JPH0663970U - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH0663970U
JPH0663970U JP966093U JP966093U JPH0663970U JP H0663970 U JPH0663970 U JP H0663970U JP 966093 U JP966093 U JP 966093U JP 966093 U JP966093 U JP 966093U JP H0663970 U JPH0663970 U JP H0663970U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 休止状態から高速反復動作を開始した際に
早期に作動が安定する電磁弁を提供することを目的とす
る。 【構成】 復帰バネ3を可動鉄心8と固定鉄心16の
間に挟持することとし、可動鉄心8の周囲にデッドスペ
ースをなくすため螺旋状の溝を形成されたカラー部材2
を嵌挿した。このため、電磁弁内のデッドスペースが少
なく閉弁時においても気泡が溜りにくい。弁を開とする
と、カラー部材2の溝により流れに円周方向成分が誘起
され、かかる円周方向成分により気泡は早期に出力ポー
ト22から追い出される。これにより、反復動作開始後
早期に安定した水噴射が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は液体の開閉を電磁石装置により行う電磁弁に関し、さらに詳細には水 ジェット式自動織機における横糸飛ばし用の高圧水の切換に必要な高速作動に適 した電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の分野で多用されている液体の開閉を電磁石装置による弁体の駆動 により行ういわゆる電磁弁は、水ジェット式自動織機においても使用されている 。水ジェット式自動織機では、横糸の受渡しの際、高圧をかけた水を高速で瞬間 的に噴射し、これにより横糸を挿通する。そこで、高圧の水の噴射を高速で開閉 するために、電磁弁にてこれを開閉するのである。
【0003】 すなわち図5に示すように、水源60の水に高い水圧をかけてノズル61A、 61Bに圧送する高圧ポンプ62を備え、高圧ポンプ62とノズル61A、61 Bとの間に電磁弁63A、63Bを配置するのである。ノズル61A、61Bに は水のほか、糸ロール64A、64Bから横糸用の織糸A、Bが供給される。 そして、電磁弁63Aを開とし同時に高圧ポンプ62を作動させるとノズル6 1Aから高圧のかかった水がジェット噴射され、これにより糸Aを挿通すること ができる。糸Aを数回挿通した後、糸Bを数回挿通することとなる。糸A、糸B を挿通する回数は通常1回ないし15回程度で、布の種類により異なるため一定 せず、プログラムされたコントローラにより一連の動作が行われる。ここで糸A 、糸Bを使い分けるためのノズル選択に電磁弁が使用される。横糸は毎秒10〜 20回の所定の等間隔で挿通するため、糸A、糸Bの切換は短時間で完了する必 要がある。
【0004】 したがって、ここで用いられる電磁弁については応答速度の要求がきわめて厳 しい。応答速度が遅いと横糸の挿通が充分できないからである。そして近年では 生産性向上の観点から自動織機にさらなる高速化が要求され、20回/秒程度の 開閉頻度が求められるに至っている。このため応答速度の高速化や、それに伴う 摺動部分の高寿命化等について様々な工夫がなされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、水ジェット式自動織機に使用される電磁弁の場合、連続運転中 の個々の開閉動作の高速化が要求されるばかりでなく、休止状態から運転開始し たときの作動安定までに要する時間の短縮も要求される。そして、従来なされて いた高速化のための工夫は、ほとんどが前者の高速化に関するものばかりで、後 者に関するものはほとんどない。 したがって、従来の高速電磁弁では次の問題点が解決されていないのである。 水ジェット式自動織機における電磁弁は、常時運転されているわけでなく、種 々の理由により休止時間が発生する。休止時間が発生する理由としては、糸の切 断や補充が考えられる。ところが休止時間のあと運転を再開する際に水系統が不 安定な状態となっており、ウォーミングアップ動作を要するのである。
