JPH066291A - 移動体通信の時間分割通信方法 - Google Patents
移動体通信の時間分割通信方法Info
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- JPH066291A JPH066291A JP4184431A JP18443192A JPH066291A JP H066291 A JPH066291 A JP H066291A JP 4184431 A JP4184431 A JP 4184431A JP 18443192 A JP18443192 A JP 18443192A JP H066291 A JPH066291 A JP H066291A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレーム構成のタイム・スロットに時間圧縮
した前フレームの信号との差をとった時間差電話信号を
のせた移動体通信の提供。 【構成】 複数のゾーンをカバーする各無線基地局30
と、無線基地局と交信するためにフレーム構成のタイム
・スロットに時間的に圧縮した区切られた時間差電話信
号の値の大きなものをのせた無線チャネルを用いた各移
動無線機100との間の通信を交換するための関門交換
機20とを用いるようにした。 【効果】 時間差電話信号の信号電力は著しく小さく、
大きな多重負荷利得を得ることができるから、それにも
とづいて無線基地局および移動無線機は送信レベルを決
定することができ送信電力の低減と周波数の有効利用が
可能となった。
した前フレームの信号との差をとった時間差電話信号を
のせた移動体通信の提供。 【構成】 複数のゾーンをカバーする各無線基地局30
と、無線基地局と交信するためにフレーム構成のタイム
・スロットに時間的に圧縮した区切られた時間差電話信
号の値の大きなものをのせた無線チャネルを用いた各移
動無線機100との間の通信を交換するための関門交換
機20とを用いるようにした。 【効果】 時間差電話信号の信号電力は著しく小さく、
大きな多重負荷利得を得ることができるから、それにも
とづいて無線基地局および移動無線機は送信レベルを決
定することができ送信電力の低減と周波数の有効利用が
可能となった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話,データ信号などの
帯域特性を有する信号を時間分割・時間圧縮したのちに
変調するシステムにおいて、送信信号の有する冗長度を
削減することにより、システムに収容する端末数の増大
を図り、周波数を有効に利用する方法に関する。さらに
具体的には、ある無線チャネルが与えられ、これを用い
てサービス・エリア内の多数の移動無線機のうちの1つ
が、対向する無線基地局と無線回線を設定して通信して
いる最中に、他の移動無線機が同一無線チャネルを用い
て他の無線基地局と通信を開始したとき、周波数の有効
利用上あるいは電波伝搬特性上の理由で、それぞれ通信
中の移動無線機と、無線基地局との間の通信に悪影響を
及ぼすことを未然に除去すると同時に、送信出力の逓減
による周波数の有効利用性を向上する方法と、それを用
いた経済的なシステムを提供せんとするものである。
帯域特性を有する信号を時間分割・時間圧縮したのちに
変調するシステムにおいて、送信信号の有する冗長度を
削減することにより、システムに収容する端末数の増大
を図り、周波数を有効に利用する方法に関する。さらに
具体的には、ある無線チャネルが与えられ、これを用い
てサービス・エリア内の多数の移動無線機のうちの1つ
が、対向する無線基地局と無線回線を設定して通信して
いる最中に、他の移動無線機が同一無線チャネルを用い
て他の無線基地局と通信を開始したとき、周波数の有効
利用上あるいは電波伝搬特性上の理由で、それぞれ通信
中の移動無線機と、無線基地局との間の通信に悪影響を
及ぼすことを未然に除去すると同時に、送信出力の逓減
による周波数の有効利用性を向上する方法と、それを用
いた経済的なシステムを提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】小ゾーン方式を適用した音声を用いる移
動体通信において、時分割時間圧縮多重信号を採用した
方式は、下記の文献に記載されている。
動体通信において、時分割時間圧縮多重信号を採用した
方式は、下記の文献に記載されている。
【0003】文献1.伊藤 “携帯電話の方式検討−時
分割時間圧縮FM変調方式の提案−” 信学会技報 R
CS89−11 平成元年7月
分割時間圧縮FM変調方式の提案−” 信学会技報 R
CS89−11 平成元年7月
【0004】文献2.伊藤 “携帯電話の方式検討−時
分割時間圧縮FM変調方式の理論検討” 信学会技報
RCS89−39 平成元年10月
分割時間圧縮FM変調方式の理論検討” 信学会技報
RCS89−39 平成元年10月
【0005】文献3.伊藤 “時分割時間圧縮多重電話
信号の有する多重負荷利得の解明とFM移動通信への応
用” 信学会技報 RCS89−65 平成2年3月
信号の有する多重負荷利得の解明とFM移動通信への応
用” 信学会技報 RCS89−65 平成2年3月
【0006】文献4.伊藤 “時分割時間圧縮多重(T
CM)電話信号の有する多重負荷利得について” 信学
会技報 SST91−58 平成4年3月
CM)電話信号の有する多重負荷利得について” 信学
会技報 SST91−58 平成4年3月
【0007】文献5.早坂 ”音響工学入門” 日刊工
業新聞社刊 昭和53年3月 21〜30頁
業新聞社刊 昭和53年3月 21〜30頁
【0008】すなわち、文献1においては、送信信号
(ベースバンド信号)をあらかじめ定めた時間間隔単位
に区切って記憶回路に記憶し、これを読み出す時には記
憶回路に記憶する速度よりもn倍の高速により所定のタ
イム・スロットで読み出し、このタイム・スロットによ
って収容された信号で搬送波を角度変調または振幅変調
して、時間的に断続して送受信するために移動無線機お
よび無線基地局に内蔵されている、それぞれ対向して交
信する受信ミクサを有する無線受信回路と、送信ミクサ
を有する無線送信回路と、無線受信回路の受信ミクサに
印加するシンセサイザと無線送信回路の送信ミクサに印
加するシンセサイザとに対しスイッチ回路を設け、それ
ぞれ印加するシンセサイザの出力を断続させ、この断続
状態を送受信ともに同期し、かつ対向して通信する無線
基地局にも上記と同様の断続送受信を移動無線機のそれ
と同期させる方法を用い、かつ受信側では前記所定のタ
イム・スロットに収容されている信号のみを取り出すた
めに、無線受信回路を開閉して受信し、復調して得た信
号を記憶回路に記憶し、これを読み出す時にはこの記憶
回路に記憶する速度のn分の1の低速度で読み出すこと
により、送信されてきた原信号であるベースバンド信号
の再生を可能とするシステムを構築したシステム例が報
告されている。
(ベースバンド信号)をあらかじめ定めた時間間隔単位
に区切って記憶回路に記憶し、これを読み出す時には記
憶回路に記憶する速度よりもn倍の高速により所定のタ
イム・スロットで読み出し、このタイム・スロットによ
って収容された信号で搬送波を角度変調または振幅変調
して、時間的に断続して送受信するために移動無線機お
よび無線基地局に内蔵されている、それぞれ対向して交
信する受信ミクサを有する無線受信回路と、送信ミクサ
を有する無線送信回路と、無線受信回路の受信ミクサに
印加するシンセサイザと無線送信回路の送信ミクサに印
加するシンセサイザとに対しスイッチ回路を設け、それ
ぞれ印加するシンセサイザの出力を断続させ、この断続
状態を送受信ともに同期し、かつ対向して通信する無線
基地局にも上記と同様の断続送受信を移動無線機のそれ
と同期させる方法を用い、かつ受信側では前記所定のタ
イム・スロットに収容されている信号のみを取り出すた
めに、無線受信回路を開閉して受信し、復調して得た信
号を記憶回路に記憶し、これを読み出す時にはこの記憶
回路に記憶する速度のn分の1の低速度で読み出すこと
により、送信されてきた原信号であるベースバンド信号
の再生を可能とするシステムを構築したシステム例が報
告されている。
【0009】つぎに文献2には、上記のようなTCM
(時分割時間圧縮多重)−FM方式を小ゾーンに適用し
た場合に問題となる隣接チャネル干渉や、同一チャネル
干渉の検討が行われており、システム・パラメータを適
切に選定することによりシステム実現の可能性が示され
ている。
(時分割時間圧縮多重)−FM方式を小ゾーンに適用し
た場合に問題となる隣接チャネル干渉や、同一チャネル
干渉の検討が行われており、システム・パラメータを適
切に選定することによりシステム実現の可能性が示され
ている。
【0010】さらに文献3および4では、従来FDM
(周波数分割多重)信号にその存在が知られていた多重
負荷利得が、時分割時間圧縮多重(TCM)方式にもF
DM信号と類似の多重負荷利得のあることを明らかに
し、かつ、その定量化やシステムの運用例を説明してい
る。そしてこの多重負荷利得をFMの変調の深さを深く
することに用いると、送信電力を大幅に低下させること
ができ、移動無線機においては大幅な省電力化が可能と
なる見通しを得たことが報告されている。
(周波数分割多重)信号にその存在が知られていた多重
負荷利得が、時分割時間圧縮多重(TCM)方式にもF
DM信号と類似の多重負荷利得のあることを明らかに
し、かつ、その定量化やシステムの運用例を説明してい
る。そしてこの多重負荷利得をFMの変調の深さを深く
することに用いると、送信電力を大幅に低下させること
ができ、移動無線機においては大幅な省電力化が可能と
なる見通しを得たことが報告されている。
【0011】また 文献5においては、人間の発する音
声の性質が詳しく説明されている。
声の性質が詳しく説明されている。
【0012】図15(a)〜(e)には、音声の母音
イ,エ,ア,オ,ウの波形を示したものである。同図
(a)の母音イの第1フォルマントは250〜350H
z,第2フォルマントは2400〜3000Hzにあ
る。(b)の母音エの第1フォルマントは350〜55
0Hz,第2フォルマントは1500〜2000Hz,
第3フォルマントは2500〜3000Hzにあり、以
下同様に(c)の母音アの場合は600〜800Hz,
1000〜1400Hz,2700〜3100Hz、
(d)の母音オの場合は420〜500Hz,760〜
1000Hz,1300〜2000Hz,(e)の母音
ウの場合は300〜480Hz,1000〜1400H
z,2000〜3000Hzである。
イ,エ,ア,オ,ウの波形を示したものである。同図
(a)の母音イの第1フォルマントは250〜350H
z,第2フォルマントは2400〜3000Hzにあ
る。(b)の母音エの第1フォルマントは350〜55
0Hz,第2フォルマントは1500〜2000Hz,
第3フォルマントは2500〜3000Hzにあり、以
下同様に(c)の母音アの場合は600〜800Hz,
1000〜1400Hz,2700〜3100Hz、
(d)の母音オの場合は420〜500Hz,760〜
1000Hz,1300〜2000Hz,(e)の母音
ウの場合は300〜480Hz,1000〜1400H
z,2000〜3000Hzである。
【0013】このような母音を特徴づける周波数成分の
ことを、フォルマント(Formant)と呼んでいる。子音
はこれに対してまったく過渡的に短時間だけ出現するも
のであって、その周波数成分は比較的高いところにあ
り、エネルギーは極めて小さい。図16は“CHO”
(チョ)の発音波形で、振幅が大きく目立つ部分はCH
につづく母音Oの部分であって、肝心の子音ははじめの
ところに現われる細かい波形部分である。
ことを、フォルマント(Formant)と呼んでいる。子音
はこれに対してまったく過渡的に短時間だけ出現するも
のであって、その周波数成分は比較的高いところにあ
り、エネルギーは極めて小さい。図16は“CHO”
(チョ)の発音波形で、振幅が大きく目立つ部分はCH
につづく母音Oの部分であって、肝心の子音ははじめの
ところに現われる細かい波形部分である。
【0014】言葉を構成する発音上の最小単位のことを
音節と呼ぶ。日本語の音節は大半(子音c)+(母音
v)の形をとるが、外国語ではその構成は複雑で代表的
な音節として、(子音c)+(母音v)+(子音c)の
ような構成がとられている。音節の継続時間は100〜
300msで、平均1/8秒、また音節間の休止時間は
100〜200msである。
音節と呼ぶ。日本語の音節は大半(子音c)+(母音
v)の形をとるが、外国語ではその構成は複雑で代表的
な音節として、(子音c)+(母音v)+(子音c)の
ような構成がとられている。音節の継続時間は100〜
300msで、平均1/8秒、また音節間の休止時間は
100〜200msである。
【0015】次に音声のエネルギーと情報量との関係に
ついて図17を用いて説明する。音声の波形に現われる
ピークを圧縮して取り除いても、運ばれる情報伝送量は
余り変化しない。これに対して音声波形の0付近を除去
してしまうと、振幅の大きなところをそのまま残して
も、運ばれる情報量は急激に低下していく。図17はこ
の実験結果を示しており、横軸は音声波形のピークまた
は0部分の除去量を、縦軸はこのような除去によって引
き起こされる言葉の了解性の低下を示す。
ついて図17を用いて説明する。音声の波形に現われる
ピークを圧縮して取り除いても、運ばれる情報伝送量は
余り変化しない。これに対して音声波形の0付近を除去
してしまうと、振幅の大きなところをそのまま残して
も、運ばれる情報量は急激に低下していく。図17はこ
の実験結果を示しており、横軸は音声波形のピークまた
は0部分の除去量を、縦軸はこのような除去によって引
き起こされる言葉の了解性の低下を示す。
【0016】図18は図17の実験データの0付近除去
時およびピーク除去時の除去条件を明示している。ここ
で、 ピーク除去量=20log (p1 /p0 ) (dB) 0付近除去量=20log (p2 /p0 ) (dB) で表わされる。
時およびピーク除去時の除去条件を明示している。ここ
で、 ピーク除去量=20log (p1 /p0 ) (dB) 0付近除去量=20log (p2 /p0 ) (dB) で表わされる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記の文献1および2
