JPH0664240U - 多焦点カメラの光学装置駆動装置 - Google Patents

多焦点カメラの光学装置駆動装置

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JPH0664240U
JPH0664240U JP151593U JP151593U JPH0664240U JP H0664240 U JPH0664240 U JP H0664240U JP 151593 U JP151593 U JP 151593U JP 151593 U JP151593 U JP 151593U JP H0664240 U JPH0664240 U JP H0664240U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学装置駆動用の連動歯車の小型化を図って
スペ−スの無駄を省く。 【構成】 光学装置駆動用の伝達歯車122に、その回
転軸方向に二分される第1および第2の噛合領域を形成
し、第1の噛合領域が駆動鏡筒130上の出力側歯車1
32と噛合し、第2の噛合領域がピニオン20と噛合す
るようにし、第1の噛合領域に、駆動鏡筒130の所定
の回転範囲においてその回転力をピニオン20に伝達し
ないように平坦部122cを形成し、第2の噛合領域の
うち平坦部122cに対応する部分にピニオン20と噛
合する歯122bを形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多焦点カメラの光学系をレンズ鏡筒の焦点距離切換動作に連動して 切換えるようにした光学装置駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、図7および図8に示す2焦点カメラのファインダ駆動装置を 提案した。ここで、図7はファインダ装置がワイド(広角撮影)状態の場合を示 し、図8はテレ(望遠撮影)状態を示している。
【0003】 図7および図8において、カメラボディ10には上下方向に長孔12が形成さ れており、移動部材14に立設された二本ピン16がその長孔12に嵌入してい る。後述するようにこの移動部材14には、電子閃光装置を構成する発光部42 からの光の拡散板(光透過部材)40やファインダ光学系を構成する第1の対物 レンズ46が一体的に固定されている。この移動部材14の一側縁にはラック部 18が形成されており、このラック部18はピニオン20と噛合し、このピニオ ン20が伝達歯車22に噛合している。ピニオン20は、ねじりばね24により 左旋方向に付勢されており、移動部材14を常に上方(ワイド側)に付勢してい る。これにより、ワイド状態のときに移動部材14が自重で落下するのを防止し ている。また伝達歯車22の歯部の一部は図8によく示すように切欠かれ、平坦 部26とされている。
【0004】 伝達歯車22に隣接して大径の駆動鏡筒(以下、駆動リング)30が回転可能 に配置されており、この駆動リング30には、伝達歯車22と噛合する歯車部3 2およびこれに連続する盛上部34が形成されている。駆動リング30の外周面 にはまた、これら歯車部32や盛上部34と光軸方向に所定距離離れて歯車部3 6が形成されるとともにリ−ド角の小さい雄ヘリコイド38が形成されており、 歯車部36は、図示しないモ−タで駆動される駆動歯車37に噛合している。雄 ヘリコイド38をカメラボディの雌ヘリコイド(図示せず)に螺合することによ り駆動リング30がカメラボディに回転可能に支持される。
【0005】 なお、駆動リング30の内周面にはリ−ド角の大きいヘリコイドが形成され、 このヘリコイドが駆動リング30内に内挿されるレンズ保持筒(レンズ光学系L Sが保持されている)の外周面に形成されたヘリコイドと噛合する。レンズ保持 筒は、カメラボディにキ−などで光軸中心の回転が阻止されているから、駆動リ ング30の回転により、レンズ保持筒、すなわちレンズ光学系LSが光軸方向に 前後進する。
【0006】 移動部材14には光透過部40が一体的に成形されており、この光透過部40 は、少なくともカメラボディに固設された電子閃光装置の発光部42の前面を覆 い、照射光を拡散する。また、光透過部40には側方に伸びる腕部44が固設さ れ、その上に第1の対物レンズ46が載置されて移動部材14と一体的に上下動 するようになっている。
【0007】 第1の対物レンズ46が上昇位置にある場合の光路上には、第2の対物レンズ 50,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レンズ56が配置さ れている。第2の対物レンズ50は、アルバダレンズ52の前方において軸部5 8の回りに揺動自在とされ、その一側面からピン60が突出してレバ−62の長 孔64を貫通して延びている。レバ−62はカメラボディ10に立設されたピン 70のまわりに枢動可能とされ、ピン72との間に掛け渡されたねじりばね74 により右旋方向に付勢されている。レバ−62の自由端には当接部76が形成さ れ、第1の対物レンズ46の側面から突出する腕部78に当接可能となっている 。従って、第1の対物レンズ46が上下動すると、レバ−62が枢動して第2の 対物レンズ50が旋回することになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如き従来の技術においては、駆動歯車37と噛合する歯車部(入力側歯 車)36と、伝達歯車22と噛合する歯車部(出力側歯車)32の2つが駆動リ ング30の外周面に形成されている。このため、駆動リング30の外周面の2箇 所に歯車が突出する。駆動リング30は回転するから、駆動リング30の全周に それら歯車の分だけ外方に所定のスペ−スが必要となり、カメラの小型化を阻害 する要因となる。
【0009】 また、駆動歯車37と駆動リング30の入力側歯車36の噛み合い部と、駆動 リング30の出力側歯車32と伝達歯車22の噛み合い部とが、光軸方向に歯車 部32,36間の距離だけずれ、駆動リング30にモ−メントが働き不所望に変 形するという問題もある。
