JPH0662971B2 - 野積み石炭の含水率上昇抑制剤 - Google Patents

野積み石炭の含水率上昇抑制剤

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JPH0662971B2
JPH0662971B2 JP60272033A JP27203385A JPH0662971B2 JP H0662971 B2 JPH0662971 B2 JP H0662971B2 JP 60272033 A JP60272033 A JP 60272033A JP 27203385 A JP27203385 A JP 27203385A JP H0662971 B2 JPH0662971 B2 JP H0662971B2
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一博 山本
幸男 花木
昇 斉藤
省吾 渡部
健治 川村
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Nippon Steel Corp
Shin Nakamura Chemical Co Ltd
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Shin Nakamura Chemical Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は野積み石炭の含水率上昇抑制剤に関するもので
ある。
(従来の技術) 近年、石油ショックを契機に省エネルギー、省資源が叫
ばれ、同時にエネルギー源としての石炭が、その地位を
回復するに及んで、その使用量も漸次増大の傾向を辿っ
ている。
これに伴って石炭貯蔵に関する諸問題もクローズアップ
されてきた。例えば炭塵飛散防止、発熱防止、劣化防
止、雨水浸透防止等がそれで、対策も種々考えられてい
る。
しかし、野積み石炭の雨水浸透防止については未だ本格
的な対策が講じられていない。野積み石炭の雨水浸透に
よる含水量の上昇は、燃焼時、水分のために余分のエネ
ルギーを消費させ、経済的に大きな損失を招くばかりで
なく、原料炭の場合は、コークス製造工程において、種
々の悪影響を及ぼす。したがって、雨水による石炭の含
水率の上昇を1%抑制するだけでも大きな利益を生むこ
とになる。
従来にあっても、かかる石炭の含水率上昇抑制手段につ
いて種々提案がされている。例えば、特開昭55−43133
号、同59−82203号、同58−117270号、同58−117271
号、同59−89391号、同59−147089号、同59−174695
号、同60−40305号、同60−40306号等である。
このように従来より提案されている方法は、いずれも実
用的な方法であり、直ちに実施できる方法であるが、し
かしながら、反面次のような欠点を有するものである。
1)樹脂皮膜単独では、実用化にたえず、野積み堆積物
と同一か類似または有機質や無機質からなる補強剤を併
用せねばならない。
2)樹脂皮膜単独で用いる場合、事前に機械的に野積み
石炭山の表層部の密度を加圧上昇させてから樹脂皮膜を
形成させるなどの前工程を必要とする。
3)樹脂皮膜単独で、事前処理をしないで用いる場合、
石炭との接着力をあげるため、カチオン系の樹脂や、乳
化剤の少ない(又は乳化剤無しの)樹脂エマルジョンを
用いるが、防水、撥水性が弱く、雨水等による水分上昇
抑制効果が良くない。
したがって、樹脂皮膜単独で事前処理をせずに、野積み
石炭山の雨水浸透防水加工を行う場合は、実際的には、
あらかじめ、硬化剤としての目的で樹脂エマルジョンを
散布後、乾燥させてから、疏水性モノマーからなる樹脂
エマルジョンを、浸透防止剤として、散布し、樹脂皮膜
を形成させる2液散布法で実施されていることが多い。
しかしながら、かかる2液法は、一応雨水浸透防止効果
は得られるが、最初の1液散布後乾燥させてから、2液
目の樹脂エマルジョンを散布せねばならず、少なくと
も、連続して3〜4日晴天の日が続く見込の日でなけれ
ば、樹脂エマルジョンを散布できず、作業上問題があ
る。特に梅雨期のように、防水加工を必要とする時期
に、実施することが困難である。
なお、特開昭58−117271号には塗料中の成膜成分である
溶質の充填剤との配合比を特定するとともにシリコー
ン、パラフィン、低分子ポリエチレン等の撥水性付与剤
を加え、形成された成膜に撥水性と透湿性を与えること
が開示されている。しかし、この場合、かなり多量の充
填剤を使用しているため成膜性はかなり悪く、連続被膜
は得られず、また塗料の調製にも均一配合が難しいなど
いくつかの困難がみられる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、このような状況下に安価で作業性の良
い優れた野積み石炭の含水率上昇抑制剤を提供すること
