JPH0667357A - 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体 - Google Patents

写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体

Info

Publication number
JPH0667357A
JPH0667357A JP14783893A JP14783893A JPH0667357A JP H0667357 A JPH0667357 A JP H0667357A JP 14783893 A JP14783893 A JP 14783893A JP 14783893 A JP14783893 A JP 14783893A JP H0667357 A JPH0667357 A JP H0667357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sensitive material
resin
photographic light
photographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14783893A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Akao
睦男 赤尾
Makoto Kawamura
誠 河村
Hiroyuki Osanai
博行 小山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14783893A priority Critical patent/JPH0667357A/ja
Publication of JPH0667357A publication Critical patent/JPH0667357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D65/00Wrappers or flexible covers; Packaging materials of special type or form
    • B65D65/02Wrappers or flexible covers
    • B65D65/16Wrappers or flexible covers with provision for excluding or admitting light

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packaging Of Machine Parts And Wound Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】写真感光材料用包装フィルム、写真フィルムパ
トローネ用容器本体などの写真感光材料用成形品におい
て、帯電防止剤及び滑剤のブリードアウト及び熱可塑性
樹脂分解を抑制し、白粉、透明性の低下、着色故障など
を発生させないようにする。 【構成】写真感光材料用フィルムは、遮光性熱可塑性樹
脂フィルム1aのみからなる単層フィルムで形成されて
いる。この遮光性熱可塑性樹脂フィルム1aは、結晶性
樹脂と滑剤及び/又は帯電防止剤とを含む結晶性樹脂組
成物100重量部、酸化防止剤0.001〜2.0重量部、アクリ
ル酸共重合体樹脂5〜90重量部の割合で構成される成形
樹脂組成物からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真感光材料用成形品及
びそれを用いた写真感光材料包装体に関し、さらに詳し
くは、滑剤及び帯電防止剤の成形品表面への移行を防止
することにり、ベトツキ、経時による白粉発生などを防
止した、品質、外観の優れた写真感光材料用成形品及び
それを用いた写真感光材料包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真感光材料用包装フィルムとし
ては、特公昭63−26697号公報に開示されているよう
に、、外側からポリエステル層、接着剤層、アルミニウ
ム箔、遮光性物質及び非イオン帯電防止剤を含むポリオ
レフィン系樹脂層からなるものがあった。
【0003】また、従来、写真フィルムパトローネ用容
器本体としては、特開昭61−73947号公報に開示されて
いるように、ポリプロピレン樹脂に脂肪酸アミド系滑剤
を0.05〜1重量%含有させた樹脂組成物が使用されてい
た。この写真フィルムパトローネ用容器本体は、射出成
形サイクルを大幅に短縮でき、成形故障を大幅に減少で
き、しかも容器本体同士の滑りが良好でスリキズが発生
しにくく、極めて好適なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装フィルム及びパトローネ用容器本体は、結
晶性樹脂を用いているので、帯電防止剤又は滑剤が成形
品の表面に移行してくるために種々の問題点を有してい
た。また、透明性を必要とする写真フィルムパトローネ
用容器本体では有機造核剤を添加して改良(特公平4−
58616号公報)していたが、表面に移行したり熱分解す
るため種々の問題点を有していた。
【0005】すなわち、前記写真感光材料用包装フィル
ムは、帯電防止の永続性が劣り、経時により帯電防止剤
がブリードアウトし、その結果、ベトツキ、ブロッキン
グ、ヒートシール不良などが発生するものであった。
【0006】また、従来の透明な写真フィルムパトロー
ネ用容器本体では、経時により脂肪酸アミド系滑剤が表
面にブリードアウトし、その結果、透明性を低下させた
り、白粉を発生させたりすることがあった。
【0007】また、高温溶融樹脂中では、有機造核剤や
帯電防止剤及び滑剤は樹脂より酸化されやすく熱分解す
るので、写真感光材料にカブリや増減感等の悪影響を発
生させたり、また、ブツ(固り状の異物)や成形品の外
観を悪化させる着色故障を発生させることがあった。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決し、帯電防
止剤及び滑剤のブリードアウトを抑制するとともに、結
晶性樹脂や有機造核剤や帯電防止剤及び滑剤の熱分解も
抑制し、これらの現象に伴う弊害を防止することができ
るとともに写真感光材料の品質を長期間良好に維持で
き、ユーザー使用適性が優れた写真感光材料用成形品及
びそれを用いた包装体を提供すること目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされもので、本発明の写真感光材料用成
形品は、結晶性樹脂と滑剤及び/又は帯電防止剤とを含
む結晶性樹脂組成物100重量部、酸化防止剤0.001〜2.0
重量部、アクリル酸共重合体樹脂5〜90重量部の割合で
構成される成形樹脂組成物からなっている。
【0010】本発明に用いる結晶性樹脂は、ホモポリエ
チレン樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・α
オレフィン共重合体樹脂、エチレン共重合体樹脂、ポリ
アセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂やポリエチレンナフタレート樹脂等のポリ
エステル樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポリビニル
アルコール樹脂、アイソタクチックポリスチレン樹脂の
1種又は2種以上を50重量%以上含む樹脂である。好ま
しくはポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂、特
に好ましくは低密度ホモポリエチレン樹脂(以後、LD
PE樹脂と表示)、高密度ホモポリエチレン樹脂(以
後、HDPE樹脂と表示)、L−LDPE樹脂、ホモポ
リプロピレン樹脂、プロピレン・エチレン共重合体樹脂
である。本発明に用いることができるエチレン共重合体
樹脂の代表例を以下に示す。
【0011】(1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(以後、EVA樹脂と表示) (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂(以
後、EMM樹脂と表示) (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂(以後、
EMA樹脂と表示) (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以後、
EEA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂(以後、EAA
樹脂と表示) (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(以後、L−
LDPE樹脂と表示) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂 (14)エチレン−プロピレンエラストマー 上記L−LDPE(inear ow ensity olyethyl
ene)樹脂は、第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低
密度、高密度、両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省
エネルギー、省資源という時代の要請に合致する低コス
ト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改
良法でエチレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10
個のα−オレフィンを共重合させたコポリマーで線状の
直鎖に短分岐をもった構造のポリエチレン系樹脂であ
る。物理強度やコストの点で好ましいα−オレフィンと
してはブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1,4−
メチルペンテン−1、ヘプテン−1、デセン−1などが
使用される。密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.97g/cm3の範
囲内にあるものが多い。メルトフローレートは0.1〜80
g/10分の範囲内にあるものが多い。L−LDPE樹脂
の重合プロセスとしては中・低圧装置を用いる気相法、
溶液法、液相スラリー法と高圧改良法装置を用いるイオ
ン重合法等がある。
【0012】市販のL−LDPE樹脂の具体例を以下に
示す。 エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL(日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0013】これらのL−LDPE樹脂の中で物理強度
とヒートシール強度とフィルム成形性の点から特にフィ
ルム成形品として好ましいのは、メルトフローレート
(以後、MFRと表示)が0.8〜10g/10分、好ましく
は1.0〜7g/10分(JIS K−6760の試験温度190℃,
試験荷重2.16kgfで測定)、密度が0.870〜0.940g/cm
3、好ましくは0.890〜0.930g/cm3(JIS K−676
0)、そしてα−オレフィンの炭素数が6〜8個の液相ス
ラリー法プロセスと気相法プロセスで得られたものであ
る。射出成形品の場合、物理強度向上と射出成形性のバ
ランスの点から特に好ましいのは、MFRが2〜80g/
10分、好ましくは5〜50g/10分、密度が0.890〜0.980
g/cm3、好ましくは0.900〜0.970g/10分、そしてα
−オレフィンの炭素数が3〜8個の液相スラリー法プロ
セスと気相法プロセスで得られたものである。
【0014】フィルム成形品として特に好ましい代表的
な例を商品名であげると、ポリエチレンにα−オレフィ
ン側鎖として炭素数6個の4−メチルペンテン−1を導
入した三井石油化学(株)のウルトゼックス等及びα−オ
レフィン側鎖として炭素数8個のオクテン−1を導入し
た出光石油化学(株)のMORETECとDSM社のスタ
ミレックスとダウケミカル社のダウレックス等がある
(以上、4社品共液相スラリー法プロセスで得られたL
−LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得
られた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オ
レフィン側鎖として炭素数6個のヘキセン−1を導入し
たUCC社のTUFLIN及び日本ユニカー(株)のTU
FTHENE等がある。
【0015】また、最近発売された密度が0.910g/cm3
未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例えば
UCC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレン
VLも好ましい(以上、2社品共α−オレフィンが炭素
数4個のブテン−1を使用)。
【0016】市販の代表的滑剤名と製造メーカー名を以
下に記載する。 (1) 脂肪酸アミド系滑剤; 〔飽和脂肪酸アミド系滑剤〕 ベヘニン酸アミド系滑剤;ダイヤミッドKN(日本
化成)等 ステアリン酸アミド系滑剤;アーマイドHT(ライ
オン油脂)、アルフローS−10(日本油脂)、脂肪酸ア
マイドS(花王)、ダイヤミッド200(日本化成)、ダイ
ヤミッドAP−1(日本化成)、アマイドS・アマイド
T(日東化学)、ニュートロン−2(日本精化)等
【0017】〔ヒドロキシステアリン酸アミド系滑剤〕 パルミチン酸アミド系滑剤;ニュートロンS−18
(日本精化)、アマイドP(日東化学)等 ラウリン酸アミド系滑剤;アーマイドC(ライオン
・アクゾ)、ダイヤミッド(日本化成)等
【0018】〔不飽和脂肪酸アミド系滑剤〕 エルカ酸アミド系滑剤;アルフローP−10(日本油
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL
(I・C・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュー
トロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、
ダイヤミッドO−200・ダイヤミッドG−200(日本化
成)、アルフローE−10(日本油脂)、脂肪酸アマイド
O(花王)等
【0019】〔ビス脂肪酸アミド系滑剤〕 メチレンビスベヘニン酸アミド系滑剤;ダイヤミッ
ドNKビス(日本化成)等 メチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ダイヤミ
ッド200ビス(日本化成)、アーモワックス(ライオン・
アクゾ)、ビスアマイド(日東化学)等 メチレンビスオレイン酸アミド系滑剤;ルブロンO
(日本化成)等 エチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;アーモス
リップEBS(ライオン・アクゾ)等 ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド系滑剤;ア
マイド65(川研ファインケミカル)等 ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド系滑剤;アマ
イド60(川研ファインケミカル)等
【0020】(2) 非イオン界面活性剤系滑剤;エレクト
ロストリッパ−TS−2、エレクトロストリッパ−TS
−3(花王石鹸)等
【0021】(3) 炭化水素系滑剤;流動パラフィン、天
然パラフィン、マイクロワックス、合成パラフィン、ポ
リエチレンワックス(数平均分子量が10,000以下、好ま
しくは8,000以下、特に6,000以下が好ましい。)、ポリ
プロピレンワックス(数平均分子量が10,000以下、好ま
しくは8,000以下、特に6,000以下が好ましい。)、塩素
化炭化水素、フルオロカルボン等
【0022】(4) 脂肪酸系滑剤;高級脂肪酸(C12以上
が好ましい、具体的にはカプロン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、エルカ酸、パルミチン酸等)、オキシ脂肪酸
【0023】(5) エステル系滑剤;脂肪酸の低級アルコ
ールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪
酸のポリグリコールエステル、脂肪酸の脂肪アルコール
エステル等
【0024】(6) アルコール系滑剤;多価アルコール、
ポリグリコール、ポリグリセロール等
【0025】(7) 金属石けん;ラウリン酸、ステアリン
酸、コハク酸、ステアリル乳酸、乳酸、フタル酸、安息
香酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ナフテ
ン酸、オレイン酸、パルミチン酸、エルカ酸等の高級脂
肪酸とLi、Na、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、C
d、Al、Sn、Pb、Cd、等の金属との化合物が挙
げられ、好ましいものはステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸
マグネシウム等である。
【0026】(8) モンタン酸エステル部分鹸化物;
【0027】(9) シリコーン系滑剤;各種グレードのジ
メチルポリシロキサン及びその変性物(信越シリコー
ン、東レシリコーン)、特に各種シリコーンオイルが樹
脂流動性向上、滑性向上等の効果を発揮させるだけでな
く、遮光性物質と併用すると遮光性物質の分散性向上、
樹脂を白濁させヘイズ(ASTM D−1003)を大きく
させる結果、着色力向上、遮光性向上等予想外の効果を
発揮するので好ましい。
【0028】上記シリコーンオイルは、常温における粘
度が50〜100,000センチストークスの範囲のものが好ま
しく、更に好ましくは5,000〜30,000センチストークス
の高粘度のものがよい。シリコーン及びシリコーン変性
物の具体例としては、ポリメチルフェニルシロキサン、
オレフィン変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポ
リジメチルシロキサン、アミノ変性シリコーン、カルボ
キシル変性シリコーン、αメチルスチレン変性シリコー
ン、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコー
ルで変性したポリエーテル変性シリコーン、オレフィン
/ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコー
ン、アミノ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン
等変性されたシロキサン結合を含有したシリコーンオイ
ルである。該シリコーンオイル中、写真感光材料に悪影
響を与えることが少なく、滑性効果の大きい、特に写真
感光材料用成形品に適用した場合に好ましいものはオレ
フィン変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジ
メチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、オレ
フィン/ポリエーテル変性シリコーンである。該シリコ
ーンオイルは、加熱状態での成形材料、例えば樹脂フィ
ルムの摩擦係数を改良し、自動包装機による熱板シール
中に生じる摺動抵抗を低下させ、皺の発生を防止するこ
とにより、美しい外観と高度な密封性と被包装体にたる
みがない密着性とを有する性能を保持した樹脂フィルム
を得る基礎をつくることが出来る。又摺動による光沢の
低下を防止して、美しいシール部を得ることが出来る。
シリコーンオイルを併用した場合の本発明では、摺動ヒ
ートシールをする場合、高温摩擦係数を1.4以下にする
ことが出来る。
【0029】シリコーンオイル添加の効果は、以下の通
りである。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用す
るだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させる。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負荷
を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを添
加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくし、自動
袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動によ
る光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることがで
きる。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の添加量を
減量しても遮光性を確保できる。
【0030】滑剤の添加量は種類によって異なり、本発
明の写真感光材料成形品に最も適した滑剤の中でも脂肪
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持を主目
的とした滑性効果が小さい滑剤の場合は0.03〜5重量
%、好ましくは0.05〜3重量%、特に好ましくは0.1〜
1.5重量%である。脂肪酸アミド系滑剤及びビス脂肪酸
アミド系滑剤等のように滑性効果が大きく、ブリードア
ウトしやすく、写真感光材料に影響を与える滑剤の場合
は0.01〜1重量%、好ましくは0.03〜0.5重量%、特に
好ましくは0.05〜0.3重量%である。
【0031】帯電防止剤の代表例を以下に示す。 I.ノニオン系(=非イオン系) (1) アルキルアミン誘導体:T−B103(松本油脂)、T
−B104(松本油脂) アルキルアミド型 ポリオキシエチレンアルキルアミン:アーモスタット31
0(ライオン油脂) 3級アミン(ラウリルアミン):アーモスタット400(ラ
イオン油脂) N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルココアミン):ア
ーモスタット410(ライオン油脂) 3級アミン:ANTISTATIC273C、273、273E
(Fine Org.Chem) N−hydroxyhexadecyl−di−ethanol−amine:Belg.
P. 654, 049 N−hydroxyoctadecyl−di−ethanol−amine:(Natio
nal Dist.)
【0032】(2) 脂肪酸アマイド誘導体:TB−115(松
本油脂)、エレガンP100(日本油脂)、エリークSM−
2(吉村油化学) ヒドロキシステアリン酸アマイド シュウ酸−N,N'−ジステアリルアミドブチルエステ
ル:ヘキスト ポリオキシエチレンアルキルアミド
【0033】(3) エーテル型 ポリオキシエチレンアルキルエーテル RO(CH2CH2O)nH ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 特殊非イオン型:レジスタット104, PE100, 116〜118
(第一工業製薬)、レジスタットPE132, 139(第一工
業製薬)、エレガンE115, ケミスタット1005(日本油
脂)、エリークBM−1(吉村油化学)、エレクトロス
トリッパ−TS,TS2,3,5,EA,EA2,3
(花王石鹸)
【0034】(4) 多価アルコールエステル型 グリセリン脂肪酸エステル:ステアリン酸若しくはヒド
ロキシステアリン酸等のモノ、ジ、またはトリグリセラ
イド、モノグリ((日本樟脳)、TB−123(松本油脂)、
レジスタット113(第一工業製薬) ソルビタン脂肪酸エステル 特殊エステル:エリークBS−1(吉村油化学) 1−ヒドロキシエチル−2−ドデシルグリオキサゾリ
ン:ブリティシュ・セロファン
【0035】II.アニオン系 (1) スルホン酸類 アルキルスルホネート RSO3Na アルキルベンゼンスルホネート アルキルサルフェート ROSO3Na (2) リン酸エステル型 アルキルホスフェート
【0036】III.カチオン系 (1) アミド型カチオン:レジスタットPE300, 401, 40
2, 406, 411(第一工業製薬) (2) 四級アンモニウム塩 第4級アンモニウムクロライド 第4級アンモニウムサルフェート 第4級アンモニウムナイトレート カチミンCSM−9(吉村油化学)、CATANAC60
9(アメリカン・シアナミド)、デノン314C(丸菱油
化)、アーモスタット300(ライオン油脂)、100V(ア
ーマー)、エレクトロストリッパ−ES(花王石鹸)、
ケミスタット2009A(日本油脂) Stearamido propyl−dimethyl−β−hydroxyethyl amm
onium nitrate:CATANAC・SN(アメリカン・
ジアナミド)
【0037】IV.両性イオン系 (1) アルキルペタイン型: (2) イミダゾリン型:レオスタット53, 532(ライオン油
脂)、AMS 53(ライオン油脂)、AMS303, 313(ラ
イオン油脂) アルキルイミダゾリン型 (3) 金属塩型: AMS 576(ライオン油脂) レオスタット826, 923(ライオン油脂) (RNR'CH2CH2CH2NCH2COO)2Mg {R≧C,R'=Hまたは(CH2)mCOO−}(ライオ
ン油脂) R=C38炭化水素、A=酸素またはイミノ基、M=有
機アミンまたは金属 (4) アルキルアラニン型:
【0038】V.導電性樹脂 ポリビニルベンジル型カチオン ポリアクリル酸型カチオン VI.その他;レジスタット204, 205(第一工業製薬)、
エレガン2E, 100E(日本油脂)、ケミスタット1002,
1003, 2010(日本油脂)、エリーク51(吉村油化学)、
ALROMINE RV−100(ガイギー) 以上の帯電防止剤の中で写真性及び人身に与える悪影響
が小さく、スタチックマーク防止効果が大きいので、非
イオン(ノニオン)系帯電防止剤が特に好ましい。
【0039】帯電防止剤の添加量は、結晶性樹脂組成物
100重量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましく、0.05〜
3.0重量部がより好ましく、0.1〜1.5重量部が最も好ま
しい。添加量が0.01重量部未満では添加効果を発揮でき
ず、混練経費増になるだけである。また、添加量が5.0
重量部を越えると、溶融樹脂と押出し機のスクリューと
のスリップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定
になる。また、成形後の経時によりベトツキやブリード
アウトが発生しやすくなる。
【0040】前記結晶性樹脂、滑剤及び帯電防止剤で結
晶性樹脂組成物が構成され、この結晶性樹脂組成物100
重量部に対し、後述する各種物質の添加量が決定され
る。
【0041】本発明の写真感光材料用成形品には、酸化
防止剤が使用される。樹脂の酸化分解はCH3の分岐の
多いポリオレフィン樹脂ほど多い。それは酸素吸収量が
多いからであり、従って酸化分解の程度は、ポリプロピ
レン樹脂>ホモポリエチレン樹脂>エチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂となる。結晶性樹脂の代表的な熱可塑
性樹脂である各種ポリエチレン樹脂(エチレン・αオレ
フィン共重合体樹脂も含む)や各種ポリプロピレン樹脂
(プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂も含む)
等は炭化水素であり、炭化水素の自動酸化は酸素の存在
下で脱水して一旦遊離基が生成すると連鎖的に次によう
に進行すると考えられている。
【0042】 RH→R・ R・+O2→ROO・ ROO・+RH→ROOH+R・ ROOH→RO・+・OH RO・+RH→ROH+R・ ・OH+RH→HOH+R・ このようにして、炭化水素の酸化が加速的にはやめられ
て写真感光材料の写真性に悪影響を与える多量のアルコ
ール、アルデヒド、酸などを生じ、さらにこれらが相互
に反応して重合物を作る。
【0043】炭化水素の酸化を防止するには、上記連鎖
反応をたちきることが必要で、そのために酸化防止剤が
用いられる。その他、以下に記載するラジカル捕獲剤を
添加することも好ましい。
【0044】本発明に使用される、ラジカル捕獲剤とし
ては、1・1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル、
1・3・5−トリフェニルフェルダジル、2・2,6・
6−テトラメチル−4−ピペリドン−1−オキシル、N
−(3−N−オキシアニリノ−1・3−ジメチルブチリ
デン)−アニリンオキシド、塩化第二鉄などのような高
原子価金属塩、ジフェニルピクリルヒドラジン、ジフェ
ニルピクリルヒドラジン、ジフェニルアミン、ハイドロ
キノン、t−ブチルカテコール、ジチオベンゾイルジス
ルフィド、p・p'−ジトリルトリスルフィド、ベンゾ
キノン誘導体、ニトロ化合物、およびニトロソ化合物な
どを挙げることができる。これらのうちでも、ハイドロ
キノンを用いることは特に好ましい。また、上記のラジ
カル捕獲剤は単独で用いてもよく、あるいは数種類を併
用することもできる。滑性熱可塑性樹脂層中のラジカル
捕獲剤の含有量は、100〜10,000ppm、好ましくは500〜
5,000ppmである。
【0045】酸化防止剤と併用することにより酸化防止
作用を相乗的に向上させる本発明で酸化防止相乗効果剤
と記載するリン酸、クエン酸、リン酸化合物、クエン酸
化合物等を上記各種酸化防止剤、ラジカル捕獲剤の1種
以上と併用することが特に好ましい。こられの酸化防止
相乗効果剤の含有量は0.001〜2.0重量%、好ましくは0.
