JPH0665239A - 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤 - Google Patents

2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤

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JPH0665239A
JPH0665239A JP10686493A JP10686493A JPH0665239A JP H0665239 A JPH0665239 A JP H0665239A JP 10686493 A JP10686493 A JP 10686493A JP 10686493 A JP10686493 A JP 10686493A JP H0665239 A JPH0665239 A JP H0665239A
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compound
group
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carbon atoms
acylamino
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JP10686493A
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English (en)
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Tokio Obata
登紀夫 小畑
Katsutoshi Fujii
勝利 藤井
Yasuhisa Fukuda
泰久 福田
Kiyoshi Tsutsumiuchi
清志 堤内
Makoto Minazu
真 水津
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、そ
の製法及びそれを有効成分とする有害生物防除剤を提供
する。 【構成】式(I)の2−アシルアミノ−2−チアゾリン
化合物、式(II)の2−イミノチアゾリジン化合物と式
(III)の化合物とを反応させて式(I)で示す化合物
を製造する方法、および式(I)の2−アシルアミノ−
2−チアゾリン化合物を有効成分とする有害生物防除
剤。 (式中、R1は、C1〜6アルキル基を表し;R2は、
C1〜8アルキル基、(置換)フェニル基、C1〜4ハ
ロアルキル基等を表し;R3は、ハロゲン原子、N
O2,HC1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基を
表し;Xは、ハロゲン原子を表す。或いは又、R2とR
3とは、それらが結合している炭素原子と共にピラゾー
ル環に縮合して5〜8員環を形成できる。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害生物防除剤として
有用である新規な2−アシルアミノ−2−チアゾリン化
合物及びその製法に関するものである。
【0002】
【従来技術の説明】本発明の2−アシルアミノ−2−チ
アゾリン化合物は、新規化合物であるので、その有害生
物防除活性は知られていない。
【0003】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な2−
アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及びそ
れを有効成分とする殺虫剤,殺菌剤,殺ダニ剤などとし
て有用な有害生物防除剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために研究した結果、新規な2−アシルア
ミノ−2−チアゾリン化合物が有害生物に対して顕著な
防除活性を有することを見出し、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は次の通りである。第1の発明は、
次式(I):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 は、炭素原子数1〜6個のア
ルキル基を表し;R2 は、炭素原子数1〜8個のアルキ
ル基,置換もしくは無置換のフェニル基,炭素原子数1
〜4個のハロアルキル基,炭素原子数2〜5個のアルキ
ルチオアルキル基,炭素原子数3〜8個のシクロアルキ
ル基を表し;R3 は、ハロゲン原子,ニトロ基,水素原
子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜
4個のアルコキシ基を表し;或いは又、R2 とR3 と
は、それらが結合している炭素原子と共にピラゾール環
に縮合することによって5〜8員環を形成することがで
きる。)で示す2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合
物に関するものである。第2の発明は、次式(II):
【0007】
【化5】
【0008】で示す2−イミノチアゾリジン化合物と次
式(III) :
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1 ,R2 及びR3 は、第1の発
明の記載と同義であり;Xは、ハロゲン原子を表す。)
で示す化合物とを反応させることを特徴とする前記の式