【0006】 ここで、かかる運転開始時の作動安定に何故時間を要し、具体的にいかなる問 題があるのかについて説明する。このため、図6に従来技術に係る電磁弁の構造 を断面図で示す。図6の電磁弁は、入力ポート85に図5中の高圧ポンプ62を 介して水が供給されており、出力ポート86は同じくノズル61Aまたは61B に接続されている。 かかる電磁弁では、コイル80に通電されないときは、復帰バネ87の弾拡力 により可動鉄心82は図中下方に付勢され、もって弁体83を弁座84に当接さ せることにより入力ポート85と出力ポート86との連通を遮断している。
【0007】 コイル80に通電すると、図7に示すように固定鉄心81と可動鉄心82とが 電磁力により吸引し、もって弁体83を弁座84から離間させることにより入力 ポート85と出力ポート86とを連通させる。このとき同時に高圧ポンプ62が 駆動され高水圧を発生し、出力ポート86の先に取り付けられているノズル61 Aまたは61Bから高圧の水が噴射され、横糸の挿通が行われる。 ところが、閉弁状態が続くと、電磁弁の内部空間に気泡が発生することがある 。閉弁時には、電磁弁内に水流はなく淀んでおり、したがって水中の溶存空気の 気泡化が避けられないからである。
【0008】 特に、高水圧が印加され高速に加速された水が流路内の縮流部にて局部的に減 圧されると容存空気の気泡化が起こりやすい。また、コイル80のジュール熱や 水ジェット式自動織機の他の駆動部分等の発熱が伝えられ水温が上昇すると、一 般に気体の溶解度が低下するため気泡の発生につながることもある。かかる気泡 が存在すると、高圧ポンプ62が駆動された際、気泡の体積変化により圧力上昇 が吸収されてしまいノズル61Aまたは61Bにおける水圧が充分上昇せず、し たがって噴射水の飛びが悪く横糸の挿通ができない。 このため、休止状態が続いた後にその横糸の挿通をしようとする際は、電磁弁 の開閉と高圧ポンプ62の駆動とを何回か空打し、気泡を追い出してから横糸の 挿通を行うウォーミングアップ動作の必要があった。
【0009】 そして、電磁弁内でも特に図10中矢印で示す復帰バネ87付近には比較的大 きな空間がある。かかる空間は袋小路状のデッドスペースとなっており、また復 帰バネ87自体も水流の妨げとなるため開弁時といえどもあまり水が流れないの で、かかる部分に溜った気泡はなかなか追い出されない。このため、実際に横糸 の挿通が可能になるまでに数十回もの空打を必要としていた。 このことから、電磁弁の開閉動作自体をいかに高速化しても、その効果は大き く阻却され、水ジェット式自動織機の生産性向上に充分つながっていなかったの である。
【0010】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、電磁弁内の デッドスペースを小さくし、かつ、かかる部分に水流が誘起されやすい構成とす ることにより、気泡が早期に追い出されるようにし、もって休止時間後における 水噴射の安定を早め、水ジェット式自動織機の生産性を大きく向上できる電磁弁 を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本考案の電磁弁は、入力ポートと出力ポートと弁座 とが形成されたボディと、円筒形のボビンに導線を巻回してなるコイルと、ボビ ン内に固定鉄心とともに固定された円筒形のガイドスリーブと、ガイドスリーブ 内に摺動可能に挿入された可動鉄心と、可動鉄心の固定鉄心に対向する側と反対 の端部に固着された弁体とを有し、コイルに通電して可動鉄心を固定鉄心に吸引 することにより弁座と弁体とを離間させ入力ポートと出力ポートとを連通させる 電磁弁において、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に挟持され可動鉄心を固定 鉄心から離間させる方向に付勢する復帰バネと、前記可動鉄心と前記ボディとの 間に嵌挿されたカラー部材とを有することを特徴とする構成とされる。 また、本考案の電磁弁は、前記カラー部材に形成された円周方向の水流を誘起 する溝を有することを特徴とする前記の構成とされる。
【0012】
【作用】