005〜1.5重量%、特に好ましくは0.01〜1.0重量%であ
る。
【0046】炭化水素の酸化を防止するには、上記連鎖
反応をたちきることが必要で、そのために酸化防止剤が
用いられる。すなわち酸化防止剤には、連鎖伝播体であ
る遊離基(主としてROO・)と反応して、これを不活
性化する遊離基連鎖停止剤と遊離基の主要な発生源であ
るヒドロペルオキシドROOHを分解して、これを安定
化する過酸化物分解剤とがある。前者としては、アルキ
ルフェノール系酸化防止剤と芳香族アミン系酸化防止剤
がある。後者としては、硫黄系酸化防止剤と燐系酸化防
止剤がある。熱可塑性樹脂の熱劣化による黄変又は褐変
及びブツ(異物状の黒色の固り)の発生を防止するため
に遊離基連鎖停止酸化防止剤と過酸化物分解酸化防止剤
を併用することが好ましい。各種酸化防止剤は、写真感
光材料に悪影響を与える還元剤でもあるので、添加量は
慎重に検討しないと写真感光材料の品質劣化が大きくな
り問題になる。
【0047】熱可塑性樹脂、特に結晶性樹脂であるポリ
オレフィン系樹脂の熱劣化防止のために有機環状燐化合
物を0.001〜1重量%、好ましくは0.005〜0.8重量%、
特に好ましくは0.01〜0.5重量%単独で又は他の酸化防
止剤と併用することが好ましい。併用する酸化防止剤と
しては環状燐化合物の過酸化物分解作用とは異なる遊離
基連鎖停止作用をする写真感光材料に悪影響を及ぼすこ
とが少ないフェノール系酸化防止、特にヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤を0.001〜1重量%、好ましくは0.0
05〜0.8重量%、特に好ましくは0.01〜0.5重量%併用す
ることが好ましい。
【0048】これらの併用にさらに前記ラジカル捕獲剤
及び/又はリン酸やクエン酸等の酸化防止相乗効果剤を
合わせて併用すると写真感光材料に悪影響を及ぼす物質
の発生や、樹脂や添加剤の熱劣化による黄変、褐変、ブ
ツの発生が減少し長時間連続成形が可能になるので好ま
しい。
【0049】本発明の有機環状燐化合物の代表的一般式
を以下に記載する。
【0050】
【化1】 {式中、R1は第三ブチル基または第三アミル基を示
し、R2は炭素原子数1〜9のアルキル基を示し、R3
水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
4は炭素原子数1〜30のアルキル基または炭素原子数
6〜15のアリール基を示す。}
【0051】
【化2】 {式中、R1は第三ブチル基または第三アミル基を示
し、R2は炭素原子数1〜9のアルキル基を示し、R3
水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、
4は炭素原子数1〜30のアルキル基または炭素原子数
6〜15のアリール基を示す。}
【0052】
【化3】 {式中、R2は炭素原子数1〜9のアルキル基を示し、
3は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキル基を
示し、Mはアルカリ金属を示す。}
【0053】
【化4】 {式中、R3は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を示し、R5及びR6はそれぞれ水素原子、炭素原子
数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基
またはアラルキル基を示し、Xは−OH基または−O-
NH4 +を示す。}
【0054】写真フィルム用容器の光劣化を防止するた
めに各種の紫外線吸収剤を0.001〜5重量%、好ましく
は0.005〜3重量%、特に好ましくは0.01〜1重量%含
ませる。紫外線吸収剤として特に好ましいのはヒンダー
ドアミン系紫外線吸収剤(2.2,6.6−テトラメチル
−4−ピペリジノール、2.2,6.6−テトラメチル−
4−ピペリジルベンゾエート、2.2,6.6−テトラメ
チル−4−ピペリジノール等)及びベンゾフェノン系紫
外線吸収剤である。
【0055】本発明に使用される酸化防止剤の代表例を
以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤(tはtertの略号である) ビタミンE(トコフェロール)、6−t−ブチル−3−
メチルフェニール誘導体、2・6−ジ−t−ブチル−P
−クレゾール、2・6−ジ−t−ブチル−フェノール、
2・6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−ク
レゾール、2・6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノ
ール、2・2'−メチレンビス−(4−エチル−6−t
−ブチルフェノール)、4・4'−ブチリデンビス(6
−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4'−チオビス
(6−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒド
ロキシジフェニルシクロヘキサン、ブチル化ヒドロキシ
アニソール、アルキル化ビスフェノール、スチレン化フ
ェノール、2・6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2・6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノー
ル、n−オクタデシル−3−(3'・5'−ジ−t−ブチ
ル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピネート、2・2'
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4・4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェニール)、4・4'−ブチリデンビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4・4'−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ステアリ
ル−β(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、1・1・3−トリス(2−メチ
ル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
1・3・5トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−
ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テ
トラキス〔メチレン−3(3・5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等
【0056】(ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等
【0057】(ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N'−イソピロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N'−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N'−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3'−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等
【0058】(ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等
【0059】(ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、トリス(モノ及び/又
はジノニルフェニル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2・6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト亜リン酸ソーダ、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファイト、2・2−メチレンビス(4・6−ジ−t−ブ
チルフェニル)オクチルホスファイト、トリス(2・4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニ
ルフォスファイト等
【0060】(ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等
【0061】(ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0062】本発明に最も好ましいヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤の代表例を以下に示す。1,3,5−トリ
メチル2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチ
レン−3−(3'・5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、オクタデシ
ル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒド
ロシンナメート、2,2',2'−トリス〔(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ〕エチルイソシアヌレート、1,3,5−トリス
(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ−メ
チルベンジル〕イソシアヌレート、テトラキス(2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'−ビフェニレンジ
亜リン酸エステル、4,4'−チオビス−(6−tert−ブ
チル−O−クレゾール)、2,2'−チオビス−(6−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール)、トリス−(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)
ブタン、2,2'−メチレン−ビス−(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、4,4'−メチレン−ビス−
(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4'−ブ
チリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール、4−ヒドロキシ・メチル−2,6−ジ−tert−ブ
チルフェノール、2,6−ジ−tert−4−n−ブチルフ
ェノール、2,6−ビス(2'−ハイドロキシ−3'−ter
t−ブチル−5'−メチルペンジル)−4−メチルフェノ
ール、4,4'−メチレン−ビス−(6−tert−ブチル−
O−クレゾール)、4,4'−ブチリデン−ビス(6−te
rt−ブチル−m−クレゾール)、3・9−ビス{1・1
−ジメチル−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチ
ル}2,4・8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウン
デカンなどがあげられる。これらの中でも融点が100℃
以上、特に120℃以上のものが好ましい。また、燐系酸
化防止剤と併用することが効果的である。
【0063】上記ビタミンE(トコフェロール)は、酸
化防止作用の他に、カーボンブラック等の遮光性物質と
併用すると遮光能力をカーボンブラック等の遮光性物質
単独添加の場合より向上させ、かつ、分散性も向上させ
るので遮光性物質の添加量を10%以上減少させても同等
の遮光性を有する成形品を得ることができるので、物性
向上、外観向上、材料費減少等各種の効果が発揮される
ので好ましい。
【0064】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1) フェノール系酸化防止剤;SUMILIZER B
HT(住友)、YOSHINOX BHT(吉富)、I
RGANOX 1076(チバガイギー)、MARK AO−5
0(アデカ・アーガス)、SUMILIZER BP−76
(住友)、TOMINOX SS(吉富)、IRGAN
OX 565(チバガイギー)、NONOX WSP(IC
I)、SANTONOX(Monsanto)、SUMILIZ
ER WX R(住友)、ANTAGECRYSTAL
(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、AN
TAGE W−400(川口)、NOCLIZER NS−6
(大内新興)、IRGANOX 1425 WL(チバガイギ
ー)、MARK AO−80(アデカ・アーガス)、SUM
ILIZER GA−80(住友)、TOPANOL CA
(ICI)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、
MARK AO−20(アデカ・アーガス)、IRGAN
OX3114(チバガイギー)、MARK AO−330(アデカ
・アーガス)、IRGANOX 1330(チバガイギー)、
CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 1010
(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アー
ガス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TO
MINOX TT(吉富)等
【0065】(2) 燐系酸化防止剤;IRGAFOS 168
(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・アーガ
ス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK
PEP−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 626
(ボルグ・ワーナー)、MARK PEP−24G(アデカ
・アーガス)、MARK PEP−36(アデカ・アーガ
ス)、HCA(三光)等
【0066】(3) チオエーテル系酸化防止剤;DLTD
P "YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER
TPL(住友)、ANTIOX L(日油)、DMTD "Y
OSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TP
M(住友)、ANTIOX M(日油)、DSTP "Y
OSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TP
S(住友)、ANTIOX S(日油)、SEENOX
412S(シプロ)、MARK AO−412S(アデカ・ア
ーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、M
ARK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDST
AB P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P−EP
Q FF(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバ
ガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガス)、W
ESTON 399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260(ア
デカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アーガ
ス)等
【0067】(4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK
CDA−1(アデカ・アーガス)、MARK CDA−
6(アデカ・アーガス)、LRGANOX MD−1024
(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
【0068】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BHT,
Sumilizer BH−76, Sumilizer WX−R,Sumili
zer BP−101等である。また、2,6−ジ−ヒブチル−
p−クレゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フェノ
ール型酸化防止剤(商品名:Ireganox 1010, Iregano
x 1076, TopanolCA, Ionox 330等)、ジラウリルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネー
ト、ジアルキルフォスフェート等の1種以上、特に2種
以上を併用するのが効果的である。
【0069】特に遊離基連鎖停止剤の代表例である融点
が100℃以上、好ましくは120℃以上の前記ヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤の少なくとも1種と、過酸化物分
解剤である燐系酸化防止剤の少なくとも1種とを併用し
て用いることが写真性を悪化させずに樹脂や添加剤の熱
劣化防止効果を高めることができるので好ましい。
【0070】その他、プラスチック データ ハンドブッ
ク(KK工業調査会発行)の794〜799ページに開示され
た各種酸化防止剤やプラスチック添加剤データー集(K
K化学工業社)の327〜329ページに開示された各種酸化
防止剤やPLASTICS AGE ENCYCLOPEDIA進歩編、1986(KK
プラスチック・エージ)の211〜212ページに開示された
各種酸化防止剤があり写真性、酸化防止効果等から選択
して用いることが可能である。これらの酸化防止剤は、
単独で又は2種以上を組み合わせて用いることが写真性
に悪影響を与えないようにするために本発明では必須で
あるが、必要最少量にすることが写真性を良好に維持す
るために好ましい。
【0071】酸化防止剤は、上記結晶性樹脂組成物100
重量部に対して0.0005〜2.0重量部の割合で添加され、
好ましくは0.001〜1.0重量部の割合、より好ましくは0.
005〜0.45量部の割合である。また、成形品全体に対す
る添加量としては、0.0008〜0.8重量%が特に好まし
く、0.0015〜0.4重量%が最も好ましい。
【0072】0.0005重量部未満では、添加効果がなく混
練経費増になるだけである。一方、2.0重量部をこえる
と、酸化、還元作用を利用する写真感光材料に悪影響を
及ぼすとともに成形品表面にブリードアウトして外観を
悪化させる。
【0073】上記アクリル酸共重合体樹脂の代表例を以
下に示す。 エチレン・アクリル酸共重合体樹脂 エチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂 エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂 エチレン・アクリル酸ブチル共重合体樹脂 エチレン・アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体樹
脂等 エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂 エチレン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂 エチレン・メタクリル酸エチル共重合体樹脂 エチレン・メタクリル酸ブチル共重合体樹脂等 スチレン・アクリル酸メチル共重合体樹脂 スチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂 スチレン・アクリル酸ブチル共重合体樹脂 スチレン・アクリル酸プロピル共重合体樹脂 スチレン・アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体樹
脂等
【0074】特に好ましいのは、エチレン・アクリル酸
エチル共重合体樹脂(EEA)であり、MFRは1〜25
0g/10分、好ましくは2〜50g/10分、特に好ましく
は3〜30g/10分である。アクリル酸エチル含有量は3
〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは
7〜25重量%である。代表的製造メーカーとしてはユニ
オン・カーバイド社(アメリカ)、日本ユニカー(株)、
三菱油化(株)、住友化学(株)、三井・ポリケミカル(株)
等がある。
【0075】アクリル酸共重合体樹脂の添加量は、結晶
性樹脂組成物100重量部に対して、5〜90重量部であ
り、好ましくは10〜80重量部、より好ましくは15〜70重
量部である。また、成形品全体に対する添加量として
は、8〜70重量%が好ましく、12〜60重量%がより好ま
しい。
【0076】第2の本発明による写真感光材料成型品
は、ポリオレフィン樹脂50重量%以上、滑剤及び/又は
帯電防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.001〜2.0重
量%、イオン交換機能を有する無機系物質0.01〜10重量
%含むポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴
として構成されている。
【0077】ポリオレフィン樹脂は、ホモポリエチレン
樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂、エチレン共重合体樹脂(L−LDP
E樹脂、EVA樹脂、EEA樹脂、酸変性ホモポリエチ
レン樹脂、酸変性ホモプロピレン樹脂、酸変性エチレン
共重合体樹脂、酸変性プロピレン共重合体樹脂等の単独
または2種以上を併用した樹脂である。
【0078】ポリオレフィン樹脂が50重量%未満である
と、耐溶剤性、耐油性、その他のポリオレフィン樹脂の
特性が失われる。
【0079】滑剤及び/又は帯電防止剤が0.01〜5.0重
量%含まれている。0.01重量%未満であると、滑剤及び
/又は帯電防止剤の添加効果である滑性向上とスタチッ
クマーク防止効果が発揮されず、混練経費増となるだけ
である。5.0重量%を越えると、増量効果がほとんど発
揮されず材料費増となるだけである。さらに溶融樹脂と
押出し機のスクリューとのスリップが発生しやすくな
り、樹脂の吐出量が不安定になる。また成形後の経時に
よりベトツキやブリードアウトが発生しやすくなる。こ
れらの滑剤及び帯電防止剤は第1の発明において説明し
たものと同様である。
【0080】酸化防止剤が0.01〜2.0重量%含まれてい
る。0.01重量%未満であると、添加効果がなく、混練経
費増となるだけである。2.0重量%を越えると、酸化、
還元作用を利用する写真感光材料に悪影響を及ぼすとと
もに、経時により成形品表面にブリードアウトして外観
を悪化させる。この酸化防止剤は第1の発明において説
明したもの同様である。
【0081】イオン交換機能を有する無機系物質は、写
真性に悪影響を及ぼすガスを吸着して無害化、遮光性物
質と併用して分散性を向上、悪臭物質と反応して無臭化
等の作用がある。
【0082】イオン交換機能を有する無機系物質として
は、ゼオライト(天然ゼオライトのanalcime, erioni
te, mordenite等を成分とするもの)(合成ゼオライトの
A,N−A,X,Y,hydroxy sodalite, B,R,T,
hydroxy cancrinite等の各種の型のもの)、平均粒子径
は0.1〜7μm、好ましくは0.1〜5μm、特に好ましく
は0.1〜3.5μmであり、樹脂組成物中に0.1〜10重量
%、好ましくは0.2〜8重量%、特に好ましくは0.3〜6
重量%である。遮光性物質と併用すると分散性改良、脱
臭効果、写真性に有害なガスの吸着等の効果を発揮す
る、ケイ藻土、活性白土、合成ケイ酸アルミニウ
ム、合成ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸マグネシウ
ム、雲母等、キレート物質がある。
【0083】キレート物質としては、カルボン酸型フタ
ロシアニン系金属錯体(金属フタロシアニンテトラカル
ボン酸、金属フタロシアニンオクタカルボン酸等)、イ
ミノジ酢酸型キレート樹脂、アミノカルボン酸型キレー
ト樹脂(EDTA=エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム等)、ポリアミン型キレート樹脂、グルカミン型キレ
ート樹脂、担持型キレート樹脂、4−ジメチルアミノ−
2・6−ピリジンジカルボン酸キレート樹脂等がある。
【0084】イオン交換機能を有する無機系物質の添加
量は、0.01〜10重量%であり、0.05〜8重量%が好まし
く、0.1〜6重量%がより好ましい。添加量が0.01重量
%未満であると、添加効果がほとんど発揮されずに、混
練経費増となるだけである。また、添加量が10重量%を
越えると、増量効果がほとんど発揮されず、材料費増と
なるだけでなく、写真感光材料用成形品の物理強度を低
下させたり、外観を悪化させる。
【0085】第3の本発明の写真感光材料成型品は、ポ
リオレフィン樹脂50重量%以上、滑剤及び/又は帯電防
止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.001〜2.0重量%、
吸油量が50ml/100g以上の吸油物質0.01〜30重量%含
むポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とし
て構成されている。
【0086】ポリオレフィン樹脂、滑剤、帯電防止剤及
び酸化防止剤に関しては、第2の本発明と同様である。
【0087】吸油量(JIS K 6221の吸油量A法で測
定)が50ml/100g以上の吸油物質の代表例は、活性
炭、カーボンブラック、タルク、酸化チタン、亜鉛華、
クレー、アスベスチン、カオリン等である。吸油量が50
ml/100g未満であると、滑剤、帯電防止剤、酸化防止
剤等の経時によりブリードアウトしやすい添加剤を吸油
物質の表面に吸着させる効果が小さく本発明の目的を達
成することが出来ない。
【0088】吸油物質の含有量が、0.01重量%未満であ
ると、含有効果が発揮されず、含有経費増となるだけで
ある。30重量%を越えると、増量効果が発揮されず材料
費増となるだけである。また物理強度低下、外観悪化等
の問題点も発生する。
【0089】第4の本発明の写真感光材料成型品は、ポ
リオレフィン樹脂40重量%以上、滑剤及び/又は帯電防
止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.001〜2.0重量%、
アクリル酸共重合体樹脂5〜45重量%含むポリオレフィ
ン系樹脂組成物からなることを特徴として構成されてい
る。
【0090】ポリオレフィン樹脂が40重量%未満である
と、剛性、耐溶剤性、耐油性、その他のポリオレフィン
樹脂の特性が失われる。このポリオレフィン樹脂は、第
2の本発明において説明したものと同様である。
【0091】また、アクリル酸共重合体樹脂が5〜45重
量%含まれている。アクリル酸共重合体樹脂が5重量%
未満であると、経時による滑剤及び/又は帯電防止剤等
のブリードアウトを減少させる効果が小さく、本発明の
目的が達成されずに混練経費増となるだけである。アク
リル酸共重合体樹脂が45重量%を越えると、剛性、耐溶
剤性、耐油性、その他のポリオレフィン樹脂の特性が失
われるとともに、アクリル酸コモノマーの異臭が強くユ
ーザーに不快感を与える。さらにブロッキングが発生し
やすくなり実用化困難である。このアクリル酸共重合体
樹脂は、第1の本発明において説明したものと同一であ
る。
【0092】滑剤、帯電防止剤及び酸化防止剤は、第2
の本発明において説明したものと同様である。
【0093】第5の本発明の写真感光材料用成形品は、
ポリオレフィン樹脂20重量%以上、滑剤及び/又は帯電
防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.001〜2.0重量
%、アクリル酸共重合体樹脂5〜75重量%、遮光性物質
0.01〜30重量%含むポリオレフィン系樹脂組成物からな
ることを特徴として構成されている。
【0094】ポリオレフィン樹脂が20重量%未満である
と、剛性、その他のポリオレフィン樹脂の特性が失われ
るとともに、遮光性物質を含んでいてもブロッキングが
発生しやすく、滑性が不足し写真感光材料用成形品とし
ては実用化困難である。このポリオレフィン樹脂は、第
2の本発明において説明したものと同様である。
【0095】また、アクリル酸共重合体樹脂が5〜75重
量%含まれている。アクリル酸共重合体樹脂が5重量%
未満であると、経時による滑剤及び/又は帯電防止剤等
のブリードアウトを減少させる効果が小さく、本発明の
目的が達成されずに混練経費増となるだけである。アク
リル酸共重合体樹脂が75重量%を越えると、アクリル酸
モノマー臭が強くなるとともに写真感光材料の写真性に
悪影響を及ぼす場合もでてくる。さらに高価になり、ブ
ロッキングも発生しやすくなり、写真感光材料用成形品
としては実用化困難である。このアクリル酸共重合体樹
脂は、第1の本発明において説明したものと同一であ
る。
【0096】遮光性物質が0.01〜30重量%含まれてお
り、遮光性物質が0.01重量%未満であると、添加効果が
ほとんど発揮されず、写真感光材料に必要な遮光性を確
保できず、混練経費増となるだけである。遮光性物質が
30重量%を越えると、増量効果が発揮されず材料費増と
なるだけである。また物理強度低下、外観悪化等の問題
点も発生する。
【0097】遮光性物質の代表例を以下に示す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、
パール顔料、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ゼオラ
イト、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン
酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタ
ホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウ
ム、アルミニウムペースト等
【0098】(2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、着色した各種の繊維例
えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、デンプン(変性デンプン、表
面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維等
【0099】これらの遮光性物質のなかで、滑剤や界面
活性剤等を表面に吸着してブリードアウト量を減少させ
ることができるので、各種のカーボンブラックが好まし
い。
【0100】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。本発明では遮光性確保、コス
ト、物性向上、写真特性に悪影響を及ぼさない等の目的
ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価であ
るが帯電防止効果を有する遮光性物質としてはアセチレ
ンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックである
ケッチェンカーボンブラックが好ましい。必要により前
者と後者を必要特性に従ってミックスすることも好まし
い。遮光性物質を樹脂組成物中に配合する形態は種々あ
るが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等
の点で好ましい。公知文献の特公昭40−26196号公報で
は有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラッ
クを分散せしめて、重合体−カーボンブラックのマスタ
ーバッチをつくる方法を、特公昭43−10362号公報には
カーボンブラックをポリエチレンに分散してマスターバ
ッチをつくる方法を述べている。
【0101】本発明の写真感光材料用成形品の遮光性物
質として、使用する上で写真感光材料に対しカブリの発
生がなく、感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大
きくポリオレフィン樹脂射出成形品、ポリスチレン樹脂
射出成形品、L−LDPE樹脂フィルム等に添加した場
合でもカーボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッ
シュアイ等、射出成形品や遮光性フィルム中にピンホー
ルが発生しにくい点で、カーボンブラックの中でもpH
(JIS K 6221で測定)が6.0〜9.0、好ましくは6.5
〜8.5、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)が10〜120m
μ、特に12〜70mμのものが好ましく、これらの中でも
特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が3.5%以下、
最も好ましくは1.5%以下、DBP吸油量(JIS K 6
221の吸油量A法で測定)が50ml/100g以上、最も好ま
しくは70ml/100g以上のファーネスカーボンブラック
である。チャンネルカーボンブラックは高価な上に、揮
発成分が5.0%をこえるものがほとんどで写真感光材料
にカブリを発生させるものが多く好ましくない。ランプ
ブラックもpHが5.0以下のものがほとんどで写真性に
悪影響を及ぼすので、どうしても使用する必要がある場
合でも写真性に悪影響を及ぼさないように反応したり、
吸着する物質と併用したり、写真性に及ぼす影響を調査
して使用可能なものだけを選択すべきである。また、A
STM D 1619−60の測定方法による硫黄成分は0.9%
以下、好ましくは0.7%以下にしないと写真性に悪影響
を及ぼす場合がある。特に、写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼす遊離硫黄成分は0.1%以下、最も好ましく
は0.05%以下のものを選択することが好ましい。
【0102】好ましいカーボンブラックの実際の製品と
しては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#20
(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44(B),
#45(B),#50,#55,#100,#600,#950,#1000,
#2200(B),#2400(B),MA8,MA11,MA100等が
挙げられる。海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2,46,70,71,74,80,81,607
等、Regal 300, 330, 400, 660, 991,SRF−S等、
Vulcan 3,6等、Sterling 10, SO,V,S,FT
−FF,MT−FF等が挙げられる。さらに、アシュラ
ンドケミカル社のUnited R,BB,15,102, 3001, 3
004, 3006, 3007, 3008, 3009, 3011, 3012,XC−301
6,XC−3017,3020等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0103】カーボンブラックの次に好ましい遮光性物
質はLarsenの油浸法で測定した屈折率が1.50以上の無
機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金属ペース
ト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈折率が1.
