JPH066119A - 誘電体共振器またはフィルタ及びそれらの製造方法 - Google Patents

誘電体共振器またはフィルタ及びそれらの製造方法

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JPH066119A
JPH066119A JP18609992A JP18609992A JPH066119A JP H066119 A JPH066119 A JP H066119A JP 18609992 A JP18609992 A JP 18609992A JP 18609992 A JP18609992 A JP 18609992A JP H066119 A JPH066119 A JP H066119A
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明司 宮下
Satoshi Miyoshi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 二枚の誘電体基板を貼り合せる構造の誘電体
共振器、フィルタにおいて位置合わせが不要で高いQの
達成が容易なようにする。 【構成】 直線的に伸びる凹溝の形成された誘電体基板
11と平板の誘電体基板12を接着層13を介在して貼
り合わせて、内導体、外導体、および貫通孔15の開口
する端面の一方に形成される短絡導体を形成して誘電体
共振器、フィルタを得る。接着後に全面に導体膜を形成
した後、開放端面を研磨することもでき、また、平行に
凹溝を形成した二枚の基板を接着し、分割して多数の素
子を一時に製造することもできる。 【効果】 接着後に導体膜を形成するので、位置合わせ
が不要となり、高Q化が可能となる。また、内導体の導
体膜の電気的、機械的特性も安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体共振器またはフ
ィルタとそれらの製造方法に係るもので、製造が容易
で、小型化に適した誘電体フィルタ等を得るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】UHF帯からマイクロ波帯にかけて用い
られる誘電体共振器、フィルタにも幾つかのタイプがあ
る。円筒形の誘電体を用いた1/4波長TEM共振器と
これを多段に容量的に結合させて接続したフィルタか
ら、これをブロック化して複数の共振器ユニットを一体
化したものも用いられている。
【0003】また、共振器の小型化も要求されるととも
に、使用される周波数帯域が高くなるにつれて、誘電体
の素子のサイズを小さくする必要もある。この場合、誘
電体ブロックを小さく成型することが困難となるので二
枚の誘電体基板を貼り合わせる構造が考えられている。
【0004】図5は、そのような二枚の凹溝を形成した
誘電体基板を貼り合わせた誘電体共振器の一例の平面断
面図で、凹溝の形成された誘電体51、誘電体52がガラス
等の接着層53によって接着され筒状の誘電体が形成され
たものである。内周面すなわち凹溝の表面にはあらかじ
め導体膜を形成しておいて接着時に内導体とし、その後
外周面にも導体膜を形成して外導体とし、さらに凹溝が
開口する端面の一方にも導体膜を形成して短絡導体とす
る。すなわち、残りの端面のみが誘電体が露出した開放
端面となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような貼り合わ
せによる誘電体共振器、フィルタは、二枚の誘電体基板
の凹溝の位置あわせを厳密に行う必要がある。位置が僅
かでもずれると、Qが大幅に低下して必要な特性が得ら
れなくなる。
【0006】また、内導体となる導体膜を接着後に形成
する場合には、接着の際に凹溝内に突出して残る接着材
が問題となる。すなわち、内導体の形成される表面が平
坦でなくなり、誘電体基板51、52に形成された内導体を
接続するために特別な手段が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹溝を形成し
た誘電体基板と平板の誘電体基板を接着した後に、その
凹溝の部分に導体膜を形成して内導体とすることによっ
て、上記の課題を解決するものである。
【0008】すなわち、誘電体共振器において、直線的
に伸びる凹溝を具えた第一の誘電体基板の凹溝のある表
面上に平板の第二の誘電体基板が接着され、凹溝内と第
二の誘電体基板の凹溝に対向する表面に内導体が形成さ
れ、第一の誘電体基板と第二の誘電体基板の凹溝が伸び
る方向に平行な外周面に外導体が形成され、凹溝が開口
する端面の一方に短絡導体を具えたことに特徴を有する
ものである。
【0009】また、その製造方法において、直線的に伸
びる凹溝を具えた第一の誘電体基板の凹溝のある表面上
に平板の第二の誘電体基板を接着し、凹溝内と第二の誘
電体基板の凹溝に対向する表面と、凹溝が開口する端面
の一方を除く第一の誘電体基板と第二の誘電体基板の表
