【構成】幅広の雌型の面ファスナの原反1には、基材1
1の表面にループ状の係合用素子12が多数突設されて
いる。この面ファスナの原反1は、縫製用の耳部13と
なる平坦部14が形成されて、多数の平坦部14を有す
る耳付面ファスナ1Aに加工される。ついで、この耳付
面ファスナ1Aは、ループ状の係合用素子12が1列お
きにカットされて、ループ状の係合用素子12とフック
状の係合用素子15とを交互に有する雄雌混合ファスナ
1Bに加工される。その後、雄雌混合ファスナ1Bは、
残りのループ状の係合用素子12がカットされて、フッ
ク状の係合用素子15を有する雄型面ファスナの原反1
Cに加工される。最後に、上記雄型面ファスナの原反1
Cの基材11を長手方向に沿って切断することで、幅狭
の雄面ファスナ1Dに加工される。
Description
【0001】
この考案は、幅広の雌面もしくは雄面ファスナの原反から、被服との縫い合わ せ部となる耳部を有し、かつ、幅狭の雌面もしくは雄面ファスナを製造する装置 に関するものである。
【0002】
従来より、雌面ファスナのループ状の係合用素子をカットして、フック状の係 合用素子を形成して、雄面ファスナを製造する装置が知られている(たとえば、 特公昭42−13511号公報、同57−12603号公報参照)。
【0003】
しかし、幅広の基材の表面のほぼ全面にわたってループ状の係合用素子を有す る雌面ファスナから、雄面ファスナを製造するには、上記係合用素子の切断の他 に、耳部を形成したり、幅狭な状態に基材をカットしなければならない。ここで 、従来は、係合用素子および基材のカットや耳部の形成を連続的に行っておらず 、したがって、雄面ファスナの製造性が低い。
【0004】 この考案は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、製造性に優れた面ファス ナの製造装置を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、移送装置、平坦部形成装置、 素子カット装置および基材スリッタを備えている。 上記移送装置は、幅広の基材の表面にループ状の係合用素子を多数突設した面 ファスナの原反を巻出して長手方向に連続的に移送する。平坦部形成装置は、上 記移送装置により移送されている面ファスナに、耳部となる複数の平坦部を移送 方向に沿って形成する。素子カット装置は、上記移送装置により移送されている 面ファスナのループ状の係合用素子をカットしてフック状の係合用素子を形成す る。基材スリッタは、上記平坦部形成装置および素子カット装置よりも下流に設 けられ、上記移送装置により移送されている面ファスナの平坦部において上記基 材を移送方法に沿って切断する。
【0006】 請求項1の考案によれば、移送装置が面ファスナの原反を長手方向に連続的に 移送している状態において、平坦部形成装置、素子カット装置および基材スリッ タが、それぞれ、耳部の形成や、係合用素子および基材の切断を行うので、連続 的に雄面ファスナを製造することができる。
【0007】 ところで、耳部の形成および係合用素子のカットは、面ファスナが幅広のまま で行う方が製造性が良い。ここで、この考案は、基材を移送方向に沿って切断す る基材スリッタを、平坦部形成装置および素子カット装置よりも下流に設けてい るから、面ファスナが幅広の状態で、上記耳部の形成および係合用素子のカット を行うことができるので、製造性に優れている。
【0008】 一方、請求項2の考案は、上記移送装置、平坦部形成装置および素子カット装 置の他に、モード切換装置を備えている。 モードの切換装置は、ループ状またはフック状の係合用素子を有する面ファス ナの移送路と、素子カット装置の相対位置を変化させることで、上記ループ状の 係合用素子をカットさせるカットモードと、上記係合用素子をカットさせないバ イパスモードとを切り換える。移送装置により移送されている面ファスナは、基 材スリッタにより、平坦部において、基材が移送方向に沿って切断される。