50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以下に示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。( )内の
数字は屈折率を示す。屈折率が1.50以上の無機顔料とし
ては、ルチル型酸化チタン(2.75)、炭化ケイ素(2.6
7)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、酸化亜鉛(2.3
7)、酸化アンチモン(2.35)、鉛白(2.09)、亜鉛華
(2.02)、リトポン(1.84)、ジルコン(1.80)、コラ
ンダム(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.64)、マ
グネサイト(1.62)、ドロマイト(1.59)、炭酸カルシ
ウム(1.58)、タルク(1.58)、硫酸カルシウム(1.5
6)、無水ケイ酸(1.55)、石英粉(1.54)、水酸化マ
グネシウム(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.5
2)、アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいもの
は、屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.60以上の
遮光性物質である。
【0104】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム(1.
46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.44)等は遮光
能力が小さいので多量の添加が必要で遮光性物質として
の使用は好ましくない。また、最近の海外旅行ブームに
より空港での手荷物検査でX線を用いた検査機にISO
感度が400以上の高感度写真フィルムを通過させるとX
線によりカブリが発生しやすくなる。これを防止するた
めに比重が3.1以上、好ましくは3.4以上の遮光性物質を
用いることが好ましい。比重が3.1以上、好ましくは3.4
以上、特に好ましくは4.0以上の遮光性以外にX線遮断
性を有する遮光性物質の形態は以下に代表例を例示した
ものに限定されず、いかなる形態、例えば顔料、粉末、
フレーク、ウィスカー、ファイバー等であってよい。比
重が3.1以上の遮光性物質としては炭化ケイ素、硫酸バ
リウム、二硫化モリブデン、酸化鉛(鉛白)、酸化鉄、
酸化チタン、酸化マグネシウム、チタン酸バリウム、銅
粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉末、銀粉末、鉛粉
末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステンウィスカー、窒化
けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄ウィスカー、ニッ
ケルウィスカー、クロムウィスカー、ステンレス粉およ
びウィスカー、マグネサイト、アパタイト、スピネー
ル、コランダム、ジルコン、三酸化アンチモン、炭酸バ
リウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫粉およびこれら
の混合物等がある。
【0105】特にX線遮断性を付与するのに好ましい遮
光性物質はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化
バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛(鉄黒
等)、亜鉛粉末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ス
テンレスウィスカー、酸化鉄、タングステンウィスカ
ー、ニッケルウィスカーである。ISO感度が400以上
の高感度写真フィルム用成形品として特に好ましい遮光
性物質は屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最
も好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以上の遮
光性物質である。遮光物質の屈折率及び比重を表1に示
す。
【0106】
【表1】
【0107】X線遮断性遮光性物質の含有量は、好まし
くは5〜80重量%、より好ましくは10〜70重量%、最も
好ましくは20〜60重量%である。
【0108】また、X線遮断性遮光性物質は、写真感光
材料に悪影響を与えず、フィルム成形性を悪化させない
ために、100℃、5時間での乾燥減量が好ましくは2.0重
量%以下、より好ましくは1.0重量%以下、最も好まし
くは0.5重量%以下の状態にして使用する。
【0109】ブリードアウトしやすい滑剤や酸化防止剤
や有機造核剤を吸着させたり、脱臭剤、芳香剤、脱酸素
剤等を吸着させる効果を有する吸油性無機顔料の代表例
としては亜鉛華(52)、アスベスチン(50)、クレー
(51)、酸化チタン(56)、カオリン(60)、タルク
(60以上)、カーボンブラック(60以上)、活性炭等が
ある。( )内の数字は吸油量(JIS K 6221の吸油
量A法で測定。単位ml/100g)を示す。
【0110】金属粉末(金属ペーストも含む)の代表例
としては、アルミニウム粉末、アルミニウムペースト、
銅粉末、ステンレス粉末、鉄粉末、ニッケル粉末、黄銅
粉末、銀粉末、錫粉末、亜鉛粉末、スチール粉末等があ
る。
【0111】アルミニウム粉末は、本発明ではアルミニ
ウム粉末及びアルミニウムペーストを含めた意味であ
り、アルミニウム粉末の表面を表面被覆物質で被覆した
ものと、アルミニウムペーストより低揮発物質を除去し
たものを熱可塑性樹脂に混練したものが好ましい。
【0112】ここにアルミニウムペーストとは、ボール
ミル法、スタンプミル法、又はアトマイズ法等の公知の
方法でアルミニウム粉末を作るときに、ミネラルスピリ
ットと少量のステアリン酸又はオレイン酸等の高級脂肪
酸の存在のもとにペースト状に作ったものである。本発
明ではこのアルミニウムペーストと各種芳香族モノビニ
ル樹脂(ポリスチレン樹脂、ゴム含有ポリスチレン樹脂
等)、ポリオレフィン熱可塑性樹脂(各種ポリプロピレ
ン樹脂、各種ポリエチレン樹脂、酸変性樹脂、EVE樹
脂、EEA樹脂、EAA樹脂等)、低分子量のポリオレ
フィン樹脂、パラフィンワックス、粘着付与剤、金属石
けん等の分散剤等を加熱混練し、低揮発物質(主として
悪臭が強いミネラルスピリット、ホワイトスピリット)
を真空ポンプ等で除去した揮発物質の含有量が3%以
下、好ましくは1%以下、特に好ましくは0.5%以下の
ものをアルミニウムペーストコンパウンド樹脂、アルミ
ニウムペーストマスターバッチ樹脂として使用すること
が好ましい。
【0113】特にアルミニウムペーストマスターバッチ
樹脂として使用するのが写真感光材料への悪影響や悪臭
をなくすために好ましい。例えばアルミニウムペースト
含有率40重量%のマスターバツチ樹脂中のミネラルスピ
リット含有率が1.0重量%であっても、これを写真感光
材料用成形品中でのアルミニウムペースト濃度を2重量
%にしようとすると、アルミニウムペーストマスターバ
ッチ1重量部に対してナチュラル樹脂19重量部を混練す
ることになり、成形品中には成形中にミネラルスピリッ
トが加熱によりガスとして除去される分もあるのでミネ
ラルスピリット含有量は0.05重量%以下になる。その結
果、写真感光材料への悪影響もなくなる上、悪臭も低減
される。
【0114】またアルミニウム粉末とは、溶融アルミニ
ウムをアトマイズ法、粒化法、回転円盤滴下法、蒸発法
等により粉末状にしたものの外、アルミニウム箔をボー
ルミル法やスタンプミル法等で粉砕してフレーク状にし
たものを含む。アルミニウム粉末単体では不安定なので
アルミニウム粉末表面を不活性にする各種の公知の表面
被覆処理が施される。
【0115】本発明の写真感光材料用成形品として実用
化するには品質確保、写真性能確保、成形性、経済性か
ら遮光性物質の合計含有量は0.01〜30重量%であるが、
遮光能力により変化する。遮光能力の優れたカーボンブ
ラック及びアルミニウム粉末の合計含有量は、0.05〜20
重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましく、0.2
〜7重量%が最も好ましい。含有量が0.01重量%未満で
あると、写真感光材料用成形品の厚さを大きくしないと
遮光性が不足し光カブリを発生する。このため写真感光
材料用成形品の成形速度が遅くなり(冷却時間が長くな
るため)、樹脂使用量が多くなるため高価になり実用化
困難である。含有量が30重量%を超えると、分散性が悪
化し、ミクログリッド(凝集不純物)の発生が多くな
り、写真感光材料に圧力カブリや擦り傷を発生させた
り、写真感光材料用成形品中の水分量がカーボンブラッ
クに吸着した水分増加により多くなり、写真感光材料の
写真性能に悪影響(カブリの発生、感度異常、発色異状
等)を及ぼす。さらに、写真感光材料用成形品の成形性
悪化(発泡、銀条、ピンホール、ショートショット等の
発生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
【0116】遮光性物質(カーボンブラック、アルミニ
ウム粉末、屈折率が1.50以上の無機顔料、比重が3.4以
上の無機顔料、吸油量が50ml/100g以上の無機顔料が
特に好ましい)の樹脂中への分散性向上、樹脂流動性向
上、写真感光材料に摩擦カブリや圧力カブリ、擦り傷等
を発生させるミクログリットの発生防止、写真性に有害
な揮発性物質の発生を防止、吸湿度低下、ダイリップ汚
れ防止等のためにその表面が表面被覆物質で被覆するこ
とが好ましい。表面被覆物質の代表例を以下に示す。
【0117】(1) カップリング剤 アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭62
−32125号公報等に開示) シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) チタネート系カップリング剤被覆
【0118】(2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナ
を沈着被覆
【0119】(3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属
塩被覆
【0120】(4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カ
リウム、オキシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活
性剤被覆
【0121】(5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫
化バリウム水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子
径0.1〜2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラ
リーにケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表
面にケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸
を加え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫
酸バリウム表面に沈着させ被覆
【0122】(6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウ
ム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸
化物の1種又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタ
ン、アルミニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又は
ケイ素の酸化物の1種及び2種以上)のみからなる組成
物で表面被覆
【0123】(7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン
基及びN−ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から
選択される1種又は2種以上の反応基を有する重合体を
被覆
【0124】(8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を
表面被覆
【0125】(9) セリウムカチオン、選択された酸アニ
オン及びアルミナで表面被覆
【0126】(10)置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残
基を有するアルコキシチタン誘導体で表面被覆
【0127】(11)ポリテトラフルオロエチレンで表面被
【0128】(12)ポリジメチルシロキサン又はシリコン
変性体で表面被覆
【0129】(13)リン酸エステル化合物で表面被覆
【0130】(14)2〜4価アルコールで表面被覆
【0131】(15)オレフィンワックス(ポリエチレンワ
ックス、ポリプロピレンワックス)で表面被覆
【0132】(16)含水酸化アルミニウムを表面被覆
【0133】(17)シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水
酸化亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、
クエン酸亜鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)
で表面被覆
【0134】(18)ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被
覆、等。
【0135】上記遮光性物質の表面被覆物質として写真
感光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、
遮光性物質の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動
性向上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(15)、
(16)等の他に有機金属キレート化合物、各種帯電防止
剤、滑剤、防滴剤、界面活性剤が好ましい。
【0136】特に、炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボ
ン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコールとのエス
テル0.001〜2重量%、好ましくは0.005〜1重量%、特
に好ましくは0.01〜0.5重量%を添加することにより、
上記問題点の防止効果を発揮できることを見出したもの
である。特に、写真感光材料の写真性に悪影響を減少さ
せるだけでなくモーター負荷を小さくし、遮光性物質の
分散性を向上させ、成形性を向上し成形品の外観を優れ
たものにする。
【0137】本発明に用いられるエステルとしては、炭
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族モノカルボン
酸と炭素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族1価ア
ルコールのエステルである。
【0138】上記モノカルボン酸の例としては、モンタ
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
【0139】1価アルコールの例としては、モンチルア
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
【0140】これらは、熱可塑性樹脂の流動性を向上さ
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記遮光性物
質の表面被覆物質としても非常に優れている。さらに、
前記無機及び/又は有機造核剤の分散剤として表面被覆
に用いると飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性
向上、樹脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
これらの遮光性物質の表面被覆物質の表面被覆量は、カ
ーボンブラック又はアルミニウム粉末等の遮光性物質に
対して、好ましくは0.001〜5重量%、より好ましくは
0.01〜3重量%、最も好ましくは0.05〜1.5重量%であ
る。被覆量が0.001重量%以下では被覆効果がほとんど
発揮されない。被覆量が5重量%を越えると経時でブリ
ードアウトの発生が多くなるとともに樹脂とスクリュー
とのスリップが発生して吐出量が変動する結果、厚さの
バラツキが大きくなり実用化困難である。
【0141】上記合計遮光性物質中の全硫黄量(AST
M D−1619)は1.0%以下、好ましくは0.8%以下、特
に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は150ppm以
下、好ましくは50ppm以下、特に好ましくは30ppm以下で
あり、ASTM D−1506による灰分量は0.5%以下、好
ましくは0.4%以下、特に好ましくは0.3%以下であり、
アルデヒド化合物含有量は0.2%以下、好ましくは0.1%
以下、特に好ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に
悪影響を及ぼすので注意が必要である。
【0142】さらに、シアン化合物も写真感光材料の写
真性能に悪影響を及ぼすので4−ピリジンカルボン酸・
ピラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮
光性物質の重量に対するppm単位に換算した値が20ppm以
下、好ましくは10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下の
遮光性物質である。
【0143】遮光性物質の添加量は、好ましくは0.01〜
30重量%、より好ましくは0.05〜20重量%、最も好まし
くは0.1〜10重量%の範囲である。ビタミンE、感光性
樹脂等のように光により着色する物質との併用効果(着
色濃度向上により遮光能力が向上するので遮光性物質の
添加量を減少することが可能になりその結果、物理強度
低下度合を減少、溶融密封性向上、成形性向上、樹脂流
動性向上)が大きく発揮される。特に厚さが100μm以
下の場合は、遮光性確保と物理強度確保の点から遮光性
物質の添加量は0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量
%、特に好ましくは1.0〜7.0重量%の範囲である。
【0144】滑剤、帯電防止剤及び酸化防止剤は、第2
の本発明において説明したものと同様である。
【0145】第6の本発明の写真感光材料成型品は、ポ
リオレフィン樹脂50重量%以上、表面処理物質で表面処
理した屈折率(Larsenの油浸法で測定)が1.50以上、吸
油量が50ml/100g以上の遮光性物質0.01〜30重量%、
酸化防止剤、ラジカル捕獲剤及び酸化防止相乗効果剤の
1種以上を0.001〜2.0重量%、滑剤及び/又は帯電防止
剤0.01〜5.0重量%を含むポリオレフィン系樹脂組成物
からなることを特徴として構成されている。
【0146】第6の発明の写真感光材料成型品には、酸
化防止剤、ラジカル捕獲剤及び酸化防止相乗効果剤の1
種以上が0.001〜2.0重量%含まれている。0.001重量%
未満では、添加効果がほとんどなく混練経費増となるだ
けである。2.0重量%を越えると、増量効果が発揮され
ないだけでなく、材料費増となりさらに酸化、還元作用
を利用する写真感光材料に悪影響を及ぼすようになる。
【0147】ラジカル捕獲剤は、上述したものと同様で
ある。
【0148】酸化防止相乗効果剤は、上述したものと同
様である。
【0149】ポリオレフィン樹脂、滑剤及び帯電防止剤
は、第2の本発明のおいて説明したものと同一である。
【0150】第7の本発明の写真感光材料成型品は、容
器本体がメルトフローレート(ASTM D−1238,温
度190℃,荷重2.16kgで測定した値)が5〜60g/10
分、密度(ASTM D−1505)が0.941g/cm3〜0.985
g/cm3、X線回折法による結晶化度が75%以上、曲げ
剛性(ASTM D−747)が6000kg/cm2以上、ショア硬
度(ASTM D−2240)が60D以上、23℃のノッチ付
アイゾット衝撃強度(ASTMD−256)が2.0kg・cm/c
m以上、ビカット軟化点(ASTM D−1525)が110℃以
上、融点(ASTM D−2117)が120℃以上のホモポリ
エチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィン共重合
体樹脂50重量%以上と、無機及び有機造核剤の1種以上
を0.01〜2重量%と、酸化防止剤及びラジカル捕獲剤の
1種以上を0.001〜2重量%含むポリエチレン系樹脂組
成物で形成されている写真フィルム用容器であることを
特徴として構成されている。
【0151】メルトフローレートが5g/10分未満であ
ると、樹脂の流動性が悪くショートショットやウェルド
ライン等の成形故障が多発して実用化困難である。メル
トフローレートが60g/10分を越えると、分子量が小さ
く、物理特性が低下し、密封性や物理強度を必要とする
写真フィルム用容器としては実用化困難である。
【0152】密度が0.941g/cm3未満であると、剛性が
不足し、変形しやすくなり写真フィルムの保護適性に欠
け、写真フィルム用容器としては実用化困難である。密
度が0.985g/cm3を越えると、重合が困難であり高価に
なり実用化困難である。
【0153】結晶化度が75%未満であると、剛性が不足
し、耐溶剤性、耐油性、耐熱性等が低下して実用化困難
である。