に示したシステム構築例では、TCM信号を用いた移動
体通信システムの一般的な説明がなされており、これに
よってシステムの構築は可能であるが、多重負荷利得の
説明はなされてはいない。文献3および4ではTCM信
号の有する信号電力に関する多重負荷利得の説明はされ
ているが、時間的に圧縮した区切られた信号が電話信号
の場合は、各フレーム毎にその時間的変化分である差信
号を得た後、時間的に圧縮した区切られた信号とするこ
とにより得られる多重負荷利得については明らかにされ
ていない。
に示したシステム構築例では、TCM信号を用いた移動
体通信システムの一般的な説明がなされており、これに
よってシステムの構築は可能であるが、多重負荷利得の
説明はなされてはいない。文献3および4ではTCM信
号の有する信号電力に関する多重負荷利得の説明はされ
ているが、時間的に圧縮した区切られた信号が電話信号
の場合は、各フレーム毎にその時間的変化分である差信
号を得た後、時間的に圧縮した区切られた信号とするこ
とにより得られる多重負荷利得については明らかにされ
ていない。
【0018】また文献5においては、人間の発する音声
の性質が詳しく説明されてはいるが、電話信号を時間的
に区切られた信号とし、その時間的変化分である差信号
に関する説明はなく、その性質を有効に利用する方法も
開示されてはいないという未解決の課題が残されてい
た。
の性質が詳しく説明されてはいるが、電話信号を時間的
に区切られた信号とし、その時間的変化分である差信号
に関する説明はなく、その性質を有効に利用する方法も
開示されてはいないという未解決の課題が残されてい
た。
【0019】
【課題を解決するための手段】電話信号をTCM−FM
で送信するに際し、電話信号を各フレーム毎に1つ前の
フレーム信号と比較し、振幅の時間的変化分だけ取出し
た電話信号(以下、時間差電話信号という)をただちに
送信するのではなく、これら複数の差分信号を比較し、
そのうちシステムで定める量以上の信号の変化があり、
差分信号の有する電力が一定量以上を有するもののみ、
時間的に圧縮した区切られた信号とした後、送信信号と
した。この結果、周波数の有効利用度が向上するととも
に、TCM信号として、今まで明らかにされていた値よ
り、さらに大きな多重負荷利得を得ることが可能になっ
た。
で送信するに際し、電話信号を各フレーム毎に1つ前の
フレーム信号と比較し、振幅の時間的変化分だけ取出し
た電話信号(以下、時間差電話信号という)をただちに
送信するのではなく、これら複数の差分信号を比較し、
そのうちシステムで定める量以上の信号の変化があり、
差分信号の有する電力が一定量以上を有するもののみ、
時間的に圧縮した区切られた信号とした後、送信信号と
した。この結果、周波数の有効利用度が向上するととも
に、TCM信号として、今まで明らかにされていた値よ
り、さらに大きな多重負荷利得を得ることが可能になっ
た。
【0020】
【作用】図15および図16は電話信号の持続時間の過
半数が短い時間間隔(たとえば10ms)で区切ると、
同一信号が反復繰り返されていることを示している。こ
れは電話信号を時間的に区切られた信号とし、その時間
的変化分である時間差電話信号を作成した場合、信号の
有する成分が極めて少ない場合が多く発生することを示
している。このような時間差電話信号を作成すると、信
号の有する成分が極めて少ない場合が多く発生するか
ら、従来以上に大きな多重負荷利得を得ることが可能と
なった。すなわち、TCM信号において、今まで明らか
にされていた多重負荷利得に加え、時間差電話信号の有
する負荷利得という新しい利得を得ることが可能になっ
たので、両者加えて、従来よりも大きな多重負荷利得を
得ることができ、干渉妨害等を許容値以内に保ちつつ、
FM(PM)変調の変調度を深めることにより、送信出
力の逓減を可能とした。したがって、増幅器の設計が容
易となり、ミクサ,抵抗,コンデンサ等受動回路の定格
値を下げることができ、経済的なシステムの構築が可能
となった。
半数が短い時間間隔(たとえば10ms)で区切ると、
同一信号が反復繰り返されていることを示している。こ
れは電話信号を時間的に区切られた信号とし、その時間
的変化分である時間差電話信号を作成した場合、信号の
有する成分が極めて少ない場合が多く発生することを示
している。このような時間差電話信号を作成すると、信
号の有する成分が極めて少ない場合が多く発生するか
ら、従来以上に大きな多重負荷利得を得ることが可能と
なった。すなわち、TCM信号において、今まで明らか
にされていた多重負荷利得に加え、時間差電話信号の有
する負荷利得という新しい利得を得ることが可能になっ
たので、両者加えて、従来よりも大きな多重負荷利得を
得ることができ、干渉妨害等を許容値以内に保ちつつ、
FM(PM)変調の変調度を深めることにより、送信出
力の逓減を可能とした。したがって、増幅器の設計が容
易となり、ミクサ,抵抗,コンデンサ等受動回路の定格
値を下げることができ、経済的なシステムの構築が可能
となった。
【0021】
【実施例】図1,図2および図3は、本発明の基本動作
例を説明するためのシステム構成を示している。
例を説明するためのシステム構成を示している。
【0022】以下の説明では信号がアナログ形式の場合
を取扱い、ディジタル形式の場合は後述する。
を取扱い、ディジタル形式の場合は後述する。
【0023】図1において、10は一般の電話網であ
り、20は電話網10と無線システムとを交換接続する
ための関門交換機である。30は無線基地局であり、関
門交換機20とのインタフェイス,信号の速度変換を行
う回路,タイム・スロットの割当てや選択をする回路、
制御部などがあり、無線回線の設定や解除を行うほか、
移動無線機100(100−1〜100−n)と無線信
号の授受を行う無線送受信回路を有している。
り、20は電話網10と無線システムとを交換接続する
ための関門交換機である。30は無線基地局であり、関
門交換機20とのインタフェイス,信号の速度変換を行
う回路,タイム・スロットの割当てや選択をする回路、
制御部などがあり、無線回線の設定や解除を行うほか、
移動無線機100(100−1〜100−n)と無線信
号の授受を行う無線送受信回路を有している。
【0024】ここで、関門交換機20と無線基地局30
との間には、通話チャネルCH1〜CHnの各通話信号
と制御用の信号を含む通信信号22−1〜22−nを伝
送する伝送線がある。
との間には、通話チャネルCH1〜CHnの各通話信号
と制御用の信号を含む通信信号22−1〜22−nを伝
送する伝送線がある。
【0025】図2には無線基地局30との間で交信をす
る移動無線機100の回路構成が示されている。アンテ
ナ部に受けた制御信号や通話信号などの受信信号は、受
信ミクサ136と受信部137を含む無線受信回路13
5に入り、その出力である通信信号は、速度復元回路1
38と、制御部140とクロック再生器141に入力さ
れる。クロツク再生器141では、受信した信号の中か
らクロックを再生してそれを速度復元回路138と制御
部140とタイミング発生器142に印加している。
る移動無線機100の回路構成が示されている。アンテ
ナ部に受けた制御信号や通話信号などの受信信号は、受
信ミクサ136と受信部137を含む無線受信回路13
5に入り、その出力である通信信号は、速度復元回路1
38と、制御部140とクロック再生器141に入力さ
れる。クロツク再生器141では、受信した信号の中か
らクロックを再生してそれを速度復元回路138と制御
部140とタイミング発生器142に印加している。
【0026】速度復元回路138では、受信信号中の圧
縮されて区切られた時間差電話信号(後に詳述する)で
ある通信信号の速度(アナログ信号の場合はピッチ)を
復元して、連続した信号として電話機部101および制
御部140に入力している。
縮されて区切られた時間差電話信号(後に詳述する)で
ある通信信号の速度(アナログ信号の場合はピッチ)を
復元して、連続した信号として電話機部101および制
御部140に入力している。
【0027】電話機部101から出力される通信信号
は、速度変換回路131で通信信号を所定の時間間隔で
区切って、時間差電話信号を得て、その速度(アナログ
信号の場合はピッチ)を高速に(圧縮)して、送信ミク
サ133と送信部134とを含む無線送信回路132に
印加される。
は、速度変換回路131で通信信号を所定の時間間隔で
区切って、時間差電話信号を得て、その速度(アナログ
信号の場合はピッチ)を高速に(圧縮)して、送信ミク
サ133と送信部134とを含む無線送信回路132に
印加される。
【0028】送信部134に含まれた変調器の出力は送
信ミクサ133において所定の無線周波数に変換され、
アンテナ部から送出されて、無線基地局30によって受
信される。移動無線機100より使用を許可されたタイ
ム・スロットを用いて、無線基地局30宛に無線信号を
送出するには、図2に示すタイミング発生器142から
のタイミング情報が、制御部140を介して得られてい
ることが必要である。
信ミクサ133において所定の無線周波数に変換され、
アンテナ部から送出されて、無線基地局30によって受
信される。移動無線機100より使用を許可されたタイ
ム・スロットを用いて、無線基地局30宛に無線信号を
送出するには、図2に示すタイミング発生器142から
のタイミング情報が、制御部140を介して得られてい
ることが必要である。
【0029】このタイミング発生器142では、クロッ
ク再生器141からのクロックと制御部140からの制
御信号により、送受信断続制御器123,速度変換回路
131や速度復元回路138に必要なタイミングを供給
している。
ク再生器141からのクロックと制御部140からの制
御信号により、送受信断続制御器123,速度変換回路
131や速度復元回路138に必要なタイミングを供給
している。
【0030】移動無線機100には、さらにシンセサイ
ザ121−1および121−2と、切替スイッチ122
−1,122−2と、切替スイッチ122−1,122
−2をそれぞれ切替えるための信号を発生する送受信断
続制御器123およびタイミング発生器142が含まれ
ており、シンセサイザ121−1,121−2と送受信
断続制御器123とタイミング発生器142とは制御部
140によって制御されている。各シンセサイザ121
−1,121−2には、基準水晶発振器120から基準
周波数が供給されている。
ザ121−1および121−2と、切替スイッチ122
−1,122−2と、切替スイッチ122−1,122
−2をそれぞれ切替えるための信号を発生する送受信断
続制御器123およびタイミング発生器142が含まれ
ており、シンセサイザ121−1,121−2と送受信
断続制御器123とタイミング発生器142とは制御部
140によって制御されている。各シンセサイザ121
−1,121−2には、基準水晶発振器120から基準
周波数が供給されている。
【0031】図3には無線基地局30が示されている。
関門交換機20との間のnチャネルの通信信号22−1
〜22−nは、伝送路でインタフェイスをなす信号処理
部31に接続される。そこで関門交換機20から送られ
てきた通信信号22−1〜22−nは、無線基地局30
の信号処理部31へ入力される。信号処理部31では伝
送損失を補償するための増幅器が具備されているほか、
いわゆる2線−4線変換がなされる。すなわち入力信号
と出力信号の混合分離が行われ、関門交換機20からの
入力信号は、信号速度変換回路群51へ送られる。また
信号速度復元回路群38からの出力信号は、信号処理部
31で入力信号と同一の伝送路を用いて関門交換機20
へ送信される。上記のうち関門交換機20からの入力信
号は、多くの信号速度変換回路51−1〜51−nを含
む信号速度変換回路群51へ入力され、所定の時間間隔
で区切って時間差電話信号を得て、速度(ピッチ)変換
を受ける。また無線基地局30より関門交換機20へ伝
送される信号は、無線受信回路35の出力が、信号選択
回路群39を介して、信号速度復元回路群38へ入力さ
れ、速度(ピッチ)変換され、時間差電話信号から元の
電話信号を復元して信号処理部31へ入力される。
関門交換機20との間のnチャネルの通信信号22−1
〜22−nは、伝送路でインタフェイスをなす信号処理
部31に接続される。そこで関門交換機20から送られ
てきた通信信号22−1〜22−nは、無線基地局30
の信号処理部31へ入力される。信号処理部31では伝
送損失を補償するための増幅器が具備されているほか、
いわゆる2線−4線変換がなされる。すなわち入力信号
と出力信号の混合分離が行われ、関門交換機20からの
入力信号は、信号速度変換回路群51へ送られる。また
信号速度復元回路群38からの出力信号は、信号処理部
31で入力信号と同一の伝送路を用いて関門交換機20
へ送信される。上記のうち関門交換機20からの入力信
号は、多くの信号速度変換回路51−1〜51−nを含
む信号速度変換回路群51へ入力され、所定の時間間隔
で区切って時間差電話信号を得て、速度(ピッチ)変換
を受ける。また無線基地局30より関門交換機20へ伝
送される信号は、無線受信回路35の出力が、信号選択
回路群39を介して、信号速度復元回路群38へ入力さ
れ、速度(ピッチ)変換され、時間差電話信号から元の
電話信号を復元して信号処理部31へ入力される。
【0032】さて、無線受信回路35の制御または通話
信号の出力は、タイム・スロット別に信号を選択する信
号選択回路39−1〜39−nを含む信号選択回路群3
9へ入力され、ここで各通話チャネルCH1〜CHnに
対応して通話信号が分離される。この出力は各チャネル
毎に設けられた信号速度復元回路38−1〜38−nを
含む信号速度復元回路群38で、時間差電話信号の信号
速度(ピッチ)の復元をし、電話信号を復元した後、信
号処理部31へ入力され、4線−2線変換を受けた後、
この出力は関門交換機20へ通信信号22−1〜22−
nとして送出される。
信号の出力は、タイム・スロット別に信号を選択する信
号選択回路39−1〜39−nを含む信号選択回路群3
9へ入力され、ここで各通話チャネルCH1〜CHnに
対応して通話信号が分離される。この出力は各チャネル
毎に設けられた信号速度復元回路38−1〜38−nを
含む信号速度復元回路群38で、時間差電話信号の信号