【0010】 本考案の目的は、スペ−スの無駄を省くとともに駆動リングに不所望のモ−メ ントが作用しないようにした多焦点カメラの光学装置駆動装置を提供することに ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
一実施例を示す図1により説明すると、本考案は、駆動鏡筒駆動用の駆動歯車 37と、外周面に駆動歯車37と噛合する入力側歯車136が刻設され、少なく とも第1および第2の焦点距離を得るために駆動歯車37により回転駆動される 駆動鏡筒130と、駆動鏡筒130の回転に伴い光軸LXに沿って前後進して第 1および第2の焦点距離を得るレンズ光学系LSと、駆動鏡筒130の回動に連 動して、第1および第2の焦点距離に対応した少なくとも第1および第2の状態 にその光学系を設定する光学装置FDとを備えた多焦点カメラの光学装置駆動装 置に適用される。 そして上述の問題点は、駆動鏡筒130の回転を光学装置FDに伝達する伝達 歯車122を設けるとともに、この伝達歯車122と噛合する出力側歯車132 を駆動鏡筒130に設け、この出力側歯車132と伝達歯車122の噛み合い部 が、駆動歯車37と入力側歯車136の噛み合い部と光軸LXに直交する方向で 一列に並ぶようにすることにより解決される。 出力側歯車132を入力側歯車136の一部の領域と重複して設けたり、ある いは入力側歯車136の周方向に延在して連設してもよい。
【0012】
【作用】
駆動歯車37の回転力が入力側歯車136を介して駆動鏡筒130に伝達され 、この駆動鏡筒130の回転力が出力側歯車132を介して伝達歯車122に伝 達される。伝達歯車122の回転により、光学装置FDが駆動されて、レンズ光 学系LSの焦点距離に応じて少なくとも第1または第2の状態にその光学系が設 定される。このような各歯車を介した力の伝達に際し、駆動歯車37と入力側歯 車136の噛み合い部と、出力側歯車132と伝達歯車122の噛み合い部とが 光軸LXと直交する方向に一列に並ぶから、各噛み合い部を介して駆動鏡筒13 0に作用する力は互いに相殺され、光学装置FDを駆動する際に歯車の伝達力に よるモ−メントの発生が防止され、不所望な駆動鏡筒130の変形が防止される 。
【0013】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】
図1〜図6に基づいて、本考案を2焦点カメラに適用した場合の一実施例を説 明する。図1〜図3がワイド状態、図4がテレ状態を示している。なお、図7お よび図8と同様な箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。従来装置と の主な相違点は、図7に示した伝達歯車22に噛合する歯車32と、駆動歯車3 7に噛合する歯車36とを一体化するとともに、歯車37,歯車36,歯車22 を一列に並べた点である。
【0015】 (I)実施例の構成 図1および図2に示すとおり、駆動リング130は、駆動歯車37と噛合する 入力側歯車136と、この歯車136の両終端部の歯136aと136bとの間 に形成され伝達歯車122と噛合する出力側歯車132と、この歯車132の終 端部の歯132aと歯車136の終端部の歯136aとの間の盛上部134とを 有する。歯車132は歯車136の終端歯車136bに周方向に連設された同一 モジュ−ルのものであり、その境界の歯車132bのみ歯幅を大きくしている。 この歯車132bは、後述するとおり、ワイド状態からテレ状態に切換える際に 駆動リング130が右旋すると、ある回転位置で伝達歯車122の切欠歯122 bと噛合して伝達歯車122の回転を開始せしめるためのものである。すなわち 歯車132は、伝達歯車122の全歯幅のうちカメラ前側の約半分の幅領域の歯 とのみ噛合するようにされている。
【0016】 伝達歯車122は、歯車の全歯幅にわたって刻設された歯122aと、約半幅 の歯幅で刻設された切欠歯122bと、切欠歯122bが刻設された角度範囲の みに設けられた平坦部122cとを有し、駆動リング130の歯車132から駆 動力を得て、ピニオン20を回転駆動するものである。平坦部122cは、テレ 状態からワイド状態に移動する移動部材14のストロ−クを得るだけ伝達歯車1 22が回転すると、駆動リング130の回転力が伝達歯車122に伝達されない ようにするために設けられている。
【0017】 以上のように各歯車を配置することにより、図6に示すとおり、駆動歯車37 と入力側歯車136の噛み合い部101と、出力側歯車132と伝達歯車122 の噛み合い部102とが、光軸LXに直交する方向で一列に並ぶことになる。 なお、図1および図3において、FDは図8に示すものと同一のファインダ装 置を示し、移動部材14,第1の対物レンズ46,第2の対物レンズ50,アル バダレンズ52,フレ−ムガラス54,接眼レンズ56などから構成される。
【0018】 (II)実施例の動作 以下、図1〜図5を参照して本実施例の動作について説明する。 図1〜図3の各部の状態と図5中二点鎖線で示す状態はワイド状態における各 構成部材の位置であり、移動部材14が上昇して第1の対物レンズ46が光路上 にある(図5中46aにて図示)。従って、レバー62は第1の対物レンズ46 の腕部78により左旋されており、第2の対物レンズ50は上方に揺動して水平 状態にあり(図5中50aにて図示)、ファインダ光学系の光軸から退避してい る。その結果、第1の対物レンズ46,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス5 4および接眼レンズ56により、ワイド撮影用のファインダ光学系が構成される 。このとき、光透過部40は発光部42の前方にあり、発光部42により発せら れる閃光は拡散されて対象物に向けて照射される。