【0154】曲げ剛性が6000kg/cm2未満であると、剛
性が不足し、変形しやすくなり写真フィルムの保護適性
に欠け写真フィルム用容器としては実用化困難である。
【0155】ショア硬度が60D未満であると、表面に擦
り傷が発生しやすく、他の物質と接触すると摩耗クズが
発生しやすくなり、外観が悪化し、商品価値が低下する
ので実用化困難である。
【0156】アイゾット衝撃強度が2.0kg・cm/cm未満
であると、写真フィルムを密封包装した写真フィルム用
容器を1m以上の高さからコンクリートの床等に落下し
た時にクラックや破損が発生しやすくなり、密封状態を
確保することが困難になるので実用化困難である。
【0157】ビカット軟化点が110℃未満であると、太
陽光下に放置されたりすると耐熱性が不足するため変形
したり、密封性を確保することが困難になる。
【0158】融点が120℃未満であると、上記ビカット
軟化点が110℃未満である場合と同様の問題があり実用
化困難である。
【0159】無機及び有機造核剤の含有量が0.01重量%
未満であると、添加効果がほとんど発揮されず混練経費
増となるだけである。2重量%を越えると、増量効果が
ほとんどなく、材料費増となるだけである。さらに成形
時の悪臭の増加、成形後の経時によりブリードアウトす
る等の問題点も発生する。
【0160】酸化防止剤及びラジカル捕獲剤の一種以上
が0.001重量%未満であると、添加効果がほとんどなく
混練経費増となるだけである。2重量%を越えると、増
量効果が発揮されないだけでなく、材料費増となりさら
に酸化、還元作用を利用する写真感光材料に悪影響を及
ぼすようになる。
【0161】第8の本発明の写真感光材料成型品は、容
器本体がメルトフローレートが5〜80g/10分、密度が
0.941g/cm3〜0.985g/cm3、X線回折法による結晶化
度が75%以上、曲げ剛性が6000kg/cm2以上のホモポリ
エチレン樹脂及び/又はエチレン・αオレフィン共重合
体樹脂50重量%以上と炭素原子数3以上のカルボン酸と
α−位にアミノ基または水酸基を有する含窒素複素環化
合物との共結晶化合物及び/又は2価以上の脂肪族アミ
ンの脂環式カルボン酸アミド化合物から成る有機造核剤
を0.01〜5重量%含むヘイズが50%以下のポリエチレン
系樹脂組成物で形成されている写真フィルム用容器であ
ることを特徴として構成されている。
【0162】メルトフローレートが5g/10分未満であ
ると、樹脂の流動性が悪くショートショットやウェルド
ライン等の成形故障が多発して実用化困難である。メル
トフローレートが80g/10分を越えると、分子量が小さ
く、物理特性が低下し、密封性や物理強度を必要とする
写真フィルム用容器としては実用化困難である。密度、
結晶化度及び曲げ剛性は第7の発明と同一である。
【0163】本発明の写真感光材料用成型品には、各種
熱可塑性エラストマーを3重量%以上、好ましくは3〜
50重量%、より好ましくは5〜40重量%、最も好ましく
は7〜35重量%を柔軟性向上、低温下での衝撃強度向上
等の目的で含ませることができる。特にエチレン・プロ
ピレンゴムが好ましい。エチレン・プロピレンゴムに
は、エチレンとプロピレンの共重合体であるEPMと、
エチレンとプロピレンおよび架橋用ジエンモノマー(エ
チリデンノルボルネン等)との三元共重合体であるEP
DMの2種類がある。このEPMとEPDMはポリマー
主鎖中に不飽和結合が存在しないので、優れた耐熱性、
耐候性を有し、写真感光材料に悪影響を及ぼさないので
特に好ましい。
【0164】本発明の写真感光材料用成形品には、ブロ
ッキング防止剤をブロッキングを防止するために添加す
ることが好ましい。このブロッキング防止剤はシリカ
(天然及び合成シリカを含む)、炭酸カルシウム、タル
ク(ケイ酸マグネシウム)、ケイ酸アルミニウム、カル
シウムシリケート、脂肪酸アミド系滑剤、高級脂肪酸ポ
リビニルエステル、n−オクタデシルウレア、N,N'−
ジオレイルオキサアミド、N−エタノールステアリン酸
アミド、ジカルボン酸エステルアミド等があり、この中
でシリカが好ましく、好ましい添加量は0.01〜5.0重量
%、特に好ましい添加量は0.05〜3.5重量%である。0.0
1重量%未満ではブロッキング防止効果が小さく、混練
経費増となるだけである。5.0重量%をこえると塊状の
不均一故障(ブツ)の発生が多くなるだけでなくフィル
ムの物理強度やヒートシール性が低下する。
【0165】このシリカは、その平均粒子径が0.3〜20
μm、特に0.5〜15μmであることが好ましい。0.3μm
未満では凝集性が強くブツが多発する。その上ブロッキ
ング防止効果も小さい。20μmをこえるとフィルム表面
にシリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真
感光材料に擦り傷などが発生し易くなる。
【0166】本発明の写真感光材料用成形品には、露付
きなどを防止したり、滑剤や酸化防止剤等のブリードア
ウトしやすい添加剤が白色粉末状に析出するのをおさえ
るため防滴物質を含有させることができる。この防滴物
質とは水の接触角度が45度以下、好ましくは35度以下に
させる物質はすべて含むものである。特に好ましい代表
的防滴剤を以下に示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。また、吸水性物質、吸湿性物質、防滴剤
のいずれか2種以上をミックスして用いることもでき
る。
【0167】防滴剤の代表例を以下に示す。ジグリセリ
ンモノステアリン酸エステル、ポリグリセリンモノパル
ミチン酸エステル、ソルビタンモノラウリン酸エステ
ル、ソルビタンモノステアリン酸エステル、ソルビタン
モノオレイン酸エステル、ソルビタンモノエルカ酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ステアリン酸モノグリセライド、パルミチン酸モノグリ
セライド、オレイン酸モノグリセライド、ラウリン酸モ
ノグリセライド、ポリオキシエチレンノニルフェノール
エーテル、ソルビタンセスキパ ミテート、ジグリセリ
ンセスキオレエート、ソルビトール脂肪酸エステル、ソ
ルビトール脂肪酸・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂
肪酸・二塩基酸エステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸
エステル、ソルビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソル
ビタンパルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビ
タンパルミテート・プロピオレンオキサイド3モル付加
物、ソルビタンパルミテート・プロピオレンオキサイド
2モル付加物、ソルビトールステアレート、ソルビトー
ルステアレート・エチレンオキサイド3モル付加物、ジ
グリセリンパルミテート、グリセリンパルミテート、グ
リセリンパルミテート・エチレンオキサイド3モル付加
物等。
【0168】以上のような防滴物質の添加量は、0.01〜
5.0重量%が好ましい。特に0.1〜3.0重量%が好まし
い。添加量が0.01重量%未満であれば、防曇効果がほと
んど発揮されず、混練経費増となるだけである。また、
滑剤や酸化防止剤等のブリードアウトしやすい添加剤が
白色粉末状に析出するのをおさえる効果が発揮されな
い。
【0169】また、添加量が5.0重量%を越えると、防
曇効果は充分発揮されるが増量した効果はほとんどなく
なり、コストアップになるだけである。問題なのは容器
表面がベトツキ、ほこりや塵が付着しやすくなり、写真
フィルムに付着した場合は現像速度ムラを発生させる。
【0170】また、防滴物質を含む成型品にコロナ放電
処理、オゾン接触処理、プラズマ処理等の表面活性化処
理を施すと防曇作用、防滴作用がさらに効果的に発揮さ
れるので好ましい。
【0171】本発明の写真感光材料用成形品には、写真
性能に悪影響を及ぼす物質を不活性化する目的等で脂肪
酸金属塩を添加することができる。脂肪酸金属塩の添加
により、ブリードアウトの減少、有機造核剤の飛散防
止、有機造核剤の分散性の向上などを図ることができ
る。また、この脂肪酸金属塩は、遮光性物質の分散性及
び成形性を向上させ、さらに、樹脂中に含まれる写真感
光材料の写真性に悪作用するハロゲン化物を中和して無
害化するので写真性も良化するものである。この脂肪酸
金属塩としては、ラウリン酸、ステアリン酸、乳酸、コ
ハク酸、ステアリル乳酸、ヒドロキシステアリン酸、リ
シノール酸、ナフテン酸、オレイン酸、エルカ酸等の高
級脂肪酸とLi、Na、Mg、Ca、Sr、Ba、Z
n、Cd、Al、Sn、Pb等の金属との化合物があ
る。
【0172】脂肪酸金属塩の添加量は、結晶性樹脂組成
物100重量部に対して、0.01〜10.0重量部が好ましく、
0.1〜5.0重量部がより好ましい。また、成形品全体に対
する添加量としては、好ましくは0.01〜5.0重量%、よ
り好ましくは0.03〜3.0重量%、最も好ましくは0.05〜
1.5重量%である。
【0173】添加量が0.01重量%未満では添加効果がほ
とんどなく、混練費アップになるだけである。5.0重量
%を越えるとブリードアウトが発生したり、樹脂とスク
リューとのスリップが発生し、吐出量が不安定になり、
成形故障が多発するだけでなく、均一混練性に欠ける。
【0174】本発明に使用する樹脂組成物中にはその他
の添加剤として、造核剤を添加することができる。有機
造核剤としては、カルボン酸、ジカルボン酸、これらの
塩及び無水物、芳香族スルホン酸の塩及びエステル、芳
香族ホスフィン酸、芳香族ホスホン酸、芳香族カルボン
酸、その他のアルミニウム塩、芳香族リン酸金属塩、炭
素数8〜30のアルキルアルコール、多価アルコールとア
ルデヒドの縮合物、並びにアルキルアミンなどであり、
例えばp−t−ブチル安息香酸アルミニウム、1,2,
3,4−ジベンジリデンソルビトール、次式で表される
ジ置換ベンジリデンソルビトール化合物
【0175】
【化5】 {式中、R1及びR2は炭素数1〜8のアルキル、アルコ
キシ又はハロゲンであり、m及びnはいずれも0〜3で
あって且つm+n≧1である。}、ステアリル乳酸のカ
ルシウム、マグネシウム等の金属塩、N−(2−ヒドロ
キシエチル)−ステアリルアミン等の次式で表される化
合物。
【0176】
【化6】 {式中、R3は炭素数が8〜30のアルキル基であり、k
及びlはいずれも0〜10であってk+l≧1であ
る。}、1,2−ヒドロキシステアリン酸のリチウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネ
シウム塩等の金属塩、ステアリルアルコール、ラウリル
アルコール等のアルキルアルコール、安息香酸ソーダ、
安息香酸、セバチン酸などを含む。
【0177】有機造核剤の中でも特に結晶化促進効果が
大きく、成形故障を減少させ、成形サイクルを短縮でき
剛性を向上し、着色外観を向上させるソルビトール化合
物の代表例を以下に示す。
【0178】 di-(o-methylbenzylidene)sorbitol o-methylbenzylidene-p-methylbenzylidene sorbitol di-(m-methylbenzylidene)sorbitol m-methylbenzylidene-o-methylbenzylidene sorbitol di-(p-methylbenzylidene)sorbitol m-methylbenzylidene-p-methylbenzylidene sorbitol 1・3-heptanylidenesorbitol 1・3,2・4-diheptanylidenesorbitol 1・3,2・4-di(3-nonyl-3-pentenylidene)sorbitol 1・3-cyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-dicyclohexanecarbylidenesorbitol 1・3,2・4-di(p-methylcyclohexanecarbylidene)sorbitol Aromatic hybrocarbon groups or derivatives thereof 1・3-benzylidenesorbitol 1・3,2・4-dibenzylidene-D-sorbitol 1・3,2・4-di(m-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-methylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(p-hexylbenzylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(l-naphthalenecarbylidene)sorbitol 1・3,2・4-di(phenylacetylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(methylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(ethylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(propylbenzyledene)sorbitol 1・3・2・4-di(methoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(ethoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-methylbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-chlorbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(P-methoxybenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-di(alkilbenzylidene)sorbitol 1・3・2・4-bis(methylbenzylidene)sorbitol aluminumbenzoate、等。
【0179】上記の有機造核剤の内でもソルビトール化
合物は添加効果が大きく、写真感光材料の写真性に悪作
用を与えることが少ない。ソルビトール系有機造核剤の
添加量は0.005〜5.0重量%、好ましくは0.01〜3.0重量
%、より好ましくは0.03〜2.0重量%、最も好ましくは
0.05〜1.0重量%である。
【0180】無機造核剤としては、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物、酸化ナトリウム等のアルカリ金属酸化物、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸カルシウム、酸化
カルシウム等のアルカリ土類金属酸化物などである。
【0181】造核剤はこれらに限定されるものではな
く、その他の公知の造核剤を用いることもできる。ま
た、造核剤は単独の場合に限らず、2種以上を併用する
こともできることはいうまでもない。無機造核剤の添加
量は、0.01〜5.0重量%、特に0.05〜3.0重量%が好まし
い。
【0182】造核剤の中でも特に有機造核剤であるジベ
ンジリデンソルビトール化合物が好ましい。特に、本発
明で好ましいのは結晶性樹脂であるポリオレフィン樹脂
(好ましくはホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・α
オレフィンブロック共重合体樹脂、プロピレン・αオレ
フィンランダム共重合体樹脂、密度が0.910g/cm3以上
のホモポリエチレン樹脂及び密度が0.870g/cm3以上の
エチレン・αオレフィン共重合体樹脂)のヤング率向
上、物理強度向上、剛性向上、成形速度向上、成形故障
の減少等の効果を発揮すること及び従来の有機造核剤の
欠点であった異臭とブリードアウトを改善できる下記の
ジ−置換ベンジリデンソルビトール組成物が特に好まし
い。このジ−置換ベンジリデンソルビトール組成物の必
須成分として、一般式(I)
【0183】
【化7】 {式中、R及びR'は、それぞれ独立して、塩素原子、
メチル基及びエチル基よりなる群より選ばれる原子また
は基を表す}のジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末と式(II)
【0184】 CH3(CH2)nCOOH (II) {式中、nは14〜30、好ましくは18〜27、最も好ましく
は20〜25の数を表す}の高級脂肪酸を含有してなり、該
高級脂肪酸が該ジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末の表面を被覆して含有されているジベンジリデン
ソルビトール誘導体組成物が提供される。
【0185】本発明で好ましく用いられる一般式(I)
のジベンジリデンソルビトール誘導体としては、1,3
−2,4・ジpメチルベンジリデンソルビトール、1,3
−2,4−ジpエチルベンジリデンソルビトール、1,3
−pメチルベンジリデン−2,4−pクロルベンジリデ
ンソルビトール、1,3−pメチルベンジリデン・2,4
−pエチルベンジリデンソルビトール及び1,3−pク
ロルベンジリデン−2,4pメチルベンジリデンソルビ
トール等を例示することができる。
【0186】本発明の有機造核剤の好ましい態様におい
ては、上記一般式(I)において、R及びR'は、それ
ぞれ独立してメチル基または塩素原子を表すジベンジリ
デンソルビトール誘導体が用いられる。
【0187】殊に好適なジベンジリデンソルビトール誘
導体は、1,3−2,4−ジpメチルベンジリデンソルビ
トール、1,3−pメチルベンジリデン−2,4−pクロ
ルベンジリデンソルビトール及び1,3−pクロルベン
ジリデン・2,4−pメチルベンジリデンソルビトー
ル、である。
【0188】本発明で有機造核剤として好ましく用いら
れる式(II)の高級脂肪酸の好ましい例は、ベヘン酸、
ステアリン酸およびパルミチン酸であり、なかでもベヘ
ン酸が最も好ましく、ステアリン酸がこれに次ぐ。
【0189】有機造格剤を含有した写真感光材料用成形
品として好ましい代表例を以下に記載する。
【0190】(1) 一般式が下記で表される化合物の混合
物であって、0.3≦Z≦0.8(重量基準)の組成から成るジ
アセタール組成物からなる有機造核剤を0.01〜5重量
%、好ましくは0.03〜3重量%含む写真感光材料用成形
品。
【0191】
【化8】 Z=A/(A+B+C) {式中、pは0または1を表す}
【0192】ここで、A〜Cは上記一般式において各々
次の化合物を表す。即ち、AはR1がメチル基、R2が水
素原子であって、mが2もしくは3である化合物及び/
又はR1が水素原子、R2がメチル基であって、nが2又
は3である化合物を表す。Bは、R1,R2がともに水素
原子である化合物を表す。Cは、R1,R2がともにメチ
ル基であって、m,nが同一で2又は3である化合物を
表す。
【0193】(2) 一般式が下記で表されるソルビトール
誘導体から成る有機造核剤を0.01〜5重量%含む写真感
光材料用成形品。
【0194】
【化9】 {式中、m,nは同一または異なっていて1〜10の整数
を表す}
【0195】(3) 一般式〔A〕または〔B〕で表される
モノアセタールまたはそれらの混合物から成る有機造核
剤を0.01〜5重量%含む写真感光材料用成形品。
【0196】
【化10】 {式中、Rは−COOR1又は−CONR23を表す。
1はアルコール残基を表し、R2,R3 は同一または異
なっており、水素原子またはアミン残基を表す。nは1
〜3を表し、pは0または1である}
【0197】
【化11】 {式中、R,n,pは一般式〔A〕と同じである}
【0198】(4) 一般式が下記で表されるソルビトール
誘導体から成る有機造核剤を0.01〜5重量%含む写真感
光材料用成形品。
【0199】
【化12】 {式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す}
【0200】(5) 1,3−ベンジリデン2,4−パラ−メ
チルベンジリデンソルビトールと1,3−パラ−メチル
ベンジリデン2,4−ベンジリデンソルビトールとから
なる群から選ばれた少なくとも一種の有機造核剤を0.01
〜5重量%含む写真感光材料用成形品。
【0201】(6) 一般式〔I〕で表されるベンジリデン
ソルビトール誘導体100重量部に対し、一般式〔II〕で
表されるフェノール系酸化防止剤0.01〜10重量部を加え
てなるベンジリデンソルビトール誘導体組成物を0.01〜
5重量%含む写真感光材料用成形品
【0202】
【化13】
【0203】
【化14】 {式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1
〜8のアルキル基またはアルコキシ基及び水酸基より選
ばれる基であり、同一化合物に於いて異なっていても良
く、Aは1〜4価のアルコール残基を示し、nは1〜4
の整数を示す}
【0204】(7) アルカリ性化合物及び/またはラジカ
ル禁止剤を0.001〜10重量%含むジベンジリデンソルビ
トール化合物から成る有機造核剤組成物を0.01〜5重量
%含む写真感光材料用成形品。
【0205】(8) 結晶性樹脂100重量部に、2価以上の
脂肪族アミンの有機カルボン酸アミド化合物0.02〜5重
量部、下記の一般式で表される有機リン酸エステル化合
物あるいはそのアンモニウム塩0.01〜5重量部、および
炭素原子数7以上の有機カルボン酸金属塩0.01〜5重量
部を含む写真感光材料用成形品。
【0206】
【化15】 {式中、R1は水素原子または炭素原子数1〜4のアル
キル基を示し、R2およびR3はそれぞれ水素原子、炭素
原子数1〜12のアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基またはアラルキル基を示し、Xは−OH基または−
-NH4 +を示す}
【0207】(9) 結晶性樹脂100重量部に対して、炭素
原子数3以上のカルボン酸と、α−位にアミノ基または
水酸基を有する含窒素複素環化合物との共結晶化合物0.