(I)で示す2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物
の製法に関するものである。第3の発明は、前記の式
(I)で示す化合物を有効成分とする有害生物防除剤に
関するものである。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。前
記の目的化合物である新規な2−アシルアミノ−2−チ
アゾリン化合物〔化合物(I)〕、その製造原料〔化合
物(III) (例えば、ピラゾールカルボン酸類又はその反
応性化合物)及び化合物(IV)〕において示したR1 ,
R2 ,R3 及びXは、次の通りである。
【0012】R1 は、炭素原子数1〜6個の直鎖状又は
分岐状のアルキル基であるが;好ましくは1〜4個のも
のがよく;さらに好ましくは1〜3個のもの(例えば、
メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基
など)がよい。
【0013】R2 は、炭素原子数1〜8個のアルキル
基,置換もしくは無置換のフェニル基,炭素原子数1〜
4個のハロアルキル基,炭素原子数2〜5個のアルキル
チオアルキル基,炭素原子数3〜8個のシクロアルキル
基などである。
【0014】R2 におけるアルキル基は、直鎖状又は分
岐状のものであるが;好ましくは炭素原子数が1〜6個
のものがよく;さらに好ましくは炭素原子数が1〜4個
のもの(例えば、メチル基,エチル基,n−プロピル
基,i−プロピル基,n−ブチル基,t−ブチル基な
ど)がよい。
【0015】R2 におけるフェニル基の置換基は、炭素
原子数1〜6個のアルキル基,ハロゲン原子,炭素原子
数1〜4個のアルコキシ基,炭素原子数1〜4個のハロ
アルキル基,炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基な
どである。そして、その好ましい置換基は次の通りであ
る。
【0016】炭素原子数1〜6個のアルキル基は、R1
として記載したもの(好ましいもの、さらに好ましいも
のも同じである。その置換位置は、好ましくは2及び/
又は4位がよい。)である。そして、アルキル基を置換
基として有する最も好ましいフェニル基は、2−メチル
−フェニル,4−メチル−フェニルなどである。
【0017】ハロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,
臭素原子,ヨウ素原子などであるが;好ましくはフッ素
原子(その置換位置は好ましくは2,3,4,5及び/
又は6位がよい。)、塩素原子(その置換位置は好まし
くは2,3,4,5及び/又は6位がよい。)、臭素原
子(その置換位置は好ましくは2位がよい。)がよい。
そして、ハロゲン原子を置換基として有する最も好まし
いフェニル基は、2−フルオロフェニル、4−フルオロ
フェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、2,6
−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、
2,4,5−トリフルオロフェニル、2−ブロモフェニ
ル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、3,4
−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,
6−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−メトキシフェ
ニル、3,5−ジクロロ−2−メトキシフェニルなどで
ある。
【0018】炭素原子数1〜4個のアルコキシ基は、直
鎖状又は分岐状のものであるが;好ましくは1〜3個の
もの(その置換位置は好ましくは2及び/又は4位がよ
い。)がよい。そして、アルコキシ基を置換基として有
する最も好ましいフェニル基は、2−メトキシ−3,5
−ジクロロフェニル,3−クロロ−4−メトキシフェニ
ルなどである。
【0019】炭素原子数1〜4個のハロアルキル基のハ
ロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,臭素原子,ヨウ
素原子などであるが、好ましくはフッ素原子がよく;ハ
ロアルキル基のアルキル基は、直鎖状又は分岐状のもの
であるが、好ましくは1〜3個のもの(その置換位置は
好ましくは2位がよい。)がよい。そして、ハロアルキ
ル基を置換基として有する最も好ましいフェニル基は、
2−トリフルオロメチル−フェニルである。
【0020】炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基
は、ハロゲン原子及びアルコキシ基が,前記のフェニル
基が有するハロアルキル基のハロゲン原子及びアルコキ
シ基として記載したものと同じもの(最も好ましいハロ
ゲン原子は、フッ素原子である。最も好ましいアルコキ
シ基は、メトキシ基である。)である。そして、ハロア
ルコキシ基を置換基として有する最も好ましいフェニル
基は、4−ジフルオロメトキシフェニルである。
【0021】R2 における炭素原子数1〜4個のハロア
ルキル基は、前記のフェニル基が有する炭素原子数1〜
4個のハロアルキル基として示したものと同じものであ
る。そして、最も好ましいハロアルキル基は、トリフル
オロメチル基である。
【0022】R2 における炭素原子数2〜5個のアルキ
ルチオアルキル基は、アルキルチオのアルキル及びチオ