【0019】 図1〜図3の状態から、不図示の操作釦により焦点距離をテレ状態に切換え指 令すると、不図示の駆動装置が作動して駆動歯車37が左旋する。これにより駆 動リング130が右旋する。駆動リング130の回転当初は、歯車136は伝達 歯車 122の平坦部122c上を滑動する。歯車 132bが伝達歯車122の 切欠歯122bの終端の歯と噛合すると伝達歯車122が左旋を開始し、歯車1 32と歯122aとが噛合する。
【0020】 両者の噛み合いが始まると歯車122は左旋し、ピニオン20が右旋する。そ の結果、ピン16を長孔12に案内されつつ移動部材14が下降し、光透部材4 0が電子閃光装置の発光部42の前方から退避するとともに、第1の対物レンズ 46がファインダ光学系の光軸上から下方に退避する。
【0021】 第1の対物レンズ46が下降すると、腕部78も同時に下降するので、ばね7 4の付勢力によってレバ−62が右旋し、ピン60と長孔64との係合を介して 第2の対物レンズ50が軸部58のまわりに右旋される。第2の対物レンズ50 が図5に示すストッパ55に当接するとアルバダレンズ52と平行な直立状態と なる。こうして、第2の対物レンズ50,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス 54および接眼レンズ56によりテレ撮影時のファインダ光学系が構成される( 図5中実線にて図示)。 なお、テレ状態を示す図4からわかるとおり、駆動リング130が更に右旋し ても、盛上部134上を伝達歯車122の歯先が滑動し、駆動リング130の回 転は伝達歯車122に伝達されないので、第1の対物レンズ46および第2の対 物レンズ50に更に駆動力が加わることはない。
【0022】 この図4の状態から、不図示の操作釦により焦点距離がワイド状態に切換指令 されると、各構成部材が上述したのとは反対方向に作動し、左旋する歯車132 は伝達歯車122の歯122aと噛合し、伝達歯車122が右旋、ピニオン20 が左旋して第1の対物レンズ46が上昇する。それにつれて、腕部78によりレ バ−62が左旋され、ピン60と長孔64との係合を介して第2の対物レンズ5 0が左旋されて図1〜図3に示すように水平状態となる。これにより、第1の対 物レンズ46,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レンズ56 によりワイド撮影時のファインダ光学系が構成される(図5中二点鎖線にて図示 )。
【0023】 また、ピニオン20はばね24によって左旋方向に付勢されているので、ピニ オン20の右旋、すなわち移動部材14の下降はこのばね24の作用に抗してな されることとなる。また、レバ−62はばね74により右旋方向に付勢されてい るので、レバ−62の左旋すなわち第2の対物レンズ50の左旋はばね74の作 用に抗してなされることになる。ばね24および74の作用により、ピン60と 長孔64との係合および腕部78とレバ−当接部76との当接が確実になり、ま た、伝達歯車122とピニオン20との間およびピニオン20とラック部18と の間のバックラッシュが除去されることとなる。また、図6に示すとおり駆動歯 車37と入力側歯車136の噛み合い部101と、出力側歯車132と伝達歯車 122の噛み合い部102とが、光軸LXに直交する方向で一列に並び、駆動鏡 筒130にモ−メントが働かないので、駆動鏡筒130の変形が防止される。
【0024】 (III)変形例 なお、以上では、入力側歯車136と出力側歯車132とはそれぞれ同一周上 の別々の角度領域に設けたが、両者を同じ角度範囲で重複させてもよい。また、 両歯車132,136はそれぞれ連設されたが、同一周上ならばある角度分だけ 離れていてもよい。更に、上記実施例では歯幅の広い歯132bによって伝達歯 車122の回転を開始せしめるようにしたが、これに限らず他の部材で回転のき っかけを与えても良い。更にまた、歯車37,136,132,122が図6の ように一列に並ぶ構成ならば、ファインダ装置FDなどの他の構成はどのような ものでもよい。
【0025】
【考案の効果】
本考案によれば、駆動歯車から駆動鏡筒に回転力を入力するための入力側歯車 と、駆動鏡筒から光学装置を駆動する伝達歯車に回転力を出力するための出力側 歯車とを駆動鏡筒の同一の周上に形成したので、駆動鏡筒の外周面に1箇所だけ 歯車を突設すればよく、したがって、駆動鏡筒の外周部のスペ−スを有効に使用 することができる。また、このような構成により、駆動鏡筒の入力側歯車と出力 側歯車の両噛み合い部が光軸と直交する方向で一列に並び、駆動鏡筒にモ−メン トが作用せず、この結果、駆動鏡筒の不所望な変形が防止できる。更に、駆動鏡 筒を型成形で作成する場合、形状が単純化でき、型自体が廉価に構成できるとい う効果もある。
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多焦点カメラの光学系をレンズ鏡筒の焦点距離切換動作に連動して 切換えるようにした光学装置駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、この種の光学装置駆動装置を備えた多焦点カメラの従来例を示す図 であって、歯車の配置を模式的に示した図である。 図10において、不図示のカメラボディにはカメラ駆動鏡筒(以下、駆動リン グ)1が回転可能に配置されており、この駆動リング1の外周面には、後述する 伝達歯車6と噛合する歯車部2およびこの歯車部2から光軸LXの方向に所定距 離離れて形成された歯車部3がそれぞれ形成されている。歯車部3は、不図示の モータで駆動される駆動歯車4に噛合している。駆動リング1の外周面にはまた 、リード角の小さい雄ヘリコイド5が形成されており、この雄ヘリコイド5がカ メラボディの雌ヘリコイド(不図示)に螺合することにより駆動リング1がカメ ラボディに回転可能に支持される。
【0003】 6は歯車部2に噛合する伝達歯車であり、この伝達歯車6には自身の回転によ り不図示のファインダ装置の光学系を切り換えるファインダ駆動歯車7も噛合さ れている。これら歯車部2と伝達歯車6の噛み合い部は、伝達歯車6とファイン ダ駆動歯車7との噛み合い部と光軸LXに直交する方向に一列に並んでいる。
