JPH0665730B2 - 歯科鋳造用銀・インジウム合金 - Google Patents
歯科鋳造用銀・インジウム合金Info
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- Dental Preparations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の技術分野〕 この発明は歯科用、特に歯冠修復のための鋳造用であつ
て、かつ、粘靭性・延性等、機械的性質と審美性とに優
れた耐食、耐変色性銀・インジウム合金の改良技術に関
するもので、詳しくは前記合金に新たにパラジウム及び
白金の適量を添加することによつて、同合金の引張強さ
・伸び等の機械的特性を向上させると共に、耐食性・耐
変色性を保ち乍ら、審美性をも高めたことを特徴とする
技術に関する。
て、かつ、粘靭性・延性等、機械的性質と審美性とに優
れた耐食、耐変色性銀・インジウム合金の改良技術に関
するもので、詳しくは前記合金に新たにパラジウム及び
白金の適量を添加することによつて、同合金の引張強さ
・伸び等の機械的特性を向上させると共に、耐食性・耐
変色性を保ち乍ら、審美性をも高めたことを特徴とする
技術に関する。
歯科用特に歯冠修復用合金は、その使用目的上、必要な
物理的・化学的・機械的等のいわゆる理工学的性質を備
えると共に、人体に対する影響が事実上ないこと、すな
わち、為害性のないことが必要であり、しかも、美麗で
あるなど、一般的にいわゆる審美性に優れたものである
ことが更に必要であり、その上融点が低くて鋳造しやす
く、かつ加工しやすい等の、操作性に優れたものである
ことが大いに求められている。
物理的・化学的・機械的等のいわゆる理工学的性質を備
えると共に、人体に対する影響が事実上ないこと、すな
わち、為害性のないことが必要であり、しかも、美麗で
あるなど、一般的にいわゆる審美性に優れたものである
ことが更に必要であり、その上融点が低くて鋳造しやす
く、かつ加工しやすい等の、操作性に優れたものである
ことが大いに求められている。
上述のような要求特性から、古来、高カラットの金系合
金が賞用されて来ているが、金は国際的投機商品でもあ
るため、かなり高価で、しかもその価格変動が極めて著
るしいという決定的難点があり、その上特性上からも、
所要の機械的強さや硬さ等に、やや欠けるところがあ
り、重くて装着感が悪い等、種々の欠点が指摘されてい
る。
金が賞用されて来ているが、金は国際的投機商品でもあ
るため、かなり高価で、しかもその価格変動が極めて著
るしいという決定的難点があり、その上特性上からも、
所要の機械的強さや硬さ等に、やや欠けるところがあ
り、重くて装着感が悪い等、種々の欠点が指摘されてい
る。
一方ニツケル・クロム系合金等の非貫金属合金は、価格
は極めて低廉で、強度も高くて優れているが、逆に融点
が高く、鋳造性・加工性等、操作性に難点のあるものが
多く、しかも為害性の点からも、問題なしとしない等の
欠点が指摘されている。
は極めて低廉で、強度も高くて優れているが、逆に融点
が高く、鋳造性・加工性等、操作性に難点のあるものが
多く、しかも為害性の点からも、問題なしとしない等の
欠点が指摘されている。
上述の合金系に対し、貫金属系にも属する銀系合金は、
為害性がなく、適度に美麗であり、しかも金合金程高価
でなく、もちろん価格変動も少ない等の点から、歯冠修
復用合金として注目され、近時その機械的強さ・耐変色
・耐食性等の向上をはかつた各種銀系合金が開発されて
来、その一部はJIS T6108の歯科鋳造用銀合金としても
採用され、健康保険適用の合金ともされているのが現状
である。
為害性がなく、適度に美麗であり、しかも金合金程高価
でなく、もちろん価格変動も少ない等の点から、歯冠修
復用合金として注目され、近時その機械的強さ・耐変色
・耐食性等の向上をはかつた各種銀系合金が開発されて
来、その一部はJIS T6108の歯科鋳造用銀合金としても
採用され、健康保険適用の合金ともされているのが現状
である。
なお本発明者の一人は、先に特願昭44−81509におい
て、歯科用歯冠修復用鋳造用銀・インジウム合金を出願
している。
て、歯科用歯冠修復用鋳造用銀・インジウム合金を出願
している。
銀基合金を歯冠修復用合金として使用可能とするには、