前記構成を有する本考案の高速作動電磁弁では、コイルに通電していないとき には、復帰バネの弾拡力により可動鉄心が固定鉄心から離間され、可動鉄心の端 部に固設されている弁体がボディに形成されている弁座に当接して弁は閉とされ ている。このとき、ボディの可動鉄心の周囲位置にカラー部材が嵌挿され可動鉄 心とボディとの間隙が最小限となっているので、かかる間隙内への気泡の蓄積が 最小限に抑えられる。
【0013】 コイルに通電すると、固定鉄心および可動鉄心が帯磁するので、可動鉄心は復 帰バネの弾拡力に抗してガイドスリーブ内を摺動して固定鉄心に吸引され、弁は 開となる。このとき、通常固定鉄心とボディとの間に挟持される復帰バネが固定 鉄心と可動鉄心との間に挟持されしたがって固定鉄心とボディとの間隙における 水流を妨げるものがないため、また、カラー部材に円周方向の水流を誘起する溝 が螺旋状に形成されているため、かかる間隙内の気泡が水流により早期に追い出 される。 コイルの通電を切ると、復帰バネの弾拡力により閉弁状態に戻る。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の電磁弁を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。まず 、理解の便宜上、電磁弁全体としての構成および動作を説明し、しかるのちに本 考案としての特徴部分を説明する。 図1は、閉弁状態で示す本実施例にかかる電磁弁1の断面図である。図1に示 す電磁弁1は、上半分のソレノイド部30と下半分のボディ20とより構成され ている。
【0015】 そこで、まずソレノイド部30の構造について説明する。 ソレノイド部30は上フレーム23と中フレーム12とにより外形をなしてお り、中フレーム12は上フレーム23とボディ20を接続する役割を有している 。上フレーム23の中心には、両端にフランジを有する中空円筒形状のコイルボ ビン11が固設されている。その胴部には導線を巻回してなるコイル13がある 。コイルボビン11の中空部には固定鉄心16と中空円筒形状のガイドスリーブ 19とが嵌挿され、固定鉄心16とガイドスリーブ19の上端とは溶接により固 定されている。そして固定鉄心16はボルト14により、上フレーム23に固定 されているので、コイルボビン11、固定鉄心16、およびガイドスリーブ19 は相互に固定されていることになる。
【0016】 また、ガイドスリーブ19の下端は中フレーム12に、溶接箇所15にて溶接 されている。そして、ガイドスリーブ19の内部には、可動鉄心8が摺動可能に 嵌合され保持されている。そして、可動鉄心8上端と固定鉄心16下端との間に は復帰バネ3が挟持されており、復帰バネ3の弾拡力により可動鉄心8は常に下 方に付勢されている。可動鉄心8の下端には、後述する弁座17と当接する弁体 18が固設されている。また、可動鉄心8の外周には、ガイドスリーブ19との 摺動摩擦を軽減するブッシュ24が被着されている。また、固定鉄心16と可動 鉄心8との間にはC字形薄板形状の非磁性部材である残磁キラー26が挟持され ており、固定鉄心16と可動鉄心8とが過度に接近するのを防いでいる。
【0017】 上記の構成を有するソレノイド部30の下方には、ボディ20が組み合わされ ている。ボディ20には、両側に入力ポート21と出力ポート22とが穿設され ており、中央には前記した弁体18と当接する弁座17が形成されている。 そして、ボディ20の可動鉄心8下端外周を包囲する位置4には、カラー部材 2が嵌挿されている。カラー部材2の詳細な構造および機能は後述する。 以上、ソレノイド部30とボディ20とにより、電磁弁1は構成されている。
【0018】 続いて、前記構成を有する電磁弁1の基本的な動作について説明する。まず、 図1の断面図は、電磁弁1のコイル13に通電されていない状態を示している。 この状態では、復帰バネ3の弾拡力により可動鉄心8は下方に付勢され固定鉄心 16から離間し、可動鉄心8の下端に固設されている弁体18が弁座17に当接 して、入力ポート21と出力ポート22との連通を遮断している。すなわち、弁 は閉状態である。
【0018】 コイル13に通電すると、固定鉄心16および可動鉄心8が磁化され可動鉄心 8は上方に吸引される。このため、可動鉄心8は復帰バネ3の弾拡力に抗して上 方に移動し、弁体18が弁座17から離間して、入力ポート21と出力ポート2 2とが連通し、弁は開となる。この状態における断面図を図2に示す。このとき 残磁キラー26が、固定鉄心16と可動鉄心8との間に挟持されていることによ り、両鉄心が密着することが防がれている。