【0004】 図10に示す従来例では、歯車部3の全回転範囲に対して伝達歯車6が間欠的 に回転駆動されるように構成され、このため、伝達歯車6の歯部の一部が切欠か れて平坦部8とされており、歯車部2から伝達歯車6への回転駆動力伝達がこの 平坦部8によって断絶される。一方、伝達歯車6とファインダ駆動歯車7とは常 時噛合している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如き従来の技術においては、歯車部2と伝達歯車6の噛み合い部が、伝 達歯車6とファインダ駆動歯車7との噛み合い部と光軸LXに直交する方向に一 列に並んでおり、かつ、歯車部3の全回転範囲に対して伝達歯車6を間欠的に回 転駆動するために、伝達歯車6の歯部の一部が切欠かれて平坦部8とされている 。したがって、歯車7を所定量回転させるためには、平坦部8の分だけ伝達歯車 6の外周を大きくとる必要があり、伝達歯車6の大型化を招いて駆動リング1の 外方に所定のスペ−スが必要となり、カメラの小型化を阻害する要因となる。
【0006】 本考案の目的は、光学装置駆動用の連動歯車の小型化を図ってスペ−スの無駄 を省くことの可能な多焦点カメラの光学装置駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一実施例を示す図1および図6により説明すると、本考案のうち請求項1の考 案は、焦点距離を可変とするために回転駆動される駆動鏡筒130と、前記駆動 鏡筒130の回転に伴い光軸LXに沿って前後進して前記焦点距離を得るレンズ 光学系LSと、前記駆動鏡筒130の回転に連動して、前記焦点距離に対応した 状態にその光学系を設定する光学装置FDと、 互いに噛合し、前記駆動鏡筒130の回転と連動して前記光学装置FDを駆動 する第1および第2の連動歯車122、20と、前記駆動鏡筒130の外周面に 刻設され、前記第1の連動歯車122に噛合する出力側歯車132とを備えた多 焦点カメラの光学装置駆動装置に適用される。 そして、上述の問題点は、前記第1の連動歯車122に、その回転軸方向に二 分される第1および第2の噛合領域を形成し、前記第1の噛合領域が前記出力側 歯車132と噛合し、前記第2の噛合領域が前記第2の連動歯車20と噛合する ようにし、前記第1の噛合領域に、前記駆動鏡筒130の所定の回転範囲におい てその回転力を前記第2の連動歯車20に伝達しないように非噛合部122cを 形成し、前記第2の噛合領域のうち前記非噛合部122cに対応する部分の少な くとも一部に前記第2の連動歯車と噛合する歯122bを形成することにより解 決される。 請求項2の考案は、請求項1の多焦点カメラの光学装置駆動装置において、前 記駆動鏡筒130を回転駆動する力をこの駆動鏡筒130に伝達する駆動歯車3 7と、前記駆動鏡筒130の外周面に刻設され、前記駆動歯車37に噛合する入 力側歯車136とを備え、前記入力側歯車136を前記出力側歯車132と同一 周方向に延在して連設し、前記第1の連動歯車122を、前記光学装置FDの光 学系設定のための全回転範囲内において少なくともその非噛合部122cが前記 出力側歯車132に2回対向するようにし、さらに前記出力側歯車132に、前 記非噛合部122cが対向している際に前記第1の連動歯車122の前記第2の 噛合領域と噛合する噛合契機部132bを形成したようなものである。 また、請求項3の考案は、請求項2の多焦点カメラの光学装置駆動装置におい て、前記入力側歯車136の一部の領域と重複して前記出力側歯車132を設け たようなものである。
【0008】
【作用】
−請求項1− 駆動鏡筒130の回転に連動して、第1の噛合領域に噛合する出力側歯車13 2を介して第1の連動歯車122が回転し、この回転は、第2の噛合領域に噛合 する第2の連動歯車20に伝達されて光学装置FDが駆動され、レンズ光学系L Sの焦点距離に対応した状態にその光学系が設定される。駆動鏡筒130が所定 の回転範囲内まで回転されると、第1の連動歯車122に形成された非噛合部1 22cにより駆動鏡筒130の回転力が第2の連動歯車20に伝達できないよう にされるが、この回転範囲内においても歯122bのある領域においては第1の 連動歯車122が第2の連動歯車20と噛合可能とされる。 −請求項2、3− 駆動鏡筒130には同一周方向に入力用歯車136と出力用歯車132とが刻 設されており、すなわち、駆動鏡筒130の外周面には1箇所だけ歯車が刻設さ れているので、駆動鏡筒130の入力側歯車136と出力側歯車132の両噛み 合い部は光軸LXと直交する方向で一列に並ぶ。
【0009】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段と作用の項では 、本考案を分かり易くするために実施例の図を用いたが、これにより本考案が実 施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1実施例− 図1〜図6に基づいて、本考案を2焦点カメラに適用した場合の第1実施例を 説明する。図1〜図3がワイド状態、図4がテレ状態を示している。従来装置と の主な相違点は、図9に示した伝達歯車6に噛合する歯車部2と、駆動歯車に噛 合する歯車部3とを一体化するとともに、歯車部2,歯車部3,歯車6を一列に 並べた点である。
【0011】 (I)第1実施例の構成 図1〜図3に示すとおり、カメラボディ10には上下方向に長孔12が形成さ れており、移動部材14に立設された二本ピン16がその長孔12に嵌入してい る。後述するようにこの移動部材14には、電子閃光装置を構成する発光部42 からの光の拡散板(光透過部材)40やファインダ光学系を構成する第1の対物 レンズ46が一体的に固定されている。この移動部材14の一側縁にはラック部 18が形成されており、このラック部18はピニオン20と噛合し、このピニオ ン20が伝達歯車122に噛合している。ピニオン20は、ねじりばね24によ り左旋方向に付勢されており、移動部材14を常に上方(ワイド側)に付勢して いる。これにより、ワイド状態のときに移動部材14が自重で落下するのを防止 している。
