JPH0662431B2 - 歯周炎予防用経口ワクチン - Google Patents
歯周炎予防用経口ワクチンInfo
- Publication number
- JPH0662431B2 JPH0662431B2 JP59263874A JP26387484A JPH0662431B2 JP H0662431 B2 JPH0662431 B2 JP H0662431B2 JP 59263874 A JP59263874 A JP 59263874A JP 26387484 A JP26387484 A JP 26387484A JP H0662431 B2 JPH0662431 B2 JP H0662431B2
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- JP
- Japan
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- periodontitis
- vaccine
- antigen
- oral
- immunization
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は経口的に投与されて歯周炎の予防に用いられる
ワクチンに関し、更に詳述するとバクテロイデス・ジン
ジバリス(Bacteroides gingivalis)やアクチノミセ
ス・ビスコウジス(Actiomyces viscosus)等の歯周
炎原因菌の全菌体、その線毛もしくはその抽出物を抗原
とする歯周炎予防用経口ワクチンに関する。
ワクチンに関し、更に詳述するとバクテロイデス・ジン
ジバリス(Bacteroides gingivalis)やアクチノミセ
ス・ビスコウジス(Actiomyces viscosus)等の歯周
炎原因菌の全菌体、その線毛もしくはその抽出物を抗原
とする歯周炎予防用経口ワクチンに関する。
従来技術及びその問題点 歯周疾患の主原因は歯周ポケットに蓄積する歯垢中の細
菌である。健康な歯周ポケットでは通常グラム陽性菌が
大部分を占めているが、歯周疾患が進行するとバクテロ
イデス・ジンジバリス、アクチノミセス・ビスコウジス
等の細菌が増加する。実際、重度の成人歯周疾患患者の
病巣部からは特にバクテロイデス・ジンジバリスやアク
チノミセス・ビスコウジスが高頻度に分離され、本菌に
対する患者血清中の抗体化も上昇している例が多い。ま
た、バクテロイデス・ジンジバリスを動物に接種するこ
とにより歯周の炎症を増悪させることが示されている。
これらの結果はバクテロイデス・ジンジバリスやアクノ
ミセス・ビスコウジスが歯周疾患の成立に重要な働きを
していることを示すものである。
菌である。健康な歯周ポケットでは通常グラム陽性菌が
大部分を占めているが、歯周疾患が進行するとバクテロ
イデス・ジンジバリス、アクチノミセス・ビスコウジス
等の細菌が増加する。実際、重度の成人歯周疾患患者の
病巣部からは特にバクテロイデス・ジンジバリスやアク
チノミセス・ビスコウジスが高頻度に分離され、本菌に
対する患者血清中の抗体化も上昇している例が多い。ま
た、バクテロイデス・ジンジバリスを動物に接種するこ
とにより歯周の炎症を増悪させることが示されている。
これらの結果はバクテロイデス・ジンジバリスやアクノ
ミセス・ビスコウジスが歯周疾患の成立に重要な働きを
していることを示すものである。
バクテロイデス・ジンジバリスやアクチノミセス・ビス
コウジスは菌体表面に線毛のような菌体表層物質を有し
ており、これらによって歯周粘膜に付着し、増殖して歯
周に悪影響を及ぼすと言われている。このような原因に
よる歯周炎を予防するにはこれらの歯周炎原因菌の口腔
内への定着を阻止し、あるいは増殖をおさえることが有
効である。
コウジスは菌体表面に線毛のような菌体表層物質を有し
ており、これらによって歯周粘膜に付着し、増殖して歯
周に悪影響を及ぼすと言われている。このような原因に
よる歯周炎を予防するにはこれらの歯周炎原因菌の口腔
内への定着を阻止し、あるいは増殖をおさえることが有
効である。
従来、このような歯周炎原因菌の定着を阻止し、増殖を
制御する方法として、歯周炎原因菌の線毛もしくはその
抽出物を抗原とするワクチンを投与する方法が提案され
ている(特開昭59−128338号)。しかしなが
ら、この方法は生体に直接注射するワクチンを用いるも
のであり、体内での毒性面から安全性の点で問題があ
る。
制御する方法として、歯周炎原因菌の線毛もしくはその
抽出物を抗原とするワクチンを投与する方法が提案され