【0019】 コイル13の通電を切ると、軟磁性体である固定鉄心16および可動鉄心8は 磁化を失うので、可動鉄心8は復帰バネ3の弾拡力により図1の閉弁状態に戻る 。 開弁状態では残磁キラー26により固定鉄心16と可動鉄心8との密着が防が れているので、閉弁動作の開始が迅速である。残磁キラー26がなく固定鉄心1 6と可動鉄心8とが密着する電磁弁の場合、通電を切った後に鉄心に極微少に残 る残留磁化のために、閉弁動作の開始が遅れるからである。すなわち残磁キラー 26は、電磁弁1の閉弁動作を高速化するものである。 以上が電磁弁1の全体構成および基本動作である。
【0020】 次に、以上の全体構成および基本動作を有する電磁弁1における本考案として の特徴部分について説明する。 電磁弁1においては、前記のようにボディ20の可動鉄心8下端外周を包囲す る位置4にカラー部材2が嵌挿されている。カラー部材2を嵌挿する第1の目的 は、電磁弁におけるデッドスペースを削減することにある。 すなわち、図6および図7に示す従来の電磁弁の内部には矢印に示す位置に広 大なデッドスペースがあり、前述のようにここに蓄積する気泡が運転開始時の問 題を引き起こしていたので、かかるデッドスペースの除去を第1の目的とするも のである。
【0021】 図1および図2に示す電磁弁1においては、カラー部材2が嵌挿されているこ とにより、かかるデッドスペースを非常に小さくしている。ここで、従来の電磁 弁では通常この位置は復帰バネ87が配置される位置であるが、電磁弁1では、 復帰バネ3を可動鉄心8上端と固定鉄心16下端との間に配置することにより、 カラー部材2の嵌挿を可能としている。 したがって電磁弁1では、長時間閉弁状態が継続しても、蓄積する気泡は非常 に少ない。
【0022】 かかるカラー部材2は、図3(a)および(b)の斜視図に示すように下面に 溝7が形成された円筒形状をしている。溝7については後述することとする。 カラー部材2の外径は、カラー部材2の外径は、ボディ20の可動鉄心8下端 外周を包囲する位置4の内径および中フレーム12の溶接箇所15より下方部分 5の内径に隙間なく嵌合されるように作製されている。これらの間に微少な間隙 があると、一旦その間隙に気泡が進入した場合、その追い出しが非常に困難とな るからである。図3(a)では、カラー部材2の外周面に段差6が形成されてい るが、位置4の内径と下方部分5の内径とが等しい場合にはかかる段差6は不要 である。
【0023】 カラー部材2の内径は、可動鉄心8の下端付近の外径よりも少し大きくなるよ うに作製されている。カラー部材2と可動鉄心8とを密着させたのでは、可動鉄 心8の上下動ができなくなるからである。カラー部材2の内周と可動鉄心8の下 端付近の外周との隙間は、大きすぎるとデッドスペースの排除が不充分となるの であるが、その一方、あまりに小さすぎると隙間内の水流が悪くなり気泡の迅速 な追い出しができなくなる。したがってカラー部材2の厚さはこの両者を考慮し て定めなければならない。
【0024】 また、電磁弁1では、カラー部材2によるデッドスペースの排除をより完全に するため、可動鉄心8の形状にも工夫を加えている。 まず、図4(b)に示す従来の電磁弁の可動鉄心82には、復帰バネ87を挟 持するための鍔88が形成されている。 これに対し図4(a)に示す電磁弁1の可動鉄心8にはかかる鍔はない。鍔の 幅の分デッドスペースが増加するのを防ぐためである。なお、通常かかる鍔は1 mm程度の幅を有するので、これを削除しても、そのことによりカラー部材2の 内周と可動鉄心8の下端付近の外周との隙間が過度に小さくなり隙間内の水流が 悪くなることはない。
【0025】 なお可動鉄心8には、固定鉄心16との間に復帰バネ3を挟持するための挟持 部9が形成されている。さらに、可動鉄心8を固定鉄心16に吸引する際に、挟 持部9内および固定鉄心16と可動鉄心8との間隙内の水を弁体18側に逃がす ための通水ポート10が形成されている。 また、かかる挟持部9内、固定鉄心16と可動鉄心8との間隙内および通水ポ ート10内は、可動鉄心8が動く際必ず水が流れるので、デッドスペースとはな らない。
【0026】 次にカラー部材2の下面に形成された溝7について説明する。溝7は、カラー 部材2の第2の目的、すなわち、カラー部材2の周辺の気泡を積極的に追い出す ために設けたものである。図3(b)に示すように、溝7はカラー部材2の下面 に螺旋状に形成されている。かかる溝7は、図2に示す電磁弁1の開弁状態にお いて以下の作用を発揮する。