【0009】 請求項2の考案では、モード切換装置により、ループ状の係合用素子をカット させるカットモードと、係合用素子をカットさせないバイパスモードとを切り換 えることができるから、幅広の雌面ファスナの原反から幅狭の雌面および雄面フ ァスナの製造や、幅広の雄面ファスナの原反から幅狭の雄面ファスナを製造する ことができる。したがって、連続的に雄面ファスナを製造できるだけでなく、モ ードを切り換えることにより、1台の装置で種々の面ファスナを連続的に製造す ることができる。
【0010】 ここで、素子カット装置が平坦部形成装置よりも上流に配設されていると、素 子カット装置により2本にカットされた係合用素子を有する面ファスナが、平坦 部形成装置に移送されてくる。そのため、係合用素子を基材に溶着させる際に、 対象となる係合用素子は脚が1本になるので、押し倒される方向が不均一になる ことなどから、平坦部の形成が容易でなくなる。
【0011】 したがって、上記請求項1もしくは2の考案において、平坦部形成装置が、係 合用素子を基材に押し付けて溶着することで平坦部を形成する押圧ローラを有す るものである場合には、請求項3の考案のように、上記平坦部形成装置は、素子 カット装置よりも上流に設けるのが好ましい。請求項3の考案によれば、2本の 脚を有するループ状の係合用素子を押圧ローラにより押し倒すので、押し倒され る方向が均一になるから、平坦部の形成が容易になる。
【0012】 ところで、ループ状の係合用素子を切断する方法として、バリカン式のカッタ が知られている(特公昭57−12603号公報参照)。かかるバリカン式カッ タは、一対の刃を左右に駆動させて、係合用素子をカットするので、左右に駆動 する分だけカッティングの速度が遅いという欠点がある。
【0013】 これに対し、請求項4の考案は、上記面ファスナが移送されることにより係合 用素子のループ内に挿通される針状部と、この針状部の側面に係合用素子をカッ トするカッタ部とを備えた針状カッタが多数配設されている。 したがって、面ファスナのループ状の係合用素子は、針状カッタを通過するだ けで、針状カッタにより切断されるから、カッティングの速度が速くなる。
【0014】 ところで、係合用素子は、極めて密に設けられているので、係合用素子の列に 合致した針状カッタを設けるのは、容易なことではない。 これに対し、請求項5の考案は、上記針状カッタが移送方向と直交する方向に 係合用素子の1列または複数列おきに配設された針状カッタユニットを、上記移 送方向に複数組設けて、素子カット装置を構成している。 したがって、1つの針状カッタユニットにおける針状カッタのピッチが、係合 用素子のピッチよりも大きくなるので、針状カッタを容易に配設することができ る。
【0015】
以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 まず、図1(a)に示す幅狭の雄面ファスナ1Dが製造される工程を簡単に説 明する。 図1(b)において、幅広の雌型の面ファスナの原反1には、幅広の基材11 の表面の全面にループ状の係合用素子12が多数突設されている。これらの基材 11およびループ状の係合用素子12などは、たとえばポリエステルやポリアミ ドなどの熱可塑性樹脂からなる。この面ファスナの原反1は、図1(c)のよう に、平坦部形成工程において、縫製用の耳部13となる平坦部14が形成されて 、多数の平坦部14を有する耳付面ファスナ1Aに加工される。
【0016】 ついで、この耳付面ファスナ1Aは、図1(d)のように、次の第1素子カッ ト工程において、ループ状の係合用素子12が1列おきにカットされて、ループ 状の係合用素子12とフック状の係合用素子15とを交互に有する雄雌混合ファ スナ1Bに加工される。その後、雄雌混合ファスナ1Bは、図1(e)のように 、次の第2素子カット工程において、残りのループ状の係合用素子12がカット されて、フック状の係合用素子15を有する雄型面ファスナの原反1Cに加工さ れる。最後に、図1(f)のように、基材スリット工程において、上記雄型面フ ァスナの原反1Cの基材11を長手方向Xに沿って切断することで、幅狭の雄面 ファスナ1Dに加工される。