アルキルのアルキルが前記のフェニル基が有するアルキ
ル基として示したものと同じものである(最も好ましい
アルキル基は、いずれもメチル基である。)。そして、
最も好ましいアルキルチオアルキル基は、メチルチオメ
チル基である。
【0023】R2 における炭素原子数3〜8個のシクロ
アルキル基は、シクロプロピル基,シクロブチル基,シ
クロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプチル
基,シクロオクチル基などであるが;好ましくは炭素原
子数が3〜6個のものがよく;さらに好ましくはシクロ
プロピル基がよい。
【0024】R3 は、ハロゲン原子,ニトロ基,水素原
子,炭素原子数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜
4個のアルコキシ基などである。そして、好ましいもの
は次の通りである。
【0025】ハロゲン原子は、フッ素原子,塩素原子,
臭素原子,ヨウ素原子などであるが;好ましくは塩素原
子,臭素原子がよい。
【0026】アルキル基は、直鎖状又は分岐状のもので
あるが;好ましくは炭素原子数が1〜3個のものがよ
く;さらに好ましくはメチル基がよい。
【0027】アルコキシ基は、直鎖状又は分岐状のもの
であるが;好ましくは炭素原子数が1〜3個のものがよ
く;さらに好ましくはメトキシ基がよい。
【0028】R2 とR3 とは、それらが結合している炭
素原子と共にピラゾール環に縮合することによって、5
〜8員環、好ましくは5〜6員環、さらに好ましくは5
員環を形成することができる。また、この縮合環は、炭
素原子数1〜6個、好ましくは1〜4個、さらに好まし
くは1〜3個の直鎖状又は分岐状のアルキル基を置換基
として有していてもよい(最も好ましいアルキル基は、
メチル基である。その置換位置は、好ましくは表1の化
合物8で記載したものがよい。)。そして、最も好まし
いピラゾール縮合環は、表1の化合物4,化合物8など
で記載したものである。
【0029】Xは、ハロゲン原子(例えば、塩素原子,
ヨウ素原子,臭素原子,フッ素原子など)である。
【0030】化合物(I)は、例えば、次に示すよう
に、原料の化合物(II)と化合物(III)とを溶媒中で塩
基存在下に反応させることによって製造することができ
る。
【0031】
【化7】
【0032】(式中、R1 ,R2 ,R3 及びXは、前の
記載と同義である。)溶媒は、本反応に直接関与しない
ものであれば特に限定されないが、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン,メチルナフタリン,石油エーテル,リグ
ロイン,ヘキサン,クロルベンゼン,ジクロルベンゼ
ン,塩化メチレン,クロロホルム,ジクロロメタン,ジ
クロルエタン,トリクロルエチレン,シクロヘキサンな
どのような塩素化された又はされていない芳香族,脂肪
族,脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテル,テトラヒ
ドロフラン,ジオキサンなどのようなエーテル類;アセ
トン,メチルエチルケトンなどのようなケトン類;メタ
ノール,エタノール,エチレングリコールなどのような
アルコール類又はその含水物;N,N−ジメチルホルム
アミド,N,N−ジメチルアセトアミドなどのようなア
ミド類;トリエチルアミン,ピリジン,N,N−ジメチ
ルアニリンなどのような有機塩基;1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン;ジメチルスルホキシド;前記溶
媒の混合物などを例示できる。
【0033】そして、その溶媒の使用量は、化合物(I
I)の濃度が5〜80重量%の濃度範囲になるようにし
て使用することができるが、好ましくは化合物(II)の
濃度が10〜70重量%になるようにして使用するのが
よい。
【0034】塩基は、有機塩基〔トリエチルアミン、ピ
リジン,4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、
N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エンなど〕,アルカリ金
属アルコキシド類〔ナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシドなど〕,無機塩基〔ナトリウムアミド、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、水素化ナトリウムなど〕などである。
【0035】そして、その塩基の使用量は、化合物(I
I)に対して0.001〜5倍モルで使用することがで
きる。
【0036】反応温度は、特に限定されないが、通常は
室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内である。
反応時間は、前記の濃度,温度によって変化するが、通
常0.3〜24時間である。
【0037】原料化合物(III)の使用量は、化合物(I
I)に対して化合物(III)が0.5〜2倍モルである
が、好ましくは0.8〜1.5倍モルがよい。
【0038】本発明で用いる化合物(II)は、例えば、
特開昭58−57371号公報などに記載の方法に準じ
て、パーフルオロ−(2−メチル−2−ペンテン)など
と、チオ尿素を用いて製造することができる。
【0039】本発明で用いる化合物(III)は、例えば、
Xが塩素原子の場合では、次に示すように、J.Am.