速度(ピッチ)の復元をし、電話信号を復元した後、信
号処理部31へ入力され、4線−2線変換を受けた後、
この出力は関門交換機20へ通信信号22−1〜22−
nとして送出される。
【0033】つぎに信号速度変換回路群51(図3)の
機能を説明する。一定の時間長に区切った時間差電話信
号である音声信号や制御信号等の入力信号を記憶回路で
記憶させ、これを読み出す時に速度を変えて、記憶する
場合のたとえば15倍の速度で読み出すことにより、信
号の時間長を圧縮することが可能となる。信号速度変換
回路群51の時間圧縮の原理は、テープ・レコーダによ
り録音した音声を高速で再生する場合と同じであり、実
際には、たとえば、CCD(Charge Coupled Device
),BBD(Bucket Brigade Device )が使用可能で
あり、テレビジョン受信機や会話の時間軸を圧縮あるい
は伸長するテープ・レコーダに用いられているメモリを
用いることができる(参考文献:小坂 他 “会話の時
間軸を圧縮/伸長するテープ・レコーダ ” 日経エレ
クトロニクス 1976年7月26日92〜133
頁)。
機能を説明する。一定の時間長に区切った時間差電話信
号である音声信号や制御信号等の入力信号を記憶回路で
記憶させ、これを読み出す時に速度を変えて、記憶する
場合のたとえば15倍の速度で読み出すことにより、信
号の時間長を圧縮することが可能となる。信号速度変換
回路群51の時間圧縮の原理は、テープ・レコーダによ
り録音した音声を高速で再生する場合と同じであり、実
際には、たとえば、CCD(Charge Coupled Device
),BBD(Bucket Brigade Device )が使用可能で
あり、テレビジョン受信機や会話の時間軸を圧縮あるい
は伸長するテープ・レコーダに用いられているメモリを
用いることができる(参考文献:小坂 他 “会話の時
間軸を圧縮/伸長するテープ・レコーダ ” 日経エレ
クトロニクス 1976年7月26日92〜133
頁)。
【0034】信号速度変換回路群51で例示したCCD
やBBDを用いた回路は、上記文献に記載されているご
とく、そのまま信号速度復元回路群38の時間伸張機能
の実現にも使用可能で、この場合には、クロック発生器
41からのクロックと制御部40からの制御信号により
タイミングを発生するタイミング発生器42からのタイ
ミング信号を受けて、書き込み速度よりも読み出し速度
を低速にすることにより実現できる。
やBBDを用いた回路は、上記文献に記載されているご
とく、そのまま信号速度復元回路群38の時間伸張機能
の実現にも使用可能で、この場合には、クロック発生器
41からのクロックと制御部40からの制御信号により
タイミングを発生するタイミング発生器42からのタイ
ミング信号を受けて、書き込み速度よりも読み出し速度
を低速にすることにより実現できる。
【0035】関門交換機20から信号処理部31を経由
して出力された制御または音声信号は信号速度変換回路
群51に入力され、速度(ピッチ)変換および時間差信
号の処理が行われたのちに、タイム・スロット別に信号
を割り当てる信号割当回路群52に印加される。この信
号割当回路群52はバッファ・メモリ回路であり、信号
速度変換回路群51から出力された1区切り分の高速信
号をメモリし、制御部40の指示により与えられるタイ
ミング発生回路42からのタイミング情報で、バッファ
・メモリ内の信号を読み出し、無線送信回路32へ送出
する。この結果、通信信号をチャネル対応でみた場合に
は、時系列的にオーバラップなく直列に並べられてお
り、後述する制御信号または通話信号が全実装される場
合には、あたかも連続信号波のようになる。
して出力された制御または音声信号は信号速度変換回路
群51に入力され、速度(ピッチ)変換および時間差信
号の処理が行われたのちに、タイム・スロット別に信号
を割り当てる信号割当回路群52に印加される。この信
号割当回路群52はバッファ・メモリ回路であり、信号
速度変換回路群51から出力された1区切り分の高速信
号をメモリし、制御部40の指示により与えられるタイ
ミング発生回路42からのタイミング情報で、バッファ
・メモリ内の信号を読み出し、無線送信回路32へ送出
する。この結果、通信信号をチャネル対応でみた場合に
は、時系列的にオーバラップなく直列に並べられてお
り、後述する制御信号または通話信号が全実装される場
合には、あたかも連続信号波のようになる。
【0036】以上のような信号が無線送信回路32へ送
られることになる。この圧縮した信号の様子を図4に示
し説明する。
られることになる。この圧縮した信号の様子を図4に示
し説明する。
【0037】信号速度変換回路群51の出力信号は信号
割当回路52に入力され、あらかじめ定められた順序
で、タイム・スロットが与えられる。図4(a)のSD
1,SD2,…,SDnは、速度変換された通信信号
が、それぞれタイム・スロット別に割当てられているこ
とを示している。ここで1つのタイム・スロットの中は
図示のごとく、同期信号と時間差電話信号である通話信
号または(および)制御信号が収容されている。通話信
号が実装されていない場合は、同期信号だけで通話信号
の部分は空スロット信号が加えられ、またはシステムに
よっては搬送波を含め全く信号が送出されないものもあ
る。このようにして、図4の(a)に示すように、無線
送信回路32においては、タイム・スロットSD1〜S
Dnで1フレームをなす信号が変調回路に加えられるこ
とになる。送信されるべく時系列化された多重信号は、
無線送信回路32において、角度変調されたのちに、ア
ンテナ部より空間へ送出される。
割当回路52に入力され、あらかじめ定められた順序
で、タイム・スロットが与えられる。図4(a)のSD
1,SD2,…,SDnは、速度変換された通信信号
が、それぞれタイム・スロット別に割当てられているこ
とを示している。ここで1つのタイム・スロットの中は
図示のごとく、同期信号と時間差電話信号である通話信
号または(および)制御信号が収容されている。通話信
号が実装されていない場合は、同期信号だけで通話信号
の部分は空スロット信号が加えられ、またはシステムに
よっては搬送波を含め全く信号が送出されないものもあ
る。このようにして、図4の(a)に示すように、無線
送信回路32においては、タイム・スロットSD1〜S
Dnで1フレームをなす信号が変調回路に加えられるこ
とになる。送信されるべく時系列化された多重信号は、
無線送信回路32において、角度変調されたのちに、ア
ンテナ部より空間へ送出される。
【0038】電話の発着呼において通話に先行して無線
基地局30と移動無線機100との間で行われる制御信
号の伝送については、電話信号の帯域内または帯域外の
いずれを使用する場合も可能である。図5はこれらの周
波数関係を示す。すなわち、同図(a)においては、帯
域外信号の一例が示されており、図のごとく、低周波側
(250Hz)や高周波側(3850Hz)を使用する
ことができる。この信号は、たとえば通話中に制御信号
を送りたい場合に使用される。図5の(b)において
は、帯域内信号の例を示しており、発着呼時において使
用される。
基地局30と移動無線機100との間で行われる制御信
号の伝送については、電話信号の帯域内または帯域外の
いずれを使用する場合も可能である。図5はこれらの周
波数関係を示す。すなわち、同図(a)においては、帯
域外信号の一例が示されており、図のごとく、低周波側
(250Hz)や高周波側(3850Hz)を使用する
ことができる。この信号は、たとえば通話中に制御信号
を送りたい場合に使用される。図5の(b)において
は、帯域内信号の例を示しており、発着呼時において使
用される。
【0039】上記の例はいづれもトーン信号の場合であ
ったが、トーン信号数を増したり、トーンに変調を加え
副搬送波信号とすることで、多種類の信号を高速で伝送
することが可能となる。
ったが、トーン信号数を増したり、トーンに変調を加え
副搬送波信号とすることで、多種類の信号を高速で伝送
することが可能となる。
【0040】一方、移動無線機100から送られてきた
信号は、無線基地局30のアンテナ部で受信され、無線
受信回路35へ入力される。図4の(b)は、この上り
の入力信号を模式的に示したものである。すなわち、タ
イム・スロットSU1,SU2,…,SUnは、移動無
線機100−1,100−2,…,100−nからの無
線基地局30宛の送信信号を示す。また各タイム・スロ
ットSU1,SU2,…,SUnの内容を詳細に示す
と、図4の(b)の左下方に示す通り、時間差電話信号
である通話信号または(および)制御信号より成り立っ
ている。ただし、移動無線機100と無線基地局30と
の間の距離の小さい場合や信号速度によっては、同期信
号を省略することが可能である。さらに、上記の上り無
線信号の無線搬送波のタイム・スロット内での波形を摸
式的に示すと、図6(c)のごとくなる。同様に各移動
無線機100への無線基地局30からの送信波形は図6
(d)に示すようになる。
信号は、無線基地局30のアンテナ部で受信され、無線
受信回路35へ入力される。図4の(b)は、この上り
の入力信号を模式的に示したものである。すなわち、タ
イム・スロットSU1,SU2,…,SUnは、移動無
線機100−1,100−2,…,100−nからの無
線基地局30宛の送信信号を示す。また各タイム・スロ
ットSU1,SU2,…,SUnの内容を詳細に示す
と、図4の(b)の左下方に示す通り、時間差電話信号
である通話信号または(および)制御信号より成り立っ
ている。ただし、移動無線機100と無線基地局30と
の間の距離の小さい場合や信号速度によっては、同期信
号を省略することが可能である。さらに、上記の上り無
線信号の無線搬送波のタイム・スロット内での波形を摸
式的に示すと、図6(c)のごとくなる。同様に各移動
無線機100への無線基地局30からの送信波形は図6
(d)に示すようになる。
【0041】さて、無線基地局30へ到来した入力信号
のうち制御信号については、無線受信回路35から直ち
に制御部40へ加えられる。ただし、速度変換率の大き
さによっては、通話信号と同様の処理を行った後に信号
速度復元回路群38の出力から制御部40へ加えること
も可能である。また通話信号については、信号選択回路
39へ印加される。信号選択回路群39には、制御部4
0からの制御信号の指示により、所定のタイミングを発
生するタイミング発生回路42からのタイミング信号が
印加され、各タイム・スロットSU1〜SUnごとに同
期信号,通話信号または制御信号が分離出力される。
のうち制御信号については、無線受信回路35から直ち
に制御部40へ加えられる。ただし、速度変換率の大き
さによっては、通話信号と同様の処理を行った後に信号
速度復元回路群38の出力から制御部40へ加えること
も可能である。また通話信号については、信号選択回路
39へ印加される。信号選択回路群39には、制御部4
0からの制御信号の指示により、所定のタイミングを発
生するタイミング発生回路42からのタイミング信号が
印加され、各タイム・スロットSU1〜SUnごとに同
期信号,通話信号または制御信号が分離出力される。
【0042】これらの各信号は、信号速度復元回路38
へ入力される。この回路は送信側の移動無線機100に
おける速度変換回路131(図2)の逆変換を行う機能
を有しており、これによって原信号が忠実に再生され関
門交換機20宛に送信されることになる。
へ入力される。この回路は送信側の移動無線機100に
おける速度変換回路131(図2)の逆変換を行う機能
を有しており、これによって原信号が忠実に再生され関
門交換機20宛に送信されることになる。
【0043】以下、本発明における信号空間を伝送され
る場合の態様を所要伝送帯域や、これと隣接した無線チ
ャネルとの関係を用いて説明する。
る場合の態様を所要伝送帯域や、これと隣接した無線チ
ャネルとの関係を用いて説明する。
【0044】図3に示すように、制御部40からの制御
信号は信号割当回路52の出力と並行して無線送信回路
32へ加えられる。ただし、速度変換率の大きさによっ
ては通話信号と同様の処理を行った後、信号割当回路5
2の出力から無線送信回路32へ加えることも可能であ
る。
信号は信号割当回路52の出力と並行して無線送信回路
32へ加えられる。ただし、速度変換率の大きさによっ
ては通話信号と同様の処理を行った後、信号割当回路5
2の出力から無線送信回路32へ加えることも可能であ
る。
【0045】つぎに移動無線機100においても、図2
に示すごとく無線基地局30の機能のうち通話路を1チ
ャネルとした場合に必要とされる回路構成となってい
る。
に示すごとく無線基地局30の機能のうち通話路を1チ
ャネルとした場合に必要とされる回路構成となってい
る。
【0046】原信号たとえば音声信号(0.3kHz〜
3.0kHz)が、信号速度変換回路群51(図3)を
通った場合の出力側の周波数分布を示すと図7に示すご
とくになる。すなわち前述のように時間差電話信号であ
る音声信号が15倍に変換されるならば、信号の周波数
分布は図7のごとく、4.5kHz〜45kHzに拡大
されていることになる。ここでは信号の周波数分布が拡
大されているが、波形の形態は単に周波数軸を引き延ば
された相似変換を受けるだけであり、波形そのものは変
化がないことに留意する必要がある。これは多重負荷利
得の値を求める時に必要となる。
3.0kHz)が、信号速度変換回路群51(図3)を
通った場合の出力側の周波数分布を示すと図7に示すご
とくになる。すなわち前述のように時間差電話信号であ
る音声信号が15倍に変換されるならば、信号の周波数
分布は図7のごとく、4.5kHz〜45kHzに拡大
されていることになる。ここでは信号の周波数分布が拡
大されているが、波形の形態は単に周波数軸を引き延ば
された相似変換を受けるだけであり、波形そのものは変
化がないことに留意する必要がある。これは多重負荷利
得の値を求める時に必要となる。
【0047】さて、図7においては、制御信号は時間差
電話信号である音声信号の下側周波数帯域を用いて同時
伝送されている場合を示している。この信号のうち制御
信号(0.2〜4.0kHz)および通話信号CH1
(4.5〜45kHzでSD1として表わされている)
がタイム・スロット、たとえばSD1に収容されている
とする。他のタイム・スロットSD2〜SDnに収容さ