面に導体膜を形成することに特徴を有するものである。
【0010】誘電体共振器と同様に、誘電体フィルタに
おいても同様な構造、製造方法を適用することができ
る。
【0011】
【作用】あらかじめ、凹溝内には導体膜は形成されてお
らず、また凹溝は一方の基板のみに形成してあるので、
基板の位置合わせは不要となり、高いQを得ることが可
能となる。
【0012】また、接着剤が平坦面の途中に突出するこ
とがなくなるので、内導体となる導体膜の形成も容易と
なり、また、その信頼性を高くすることもできる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0014】図1は、本発明を誘電体共振器に適用した
例を示す斜視図である。誘電率が20〜90の誘電体材料か
らなり所定の厚みに形成された第一の誘電体基板11と第
二の誘電体基板12をガラス等の接着層13を介在させて接
着したものである。第一の誘電体基板11には凹溝が形成
してあり、この部分が接着後に貫通孔15となる。
【0015】貫通孔15の表面には、内導体となる導体膜
16が形成され、二枚の誘電体基板11、12の接着面を除く
表面と側面にも導体膜が形成されて外導体17となる。ま
た、図示しないが貫通孔15の開口する端面にも導体膜を
形成して短絡端面とする。これによって、1/4波長の
TEM共振モードの誘電体共振器が得られる。
【0016】図2は、誘電体フィルタの例を示す斜視図
である。前記の例と同様な材料を用い所定の厚みに形成
された第一の誘電体基板21と第二の誘電体基板22をガラ
ス等の接着層23を介在させて接着したものである。第一
の誘電体基板21には複数の凹溝が形成してあり、この部
分が接着後に貫通孔25となる。
【0017】貫通孔25の表面には、内導体となる導体膜
26が形成され、二枚の誘電体基板21、22の接着面を除く
表面と側面にも導体膜が形成されて外導体27となる。ま
た、図示しないが貫通孔25の露出する端面にも導体膜を
形成して短絡端面とする。これによって、1/4波長の
TEM共振モードを2段接続した構造の誘電体フィルタ
が得られる。
【0018】図3は、二枚の誘電体基板の接着前の構造
を示すもので、誘電体基板31と誘電体基板32は誘電体セ
ラミック材料にバインダー等を加えて成型し、焼成して
誘電体の平板とする。誘電体基板31の片面には切削によ
って凹溝34を直線的に所定の幅、深さで形成する。この
凹溝の形成された誘電体基板31の表面に、誘電体基板32
を接着する。接着は、ガラス等の低誘電率材料で行うの
が望ましい。また、接着剤の厚みは最小限に留めるよう
にしなければならない。ガラスで接着する際には、ガラ
スをペースト状にして接着面に塗布し、所定の温度に加
熱した後、固化させればよい。
【0019】接着の後、銀等のペーストを図1、図2の
貫通孔15、25内、外周面と、貫通孔が露出する端面の一
方に塗布し、乾燥後に所定の温度で焼き付ける。導体膜
の強度や導電性を向上させるために電解メッキ等を施し
てもよい。また、誘電体共振器の寸法は、共振周波数の
調整のために貫通孔の露出する端面を削って調整するこ
とが多いので、接着後に全面に導体膜を形成し、一つの
端面を削って開放端面の形成と共振周波数の調整を行
う。
【0020】図4は、本発明による誘電体フィルタの製
造方法の実用的な例を示す斜視図であり、多数の凹溝を
形成した誘電体基板41と平板の誘電体基板42とを貼り合
わせた後、凹溝に平行な方向と直角の方向にそれぞれス
クライブし、一枚の基板から多数の素子を得るものであ
る。図4に示したように、凹溝が形成された部分以外を
スクライブラインとするように凹溝を周期的に形成して
おき、所定の寸法で2方向のスクライブを行う。その後
の電極形成等は前記と同様である。
【0021】図4に示した例では分割される素子に2つ
の貫通孔が形成される誘電体フィルタの製造方法を示し
たが、貫通孔が一つ形成される共振器も同様な方法で製
造できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、位置合わせが不要で、
高いQを有する誘電体共振器、フィルタが得られる。
【0023】また、接着層が貫通孔の角の部分に来るの
で、導体膜の状態によって特性に影響を生じることが少
なくなり、また、信頼性の面でも有利となる。
【0024】更に、ブロック型等では得られない寸法の
誘電体共振器、フィルタの製造も可能となり、周波数の
高域化への対応も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図
【図2】 本発明の他の実施例を示す斜視図
【図3】 本発明の製造方法の実施例を示す斜視図
【図4】 本発明の製造方法の他の実施例を示す斜視図
【図5】 従来の誘電体共振器の例を示す平面断面図
【符号の説明】
11、21、31、41 :(第一の)誘電体基板 12、22、32、42 :(第二の)誘電体基板 13、23 :接着層 34 :凹溝 15、25、 :貫通孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線的に伸びる凹溝を具えた第一の誘電