【0017】 つぎに、製造装置について説明する。 図1(b)のように、面ファスナの原反1は、巻出ローラ21に巻き付けられ ている。この面ファスナの原反1は、テープ送り用の針付ローラ(図示せず)に より、長手方向Xに連続的に巻き出され、上記のような各工程を経た後に、図1 (f)の巻取ローラ22に巻き取られる。なお、上記各ローラ21,22および 図2のガイドローラ23,24などにより、この考案の移送装置2が構成されて いる。
【0018】 図2に示すように、上記面ファスナ1〜1Dの移送路には、上流から順に、平 坦部形成装置A、第1素子カット装置B、第2素子カット装置Cおよび基材スリ ッタDが配設されている。上記平坦部形成装置Aは、移送装置2により移送され ている面ファスナの原反1に、移送方向Xに沿って平坦部14(図1)を形成す る平坦部形成工程を行う。上記第1素子カット装置Bおよび第2素子カット装置 Cは、それぞれ、移送装置2により移送されている耳付面ファスナ1Aおよび雄 雌混合ファスナ1Bのループ状の係合用素子12(図1)をカットする第1およ び第2素子カット工程を行う。上記基材スリッタDは、平坦部14(図1)にお いて、基材11を移送方向Xに沿って切断する基材スリット工程を行う。
【0019】 図3(a)において、平坦部形成装置Aは、たとえば、内部加熱装置3、押圧 ローラ4および冷却用パイプ5を有している。 内部加熱装置3は、図3(b)の面ファスナの原反1の裏面1bに接触する状 態で設けられている。この内部加熱装置3は、たとえば、超音波発振器または高 周波発振器からなり、頂部のホーン31から、超音波または高周波を発振して、 面ファスナの原反1の移送方向Xに沿って面ファスナの原反1を内部加熱して、 昇温させる。なお、ホーン31は平滑性の高い耳部13の形成を可能とするため にチタン合金で形成されている。また、離形性を向上させるために、ホーン31 における面ファスナの原反1との接触面をテフロンでコーティングしてもよい。
【0020】 上記面ファスナの原反1の表面1aにおけるホーン31の反対側には、面ファ スナの原反1の表面1aに接触する押圧ローラ4が設けられている。この押圧ロ ーラ4は、上記ホーン31との間で面ファスナの原反1を押圧して、昇温状態の ループ状の係合用素子12を基材11に溶着させることで、図3(a)のように 、面ファスナの原反1に耳部13となる平坦部14を形成する。上記押圧ローラ 4は、モータにより回転駆動する回転軸41に、面ファスナの原反1の幅方向Z に離間して複数個取り付けられている。なお、押圧ローラ4のローラ幅は、形成 する平坦部14の幅とほぼ同一幅に設定されており、一方、各押圧ローラ4間の ピッチは、形成すべき平坦部14のピッチに合致している。また、押圧ローラ4 の表面は、たとえばテフロンで形成されている。
【0021】 上記押圧ローラ4の若干下流には、冷却用パイプ5が面ファスナの原反1の幅 方向に架設されている。この冷却用パイプ5には、図3(b)に示すように、冷 却風cを押圧ローラ4と面ファスナの原反1との接触部分の近傍に向かって吹き 出す多数の吹出し口5aが設けられている。なお、吹出し口5aは各押圧ローラ 4(平坦部14)ごとに設けることが好ましい。また、吹出し口5aの位置は、 吹出し口5aを冷却用パイプ5とフレキシブルチューブや可動式パイプなどで接 続しておく場合には、平坦部14の位置や扱う面ファスナの種類の違いなどに応 じて変えることもできる。
【0022】 つぎに、平坦部14の形成方法について説明する。 図1の移送装置2により、面ファスナの原反1を巻出ローラ21から巻取ロー ラ22に巻き取って矢印X方向に移送しながら、図3(b)の内部加熱装置3に より、面ファスナの原反1を移送方向Xに沿って内部加熱する。面ファスナの原 反1は、内部加熱により昇温すると同時に、ループ状の係合用素子12が押圧ロ ーラ4により基材11に押圧されて、ループ状の係合用素子12が基材11に溶 着されて一体となる。これにより、面ファスナの原反1の表面1aには、耳部1 3となる平坦部14が形成される。
【0023】 なお、押圧ローラ4とホーン31との間隔は、(押圧前の基材11の厚さ+0 .2mm)から(押圧前の基材11の厚さ−0.2mm)の範囲にあることが基 材11と押圧された係合用素子との溶着性を向上させ、より優れた平滑性を有す る平坦部14が得られるので好ましく、さらに好ましくは(押圧前の基材11の 厚さ+0.2mm)から(押圧前の基材11の厚さ−0.1mm)の範囲である 。
