JPH0665384B2 - 触媒の再生方法 - Google Patents

触媒の再生方法

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JPH0665384B2
JPH0665384B2 JP62323458A JP32345887A JPH0665384B2 JP H0665384 B2 JPH0665384 B2 JP H0665384B2 JP 62323458 A JP62323458 A JP 62323458A JP 32345887 A JP32345887 A JP 32345887A JP H0665384 B2 JPH0665384 B2 JP H0665384B2
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catalyst
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steam
ethanol
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努 戸井田
高男 滝浪
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、エタノールの脱水反応に使用された触媒の再
生方法に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 エタノールの脱水反応によりエチレンが生成すること
は、従来よく知られている。この反応は、アルミナ、シ
リカ・アルミナ、ゼオライト類、固体リン酸などの固体
触媒を用いて、気相系で行なわれる。
ところで上記のような固体触媒を用いてエタノールの脱
水反応を行なうと、反応時間の経過とともに触媒活性が
低下し、エチレンの収率が低下してくるという大きな問
題点があった。時間の経過とともに触媒活性が低下する
のは、触媒上に炭素質などの未同定物質が析出してくる
ためであろうと考えられている。
このような触媒活性が低下した触媒は、再生して用いる
ことが好ましいが、この触媒の再生は従来以下のように
して行なわれてきた。すなわち触媒の再生は、反応を停
止した後、系内に残留するエチレンなどの可燃性ガスを
不活性ガスでパージした後、触媒を空気中で400〜600℃
の温度で加熱して触媒表面に付着した炭素質などの未同
定物質を燃焼することにより行なわれてきた。
ところが上記のようにして再生された触媒を用いてエタ
ノールの脱水反応によりエチレンを製造しようとする
と、エチレンの収率は、新たな触媒を用いた場合と比較
して著しく低いという問題点があった。たとえば新たな
γ‐アルミナ触媒を用いてエタノールの脱水反応を行な
うと、エチレンの収率は93〜95%にも達するのに対し、
上記のようにして再生されたγ‐アルミナ触媒を用いて
エタノールの脱水反応を行なうと、ブテンなどの副生成
物が多く生成し、エチレンの収率は80%にも達しないこ
とがあった。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、エタノールの脱水反応により
エチレンを製造する際に用いられ、活性の低下した触媒
を、新たに調製された触媒を用いた場合と比較してエチ
レンの収率で遜色がないような優れた触媒活性を有する
触媒に再生することができるような触媒の再生方法を提
供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る触媒の再生方法は、エタノールの脱水反応
によりエチレンを製造する際に用いられて活性の低下し
た触媒を、静止状態すなわち固定床で、300〜450℃の温
度およびGHSV100〜1000時間-1の条件下に不活性ガスま
たはスチームと12時間以上接触させて、触媒に付着した
未同定物質の少なくとも一部を除去し、次いで該触媒を
300〜600℃の温度およびGHSV100〜1000時間-1の条件下
に酸素含有ガスと12時間以上接触させて、触媒に付着し
た残りの未同定物質を燃焼除去させることを特徴として
いる。
発明の具体的説明 以下本発明に係る触媒の再生方法について具体的に説明
する。
本発明で再生される触媒は、エタノールの脱水反応によ
りエチレンを製造する際に用いられた触媒である。この
ような触媒としては、具体的には、γ‐アルミナなどの
アルミナ類、シリカ‐アルミナ、ゼオライト類、固体リ