ている(特開昭59−128338号)。しかしなが
ら、この方法は生体に直接注射するワクチンを用いるも
のであり、体内での毒性面から安全性の点で問題があ
る。
発明の概要 本発明者らは、上記事情に鑑み、より安全性が高く、し
かも歯周炎を効果的に予防する方法につき鋭意検討を行
なった結果、バクテロイデス・ジンジバリス、アクチノ
ミセス・ビスコウジス等の歯周炎原因菌の線毛もしくは
莢膜を抗原とするワクチンを経口的に投与した場合、歯
周炎原因菌の定着を阻止し、増殖を抑制する効果が高
く、歯周炎の予防を有効に行なうことができ、かつこの
方法は口腔内細菌に由来する抗原を経口的に投与するも
ので、体内投与(注射投与)に比べて安全性が高いこと
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
かも歯周炎を効果的に予防する方法につき鋭意検討を行
なった結果、バクテロイデス・ジンジバリス、アクチノ
ミセス・ビスコウジス等の歯周炎原因菌の線毛もしくは
莢膜を抗原とするワクチンを経口的に投与した場合、歯
周炎原因菌の定着を阻止し、増殖を抑制する効果が高
く、歯周炎の予防を有効に行なうことができ、かつこの
方法は口腔内細菌に由来する抗原を経口的に投与するも
ので、体内投与(注射投与)に比べて安全性が高いこと
を知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は歯周炎原因菌の線毛もしくは莢膜を抗
原とし、経口的に投与される歯周炎予防用経口ワクチン
を提供するものである。
原とし、経口的に投与される歯周炎予防用経口ワクチン
を提供するものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
発明の構成 本発明の経口ワクチンは、上述したように歯周炎の原因
菌、特に好適にはバクテロイデス・ジンジバリス及びア
クチノミセス・ビスコウジスの線毛もしく莢膜を抗原と
するものである。
菌、特に好適にはバクテロイデス・ジンジバリス及びア
クチノミセス・ビスコウジスの線毛もしく莢膜を抗原と
するものである。
ここで、バクテロイデス・ジンジバリスやアクチノミセ
ス・ビスコウジス等の歯周炎原因菌は、ボストンのFor
syth Dental Center から分与される菌株、歯周炎
の病巣局所から分離される菌株等が使用されるが、特に
好ましい菌株はバクテロイデス・ジンジバリス381,
アクチノミセス・ビスコウジスNY−1である。
ス・ビスコウジス等の歯周炎原因菌は、ボストンのFor
syth Dental Center から分与される菌株、歯周炎
の病巣局所から分離される菌株等が使用されるが、特に
好ましい菌株はバクテロイデス・ジンジバリス381,
アクチノミセス・ビスコウジスNY−1である。
本発明の経口投与用のワクチンとしては線毛抗原及び菌
体抽出物(莢膜)抗原が使用される。これらの抗原は公
知の方法に準じて菌体から分断、分離することにより得
ることができ、具体的には、線毛抗原は、上記細菌をガ
ラスビーズとともに蒸溜水中で撹拌し、No.25注射
針に通して菌体より線毛を分離した後、8000rpm 、
15分間の遠心により得られる上清を凍結乾燥するなど
の方法によって得ることができ、また菌体抽出物(莢
膜)抗原は、上記細菌を0.01M・EDTA−リン酸
緩衝液中において60℃、30分間反応させた後、N
o.25注射針に通して菌体より莢膜を分離し、 8000rpm 、15分間の遠心により得られる上清を更
に40000rpm で2時間遠心し、その沈渣を採取する
などの方法によって得ることができる。なお、これらの
抗原は冷凍庫(例えば−80℃)に保存し、必要に応じ
て解凍後使用する。
体抽出物(莢膜)抗原が使用される。これらの抗原は公
知の方法に準じて菌体から分断、分離することにより得
ることができ、具体的には、線毛抗原は、上記細菌をガ
ラスビーズとともに蒸溜水中で撹拌し、No.25注射
針に通して菌体より線毛を分離した後、8000rpm 、
15分間の遠心により得られる上清を凍結乾燥するなど
の方法によって得ることができ、また菌体抽出物(莢
膜)抗原は、上記細菌を0.01M・EDTA−リン酸
緩衝液中において60℃、30分間反応させた後、N
o.25注射針に通して菌体より莢膜を分離し、 8000rpm 、15分間の遠心により得られる上清を更
に40000rpm で2時間遠心し、その沈渣を採取する
などの方法によって得ることができる。なお、これらの
抗原は冷凍庫(例えば−80℃)に保存し、必要に応じ
て解凍後使用する。