【0024】 図2の上記第1素子カット装置Bは、案内ユニット6および針状カッタユニッ ト7を備えている。上記案内ユニット6は、スライドベース61の上に固定され た案内部材62を有している。
【0025】 図4(a)に示すように、上記案内部材62は、幅広のトンネル状になってお り、耳付面ファスナ1Aの両端の平坦部14を案内することで、耳付面ファスナ 1Aを幅方向Zに位置決めするものである。この案内部材62は、図4(b)の ように、両端部64の内面が、耳付面ファスナ1Aの上面および両端に近接して いる。上記案内部材62は、図4(a)の後方(下流)の針状カッタユニット7 の多数の針状カッタ70に近接している。
【0026】 上記スライドベース61は、図2の手動つまみ63を回転させることにより、 移送方向Xと反対側にスライド可能になっており、これによって、案内部材62 を針状カッタ70から離して退避させることができる。つまり、案内ユニット6 は、係合用素子12(図1)を有する耳付面ファスナ1Aの移送路と、第1素子 カット装置Bの針状カッタユニット7との相対位置を変化させることで、ループ 状の係合用素子12をカットさせるカットモードと、上記係合用素子12をカッ トさせないバイパスモードとを切り換えるモード切換装置を構成している。なお 、ロット(原反ロール)の変更時には、案内部材62を針状カッタ70から退避 させた状態で、オペレータがループ状の係合用素子12(図1)を針状カッタ7 0に通した後、案内部材62を移送方向Xに移動させて復帰させ、その後、連続 運転に入る。
【0027】 上記針状カッタユニット7は、図4(a)のように、一対の針支持板71,7 2の間に、上記針状カッタ70を挟持している。この針状カッタ70は、図5( a)のように、移送方向Xおよび幅方向Zに所定のピッチで多数配設されたルー プ状の係合用素子121 ,122 に対し、1列おきに設けられている。したがっ て、1つの針状カッタユニット7(図4)は、1列おきにループ状の係合用素子 121 をカットする。
【0028】 上記針状カッタ70は、図5(b)のように、耳付面ファスナ1Aが移送され ることにより、ループ状の係合用素子121 内に挿通される針状部70aと、こ の針状部70aの側面にループ状の係合用素子121 をカットするカッタ部70 bとを備えている。耳付面ファスナ1Aは、水平に移送されることにより、針状 部70aが係合用素子121 のループ内に挿通された後、ガイドローラ23(図 2)に案内されて、斜め下方に移送され、ループ状の係合用素子121 がカッタ 部70bにより切断されて、雄雌混合ファスナ1Bとなる。
【0029】 図2の上記第2素子カット装置Cは、構造的には、上記第1素子カット装置B と同様のものであり、したがって、相違する部分について説明する。 図5(a)の上記第1素子カット装置Bがループ状の係合用素子121 をカッ トするのに対し、カットされたフック状の係合用素子151 の隣りのループ状の 係合用素子122 を、図5(c)の第2素子カット装置Cがカットする。つまり 、第2素子カット装置Cの針状カッタ70と、図5(a)の第1素子カット装置 Bの針状カッタ70とは、互いに半ピッチずれており、この半ピッチが、ループ 状の係合用素子121 ,122 の1ピッチに相当する。また、図5(d)のよう に、第1素子カット装置Bおよび第2素子カット装置Cのカッタ部70bは、共 に針状部70aから斜上方に向って突出しているが、互いに、その突出方向が対 称になっている。
【0030】 図2の上記基材スリッタDは、平坦部形成装置Aと同様な内部加熱装置3を有 しており、平坦部14(図1)の中央を、移送方向Xに沿って、カッタ、高周波 溶断機または超音波溶断機により切断して、図1(f)の両端に耳部13を有す る幅狭の雄面ファスナ1Dを製造する。
【0031】 このように、この面ファスナの製造装置は、移送装置2が面ファスナの原反1 を移送方向Xに連続的に移送している状態で、平坦部形成装置A,第1素子カッ ト装置B,第2素子カット装置Cおよび基材スリッタD(図2)が、耳部13の 形成と、ループ状の係合用素子12および基材11の切断とを行うから、連続的 に幅狭の雄面ファスナ1Dを製造することができる。