01〜5重量部を含む写真感光材料用成形品。
【0208】(10)結晶性樹脂100重量部に対して、2価
以上の脂肪族アミンの脂環式カルボン酸アミド化合物0.
01〜5重量%を含む写真感光材料用成形品等がある。
【0209】本発明の有機造核剤組成物において使用さ
れるジベンジリデン誘導体の固体粉末の粒径は、格別な
制限は必要でなく、粒度分布30〜100メッシュのものが
好適に用いられる。
【0210】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、ジ
ベンジリデン誘導体の95〜50重量部、好ましくは90〜50
重量部に対し高級脂肪酸を5〜50重量部、好ましくは10
〜50重量部の範囲において、両成分の合計が100重量部
になる割合で含有する。
【0211】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、上
記割合の高級脂肪酸を含有する水性エマルジョンに上記
割合のジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粉末を
添加攪拌して、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固
体粉末の表面上に高級脂肪酸の被覆層を形成させ、高級
脂肪酸被覆を有するジベンジリデンソルビトール誘導体
粉末を濾別後、洗浄及び乾燥を行うことによって作るこ
とができる。
【0212】上記方法において使用する高級脂肪酸の水
性エマルジョンは、例えば、高級脂肪酸の濃度5〜50重
量%、好ましくは10〜50重量%の有機溶媒溶液に、界面
活性剤を少量、例えば高級脂肪酸100重量部に対して1
〜10重量部、好ましくは2〜5重量部、を用いて水中に
分散させることによって容易に得ることができる。
【0213】また、ジベンジリデンソルビトール誘導体
の固体粉末の表面上に形成された高級脂肪酸の被覆の存
在は、該被覆を染料で染色して観察することによって確
認することができる。
【0214】本発明の好ましい有機造核剤の組成物が、
物理強度、非ブリードアウト性及び無臭性の改善のため
に添加剤として効果的に使用されるポリオレフィン樹脂
の例は、炭素数が2〜6の脂肪族モノオレフィンの数平
均分子量が10,000〜1,000,000、好ましくは15,000〜80
0,000、特に好ましくは20,000〜600,000、最も好ましく
は30,000〜400,000の高分子量の単独重合体または共重
合体、例えばホモポリプロピレン樹脂、低密度ホモポリ
エチレン樹脂、高密度ホモポリエチレン樹脂、直鎖状ポ
リエチレン(エチレン・αオレフィン共重合体)樹脂お
よびエチレン・プロピレン共重合体樹脂等である。特
に、結晶化度が高い結晶性ポリオレフィン樹脂が好まし
く、有機造核剤の添加効果が効果的に発揮されるので結
晶化度は50%以上、好ましくは70%以上、特に好ましく
は80%以上、最も好ましくは90%以上のポリオレフィン
樹脂である。これらのポリオレフィン樹脂の分子量分布
(重量平均分子量/数平均分子量)は2〜20、好ましく
は3〜15、特に好ましくは3.5〜12であり、最も好まし
くは4〜10である。ここで分子量分布はGPC法により
測定する。
【0215】本発明の好ましい有機造核剤組成物におい
ては、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、ジベン
ジリデンソルビトール誘導体成分として0.005〜5.0重量
部、好ましくは、0.01〜3.0重量部に相当する高級脂肪
酸で被覆されたジベンジリデンソルビトール誘導体が好
適に使用される。
【0216】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、ポ
リオレフィン樹脂に任意の公知の混合手段で混合するこ
とによって配合することができる。また、本発明の好ま
しい有機造核剤組成物は、必要に応じて、該有機造核剤
を高濃度で含有するポリオレフィン樹脂中のマスターバ
ッチとしても用いることができる。
【0217】本発明の好ましい有機造核剤組成物におい
ては、ジベンジリデンソルビトール誘導体の固体粒子の
表面が高級脂肪酸等で被覆されていることが重要で、ポ
リオレフィン樹脂にジベンジリデンソルビトール誘導体
及び高級脂肪酸を単に添加混合しても上記記載の効果は
達成されない。また、180℃以上、好ましくは190℃以
上、特に好ましくは200℃以上の熱履歴を経ないと上記
記載の効果は達成されない。
【0218】この熱履歴は1回経ればよく、例えば本発
明のポリオレフィン系樹脂組成物中に本発明の好ましい
有機造核剤の組成物として詳述した上記ジ−置換ベンジ
リデンソルビトール組成物を0.01〜2.0重量%添加後、1
80℃以上、好ましくは190℃以上、特に好ましくは200℃
以上に加熱してペレット化したものを用いて成形品を成
形すればよく、この時の樹脂温度は180℃以下であって
も上記記載の効果は達成されるが、この成形品の成形時
も180℃以上の樹脂温度にする(180℃以上の熱履歴を2
回経たと本発明では表現する。)ことにより、物理特
性、剛性が非常に優れ、表面の光沢の高い、外観故障が
ほとんど観察されない写真感光材料用成形品を成形する
ことができる。
【0219】本発明の好ましい有機造核剤組成物は、従
来技術に較べ、ポリオレフィン系樹脂組成物に配合した
場合、物理強度、耐ブリードアウト性、剛性等の諸特性
を何ら損なわないばかりか、場合によってはこれ等諸特
性を更に向上させ、同時に優れた無臭性を有し、併せて
外観故障が出にくくなり、かつ成形性が向上し成形速度
が向上でき、成形故障が減少するといった優れた効果を
奏するものである。即ち、本発明のポリオレフィン系樹
脂組成物に、上述のジ−置換ベンジリデンソルビトール
組成物を含ませることにより、物理強度、剛性、耐ブリ
ードアウト性、無臭性、成形性、耐摩耗性の優れた写真
感光材料用成形品を提供することが出来る。
【0220】本発明の好ましい有機造核剤組成物が上記
の優れた効果を奏する理由は必ずしも明らかでないが、
従来のジベンジリデンソルビトールの製造原料であるベ
ンズアルデヒド及び本発明のジベンジリデンソルビトー
ル誘導体の製造原料であるp置換ベンズアルデヒド等の
ベンズアルデヒド誘導体には臭気があって、共に精製後
も不可避的にジベンジリデンソルビトール(誘導体)に
微量残留して遮光性熱可塑性樹脂フィルムの異臭の原因
となりがちなこと及びジベンジリデンソルビトール(誘
導体)が熱可塑性樹脂組成物を用いた遮光性熱可塑性樹
脂フィルム成形時にも若干分解を起こして異臭の原因と
なることが考え得る。本発明の好ましい有機造核剤組成
物においては、一般式(I)の特定のジベンジリデンソ
ルビトール誘導体の固体粒子を用い、該粒子を一般式
(II)の特定の高級脂肪酸で被覆する、といった及び
の要件を同時に満足することによって、原料ベンズアル
デヒド類あるいは分解生成したベンズアルデヒド類に基
づくと推定される異臭が、熱可塑性樹脂組成物を用いた
遮光性射出成形品、遮光性フィルム成形品等において顕
著に減少され、かつ剛性、物理強度等の上記諸物性も同
時に優れているといった効果が奏される。
【0221】各種の有機造核剤は、単独で用いても各種
の無機造核剤との併用、有機造核剤の2種以上を併用す
ることもできる。また、有機及び/又は無機造核剤の表
面を各種の脂肪酸、脂肪酸化合物やシリコン等の滑剤、
カップリング剤、可塑剤、界面活性剤等の分散剤や湿潤
剤等で被覆することができる。
【0222】造核剤の合計添加量は0.005〜5.0重量%、
0.01〜3.0重量%が好ましく、0.03〜2.0重量%がより好
ましく、0.05〜1.0重量%が最も好ましい。添加量が0.0
05重量%未満ではほとんど添加効果を発揮せずブレンド
経費がかかるだけであり、5.0重量%を越えても増量効
果がなくコストアップになるだけであり、かつ造核剤の
種類によっては写真感光材料に悪影響を与えたり、悪臭
を発生させたり、金型に付着したり、ブリードアウトし
たり、落下強度を低下させたりするので好ましくない。
【0223】造核剤をブレンドする方法としては、コン
パウンド方式やドライブレンド方式やマスターバッチ方
式等があるが、作業性が良好で、環境汚染がないのでマ
スターバッチ方式が好ましい。特に遮光性物質を含む着
色マスターバッチ製造と同時に作成するのが経済的であ
り、作業性が良好なので好ましい。カサが高く、飛散し
やすいのでそのまま配合することは困難であり、少量の
分散剤か湿潤剤を入れて配合すると良い。分散剤として
効果があるものとしては各種滑剤、数平均分子量が500
〜10,000の各種低分子量ポリオレフィン樹脂、各種ワッ
クス、各種無水カルボン酸、各種高級脂肪酸等があり、
各種脂肪酸金属塩、各種シリコーン、各種オレイン酸ア
ミド等の滑剤は特に好ましい。湿潤剤としてはDOP、
DHP等の各種の可塑剤が使用できる(後述する可塑剤
の代表例を参照)。
【0224】また、各種の高級脂肪酸、脂肪酸アミド、
脂肪酸金属塩等の脂肪酸や脂肪酸化合物の純品を有機造
核剤の表面にコーティングしたり、ブレンドして分散効
果を高め、ブリードアウトを防ぐことも好ましい。さら
にまたポリオレフィン樹脂と180℃以上、好ましくは190
℃以上、特に200℃以上の熱履歴で混練したペレットと
として使用することが造核剤の効果発揮の点で好まし
い。すなわち、これらの添加剤を添加することにより、
物理強度を向上させ、剛性が大きくなり摩耗による白粉
の発生を減少させるとともに、有機造核剤の結晶化また
はブリードアウトによる白粉の発生を減少させる。さら
に、有機造核剤の悪臭を防止でき、かつ静電気の発生防
止及びブロッキング防止性を向上させることができる。
この場合、上記各種有機造核剤、各種分散剤や各種熱可
塑性樹脂の劣化や酸化分解や着色を防止するために、前
記各種酸化防止剤やラジカル捕獲剤及びクエン酸、燐酸
等の酸化防止相乗剤の1種以上を添加することが好まし
い。
【0225】造核剤の添加によって各種の効果が得られ
る。例えば、結晶性熱可塑性樹脂である、プロピレン・
エチレン共重合体樹脂100重量部に造核剤としてp−t
−ブチル安息香酸を0.1重量部加えることによってヘー
ズ(HAZE)を40%から21%に低下させることがで
き、0.2重量部加えればさらに12%にまで低下させるこ
とができる。引張降伏点応力は、0.1重量部加えると例
えば380kg/cm2から420kg/cm2まで向上させることがで
きるが、それ以上添加してもその後は殆ど向上しない。
また、曲げ弾性率は、0.1重量部添加すると、例えば500
kg/cm2ないし600kg/cm2向上させることができるが、
それ以上添加してもその後は殆ど向上しない。
【0226】造核剤の効果を十分発揮させるために結晶
性樹脂(特に好ましいのはポリオレフィン樹脂)と混練
する時の樹脂温度を170℃以上、好ましくは185℃以上、
特に好ましくは195℃以上にする(熱履歴を経る)。こ
の170℃以上の熱履歴は1回以上、好ましくは2回(ペ
レット化と成形の少なくとも2回)以上経ることが好ま
しい。この熱履歴を経る時には酸化防止剤及び/又はラ
ジカル捕獲剤の1種以上と併用することが好ましい。
【0227】本発明の写真感光材料用成形品に、造核剤
や遮光性物質の均一な分散性を向上させるために、下記
の可塑剤を添加することができる。
【0228】可塑剤の代表例を以下に示す。 (1) フタル酸系可塑剤 フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘブチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルラウリ
ル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、
ブチルフタリルブチルグリコレート等 (2) リン酸系可塑剤 リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル等 (3) 脂肪酸系可塑剤 クエン酸トリn−ブチル、アジピン酸ジオクチル、アゼ
ライン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル、アセチル
リシノール酸メチル等 (4) エポキシ系可塑剤 アルキルエポキシステアレート、4,5−エポキシテト
ラヒドロフタル酸ジイソデシル等 (5) その他の可塑剤 塩素化パラフィン、ポリエステル、シュークロースオク
タアセテート等 可塑剤の添加量は0.01〜10.0重量%が好ましく、0.05〜
7.0重量%がより好ましく、0.1〜5.0重量%が最も好ま
しい。添加量が0.01重量%未満であると、遮光性物質の
均一分散性向上効果やブロッキング接着向上効果がほと
んど発揮されず、混練経費増となるだけである。添加量
が10.0重量%を越えると、押出し機のスクリューとのス
リップが発生して安定した樹脂量を押出すことが不可能
になる。
【0229】本発明の写真感光材料用成形品には、脱臭
剤を含ませることができる。脱臭剤としては、有機カル
ボン酸、有機カルボン酸と亜鉛化合物との混合物、及び
有機カルボン酸と亜鉛化合物とアルミニウム化合物との
混合物等がある。
【0230】有機カルボン酸としては、脂肪族ポリカル
ボン酸、芳香族ポリカルボン酸及びこれら脂肪族、芳香
族ポリカルボン酸と多価アルコール化合物との反応生成
物で末端がカルボキシル基の酸性ポリエステル化合物等
がある。
【0231】脂肪族ポリカルボン酸としては、ジュウ
酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、フマル酸、メチ
ルフマル酸、マレイン酸、メチルマレイン酸、イタコン
酸、アセチレン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、クエン
酸、イソクエン酸、メサコン酸、シトラコン酸等のジ又
はトリカルボン酸又はそれらの塩等があり、特に好まし
いものはクエン酸、フマル酸またはその塩である。
【0232】芳香族ポリカルボン酸としては、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ベンゼンヘキサトリカルボン酸、ナフタ
レンジカルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタ
レンテトラカルボン酸、アゾベンゼンテトラカルボン酸
等の芳香族カルボン酸又はそれらの無水物等があり、特
に好ましいのはベンゼントリカルボン酸とトリメリット
酸である。
【0233】末端がカルボキシル基の酸性ポリエステル
化合物としては、フタル酸等のポリカルボン酸とエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール等の多価アルコー
ルとの反応した末端カルボキシル基のポリエステル、ポ
リカルボン酸で変性した酸性セルロース誘導体等があ
る。
【0234】有機カルボン酸と混合して併用される亜鉛
化合物としては、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、リン
酸亜鉛、炭酸亜鉛類の無機亜鉛塩及びクエン酸亜鉛、フ
マル酸亜鉛類の有機亜鉛塩等であって、有機カルボン
酸:亜鉛化合物=1:0.1〜3.0重量部の範囲が好まし
い。
【0235】また、有機カルボン酸、亜鉛化合物と混合
して併用されるアルミニウム化合物としては、硫酸アル
ミニウム、カリウム等であって、有機カルボン酸:亜鉛
化合物:アルミニウム化合物=1:0.1:0.1〜1:3:
3重量部の範囲が好ましい。
【0236】本発明の写真感光材料用成形品には脱酸素
剤を含ませることができる。脱酸素剤は、亜硫酸塩、亜
硫酸水素塩、亜ニチオン酸塩、ハイドロキノン、カチコ
ール、レゾルシン、ピロガロール、浸食子塩、アスコル
ビン酸、及び/又はその塩、イソアスコルビン酸及び/
又はその塩、グルコース、リグニン、ジブチルヒドロキ
シトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、第1鉄塩、
鉄粉等の金属粉含有脱酸素剤、炭酸ガス発生型脱酸素
剤、炭酸ガス吸収型脱酸素剤、クリスパール、ゼオライ
ト、ハイトロサルファイト、グルコースオキシターゼ、
サルコミン、アルカリ金属硫化物、炭酸アルカリ、チオ
硫酸ナトリウム、ナトリウム明礬、リン酸水素2ナトリ
ウム12水塩、ケイ酸ナトリウム含水塩、ホウ酸ナトリウ
ム含水塩、ケイ酸硫酸第1鉄7水塩、活性白土、モルデ
ナイト等がある。
【0237】好ましくは、ハイドロサルファイトを主成
分とするもの、L−アルコルビン酸等の有機物質を主成
分とするもの、鉄粉を主成分とするもの、鉄とケイ酸・
硫酸第1鉄7水塩、ナトリウム明礬、リン酸水素2ナト
リウム12塩、ケイ酸ナトリウム含水塩、ホウ酸ナトリウ
ム含水塩よりなる群より選ばれた少なくとも1種との混
合組成物、ハイドロサルファイトと水酸化カルシウム又
は重炭酸ナトリウム及び活性炭、鉄粉と促進塩類と含水
物質、被酸化性の金属粉とチオ硫酸ナトリウムと固体状
反応助材、鉄粉とチオ硫酸ナトリウムと活性炭、活性酸
化鉄、金属酸化物、パラジウム、糖類、酵素系である。
【0238】本発明の写真感光材料用成形品には吸湿剤
を含ませることができる。吸湿剤は、例えばカルボキシ
レート基含有の吸水性樹脂、架橋性ポリアクリル酸アル
カリ金属塩、カルボキシレート含有のエチレン共重合体
樹脂、アクリル酸アクリル金属グラフト澱粉架橋剤、架
橋ポリビニルアルコール−アクリル酸アルカリ金属塩コ
ポリマー、ポリビニルアルコール・無水マレイン酸コポ
リマー架橋物、セルロース変性体、水溶性高分子の架橋
剤、自己架橋型アクリル酸アルカリ金属塩ポリマー、ポ
リアクリル酸またはそのアルカリ塩、ポリアクリルアミ
ドまたはその部分加水分解物、ポリビニルピロリドン、
スルホン化ポリスチレン、ポリアクリルアミド2−メチ
ルプロパンスルホン酸ナトリウム、澱粉−アクリルニト
リルのグラフト重合物またはその加水分解物、ポリアク
リロニトリルの加水分解物、アクリルアミドとアクリル
酸の共重合体、カルボキシメチルセルロース、ビニルス
チレンスルホン酸、ポリアクリルアミドのマンニッヒ反
応物、ポリアクリルアミン、ジメチルアミノエチルメタ
クリレートのホモポリマーまたはアクリルアミドとの共
重合物、ジメチルアミノエチルメタクリレートを塩化メ
チルで4級化アンモニウム塩としたもののホモポリマー
またはそのアクリルアミドとの共重合物、ポリジメチル
アリルアミン4級アンモニウム塩、4級化ビニルベンジ
ルアミンの重合物、キトサンのアセチル化剤、エピクロ
ルヒドリンの多価アミンまたはモノアミンとの縮合反応
物、高吸水性樹脂粒子表面にポリアミドポリアミンエピ
クロルヒドリン系熱硬化性樹脂を吸着させた後、熱硬化
させた樹脂、親水性ビニルモノマー(アクリルアミドの
誘導体等)と疏水性ビニルモノマー(メタクリレートの
誘導体)との共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体のナトリウム塩、澱粉とアクリル酸およびアク
リル酸誘導体のグラフト共重体のナトリウム塩、カルボ
キシメチルセルロース多塩基酸部分架橋物、ポリエチレ
ンオキシド部分架橋物、ポリアクリル酸部分架橋物、高
吸水性ポリマーの表面コーティング物、高吸水性ポリマ
ーと無機物(アタパルジャイト、カオリン、タルク、珪
藻土等)との混和物、アニオン性解離基を有する高吸水
性樹脂とカチオン性解離基を有する高吸水性樹脂との混
合物、澱粉アクリル酸、アクリル酸ナトリウム共重合
物、澱粉アクリル酸ナトリウム共重合物、等がある。
【0239】これらの中で好ましいのは、吸水能力の大
きい原料が澱粉またはセルロースあるいは合成ポリマー
のものである。
【0240】本発明の写真感光材料用成形品には芳香剤
を含めることができる。芳香剤は、ライラック花精油、
ジャスミン、アビエス油、シナモン油、ラベンダー油、
レモン油等の天然香気成分、ゲラニオール、オイゲノー
ル、n−オクチルアルコール、カルビトール、シス−シ
ャスモン、レモンテンペン、メントン、サリチル酸メチ
ル、メチルフェニルカルビノール、トリエチルサイトレ
ート、安息香酸ベンジル、シトラール、d−リモネン、
ゲラニオール、エチルシナメイト、オクタノール、ベン
ジルベンゾエート、アルキレングリコール、サリチル酸
ベンジル、リナロール、バニリン、クマリン、メチルナ
フチルケトン、ローズフェノン等の合成香気成分をマイ
クロカプセルの微粒子化やサイクロテキストリン、マル
トシルサイクロテキストリン、シクロテキストリン、ゼ
オライト、デンプン、タルク等に含まれて用いられる。
【0241】上述した脱酸素剤、脱臭剤、吸湿剤、芳香
剤及びイオン交換機能を有する無機物質(キレート物質
を含む)に1種以上が、0.01〜20重量%含有され、好ま
しくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%
である。含有量が0.01重量%未満であると、添加効果が
発揮されずに経費増になるだけである。含有量が20重量
%を越えると写真感光材料に悪影響を及ぼすようになる
とともに材料費増となるので実用化不可である。
【0242】本発明の密度が0.5g/cm3以下の緩衝シー
ト又は接着剤層に脱酸素剤、脱臭剤、吸湿剤、芳香剤及
びイオン交換機能を有する無機物質又はキレート物質の
1種以上を0.01〜30重量%含有させ、緩衝シートの一方
の側に設けられた(大気側=反写真感光材料側)ヤング
率が50kg/mm2以上で耐熱性を有する耐摩耗・耐熱性フ
レキシブルシートを酸素透過度(MOCON法のAST
M D−3985に準拠した同圧法により測定)が50cc/m2
・24時間・1気圧・20℃以下、好ましくは35cc/m2・2
4時間・1気圧・20℃以下、特に好ましくは20cc/m2
24時間・1気圧・20℃以下、JIS Z−0208のカップ
法により求めた(40℃,90%RHで測定)透湿度を10g
/m2・24時間以下、好ましくは5g/m2・24時間以
下、特に好ましくは2g/m2・24時間以下の単層シー
ト又は複合積層シート(同時共押出し多層フィルムも含
む)とし、緩衝シートの他方の側(写真感光材料側)に
設けられたヤング率が50kg/mm2以上の耐摩耗性フレキ
シブルシートを前記耐熱性を有する耐摩耗・耐熱性フレ
キシブルシートより酸素透過度と透湿度が10%以上、好
ましくは20%以上、特に好ましくは40%以上、最も好ま
しくは100%大きい単層シート又は複合積層シート(同
時共押出し多層フィルムも含む)を有する構成とすると
写真感光材料の写真性を長期間優れた性能の状態で維持
できるようになるとともに、ユーザーが使用する時に不
快感を与えることがない商品価値の高い写真感光材料用
遮光袋を提供できる。
【0243】一方、廃棄物として埋立て処理する場合を
考えると、現在、研究が進められている、または一部市
場に導入されているような分解性プラスチックを利用す
ればよい。例えば、生分解性を有するポリマーとしてI
CI「BIOPOL」、UCC「ポリカプロラクトン」
等を利用するとか、あるいは生分解を受けやすい天然、
あるいは合成高分子を添加剤として配合することによっ
て間接的に崩壊させるポリマー、またはデンプン配合ポ
リエチレン等を利用することもできる。