れている音声信号も同様である。
電話信号である音声信号の下側周波数帯域を用いて同時
伝送されている場合を示している。この信号のうち制御
信号(0.2〜4.0kHz)および通話信号CH1
(4.5〜45kHzでSD1として表わされている)
がタイム・スロット、たとえばSD1に収容されている
とする。他のタイム・スロットSD2〜SDnに収容さ
れている音声信号も同様である。
【0048】すなわち、タイム・スロットSDi(i=
2,3,…,n)には制御信号(0.2〜4.0kH
z)と通信信号CHi(4.5〜45kHz)が収容さ
れている。ただし、各タイム・スロット内の信号は時系
列的に並べられており、一度に複数のタイム・スロット
内の信号が同時に無線送信回路32に加えられることは
ない。
2,3,…,n)には制御信号(0.2〜4.0kH
z)と通信信号CHi(4.5〜45kHz)が収容さ
れている。ただし、各タイム・スロット内の信号は時系
列的に並べられており、一度に複数のタイム・スロット
内の信号が同時に無線送信回路32に加えられることは
ない。
【0049】また、上記の制御信号はフレームの最初に
制御信号のためのタイム・スロットが設けられた場合に
は実装されないし、下側周波数帯域を他の信号に使用す
る際には、通信信号の周波数帯の近傍(4.1〜4,4
kHzまたは46〜46.5kHz)に設けられる場合
がある。
制御信号のためのタイム・スロットが設けられた場合に
は実装されないし、下側周波数帯域を他の信号に使用す
る際には、通信信号の周波数帯の近傍(4.1〜4,4
kHzまたは46〜46.5kHz)に設けられる場合
がある。
【0050】これらの通話信号が制御信号とともに無線
送信回路32に含まれた角度変調部に加えられると、所
要の伝送帯域として、すくなくとも fC ±45kHz を必要とする。ただし、fC は無線搬送波周波数であ
る。ここでシステムに与えられた無線チャネルが複数個
ある場合には、これらの周波数間隔の制限から信号速度
変換回路群51による信号の高速化はある値に限定され
ることになる。複数個の無線チャネルの周波数間隔をf
rep とし、上述の音声信号の高速化による最高信号速度
をfH とすると両者の間には、つぎの不等式が成立する
必要がある。 frep>2fH 一方、ディジタル信号では、音声は通常64kb/s程
度の速度でディジタル化されているから、アナログ信号
の場合を説明した図8の横軸の目盛りを1桁程度引き上
げて読む必要があるが、上式の関係はこの場合にも成立
する。
送信回路32に含まれた角度変調部に加えられると、所
要の伝送帯域として、すくなくとも fC ±45kHz を必要とする。ただし、fC は無線搬送波周波数であ
る。ここでシステムに与えられた無線チャネルが複数個
ある場合には、これらの周波数間隔の制限から信号速度
変換回路群51による信号の高速化はある値に限定され
ることになる。複数個の無線チャネルの周波数間隔をf
rep とし、上述の音声信号の高速化による最高信号速度
をfH とすると両者の間には、つぎの不等式が成立する
必要がある。 frep>2fH 一方、ディジタル信号では、音声は通常64kb/s程
度の速度でディジタル化されているから、アナログ信号
の場合を説明した図8の横軸の目盛りを1桁程度引き上
げて読む必要があるが、上式の関係はこの場合にも成立
する。
【0051】また、移動無線機100より無線基地局3
0へ入来した制御信号は、無線受信回路35へ入力され
るが、その出力の一部は制御部40へ入力され、他は信
号選択回路39を介して信号速度復元回路群38へ送ら
れる。そして後者の制御信号は送信時と全く逆の速度変
換(低速信号への変換)を受けた後、一般の電話網10
に使用されているのと同様の信号速度となり、信号処理
部31を介して関門交換機20へ送られる。
0へ入来した制御信号は、無線受信回路35へ入力され
るが、その出力の一部は制御部40へ入力され、他は信
号選択回路39を介して信号速度復元回路群38へ送ら
れる。そして後者の制御信号は送信時と全く逆の速度変
換(低速信号への変換)を受けた後、一般の電話網10
に使用されているのと同様の信号速度となり、信号処理
部31を介して関門交換機20へ送られる。
【0052】つぎに、本発明によるシステムの基本動作
における発着呼動作について音声信号の場合を例にとっ
て説明する。
における発着呼動作について音声信号の場合を例にとっ
て説明する。
【0053】(1)移動無線機100からの発呼 図8および図9に示すフローチャートを用いて説明す
る。
る。
【0054】移動無線機100の電源をオンした状態に
すると、図2の無線受信回路135では、下り(無線基
地局30→移動無線機100)無線チャネル(チャネル
CH1とする)に含まれている制御信号を補捉した後、
無線チャネル(以下チャネルCH1とする)の受信状態
にはいる。これは図4(a)に示されているタイム・ス
ロットSDn内の同期信号を捕捉することにより可能で
ある。制御部140では、シンセサイザ121−1に無
線チャネルCH1の受信を可能とする局発周波数を発生
させるように制御信号を送出し、また、スイッチ122
−1もシンセサイザ121−1側に倒し固定した状態に
ある。
すると、図2の無線受信回路135では、下り(無線基
地局30→移動無線機100)無線チャネル(チャネル
CH1とする)に含まれている制御信号を補捉した後、
無線チャネル(以下チャネルCH1とする)の受信状態
にはいる。これは図4(a)に示されているタイム・ス
ロットSDn内の同期信号を捕捉することにより可能で
ある。制御部140では、シンセサイザ121−1に無
線チャネルCH1の受信を可能とする局発周波数を発生
させるように制御信号を送出し、また、スイッチ122
−1もシンセサイザ121−1側に倒し固定した状態に
ある。
【0055】そこで、電話機部101の受話器をオフ・
フック(発呼開始)すると(S201、図8)、図2の
シンセサイザ121−2は、無線チャネルCH1の送信
を可能とする局発周波数を発生させるような制御信号を
制御部140から受ける。またスイッチ122−2もシ
ンセサイザ121−2側に倒し、固定した状態になる。
つぎに無線チャネルCH1を用い電話機部101から出
力された発呼用制御信号を送出する。この制御信号は、
図5に示される周波数帯により、これを、たとえばタイ
ム・スロットSUnを用いて送信される。
フック(発呼開始)すると(S201、図8)、図2の
シンセサイザ121−2は、無線チャネルCH1の送信
を可能とする局発周波数を発生させるような制御信号を
制御部140から受ける。またスイッチ122−2もシ
ンセサイザ121−2側に倒し、固定した状態になる。
つぎに無線チャネルCH1を用い電話機部101から出
力された発呼用制御信号を送出する。この制御信号は、
図5に示される周波数帯により、これを、たとえばタイ
ム・スロットSUnを用いて送信される。
【0056】さて移動無線機100からの発呼用制御信
号が良好に無線基地局30で受信され移動無線機100
のID(識別番号)を検出したとすると(S202)、
制御部40では、現在空いているタイム・スロットを検
索する。この結果、たとえばタイム・スロットSD1が
空いているとすると、移動無線機100対し前記無線チ
ャネルCH1のタイム・スロットSDnを用い下り制御
信号によりタイム・スロット上り(移動無線機100→
無線基地局30)SU1,およびこれに対応する下り
(無線基地局30→移動無線機100)SD1を使用す
るように指示する(S203)。
号が良好に無線基地局30で受信され移動無線機100
のID(識別番号)を検出したとすると(S202)、
制御部40では、現在空いているタイム・スロットを検
索する。この結果、たとえばタイム・スロットSD1が
空いているとすると、移動無線機100対し前記無線チ
ャネルCH1のタイム・スロットSDnを用い下り制御
信号によりタイム・スロット上り(移動無線機100→
無線基地局30)SU1,およびこれに対応する下り
(無線基地局30→移動無線機100)SD1を使用す
るように指示する(S203)。
【0057】これに応じて移動無線機100では、指示
されたタイム・スロットSD1で受信可能な状態へ移行
するとともに下りのタイム・スロットSD1に対応する
上り無線チャネル用のタイム・スロットであるSU1
(図4(b)参照)を選択する。このとき移動無線機1
00の制御部140においては、送受信断続制御器12
3を動作させ、スイッチ122−1および122−2を
動作開始させる(S204)。それと同時にスロット切
替完了報告を上りタイム・スロットSU1を用いて無線
基地局30に送出し(S205)、ダイヤル・トーンが
送られてくるのを待つ(S206)。
されたタイム・スロットSD1で受信可能な状態へ移行
するとともに下りのタイム・スロットSD1に対応する
上り無線チャネル用のタイム・スロットであるSU1
(図4(b)参照)を選択する。このとき移動無線機1
00の制御部140においては、送受信断続制御器12
3を動作させ、スイッチ122−1および122−2を
動作開始させる(S204)。それと同時にスロット切
替完了報告を上りタイム・スロットSU1を用いて無線
基地局30に送出し(S205)、ダイヤル・トーンが
送られてくるのを待つ(S206)。
【0058】この上り無線信号の無線搬送波のタイム・
スロットSU1の状態を摸式的に示すと図7(c)のご
とくなる。無線基地局30には、タイム・スロットSU
1のほかに、他の移動無線機100からの上り信号とし
てSU3やSUnが1フレームの中に含まれて送られて
きている。スロット切替完了報告を受信した無線基地局
30では(S207)、関門交換機20宛に移動無線機
100のIDとともに発呼信号を送出する(S20
8)。これに対し関門交換機20では、移動無線機10
0のIDを検出し、関門交換機20に含まれたスイッチ
群のうちの必要なスイッチをオンにして(S209)、
ダイヤル・トーンを無線基地局30へ送出する(S21
0、図9)。
スロットSU1の状態を摸式的に示すと図7(c)のご
とくなる。無線基地局30には、タイム・スロットSU
1のほかに、他の移動無線機100からの上り信号とし
てSU3やSUnが1フレームの中に含まれて送られて
きている。スロット切替完了報告を受信した無線基地局
30では(S207)、関門交換機20宛に移動無線機
100のIDとともに発呼信号を送出する(S20
8)。これに対し関門交換機20では、移動無線機10
0のIDを検出し、関門交換機20に含まれたスイッチ
群のうちの必要なスイッチをオンにして(S209)、
ダイヤル・トーンを無線基地局30へ送出する(S21
0、図9)。
【0059】このダイヤル・トーンは、無線基地局30
により移動無線機100宛に転送され(S211)、移
動無線機100では、通話路が設定されたことを確認す
る(S212)。
により移動無線機100宛に転送され(S211)、移
動無線機100では、通話路が設定されたことを確認す
る(S212)。
【0060】この状態に移行したとき移動無線機100
の電話機部101の受話器からダイヤル・トーンが聞こ
えるので、ダイヤル信号の送出を始める。このダイヤル
信号は速度変換回路131により速度変換され、送信部
134および送信ミクサ133を含む無線送信回路13
2より、上りのタイム・スロットSU1を用いて送出さ
れる(S213)。かくして、送信されたダイヤル信号
は無線基地局30の無線受信回路35で受信される。
の電話機部101の受話器からダイヤル・トーンが聞こ
えるので、ダイヤル信号の送出を始める。このダイヤル
信号は速度変換回路131により速度変換され、送信部
134および送信ミクサ133を含む無線送信回路13
2より、上りのタイム・スロットSU1を用いて送出さ
れる(S213)。かくして、送信されたダイヤル信号
は無線基地局30の無線受信回路35で受信される。
【0061】この無線基地局30では、すでに移動無線
機100からの発呼信号に応答し、使用すべきタイム・
スロットを与えるとともに、無線基地局30の信号選択
回路群39および信号割当回路群52を動作させて、上
りのタイム・スロットSU1を受信し、下りのタイム・
スロットSD1の信号を送信する状態に移行している。
したがって移動無線機100から送信されてきたダイヤ
ル信号は、信号選択回路群39の信号選択回路39−1
を通った後、信号速度復元回路群38に入力され、ここ
で原送信信号が復元され、信号処理部31を介して通話
信号22−1として関門交換機20へ転送され(S21
4)、電話網10への通話路が設定される(S21
5)。
機100からの発呼信号に応答し、使用すべきタイム・
スロットを与えるとともに、無線基地局30の信号選択
回路群39および信号割当回路群52を動作させて、上
りのタイム・スロットSU1を受信し、下りのタイム・
スロットSD1の信号を送信する状態に移行している。
したがって移動無線機100から送信されてきたダイヤ
ル信号は、信号選択回路群39の信号選択回路39−1
を通った後、信号速度復元回路群38に入力され、ここ
で原送信信号が復元され、信号処理部31を介して通話
信号22−1として関門交換機20へ転送され(S21
4)、電話網10への通話路が設定される(S21
5)。
【0062】一方、関門交換機20からの入力信号(当
初制御信号、通話が開始されれば通話信号)は、無線基
地局30において信号速度変換回路群51で速度変換を
受けた後、信号割当回路群52の信号割当回路52−1
によりタイム・スロットSD1が与えられている。そし
て無線送信回路32から下りの無線チャネルのタイム・
スロットSD1を用いて移動無線機100宛に送信され
る。
初制御信号、通話が開始されれば通話信号)は、無線基
地局30において信号速度変換回路群51で速度変換を
受けた後、信号割当回路群52の信号割当回路52−1
によりタイム・スロットSD1が与えられている。そし
て無線送信回路32から下りの無線チャネルのタイム・
スロットSD1を用いて移動無線機100宛に送信され
る。
【0063】移動無線機100では、無線チャネルCH
1のタイム・スロットSD1において受信待機中であり
無線受信回路135で受信され、その出力は速度復元回
路138に入力される。この回路において送信側の原信
号が復元され、電話機部101の受話器に入力される。