本発明のワクチンは、上述した抗原を経口投与すること
によって使用するものであるが、その投与方法として
は、全菌体抗原の場合は全菌体を104個〜1010個/
mlに調製した菌液を0.1〜10mlづつ3〜15日間連
続的に経口投与し、線毛抗原、抽出物抗原の場合はこれ
らを0.01〜10mg/mlに調製したものを0.1〜1
0mlづつ3〜15日間連続的に経口投与する方法が採用
し得る。
によって使用するものであるが、その投与方法として
は、全菌体抗原の場合は全菌体を104個〜1010個/
mlに調製した菌液を0.1〜10mlづつ3〜15日間連
続的に経口投与し、線毛抗原、抽出物抗原の場合はこれ
らを0.01〜10mg/mlに調製したものを0.1〜1
0mlづつ3〜15日間連続的に経口投与する方法が採用
し得る。
発明の効果 本発明の歯周炎予防用経口ワクチンは、歯周炎原因菌の
線毛もしくは莢膜を抗原としていることにより、その経
口投与によって生体の免疫能、特に口腔内での局所免疫
機構を刺激し、結果としてIg A,Ig Mなどの抗体に
より歯周炎原因菌の特異的な感染防御が行なわれる。従
って、本発明によれば、歯周炎の予防に有効に使用さ
れ、特に若齢期でのワクチン接種が長期間の免疫能を付
与するため、成人清歯周炎などの予防に効果的である。
また、本発明ワクチンは経口的に付与するため注射投与
に比較して安全性が高いものである。
線毛もしくは莢膜を抗原としていることにより、その経
口投与によって生体の免疫能、特に口腔内での局所免疫
機構を刺激し、結果としてIg A,Ig Mなどの抗体に
より歯周炎原因菌の特異的な感染防御が行なわれる。従
って、本発明によれば、歯周炎の予防に有効に使用さ
れ、特に若齢期でのワクチン接種が長期間の免疫能を付
与するため、成人清歯周炎などの予防に効果的である。
また、本発明ワクチンは経口的に付与するため注射投与
に比較して安全性が高いものである。
以下、実施例を示す。
[参考例] バクテロイデス・ジンジバリス381株をヘミン及びメナ
ジオンを加えたドットヘビットブロースで2日間培養し
た後、8000rpm、15分間の遠心で菌体を集め、これを5
mM、pH7.4のリン酸緩衝液で洗浄液、0.5%のホルマ
リンで1晩処理したものを全菌体抗原とし、不活化ワク
チンを得た。
ジオンを加えたドットヘビットブロースで2日間培養し
た後、8000rpm、15分間の遠心で菌体を集め、これを5
mM、pH7.4のリン酸緩衝液で洗浄液、0.5%のホルマ
リンで1晩処理したものを全菌体抗原とし、不活化ワク
チンを得た。
[実施例1] 参考例と同様にして2日間培養したバクテロイデス・ジ
ンジバリスを集菌、洗浄後、蒸溜水中でガラスビーズと
共に2日間ゆるやかに撹拌し、No.25の注射針(0.5×25
mm)に3回通し、菌体より線毛を分断した。次いで80
00rpm、15分間の遠心で菌体と上清にある線毛を分離
し、上清を蒸溜水で透析後、凍結乾燥を行い、線毛抗原
(線毛成分ワクチン)とした。収量は菌体湿重量に対し
て0.0042%であった。
ンジバリスを集菌、洗浄後、蒸溜水中でガラスビーズと
共に2日間ゆるやかに撹拌し、No.25の注射針(0.5×25
mm)に3回通し、菌体より線毛を分断した。次いで80
00rpm、15分間の遠心で菌体と上清にある線毛を分離
し、上清を蒸溜水で透析後、凍結乾燥を行い、線毛抗原
(線毛成分ワクチン)とした。収量は菌体湿重量に対し
て0.0042%であった。
[実施例2] 参考例と同様にして2日間培養したバクテロイデス・ジ
ンジバリスを集菌、洗浄後、0.01M・EDTAを含むリン酸
緩衝液(0.05M、pH7.4)で60℃において30分間反
応させた後、No.25の注射針に3回通し、菌体より
莢膜を分離した。次いで8000rpm、15分間の遠心で菌体
を除去した上清を40000rpm、2時間超遠心し、その沈渣
を莢膜抗原(抽出物ワクチン)とした。収量は菌体湿重
量に対して0.09%であった。
ンジバリスを集菌、洗浄後、0.01M・EDTAを含むリン酸
緩衝液(0.05M、pH7.4)で60℃において30分間反
応させた後、No.25の注射針に3回通し、菌体より
莢膜を分離した。次いで8000rpm、15分間の遠心で菌体
を除去した上清を40000rpm、2時間超遠心し、その沈渣
を莢膜抗原(抽出物ワクチン)とした。収量は菌体湿重
量に対して0.09%であった。
上記実施例1,2のワクチンは、これらを0.01mg/ml〜1
0mg/mlに調製したものを経口投与することによって
使用される。なお、投与量はそれぞれ成人に対し1日0.