【0244】特に最近安価で、微生物の働きで二酸化炭
素と水に分解する化学合成の生分解性プラスチックとし
て発売された、昭和高分子(株)製の「ビオノール」(ジ
カルボン酸等から化学合成した特殊なポリエステル系樹
脂)やイタリアのノバモント社製の「マタービー」(ト
ウモロコシのでんぷんと生分解性を持つ変性ポリビニル
アルコールのポリマーアロイ)を本発明の成形品用樹脂
組成物中に10重量%以上添加することも産業廃棄物処理
性向上の点で好ましい。
【0245】また、多層構成の成形品では写真感光材料
に直接接触しない層は上記生分解性プラスチックを50重
量%以上とすることが産業廃棄物処理性向上の点で特に
好ましい。
【0246】また、光分解性のポリマーを利用すること
も可能である。例えば、ポリエチレン重合時に主鎖に光
増感基としてカルボニル基を導入したエチレンと一酸化
炭素との共重合によるECOコポリマーを利用すると
か、あるいは添加剤として遷移金属塩、酸化促進剤、光
増感材等をベースポリマーに加え、光分解性を付与した
ものを利用することができる。
【0247】さらにまた生分解性を有するポリマー、光
分解性ポリマー、水に可溶なポリマー等の分解性ポリマ
ーの1種以上を併用して用いてもよい(特開平3−1293
41号公報参照)。
【0248】リサイクルを考える場合は写真感光材料用
成形品を同一又は類似樹脂組成物で構成するようにす
る。例えば、写真フィルム用パトローネ(図11(a),(b))
を構成するパトローネ本体、スプール、印刷付ラベルす
べてをポリスチレン系樹脂製又はポリプロピレン系樹脂
製にしたり、レンズ付きフィルムユニット(図12)のス
プール20、上部ケース23、下部ケース22をすべて完全遮
光性を有するポリスチレン系樹脂製又はポリプロピレン
系樹脂製にすることが好ましい。
【0249】本発明の写真感光材料成型品には、更にそ
の他の添加剤として以下のものを加えてもよい。
【0250】〈その他の添加剤例〉 (添加剤種類) (代 表 例) (1) 安 定 剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカ
リ土類金属系、有機スズ系等 (2) 難 燃 剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ
ル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオール等 (3) 充 填 剤;アルミナ、カオリン、クレー、ゼオラ
イト、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、酸化チタン、
シリカ等 (4) 補 強 剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス
繊維、ガラスミルドファイバー、炭素繊維等 (5) 発 泡 剤;無機発泡剤(炭酸アンモニア、重炭酸
ソーダ)、有機発泡剤(ニトロソ系、アゾ系)等 (6) 加 硫 剤;加硫促進剤、促進助剤等 (7) 劣化防止剤;紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属不活
性化剤、過酸化物分解剤等 (8) カップリング剤;シラン系、チタネート系、クロム
系、アルミニウム系等 (9) 各種の熱可塑性樹脂、ポリオレフィン系エラストマ
ー、合成ゴム等
【0251】上述の成形樹脂組成物を成形して得られる
本発明の写真感光材料用成形品の代表例を以下に示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0252】(1) フィルム成形品 単層フィルム成形品(図1);特公平2−2700号公報
等 多層共押出しフィルム成形品(図2及び図3); 単層フィルム成形品又は多層共押出しフィルム成形品
を用いた積層フィルム(図4、図5、図6及び図7);
特公昭63−26697号公報、特公平2−2701号公報、特公
平2−13774号公報、特公平2−19225号公報等 上記〜のフレキシブルシートを用いた包装材料;
包装袋(ユニパック袋、1重平袋、2重平袋、1重ガゼ
ット袋、2重ガゼット袋等)、シュリング包装、バルク
包装体(特開平3−53243号公報、実開平3−71346号公
報等)集合包装等及び帯状感光材料の明室装填用包装体 実開昭55−113543号公報、実開昭60−13386号公報、実
開昭60−167796号公報、特開平2−72347号公報、実開
平3−47547号公報、実開平3−54937号公報、実開平3
−86358号公報、実開平3−96648号公報等
【0253】(2) 真空成形品
【0254】(3) 射出成形品 写真フィルム用スプール、レンズ付フィルムユニット、
写真フィルムパトローネ用容器、遮光容器、プラスチッ
ク製写真フィルム用パトローネ、明室装填用遮光マガジ
ン、巻芯、写真フィルムカートリッジ、インスタントフ
ィルム用パック等
【0255】ディスクフィルム用カートリッジ;実開
昭60−21743号公報等
【0256】レンズ付フィルムユニット(図12);特
開昭63−226643号公報等
【0257】写真フィルム用スプール(図10);特開
平1−251030号公報、特開昭57−196218号公報、特開昭
59−15049号公報、USP 1930144号、実開昭63−73742
号公報、実開昭54−120931号公報、実開昭58−178139〜
178145号公報、実公昭55−31541号公報、特開昭58−203
436号公報、特開昭58−82237号公報、特開昭58−82236
号公報、実公昭44−16777号公報、実開昭63−73742号公
報、特開昭62−240957号公報、GB 2199805A号明細書
【0258】写真フィルム用パトローネ(図11);特
開昭54−111822号公報、特公昭45−6991号公報、特公昭
55−21089号公報、特開昭50−33831号公報、特開昭56−
87039号公報、実開昭55−97738号公報、特開平1−3125
38号公報、特開昭57−190948号公報、USP 4,846,418
号明細書、USP 4,848,693号明細書、USP 4,887,7
76号明細書等
【0259】写真フィルムパトローネ用容器(図8及
び図9);特開昭61−250639号公報、特開昭61−73947
号公報、実開昭60−163451号公報、USP 4,801,011
号、特開昭63−121047号公報、特開昭62−291639号公
報、実開平1−88940号公報、実開平1−113235号公
報、実開平1−152337号公報、実公平2−33236号公
報、実公平3−48581号公報、特公平2−38939号公報、
USP 4,639,386号明細書、USP 4,801,011号明細
書、USP 4,979,351号明細書、EP 0237062A2号明
細書、EP 0280065A1号明細書、EP 0298375A2号
明細書等
【0260】巻芯、リール;実開昭60−107848号公
報、USP 4809923号明細書、GB 2033873号B明細書等
【0261】シートフィルム用マガジン;昭56−5141
号公報等
【0262】写真フィルムカートリッジ(図14);実
公昭56−16610号公報、実開平2−24846号公報、実開平
2−29041号公報、実公昭60−120448号公報、特開平1
−312537号公報等
【0263】写真フィルムケース(図13);USP
4,779,756号明細書、実開昭54−100617号公報、実開昭6
4−32343号公報、実開平1−94258号公報、実開平2−5
6139号公報、EP 0242905A1号明細書、特公平2−54
934号公報等
【0264】写真感光材料用成形品を形成する方法は、
各成形品の形態により、例えばインフレーションフィル
ム成形、射出成形、真空成形、シート成形、Tダイフラ
ットフィルム成形、圧空成形、回転成形、金型内真空射
出成形等で形成する。
【0265】本発明の成形品に、CASコード(カメラ
自動検出コード)、バーコード、CIマーク、商品名、
取扱い説明、商品識別マーク、商品識別色等、機能上必
要な文字や記号、あるいは商品価値を高めるために印刷
を施すことができる。または、これらの印刷を施した少
なくとも縦方向に延伸したシュリンクフィルムやラベル
やレーベルを本発明の成形品に貼り付けたり、熱収縮さ
せ取付けた写真感光材料用包装体としてもよい。これら
の印刷に使用されるインキとしては写真感光材料に無害
なものが選ばれ、一般に使用されているオフセット印刷
用インキ、グラビア印刷用インキ又はUVインキ等から
選ぶことができる。
【0266】これらのインキに使用される代表的な合成
樹脂は、塩化ビニルを主体とする共重合体樹脂、ビニル
・アミノ樹脂、アルキド・ビニル樹脂、オイルフリーア
ルキド樹脂、塩酢ビ系、硝化綿、ポリエステル、ポリア
ミドウレタン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、
エチレン酢ビ、ビニールエーテル、ウレタン酢ビ、塩酢
ビウレタン樹脂、変性アルキッド樹脂、変性フェノール
樹脂、高分子ポリエステル・アミノ樹脂、低分子ポリエ
ステル・アミノ樹脂、アルカリ可溶型樹脂(ロジン変性
マレイン酸樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、スチレンア
クリル酸樹脂、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、メ
タクリル酸エステルアクリル酸樹脂)、ハイドロゾル型
樹脂(スチレンマレイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹
脂、α−メチルスチレンアクリル酸樹、アクリル酸エス
テルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルアクリル酸
樹脂)、エマルジョン型樹脂(スチレン樹脂、スチレン
アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹
脂、メタクリル酸エステル共重合樹脂)、VUインキ用
の樹脂としては、アクリル系不飽和基を持つポリマーが
一般的に使用されており、代表的な例としてはポリエス
テル/アクリル酸エステル、ポリエステル/ウレタン樹
脂/アクリル酸エステル、エポキシ樹脂/アクリル酸エ
ステル、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロ
キシエチレンメタクレートが挙げられる。
【0267】又これらのインキには一般に知られている
着色剤が併用される。使用される着色剤としては、特開
昭63−44653号公報等に記載されている各種顔料及びア
ゾ顔料(アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶
性アゾ;モノアゾイエロ(PY−1、3)、ジスアゾイ
エロ(PY−12、13、14、17、83)、ピラゾロオレンジ
(PO−B−34)、バルカンオレンジ(PO−16)、縮
合アゾ系;クロモフタルイエロ(PY−93、95)、クロ
モフタルレッド(PR−144、166)、多環式顔料(フタ
ロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(PB−15、15
−1、15−3)、銅フタロシアニングリーン(PG−
7)、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット(P
V−23)、イソインドリノン系;イソインドリノンイエ
ロ(PY−109、110)、スレン系;ペリレン、ペリノ
ン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(マラ
カイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクト
リアブルーB)又無機顔料(酸化物;二酸化チタン、ベ
ンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性
炭酸カルシムウ、珪酸塩;含水珪酸塩、無水珪酸塩、金
属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、その他カ
ーボンブラック、黄鉛、群青、紺青)等が挙げられる。
またこれ等の顔料は遮光性物質として前述の樹脂層等に
添加しても構わない。この他に油溶性染料、分散性染料
等も使用される。その他インキを構成する原材料として
必要に応じて各種溶剤、分散剤、湿潤剤、消泡剤、レベ
リング剤、増粘剤、安定剤、架橋剤、ワックス等の添加
剤が使用される。これらのインキ組成物として用いられ
る合成樹脂や着色剤は塗料として成形品の表面に塗布し
て商品価値の向上、耐摩耗性の向上、遮光性の向上、写
真性良化等の目的で用いることも好ましい。
【0268】さらに本発明の写真感光材料用成形品の商
品価値向上、印刷インキの印刷が美しく、且つ彩えるよ
うにベースコートやトップコートとして各種の塗料を塗
布することができる。この塗料用樹脂と顔料については
前記記載のインキ用のものを用いることが出来るが特に
UV塗料、メラミンアルキド塗料、ウレタン塗料、メラ
ミン塗料が好ましい。トップコートは透明なラッカー塗
料、シリコーン系塗料、ウレタン塗料、アクリルラァカ
ー塗料を0.1〜30μm、好ましくは0.3〜20μm、特に好
ましくは0.5〜10μmの薄層で塗布することが好まし
い。
【0269】本発明の写真感光材料用成形品が適用可能
な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラ
ーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィルム、
印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、電算
写植フィルム及びペーパー、カラーまたは白黒ポジフィ
ルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィルム、
映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接ポジ型
フィルム及びペーパー等)
【0270】(2) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材
料、熱現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編
(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・
ティスクロージャー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD
−17029)等に記載されているもの。さらに、特開昭59−
12431号公報、同60−2950号公報、同61−52343号公報や
米国特許第4,584,267号明細書に記載されている転写方
式の熱現像カラー写真感光材料等))
【0271】(3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72
358号公報等に記載されているフォトサーモグラフィー
(感光・感熱画像形成方法)を用いた記録材料)
【0272】(4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モル
フォリノベンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイ
クロフィルム、複写用フィルム、印刷用版材等)
【0273】(5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パ
ラアジドベンゾエード、4,4'ジアジドスチルベン等
を含む感光材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材
等)
【0274】(6) キノンジアジド系写真感光材料(オル
ソーキノンジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系
化合物、例えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−
(2)−4−スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真
感光材料、例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用
フィルム等)
【0275】(7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等
を含む写真感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等)
【0276】(8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料
(例えば印刷用フィルム、IC用レジスト等)
【0277】これらの写真感光材料を長期間(6ヵ月以
上)写真性が良好な状態に維持できるように、本発明の
写真感光材料用成形品を用いて包装体とする時に、写真
感光材料が透湿度(JIS Z 0208の条件Bで測定)の
値が10g/m2・24時間以下、好ましくは5g/m2・24
時間以下、特に好ましくは2g/m2・24時間以下、酸
素透過度が50cc/m2・24時間・1気圧・20℃以下、好
ましくは35cc/m2・24時間・1気圧・20℃以下、特に
好ましくは20cc/m2・24時間・1気圧・20℃以下とな
るよう密封包装体とすることが好ましい。
【0278】その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等に
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
【0279】本発明の写真感光材料包装体は、上述した
写真感光材料用成形品を用いて写真感光材料が透湿度
(JIS Z 0208の条件Bで測定)が10g/m2・24時
間以下、酸素透過度(モコン同圧測定法)が50cc/m2
・24時間・1気圧・20℃以下で密封包装されていること
を特徴として構成されている。
【0280】透湿度が10g/m2・24時間を越えると、
水分により劣化する増感色素や各種添加剤等を数多く含
む写真感光材料の写真性を長期間(6ヵ月以上)良好な
状態に維持できない。さらに吸湿するとブロッキングし
やすくなるゼラチン層が少なくとも支持体の表裏のいず
れかに存在するためブロッキングが発生しやすくなり実
用化困難である。
【0281】酸素透過度が50cc/m2・24時間・1気圧
・20℃を越えると、酸素により劣化する増感色素やカプ
ラーその他の酸化されやすい写真感光材料の乳剤塗布層
中の添加剤が劣化して写真性が悪化するので実用化困難
である。特にカラーバランスを要求されるカラー写真感
光材料(ネガフィルム、ポジフィルム、印画紙、反転フ
ィルム、インスタントフィルム等)では実用化不可であ
る。
【0282】また、写真感光材料包装体の写真感光材料
用成形品に上述した防臭剤、芳香剤、吸湿剤又は脱酸素
剤を含有、付着又は塗設することができる。
【0283】
【作用】本発明の写真感光材料用成形品では、アクリル
酸共重合体樹脂が滑剤及び帯電防止剤等のブリードアウ
トを遅らせる。また、吸油物質は滑剤及び帯電防止剤等
を吸着しブリードアウトを防止する。酸化防止剤は樹脂
や添加剤の熱分解による写真感光材料の写真性に悪影響
を及ぼす物質が発生するのを防止している。さらに樹脂
や添加剤の熱劣化により発生するブツや着色故障(成形
品全体を黄色等に着色する他に黒褐色の焦げ等により斑
点状の着色を含む)を防止している。
【0284】
【実施例】本発明の写真感光材料用成形品の実施例を図
面に基づいて説明する。図1から図7までは、写真感光
材料用成形品の一つである写真感光材料用包装フィルム
の部分断面図である。
【0285】図1に示す写真感光材料用包装フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aのみからなる単層フィルムで形
成されている。
【0286】図2(a)に示す写真感光材料用包装フィル
ムは、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱
可塑性樹脂フィルム層1aと熱可塑性樹脂層2との2層
共押出しフィルムIIaで形成されている。
【0287】図2(b)に示す写真感光材料用包装フィル
ムは、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱
可塑性樹脂フィルム層1aと遮光性を有する熱可塑性樹
脂層2aとの2層共押出しフィルムIIaで形成されてい
る。
【0288】図3に示す写真感光材料用包装フィルム
は、本発明の写真感光材料用成形品としての遮光性熱可
塑性樹脂フィルム層1aと中間層3と性熱可塑性樹脂2
との2層共押出しフィルムIIIaで形成されている。
【0289】図4(a)に示す写真感光材料用包装フィル
ムは、2枚の上記図2(a)に記載の2層共押出しフィル
ムIIaを熱可塑性樹脂層2,2同士をブロッキングBに
より接着した積層フィルムIVaで形成されている。
【0290】図4(b)に示す写真感光材料用包装フィル
ムは、2枚の上記図2(b)に記載の2層共押出しフィル
ムIIaを熱可塑性樹脂層2a,2a同士をブロッキング
Bにより接着した積層フィルムIVaで形成されている。
【0291】図5に示す写真感光材料用包装フィルム
は、上記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1aに接着層4
を介してフレキシブルシート層5を積層した積層フィル
ムで形成されている。
【0292】図6に示す写真感光材料用包装フィルム
は、上記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1a、二軸延伸
フィルム層6にアンカーコート層7を介して金属真空蒸
着層8を加工した金属蒸着二軸延伸フィルム層9及びレ
キシブルシート層5が、接着層4を介して積層された積
層フィルムで形成されている。
【0293】図7に示す写真感光材料用包装フィルム
は、上記遮光性熱可塑性樹脂フィルム層1a、金属箔10
及びフレキシブルシート層5が、接着層4を介して積層
された積層フィルムで形成されている。
【0294】図8(a)は、本発明の写真感光材料用成形
品としての写真フィルムパトローネ用容器14の切断断面
図で、この写真フィルムパトローネ用容器14は、容器本
体15と蓋16とで構成されており、容器本体15及び蓋16の
両方が本発明の写真感光材料用成形品である。
【0295】図8(b)は、本発明の写真感光材料用成形
品としての他の写真フィルムパトローネ用容器14の実施
例断面図で、この写真フィルムパトローネ用容器14は容
器本体15と蓋16とで構成されており、容器本体15は、上
部開口部の内径(A+a)を底部の内径(A)よりa大
きくしたテーパーを有するようにした。このaの値は0.