【0027】 すなわち、電磁弁1が図1の閉弁状態から図2の開弁状態になると、入力ポー ト21から、離間した弁体18と弁座17との間隙を経由して出力ポート22へ の水流が発生する。また、可動鉄心8の挟持部9内および固定鉄心16と可動鉄 心8との間隙内に存在していた水も、通水ポート10を経由して出力ポート22 へ流れる。このとき、水流には螺旋状の溝7に導かれて円周方向成分が与えられ 、かかる円周方向成分によりカラー部材2の周辺全域に水流が誘起されるので、 カラー部材2の周辺に流れが滞留する箇所がなく、したがって気泡が存在してい ても早期に出力ポート22へ追い出されることとなる。
【0028】 なお、溝7はカラー部材2の下面に形成するかわりに内周面に形成することと してもよい。 このようにカラー部材2は、電磁弁1内のデッドスペースを極力減らして閉弁 時に蓄積する気泡を少なくすることと、開弁時にその気泡を迅速に出力ポート2 2へ追い出すための円周方向の水流を誘起することの2つの目的・効果を有する のである。
【0029】 続いて、かかる目的・効果を有するカラー部材2を備える電磁弁1を水ジェッ ト式自動織機に使用した場合の動作の概略について説明する。水ジェット式自動 織機では、図5のように水源60の水に高い水圧をかけてノズル61A、61B に圧送する圧送する高圧ポンプ62を備え、高圧ポンプ62とノズル61A、6 1Bとの間に電磁弁63A、63Bを配置する。ここで電磁弁63A、63Bと して、ともに本実施例の電磁弁1を使用することとする。高圧ポンプ62として は、カム駆動によるプランジャポンプ等を用いるのが一般的である。ノズル61 A、61Bには水のほか、糸ロール64A、64Bから横糸用の織糸A、Bが供 給される。 そして、電磁弁63Aを開とし同時に高圧ポンプ62を作動させるとノズル6 1Aから高圧のかかった水がジェット噴射され、これにより糸Aを挿通すること ができる。糸Bについても同様である。
【0030】 さて、横糸の断糸等によってその復旧作業のために運転を停止し、復旧後に運 転を再開する場合を考える。 このとき電磁弁63A、Bはしばらく休止状態にあったのであるが、本実施例 の電磁弁1を使用しているので内部のデッドスペースは少なく、したがって気泡 の蓄積も微少である。そして、前記したカラー部材2の螺旋状の溝7の効果によ り気泡の追い出しが迅速であるので、2〜3回程度電磁弁63A、Bの開閉と高 圧ポンプ62の空打を行えば気泡の追い出しが完了する。
【0031】 気泡が追い出されると、高圧ポンプ62が発生する水圧が減殺されることなく ノズル61A、Bに伝達されるので、ノズル61A、Bからの水噴射が安定する 。よって、効率よく糸Aまたは糸Bの挿通を開始することができる。 従来の電磁弁を使用する水ジェット式自動織機では数十回程度の空打を必要と していたので、電磁弁1の採用により織布の能率を飛躍的に向上できることが理 解できる。
【0032】 以上説明したように、本実施例の電磁弁1においては、復帰バネ3を可動鉄心 8上端と固定鉄心16下端との間に挟持することとし、ボディ20の可動鉄心8 下端外周を包囲する位置4には螺旋状の溝7を有するカラー部材2を嵌挿するこ ととしたので、内部のデッドスペースおよびそこに蓄積する気泡を極少とすると ともに、その気泡を迅速に追い出し、もって休止状態から開閉動作を開始したと きにおける動作の安定までの所要時間を大幅に削減することができる。
【0033】 これにより、多数の横糸を使い分ける水ジェット式自動織機における運転能率 を向上できるとともに、生産に直接貢献しない空打に要する水、電力等を削減で きる。 また、残磁キラー26に代表される電磁弁の開閉動作自体の高速化手段を有効 に活用することができる。ここで残磁キラー26の素材として弾性体を用い、さ らにこれにひねりを加えておいてもよい。この場合残磁キラー26も一定の弾拡 力を有するので、開弁動作時において復帰バネ3の弾拡力を助勢し、開弁動作を さらに高速化することになる。
