JPH0664185U - 指針表示式時計の時差修正機構 - Google Patents
指針表示式時計の時差修正機構Info
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- JPH0664185U JPH0664185U JP961893U JP961893U JPH0664185U JP H0664185 U JPH0664185 U JP H0664185U JP 961893 U JP961893 U JP 961893U JP 961893 U JP961893 U JP 961893U JP H0664185 U JPH0664185 U JP H0664185U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で部品点数の少ない、低価格な時
差修正時計を提供する。 【構成】 分カナ5aと係合する日ノ裏歯車1と、筒車
6に係合し分カナ5aの回転を時針9に減速伝達する日
ノ裏車カナ2よりなり、日ノ裏歯車1と日ノ裏カナ2
は、相互に回転自由に構成するとともに、一方に結合固
定子3を、他方に結合磁石4を形成して、回転軸に対し
径方向の磁気力により結合させることによって、分カナ
5aと筒車6を磁気結合させる。 【効果】 日ノ裏歯車と日ノ裏カナの磁気結合で、秒分
針を止めることなく1時間の時差修正が可能である。ま
た、部品点数が少なく廉価化や薄型が可能。
差修正時計を提供する。 【構成】 分カナ5aと係合する日ノ裏歯車1と、筒車
6に係合し分カナ5aの回転を時針9に減速伝達する日
ノ裏車カナ2よりなり、日ノ裏歯車1と日ノ裏カナ2
は、相互に回転自由に構成するとともに、一方に結合固
定子3を、他方に結合磁石4を形成して、回転軸に対し
径方向の磁気力により結合させることによって、分カナ
5aと筒車6を磁気結合させる。 【効果】 日ノ裏歯車と日ノ裏カナの磁気結合で、秒分
針を止めることなく1時間の時差修正が可能である。ま
た、部品点数が少なく廉価化や薄型が可能。
Description
【0001】
本考案は、指針表示式の時差修正機構に関するものである。
【0002】
従来より、秒針や分針などの表示を止めずに、時針のみを1時間づつ修正する ことによって、指針表示式の時差修正を行なおうとする時差修正機構は種々提案 されている。この時差修正機構の一般的な構造としては、時針を保持する第2筒 車と日ノ裏カナと係合する第1筒車とを分離して、両筒車を12等分、すなわち 1時間(角度で30度)づつのインデックス結合とし、時差修正時には時針を保 持する第2筒車のみを強制回転することにより、時針のみを1時間づつ修正する 機構を有するものがある。しかしこのような構造では、1時間づつのインデック ス精度が明確でなく、ズルズル修正となってしまう。
【0003】 他の構造としては、分針を保持する分カナと係合する日ノ裏歯車と、時針を保 持する筒車に係合する日ノ裏カナとを分離し、筒車の12等分、すなわち1時間 (角度で30度)に相当する日ノ裏カナと筒車の減速比構成をインデックス結合 とし、時差修正時には時針を保持する筒車のみを強制回転することにより、時針 のみを1時間づつ修正可能とするものもある。しかし、このような2つの筒車を 使用する構造や、日ノ裏カナと筒車の減速比構成の場合は、1時間づつのインデ ックス精度が明確でなく、ズルズル修正となってしまい、時差の正確な位置出し が難しいという欠点を有している。
【0004】 このような構造を改良するものとして、前述のインデックス結合をさせる時、 時針の強制回転による時差修正時の節度感を良く出す機構として、前述の相対す る両筒車の回転軸の対向した位置に複数の磁石を配置し、磁力によって節度感を 得ようとの構成も提案されている。このような構成は、一例として特公昭48ー 36911号公報等に提案されている。
【0005】
しかしながら、特公昭48ー36911号公報に提案されているような、相対 する両筒車の回転軸方向に対向した複数の磁石を配置することは、構造的に厚く なり、部品点数も多くなったり、また小さい複数の磁石を両筒車に組み入れるこ とは非常に組立作業が難しく、両筒車の各磁石相互の位置関係のズレ規制等によ る製造コストアップ等の欠点がある。本考案の目的は、前述の欠点を解消するも ので、構造が簡単で部品点数の少ない、低価格な指針表示式時差修正機構を提供 するものである。
【0006】