001〜2mm、好ましくは0.01〜1.5mm、特に好ましくは0.
02〜1mm、最も好ましくは0.05〜0.5mmにする。この容
器本体15は本発明の写真感光材料用成形品である。
【0296】図9は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルムパトローネ用容器14の斜視図で、こ
の写真フィルムパトローネ用容器14は容器本体15と蓋16
とが一体に形成され、これらが本発明の遮光性熱可塑性
樹脂組成物で形成されている。
【0297】図10は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用スプール20の正面図で、この写真
フィルム用スプール20全体が本発明の遮光性熱可塑性樹
脂組成物で形成されている。
【0298】図11(a)及び(b)は、本発明の写真感光材料
用成形品としての結晶性樹脂写真フィルム用パトローネ
17の分解斜視図で、この写真フィルム用パトローネ17
は、パトローネ本体を構成する上部ケース18及び下部ケ
ース19と、装填される写真フィルムを巻きつけたスプー
ル20とで構成されている。そして、上部ケース18及び下
部ケース19及びスプール20が本発明の遮光性熱可塑性樹
脂組成物で形成されている。リサイクル適性を考慮する
とスプール20、上部ケース18、下部ケース19すべてが同
一又は同種の樹脂組成物で形成されていることが好まし
い。
【0299】図12は、本発明の写真感光材料用成形品と
してのレンズ付きフィルムユニット21の分解斜視図で、
このレンズ付きフィルムユニット21は、写真フィルムを
巻きつけたスプール20を光密に収納する写真フィルム用
パトローネ17をさらに光密に収納するための下部ケース
22と、この下部ケース22を遮光的に密封する上部ケース
23とで構成され、これらスプール20と下部ケース22及び
上部ケース23が本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形
成されている。リサイクル適性を考慮するとスプール2
0、上部ケース23、下部ケース22すべてが同一又は同種
の樹脂組成物で形成されていることが好ましい。
【0300】図13は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用遮光ケース24の断面図で、写真フ
ィルム用遮光ケース24は、容器本体15と蓋16が一体に構
成され、本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成され
ている。
【0301】図14は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての写真フィルム用カートリッジ25の分解斜視図で、
この写真フィルムカートリッジ25は、下部ケース26及び
上部ケース27と、これらに装填されるスプール28とで構
成されており、スプール28と下部ケース26及び上部ケー
ス27が本発明の遮光性熱可塑性樹脂組成物で形成されて
いる。リサイクル適性を考慮するとスプール28、下部ケ
ース26及び上部ケース27すべてが同一又は同種の樹脂組
成物で形成されていることが好ましい。
【0302】図15は、本発明の写真感光材料用成形品と
しての遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を用いた帯状写真
感光材料包装体の包装過程を示す図である。この図にお
いて、符号29は帯状写真感光材料、符号30は熱可塑性樹
脂フィルムガイド部材、符号31は遮光性熱可塑性樹脂樹
脂フィルムカバー部材、符号32はヒートシール、接着
剤、接合テープ等を用いた接合部、符号33は巻芯、符号
34は密封包装用ブッシュである。
【0303】〔実施例1〕図1に相当する写真感光材料
用遮光性インフレーションフィルム成形品である。結晶
性樹脂としてメルトフローレート(以後、MFRと表示
はJIS K 6760による値で、190±0.5℃で2.16kgの荷
重をかけたとき直径2.095mm、長さ8.0mmのオリフィスか
ら10分間に押し出されるポリエチレンのg数で示され
る)が2.0g/10分、密度(JIS K 6760による値)が
0.920g/cm3、結晶化度45%のエチレン・4メチルペン
テン−1共重合体樹脂70重量部とMFRが14g/10分、
密度が0.950g/cm3、結晶化度83%のホモポリエチレン
樹脂10重量部と、MFRが2.0g/10分、密度が0.925g
/cm3、結晶化度67%のホモポリエチレン樹脂19.50重量
部からなる混合樹脂99.75重量部と、滑剤としてエルカ
酸アミド0.05重量部、帯電防止剤として非イオン性帯電
防止剤であるグリセリンモノステアレート0.2重量部を
含むポリオレフィン系樹脂組成物100重量部と、酸化防
止剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤であるテ
トラキス〔メチレン−3(3・5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン0.10
重量部とn−オクタデシル−3−(4'−ヒドロキシ−
3',5'−ジ−tert−ブチルフェノール)プロピオネー
ト0.05重量部を混合したものを、エチレン・アクリル酸
共重合体樹脂としてMFRが5.5g/10分、密度が0.932
g/cm3、アクリル酸含有量が6.5重量%のエチレンアク
リル酸共重合体樹脂を30重量部、遮光性物質としてpH
が8.0、揮発分が0.8重量部、吸油量が76ml/100g、平
均粒子径が21mμのファーネスカーボンブラック3.3重
量部から成るポリオレフィン系樹脂組成物を用い、イン
フレーションフィルム成形装置(リップクリアランスが
1.1mm、直径が50cmφのリングダイ)を用いて樹脂温度1
90℃、ブローアップ比が1:1.2で厚さ70μmの遮光性
ポリオレフィン系樹脂インフレーションフィルムを成形
した。
【0304】この遮光性インフレーションフィルムは、
帯電防止性及び滑性が優れており、且つ経時による帯電
防止剤や滑剤のブリードアウトが小さく、ベトツキ及び
ブロッキングが発生せず、また、ヒートシール性も良好
であった。
【0305】〔比較例1〕実施例1のポリオレフィン系
樹脂組成物のエチレン・アクリル酸共重合体樹脂30重量
部の代わりにMFRが5.0g/10分、密度が0.919g/cm
3、結晶化度65%のホモポリエチレン樹脂30重量部を添
加し、2種の酸化防止剤添加量を0重量部に変更した外
は成形装置、成形条件は実施例1と同一であり、同一の
厚さである70μmの写真感光材料用遮光性ポリオレフィ
ン系樹脂インフレーションフィルム成形品である。
【0306】この遮光性インフレーションフィルムは、
経時による帯電防止剤や滑剤のブリードアウトが大き
く、ベトツキ及びブロッキングが発生し、また、ヒート
シール性も不良であった。さらに写真性に悪影響(カブ
リ増加)を及ぼし、ミクログリット等のブツが多発し、
写真感光材料用フィルム成形品としては実用化困難であ
った。
【0307】〔従来例1〕MFRが2.0g/10分、密度
が0.925g/cm3、結晶化度が67%のホモポリエチレン樹
脂99.75重量部、滑剤としてエルカ酸アミド0.05重量
部、帯電防止剤としてグリセリンモノステアレート0.2
重量部を含むポリオレフィン系樹脂組成物を用いて実施
例1と同一のインフレーションフィルム成形装置を用
い、同一成形条件で製造した厚さ70μmの遮光性低密度
ポリエチレン樹脂インフレーションフィルム成形品であ
る。
【0308】このインフレーションフィルムは、経時に
よる帯電防止剤や滑剤のブリードアウトが大きく、ベト
ツキ及びブロッキングが発生し、また、ヒートシール性
も不良であった。
【0309】〔実施例2〕図6に示す積層フィルムであ
る。実施例1の厚さ70μmの遮光性ポリオレフィン系樹
脂インフレーションフィルム成形品1aを用い、外側か
ら写真感光材料に悪作用を与えないフレキシブルシート
層5としての坪量70g/m2の未晒クラフト紙を厚さ13
μmのエクストルージョンラミネート低密度ホモポリエ
チレン樹脂接着層(樹脂温度305℃)4を介して厚さ15μ
mの二軸延伸ナイロン樹脂フィルム6に厚さ2μmのア
ンカーコート層7を施した後に、厚さ400Åのアルミニ
ウム真空蒸着層8を加工したアルミニウム真空蒸着二軸
延伸フィルム層9が厚さ13μmのエクストルージョンラ
ミネート低密度ホモポリエチレン樹脂接着層(樹脂温度3
15℃)4を介して実施例1の厚さ70μmの遮光性ポリオ
レフィン系樹脂インフレーションフィルム層1aが積層
された積層フィルムを作成し、2枚の実施例1の厚さ70
μmの遮光性ポリオレフィン系樹脂インフレーションフ
ィルム層1a,1a同士をヒートシール方法により製造
した密封遮光袋に8.9cm幅で巻長が180mの乳剤層を外側
にしたロール状カラー印画紙(7.6cmの外巻で肉厚が8mm
の紙巻芯使用)をセンターシールとマチを有するガセッ
ト袋形態に密封包装した包装体とした。
【0310】この包装体は密封遮光性、帯電防止性、物
理強度の優れた18℃に1年間貯蔵後も密封遮光性が優
れ、ヒートシール強度低下が少なく、帯電防止性が良好
で、エルカ酸アミドとグリセリンモノステアレートの遮
光性インフレーションフィルム層表面へのブリードアウ
トも適度で、感光乳剤層とのブロッキングや感光乳剤層
への転写による現像阻害や白粉の付着の発生がなく、ロ
ール状カラー印画紙の最外周部分(一般にはガイド用と
して品質保証外の部分)もプリント写真として利用でき
る予想外の効果を有するものであった。
【0311】〔実施例3〕図7に示す積層フィルムであ
る。実施例2の厚さ15μmの二軸延伸ナイロン樹脂フィ
ルム層6に、厚さ2μmのアンカーコート層7を介して
厚さ400Åのアルミニウム真空蒸着層8を施したアルミ
ニウム真空蒸着二軸延伸ナイロンフィルム層9の代わり
に、金属箔10である厚さ7μmのアルミニウム箔を用い
た他は実施例2と同一の層構成の積層フィルムを作成
し、実施例2と同形状のロール状カラー印画紙包装体と
した。この包装体も実施例2と同様1年経時後の特性も
優れた予想外の効果を有するものであった。
【0312】〔実施例4〕実施例2のフレキシブルシー
ト5である坪量70g/m2の未晒クラフト紙の代わり
に、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム層
1aを用い最内層として実施例1の厚さ70μmの遮光性
ポリオレフィン系樹脂インフレーションフィルム層1a
を用いた他は実施例2と同一の層構成の積層フィルムを
作成し、実施例2と同形状のロール状カラー印画紙包装
体とした。この包装体も実施例2と同様1年経時後の特
性も優れた予想外の効果を有するものであった。実施例
2よりさらに最外層も無塵性の二軸延伸ポリエステル樹
脂フィルムを用いているので塵の発生がない好ましいも
のであった。
【0313】〔比較例2〕実施例2の最内層である実施
例1の厚さ70μmの遮光性ポリオレフィン系樹脂インフ
レーションフィルム成形品1aの代わりに、比較例1の
厚さ70μmの遮光性ポリオレフィン系樹脂インフレーシ
ョンフィルム成形品を用いた他は実施例4と同一の層構
成の積層フィルムを作成し、実施例2と同形状のロール
状カラー印画紙包装体とした。この包装体は、作成当初
は実施例2と略同等の特性(但し、最内層のブツの発生
は多い欠点あり)を有するものであったが、1年経過後
はエルカ酸アミドとグリセリンモノステアレートの表面
へのブリードアウトが多く、乳剤層を外側にしたロール
状カラー印画紙の感光乳剤層に転写し、感光乳剤層との
ブロッキングのため袋から取り出す時にスタチックマー
クが発生するだけでなく、エルカ酸アミドとグリセリン
モノステアレートの転写による現像阻害により現像ムラ
が発生し、最外周部分はプリント写真として利用できな
いものであった。
【0314】〔従来例2〕実施例2の最内層である実施
例1の厚さ70μmの遮光性ポリオレフィン系樹脂インフ
レーションフィルム成形品1aの代わりに、従来例1の
厚さ70μmの遮光性低密度ホモポリエチレン樹脂インフ
レーションフィルム成形品を用いた他は実施例2と同一
の層構成の積層フィルムを作成し、実施例2と同形状の
ロール状カラー印画紙包装体とした。この包装体は、作
成当初から密封遮光性、ヒートシール強度、ホットタッ
ク性等が実施例2より大巾に劣るものであったが、1年
経過後はエルカ酸アミドとグリセリンモノステアレート
の最内層表面へのブリードアウトが多く、ヒートシール
強度が半分程度に低下するだけでなく、内容物の重量だ
けでもヒートシール部の剥離が発生することがあり、完
全密封遮光性を確保することを必須とする写真感光材料
用遮光袋としては問題のあるものであった。さらに、ブ
リードアウトが多く、乳剤層を外側にしたロール状カラ
ー印画紙の感光乳剤層に転写し、感光乳剤層とのブロッ
キング発生のため袋から取り出す時にスタチックマーク
が発生した。さらにエルカ酸アミドとグリセリンモノス
テアレートの感光乳剤層への転写ムラによる現像進行ム
ラが発生し、最外周部分はプリント写真として利用でき
ないものであった。
【0315】次に、写真感光材料用成形品の一つである
射出成形品について実施例で本発明の特徴と効果を説明
するが、実施例は代表例であり本発明はこれらに限定さ
れるものでなく、特許請求の範囲、明細書に記載された
内容から同業者なら容易に類推可能なものはすべて含む
ことはいうまでもない。
【0316】〔実施例A〕図8に相当する写真フィルム
パトローネ用容器本体である。結晶性樹脂としてMIが
35g/10分(ASTM D−1238,温度230℃,荷重2.16
kgfで測定)、密度が0.900g/cm3(ASTM D−150
5)、結晶化度が93%のプロピレン・エチレンランダム
共重合体樹脂99.85重量部、滑剤としてオレイン酸アミ
ド0.05重量部、帯電防止剤としてポリオキシエチレンソ
ルビタンステアレート0.1重量部を含むポリプロピレン
系樹脂組成物100重量部と、酸化防止剤としてヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤であるテトラキス〔メチレン
−3(3・5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕メタン0.10重量部とn-オクタデ
シル−3−(4'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブ
チルフェノール)プロピオネート0.10重量部を混合した
ものを用い、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂として
MFR(ASTM D−1238,温度190℃,荷重2.16kgf
で測定)が13g/10分、密度(ASTM D−1505)が0.