本基合金のもつ本質的問題点、すなわち、耐食特に耐変
色性不良及び機械的強度の低さの二点を克服することが
最大の課題である。そのための一方法として銀・パラジ
ウム合金が挙げられるが、程よい理工学的性質・操作性
と耐変色性、そして経済性とを両立させることが難かし
く、未だ十分な成果が得られていない。
本基合金のもつ本質的問題点、すなわち、耐食特に耐変
色性不良及び機械的強度の低さの二点を克服することが
最大の課題である。そのための一方法として銀・パラジ
ウム合金が挙げられるが、程よい理工学的性質・操作性
と耐変色性、そして経済性とを両立させることが難かし
く、未だ十分な成果が得られていない。
この点銀・インジウム系は、経済性・操作性・理工学的
性質等が適度にバランスがとれた合金であつて、前述し
た特願の合金もこれに属するものであり、また現在市場
にも、この系とみなされる幾つかの合金が出廻つてい
る。
性質等が適度にバランスがとれた合金であつて、前述し
た特願の合金もこれに属するものであり、また現在市場
にも、この系とみなされる幾つかの合金が出廻つてい
る。
しかしこの銀・インジウム系合金であつても、今一つ特
性不十分とみなされている点は、伸びの値が十分なく、
現在市販中の本系合金の伸びは10%以下の値のもので、
云わば脆い合金というのが本系合金の通念となつてい
る。そしてこの伸び・粘靭性を改良しようとすると、耐
食性・耐変食性が低下したり、操作性が不良となつたり
して、結局金系合金又は相当量の金を含んだ合金になつ
ているのが実状である。
性不十分とみなされている点は、伸びの値が十分なく、
現在市販中の本系合金の伸びは10%以下の値のもので、
云わば脆い合金というのが本系合金の通念となつてい
る。そしてこの伸び・粘靭性を改良しようとすると、耐
食性・耐変食性が低下したり、操作性が不良となつたり
して、結局金系合金又は相当量の金を含んだ合金になつ
ているのが実状である。
以上のことから明らかなように、健康保険用の材料とし
て採用される程有用性の高い歯科鋳造用銀・インジウム
合金において、現在最も望まれているのは、現行の銀・
インジウム合金におおける優れた操作性・耐食性・耐変
色性・無為害性と、経済性とを維持しながら、機械的強
さ特に伸びをより向上させ、しかも出来ればより審美性
の優れた合金である。
て採用される程有用性の高い歯科鋳造用銀・インジウム
合金において、現在最も望まれているのは、現行の銀・
インジウム合金におおける優れた操作性・耐食性・耐変
色性・無為害性と、経済性とを維持しながら、機械的強
さ特に伸びをより向上させ、しかも出来ればより審美性
の優れた合金である。
以上の要求に応えるべく開発されたのが、この発明の合
金であつて、その構成成分は次の通りである。
金であつて、その構成成分は次の通りである。
重量比で インジウム 10〜30% 亜沿 0.1〜10% 銀 残余 からなる合金に対し、 パラジウム 0.01〜0.5% 白金 0.01〜5% を添加して機械的特性、特に伸び、靭性を向上させ、口
中で微黄金色を呈することを特徴とする歯科鋳造用銀・
インジウム合金。
中で微黄金色を呈することを特徴とする歯科鋳造用銀・
インジウム合金。
これらの合金では液相点は700℃近傍であり、融解鋳造
性・切削加工研磨加工性といつた操作性や、耐食性、耐
変色性共、何れも従来の銀・インジウム合金と大差な
く、しかも引張り強さは38kgf/mm2で現行品と同等又は
以上でありながら、伸びは16%にも達する合金が得られ
た。
性・切削加工研磨加工性といつた操作性や、耐食性、耐
変色性共、何れも従来の銀・インジウム合金と大差な
く、しかも引張り強さは38kgf/mm2で現行品と同等又は
以上でありながら、伸びは16%にも達する合金が得られ
た。
この発明の合金の成分及び成分限定の理由は以下の如く
である。
である。
この発明の基盤となる銀・インジウム合金は、歯冠修復
用として最近では公知となつて来ている。これは銀基合
金に最も起りやすい難点である。耐変色性を、インジウ
ムの適量すなわち10〜30重量%の添加によつて高耐変色
性のものとしたものである。ただしインジウム量が少な
いと必要な耐変色性が得られず、硫化ナトリウム・乳酸
その他の諸試験液や口腔中で変色を生じたり、腐触され
たりし、また一方、インジウム量が多いと、機械的性質