【0032】 また、基材11を移送方向Xに沿って切断する図2の基材スリッタDを、平坦 部形成装置A,第1素子カット装置Bおよび第2素子カット装置Cよりも下流に 設けているので、面ファスナ1,1A,1B,1Cが幅広の状態のままで、平坦 部14の形成やループ状の係合用素子12のカットを行うことができるので、製 造性に優れている。
【0033】 ところで、平坦部形成装置Aを第1素子カット装置Bおよび第2素子カット装 置Cの下流に設けて、図5(a)のフック状の係合用素子15を基材11に溶着 して、耳部13を形成することも考えられる。しかし、ループ状の係合用素子1 2を切断した後のフック状の係合用素子15は、2本に切断されて脚が1本にな っており、溶着時にフック状の係合用素子15が押し倒される方向にばらつきが 生じるので、外観が悪くなる。また、1本のループ状の係合用素子12をカット して2本になっているので、カットした2本の素子を、それぞれ、基材11に溶 着しなければならず、平坦部14の平滑性が低くなる。
【0034】 これに対し、この面ファスナの製造装置は、図2の平坦部形成装置Aを第1素 子カット装置Bおよび第2素子カット装置Cの上流に設けて、図1のループ状の 係合用素子12を押し潰して平坦部14を形成する。したがって、2本の脚を有 するループ状の係合用素子12を押し倒すので、ループ状の係合用素子12が押 し倒される方向が均一になり易いので、平坦部14の外観が良くなる。しかも、 ループ状の係合用素子12を溶着するので、ループの一部が基材11に溶着され れば、ループ状の係合用素子12全体が基材11の面上に倒れたまま固定される ので、平坦部14の平滑性も向上する。
【0035】 ところで、上記実施例では、バイパスモードに切り換えることによって、つま り、図5(b)のスライドベース61を二点鎖線で示すように移送方向Xと反対 側に移動させることにより、ループ状の係合用素子121 が針状部70aの下方 をくぐり抜けるようになっている。したがって、図1の面ファスナの原反1に耳 部13(図2)を形成しただけの幅狭の雌面ファスナも容易に製造することがで きる。さらに、雄面ファスナの原反に耳部を形成しただけの幅狭の雄面ファスナ を製造することもできる。つまり、1台の装置で種々の面ファスナを連続的に製 造することができる。なお、上記図2の案内ユニット6をスライド自在とする代 りに、針状カッタユニット7をスライド自在とするモード切換装置を設けてもよ く、また、請求項1などの考案においては、針状カッタユニット7を取り外して 、雌面ファスナを製造してもよい。
【0036】 また、この実施例では、バリカン式のカッタなどではなく、針状カッタ70に より図5のループ状の係合用素子12をカットするから、面ファスナの原反1を 移送方向Xに移送するだけで、ループ状の係合用素子12が切断される。したが って、バリカン式と異なり刃を左右に駆動させる必要がないから、カッティング の速度が速くなるので、製造性が向上する。
【0037】 また、バリカン式のカッタでは、一対の刃により1本のループ状の係合用素子 12をカットするうえ、多数の刃が同時に開閉してカットするので、極めて細か なピッチで植設されたループ状の係合用素子12に対し、刃の位置や動作などを 調整するのが困難である。これに対し、この実施例では、1本の針状カッタ70 によってループ状の係合用素子12をカットするうえ、針状カッタ70がループ 状の係合用素子12を挿通すればカットできるから、極めて密に配設されたルー プ状の係合用素子12を針状カッタ70に対して位置決めするだけでカットする ことができる。したがって、定常(連続)運転までの調整も簡単で切断が容易に なる。
【0038】 特に、この実施例では、一対の素子カット装置B,Cを設けたので、密に配設 されたループ状の係合用素子12をカットするのが容易になる。また、図4(a )の案内部材62を設けて、基材11が幅方向Zに振れるのを防止しているので 、正確にループ状の係合用素子12を針状カッタ70に導くことができるから、 ループ状の係合用素子12がカットされないまま、通過するという不具合を招く こともない。