かくして、移動無線機100と一般の電話網10の内の
一般電話との間で通話が開始されることになる(S21
6)。
1のタイム・スロットSD1において受信待機中であり
無線受信回路135で受信され、その出力は速度復元回
路138に入力される。この回路において送信側の原信
号が復元され、電話機部101の受話器に入力される。
かくして、移動無線機100と一般の電話網10の内の
一般電話との間で通話が開始されることになる(S21
6)。
【0064】終話は移動無線機100の電話機部101
の受話器をオン・フックすることにより(S217)、
終話信号と制御部140からのオン・フック信号とが、
速度変換回路131を介して無線送信回路132より無
線基地局30宛に送出されるとともに(S218)、制
御部140では送受信断続制御器123の動作を停止さ
せ、かつ、スイッチ122−1および122−2をそれ
ぞれシンセサイザ121−1および121−2の出力端
に固定する。
の受話器をオン・フックすることにより(S217)、
終話信号と制御部140からのオン・フック信号とが、
速度変換回路131を介して無線送信回路132より無
線基地局30宛に送出されるとともに(S218)、制
御部140では送受信断続制御器123の動作を停止さ
せ、かつ、スイッチ122−1および122−2をそれ
ぞれシンセサイザ121−1および121−2の出力端
に固定する。
【0065】一方、無線基地局30の制御部40では、
移動無線機100からの終話信号を受信すると関門交換
機20宛に終話信号を転送し(S219)、スイッチ群
(図示せず)のスイッチをオフして通話を終了する(S
220)。同時に無線基地局30内の信号選択回路群3
9および信号割当回路群52を開放する。
移動無線機100からの終話信号を受信すると関門交換
機20宛に終話信号を転送し(S219)、スイッチ群
(図示せず)のスイッチをオフして通話を終了する(S
220)。同時に無線基地局30内の信号選択回路群3
9および信号割当回路群52を開放する。
【0066】以上の説明では、無線基地局30と移動無
線機100との間の制御信号のやりとりは信号変換回路
群51,信号速度復元回路群38等を通さないとして説
明したが、これは説明の便宜上であって、音声信号と同
様に信号速度変換回路群51、信号速度復元回路群38
や信号処理部31を通しても何ら支障なく通信が実施可
能である。
線機100との間の制御信号のやりとりは信号変換回路
群51,信号速度復元回路群38等を通さないとして説
明したが、これは説明の便宜上であって、音声信号と同
様に信号速度変換回路群51、信号速度復元回路群38
や信号処理部31を通しても何ら支障なく通信が実施可
能である。
【0067】(2)移動無線機100への着呼 移動無線機100は電源オンした状態で待機中とする。
この場合移動無線機100からの発呼の項で説明したご
とく、システムで定められている手順にしたがった無線
チャネルCH1の下り制御信号を受信待機状態にある。
この場合移動無線機100からの発呼の項で説明したご
とく、システムで定められている手順にしたがった無線
チャネルCH1の下り制御信号を受信待機状態にある。
【0068】一般の電話網10より関門交換機20を経
由して移動無線機100への着呼信号が無線基地局30
へ到来したとする。これらの制御信号は通信信号22と
して音声信号と同様に、信号速度変換回路群51を通
り、信号割当回路群52を介して制御部40(図3)へ
伝えられる。すると制御部40では移動無線機100宛
の無線チャネルCH1の下りタイム・スロットのうちの
空スロット、たとえばSD1を使用して移動無線機10
0のID信号+着呼信号表示信号+タイム・スロット使
用信号(移動無線機100からの送信には、たとえばS
D1に対応するSU1を使用)を送出する。この信号を
受信した移動無線機100では、無線受信回路135の
受信部137より制御部140へ伝送される。制御部1
40では、この信号が自己の移動無線機100への着呼
信号であることを確認するので、電話機部101より呼
出音を鳴動させると同時に、指示されたタイム・スロッ
トSD1,SU1で待機するように送受信断続制御器1
23を動作させるとともに、スイッチ122−1,12
2−2のオン、オフを開始させる。かくて通話が可能な
状態に移行したことになる。
由して移動無線機100への着呼信号が無線基地局30
へ到来したとする。これらの制御信号は通信信号22と
して音声信号と同様に、信号速度変換回路群51を通
り、信号割当回路群52を介して制御部40(図3)へ
伝えられる。すると制御部40では移動無線機100宛
の無線チャネルCH1の下りタイム・スロットのうちの
空スロット、たとえばSD1を使用して移動無線機10
0のID信号+着呼信号表示信号+タイム・スロット使
用信号(移動無線機100からの送信には、たとえばS
D1に対応するSU1を使用)を送出する。この信号を
受信した移動無線機100では、無線受信回路135の
受信部137より制御部140へ伝送される。制御部1
40では、この信号が自己の移動無線機100への着呼
信号であることを確認するので、電話機部101より呼
出音を鳴動させると同時に、指示されたタイム・スロッ
トSD1,SU1で待機するように送受信断続制御器1
23を動作させるとともに、スイッチ122−1,12
2−2のオン、オフを開始させる。かくて通話が可能な
状態に移行したことになる。
【0069】なお、本システムを用いて良好な状態で信
号伝送が実行され、かつシステム内の他の無線チャネル
へ悪影響を与えることのないことは、文献2によって理
論的に説明されているので省略し、以下、時間差電話信
号の有する多重負荷利得の増加に関し説明する。
号伝送が実行され、かつシステム内の他の無線チャネル
へ悪影響を与えることのないことは、文献2によって理
論的に説明されているので省略し、以下、時間差電話信
号の有する多重負荷利得の増加に関し説明する。
【0070】(3)時間差電話信号の有する多重負荷利
得 (3.1)アナログ電話信号に対する多重負荷利得 時間差電話信号を用いないシステムにおける多重負荷利
得は文献3により与えられるが、本発明におけるよう
に、アナログ電話信号を時間片信号に分割し、さらに時
間的に隣合う時間片信号から差分信号である時間差電話
信号を作成し、これをTCM化した信号をシステムで使
用すると、従来以上の大きな値を有する多重負荷利得が
得られる。これを活用することによりシステムの周波数
有効利用の向上や経済性に大きく貢献することを以下説
明する。
得 (3.1)アナログ電話信号に対する多重負荷利得 時間差電話信号を用いないシステムにおける多重負荷利
得は文献3により与えられるが、本発明におけるよう
に、アナログ電話信号を時間片信号に分割し、さらに時
間的に隣合う時間片信号から差分信号である時間差電話
信号を作成し、これをTCM化した信号をシステムで使
用すると、従来以上の大きな値を有する多重負荷利得が
得られる。これを活用することによりシステムの周波数
有効利用の向上や経済性に大きく貢献することを以下説
明する。
【0071】さて、文献3を参考にすると、n多重にT
CM化(フレーム長T)されたアナログ電話信号(最高
周波数fh )の有する多重負荷利得(αdBとする)は
下式で与えられるn′多重のFDM(周波数分割多重)
信号のそれと同じになることが知られている。 n′=n/(2Tfh )
CM化(フレーム長T)されたアナログ電話信号(最高
周波数fh )の有する多重負荷利得(αdBとする)は
下式で与えられるn′多重のFDM(周波数分割多重)
信号のそれと同じになることが知られている。 n′=n/(2Tfh )
【0072】つぎに、アナログ電話信号からTCM信号
を作成するとき、時間差電話信号をもとに作成した場合
の特徴について説明する。図10(a)は、図15
(a)に示した“イ”の信号であり、図10(b)はそ
の信号から時間的に隣合う時間片信号を用いて作成され
た時間差電話信号の一例を示している。すなわち、図1
0(a)の母音“イ”(全時間は約220ms)を10
ms毎に切断し時間片信号とし、これらから同図(b)
の時間差電話信号を作成し、一列に並べたものである。
ただし、1つの時間片信号から次の時間片信号へ移る時
間に発生するパルス雑音は除去されているとした。図1
5,図16および図10からは次のことがわかる。
を作成するとき、時間差電話信号をもとに作成した場合
の特徴について説明する。図10(a)は、図15
(a)に示した“イ”の信号であり、図10(b)はそ
の信号から時間的に隣合う時間片信号を用いて作成され
た時間差電話信号の一例を示している。すなわち、図1
0(a)の母音“イ”(全時間は約220ms)を10
ms毎に切断し時間片信号とし、これらから同図(b)
の時間差電話信号を作成し、一列に並べたものである。
ただし、1つの時間片信号から次の時間片信号へ移る時
間に発生するパルス雑音は除去されているとした。図1
5,図16および図10からは次のことがわかる。
【0073】1)時間差電話信号の振幅が大きくなるの
は、元の電話信号の短時間振幅幅変化が大きいときのみ
であり、その他の時間は振幅は極めて小さい。
は、元の電話信号の短時間振幅幅変化が大きいときのみ
であり、その他の時間は振幅は極めて小さい。
【0074】2)時間片信号の時間長は1〜30ms程
度であるから、音声信号の微小変化をとらえるのに適す
る時間長である。図15および図16から明らかなよう
に、時間的に隣合う時間片信号は一部を除き、その有す
る信号波形がほとんど同一である。
度であるから、音声信号の微小変化をとらえるのに適す
る時間長である。図15および図16から明らかなよう
に、時間的に隣合う時間片信号は一部を除き、その有す
る信号波形がほとんど同一である。
【0075】3)したがって、時間的に隣合う時間片信
号を用いて作成された時間差電話信号の特徴として一般
的に次のことが言える。まず、50%以上がほとんど無
信号、すなわち成分の含まれていない空信号となる。ま
た残りの50%以下も一部を除き、ほとんどが小さな信
号電力しか有しない。
号を用いて作成された時間差電話信号の特徴として一般
的に次のことが言える。まず、50%以上がほとんど無
信号、すなわち成分の含まれていない空信号となる。ま
た残りの50%以下も一部を除き、ほとんどが小さな信
号電力しか有しない。
【0076】4)空信号は電力を有しないし、小さな信
号電力しか含まない時間片信号を時間圧縮して得られる
TCM信号の1フレーム内の電力は次のようになる。す
なわち、これらの信号を多く含むフレームにおいて、1
/(2Tfh )時間ごとにフレームの各部分の平均電力
を測定した場合、時間差電話信号を作成しなかったTC
M信号の1/(2Tfh )時間ごとに測定した平均電力
よりも大きく減少する。この値は1/10程度あるいは
それ以下と推定される。
号電力しか含まない時間片信号を時間圧縮して得られる
TCM信号の1フレーム内の電力は次のようになる。す
なわち、これらの信号を多く含むフレームにおいて、1
/(2Tfh )時間ごとにフレームの各部分の平均電力
を測定した場合、時間差電話信号を作成しなかったTC
M信号の1/(2Tfh )時間ごとに測定した平均電力
よりも大きく減少する。この値は1/10程度あるいは
それ以下と推定される。
【0077】さらに、本発明では時間差電話信号を作成
しても、これらのすべてを送信するわけではない(すべ
ての時間差電話信号を送信してもかなりの効果はある
が、以下説明する方法により、さらに効果が大きくな
る)。すなわち、これら複数の時間差電話信号の有する
電力を測定し、システムで定める量以上を有するものの
み、時間的に圧縮した区切られた信号とした後、送信信
号とした。この結果、送信信号に含まれていた冗長度は
大幅に減少し、周波数の有効利用度が向上するととも
に、多重負荷利得の大幅な増加が可能になった。
しても、これらのすべてを送信するわけではない(すべ
ての時間差電話信号を送信してもかなりの効果はある
が、以下説明する方法により、さらに効果が大きくな
る)。すなわち、これら複数の時間差電話信号の有する
電力を測定し、システムで定める量以上を有するものの
み、時間的に圧縮した区切られた信号とした後、送信信
号とした。この結果、送信信号に含まれていた冗長度は
大幅に減少し、周波数の有効利用度が向上するととも
に、多重負荷利得の大幅な増加が可能になった。
【0078】なお、システムで定める量以下の時間差電
話信号が空信号の場合は、無線搬送波を含め信号を全く
送信しないようにすることも可能である。
話信号が空信号の場合は、無線搬送波を含め信号を全く
送信しないようにすることも可能である。
【0079】つぎに、上記のような方法で送信信号とさ
れる時間差電話信号で構成されたTCM信号の有する多
重負荷利得を求める。多重負荷利得は下記のような2種
類の理由により発生する。
れる時間差電話信号で構成されたTCM信号の有する多
重負荷利得を求める。多重負荷利得は下記のような2種
類の理由により発生する。
【0080】 時間差電話信号の有する電力が低減さ
れているのにともなう多重負荷利得
れているのにともなう多重負荷利得
【0081】 低レベルの時間差電話信号を送信しな
いことにともなう多重負荷利得
いことにともなう多重負荷利得
【0082】,は、時間差電話信号の有する電力に
関して分布を求める問題に帰着する。
関して分布を求める問題に帰着する。
【0083】正確には図15および図16を元にして図
10(b)に示したのと同様な時間差電話信号を多くの
音声信号について作成し、その分布を求めたり、あるい
は実験を行う必要はあるが、ここでは省略し、推定を行
うことにする。時間差電話信号の20%がシステムで定
める量(この場合、15%とする)を越えるとし、これ
らの時間差電話信号の有する平均電力を25%と見込め
ば安全側となるであろう。その結果、総合的にみて時間
差電話信号を作成しなかった場合のTCM信号の1/2
0以下の電力になると推定(実際はもっと小さい)され
る。
10(b)に示したのと同様な時間差電話信号を多くの
音声信号について作成し、その分布を求めたり、あるい
は実験を行う必要はあるが、ここでは省略し、推定を行
うことにする。時間差電話信号の20%がシステムで定
める量(この場合、15%とする)を越えるとし、これ
らの時間差電話信号の有する平均電力を25%と見込め