Chem.Soc.,70巻,502頁(1948年)
などに記載の方法に準じて、ピラゾールカルボン酸類
〔化合物(IV)〕とSOCl2とを用いて製造すること
ができる。
【0040】
【化8】
【0041】(式中、R1 ,R2 及びR3 は、前の記載
と同義である。)化合物(III)は、表1〜4中に示した
化合物1〜40などに対応した各置換基の種類からなる
各化合物(III)〔化合物(III)1 〜(III)40などと称す
る。例えば、化合物1に対応した化合物(III)1 は、化
合物(III)で示される式におけるR1 及びR2 がCH3
であり,R3 が塩素原子であり,Xがハロゲン原子であ
る。〕を例示することができる。
【0042】さらに、化合物(I)の合成は、前記に記
載した方法の他に、化合物(III)がピラゾールカルボン
酸類の1つであることから、化合物(III)の代わりにピ
ラゾールカルボン酸類の別の反応性誘導体(例えば、ピ
ラゾールカルボン酸類に対応する酸無水物,エステル類
など)を用いて前記と同様にして合成することもでき
る。
【0043】また、さらに、化合物(I)の合成は、化
合物(II)と化合物(IV)とを溶媒中でジシクロヘキシルカ
ルボジイミドなどの反応助剤存在下で反応させることに
よって合成することもできる。以上のようにして製造さ
れた化合物(I)は、反応終了後、抽出,濃縮,濾過な
どの通常の後処理を行った後、必要に応じて再結晶,各
種クロマトグラフィーなどの公知の手段で適宜精製する
ことができる。
【0044】化合物(I)は、表1〜4中に示した化合
物1〜40〔例えば、化合物1とは化合物(I)で示さ
れる式におけるR1 及びR2 がCH3 であり,R3 が塩
素原子である。〕を例示することができる。
【0045】本発明の化合物(I)で防除効果が認めら
れる有害生物は、農園芸害虫〔例えば、半翅目(ウンカ
類,ヨコバイ類,アブラムシ類,コナジラミ類など)、
鱗翅目(ヨトウムシ類,コナガ,ハマキムシ類,メイガ
類,シンクイムシ類,モンシロチョウなど)、鞘翅目
(ゴミムシダマシ類,ゾウムシ類,ハムシ類,コガネム
シ類など)、ダニ目(ハダニ科のミカンハダニ,ナミハ
ダニなど、フシダニ科のミカンサビダニなど)〕;衛生
害虫(例えば、ハエ,カ,ゴキブリなど);貯穀害虫
(コクストモドキ類,マメゾウムシ類など);土壌中の
ネコブセンチュウ;マツノザイセンチュウ;ネダニ;農
園芸病原菌(例えば、コムギ赤さび病,大麦うどんこ
病,キュウリべと病,イネいもち病,トマト疫病など)
などを例示することができる。
【0046】本発明の有害生物防除剤は、顕著な殺虫・
殺ダニ・殺菌効果を有しており、化合物(I)の1種以
上を有効成分として含有するものである。化合物(I)
は、単独で使用することもできるが、通常は常法によっ
て、担体,界面活性剤,分散剤,補助剤などを配合(例
えば、粉剤,乳剤,微粒剤,粒剤,水和剤,油性の懸濁
液,エアゾールなどの組成物として調製する)して使用
することが好ましい。
【0047】担体は、タルク,ベントナイト,クレー,
カオリン,ケイソウ土,ホワイトカーボン,バーミキュ
ライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素などの固体担体;
炭化水素(ケロシン,鉱油など)、芳香族炭化水素(ベ
ンゼン,トルエン,キシレンなど)、塩素化炭化水素
(クロロホルム,四塩化炭素など)、エーテル類(ジオ
キサン,テトラヒドロフランなど)、ケトン類(アセト
ン,シクロヘキサノン,イソホロンなど)、エステル類
(酢酸エチル,エチレングリコールアセテート,マレイ
ン酸ジブチルなど)、アルコール類(メタノール,n−
ヘキサノール,エチレングリコールなど)、極性溶媒
(ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドな
ど)、水などの液体担体;空気,窒素,炭酸ガス,フレ
オンなどの気体担体(この場合には、混合噴射すること
ができる)などを例示することができる。
【0048】本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤
の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用
できる界面活性剤や分散剤は、アルコール硫酸エステル
類,アルキルスルホン酸塩,リグニンスルホン酸塩,ポ
リオキシレングリコールエーテルなどを例示することが
できる。そして、その製剤の性状を改善するためには、
例えば、カルボキシメチルセルロース,ポリエチレング
リコール,アラビアゴムなどを補助剤として用いること
ができる。
【0049】前記の担体,界面活性剤,分散剤及び補助
剤は、本剤の使用目的に応じて、各々単独で又は適当に
組み合わせて、本剤を製造する際に使用することができ
る。本発明の化合物(I)を製剤化した場合の有効成分
濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤では通常
0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90重量%,
粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常0.5〜
5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量%であ
る。
【0050】これらの製剤は、その使用目的に応じて、
適当な濃度に希釈し、植物茎葉,土壌,水田の水面への
散布又は直接施用によって各種の用途に供することがで