【0012】 伝達歯車22に隣接して大径の駆動リング130が回転可能に配置されており 、この駆動リング130は、後述する駆動歯車37と噛合する入力側歯車136 と、この歯車136の両終端部の歯136aと136bとの間に形成され伝達歯 車122と噛合する出力側歯車132と、この歯車132の終端部の歯132a と歯車136の終端部の歯136aとの間の盛上部134とを有する。歯車13 2は歯車136の終端歯車136bに周方向に連設された同一モジュ−ルのもの であり、その境界の歯車132bのみ歯幅を大きくしている。この歯車132b は、後述するとおり、ワイド状態からテレ状態に切換える際に駆動リング130 が右旋すると、ある回転位置で伝達歯車122の切欠歯122bと噛合して伝達 歯車122の回転を開始せしめるためのものである。すなわち伝達歯車122は 、その全歯幅のうちカメラ前側の約半分の幅領域の歯が歯車132に噛合し、残 りの約半分の幅領域の歯がピニオン20に噛合するようにされている。つまり、 伝達歯車122のこれら2つの噛合領域は伝達歯車122の回転軸方向にずらさ れている。
【0013】 伝達歯車122は、歯車の全歯幅にわたって刻設された歯122aと、約半幅 の歯幅で刻設された切欠歯122bと、切欠歯122bが刻設された角度範囲の みに設けられた平坦部122cとを有し、駆動リング130の歯車132から駆 動力を得て、ピニオン20を回転駆動するものである。平坦部122cは、テレ 状態からワイド状態に移動する移動部材14のストロ−クを得るだけ伝達歯車1 22が回転すると、あるいはワイド状態からテレ状態に移動する移動部材14の ストロ−クを得るだけ伝達歯車122が回転すると、駆動リング130の回転力 が伝達歯車122に伝達されないようにするために設けられている。より詳細に は、ワイド状態からテレ状態、あるいはテレ状態からワイド状態に移動する移動 部材14のストロークを得るだけ伝達歯車122が回転すると、この伝達歯車1 22が略1回転するようにそのモジュール数、径等が定められている。
【0014】 駆動リング130の外周面にはまた、入力側歯車136、出力側歯車132と 光軸LXの方向に所定距離離れてリ−ド角の小さい雄ヘリコイド38が形成され ており、入力側歯車136は、図示しないモ−タで駆動される駆動歯車37に噛 合している。雄ヘリコイド38をカメラボディの雌ヘリコイド(図示せず)に螺 合することにより駆動リング130がカメラボディに回転可能に支持される。
【0015】 なお、駆動リング130の内周面にはリ−ド角の大きいヘリコイドが形成され 、このヘリコイドが駆動リング130内に内挿されるレンズ保持筒(レンズ光学 系LSが保持されている)の外周面に形成されたヘリコイドと噛合する。レンズ 保持筒は、カメラボディにキ−などで光軸中心の回転が阻止されているから、駆 動リング130の回転により、レンズ保持筒、すなわちレンズ光学系LSが光軸 方向に前後進する。
【0016】 以上のように各歯車を配置することにより、図6に示すとおり、駆動歯車37 と入力側歯車136の噛み合い部101と、出力側歯車132と伝達歯車122 の噛み合い部102とが、光軸LXに直交する方向で一列に並ぶことになる。
【0017】 一方、上述の移動部材14には光透過部40が一体的に成形されており、この 光透過部40は、少なくともカメラボディに固設された電子閃光装置の発光部4 2の前面を覆い、照射光を拡散する。また、光透過部40には側方に伸びる腕部 44が固設され、その上に第1の対物レンズ46が載置されて移動部材14と一 体的に上下動するようになっている。
【0018】 第1の対物レンズ46が上昇位置にある場合の光路上には、第2の対物レンズ 50,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レンズ56が配置さ れている。第2の対物レンズ50は、アルバダレンズ52の前方において軸部5 8の回りに揺動自在とされ、その一側面からピン60が突出してレバ−62の長 孔64を貫通して延びている。レバ−62はカメラボディ10に立設されたピン 70のまわりに枢動可能とされ、ピン72との間に掛け渡されたねじりばね74 により右旋方向に付勢されている。レバ−62の自由端には当接部76が形成さ れ、第1の対物レンズ46の側面から突出する腕部78に当接可能となっている 。従って、第1の対物レンズ46が上下動すると、レバ−62が枢動して第2の 対物レンズ50が旋回することになる。
【0019】 (II)実施例の動作 以下、図1〜図5を参照して本実施例の動作について説明する。 図1〜図3の各部の状態と図5中二点鎖線で示す状態はワイド状態における各 構成部材の位置であり、移動部材14が上昇して第1の対物レンズ46が光路上 にある(図5中46aにて図示)。従って、レバー62は第1の対物レンズ46 の腕部78により左旋されており、第2の対物レンズ50は上方に揺動して水平 状態にあり(図5中50aにて図示)、ファインダ光学系の光軸から退避してい る。その結果、第1の対物レンズ46,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス5 4および接眼レンズ56により、ワイド撮影用のファインダ光学系が構成される 。このとき、光透過部40は発光部42の前方にあり、発光部42により発せら れる閃光は拡散されて対象物に向けて照射される。
【0020】 図1〜図3の状態から、不図示の操作釦により焦点距離をテレ状態に切換え指 令すると、不図示の駆動装置が作動して駆動歯車37が左旋する。これにより駆 動リング130が右旋する。駆動リング130の回転当初は、歯車13は伝達 歯車 122の平坦部122c上を滑動する。歯車 132bが伝達歯車122の 切欠歯122bの終端の歯と噛合すると伝達歯車122が左旋を開始し、歯車1 32と歯122aとが噛合する。