特に伸びの低下を来たし、脆弱なものとなり、その上溶
湯の流動性(湯流れ)も悪化して、鋳造性が害されるの
で、上限を30重量%としてインジウムの範囲を、前記し
た10〜30重量%に限定するのが通例である。
用として最近では公知となつて来ている。これは銀基合
金に最も起りやすい難点である。耐変色性を、インジウ
ムの適量すなわち10〜30重量%の添加によつて高耐変色
性のものとしたものである。ただしインジウム量が少な
いと必要な耐変色性が得られず、硫化ナトリウム・乳酸
その他の諸試験液や口腔中で変色を生じたり、腐触され
たりし、また一方、インジウム量が多いと、機械的性質
特に伸びの低下を来たし、脆弱なものとなり、その上溶
湯の流動性(湯流れ)も悪化して、鋳造性が害されるの
で、上限を30重量%としてインジウムの範囲を、前記し
た10〜30重量%に限定するのが通例である。
亜鉛は、この種合金の脱酸のために有効な元素として添
加されるものであるが、添加が少ないと脱酸の効果が得
られず、多過ぎると合金のの湯流れが悪くなつて鋳造性
が低下し、また合金の靭性や色調をも害するので、有効
な範囲として0.1〜10重量%とした。
加されるものであるが、添加が少ないと脱酸の効果が得
られず、多過ぎると合金のの湯流れが悪くなつて鋳造性
が低下し、また合金の靭性や色調をも害するので、有効
な範囲として0.1〜10重量%とした。
上記基合金に添加するインジウムと白金は、共に合金の
機械的強さを改善し、就中特に靭性又は伸びを著るしく
向上させ、しかも、耐硫化性・耐変色性等、耐食性の向
上に寄与し、かつ合金の色調を口腔内で優雅な淡黄金色
化させるのに役立つものであつて、特にパラジウムと白
金とを一緒に添加することによつて、その効果が明確と
なることが認められた。しかしながら、それらの添加に
は限度があり、添加量が余りに少ないときは、添加の効
果が認められず、一方ある程度以上多量の添加は、却つ
て特性の低下を招き、伸び値の減少・脆性の発現、融点
上昇等を来たし、その上、合金の価格もかなり高いもの
となるため、有効な添加範囲として、インジウムは0.01
〜0.5重量%、白金は0.01〜〜5重量%とした。
機械的強さを改善し、就中特に靭性又は伸びを著るしく
向上させ、しかも、耐硫化性・耐変色性等、耐食性の向
上に寄与し、かつ合金の色調を口腔内で優雅な淡黄金色
化させるのに役立つものであつて、特にパラジウムと白
金とを一緒に添加することによつて、その効果が明確と
なることが認められた。しかしながら、それらの添加に
は限度があり、添加量が余りに少ないときは、添加の効
果が認められず、一方ある程度以上多量の添加は、却つ
て特性の低下を招き、伸び値の減少・脆性の発現、融点
上昇等を来たし、その上、合金の価格もかなり高いもの
となるため、有効な添加範囲として、インジウムは0.01
〜0.5重量%、白金は0.01〜〜5重量%とした。
以下この発明を実施例によつてさらに詳細に説明する。
高純度の銀、インジウム、亜鉛、パラジウム、白金を原
料として準備し、クリプトール炉を使用して表1配合の
合金を融製した。これらの合金のうち、No.1及び2は、
この発明の合金であり、No.3と4とは、現行の代表的合
金である。
料として準備し、クリプトール炉を使用して表1配合の
合金を融製した。これらの合金のうち、No.1及び2は、
この発明の合金であり、No.3と4とは、現行の代表的合
金である。
これら合金についての各種特性の測定結果を同じく表1
中に示した。これから明らかなように、この発明の合金
は、現行の銀・インジウム合金と較べて、硬さはやや低
いもののの、引張強さは同等か幾分上廻る程度である
が、伸びに顕著な向上が認められる。
中に示した。これから明らかなように、この発明の合金
は、現行の銀・インジウム合金と較べて、硬さはやや低
いもののの、引張強さは同等か幾分上廻る程度である
が、伸びに顕著な向上が認められる。
また耐変色性、耐食性はJIS法では著差を認めることは
できなかつたが、クラウンを作成し、口腔内装着を試み
た結果、約1月後でNo.1・2合金は、明確に認められる
微黄金色を呈しており、現用されているNo.3・4合金よ
りも快い、好ましい優雅な色調のものとなつていて、被
験者からも好評であつて、しかも腐触の様相は全く認め
られなかつた。なお、補綴物作製の作業性・操作性も現