である。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の従来法の欠点を解消すべく、鋭意
検討を重ねた結果、5〜−50℃の範囲のガラス転移温度
を有する乾燥後水不溶性皮膜を形成する樹脂エマルジョ
ンの溶質100重量部に対して、撥水性付与剤3〜15重量
部含有する樹脂液を用いることにより、上記の欠点を改
善することができることを知り、本発明の開発に成功し
たものである。
ここに、本発明の要旨とするところは、5℃〜−50℃の
範囲のガラス転位温度を有する乾燥後水不溶性皮膜を形
成する樹脂エマルジョンの溶質100重量部に対して、撥
水性付与剤3〜15重量部含有することを特徴とする野積
み石炭の含水率上昇抑制剤である。
(作用) 本発明に適用される乾燥後水不溶性樹脂エマルジョンを
構成する主鎖単量体としては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、2エチルヘキ
シルアクリレートなどのアクリル酸エステル;メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、2エチルヘキシルメタクリレートなどのメタク
リル酸エステル;アクリロニトリル;メタクリロニトリ
ル;酢酸ビニル;スチレン;エチレン;ブタジエン;塩
化ビニル;塩化ビニリデンなどが挙げられる。その他、
アクリル酸、メタクリル酸、グリシジルメタアクリレー
ト、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
2ヒドロキシエチルメタアクリレートのような重合可能
な官能性単量体の併用してもよい。これらの単量体の共
重合割合は、生成共重合樹脂のガラス転移温度が下記
(1)式より5〜−50℃、好ましくは0〜−30℃の範囲
になるように適宜選択される。
ここで、Tgは℃で表わした転移温度、Tg、Tg・・・
Tgnは各組成モノマーの単独重合体のTg、W、W
・Wnは組成1、2・・・nの重量分率を示す。
このガラス転移温度Tgが5℃超では、野積み石炭山表層
部に形成された皮膜のゴム弾性が乏しく、したがって石
炭山自体の沈下によるひずみや、機械的振動によるひず
みを吸収することができず、樹脂皮膜のひびわれが生じ
やすくなる。さらに低温時(冬場)における皮膜形成性
が悪く、造膜助剤等を併用せねばならず、その結果、悪
臭等の二次公害や、乾燥性の低下を招くことになる、 他方、ガラス転移温度Tgが−50℃未満の場合、低温時に
おける皮膜形成性は良好であるが、高温時(夏場)にお
ける皮膜強度が低下する欠点がある。
なお、ガラス転移温度は上述のように加成性がみられる
ため、各組成モノマーの種類および量を適宜変更するこ
とにより、所要の知が得られる。
上記撥水性付与剤としては、例えば、ワックス系、ワッ
クス・アルミニウム塩系、ワックス、ジルコニウム塩
系、第4級ピリジニウム系、脂肪酸アマイド樹脂系、シ
リコーン系、弗素樹脂系、低分子量ポリエチレン、脂肪
酸エステルなどがある。これらは適当に、乳化剤等でエ
マルジョン形態で使用されるが、シリコーン系、弗素樹
脂系は、撥水性能は良いが、経済的でなく実用化に適し
ていない。第4級ピリジニウム系、脂肪酸アマイド樹脂
系、低分子量ポリエチレン、脂肪酸エステルでは撥水効
果が低く、ワックス系、ワックス・アルミニウム塩系、
ワックス・ジルコニウム塩系の乳化物を用いることが、
撥水性、経済性の点から好ましい。
この撥水性付与剤は、前記樹脂エマルジョンと野積み石
炭山に散布直前に配合して用いるが、樹脂エマルジョン
の合成時に配合しても良い。
ここで用いられる樹脂エマルジョンは、合成段階で用い
る乳化剤の種類、量により、形成された樹脂皮膜の吸水
性に差が見られるため、撥水剤は少なくとも、樹脂エマ
ルジョンの溶質100重量部に対して、3重量部以上必要
であり、これより少なければ、撥水性がきわめて悪く、
雨水の浸透を防止することができない。一方、15重量部
超の場合、樹脂皮膜強度が低下する。したがって、樹脂
エマルジョンの溶質100重量部に対して、3〜15重量
部、好ましくは5〜12重量部の撥水性付与剤を用いる必
要がある。
その他、当業界においてはすでに知られているように水
エマルジョン系においては特に造膜助剤(例:ブチルセ
ロソルブ)、増粘剤(例:メチルセルロース)、消泡剤
(例:セチルアルコール)等を適宜添加してもよい。
ところで、本発明の野積み石炭の含水率上昇抑制剤を塗
工するには、通常、固形分5〜10重量%の濃度に調整し
た散布液を野積み石炭山表面1m当り、固型分として50
〜300g好ましくは、150〜300gとなるように、散布機に
よって石炭山の全表面に均一に散布する。なお、本発明
の含水率上昇抑制剤は、1回散布で充分効果を発揮する
が、数回散布することをさまたげるものではない。
散布法は次のいずれでも良い。
1)石炭山を形成後、その表層部に散布する。