以上の目的を達成するため、本考案は、分カナを有し分針を保持する分車、前 記分カナと係合する日ノ裏歯車、時針を保持する筒車、該筒車に係合し前記分カ ナの回転を前記時針に減速伝達する日ノ裏車カナよりなる指針表示式時計におい て、前記日ノ裏歯車と日ノ裏カナは、相互に回転自由に構成するとともに、回転 軸に対し径方向の磁気力により結合しており、更に前記分カナと前記筒車は磁気 結合されていることを特徴とするものである。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図1は本考案の実施例に よる時計ムーブメントの輪列構造を示す要部断面図、図2は本考案の実施例によ る日ノ裏歯車と日ノ裏カナの磁気結合部を示す要部平面図である。
【0008】 図1において、秒針11を保持する時計中心にある秒車7と秒車7に噛み合う 3番車8、分針10を保持する分カナ5aと分歯車5bより成る分車5、歯部1 aを有する日ノ裏歯車1、日ノ裏歯車1を嵌合しカナ部2aを有する日ノ裏カナ 2、および日ノ裏カナ2のカナ部2aに噛み合い時針9を保持する筒車6によっ て通常の時計減速輪列を構成している。日ノ裏歯車1はその歯部1aが分カナ5 aと常時噛み合って回転している。また日ノ裏歯車1は、カナ部2aが筒車6の 歯部6bと噛み合う日ノ裏カナ2の軸部2bとは遊合嵌合になっており、従来の 日ノ裏車の歯車とカナとの関係とは違い、相互に回転自由に構成されている。
【0009】 次に本考案の構成の特徴について説明する。前記の日ノ裏歯車1には、磁性材 から成る結合固定子3が固着されている。また、日ノ裏カナ2には結合磁石4が 前記結合固定子3とわずかの隙間を持ってほぼ同一断面高さに固着されている。 そして、この結合固定子3と結合磁石4とは図2に示す如く相互に径方向に磁気 結合されており、常時一定の磁気的安定な位置で結合されている。この磁気的安 定性を保つために、結合磁石4はNS2極の異方性磁石を使用しており、また結 合固定子3の形状はその内径が半円が中心位置のずれた段差形状を有している。 このような構成とすることにより、通常時計運針時は分カナ5aから伝えられた 日ノ裏歯車1の回転力は、前述の磁気的結合力により日ノ裏カナ2が日ノ裏歯車 1と一体的に回転し、カナ部2aにより筒車6に回転を伝え分針10と時針9を 運針回転させ通常の時刻表示を行なうよう構成されている。
【0010】 筒車6には、日ノ裏カナ2と噛み合う歯部6bの他に、手動操作により筒車6 を回転させることのできる歯部6aが形成されている。この歯部6aは、内ボス 部13aが巻真12の大径部12aと圧入嵌合し巻真が一方に回転した時に回転 可能となる、第1修正車13に噛み合う第2修正車14に揺動自在に保持された 修正レバー15の送り爪部15aと係合することにより、回転駆動させられるも のである。このように、前記の修正レバー15は、送り爪部15aが筒車6の歯 部6aと係合して巻真12の一方の回転により筒車6を回転送りできると共に、 図示しないが日板16の歯部16aを回転送りさせる爪部が設けてあり、巻真1 2の他方の回転により、日板16を回転送りさせて日板の早送りもできるように なっている。
【0011】 一方、日ノ裏歯車1の歯部1aには小鉄車19が噛み合い、また小鉄車19に 噛み合うツヅミ車18や、カンヌキ17、オシドリ20、および前記の巻真12 などにより周知の時刻修正の裏周り機構を構成している。このように、前記の修 正レバー15は、送り爪部15aが筒車6の歯部6aと係合し、図示しないが日 板16の歯部16aを回転送りさせる爪部が設けてあり、巻真12の回転方向に より、筒車6か日板16の何れかを回転送りできるようになっている。
【0012】 次に時計の修正動作について説明する。通常の時刻修正時は従来の時計と同様 である。すなわち、巻真12を図示しないリューズにて2段位置に引き出しオシ ドリ20を動作させる。そしてオシドリ20に連動してカンヌキ17を時計中心 部方向に作動させる。これにより、カンヌキ17に係合するツヅミ車18と小鉄 車19が噛み合う位置に作動させる。ここで、巻真12の回転操作によりツヅミ 車18と小鉄車19が回転し、日ノ裏歯車1、分車5が回転して分針10を修正 する。更に日ノ裏歯車1は前述の磁気結合により日ノ裏カナ2を回転させる。こ れによって、日ノ裏カナ2と噛み合う筒車6が回転し時針9を修正する。尚、前 記カンヌキ17の一端は図示しないがリセット部になっており、時計の運針は停 止する。又、分車5と分歯車5bはスリップ構造になっており3番車8、秒車7 、秒針11は停止状態となる極く一般的な周知の構造である。