【0021】 両者の噛み合いが始まると歯車122は左旋し、ピニオン20が右旋する。そ の結果、ピン16を長孔12に案内されつつ移動部材14が下降し、光透部材4 0が電子閃光装置の発光部42の前方から退避するとともに、第1の対物レンズ 46がファインダ光学系の光軸上から下方に退避する。
【0022】 第1の対物レンズ46が下降すると、腕部78も同時に下降するので、ばね7 4の付勢力によってレバ−62が右旋し、ピン60と長孔64との係合を介して 第2の対物レンズ50が軸部58のまわりに右旋される。第2の対物レンズ50 が図5に示すストッパ55に当接するとアルバダレンズ52と平行な直立状態と なる。こうして、第2の対物レンズ50,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス 54および接眼レンズ56によりテレ撮影時のファインダ光学系が構成される( 図5中実線にて図示)。 なお、テレ状態を示す図4からわかるとおり、駆動リング130が更に右旋し ても、盛上部134上を伝達歯車122の歯先が滑動し、駆動リング130の回 転は伝達歯車122に伝達されないので、第1の対物レンズ46および第2の対 物レンズ50に更に駆動力が加わることはない。
【0023】 この図4の状態から、不図示の操作釦により焦点距離がワイド状態に切換指令 されると、各構成部材が上述したのとは反対方向に作動し、左旋する歯車132 は伝達歯車122の歯122aと噛合し、伝達歯車122が右旋、ピニオン20 が左旋して第1の対物レンズ46が上昇する。それにつれて、腕部78によりレ バ−62が左旋され、ピン60と長孔64との係合を介して第2の対物レンズ5 0が左旋されて図1〜図3に示すように水平状態となる。これにより、第1の対 物レンズ46,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レンズ56 によりワイド撮影時のファインダ光学系が構成される(図5中二点鎖線にて図示 )。
【0024】 また、ピニオン20はばね24によって左旋方向に付勢されているので、ピニ オン20の右旋、すなわち移動部材14の下降はこのばね24の作用に抗してな されることとなる。また、レバ−62はばね74により右旋方向に付勢されてい るので、レバ−62の左旋すなわち第2の対物レンズ50の左旋はばね74の作 用に抗してなされることになる。ばね24および74の作用により、ピン60と 長孔64との係合および腕部78とレバ−当接部76との当接が確実になり、ま た、伝達歯車122とピニオン20との間およびピニオン20とラック部18と の間のバックラッシュが除去されることとなる。また、図6に示すとおり駆動歯 車37と入力側歯車136の噛み合い部101と、出力側歯車132と伝達歯車 122の噛み合い部102とが、光軸LXに直交する方向で一列に並び、駆動鏡 筒130にモ−メントが働かないので、駆動鏡筒130の変形が防止される。
【0025】 したがって、本実施例では、伝達歯車122が出力側歯車132と約半幅の領 域で、ピニオン20とは残りの約半幅の領域で噛合しており、かつ、出力側歯車 132と噛合する噛合領域に平坦部122cが形成されているので、ピニオン2 0に噛合する残りの噛合領域の全周を移動部材14の駆動のために利用すること ができる。これにより、従来例に比較して平坦部122cの分だけ伝達歯車12 2の外周を短くすることができ、伝達歯車122の小型化を図って駆動リング1 30外方のスペースの無駄を省きカメラ全体の小型化を図ることができる。
【0026】 (III)変形例 なお、第1実施例では、入力側歯車136と出力側歯車132とはそれぞれ同 一周上の別々の角度領域に設けたが、両者を同じ角度範囲で重複させてもよい。 また、両歯車132,136はそれぞれ連設されたが、同一周上ならばある角度 分だけ離れていてもよい。更に、上記実施例では歯幅の広い歯132bによって 伝達歯車122の回転を開始せしめるようにしたが、これに限らず他の部材で回 転のきっかけを与えても良い。更にまた、歯車37,136,132,122が 図6のように一列に並ぶ構成ならば、ファインダ装置FDなどの他の構成はどの ようなものでもよい。
【0027】 −第2実施例− 図7〜図9に基づいて、本考案を2焦点カメラに適用した場合の第2実施例を 説明する。なお、図1〜図6と同様な箇所には同一の符号を付してその説明を省 略する。第1実施例の装置との主な相違点は、伝達歯車122に噛合する出力側 歯車132と、駆動歯車37に噛合する入力側歯車136を別体化した点である 。ここで、図7および図9はファインダ装置がワイド(広角撮影)状態の場合を 示し、図8はテレ(望遠撮影)状態を示している。
【0028】 (I)第2実施例の構成 図7および図8に示すとおり、駆動リング30は、伝達歯車22と噛合する出 力側歯車32とこれに連続する盛上部34とを有する。駆動リング30の外周面 にはまた、これら出力側歯車32や盛上部34と光軸方向に所定距離離れて入力 歯車36が形成されるとともにリ−ド角の小さい雄ヘリコイド38が形成されて おり、入力側歯車36は、図示しないモ−タで駆動される駆動歯車37に噛合し ている。雄ヘリコイド38をカメラボディの雌ヘリコイド(図示せず)に螺合す ることにより駆動リング30がカメラボディに回転可能に支持される。
【0029】 歯車22は、その全歯幅のうちカメラ前側の約半分の幅領域の歯が歯車32に 噛合し、残りの約半分の幅領域の歯がピニオン20に噛合するようにされている 。つまり、伝達歯車22のこれら2つの噛合領域は伝達歯車22の回転軸方向に ずらされている。
【0030】 図9に示すように、伝達歯車22は、上述の第1実施例と同様に歯車の全歯幅 にわたって刻設された歯22aと、約半幅の歯幅で刻設された切欠歯22bと、 切欠歯22bが刻設された角度範囲のみに設けられた平坦部26とを有し、駆動 リング30の歯車32から駆動力を得て、ピニオン20を回転駆動するものであ る。平坦部26は、テレ状態からワイド状態に移動する移動部材14のストロ− クを得るだけ伝達歯車22が回転すると、あるいはワイド状態からテレ状態に移 動する移動部材14のストロ−クを得るだけ伝達歯車22が回転すると、駆動リ ング30の回転力が伝達歯車22に伝達されないようにするために設けられてい る。より詳細には、ワイド状態からテレ状態、あるいはテレ状態からワイド状態 に移動する移動部材14のストロークを得るだけ伝達歯車22が回転すると、こ の伝達歯車22が略1回転するようにそのモジュール数、径等が定められている 。