用銀合金と何ら変るところなく、良好であると作業者か
ら認められた。
できなかつたが、クラウンを作成し、口腔内装着を試み
た結果、約1月後でNo.1・2合金は、明確に認められる
微黄金色を呈しており、現用されているNo.3・4合金よ
りも快い、好ましい優雅な色調のものとなつていて、被
験者からも好評であつて、しかも腐触の様相は全く認め
られなかつた。なお、補綴物作製の作業性・操作性も現
用銀合金と何ら変るところなく、良好であると作業者か
ら認められた。
これらの結果からこの発明の合金は、前記目的・効果を
十分に達成しており、歯科鋳造用合金として好ましいも
のであることが明らかとなつた。
十分に達成しており、歯科鋳造用合金として好ましいも
のであることが明らかとなつた。
この発明の合金は、以上述べたように、耐食・耐変色性
銀・インジウム合金の特性のうち、機械的特性、特に延
性を向上させると共に優雅な微黄金色の色調を呈する審
美性の高いものとし、歯冠修復のための鋳造用合金で、
しかも経済性をも有する有用な銀・インジウム合金を提
供することができるものである。
銀・インジウム合金の特性のうち、機械的特性、特に延
性を向上させると共に優雅な微黄金色の色調を呈する審
美性の高いものとし、歯冠修復のための鋳造用合金で、
しかも経済性をも有する有用な銀・インジウム合金を提
供することができるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】重量比で インジウム 10〜30% 亜沿 0.1〜10% 銀 残余 からなる合金に対し、 パラジウム 0.01〜0.5% 白金 0.01〜5% を添加して機械的特性、特に伸び、靭性を向上させ、口
中で微黄金色を呈することを特徴とする歯科鋳造用銀・
インジウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63125038A JPH0665730B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 歯科鋳造用銀・インジウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63125038A JPH0665730B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 歯科鋳造用銀・インジウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01294835A JPH01294835A (ja) | 1989-11-28 |
| JPH0665730B2 true JPH0665730B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=14900306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63125038A Expired - Fee Related JPH0665730B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 歯科鋳造用銀・インジウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665730B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5337291A (en) * | 1976-09-17 | 1978-04-06 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | Tele-monitoring device |
-
1988
- 1988-05-24 JP JP63125038A patent/JPH0665730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01294835A (ja) | 1989-11-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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