1〜10mlで、3〜15日間連続経口投与される。
0mg/mlに調製したものを経口投与することによって
使用される。なお、投与量はそれぞれ成人に対し1日0.
1〜10mlで、3〜15日間連続経口投与される。
アクチノミセス・ビスコウジスの線毛成分の経口ワクチ
ンも上記実施例と同様に調製され、投与される。
ンも上記実施例と同様に調製され、投与される。
次に実験例を示し、本発明の効果を具体的に説明する。
[実験例1] バクテロイデス・ジンジバリス由来の各抗原を用いて下
顎前歯茎部に歯周炎の好発するラット(ODUラット)を免
疫した。
顎前歯茎部に歯周炎の好発するラット(ODUラット)を免
疫した。
参考例の方法で得られたバクテロイデス・ジンジバリス
のホルマリン不活化全菌体(不活化ワクチン)をOD
550 =1〜10(5×109〜5×1010CFU)の菌液とし
てODUラット口腔内に1回/日の割合で24連続して経
口投与した。また、実施例1並びに2で得られたバクテ
ロイデス・ジンジバリスの線毛抗原(線毛成分ワクチ
ン)ならびに莢膜抗原(抽出物ワクチン)は0.1mg〜1.0
mg/mlの懸濁液として上記と同様に経口投与した。各
抗原投与群は投与終了後4週目に唾液中のIgAの抗体価
をELISA法により測定し、抗体価の高い固体6〜8匹/
群を定着阻止実験に供した。
のホルマリン不活化全菌体(不活化ワクチン)をOD
550 =1〜10(5×109〜5×1010CFU)の菌液とし
てODUラット口腔内に1回/日の割合で24連続して経
口投与した。また、実施例1並びに2で得られたバクテ
ロイデス・ジンジバリスの線毛抗原(線毛成分ワクチ
ン)ならびに莢膜抗原(抽出物ワクチン)は0.1mg〜1.0
mg/mlの懸濁液として上記と同様に経口投与した。各
抗原投与群は投与終了後4週目に唾液中のIgAの抗体価
をELISA法により測定し、抗体価の高い固体6〜8匹/
群を定着阻止実験に供した。
定着阻止実験はバクテロイデス・ジンジバリスの生菌液
(OD550 ≒0.1)を0.1ml(5×106CFU)づつ下顎前歯茎部
歯肉に投与し、その定着率を感染後1,3,6週目にそれぞ
れ検査した。なお、対照群としては何らワクチンを付与
していない群を用い、これに感染を行った。
(OD550 ≒0.1)を0.1ml(5×106CFU)づつ下顎前歯茎部
歯肉に投与し、その定着率を感染後1,3,6週目にそれぞ
れ検査した。なお、対照群としては何らワクチンを付与
していない群を用い、これに感染を行った。
また比較のため、上記各抗原を注射投与した場合の定着
率を調べた。
率を調べた。
なお、注射投与の方法は、常法に従って上記経口ワクチ
ン用抗原を等量のフロイント・コンプリート・アジュバ
ンド又はフロイント・インコンプリート・アジュバンド
と混合してエマルジョン化した後、ラット背部皮下6ケ
所に分けて注射した(初回免疫)。初回免疫の7日後、
14日後に背部皮下に再度注射して計3回免疫した。定着
阻止実験は、上記経口免疫の場合と同様に行った。
ン用抗原を等量のフロイント・コンプリート・アジュバ
ンド又はフロイント・インコンプリート・アジュバンド
と混合してエマルジョン化した後、ラット背部皮下6ケ
所に分けて注射した(初回免疫)。初回免疫の7日後、
14日後に背部皮下に再度注射して計3回免疫した。定着
阻止実験は、上記経口免疫の場合と同様に行った。
結果を第1表に示す。ここで、バクテロイデス・ジンジ
バリスの定着率は次式より求めた。
バリスの定着率は次式より求めた。
第1表の結果より、対照群に比べて実験群では明らかに
菌定着率が低く、経口投与によるバクテロイデス・ジン
ジバリスワクチンの有効性が認められる。
菌定着率が低く、経口投与によるバクテロイデス・ジン
ジバリスワクチンの有効性が認められる。
またこの場合、注射投与に比べて経口投与の方が定着率
が低く、有効性が高いことが認められる。
が低く、有効性が高いことが認められる。
[実験例2] アクチノミセス・ビスコウジス由来の各抗原を用いてW
istar系ラットを免疫した。アクチノミセス・ビスコウ
ジス菌のホルマリン不活化全菌体(不活化ワクチン)はOD
550 =1〜10(5×109〜5×1010CFU)の菌浮遊液とし