ば安全側となるであろう。その結果、総合的にみて時間
差電話信号を作成しなかった場合のTCM信号の1/2
0以下の電力になると推定(実際はもっと小さい)され
る。
【0084】つぎに、以上説明した時間差電話信号の作
成法および一定の電力を有する時間差電話信号のみを送
信する方法を図11を用いて説明する。図11は図2に
示す移動無線機100の構成のうち、速度復元回路13
8,電話機部101と速度変換回路131の内部構成
を、それぞれ示している。
成法および一定の電力を有する時間差電話信号のみを送
信する方法を図11を用いて説明する。図11は図2に
示す移動無線機100の構成のうち、速度復元回路13
8,電話機部101と速度変換回路131の内部構成
を、それぞれ示している。
【0085】図11において、右方より無線受信回路1
35からの圧縮された時間差電話信号(差信号)が入力
される。この入力信号はスイッチ165によりタイム・
スロット毎(TCMのフレーム単位に1個毎)に電話信
号記憶回路161−1もしくは161−2へそれぞれ入
力され記憶される。なお、スイッチ165の端子a,b
の切替のタイミングはタイミング発生器142からの信
号により行われる。ついで、ここで記憶された信号は読
出され、時間伸張回路162−1もしくは162−2に
より元の電話信号速度に復元される。ついで、この復元
された電話信号はまだ時間差電話信号の形態であり、ス
イッチ166−1、もしくは166−2の端子a,bの
切替(このタイミングもタイミング発生器142からの
信号による)により電話信号再生回路163−1もしく
は163−2へ入力される。ここで、時間差電話信号
(差信号)はその1つ前のフレームのタイム・スロット
内の信号と加え合わされ、元の1フレーム分の電話信号
が再生される。そして、スイッチ167の端子a,bの
切替(このタイミングもタイミング発生器142からの
信号による)により電話信号再生回路163−1もしく
は163−2の出力は交互に取り出され、電話機部10
1の受話回路106へ送られる。
35からの圧縮された時間差電話信号(差信号)が入力
される。この入力信号はスイッチ165によりタイム・
スロット毎(TCMのフレーム単位に1個毎)に電話信
号記憶回路161−1もしくは161−2へそれぞれ入
力され記憶される。なお、スイッチ165の端子a,b
の切替のタイミングはタイミング発生器142からの信
号により行われる。ついで、ここで記憶された信号は読
出され、時間伸張回路162−1もしくは162−2に
より元の電話信号速度に復元される。ついで、この復元
された電話信号はまだ時間差電話信号の形態であり、ス
イッチ166−1、もしくは166−2の端子a,bの
切替(このタイミングもタイミング発生器142からの
信号による)により電話信号再生回路163−1もしく
は163−2へ入力される。ここで、時間差電話信号
(差信号)はその1つ前のフレームのタイム・スロット
内の信号と加え合わされ、元の1フレーム分の電話信号
が再生される。そして、スイッチ167の端子a,bの
切替(このタイミングもタイミング発生器142からの
信号による)により電話信号再生回路163−1もしく
は163−2の出力は交互に取り出され、電話機部10
1の受話回路106へ送られる。
【0086】図11の左方に電話機部101の内部構成
が示されており、制御部140と電話機制御回路105
の間で制御信号の授受を行っている。また、受話回路1
06および、送話回路107はクロック再生器141か
らの信号を得て動作している。
が示されており、制御部140と電話機制御回路105
の間で制御信号の授受を行っている。また、受話回路1
06および、送話回路107はクロック再生器141か
らの信号を得て動作している。
【0087】図11の下方に速度変換回路131の内部
構成を示しており、電話機部101の送話回路107よ
り出力された電話信号は、スイッチ175により電話信
号の1フレーム単位毎に電話信号記憶回路171−1も
しくは171−2へそれぞれ入力され記憶される。この
スイッチ175の端子a,bの切替のタイミングはタイ
ミング発生器142からの信号により行われる。ここで
記憶された信号は読出され、スイッチ176−1もしく
は176−2の端子a,bの切替(このタイミングもタ
イミング発生器142からの信号による)により差信号
作成回路172−1または172−2へ入力され、ここ
で、電話信号はその1つ前のフレームの電話信号と差し
引かれ(差分をとる)時間差電話信号に変換される。つ
いで、この変換された時間差電話信号の一部は時間圧縮
回路173−1もしくは173−2へ、他の一部は信号
レベル測定器181へそれぞれ入力される。時間差電話
信号の一部が時間圧縮回路173−1,173−2へ実
際に印加されるか否かは、時間差電話信号のレベルが一
定のレベル以上であることが必要でありこれを判定する
のが信号レベル測定器181である。信号レベル測定器
181では時間差電話信号のレベルを測定し、一定のレ
ベル以上であることを認識すると、スイッチ制御部18
3に制御信号を送り、スイッチ178−1がa側に、ス
イッチ178−2がb側に倒れるように制御する。ま
た、信号レベル測定器181はレベル情報発生器182
に信号を送り、レベル情報発生器182からレベル情報
を制御部140および時間圧縮回路173−1、173
−2へ送出する。この情報を受けた制御部140では無
線送信回路132を制御して、無線搬送波を含め無線信
号の送信を停止することができる。一方、時間圧縮回路
173−1、173−2へ送出される信号には、時間差
電話信号のレベルが一定のレベル以下であることを受信
側に知らせる信号が含まれている。ただし、この信号を
使用するときは、無線搬送波を用いて無線信号の送信を
継続する必要がある。
構成を示しており、電話機部101の送話回路107よ
り出力された電話信号は、スイッチ175により電話信
号の1フレーム単位毎に電話信号記憶回路171−1も
しくは171−2へそれぞれ入力され記憶される。この
スイッチ175の端子a,bの切替のタイミングはタイ
ミング発生器142からの信号により行われる。ここで
記憶された信号は読出され、スイッチ176−1もしく
は176−2の端子a,bの切替(このタイミングもタ
イミング発生器142からの信号による)により差信号
作成回路172−1または172−2へ入力され、ここ
で、電話信号はその1つ前のフレームの電話信号と差し
引かれ(差分をとる)時間差電話信号に変換される。つ
いで、この変換された時間差電話信号の一部は時間圧縮
回路173−1もしくは173−2へ、他の一部は信号
レベル測定器181へそれぞれ入力される。時間差電話
信号の一部が時間圧縮回路173−1,173−2へ実
際に印加されるか否かは、時間差電話信号のレベルが一
定のレベル以上であることが必要でありこれを判定する
のが信号レベル測定器181である。信号レベル測定器
181では時間差電話信号のレベルを測定し、一定のレ
ベル以上であることを認識すると、スイッチ制御部18
3に制御信号を送り、スイッチ178−1がa側に、ス
イッチ178−2がb側に倒れるように制御する。ま
た、信号レベル測定器181はレベル情報発生器182
に信号を送り、レベル情報発生器182からレベル情報
を制御部140および時間圧縮回路173−1、173
−2へ送出する。この情報を受けた制御部140では無
線送信回路132を制御して、無線搬送波を含め無線信
号の送信を停止することができる。一方、時間圧縮回路
173−1、173−2へ送出される信号には、時間差
電話信号のレベルが一定のレベル以下であることを受信
側に知らせる信号が含まれている。ただし、この信号を
使用するときは、無線搬送波を用いて無線信号の送信を
継続する必要がある。
【0088】さて、時間圧縮回路173−1,173−
2へ印加された時間差電話信号はスイッチ177の端子
a,bの切替(このタイミングもタイミング発生器14
2からの信号による)によりTCM信号の1タイム・ス
ロット毎(TCMのフレーム単位毎に1個与えられる)
に無線送信回路132へ送出される。
2へ印加された時間差電話信号はスイッチ177の端子
a,bの切替(このタイミングもタイミング発生器14
2からの信号による)によりTCM信号の1タイム・ス
ロット毎(TCMのフレーム単位毎に1個与えられる)
に無線送信回路132へ送出される。
【0089】無線送信回路132(図2)では多重負荷
利得を考慮した信号レベルで周波数変調された後、送信
ミクサ133に送られる。送信ミクサ133では周波数
変調されたTCM化電話信号は、指定された搬送波周波
数を有する1個の変調信号波となり、アンテナから無線
基地局30へ向けて送られる。
利得を考慮した信号レベルで周波数変調された後、送信
ミクサ133に送られる。送信ミクサ133では周波数
変調されたTCM化電話信号は、指定された搬送波周波
数を有する1個の変調信号波となり、アンテナから無線
基地局30へ向けて送られる。
【0090】つぎに、無線基地局30における動作を説
明する。図3に示される無線基地局30の構成の内、信
号速度復元回路群38と信号速度変換回路群51の内部
構成は、信号の送受信が、多数の移動無線機と同時に行
っているのを除けば、移動無線機100の速度復元回路
138、速度変換回路131と、ほぼ同等の機能を有す
る。
明する。図3に示される無線基地局30の構成の内、信
号速度復元回路群38と信号速度変換回路群51の内部
構成は、信号の送受信が、多数の移動無線機と同時に行
っているのを除けば、移動無線機100の速度復元回路
138、速度変換回路131と、ほぼ同等の機能を有す
る。
【0091】以上の説明で明らかなように、時間差電話
信号の作成法は容易であり、実際のシステムに導入すれ
ば20dB程度もしくはそれ以上大きな多重負荷利得を
得ることが可能になるので、これを送信電力の低減に使
用することができる。
信号の作成法は容易であり、実際のシステムに導入すれ
ば20dB程度もしくはそれ以上大きな多重負荷利得を
得ることが可能になるので、これを送信電力の低減に使
用することができる。
【0092】(3.2)ディジタル信号に対する多重負
荷利得 すでに(3.1)において説明した時間差電話信号によ
る多重負荷利得の増大は、アナログ電話信号ばかりでは
なく、一般にディジタル信号に対しても適用することが
可能であり、以下に説明する。
荷利得 すでに(3.1)において説明した時間差電話信号によ
る多重負荷利得の増大は、アナログ電話信号ばかりでは
なく、一般にディジタル信号に対しても適用することが
可能であり、以下に説明する。
【0093】図1において、関門交換機20と無線基地
局30との間の伝送線を流れる通信信号22−1〜22
−nおよび図2の電話機部101からの出力信号もしく
は入力信号がディジタル信号形式の場合は、図2,3お
よび図11に示す回路における信号処理が簡単になる。
以下アナログ信号と異なる点のみ説明する。
局30との間の伝送線を流れる通信信号22−1〜22
−nおよび図2の電話機部101からの出力信号もしく
は入力信号がディジタル信号形式の場合は、図2,3お
よび図11に示す回路における信号処理が簡単になる。
以下アナログ信号と異なる点のみ説明する。
【0094】電話機部101から出力される通信信号が
ディジタル信号であれば、速度変換回路131へはディ
ジタル信号形式のまま入力させる。図11の電話信号記
憶回路171−1,171−2,差信号作成回路172
−2,172−2,信号レベル測定器181,レベル情
報発生器182,時間圧縮回路173−1,173−2
等は、すべてディジタル信号形式のまま、その特徴を生
かした信号処理が可能である。それは信号レベル測定器
181において、アナログ電話信号のように電力レベル
をアナログ的に測定しても良いが、ディジタル信号のパ
ルス数を測定して、この数が一定の数を越えた場合、ス
イッチ178−1(または178−2)をa側(または
b側)に倒してもよい。
ディジタル信号であれば、速度変換回路131へはディ
ジタル信号形式のまま入力させる。図11の電話信号記
憶回路171−1,171−2,差信号作成回路172
−2,172−2,信号レベル測定器181,レベル情
報発生器182,時間圧縮回路173−1,173−2
等は、すべてディジタル信号形式のまま、その特徴を生
かした信号処理が可能である。それは信号レベル測定器
181において、アナログ電話信号のように電力レベル
をアナログ的に測定しても良いが、ディジタル信号のパ
ルス数を測定して、この数が一定の数を越えた場合、ス
イッチ178−1(または178−2)をa側(または
b側)に倒してもよい。
【0095】つぎにシステム制御動作のための制御信号
について説明する。この場合、制御信号もディジタル信
号形式が採用されると考えられるから、アナログ電話信
号のスぺクトルを示す図7の帯域は使用できない。図1
2にはディジタル電話信号とデイジタル制御信号とを多
重化する回路が示されている。音声信号をディジタル符
号化回路91でディジタル符号化し、それとデータ信号
である制御信号を多重変換回路92で多重変換し、無線
送信回路32に含まれた変調回路に印加する。そして対
向する受信機で受信し、復調回路において図12で示し
たのと逆の操作を行えば、音声信号と制御信号とを別々
に取り出すことが可能である。
について説明する。この場合、制御信号もディジタル信
号形式が採用されると考えられるから、アナログ電話信
号のスぺクトルを示す図7の帯域は使用できない。図1
2にはディジタル電話信号とデイジタル制御信号とを多
重化する回路が示されている。音声信号をディジタル符
号化回路91でディジタル符号化し、それとデータ信号
である制御信号を多重変換回路92で多重変換し、無線
送信回路32に含まれた変調回路に印加する。そして対
向する受信機で受信し、復調回路において図12で示し
たのと逆の操作を行えば、音声信号と制御信号とを別々
に取り出すことが可能である。
【0096】(4)シラビック・コンプレッサによる時
間差信号の有するピーク抑圧効果 すでに(3)で説明したように、時間差電話信号はその
有する電力レベル(正確には多数の時間差電話信号を選
び、その有する電力レベルの平均値をとる)が一般に低
いので、これが実質的に信号の有する多重負荷利得を増
大させることとなった。しかしながら、時間差電話信号