【0013】 次に時針のみ修正の時差修正をする修正構造について説明する。巻真12を1 段引き位置に引き出し、巻真12のボス部12aと第1修正車13の内ボス部1 3aを嵌合状態にする。この状態で巻真12を回転させることにより、第1修正 車13、第2修正車14を回転させ、第2修正車14に保持された修正レバー1 5を作動させる。修正レバー15には筒車6の歯部6aを回転送りさせる送り爪 部15aが設けてあり、筒車6の歯部6aを約1時間分に相当する30゜前後回 転送りさせる。尚、筒車6は常時回転しており、歯部6aの位置は僅かづつ動い ているため、歯部6aの位置により丁度30゜づつの回転送りはできない場合も ある。又前記修正レバー15には、図示しないが日板16の歯部16aを回転送 りさせる爪部が設けてあり、巻真12の回転方向により、筒車6、日板16の何 れかを回転送りできるようになっている。
【0014】 この状態で筒車6が回転送りされ時差修正される場合について詳述する。今、 分車5の歯数を13歯、日ノ裏歯車1の歯数を26歯、日ノ裏カナ2の歯数を6 歯、日ノ裏カナ2と噛み合う筒車6の歯数を36歯に構成する。これにより分車 5と筒車6との減速比は、13/26×6/36=1/12と一般的な日ノ裏減 速輪列構成になっている。筒車6の1時間分は30゜であり、日ノ裏カナ2の は30゜×36/6=180゜に相当する。
【0015】 日ノ裏カナ2と日ノ裏歯車1の結合力について図2を用いて説明する。日ノ裏 カナ2に固着された結合磁石4は径方向に180゜対で2極に着磁されている。 日ノ裏歯車1に固着された結合固定子3は内径が相互に偏心円にて構成されてお り、日ノ裏カナ2と日ノ裏歯車1との結合力は1周で2ヶ所を最大とする3角関 数カーブになっており、必ず180゜づつの安定結合位置に結合される結合力が 作用している。前述の如く、修正レバー15により筒車6が約1時間分角度で3 0゜前後回転送りされると、日ノ裏カナ2は180゜前後回転されることになる 。ここで、日ノ裏カナ2と日ノ裏歯車1との結合力は1周で2ヶ所を最大とする 3角関数カーブになっており、必ず日ノ裏カナ2は分車5と噛み合っている日ノ 裏歯車2とは丁度180゜反対側の安定結合位置に結合される。このように筒車 6の回転送り量は30゜前後で良く、極端の場合15゜〜45゜の範囲ならすべ て反対側の安定結合位置に結合されて、時針11は丁度1時間づつ修正すること が可能である。
【0016】 次に前述の結合力の大きさについて説明する。結合力が時計のモータートルク より大きいと、日ノ裏歯車1は分車5、3番車8、秒車7からモーターの回転子 (図示せず)まで増速輪列構成されており、前述の如く時差修正され、筒車6が 強制回転されたとき、モーターの回転子を停止、又は強制回転させ時間を狂わせ てしまうことになる。逆に、結合力が小さく時針9の片重り力より小さい場合、 時計携帯時の軽衝撃にて筒車6、日ノ裏カナ2が回転してしまい勝手に時差修正 されてしまうことになる。
【0017】 通常の電子時計の場合、モーターのトルクは分車5で1.5〜2.0gcmで あり、日ノ裏歯車1では1.5×26/13=3gcm以下が条件である。又、 通常のサイズの分針10の場合、分車5と分歯車5bのスリップトルクを約3g cmに設定しておけば、通常の携帯で分針10の針飛びは発生しないレベルであ る。一般的に時針片重り/分針片重り=3/4位であり、日ノ裏歯車1では3× 3/4×1/6(日ノ裏カナ2、筒車6減速比)=0.375gcm以上必要で ある。以上の如く結合力の大きさは約0.5gcm程度に設定すれば、筒車6を 強制回転させ時差修正しても時計を止めることなく時針5のみを1時間づつ時差 修正することが可能である。
【0018】 図3は本考案の他の実施例の要部平面図である。 前述の結合力は図2の場合、結合磁石4の磁力の大きさ、結合固定子3の透磁 率、内径の偏心円の偏心量、結合磁石4と結合固定子3との隙間量等により決ま り、結合固定子3、結合磁石4の材質、サイズ等を考慮し容易に設定できる。図 3の場合は日ノ裏歯車1と日ノ裏カナ2の磁気結合部を示すものであり、結合固 定子3の内径形状を偏心円から、180゜間隔に2個の突起部を形成した形状と 成したものである。この場合は突起部と結合磁石4の隙量を小さくすることで、 磁気結合力を大きくすることも可能である。
【0019】
以上のように本考案によれば、分針を保持する分車、該分車と係合する日ノ裏 歯車、時針を保持する筒車に噛合し分針の回転を時針に減速伝達する日ノ裏カナ を相互に回転自由に構成し、前記の日ノ裏歯車と日ノ裏カナは相互に回転軸に対 し径方向の磁気力により結合し、前記分車と筒車は磁気結合することで、リュー ズ等の外部操作部材により筒車を概略30゜回転送りすれば秒針、分針を止める ことなく丁度1時間づつ時針を正確に修正することが出来る。