ン酸などが挙げられ、このうち特にアルミナ類が好まし
い。
上記のような触媒を、エタノールの脱水反応に用いる
と、エタノールの転化率が99%、エチレンの収率も93〜
95%になるような条件を選んで開始しても、長時間にわ
たって使用すると、触媒活性は次第に低下し、エタノー
ルの転化率は85〜87%程度に低下し、エチレンの収率も
75〜77%程度まで低下してくる。
このように触媒活性が低下してくるのは、上述のように
触媒表面に炭素質などの未同定物質が析出してくるため
であろうと考えられる。
本発明において、このように触媒活性が低下した触媒を
再生するには、まず、この触媒を、300〜450℃好ましく
は350〜450℃の温度で、不活性ガスまたはスチームと接
触させて、触媒に付着した未同定物質の少なくとも一部
を除去する。
触媒と、不活性ガスまたはスチームとの接触時の温度が
300℃未満では、触媒に付着した未同定物質をほとんど
除去することができないため好ましくなく、一方600℃
を超えると触媒の変質が生じるため好ましくない。
上記の不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、二酸化炭
素などが用いられる。
触媒と、不活性ガスまたはスチームとの接触は、通常、
触媒が充填された反応塔(固定床)に、不活性ガスまた
はスチームを供給することにより行なわれるが、この際
のGHSVは100〜1000時間-1程度であることが好ましい。
触媒と、不活性ガスまたはスチームとの接触時間は、未
同定物質の付着量および処理条件(温度、GHSV)などに
よって異なるが、通常は、12時間以上はかかり、24〜72
時間程度が必要になる。
なお上記のような触媒活性が低下した触媒を、熱天秤に
セットして不活性ガス中で常温から600℃まで昇温する
と、300℃程度から減量が始まる。次いで一たん冷却し
てから酸素含有ガス中で昇温すると、さらに300℃程度
から減量が認められる。これらのことから、触媒に付着
した未同定物質には、不活性ガス中で除去しうる部分
と、酸素含有雰囲気中で燃焼させなければ除去できない
部分があることがわかる。
次に、上記のようにして不活性ガスまたはスチームと接
触された触媒を、300〜600℃好ましくは350〜450℃の温
度で酸素含有ガスと接触させて、触媒に付着した未同定
物質を燃焼除去させる。
触媒と酸素含有ガスとの接触時の温度が300℃未満で
は、触媒に付着した未同定物質をほとんど除去すること
ができないため好ましくなく、一方600℃を超えると触
媒の変質が生じるため好ましくない。
酸素含有ガスとしては、通常、空気が用いられるが、窒
素ガスなどの不活性ガスに酸素ガスを加えて酸素濃度を
空気と異らせた酸素含有ガスを用いることもできる。
触媒と酸素含有ガスとの接触は、反応器より触媒を抜き
出し、再生装置に移して行なうこともできるが、操作性
や装置コストの面からは、通常、触媒が充填された反応
器(固定床)に、酸素含有ガスを供給することにより行
なう方が有利である。この際のGHSVは100〜1000時間-1
程度である。
触媒と酸素含有ガスとの接触は、接触後のガス中にCOあ
るいはCO2が検出されなくなるまで行なうことが好まし
く、通常12時間以上で24〜72時間程度行なわれる。
このようにして触媒活性の低下した触媒を再生すると、
新たに調製された触媒を用いた場合と比較して、エタノ
ール転化率およびエチレン収率の面で全く遜色がないよ
うな優れた触媒活性を有する再生触媒が得られる。
これに対して触媒活性の低下した触媒を、不活性ガスま
たはスチーム中で処理することなく、酸素含有ガス中の
みで処理すると、エタノール転化率では新たに調製され
た触媒と比較して大きな遜色はないが、エチレン収率は
著しく劣り、ブテンなどが多量に副生してしまう。
なお上記のようにして触媒の再生操作が終了した後、系
内を窒素などの不活性ガスでパージし、この触媒を次に
反応に用いる。
発明の効果 本発明に係る触媒の再生方法によれば、新たに調製され
た触媒を用いた場合と比較してエチレン収率で遜色がな
いような優れた触媒活性を有する再生触媒を得ることが
できる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
実施例に限定されるものではない。
実施例1 γ‐Al2O3触媒(直径3mm、高さ3mm)1を充填した外