きる。
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
なお、これらの実施例は、本発明の範囲を限定するもの
ではない。 実施例1〔化合物(I)の合成〕
【0051】(1) 2−[4−クロロ−3−(2−クロロ
フェニル)−1−メチル−5−ピラゾ−ルカルボニルア
ミノ]−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5−
(テトラフルオロエチリデン)−2−チアゾリン(化合
物12)の合成 2−イミノ−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5
−(テトラフルオロエチリデン)−1,3−チアゾリジ
ン(1.1g)及びトリエチルアミン(1ml)をトル
エン(10ml)に溶解し、原料の化合物(III)12であ
る4−クロロ−3−(2−クロロフェニル)−1−メチ
ル−5−ピラゾールカルボン酸クロリド(1.0g)を
徐々に加え、室温で1時間攪拌した。反応後、この反応
混合物から、目的化合物(I)をトルエンで抽出し、水
洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下
で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=2
0:1溶出)で精製することによって、無色結晶の目的
化合物を0.9g得た。
【0052】(2) 2−(4−ブロモ−1,3−ジメチル
−5−ピラゾールカルボニルアミノ)−4,4−ビス
(トリフルオロメチル)−5−(テトラフルオロエチリ
デン)−2−チアゾリン(化合物15)の合成 2−イミノ−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5
−(テトラフルオロエチリデン)−1,3−チアゾリジ
ン(1.0g)及びトリエチルアミン(1ml)をトル
エン(10ml)に溶解し、原料の化合物(III)15であ
る4−ブロモ−1,3−ジメチル−5−ピラゾールカル
ボン酸クロリド(0.8g)を徐々に加え、室温で1時
間攪拌した。反応後、この反応混合物から、目的化合物
(I)をトルエンで抽出し、水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油
状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−20
0,トルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精製する
ことによって、無色結晶の目的化合物を0.9g得た。
【0053】(3) 2−[4−クロロ−3−(4−フルオ
ロフェニル)−1ーメチル−5−ピラゾールカルボニル
アミノ]−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5−
(テトラフルオロエチリデン)−2−チアゾリン(化合
物19)の合成 2−イミノ−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5
−(テトラフルオロエチリデン)−1,3−チアゾリジ
ン(1.0g)及びトリエチルアミン(1ml)をトル
エン(10ml)に溶解し、原料の化合物(III)19であ
る4−クロロ−3−(4−フルオロフェニル)−1−メ
チル−5−ピラゾールカルボン酸クロリド(0.9g)
を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。反応後、この反
応混合物から、目的化合物(I)をトルエンで抽出し、
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧
下で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=
20:1溶出)で精製することによって、無色結晶の目
的化合物を0.9g得た。
【0054】(4) 2−(4−クロロ−1−メチル−3−
シクロプロピル−5−ピラゾールカルボニルアミノ)−
4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5−(テトラフ
ルオロエチリデン)−2−チアゾリン(化合物22)の
合成 2−イミノ−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5
−(テトラフルオロエチリデン)−1,3−チアゾリジ
ン(0.9g)及びトリエチルアミン(0.8ml)を
トルエン(10ml)に溶解し、原料の化合物(III)22
である4−クロロ−1−メチル−3−シクロプロピル−
5−ピラゾールカルボン酸クロライド(0.6g)を徐
々に加え、室温で1時間攪拌した。反応後、この反応混
合物から、目的化合物(I)をトルエンで抽出し、水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下で
留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=2
0:1溶出)で精製することによって、無色結晶の目的
化合物を1.1g得た。
【0055】(5) 2−[4−クロロ−3−(2−フルオ
ロフェニル)−1−メチル−5−ピラゾールカルボニル
アミノ]−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5−
(テトラフルオロエチリデン)−2−チアゾリン(化合