【0034】 なお、前記実施例は本考案を限定するものではなく、本考案の要旨を逸脱しな い範囲内において種々の変形、改良が可能であることはもちろんである。 例えば、カラー部材2の上下長を短縮してカラー部材2の下面とボディ20の 図1中25で示す部位との間を離間させてもよい。 また前記実施例では、カラー部材2を独立の部品としていたが、中ボディ12 もしくはボディ20と一体に成形してもよい。 あるいは前記実施例は、カラー部材2を可動鉄心8下端外周を包囲する位置の ボディ20側に固定して取り付けたものであったが、これに替えて、可動鉄心8 自身の下端外周に取り付け、可動鉄心8の上下動とともに上下動するものとして もよい。ただしその場合のカラー部材には、上下方向を連通するための縦溝を形 成するのが望ましい。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように本考案の電磁弁では、特徴的なカラー部材 を備えることにより電磁弁内のデッドスペースを小さくし、かつ、かかる部分に 円周方向の水流が誘起されやすい構成とすることにしたので、気泡が早期に追い 出されるようにし、もって休止時間後における水噴射の安定を早め、水ジェット 式自動織機の生産性を大きく向上できる電磁弁を提供することができる。
【0036】 これにより、特に多数の横糸を使い分ける水ジェット式自動織機において、運 転開始時等における空打の必要を減少させ、運転効率を向上することができる。 さらに、生産に直接貢献しない空打に要する水、電力等を削減して原単位の低減 を図ることができる。そして、電磁弁や高圧ポンプにおける高速摺動部分の寿命 を有効に活かすことができる。 また、電磁弁に施される、弁の開閉動作自体を高速化するための種々の工夫も 、本考案とともに用いてこそ、その本来の効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である電磁弁の構成を閉弁状
態で示す断面図である。
【図2】図1に示す電磁弁の開弁状態を示す断面図であ
る。
【図3】図1および図2に示す電磁弁に使用されている
カラー部材を説明する斜視図である。
【図4】図1および図2に示す電磁弁に使用されている
可動鉄心と従来の電磁弁に使用されている可動鉄心の構
造とを説明する図である。
【図5】水ジェット式自動織機の概略構成を示す図であ
る。
【図6】従来の電磁弁の構成を閉弁状態で示す断面図で
ある。
【図7】図6に示す電磁弁の開弁状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 カラー部材 3 復帰バネ 7 溝 8 可動鉄心 11 コイルボビン 13 コイル 16 固定鉄心 17 弁座 18 弁体 19 ガイドスリーブ 20 ボディ 21 入力ポート 22 出力ポート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと出力ポートと弁座とが形成
    されたボディと、円筒形のボビンに導線を巻回してなる
    コイルと、ボビン内に固定鉄心とともに固定された円筒
    形のガイドスリーブと、ガイドスリーブ内に摺動可能に
    挿入された可動鉄心と、可動鉄心の固定鉄心に対向する
    側と反対の端部に固着された弁体とを有し、コイルに通
    電して可動鉄心を固定鉄心に吸引することにより弁座と
    弁体とを離間させ入力ポートと出力ポートとを連通させ
    る電磁弁において、 前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に挟持され可動鉄心
    を固定鉄心から離間させる方向に付勢する復帰バネと、 前記可動鉄心と前記ボディとの間に嵌挿されたカラー部
    材とを有することを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記カラー部材に形成された円周方向の
    水流を誘起する溝を有することを特徴とする請求項1に
    記載した電磁弁。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59127977U (ja) * 1983-02-16 1984-08-28 三菱電機株式会社 電磁弁
JPS62151681A (ja) * 1985-12-25 1987-07-06 Nippon Denso Co Ltd 流体制御用電磁弁

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