部加熱反応器にエタノールを1/時間で供給し、圧力
5Kg/cm2G、温度370℃にて200時間反応を行ない、定常
活性になった時の性能を測定した後、反応温度を400℃
に上げて3000時間劣化加速反応を行ない、その後再び37
0℃で5時間反応を行なって、生成したガス量および組
成、ならびに未反応分を分析し、エタノールの転化率お
よびエチレン収率を求めた。その際の定常状態時(反応
開始から200時間後)の反応結果および3000時間の劣化
加速反応後、370℃での反応結果を表1に示す。
反応停止後、触媒に370℃でスチームをGHSV300時間-1
て65時間供給して、触媒に付着した未同定物質の一部を
除去した。その後370℃でスチームに空気を徐々に加
え、一方、スチームは徐々に減らして最終的にはスチー
ムを止め、全量空気として、GHSV300時間-1を維持し、4
00℃まで昇温して酸素含有ガスによる処理を行なった。
酸素含有ガスによる処理は出口中にCO2が検出されなく
なり、触媒層の発熱も無くなった時を終了とした。酸素
含有ガスによる処理時間は2日間であった。
その後窒素ガスにて系内をパージし、次いで前記の条件
でエタノールの脱水反応を行なった。その際の定常状態
時の反応結果を表1に示す。
比較例1 実施例1と同じ条件でエタノールの脱水反応を3000時間
行ない、反応停止後、可燃性ガスのパージを行なった
後、不活性ガス処理を行なうことなく、370℃で窒素ガ
スに空気を徐々に加え、一方、窒素ガスは徐々に減らし
て最終的には窒素ガスを止め、全量空気として、GHSV30
0時間-1で触媒に供給し、400℃まで昇温させることによ
り酸素含有ガスによる処理を行なった。酸素含有ガスに
よる処理の終了の判断は実施例1と同様にしたところ5
日間要した。
その後窒素ガスにて系内をパージし、次いで実施例1と
同じ条件でエタノールの脱水反応を行なった。その際の
定常状態時の反応結果を表1に示す。
実施例2 実施例1と同じ条件でエタノールの脱水反応を3000時間
行ない、反応停止後の不活性ガス処理においてスチーム
にかえて窒素ガスを用い、そして酸素含有ガスによる処
理において、窒素ガスに徐々に空気を加えた以外は、実
施例1と同じ条件で再生を行ない、その後、エタノール
の脱水反応を同様に行なったところ、定常状態時のエタ
ノール転化率、エチレン収率は、実施例1と同様であっ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エタノールの脱水反応によりエチレンを製
    造する際に用いられて活性の低下した触媒を、静止状態
    で、300〜450℃の温度およびGHSV100〜1000時間-1の条
    件下に不活性ガスまたはスチームと12時間以上接触させ
    て、触媒に付着した未同定物質の少なくとも一部を除去
    し、次いで該触媒を300〜600℃の温度およびGHSV100〜1
    000時間-1の条件下に酸素含有ガスと12時間以上接触さ
    せて、触媒に付着した残りの未同定物質を燃焼除去させ
    ることを特徴とする触媒の再生方法。
  2. 【請求項2】触媒と不活性ガスまたはスチームとの接触
    時間、および次いで行われる触媒と酸素含有ガスとの接
    触時間がそれぞれ12〜72時間であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】触媒と不活性ガスまたはスチームとの接触
    および次いで行なわれる触媒と酸素含有ガスとの接触を
    エタノールの脱水反応を停止した後の反応器内で行なう
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】触媒と不活性ガスまたはスチームとの接触
    をエタノールの脱水反応を停止した後の反応器内で行な
    い、次いで反応器より触媒を抜き出し再生装置に移して
    酸素含有ガスとの接触を該再生装置内で行なうことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】触媒と不活性ガスまたはスチームとの接触
    を350〜450℃の温度で行なうことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の方法。
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