の有する電力レベルが低いのは一般的にいえることであ
り、特定の時間差電話信号の有する電力レベルあるいは
ピーク値は、時間差電話信号を作成するもとの時間片信
号の有する最大電力レベルとほぼ同一値を有する。ま
た、時間差電話信号の有するピーク電圧値の最大値も、
もとの時間片信号の有する最大値とほぼ同一値を有す
る。ただし、互いに隣り合う時間片信号の有する信号の
主波(ホルマント)の位相は、同相になるように調整さ
れているものとする。
間差信号の有するピーク抑圧効果 すでに(3)で説明したように、時間差電話信号はその
有する電力レベル(正確には多数の時間差電話信号を選
び、その有する電力レベルの平均値をとる)が一般に低
いので、これが実質的に信号の有する多重負荷利得を増
大させることとなった。しかしながら、時間差電話信号
の有する電力レベルが低いのは一般的にいえることであ
り、特定の時間差電話信号の有する電力レベルあるいは
ピーク値は、時間差電話信号を作成するもとの時間片信
号の有する最大電力レベルとほぼ同一値を有する。ま
た、時間差電話信号の有するピーク電圧値の最大値も、
もとの時間片信号の有する最大値とほぼ同一値を有す
る。ただし、互いに隣り合う時間片信号の有する信号の
主波(ホルマント)の位相は、同相になるように調整さ
れているものとする。
【0097】そのため、(3)で説明したように時間差
電話信号の有する低減されたレベルと本来信号が有して
いた電力レベルとの差で定まる値まで信号をレベルアッ
プしたのちに、振幅変調器もしくは角度変調器に加える
と、通常の時間差電話信号ではとくに問題ないが、特定
の時間差電話信号では、その有する電力レベルもしくは
ピーク電圧値が大きいので、他の無線チャネルへ無線干
渉等の悪影響を与える可能性がある。
電話信号の有する低減されたレベルと本来信号が有して
いた電力レベルとの差で定まる値まで信号をレベルアッ
プしたのちに、振幅変調器もしくは角度変調器に加える
と、通常の時間差電話信号ではとくに問題ないが、特定
の時間差電話信号では、その有する電力レベルもしくは
ピーク電圧値が大きいので、他の無線チャネルへ無線干
渉等の悪影響を与える可能性がある。
【0098】以上の問題点を除去可能にするのがシラビ
ック・コンプレッサ(圧縮器)であり、これを時間差電
話信号が印加される無線送信機の振幅変調器もしくは角
度変調器の前段に挿入することにより目的を達成するこ
とが可能となる。
ック・コンプレッサ(圧縮器)であり、これを時間差電
話信号が印加される無線送信機の振幅変調器もしくは角
度変調器の前段に挿入することにより目的を達成するこ
とが可能となる。
【0099】以下、シラビック・コンプレッサの動作を
説明する。これは、移動体通信の送信機に広く使用され
ている。これに対し受信機にはコンプレッサと対をなす
回路としてシラビック・エキスパンダが使用され、両者
合わせてシラビック・コンパンダと呼ばれている。
説明する。これは、移動体通信の送信機に広く使用され
ている。これに対し受信機にはコンプレッサと対をなす
回路としてシラビック・エキスパンダが使用され、両者
合わせてシラビック・コンパンダと呼ばれている。
【0100】シラビック・コンパンダはコンプレッサ
(圧縮器)とエキスパンダ(伸張器)の組合わせの総称
で、アナログ音声通信で使われるものは音声の包絡線レ
ベルに対応して動作するもので、現在広く使用されてい
る(以下、シラビックの語は省略する)。
(圧縮器)とエキスパンダ(伸張器)の組合わせの総称
で、アナログ音声通信で使われるものは音声の包絡線レ
ベルに対応して動作するもので、現在広く使用されてい
る(以下、シラビックの語は省略する)。
【0101】本発明では上記のものと類似のコンパンダ
をTCM信号の有する尖頭値およびそのレベルの近傍に
ある信号の圧縮ならびに伸張のために使用して、振幅特
性を改善している。以下、具体的なシステム構成および
動作を説明する。
をTCM信号の有する尖頭値およびそのレベルの近傍に
ある信号の圧縮ならびに伸張のために使用して、振幅特
性を改善している。以下、具体的なシステム構成および
動作を説明する。
【0102】図13は、移動無線機100にコンパンダ
を適用した実施例である。図11に示した速度変換回路
131との相異は、図13においてはコンプレッサ17
4−1,174−2がスイッチ178−1,178−2
を介して差信号作成回路172−1,172−2と時間
圧縮回路173−1,173−2との間に挿入されてお
り、ここで時間差電話信号の振幅が圧縮される。このと
き受ける圧縮特性の1例が図14に示されている。
を適用した実施例である。図11に示した速度変換回路
131との相異は、図13においてはコンプレッサ17
4−1,174−2がスイッチ178−1,178−2
を介して差信号作成回路172−1,172−2と時間
圧縮回路173−1,173−2との間に挿入されてお
り、ここで時間差電話信号の振幅が圧縮される。このと
き受ける圧縮特性の1例が図14に示されている。
【0103】図14のコンプレッサ特性は入力信号nに
対し、n1/2 の出力を与えるので、1/2圧縮と呼ばれ
る。すなわち、入力レベルが10dB変化すると、出力
レベルが5dB変化することになる。そのため音声信号
は、その有する振幅特性の分布がデシベルで1/2とな
る。したがって、無線送信回路132に入来するとき
は、コンプレッサ174−1,174−2で圧縮しない
場合に比べて信号の分布がデシベルで1/2になってい
る。
対し、n1/2 の出力を与えるので、1/2圧縮と呼ばれ
る。すなわち、入力レベルが10dB変化すると、出力
レベルが5dB変化することになる。そのため音声信号
は、その有する振幅特性の分布がデシベルで1/2とな
る。したがって、無線送信回路132に入来するとき
は、コンプレッサ174−1,174−2で圧縮しない
場合に比べて信号の分布がデシベルで1/2になってい
る。
【0104】さて、無線基地局30から振幅圧縮された
信号がアンテナより送出され、移動無線機100で受信
されたとする。移動無線機100の構成のうち図11に
示された速度復元回路138の構成と異なる点は図13
に示されるごとくであり、受信信号のうち時間圧縮され
た時間差電話信号は前述のようにスイッチ165を介し
て電話信号記憶回路161−1,161−2を通過した
後、エキスパンダ164−1,164−2に入力され
る。この入力信号は図14のエキスパンダ特性に従う変
換を受けることになる。すなわち、入力レベルが5dB
変化すると、出力レベルは10dB変化する。この結
果、総合特性は、図14の中央に示すごとく送信側の音
声入力変化1dBに対し、受信側の電話機部101への
入力の変化も1dBとなり、原信号が忠実に再生され
る。このエキスパンダ164−1,164−2の出力は
時間伸長回路162−1,162−2およびスイッチ1
66−1,166−2を介して電話信号再生回路163
−1,163−2に印加される。
信号がアンテナより送出され、移動無線機100で受信
されたとする。移動無線機100の構成のうち図11に
示された速度復元回路138の構成と異なる点は図13
に示されるごとくであり、受信信号のうち時間圧縮され
た時間差電話信号は前述のようにスイッチ165を介し
て電話信号記憶回路161−1,161−2を通過した
後、エキスパンダ164−1,164−2に入力され
る。この入力信号は図14のエキスパンダ特性に従う変
換を受けることになる。すなわち、入力レベルが5dB
変化すると、出力レベルは10dB変化する。この結
果、総合特性は、図14の中央に示すごとく送信側の音
声入力変化1dBに対し、受信側の電話機部101への
入力の変化も1dBとなり、原信号が忠実に再生され
る。このエキスパンダ164−1,164−2の出力は
時間伸長回路162−1,162−2およびスイッチ1
66−1,166−2を介して電話信号再生回路163
−1,163−2に印加される。
【0105】以上の説明は無線基地局30が送信し、移
動無線機100が受信した場合を説明したが、移動無線
機100が送信し、無線基地局30が受信した場合も全
く同様である。すなわち、無線基地局30においても図
13に示す移動無線機100に具備したのと同様なコン
パンダが、移動無線機100における挿入位置と対応す
る位置に設置されているからである。
動無線機100が受信した場合を説明したが、移動無線
機100が送信し、無線基地局30が受信した場合も全
く同様である。すなわち、無線基地局30においても図
13に示す移動無線機100に具備したのと同様なコン
パンダが、移動無線機100における挿入位置と対応す
る位置に設置されているからである。
【0106】以上説明したコンパンダの適用により、大
きい信号レベルを有する時間差電話信号の振幅が圧縮さ
れ、他の無線チャネルへ無線干渉等の悪影響を与える可
能性を除去ないし軽減することが可能である。
きい信号レベルを有する時間差電話信号の振幅が圧縮さ
れ、他の無線チャネルへ無線干渉等の悪影響を与える可
能性を除去ないし軽減することが可能である。
【0107】なお、図17および図18で説明したよう
に、たとえ電話信号の有するピークレベルの信号成分が
除去されても、信号の明瞭度に与える影響はかなり小さ
いことも知られている。したがって、コンパンダの圧縮
度を大きくとって、かつ、その特性に経年変化があり、
ピークレベルの信号成分の再生が不満足になっても、信
号に与える影響はかなり小さくなる。このことはコンパ
ンダの使用による実質的な多重負荷利得を増大させる上
で好都合である。すなわち、1/2圧縮では多重負荷利
得の増大は10dB以上期待でき、また1/4圧縮では
15dB以上期待できるものと推定され、圧縮度を大き
くとる方が有利となる。
に、たとえ電話信号の有するピークレベルの信号成分が
除去されても、信号の明瞭度に与える影響はかなり小さ
いことも知られている。したがって、コンパンダの圧縮
度を大きくとって、かつ、その特性に経年変化があり、
ピークレベルの信号成分の再生が不満足になっても、信
号に与える影響はかなり小さくなる。このことはコンパ
ンダの使用による実質的な多重負荷利得を増大させる上
で好都合である。すなわち、1/2圧縮では多重負荷利
得の増大は10dB以上期待でき、また1/4圧縮では
15dB以上期待できるものと推定され、圧縮度を大き
くとる方が有利となる。
【0108】(5)帯域通過濾波器による時間差電話信
号の有するピーク抑圧効果 (4)ではコンパンダによる時間差電話信号の有するピ
ーク抑圧効果を説明したが、ピーク抑圧の対象はアナロ
グ電話信号であり、ディジタル信号に対しては効果がな
い。そこで以下に示すように、無線出力段に挿入される
帯域通過濾波器(図示せず)によってもディジタル・ア
ナログ信号に関係なく、ピーク抑圧効果を発揮すること
ができることを以下説明する。1例として、時間差電話
信号に変換されたアナログ電話信号を10多重されたT
CM信号をとる。この場合、信号の有する周波数帯域
は、3kHz〜30kHz(時間差電話信号の有する周
波数帯域も同一)である。そして、10波の搬送周波数
が間隔125kHzで並べられているとする。
号の有するピーク抑圧効果 (4)ではコンパンダによる時間差電話信号の有するピ
ーク抑圧効果を説明したが、ピーク抑圧の対象はアナロ
グ電話信号であり、ディジタル信号に対しては効果がな
い。そこで以下に示すように、無線出力段に挿入される
帯域通過濾波器(図示せず)によってもディジタル・ア
ナログ信号に関係なく、ピーク抑圧効果を発揮すること
ができることを以下説明する。1例として、時間差電話
信号に変換されたアナログ電話信号を10多重されたT
CM信号をとる。この場合、信号の有する周波数帯域
は、3kHz〜30kHz(時間差電話信号の有する周
波数帯域も同一)である。そして、10波の搬送周波数
が間隔125kHzで並べられているとする。
【0109】このTCM信号をFMし、その変調偏移量
を 1.75×5=8.75rad. (rms,10kH
z正弦波に対して) とする。上式で×5としているのは、時間差電話信号に
変換されたことによる信号の電力低減を変調偏移量の増
大に活用したためである。その結果、前述のようにハイ
レベルの時間差電話信号では、FM化された変調信号の
周波数偏移は極めて大きくなる。具体的数値で示すと、
変調波の側波帯に含まれる有効な信号成分のうち、おお
よその最大周波数fp は、 fp =30+100=130(kHz) それ故、隣接の無線チャネルへ無線干渉等の悪影響を与
えることになる。これを防止するには、無線変調波の出
力段に帯域通過濾波器を挿入すれば良い。この場合要求
される帯域通過濾波器の通過帯域幅Bは、 B=±50kHz にとればよいであろう。
を 1.75×5=8.75rad. (rms,10kH
z正弦波に対して) とする。上式で×5としているのは、時間差電話信号に
変換されたことによる信号の電力低減を変調偏移量の増
大に活用したためである。その結果、前述のようにハイ
レベルの時間差電話信号では、FM化された変調信号の
周波数偏移は極めて大きくなる。具体的数値で示すと、
変調波の側波帯に含まれる有効な信号成分のうち、おお
よその最大周波数fp は、 fp =30+100=130(kHz) それ故、隣接の無線チャネルへ無線干渉等の悪影響を与
えることになる。これを防止するには、無線変調波の出
力段に帯域通過濾波器を挿入すれば良い。この場合要求
される帯域通過濾波器の通過帯域幅Bは、 B=±50kHz にとればよいであろう。
【0110】上記の帯域通過濾波器を挿入する結果、時
間差電話信号の有するピーク時の信号成分が抑圧される
ことになる。しかしながら、前述した通り、たとえ電話
信号の有するピークレベルの信号成分が除去されても、
信号の明瞭度に与える影響は小さいから問題となること
はない。
間差電話信号の有するピーク時の信号成分が抑圧される
ことになる。しかしながら、前述した通り、たとえ電話
信号の有するピークレベルの信号成分が除去されても、
信号の明瞭度に与える影響は小さいから問題となること
はない。
【0111】なお、現用の搬送周波数1個にアナログ電
話信号1個が乗せられている、いわゆるSCPC(Sing
le Channel Per Carrier)方式では、信号をFMする前
段にIDC(Instanteneous Deviation Control) が挿
入されている。これは、変調器に入力される信号が過大