【0031】 なお、図7および図8において、FDは図1および図3に示すものと同一のフ ァインダ装置を示し、移動部材14,第1の対物レンズ46,第2の対物レンズ 50,アルバダレンズ52,フレームガラス54,接眼レンズ56などから構成 される。
【0032】 (II)第2実施例の動作 以下、図7〜図9を参照して第2実施例の動作について説明する。 図7および図9の各部の状態はワイド状態における各構成部材の位置であり、 移動部材14が上昇して第1の対物レンズ46が光路上にある。従って、第2の 対物レンズ50は上方に揺動してファインダ光学系の光軸から退避しており、第 1の対物レンズ46,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レン ズ56により、ワイド撮影用のファインダ光学系が構成される。このとき、光透 過部40は発光部42の前方にある。
【0033】 図7の状態から、不図示の操作釦により焦点距離をテレ状態に切換え指令する と、不図示の駆動装置が作動して駆動歯車37が左旋する。これにより駆動リン グ30が右旋する。駆動リング30の回転当初は、歯車32は伝達歯車22の平 坦部26上を滑動する。歯車32bが伝達歯車22の切欠歯22bの終端の歯と 噛合すると伝達歯車22が左旋を開始し、歯車32と歯22aとが噛合する。
【0034】 両者の噛み合いが始まると歯車22は左旋し、ピニオン20が右旋する。その 結果、ピン16を長孔12に案内されつつ移動部材14が下降し、光透部材40 が電子閃光装置の発光部42の前方から退避するとともに、第1の対物レンズ4 6がファインダ光学系の光軸上から下方に退避する。これにより、第2の対物レ ンズ50が軸部58のまわりに右旋し、アルバダレンズ52と平行な直立状態と なって第2の対物レンズ50,アルバダレンズ52,フレ−ムガラス54および 接眼レンズ56によりテレ撮影時のファインダ光学系が構成される。 なお、テレ状態を示す図8からわかるとおり、駆動リング30が更に右旋して も、盛上部34上を伝達歯車22の歯先が滑動し、駆動リング30の回転は伝達 歯車22に伝達されないので、第1の対物レンズ46および第2の対物レンズ5 0に更に駆動力が加わることはない。
【0035】 この図8の状態から、不図示の操作釦により焦点距離がワイド状態に切換指令 されると、各構成部材が上述したのとは反対方向に作動する。すなわち、左旋す る歯車32は伝達歯車22の歯22aと噛合し、伝達歯車22が右旋、ピニオン 20が左旋して第1の対物レンズ46が上昇し、腕部78によりレバ−62が左 旋され、ピン60と長孔64との係合を介して第2の対物レンズ50が左旋され て図7に示すように水平状態となる。これにより、第1の対物レンズ46,アル バダレンズ52,フレ−ムガラス54および接眼レンズ56によりワイド撮影時 のファインダ光学系が構成される。
【0036】 したがって、この第2実施例においても、伝達歯車22が出力側歯車32と約 半幅の領域で、ピニオン20とは残りの約半幅の領域で噛合しており、かつ、出 力側歯車32と噛合する噛合領域に平坦部26が形成されているので、ピニオン 20に噛合する残りの噛合領域の全周を移動部材14の駆動のために利用するこ とができる。これにより、従来例に比較して平坦部26の分だけ伝達歯車22の 外周を短くすることができ、伝達歯車22の小型化を図って駆動リング30外方 のスペースの無駄を省きカメラ全体の小型化を図ることができる。
【0037】 以上説明した実施例と請求の範囲との対応において、ファインダ装置FDが光 学装置を、伝達歯車22、122が第1の連動歯車を、ピニオン20が第2の連 動歯車を、平坦部26、122cが非噛合部を、切欠歯22b、122bが歯を それぞれ構成している。 なお、本考案の多焦点カメラの光学装置駆動装置は、その細部が上述の各実施 例に限定されず、種々の変形が可能である。一例として、各実施例では伝達歯車 の切欠歯が平坦部に対応する領域の全周に形成されていたが、切欠歯を平坦部の 一部にのみ形成してもよい。この場合、伝達歯車が若干大型化するが、それでも なお従来例の伝達歯車に比較して小型化を図ることができる。
【0038】
【考案の効果】
本考案によれば、第1の連動歯車の回転軸方向に二分される第1および第2の 噛合領域を形成し、第1の噛合領域において第1の連動歯車を出力側歯車に噛合 させ、第2の噛合領域において第2の連動歯車と噛合させ、第1の噛合領域に、 駆動鏡筒の所定の回転範囲においてその回転力を第2の連動歯車に伝達しないよ うに非噛合部を形成し、第2の噛合領域のうち非噛合部に対応する部分の少なく とも一部に第2の連動歯車と噛合する歯を形成したので、第2の噛合領域のうち 歯の形成されている外周の長さを第1の噛合領域のうち歯の形成されている外周 の長さよりも長くとることができる。これにより、第2の噛合領域に形成された 歯の全体を光学装置の光学系設定のために利用することができるため、従来例に 比較して第1の連動歯車の外周を短くすることができ、連動歯車の小型化を図っ てスペースの無駄を省きカメラ全体の小型化を図ることができる。 また、請求項2および請求項3の考案によれば、駆動歯車から駆動鏡筒に回転 力を入力するための入力側歯車と、駆動鏡筒から光学装置を駆動する伝達歯車に 回転力を出力するための出力側歯車とを駆動鏡筒の同一の周上に形成したので、 駆動鏡筒の外周面に1箇所だけ歯車を突設すればよく、したがって、駆動鏡筒の 外周部のスペ−スを有効に使用することができる。また、このような構成により 、駆動鏡筒の入力側歯車と出力側歯車の両噛み合い部が光軸と直交する方向で一 列に並び、駆動鏡筒にモ−メントが作用せず、この結果、駆動鏡筒の不所望な変 形が防止できる。更に、駆動鏡筒を型成形で作成する場合、形状が単純化でき、 型自体が廉価に構成できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るファインダ装置の一実施例の全体