【0039】 しかし、この考案では、一対の素子カット装置B,Cを必ずしも設ける必要は なく、ループ状の係合用素子12のピッチに合致したピッチで針状カッタ70を 配設した素子カット装置を1つだけ設けてもよい。また、ループ状に係合用素子 12の2列おきに針状カッタ70を設け、素子カット装置を3組設けてもよい。 さらに、請求項1,2および3の考案では、素子カット装置をバリカン式などと してもよい。
【0040】 また、案内部材62は必ずしも一対設ける必要はなく、第1素子カット装置B の針状カッタユニット7の上流に1つだけ設けてもよい。さらに、案内部材62 は、トンネル型とする必要はなく、基材11の両端を案内できるものであればよ い。
【0041】 なお、図5(b)の針状カッタ70のカッタ部70bは、斜め上方に向って突 出しているのが好ましいが、必ずしも、そうする必要はない。
【0042】 ところで、上記実施例は、図3のホーン31と押圧ローラ4との間で、昇温し た面ファスナの原反1を押し潰すようにして、係合用素子12を基材11に溶着 させる。したがって、円板状のカッタや毛刈りはさみで係合用素子12を除去す るもの(特開昭47−46144号、同50−14438号公報参照)と異なり 、基材11に波打ちや凹凸があっても、あるいは、係合用素子12が柔軟な雌面 ファスナの原反1であっても、係合用素子12を押し倒して、十分に平坦な耳部 13を形成することができる。
【0043】 また、この実施例は、係合用素子12を基材11に溶着させるものであるから 、研磨砥石により係合用素子12を除去して平坦部14を形成するもの(特開昭 62−194802号公報参照)と異なり、係合用素子12の切屑で砥石が目詰 まりするような不都合もなく、したがって、連続的な製造が可能になる。
【0044】 さらに、耳部13は、その裏面1bのコーティング層も、一旦、溶融している ので、縫製時に係合用素子12がほつれるおそれがないという利点もある。
【0045】 ここで、面ファスナの原反1を昇温させる方法として、内部から発熱させるの ではなく、外部から加熱する方法も考えられる。しかし、外部から加熱したので は、表面積が大きく、かつ、熱容量が小さい係合用素子12のみが高温になるな どの欠点が生じる。これに対し、この実施例は内部から発熱させるので、全体的 に比較的均一に昇温するので、かかる欠点も生じない。
【0046】 ところで、係合用素子12は、熱容量が小さいことから、不必要に昇温したり 、あるいは、高温になった押圧ローラ4に圧接することで、損傷するおそれがあ る。これに対し、この実施例では、押圧ローラ4と面ファスナの原反1との接触 面に向かって冷却風Cを吹きつける冷却用パイプ5を設けているので、係合用素 子12が熱で損傷するおそれがない。
【0047】 なお、上記実施例では、面ファスナの原反1を内部加熱すると同時に押圧した が、この考案は、面ファスナの原反1を内部加熱した直後に押圧してもよい。ま た、押圧ローラ4の取付ピッチやローラ幅を変えることにより種々の寸法の面フ ァスナの原反1を製造しうる。
【0048】 なお、この実施例において、面ファスナの原反1の温度範囲は、面ファスナの 原反1の素材が溶着可能で、かつ、基材11が溶融固化しない程度に保つ必要が あるということはいうまでもない。また、請求項1,2,4および5の考案では 、溶着以外の方法、たとえば、毛刈りはさみ(特開昭50−14438号公報) や、研磨砥石(特開昭62−194802号公報)などの方法で、平坦部14を 形成してもよい。
【0049】
以上説明したように、各請求項の考案によれば、幅広の面ファスナの原反を連 続的に移送しながら、かつ、スリットする前に、平坦部の形成、ループ状の係合 用素子のカットを行うから、連続的に雄面ファスナを製造し得るとともに、その 製造能力が向上する。
【0050】 一方、請求項2の考案によれば、連続的に雄面ファスナを製造し得るとともに 、面ファスナの移送路と、素子カット装置の相対位置を変化させるモード切換装 置を設けたので、1台の装置で、幅広の雌面ファスナの原反から幅狭の雄面また は雌面ファスナの製造や、幅広の雄面ファスナの原反から幅狭の雄面ファスナを 連続的に製造することができる。