    体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電体基板が
    接着され、凹溝内と第二の誘電体基板の凹溝に対向する
    表面に内導体が形成され、第一の誘電体基板と第二の誘
    電体基板の凹溝が伸びる方向に平行な外周面に外導体が
    形成され、凹溝が開口する端面の一方に短絡導体を具え
    た誘電体共振器。
  2. 【請求項2】 直線的に平行に伸びる複数の凹溝を具え
    た第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の
    誘電体基板が接着され、凹溝内と第二の誘電体基板の凹
    溝に対向する表面に内導体が形成され、第一の誘電体基
    板と第二の誘電体基板の凹溝が伸びる方向に平行な外周
    面に外導体が形成され、凹溝が開口する端面の一方に短
    絡導体を具えた誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 直線的に平行に伸びる凹溝を具えた第一
    の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電体
    基板を接着し、凹溝内と第二の誘電体基板の凹溝に対向
    する表面と、凹溝が開口する端面の一方を除く第一の誘
    電体基板と第二の誘電体基板の外表面に導体膜を形成す
    る誘電体共振器の製造方法。
  4. 【請求項4】 直線的に伸びる複数の凹溝を具えた第一
    の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の誘電体
    基板を接着し、凹溝内と第二の誘電体基板の凹溝に対向
    する表面と、凹溝が開口する端面の一方を除く第一の誘
    電体基板と第二の誘電体基板の外表面に導体膜を形成す
    る誘電体フィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 凹溝内と第二の誘電体基板の凹溝に対向
    する表面、および第一の誘電体基板、第二の誘電体基板
    の表面のすべてに導体膜を形成し、凹溝の開口する端面
    の一方の導体膜を除去する請求項3記載の誘電体共振器
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 凹溝内と第二の誘電体基板の凹溝に対向
    する表面、および第一の誘電体基板、第二の誘電体基板
    の表面のすべてに導体膜を形成し、凹溝の開口する端面
    の一方の導体膜を除去する請求項4記載の誘電体フィル
    タの製造方法。
  7. 【請求項7】 直線的に平行に伸びる複数の凹溝を具え
    た第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の
    誘電体基板を接着し、凹溝の伸びる方向に平行な方向に
    凹溝のない部分で分割するとともに、凹溝の伸びる方向
    に直角の方向に所定の寸法で分割し、凹溝内と第二の誘
    電体基板の凹溝に対向する表面と、凹溝が開口する端面
    の一方を除く第一の誘電体基板と第二の誘電体基板の表
    面に導体膜を形成する誘電体共振器の製造方法。
  8. 【請求項8】 直線的に平行に伸びる複数の凹溝を具え
    た第一の誘電体基板の凹溝のある表面上に平板の第二の
    誘電体基板を接着し、凹溝の伸びる方向に平行な方向に
    凹溝のない部分で分割するとともに、凹溝の伸びる方向
    に直角の方向に所定の寸法で分割し、凹溝内と第二の誘
    電体基板の凹溝に対向する表面と、凹溝が開口する端面
    の一方を除く第一の誘電体基板と第二の誘電体基板の表
    面に導体膜を形成する誘電体フィルタの製造方法。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6062202A (ja) * 1983-09-13 1985-04-10 Murata Mfg Co Ltd 誘電体を用いたフイルタの製造方法
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JPH02140001A (ja) * 1988-08-01 1990-05-29 Fujitsu Ltd 導波管ハイブリッド及びそれを使用した高周波電力増幅器
JPH04312002A (ja) * 1991-04-11 1992-11-04 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタ

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