物23)の合成 2−イミノ−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−5
−(テトラフルオロエチリデン)−1,3−チアゾリジ
ン(1.0g)及びトリエチルアミン(1ml)をトル
エン(10ml)に溶解し、原料の化合物(III)23であ
る4−クロロ−3−(2−フルオロフェニル)−1−メ
チル−5−ピラゾールカルボン酸クロリド(0.9g)
を徐々に加え、室温で1時間攪拌した。反応後、この反
応混合物から、目的化合物(I)をトルエンで抽出し、
水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧
下で留去した。得られた油状物をカラムクロマトグラフ
ィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=
20:1溶出)で精製することによって、無色結晶の目
的化合物を1.1g得た。
【0056】(6) 表1〜4中のその他の化合物(I)の
合成 前記の(1) 〜(5) に記載した方法に準じて、表1〜4中
に記載したその他の化合物(I)を得た。各化合物とそ
れらの物性を表1〜5に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】実施例2〔製剤の調製〕 (1) 粒剤の調製 5重量部の化合物1、35重量部のベントナイト、57
重量部のタルク、1重量部のネオペレックスパウダー
(商品名;花王株式会社製)及び2重量部のリグニンス
ルホン酸ソーダを均一に混合し、次いで少量の水を添加
して混練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
【0063】(2) 水和剤の調製 10重量部の化合物1、70重量部のカオリン、18重
量部のホワイトカーボン、1.5重量部のネオペレック
スパウダー(商品名;花王株式会社製)及び0.5重量
部のデモール(商品名;花王株式会社製)とを均一に混
合し、次いで粉砕して水和剤を得た。
【0064】(3) 乳剤の調製 20重量部の化合物1及び70重量部のキシレンに、1
0重量部のトキサノン(商品名;三洋化成工業製)を加
えて均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0065】(4) 粉剤の調製 5重量部の化合物1、50重量部のタルク及び45重量
部のカオリンを均一に混合して粉剤を得た。
【0066】実施例3〔効力試験〕 (1) ハスモンヨトウに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表1〜4に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で各々
500ppmに希釈し、これらの各薬液中にダイズ本葉
を30秒間浸漬し、各プラスチックカップに1枚づつ入
れて風乾した。これらのカップ内に各々10頭のハスモ
ンヨトウ(2齢幼虫)を放って蓋をし、25℃の定温室
に放置し、2日後に各カップ内の生死虫数を数えて殺虫
率を求めた。殺虫効果の評価は、殺虫率の範囲によっ
て、4段階(A:100%,B:99〜80%,C:7
9〜60%,D:59%以下)で示した。なお、特開昭
58−57371号公報に記載された次式(V):
【0067】
【化9】
【0068】で示される化合物(V)を前記と同様にし
て調製して得られた比較製剤を用いて、同様の効力試験
を検討した。これらの結果を表6に示す。
【0069】
【表6】
【0070】(2) コナガに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表1〜4に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で各々
300ppmに希釈し、これらの各薬液中にキャベツ葉
片(5cm×5cm)を30秒間浸漬し、各プラスチッ
クカップに1枚づつ入れて風乾した。これらのカップ内
に各々10頭のコナガ(3齢幼虫)を放って蓋をし、2
5℃の定温室に放置し、2日後に各カップ内の生死虫数
を数えて殺虫率を求めた。殺虫効果を、前記の(1) に記
載した比較製剤を用いて得られた結果と共に、前記の
(1) に記載した4段階の評価方法で表7に示す。
【0071】
【表7】
【0072】(3) トビイロウンカに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表1〜4に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で30
0ppmに希釈し、これらの各薬液中にイネ稚苗を30
秒間浸漬し、風乾後、それぞれのガラス円筒に挿入し
た。次に、これらのガラス円筒に各々10頭のトビイロ
ウンカ4齢幼虫を放ち、多孔質の蓋をし、25℃の定温
室に放置し、4日後に各ガラス円筒の生死虫数を数えて
死虫率を求めた。殺虫効果の評価の結果を、前記の(1)
に記載した比較製剤を用いて得られた結果と共に、前記
の(1) に記載した4段階の評価方法で表8に示す。
【0073】
【表8】
【0074】(4) ナミハダニ雌成虫に対する効力試験 実施例2に準じて調製した表1〜4に示す化合物(I)
の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水で30
0ppmに希釈し、これらの各薬液中に10頭のナミハ
ダニ雌成虫を寄生させた各インゲン葉片(直径20m
m)を10秒間づつ浸漬した。次に、これらの各葉片を