【0051】 さらに、請求項3の考案によれば、ループの状態で係合用素子を押し倒して基 材に溶着するので、係合用素子の倒れ方向が安定するので、耳部の外観が向上す るとともに、平滑性が高くなる。
【0052】 一方、請求項4の考案によれば、針状カッタでループ状の係合用素子のカット を行うので、係合用素子を連続的に速くカットできるから、より一層製造性が向 上する。しかも、ループを針に通すだけで切断できるから、調整作業も容易にな る。
【0053】 さらに、請求項5の考案によれば、針状のカッタユニットを基材の移送方向に 複数組設けたから、1つの針状カッタユニットにおける針状カッタのピッチが、 係合用素子のピッチよりも大きくなるので、針状カッタを容易に配設することが できる。したがって、極めて密に配設された係合用素子をカットすることができ る。
【図1】この考案の一実施例にかかる雄面ファスナの製
造工程を示し、一部を切欠した概略斜視図である。
造工程を示し、一部を切欠した概略斜視図である。
【図2】面ファスナの製造装置の概略構成図である。
【図3】平坦部形成装置の概略斜視図および側面図であ
る。
る。
【図4】素子カット装置の概略斜視図および案内部材の
一部を示す正面図である。
一部を示す正面図である。
【図5】(a)は第1素子カット装置による係合用素子
のカット方法を示す平面図、(b)は同側面図、(c)
は第2素子カット装置による係合用素子のカット方法を
示す平面図、(d)は第1および第2素子カット装置の
針状カッタの横断面を比較して示す断面図である。
のカット方法を示す平面図、(b)は同側面図、(c)
は第2素子カット装置による係合用素子のカット方法を
示す平面図、(d)は第1および第2素子カット装置の
針状カッタの横断面を比較して示す断面図である。
1…面ファスナの原反、11…基材、12…ループ状の
係合用素子、13…耳部、14…平坦部、15…フック
状の係合用素子、2…移送装置、6…案内ユニット(モ
ード切換装置)、7…針状カッタユニット、70…針状
カッタ、70a…針状部、70b…カッタ部、A…平坦
部形成装置、B,C…素子カット装置、D…基材スリッ
タ、X…移送方向、Z…幅方向。
係合用素子、13…耳部、14…平坦部、15…フック
状の係合用素子、2…移送装置、6…案内ユニット(モ
ード切換装置)、7…針状カッタユニット、70…針状
カッタ、70a…針状部、70b…カッタ部、A…平坦
部形成装置、B,C…素子カット装置、D…基材スリッ
タ、X…移送方向、Z…幅方向。
Claims (5)
- 【請求項1】 幅広の基材の表面にループ状の係合用素
子を多数突設した面ファスナの原反を巻出して長手方向
に連続的に移送する移送装置と、 この移送装置により移送されている面ファスナの原反
に、耳部となる複数列の平坦部を移送方向に沿って形成
する平坦部形成装置と、 上記移送装置により移送されている面ファスナのループ
状の係合用素子をカットしてフック状の係合用素子を形
成する素子カット装置と、 上記平坦部形成装置および素子カット装置よりも下流に
設けられ、上記移送装置により移送されている面ファス
ナの平坦部において上記基材を移送方向に沿って切断す
る基材スリッタとを備えた面ファスナの製造装置。 - 【請求項2】 幅広の基材の表面にループ状またはフッ
ク状の係合用素子を多数突設した面ファスナの原反を巻
出して長手方向に連続的に移送する移送装置と、 この移送装置により移送されている面ファスナの原反
に、耳部となる複数列の平坦部を移送方向に沿って形成
する平坦部形成装置と、 上記移送装置により移送されている面ファスナのループ
状の係合用素子をカットしてフック状の係合用素子を形
成する素子カット装置と、 上記ループ状またはフック状の係合用素子を有する面フ
ァスナの移送路と、素子カット装置の相対位置を変化さ
せることで、上記ループ状の係合用素子をカットさせる
カットモードを、上記係合用素子をカットさせないバイ
パスモードとを切り換えるモード切換装置と、 上記移送装置により移送されている面ファスナの平坦部
において上記基材を移送方向に沿って切断する基材スリ
ッタとを備えた面ファスナの製造装置。 - 【請求項3】 請求項1もしくは2において、上記平坦