て1回/日の割合で21回連続してラットに経口的に投与
した。また、アクチノミセス・ビスコウジスの線毛抗原
(線毛成分ワクチン)は0.1mg〜1.0mg/mlの懸濁液と
して上記と同様に経口投与した。投与終了後4週目に唾
液中のIgAの抗体価をELISA法により測定し、抗体価の高
い個体を定着阻止実験に供した。
istar系ラットを免疫した。アクチノミセス・ビスコウ
ジス菌のホルマリン不活化全菌体(不活化ワクチン)はOD
550 =1〜10(5×109〜5×1010CFU)の菌浮遊液とし
て1回/日の割合で21回連続してラットに経口的に投与
した。また、アクチノミセス・ビスコウジスの線毛抗原
(線毛成分ワクチン)は0.1mg〜1.0mg/mlの懸濁液と
して上記と同様に経口投与した。投与終了後4週目に唾
液中のIgAの抗体価をELISA法により測定し、抗体価の高
い個体を定着阻止実験に供した。
定着阻止実験はアクチノミセス・ビスコウジスの生菌液
(OD550 ≒0.1)を0.1ml(5×106CFU)づつ上下顎の臼歯
部歯肉に投与し、その定着率を感染後1,3週目にそれぞ
れ検査した。なお、対照群としては何らワクチンを投与
していない群を用い、これに感染を行った。
(OD550 ≒0.1)を0.1ml(5×106CFU)づつ上下顎の臼歯
部歯肉に投与し、その定着率を感染後1,3週目にそれぞ
れ検査した。なお、対照群としては何らワクチンを投与
していない群を用い、これに感染を行った。
また比較のため、注射投与を行った場合の定着率を調べ
た。注射投与の方法は、常法に従って上記経口ワクチン
用抗原を等量のフロイント・コンプリート・アジュバン
ト又はフロイント・インコプリート・アジュバントと混
合してエマルジョン化した後、ラット背部皮下6ケ所に
分けて注射した(初回免疫)。初回免疫の7日後、14日
後に背部皮下に再度注射して計3回免疫した。定着阻止
実験は、上記経口免疫の場合と同様に行った。
た。注射投与の方法は、常法に従って上記経口ワクチン
用抗原を等量のフロイント・コンプリート・アジュバン
ト又はフロイント・インコプリート・アジュバントと混
合してエマルジョン化した後、ラット背部皮下6ケ所に
分けて注射した(初回免疫)。初回免疫の7日後、14日
後に背部皮下に再度注射して計3回免疫した。定着阻止
実験は、上記経口免疫の場合と同様に行った。
結果を第2表に示す。ここでアクチノミセス・ビスコウ
ジスの定着率は次式より求めた。
ジスの定着率は次式より求めた。
第2表の結果より、対照群に比べて実験群では明らかに
菌定着率が低く、経口投与によるアクチノミセス・ビス
コウジスワクチンの有効性が認められる。
菌定着率が低く、経口投与によるアクチノミセス・ビス
コウジスワクチンの有効性が認められる。
またこの場合、経口免疫(経口投与)の方が注射投与よ
りもはるかに有効性が高いことが示された。
りもはるかに有効性が高いことが示された。
[実験例3] 下記方法により、唾液中IgAのバクテロイデス・ジンジ
バリスに対する抗体価を調べ、経口免疫と注射(皮下)
免疫した場合の有効性を調べた。結果を第3表に示す。
バリスに対する抗体価を調べ、経口免疫と注射(皮下)
免疫した場合の有効性を調べた。結果を第3表に示す。
実験例1の各群のラットについて、最終免疫後4週目に
ネンブタールで麻酔させ、0.3%塩酸ピロカルピン溶液
を体重100g当り0.1ml腹腔内に注射し、唾液を採取し
た。唾液中IgAのバクテロイデス・ジンジバリスに対す
る抗体価をELISA法により測定した。
ネンブタールで麻酔させ、0.3%塩酸ピロカルピン溶液
を体重100g当り0.1ml腹腔内に注射し、唾液を採取し
た。唾液中IgAのバクテロイデス・ジンジバリスに対す
る抗体価をELISA法により測定した。
第3表の結果より、経口免疫の法が注射免疫よりも有効
な唾液中IgA抗体価が高いことが認められる。
な唾液中IgA抗体価が高いことが認められる。
[実験例4] 下記方法により、経口免疫した場合と注射(皮下)免疫
した場合の安全性を比較した。結果を第4表に示す。
した場合の安全性を比較した。結果を第4表に示す。
実験例1の各群のラットについて、個々の体重を経時的