なレベルになったとき、そのレベルを抑圧し、隣接無線
チャネルへ無線干渉等の悪影響を与えることを避けるた
めである。しかしながら、IDCの適用は、信号に歪み
雑音を発生させる要因となるから、本発明の方法のよう
に、時間差電話信号の作成による信号の電力レベルを低
減させる方法が望ましい。ついで、コンパンダや帯域通
過濾波器を適用するのがよい。もっとも、これらの適用
も、信号に歪み雑音を発生させる要因となるが、信号の
ピークレベルの発生確率が大きく異なるから信号に与え
る影響が少なくなり、本発明の優位性が明らかとなる。
もちろん、IDCの適用は本発明にも可能である。
話信号1個が乗せられている、いわゆるSCPC(Sing
le Channel Per Carrier)方式では、信号をFMする前
段にIDC(Instanteneous Deviation Control) が挿
入されている。これは、変調器に入力される信号が過大
なレベルになったとき、そのレベルを抑圧し、隣接無線
チャネルへ無線干渉等の悪影響を与えることを避けるた
めである。しかしながら、IDCの適用は、信号に歪み
雑音を発生させる要因となるから、本発明の方法のよう
に、時間差電話信号の作成による信号の電力レベルを低
減させる方法が望ましい。ついで、コンパンダや帯域通
過濾波器を適用するのがよい。もっとも、これらの適用
も、信号に歪み雑音を発生させる要因となるが、信号の
ピークレベルの発生確率が大きく異なるから信号に与え
る影響が少なくなり、本発明の優位性が明らかとなる。
もちろん、IDCの適用は本発明にも可能である。
【0112】以上はアナログ電話信号の場合であった
が、ディジタル信号の場合を説明する。この場合は変調
の偏移量をアナログ電話信号に比較して大きくとって
も、自信号に及ぼす歪み(この場合は誤り率)はさほど
大きくならない。それは次の理由からである。
が、ディジタル信号の場合を説明する。この場合は変調
の偏移量をアナログ電話信号に比較して大きくとって
も、自信号に及ぼす歪み(この場合は誤り率)はさほど
大きくならない。それは次の理由からである。
【0113】 ディジタル信号の変調の偏移量が大き
いと、隣接無線チャネルからの無線干渉等の悪影響を受
けにくくなる。逆に自無線チャネルからの無線干渉等の
悪影響も軽減される。
いと、隣接無線チャネルからの無線干渉等の悪影響を受
けにくくなる。逆に自無線チャネルからの無線干渉等の
悪影響も軽減される。
【0114】 時間差ディジタル信号の作成により、
信号内に存在するパルス数は比較的少なくなり、たとえ
信号の変調の偏移量が大きくとも、隣接無線チャネルへ
の無線干渉等の悪影響を与える確率が減少する。
信号内に存在するパルス数は比較的少なくなり、たとえ
信号の変調の偏移量が大きくとも、隣接無線チャネルへ
の無線干渉等の悪影響を与える確率が減少する。
【0115】また、上記の説明はアナログ・ディジタル
の両信号とも、電話信号を例にとり説明したが、必ずし
も電話信号のみに限定されるものではなく、一般のアナ
ログもしくはディジタル信号であっても、信号に冗長度
が存在すれば、時間差信号の作成により冗長度が減少す
るから、上記と同様の効果が期待できる。さらに、時間
差信号の内、信号成分の大きい信号のみを選択して送信
すれば、さらに信号送信の効率が上がることは明らかで
ある。
の両信号とも、電話信号を例にとり説明したが、必ずし
も電話信号のみに限定されるものではなく、一般のアナ
ログもしくはディジタル信号であっても、信号に冗長度
が存在すれば、時間差信号の作成により冗長度が減少す
るから、上記と同様の効果が期待できる。さらに、時間
差信号の内、信号成分の大きい信号のみを選択して送信
すれば、さらに信号送信の効率が上がることは明らかで
ある。
【0116】(6)誤差信号に対する対策 以上説明したような時間差電話信号を作成したうえに、
さらに、時間差信号の内、信号成分の大きい信号のみを
選択して送信すると、信号受信側で、送信信号の完全な
復元はできないが、実用上支障のない範囲で使用するこ
とが可能である。しかしながら、時間差電話信号の内、
信号成分の大きい信号のみを選択して送信し続けると、
信号受信側で誤差信号が累積する可能性がある。これに
対しては下記の対策がある。
さらに、時間差信号の内、信号成分の大きい信号のみを
選択して送信すると、信号受信側で、送信信号の完全な
復元はできないが、実用上支障のない範囲で使用するこ
とが可能である。しかしながら、時間差電話信号の内、
信号成分の大きい信号のみを選択して送信し続けると、
信号受信側で誤差信号が累積する可能性がある。これに
対しては下記の対策がある。
【0117】 誤差信号の量は10〜20フレーム程
度ではさほど大きくならないと推定されるので、この除
去を頻繁に行う必要はない。従って、30〜100フレ
ームに1回除去を行う程度でよい。
度ではさほど大きくならないと推定されるので、この除
去を頻繁に行う必要はない。従って、30〜100フレ
ームに1回除去を行う程度でよい。
【0118】 誤差信号を積分しておき、これを30
〜100フレームに1回送信すべき信号に付加して送信
する。
〜100フレームに1回送信すべき信号に付加して送信
する。
【0119】 10〜50フレームごとに、時間差電
話信号でなく、本来の電話信号(時間片信号そのもの)
を送信し、以後は所定の時間差電話信号を送信する等の
方法をとることにより目的が達成される。
話信号でなく、本来の電話信号(時間片信号そのもの)
を送信し、以後は所定の時間差電話信号を送信する等の
方法をとることにより目的が達成される。
【0120】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、アナロ
グもしくはディジタル信号を用いるTCMシステムにお
いて、本文で詳述した時間差電話信号を用いることによ
り、TCM信号の有する多重負荷利得をTCM信号の有
する本来の値よりもさらに大きくすることが可能とな
り、さらに、実際に送信する信号として、すべての時間
差電話信号を送信しないで、一定の電力を有する時間差
電話信号のみに限定すると、一層大きな多重負荷利得を
得ることが可能になった。また、時間差電話信号の有す
る信号のピークレベル時の成分を抑圧する具体的方法を
明らかにし、隣接無線チャネルへの無線干渉等の悪影響
を避けることも可能となり、多くの端末を収容できるよ
うになったので、本発明の効果は極めて大きい。
グもしくはディジタル信号を用いるTCMシステムにお
いて、本文で詳述した時間差電話信号を用いることによ
り、TCM信号の有する多重負荷利得をTCM信号の有
する本来の値よりもさらに大きくすることが可能とな
り、さらに、実際に送信する信号として、すべての時間
差電話信号を送信しないで、一定の電力を有する時間差
電話信号のみに限定すると、一層大きな多重負荷利得を
得ることが可能になった。また、時間差電話信号の有す
る信号のピークレベル時の成分を抑圧する具体的方法を
明らかにし、隣接無線チャネルへの無線干渉等の悪影響
を避けることも可能となり、多くの端末を収容できるよ
うになったので、本発明の効果は極めて大きい。
【図1】本発明のシステムの概念を示す概念構成図であ
る。
る。
【図2】本発明のシステムに使用される移動無線機の基
本動作を説明するための回路構成図である。
本動作を説明するための回路構成図である。
【図3】本発明のシステムに使用される無線基地局の基
本動作を説明するための回路構成図である。
本動作を説明するための回路構成図である。
【図4】本発明のシステムに使用される基本動作を説明
するためのタイム・スロット構造図である。
するためのタイム・スロット構造図である。
【図5】通話信号および制御信号のスペクトルを示すス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図6】タイム・スロットの無線信号波形を示す波形図
である。
である。
【図7】通話信号および制御信号のスペクトルを示すス
ペクトル図である。
ペクトル図である。
【図8】本発明によるシステムの基本動作の流れを示す
フロー・チャートである。
フロー・チャートである。
【図9】図8とともに本発明によるシステムの基本動作
の流れを示すフロー・チャートである。
の流れを示すフロー・チャートである。
【図10】イの信号波形(a)から得た本発明に用いる
時間差信号波形(b)を示す波形図である。
時間差信号波形(b)を示す波形図である。
【図11】図2の構成要素である速度復元回路,電話機
部および速度変換回路の動作原理を示す回路構成図であ
る。
部および速度変換回路の動作原理を示す回路構成図であ
る。
【図12】音声信号とデータ信号を多重化する回路構成
図である。
図である。
【図13】図11の回路にコンプレッサおよびエキスパ
ンダを加えた速度復元回路,電話機部および速度変換回
路の回路構成図である。
ンダを加えた速度復元回路,電話機部および速度変換回
路の回路構成図である。
【図14】コンプレッサおよびエキスパンダの入出力特
性を示す特性図である。
性を示す特性図である。
【図15】母音の波形図である。
【図16】子音+母音(チョ)の波形図である。
【図17】電話信号からピーク除去をしたときと0付近
を除去した場合の情報伝送量特性を示す特性図である。
を除去した場合の情報伝送量特性を示す特性図である。
【図18】図17においてピーク除去をする場合と0付
近除去をする場合の波形を示す波形図である。
近除去をする場合の波形を示す波形図である。
10 電話網 20 関門交換機 22−1〜22−n 通信信号 30 無線基地局 31 信号処理部 32 無線送信回路 35 無線受信回路 38 信号速度復元回路群 38−1〜38−n 信号速度復元回路 39 信号選択回路群 39−1〜39−n 信号選択回路群 40 制御部 41 クロツク発生器 42 タイミング発生回路 51 信号速度変換回路群 51−1〜51−n 信号速度変換回路 52 信号割当回路群 52−1〜52−n 信号割当回路 91 ディジタル符号化回路 92 多重変換回路 100,100−1〜100−n 移動無線機 101 電話機部 120 基準水晶発振器 121−1,121−2 シンセサイザ 122−1,122−2 スイッチ 123 送受信断続制御器 131 速度変換回路 132 無線送信回路 133 送信ミクサ 134 送信部 135 無線受信回路 136 受信ミクサ 137 受信部 138 速度復元回路 141 クロック再生器 161−1,161−2 電話信号記憶回路 162−1,162−2 時間伸張回路 163−1,163−2 電話信号再生回路 164−1,164−2 エキスパンダ 165,166−1,166−2,167 スイッチ 171−1,171−2 電話信号記憶回路 172−1,172−2 差信号作成回路 173−1,173−2 時間圧縮回路 174−1,174−2 コンプレッサ 175,176−1,176−2,177,178−
1,178−2 スイッチ 181 信号レベル測定器 182 レベル情報発生器 183 スイッチ制御部
1,178−2 スイッチ 181 信号レベル測定器 182 レベル情報発生器 183 スイッチ制御部
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のゾーンをそれぞれカバーしてサー
ビス・エリアを構成する各無線基地手段(30)と、前
記複数のゾーンを横切って移動し、前記無線基地手段と
交信するためにフレーム構成のタイム・スロットに時間
的に圧縮した区切られた信号をのせた無線チャネルを用
いた各移動無線手段(100)との間の通信を交換する
ための関門交換手段(20)とを用いる移動体通信の時
間分割通信方法において、 前記時間的に圧縮した区切られた信号の各フレームごと
に時間的変化分である差信号を得て前記差信号のレベル
が所定値を越える差信号を時間的に圧縮した区切られた
信号とすることにより得られる多重負荷利得にもとづい
て前記無線基地手段と前記移動無線手段との間の交信に
使用する無線信号のレベルを決定する移動体通信の時間
分割通信方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184431A JPH066291A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 移動体通信の時間分割通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184431A JPH066291A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 移動体通信の時間分割通信方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH066291A true JPH066291A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16153035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4184431A Pending JPH066291A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 移動体通信の時間分割通信方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066291A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102431736A (zh) * | 2011-08-23 | 2012-05-02 | 长春轨道客车装备有限责任公司 | 轨道车辆摇枕运输工装 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP4184431A patent/JPH066291A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102431736A (zh) * | 2011-08-23 | 2012-05-02 | 长春轨道客车装备有限责任公司 | 轨道车辆摇枕运输工装 |
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