構成を説明する斜視図。
【図2】本考案に係るファインダ装置の一実施例の一部
を説明する斜視図。
【図3】本考案に係るファインダ装置の一実施例の一部
を説明する斜視図。
【図4】本考案に係るファインダ装置の一実施例を説明
する正面図。
【図5】本考案に係るファインダ装置の動作説明図。
【図6】本考案に係るファインダ装置の歯車の配置図。
【図7】従来のファインダ装置の一例を示す斜視図。
【図8】従来のファインダ装置の一例を示す正面図。
【符号の説明】
14 移動部材 18 ラック部 20 ピニオン 24 ばね 37 駆動歯車 28 ヘリコイド 40 拡散板 42 発光部 46 第1の対物レンズ 50 第2の対物レンズ 52 アルバダレンズ 54 フレ−ムガラス 56 接眼レンズ 122 伝達歯車 122a 歯部 122b 切欠歯 122c 平坦部 132 出力側歯車 134 盛上部 136 入力側歯車 LX 光軸 LS レンズ光学系 FD ファインダ装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 多焦点カメラの光学装置駆動装置
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項】 前記出力側歯車は、前記入力側歯車の一
部の領域と重複して設けられていることを特徴とする実
用新案登録請求の範囲第項に記載の多焦点カメラの光
学装置駆動装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るファインダ装置の第1実施例の全
体構成を説明する斜視図。
【図2】本考案に係るファインダ装置の第1実施例の一
部を説明する斜視図。
【図3】本考案に係るファインダ装置の第1実施例の一
部を説明する斜視図。
【図4】本考案に係るファインダ装置の第1実施例を説
明する正面図。
【図5】第1実施例のファインダ装置の動作説明図。
【図6】第1実施例のファインダ装置の歯車の配置図。
【図7】本考案に係るファインダ装置の第2実施例を示
す斜視図。
【図8】本考案に係るファインダ装置の第2実施例を示
す正面図。
【図9】第2実施例のファインダ装置の歯車の配置図。
【図10】従来のファインダ装置の歯車の配置図。
【符号の説明】 14 移動部材 18 ラック部 20 ピニオン 24 ばね 37 駆動歯車 28 ヘリコイド 40 拡散板 42 発光部 46 第1の対物レンズ 50 第2の対物レンズ 52 アルバダレンズ 54 フレ−ムガラス 56 接眼レンズ 22、122 伝達歯車 22a、122a 歯部 22b、122b 切欠歯 26、122c 平坦部 32、132 出力側歯車 134 盛上部 36、136 入力側歯車 LX 光軸 LS レンズ光学系 FD ファインダ装置
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 町田 清貞 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)考案者 加藤 稔 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)考案者 若林 央 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動鏡筒駆動用の駆動歯車と、 外周面に前記駆動歯車と噛合する入力側歯車が刻設さ
    れ、少なくとも第1および第2の焦点距離を得るために
    駆動歯車により回転駆動される駆動鏡筒と、 前記駆動鏡筒の回転に伴い光軸に沿って前後進して前記
    第1および第2の焦点距離を得るレンズ光学系と、 前記駆動鏡筒の回動に連動して、第1および第2の焦点
    距離に対応した少なくとも第1および第2の状態にその
    光学系を設定する光学装置とを備えた多焦点カメラの光
    学装置駆動装置において、 前記駆動鏡筒の回転を前記光学装置に伝達する伝達歯車
    を設けるとともに、 前記駆動鏡筒にこの伝達歯車と噛合する出力側歯車を設
    け、この出力側歯車と前記伝達歯車の噛み合い部が、前
    記駆動歯車と入力側歯車の噛み合い部と光軸に直交する
    方向で一列に並ぶようにしたことを特徴とする多焦点カ
    メラの光学装置駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記出力側歯車は、前記入力側歯車の一
    部の領域と重複して設けられていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の多焦点カメラの光
    学装置駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記出力側歯車は、前記入力側歯車の周
    方向に延在して連設されていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の多焦点カメラの光学装
    置駆動装置。
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JP151593U Expired - Lifetime JP2511289Y2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 多焦点カメラの光学装置駆動装置

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JP2511289Y2 (ja) 1996-09-25

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