25℃の定温室に放置し、3日後に各葉片における生死
虫数を数えて殺ダニ率を求めた。殺ダニ効果を、前記の
(1) に記載した比較製剤を用いて得られた結果と共に、
前記の(1) に記載した4段階の評価方法で表9に示す。
【0075】
【表9】
【0076】(5) オオムギうどんこ病に対する防除効力
試験(予防効果) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本づ
つオオムギ(品種;黒ムギ)を育成し、1.5葉期の幼
植物体に、実施例2に準じて調製した表1〜4で示した
化合物(I)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を
含む水で各々500ppmに希釈して、これらの各薬液
を1鉢あたり20mlづつ散布した。これらを2日間ガ
ラス温室で栽培し、次いで、オオムギうどんこ病菌分成
胞子を罹病葉から集め、これを各植物体の上からまんべ
んなく振りかけて接種した。次に、これらを1週間ガラ
ス温室内で育成し、各第一葉に現れたオオムギうどんこ
病病斑の程度を調査した。殺菌効果の評価は、無処理区
との病斑の程度と比較することによって、6段階(0:
全体が罹病,1:病斑面積が60%程度,2:病斑面積
が40%程度,3:病斑面積が20%程度,4:病斑面
積が10%以下,5:病斑無し)で示した。なお、化合
物(V)を前記と同様にして調製して得られた比較製剤
を用いて、同様の効力試験を検討した。これらの結果を
表10に示す。
【0077】
【表10】
【0078】(6) コムギ赤さび病に対する防除効力試験
(予防効果) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本づ
つコムギ(品種;コブシコムギ)を育成し、1.5葉期
の幼植物体に、実施例2に準じて調製した表1〜4で示
した化合物(I)の各水和剤を界面活性剤(0.01
%)を含む水で各々500ppmに希釈し、これらの薬
液を1鉢あたり20mlづつ散布した。これらを2日間
ガラス温室で栽培し、次いで、コムギ赤さび病菌の胞子
懸濁液(7×104 胞子/ml)を植物体に均一に噴霧
接種した。次に、これらを1週間ガラス温室内で育成
し、各第一葉に現れたコムギ赤さび病病斑の程度を調査
した。殺菌効果を、前記の(5) に記載した比較製剤を用
いて得られた結果と共に、前記の(5) に記載した6段階
の評価方法で表11に示す。
【0079】
【表11】
【0080】
【発明の効果】本発明の新規な2−アシルアミノ−2−
チアゾリン化合物は、有害生物防除剤として有用な農薬
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤内 清志 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 水津 真 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 (式中、R1 は、炭素原子数1〜6個のアルキル基を表
    し;R2 は、炭素原子数1〜8個のアルキル基,置換も
    しくは無置換のフェニル基,炭素原子数1〜4個のハロ
    アルキル基,炭素原子数2〜5個のアルキルチオアルキ
    ル基,炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基を表し;
    R3 は、ハロゲン原子,ニトロ基,水素原子,炭素原子
    数1〜4個のアルキル基,炭素原子数1〜4個のアルコ
    キシ基を表し;或いは又、R2 とR3 とは、それらが結
    合している炭素原子と共にピラゾール環に縮合すること
    によって5〜8員環を形成することができる。)で示す
    2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物。
  2. 【請求項2】 次式(II): 【化2】 で示す2−イミノチアゾリジン化合物と次式(III) : 【化3】 (式中、R1 ,R2 及びR3 は、請求項1の記載と同義
    であり;Xは、ハロゲン原子を表す。)で示す化合物と
    を反応させることを特徴とする請求項1記載の式(I)
    で示す化合物の製法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(I)で示す2−アシ
    ルアミノ−2−チアゾリン化合物を有効成分とする有害
    生物防除剤。
JP10686493A 1992-05-29 1993-05-07 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤 Pending JPH0665239A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996001254A1 (en) * 1994-07-05 1996-01-18 Ciba-Geigy Ag Pyrazole derivatives as herbicides
JP2004269515A (ja) * 2003-02-18 2004-09-30 Nippon Nohyaku Co Ltd 置換複素環アミド誘導体、その中間体及び農園芸用薬剤並びにその使用方法
TWI394745B (zh) * 2007-01-18 2013-05-01 Bayer Cropscience Ag 製備經取代吡唑羰基氯化物之方法

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