2)石炭山の形成時にその表層部となる移送中の石炭に
ベルトコンベア上で散布する。
3)石炭山の形成時に、移送中の石炭のすべてにベルト
コンベア上で散布する。
本発明に係る野積み石炭山の含水率上昇抑制剤を野積み
石炭に散布すると、石炭山表面に柔軟性のある撥水効果
の良い皮膜が形成される。したがって、野積み石炭自体
の沈下によるひずみを、柔軟な樹脂皮膜が吸収し、強度
を重視した硬い樹脂に比べ、ひび割れが少なく、しかも
撥水効果により、雨水等の浸透の防ぎ、さらに撥水性付
与剤併用により、1回散布でよいため、2回散布する方
法にくらべ、皮膜が透湿性を兼ねそなえ、内部水分の蒸
発を容易にし、石炭の含水率上昇を抑制することができ
る。
次に、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 5mmのフルイ(コンクリート骨材標準フルイJIS No.5、
目の開き4.760mm、線径1.290mm)を通過したB−クリー
フ炭2kgを5度に傾斜させた平らな板上(水を吸収しな
いもの)で直径30cmの円錐状に山積みし、これに第1表
に示す樹脂エマルジョンと撥水性付与剤(融点135゜F
のパラフィンワックス)を混合調液したのち、均一に散
布した。撥水性付与剤は50%濃度に乳化分散させた水エ
マルジョンとした散布量は3/m相当量であった。
室温で3日間風乾したのち、降雨強度50mm/hrの人工降
雨下に1時間曝露した後、含水率の増加および造膜状態
を調べた。結果を第2表にまとめて示す。含水率は
(2)式より求めた。
ここで、Wt:サンプリング時の重量、 W:110℃恒量時の重量を示す。
試験No.1〜4は、降雨による雨水の浸透がなく内部の水
分の蒸発が良好であった。比較例の試験No.5は撥水剤が
少ないため含水率が9.0%と高くなった。また、試験No.
6は、撥水剤が多いため、含水率は少なく良好である
が、造膜に亀裂が生ずるといった問題があった。
試験No.7、8はガラス転移温度が限定数値を外れたもの
でいずれも亀裂あるいは変形が生じよくなかった。
なお、特開昭58−117271号に準じて、樹脂組成比率、E
A:BA:AN=75:20:5からなる50%エマルジョン100部を溶
質として、これに5メッシュパスの石炭粉2000部と融点
135゜Fパラフィンワックスの50%水エマルジョン20部
とを混合したが、スプレーガン等で吹きつけられる状態
でなく、無理をして吹いても均一な連続被膜が得られな
かった。
実施例2 幅30mm、長さ110m、総量17000トンの石炭山(クインテ
ットカナダ炭)に樹脂組成EA:BA:AN=75:20:5からなる
樹脂エマルジョンを溶質濃度を9%に調整し、撥水性付
与剤として融点135゜Fパラフィンワックスを樹脂エマ
ルジョンの溶質100重量部に対して11重量部配合した散
布液と同じく1重量部配合した散布液を調整し、野
積み石炭山の表面積あたり3/m相当量を石炭山の
半分づつ散布し比較テストを行った。撥水性付与剤は50
%濃度に乳化分散させた水エマルジョンを使用した。
この石炭山は3週間経過後も良好であったが、散布液
で処理した山は、3週間目の降雨(30mm)にもかかわら
ず、含水率の低下がみられたが、散布液で処理した山
は30mmの降雨のため3週間目で含水率上昇を示した。
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 昇 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 渡部 省吾 和歌山県和歌山市有本687番地 新中村化 学工業株式会社内 (72)発明者 川村 健治 和歌山県和歌山市有本687番地 新中村化 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−120763(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】5℃〜−50℃の範囲のガラス転位温度を有
    する乾燥後水不溶性皮膜を形成する樹脂エマルジョンの
    溶質100重量部に対して、撥水性付与剤3〜15重量部含
    有することを特徴とする野積み石炭の含水率上昇抑制
    剤。
JP60272033A 1985-12-03 1985-12-03 野積み石炭の含水率上昇抑制剤 Expired - Lifetime JPH0662971B2 (ja)

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WO2024080076A1 (ja) 2022-10-13 2024-04-18 栗田工業株式会社 撥水防塵剤、撥水防塵剤用イオン性ワックス系エマルジョン、撥水防塵剤の製造方法、ならびに野積み堆積物の発塵及び水分上昇防止方法

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