【0020】 また、日ノ裏歯車と日ノ裏カナは相互に回転軸に対し径方向の磁気力により結 合にしたことにより、一個の磁石と簡単な抜き加工で可能な固定子とで構成され るため、部品点数が少なく廉価な構成で時差修正機構を実現できる。更に、日ノ 裏車に結合部品を構成したので、従来の時差修正構造のような筒車に結合部材を 構成する時差修正時計よりも中心部の厚さを薄くでき、時計の薄型化が可能とな る等大きな効果を達成できた。
【図1】本考案の実施例を示す時計ムーブメントの輪列
構造を示す要部断面図。
構造を示す要部断面図。
【図2】本考案の実施例を示す日ノ裏歯車、日ノ裏カナ
の磁気結合を示す要部平面図。
の磁気結合を示す要部平面図。
【図3】本考案の他の実施例を示す日ノ裏歯車、日ノ裏
カナの磁気結合の要部平面図。
カナの磁気結合の要部平面図。
1 日ノ裏歯車 2 日ノ裏カナ 3 結合固定子 4、結合磁石 5 分車 6 筒車 7 秒車 8 3番車 9 時針 10 分針 11 秒針 12 巻真 13 第1修正車 14 第2修正車 15 修正レバー 16 日板 18 ツツミ車 19 小鉄車
フロントページの続き (72)考案者 下田 健次 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)考案者 鈴木 紀寿 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)考案者 真舩 全雄 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 分カナを有し分針を保持する分車、前記
分カナと係合する日ノ裏歯車、時針を保持する筒車、該
筒車に係合し前記分カナの回転を前記時針に減速伝達す
る日ノ裏車カナよりなる指針表示式時計において、前記
日ノ裏歯車と日ノ裏カナは、相互に回転自由に構成する
とともに、回転軸に対し径方向の磁気力により結合して
おり、更に前記分カナと前記筒車は磁気結合されている
ことを特徴とする指針表示式時計の時差修正機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993009618U JP2574933Y2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 指針表示式時計の時差修正機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993009618U JP2574933Y2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 指針表示式時計の時差修正機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0664185U true JPH0664185U (ja) | 1994-09-09 |
| JP2574933Y2 JP2574933Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=11725275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993009618U Expired - Fee Related JP2574933Y2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 指針表示式時計の時差修正機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2574933Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4836911B2 (ja) | 2007-09-28 | 2011-12-14 | ファナック株式会社 | オペレータのレベルに応じた操作を可能とする数値制御装置 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP1993009618U patent/JP2574933Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2574933Y2 (ja) | 1998-06-18 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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