に測定した。初回免疫直前の体重を基準とし、免疫開始
1週後の個々の体重の増減を下記式により求め、各群ご
とに平均値を算出した。
に測定した。初回免疫直前の体重を基準とし、免疫開始
1週後の個々の体重の増減を下記式により求め、各群ご
とに平均値を算出した。
体重の増減=(初回免疫1週後の体重)− (初回免疫直前の体重) 第4表の結果から明らかなように、注射免疫群は著しい
体重減少を引き起こし、為害作用が強いことが示唆され
る。また、経口免疫群のうちでは、線毛免疫群、莢膜免
疫群は安全性が高いのに対し、全菌体免疫群では安全性
に劣ることが認められる。
体重減少を引き起こし、為害作用が強いことが示唆され
る。また、経口免疫群のうちでは、線毛免疫群、莢膜免
疫群は安全性が高いのに対し、全菌体免疫群では安全性
に劣ることが認められる。
Claims (3)
- 【請求項1】歯周炎原因菌の線毛もしくは莢膜を抗原と
し、経口的に投与されることを特徴とする歯周炎予防用
経口ワクチン。 - 【請求項2】歯周炎原因菌がバクテロイデス・ジンジバ
リスである特許請求の範囲第1項記載のワクチン。 - 【請求項3】歯周炎原因菌がアクチノミセス・ビスコウ
ジスである特許請求の範囲第1項記載のワクチン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59263874A JPH0662431B2 (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | 歯周炎予防用経口ワクチン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59263874A JPH0662431B2 (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | 歯周炎予防用経口ワクチン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61140527A JPS61140527A (ja) | 1986-06-27 |
| JPH0662431B2 true JPH0662431B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=17395437
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59263874A Expired - Lifetime JPH0662431B2 (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | 歯周炎予防用経口ワクチン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0662431B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5536497A (en) * | 1992-12-21 | 1996-07-16 | The Research Foundation Of State University Of New York | Fimbrial polypeptides useful in the prevention of periodontitis |
| JPH0797395A (ja) * | 1993-09-28 | 1995-04-11 | Kyowa Medex Co Ltd | ポルフイロモナス・ジンジバリス線毛蛋白質の配列を含有するペプチド類及びその用途 |
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-
1984
- 1984-12-14 JP JP59263874A patent/JPH0662431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61140527A (ja) | 1986-06-27 |
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