部形成装置が上記素子カット装置よりも上流に設けら
れ、かつ、上記平坦部形成装置がループ状の係合用素子
を基材に押し付けて溶着することで上記平坦部を形成す
る押圧ローラを有している面ファスナの製造装置。 - 【請求項4】 請求項1もしくは2において、上記素子
カット装置は、面ファスナが移送されることにより係合
用素子のループ内に挿通される針状部と、この針状部の
側面に係合用素子をカットするカッタ部とを備えた針状
カッタが多数配設されている面ファスナの製造装置。 - 【請求項5】 請求項4において、上記素子カット装置
は、上記針状カッタが移送方向と直交する方向に係合用
素子の1列または複数列おきに配設された針状カッタユ
ニットを、上記移送方向に複数組有している面ファスナ
の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP936893U JPH0661107U (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 面ファスナの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP936893U JPH0661107U (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 面ファスナの製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0661107U true JPH0661107U (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=11718536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP936893U Pending JPH0661107U (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 面ファスナの製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0661107U (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004173855A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Ykk Corp | 静音面ファスナーと、同面ファスナーの装着製品 |
| JP2008012332A (ja) * | 2007-09-10 | 2008-01-24 | Kao Corp | 止着テープ製造用長尺シート部材の製作方法 |
| KR101672798B1 (ko) * | 2015-09-11 | 2016-11-04 | 원평산업 주식회사 | 인몰드용 파스너 제조장치 |
| JPWO2019026926A1 (ja) * | 2017-08-01 | 2020-05-07 | Shikien株式会社 | 舌苔清掃具用シートの製造方法 |
| KR102433884B1 (ko) * | 2022-06-02 | 2022-08-19 | 주식회사 엘크로(Elcro) | 벨크로 제작 장치 |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP936893U patent/JPH0661107U/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US11542647B2 (en) | 2017-08-01 | 2023-01-03 | Shikien Co., Ltd. | Method for manufacturing sheet for use in tongue plaque cleaner |
| KR102433884B1 (ko) * | 2022-06-02 | 2022-08-19 | 주식회사 엘크로(Elcro) | 벨크로 제작 장치 |
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