940g/cm3、コモノマー含有量が8重量%のエチレンア
クリル酸共重合体樹脂20重量部、有機造核剤としてステ
アリン酸マグネシウムで表面処理した1・3,2・4−
ジ−(メチルベンジリデン)ソルビトールを0.15重量部
からなるプロピレン系樹脂組成物を用い、射出成形装置
を用いて(キャビティー数24ヶ、型締圧150t)、樹脂
温度220℃で写真フィルムパトローネ用容器本体を成形
サイクル8秒で射出成形した写真感光材料用射出成形品
である。この射出成形品は、着色故障、写真感光材料の
写真性に悪影響を与えることがなく、滑剤、帯電防止
剤、酸化防止剤のブリードアウトによる故障もなく、且
つショートショット等の致命的な成形故障がほとんど発
生せず、変形も発生しなくなったので長期間連続無人射
出成形が可能になった。
【0317】この射出成形品である写真フィルムパトロ
ーネ用容器本体は成形サイクルが早く、容器本体同士の
滑性が良好で高速空送適性が優れ、擦り傷が発生しにく
く、帯電防止性も優れ、塵の付着が少なく写真フィルム
用パトローネの容器本体への出し入れ適性も優れたもの
であった。さらに、外観が非常に良好であり、5mの高
さからコンクリートの床への落下強度が非常に大きく、
特に0℃以下の低温度条件での落下衝撃強度がエチレン
・アクリル酸共重合体樹脂未添加の比較例Aの写真フィ
ルムパトローネ用容器本体の2倍以上に大きくなり好ま
しいものっであった。
【0318】また、18℃に1年間貯蔵後も滑剤のオレイ
ン酸アミドと帯電防止剤のポリオキシエチレンソルビタ
ンステアレートの容器本体の表面へのブリードアウトが
少なく、べとつきや塵の付着及び白粉の発生も少なく外
観の優れた、衝撃強度や滑性、帯電防止性が優れた写真
フィルムパトローネ用容器本体であった。
【0319】予想外の効果として、経時によるポリプロ
ピレン系樹脂の結晶化進行による成形収縮がエチレン・
アクリル酸共重合体樹脂添加効果により減少することが
判明した。
【0320】〔実施例B〕図8に相当する写真フィルム
パトローネ用容器本体である。実施例Aのプロピレン系
樹脂組成物にさらに遮光性物質としてステアリン酸亜鉛
で表面処理した二酸化チタン無機顔料を5重量部添加し
た遮光性プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂を
用いて実施例Aと同一射出成形装置、同一金型を用い、
樹脂温度220℃で着色写真フィルムパトローネ用容器本
体を成形サイクル7秒で射出成形した写真感光材料用射
出成形品である。この写真フィルムパトローネ用容器本
体は、致命的な成形故障の発生がなく、長期間連続無人
射出成形が可能な外観の優れたものであった。
【0321】この射出成形品である写真フィルムパトロ
ーネ用容器本体は、実施例Aより1秒成形サイクルを短
縮しても座屈や底ヒケ等の変形が発生せず、着色故障の
発生もほとんどなく、落下強度も実施例Aより非常に大
きく常温(20℃)ではワレ発生が0%であった。0℃以
下の低温度条件での落下強度も比較品Aより大きく、ワ
レ発生率も半分以下に減少する良好のものであった。
【0322】さらに、白色不透明であるが、容器本体の
まま太陽光下に3時間放置されても熱変形が発生せず、
防熱性で容器内の温度上昇も実施例Aのように大きくな
く、写真フィルム用パトローネのスプールの熱変形も発
生せず、写真フィルムの写真性の劣化もほとんどない優
れたものであった。さらに、白色地色なので転写印刷適
性が優れ、転写印刷も美しく商品価値の高いものであっ
た。さらにまた曲面高速印刷機適性も優れたものであっ
た。
【0323】18℃に1年間貯蔵後も滑剤のオレイン酸ア
ミドと帯電防止剤のポリオキシエチレンソルビタンステ
アレートの容器本体の表面へのブリードアウトも少な
く、ベトツキや塵の付着や白粉の発生が吸油物質である
二酸化チタンを含むので実施例Aよりさらに少なくな
り、且つ白色外観との相乗効果によりほとんど白粉が凝
集できない優れたものであった。
【0324】〔実施例C〕図9に相当する身と蓋がヒン
ジにより一体化された身蓋一体の角形写真フィルムパト
ローネ用容器である。
【0325】実施例Bと同一のプロピレン・エチレンラ
ンダム共重合体樹脂を用い、図9に相当する身蓋一体角
形写真フィルムパトローネ用容器本体を1ヶ取り試作金
型を用いて射出成形方法により作成した。
【0326】特性については、実施例Bと略同様の優れ
たものであり、さらに角型なので積み重ね適性、店頭陳
列適性を有するもので紙製の化粧小箱を除去することが
でき、CIマークや各種の印刷が白色不透明の地色なの
で彩え、且つ実施例Bでも記載したように、白色不透明
の地色なので太陽光を反射して店頭に陳列しても容器の
熱変形が発生せず、容器内の温度上昇も少なく、従って
スプールの変形や写真フィルムの写真性の劣化も少な
く、帯電防止性に優れ、吸油物質である二酸化チタンを
含むので滑剤、酸化防止剤、核剤の容器表面へのブリー
ドアウトが少なく、塵の付着も少ない優れたもので産業
廃棄物減少、アフターユース用途の多い好ましいもので
ある。
【0327】〔比較例A〕図8に相当する写真フィルム
パトローネ用容器本体である。実施例Aから2種のヒン
ダードフェノール系酸化防止剤0.2重量部と、エチレン
・アクリル酸共重合体樹脂20重量部を除去した他は実施
例Aと同一のプロピレンエチレンランダム共重合体樹脂
組成物を用い、同一成形装置、同一金型を用いて作成し
た写真フィルムパトローネ用容器本体を成形サイクル8
秒で射出成形した写真感光材料用射出成形品である。
【0328】この射出成形品である写真フィルムパトロ
ーネ用容器本体は、成形直後においては0℃以下の低温
条件での落下強度が劣る外は略実施例Aと同じ特性、寸
法精度、透明性を有する優れたものであった。
【0329】しかし、18℃の低温倉庫に1年間貯蔵後に
おいては結晶化が進行したために、常温での落下強度も
実施例Aより悪化し、表面に滑剤のオレイン酸アミドと
帯電防止剤のポリオキシエチレンソルビタンステアレー
トがブリードアウトして写真フィルムに白粉が多少付着
するようになった。
【0330】また、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
の添加量が0重量部のため、長期連続成形していると樹
脂が金型等の滞留部分で分解してアルデヒド等を発生し
て写真感光材料にカブリや増減感等の悪作用を及ぼし、
樹脂焼けが発生して着色故障やブツ(黒色の固り)とな
ってゲート詰まりを発生させたり、ショートショットが
発生しやすくなり無人連続成形が困難である。
【0331】〔実施例D〕図8に相当する写真フィルム
用容器本体である(透明容器本体)。MFR(ASTM
D−1238,温度190℃,荷重2.16kgfで測定)が9g/
10分、密度(ASTM D−1505)が0.973g/cm3、結晶
化度(X線回折法)が97%、ヘイズ(ASTM D−100
3)が72%、曲げ弾性率(ASTM D−790)が15,600k
g/cm2、ショア硬度(ASTM D−2240)が74D、23℃
のノッチ付アイゾット衝撃強度(ASTM D−256)が
4.1kg・cm/cm、ビカット軟化点(ASTM D−1525)
が131℃、融点(ASTM D−2117)が140℃、破断点
伸び(ASTMD−638)が358%の超高密度ホモポリエ
チレン樹脂98.8重量%と、ラジカル捕獲剤として1・1
−ジフェニル−2−ビクリルヒドラジル0.1重量%、酸
化防止剤として融点が100℃以上のヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤であるペンタエリスリチル−テトラキス
〔3−(3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン0.1重量%と燐系酸化防止
剤である一般式
【0332】
【化16】
【0333】{式中、R1は第三ブチル基または第三ア
ミル基を示し、R2は炭素原子数1〜9のアルキル基を
示し、R3は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキ
ル基を示し、R4は炭素原子数1〜30のアルキル基また
は炭素原子数6〜15のアリール基を示す。}の有機環状
燐化合物0.05重量%、有機造核剤として1・3,2・4
−ジ(パラメチルベンジリデン)ソルビトール(新日本
理化KK製,ゲルオールMD)0.2重量%、防滴剤とし
てグリセリンモノステアリン酸エステル0.1重量%、滑
剤としてステアリル乳酸カルシウム0.1重量%とエルカ
酸アミド0.05重量%、ステアリン酸マグネシウム0.3重
量%、A型ゼオライト0.2重量%から成るホモポリエチ
レン樹脂組成物を用いた。
【0334】そして型締圧150tのトグル式射出成形機
{住友重機製,ネスタール(商品名)}及びキャビティ
数24ヶのホットランナー型式の金型を用い、樹脂温度20
0℃で、図8に示す写真フィルム用容器本体を作成し
た。
【0335】容器本体の内側壁面には0.25μmの高低差
を有する縦筋状の粗雑面が形成され、容器本体の外側壁
面には0.15μmの高低差を有する格子状の粗雑面が形成
されている。
【0336】本発明の容器本体は、ヘイズが31%と良好
で容器本体中の写真フィルムパトローネのデザインや印
刷を容器本体に密封した状態で良好な色彩、はっきりし
た印刷として観察可能になった。また、写真感光材料の
写真性が良好(カブリの発生が少なく、感度変動が少な
い)であり、樹脂や添加剤の熱劣化も少なく着色故障や
ブツ(異物状の黒褐色の固り)の発生もほとんどなくな
った。致命的な成形故障の発生がなくなり、長期間連続
無人射出成形が可能であり、外観も優れたものであっ
た。また、結晶化度が97%と高い樹脂を用いたので剛性
が大きく、耐摩耗性に優れ、冷却時間を大幅に短縮可能
になり6秒成形が可能になった。また、容器本体の内側
壁面に0.25μmの高低差を有する縦筋状の粗雑面を形成
した効果も加わり、座屈や底ヒケの発生が皆無となり、
容器本体からコアが抜ける時も音が発生しなかった。
【0337】低温下での落下強度も向上し、0℃の高さ
からISO 400の写真ネガフィルム36枚撮り)入密封状
態で5mの高さからコンクリートの床に落下させても割
れが皆無(0%)であった。さらにまた、1年間低温倉
庫に保管後、容器本体から写真フィルムパトローネを取
り出す時も従来の異臭が気づかない程度まで減少してお
り、容器本体の周壁に水滴も観察されなくなった。写真
性能の劣化も5%以内であり撮影に全く支障のない優れ
たものであった。
【0338】〔実施例E〕図8に相当する写真フィルム
用容器本体である(遮光性容器本体)。MFR(AST
M D−1238,温度190℃,荷重2.16kgfで測定)が18g
/10分、密度(ASTM D−1505)が0.963g/cm3、結
晶化度(X線回折法)が92%、ヘイズ(ASTM D−1
003)が65%、曲げ弾性率(ASTM D−790)が12,80
0kg/cm2、ショア硬度(ASTM D−2240)が70D、23
℃のノッチ付アイゾット衝撃強度(ASTM D−256)
が4.7kg・cm/cm、ビカット軟化点(ASTM D−152
5)が122℃、融点(ASTM D−2117)が133℃、破断
点伸び(ASTMD−638)が500%以上の高密度ホモポ
リエチレン樹脂と、イオン交換機能を有する無機物質と
してA型ゼオライト0.3重量%、酸化防止剤としてヒン
ダードフェノール系酸化防止剤であるペンタエリスリチ
ル−テトラキス〔3−(3・5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロシフェニル)プロピオネート〕メタン0.1重量%と
燐系酸化防止剤であるトリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト0.05重量%、有機造核剤として1
・3,2・4−ジ(パラメチルベンジリデン)ソルビト
ール(新日本理化KK製,ゲルオールMD)0.2重量%、
防滴剤としてグリセリンモノステアリン酸エステル0.1
重量%、滑剤としてステアリル乳酸カルシウム0.1重量
%とエルカ酸アミド0.05重量%、ステアリン酸亜鉛0.2
重量%で表面被覆した吸油物質である平均粒子径が21m
μ、pHが8.0、吸油量が87ml/100g、硫黄含有量が0.
3重量%、揮発成分0.3重量%のオイルファーネスカーボ
ンブラック0.8重量%から成るホモポリエチレン樹脂組
成物を用いた。
【0339】そして、型締圧150tのトグル式射出成形
機{住友重機製,ネスタール(商品名)}及びキャビテ
ィ数24ヶのホットランナー型式の金型を用い、樹脂温度
200℃で、図8に示す写真フィルム用容器本体を作成し
た。
【0340】容器本体の内側壁面には0.25μmの高低差
を有する縦筋状の粗雑面が形成され、容器本体の外側壁
面には0.15μmの高低差を有する格子状の粗雑面が形成
されている。
【0341】本発明の容器本体は、カーボンブラックの
均一分散性が向上し、写真感光材料の写真性が良好(カ
ブリの発生が少なく、感度変動が少ない)であり、樹脂
のヘイズが高い高密度ホモポリエチレン樹脂を用いたの
で遮光能力が優れ、着色故障が皆無になり、ブツの発生
もほとんどなく、致命的な成形故障の発生がなくなり、
長期間連続無人射出成形が可能な外観の優れたものであ
った。また、結晶化度が92%と高い樹脂を用いたので剛
性が大きく、耐摩耗性に優れ、冷却時間を短縮可能にな
り7秒成形が可能になった。また、容器本体の内側壁面
に0.25μmの高低差を有する縦筋状の粗雑面を形成した
効果も加わり、座屈や底ヒケの発生が皆無となり、容器
本体からコアが抜ける時も音が発生しなかった。
【0342】〔実施例F〕図10に相当する写真フィルム
用スプールである。MFRが40g/10分、密度が0.90g
/cm3、結晶化度が95%、曲げ弾性率(ASTM D−79
0)が12,500kg・cm/cm、分子量分布(重量平均分子量
/数平均分子量)が4.5のプロピレン含有量が98重量%、
エチレン含有量が2重量%からなるプロピレンエチレン
ランダム共重合体樹脂70重量部、MFRが25g/10分、
密度が0.925g/cm3、オルゼン剛性が2,800kg/cm2(J
IS K−7106) 、分子量分布(重量平均分子量/数平
均分子量)が3.5のエチレン含有量が96重量部、ブテン−
1含有量が4重量%からなる低圧気相法のエチレン・ブ
テン−1共重合体樹脂29.5重量部と、滑剤のエルカ酸ア
ミド0.10重量部とヒドロキシステアリン酸カルシウム0.
2重量部及び帯電防止剤のモノグリセライド含有量が95
%のステアリン酸モノグリセライド0.2重量%を含むプ
ロピレンエチレンランダム共重合体樹脂100重量部と、
酸化防止剤としてビタミンE(α−トコフェロール)0.
10重量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤である
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(一般にB
HTと言われている)0.05重量部を混合したものを用
い、無機造核剤としてジメチルポリシロキサン0.2重量
部で表面処理した炭酸カルシウム0.3重量部からなるプ
ロピレン・エチレンランダム共重合体系樹脂組成物を用
いて型締圧150tの射出成形機、キャビティー数24ヶの
ホットランナータイプの金型で樹脂温度205℃条件で図1
0に相当する写真フィルム用スプールを成形サイクル8
秒で射出成形した写真感光材料用射出成形品である。
【0343】この写真フィルム用スプールは着色故障、
ショートショット、遮光性不良等の致命的な成形故障が
ほとんど発生なく、滑性が非常に良好で金型からの取り
出し性が良好になり、変形の発生がなくなり長期間連続
無人射出成形が可能になった。従来のポリスチレン樹脂
製で写真フィルムの引出しトルクを小さくするために、
フランジ部分に界面活性剤を塗布していた写真フィルム
用スプールに比較して、この射出成形品である写真フィ
ルム用スプールは成形サイクルが早く、擦り傷や摩耗の
発生が少なく、滑性が良好で写真フィルムの引出しトル
クが小さく、電池による自動写真フィルム巻き上げ方式
のカメラにおいて特に効果を発揮し、撮影途中での巻き
上げストップが大巾に減少し、電池の消耗が大巾に減少
する優れたものであった。さらに耐薬品性、耐溶剤性も
大巾に良好した優れたもので、各種薬品を扱う現像所や
高温から低温まで幅広い温度範囲の条件下で世界中で使
用される写真フィルム用スプールとして好ましいもので
あった。
【0344】予想外の効果としては、写真フィルムのカ
ブリが減少(濃度で0.03減少)し、遮光能力が15%向上
(遮光性物質を15%減少しても略同等の遮光性を有する
ことをいう)し、遮光性物質の均一分散性が向上し、従
来の結晶性樹脂であるプロピレン・エチレンランダム共
重合体樹脂を用いた場合に発生した肉厚部のヒケ、フラ
ンジのソリ、大きな成形収縮率が問題ない程度まで良化
した。
【0345】このように、各種特性を向上させながら滑
剤や帯電防止性のブリードアウトの発生も少ない優れた
ものであった。これは、特殊ファーネスカーボンブラッ
クとビタミンEを併用した相剰効果により、樹脂の熱や
酸素の存在下での分解時に発生する写真フィルムに悪作
用を及ぼすアルデヒド等の発生を減少させ、ビタミンE
の着色により遮光能力を向上させ、分子量分布の小さい
プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂と、エチレ
ン・ブテン−1共重合体樹脂を併用することにより成形
収縮率を小さくし、ヒケ、フランジのソリを減少した射
出成形品とした効果によるものと思われる。
【0346】〔実施例G〕図11に相当する樹脂製の写真
フィルム用パトローネである。実施例Dの樹脂組成を用
いて、射出成形方法により図11のポリプロピレン系樹脂
製写真フィルム用パトローネを作成したが、実施例Fと
同様各種の特性が優れた写真感光材料用射出成形品であ
った。特に滑性と耐摩耗性及び射出成形性に優れ、写真
フィルムの送り出し、巻き取り両トルクが小さく撮影途
中でストップする故障が皆無となった。
【0347】以下、好ましい態様を記載する。 (1) 容器本体用樹脂としてメルトフローレート(AST
M D−1238,温度190℃,荷重2.16kgfで測定した値)
が5〜40g/10分、密度が0.950〜0.985g/cm3、X線
回折法による結晶化度が80%以上、曲げ剛性(ASTM
D−747)が8000kg/cm2以上、ビカット軟化点(AST
M D−1525)が115℃以上のホモポリエチレン樹脂及び
/又はエチレン・αオレフィン共重合体樹脂が50重量%
以上が好ましく、70重量%が特に好ましく、90重量%以
上が最も好ましい。
【0348】(2) 容器本体用樹脂中に酸化防止剤0.001
〜2重量%と、造核剤0.01〜2重量%と、滑剤0.001〜
5重量%含むことが透明性向上、樹脂及び造核剤の熱劣
化防止、射出成形性向上、写真フィルムの写真性に悪影
響を及ぼす物質の発生防止、着色物質発生の防止等の点
で好ましい。
【0349】(3) 残留重合触媒が写真フィルムの写真性
に悪影響を及ぼすのを防止するために金属石けん(好ま
しくは、ステアリル乳剤カルシウム、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、パルミチン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等)
を0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%、特に
好ましくは0.05〜1重量%含むポリオレフィン樹脂組成
物を用いて射出成形された容器本体。
【0350】(4) 有機造核剤を0.01〜2重量%と酸化防
止剤を0.001〜2重量%含む190℃以上の熱履歴を1回以
上経たポリオレフィン樹脂組成物から成る容器本体。
【0351】(5) 容器本体のヘイズ(ASTM D−1003
に準拠して測定した容器本体周壁部及び/又は底部の平
均厚さ0.4〜1.2mmの時の値)が80%以下、好ましくは60
%以下、特に好ましくは40%以下、最も好ましくは30%
以下であることが容器本体内の写真フィルムパトローネ
に印刷された文字やマーク等を容器本体の外から目で確
認可能にする透明容器本体としては好ましい(本発明の
ヘイズはASTM D−1003に準拠して測定した周壁
部、底部をそのままの厚さで測定した値をいう。)。
【0352】(6) 酸化防止剤として融点が100℃以上、
好ましくは120℃以上のヒンダードフェノール系酸化防
止剤及び/又は燐系酸化防止剤の1種以上の合計含有量
が0.001〜2重量%含むポリオレフィン樹脂組成物から
成る容器本体。
【0353】(7) 結晶性樹脂がポリオレフィン樹脂であ
る写真感光材料用成形品。
【0354】(8) 酸化防止剤として少なくともビタミン
Eを含んでいる写真感光材料用成形品
【0355】(9) 成形品が樹脂フィルム成形品である写
真感光材料用成形品
【0356】(10)成形品が射出成形品である写真感光材
料用成形品
【0357】(11)酸化防止剤としてフェノール系酸化防
止剤の1種以上と、燐系酸化防止剤の1種以上を合計量
で0.001〜2重量%含んでいる写真感光材料用成形品
【0358】(12)ヘイズ(ASTM D−1003)が80%以
下、好ましくは60%以下、特に好ましくは40%以下、最
も好ましくは30%以下の写真フィルム用容器である写真
感光材料用成形品
【0359】(13)造核剤を0.01〜5.0重量%とX線回折
法による結晶化度が75%以上のホモポリエチレン樹脂及
び/又はエチレン・αオレフィン共重合体樹脂を70重量
%以上含むヘイズ(ASTM D−1003)が80%以下、好
ましくは60%以下、特に好ましくは40%以下、最も好ま
しくは30%以下の写真フィルム用容器である写真感光材
料用成形品
【0360】(14)アクリル酸共重合体樹脂を5〜45重量
%、好ましくは7〜40重量%、特に好ましくは10〜35重
量%含む写真フィルム用容器である写真感光材料用成形
品。
【0361】
【発明の効果】本発明は、滑剤及び帯電防止剤の経時ブ
リードアウトを減少させることができるので、滑性、帯
電防止性を長時間持続させることができるとともに、ブ
リードアウトによる白粉の発生を減少させることができ
る。また、樹脂や添加剤の熱劣化によるブツや着色故障
が発生するのを防止するとともに、写真感光材料のカブ
リ増加や感度変動を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真感光材料用包装フィルムの部分断面図である。
【図2】 (a)及び(b)は、本発明の写真感光材料用成形
品の実施例である写真感光材料用包装フィルムの部分断
面図である。
【図3】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真感光材料用包装フィルムの部分断面図である。
【図4】 (a)及び(b)は、本発明の写真感光材料用成形
品の実施例である写真感光材料用包装フィルムの部分断
面図である。
【図5】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真感光材料用包装フィルムの部分断面図である。
【図6】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真感光材料用包装フィルムの部分断面図である。
【図7】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真感光材料用包装フィルムの部分断面図である。
【図8】 (a)は本発明の写真感光材料用成形品の実施
例である身蓋別体型の写真フィルム用容器の断面図であ
る。(b)は本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る身蓋別体型の他の写真フィルム用容器の断面図であ
る。
【図9】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る身蓋一体角型の写真フィルム用容器の断面図である。
【図10】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真フィルム用スプールの正面図である。
【図11】 (a)は本発明の写真感光材料用成形品の実施
例である樹脂製の写真フィルム用パトローネの分解斜視
図である。(b)は本発明の写真感光材料用成形品の実施
例である樹脂製の写真フィルム用パトローネの斜視図で
ある。
【図12】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
るレンズ付きフィルムユニットの分解斜視図である。
【図13】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る身蓋一体角形の写真フィルム用ケースの断面図であ
る。
【図14】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る写真フィルム用カートリッジの分解斜視図である。
【図15】 本発明の写真感光材料用成形品の実施例であ
る遮光性熱可塑性樹脂フィルム層を具備した遮光性フィ
ルムを用いた帯状写真感光材料包装体の包装過程を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1a…遮光性熱可塑性樹脂フィルム層(写真感光材料用
成形品) 2,2a…熱可塑性樹脂フィルム層 3a…中間層 4…接着層 5…フレキシブルシート 9…金属蒸着二軸延伸フィルム層 10…金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 103 7148−4F B65D 1/09 85/672 7445−3E

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性樹脂と滑剤及び/又は帯電防止剤
    とを含む結晶性樹脂組成物100 重量部、酸化防止剤0.00
    1〜2.0重量部、アクリル酸共重合体樹脂5〜90重量部の
    割合で構成される成形樹脂組成物からなる写真感光材料
    用成形品
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂50重量%以上、滑剤
    及び/又は帯電防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.0
    01〜2.0重量%、イオン交換機能を有する無機系物質0.0
    1〜10重量%含むポリオレフィン系樹脂組成物からなる
    写真感光材料用成形品
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂50重量%以上、滑剤
    及び/又は帯電防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.0
    01〜2.0重量%、吸油量が50ml/100g以上の吸油物質0.
    01〜30重量%含むポリオレフィン系樹脂組成物からなる
    写真感光材料用成形品
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン樹脂40重量%以上、滑剤
    及び/又は帯電防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.0
    01〜2.0重量%、アクリル酸共重合体樹脂5〜45重量%
    含むポリオレフィン系樹脂組成物からなる写真感光材料
    用成形品
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂20重量%以上、滑剤
    及び/又は帯電防止剤0.01〜5.0重量%、酸化防止剤0.0
    01〜2.0重量%、アクリル酸共重合体樹脂5〜75重量
    %、遮光性物質0.01〜30重量%含むポリオレフィン系樹
    脂組成物からなる写真感光材料用成形品
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン樹脂50重量%以上、表面
    処理物質で表面処理した屈折率(Larsenの油浸法で測
    定)が1.50以上、吸油量が50ml/100g以上の遮光性物
    質0.01〜30重量%、酸化防止剤、ラジカル捕獲剤及び酸
    化防止相乗効果剤の1種以上を0.001〜2.0重量%、滑剤
    及び/又は帯電防止剤0.01〜5.0重量%を含む写真感光
    材料用成形品
  7. 【請求項7】 遮光性物質がpH6.0〜9.0、平均粒子径
    が10〜120mμ、揮発成分が2.0%以下、吸油量が50ml/
    100g以上のファーネスカーボンブラックである請求項
    5記載の写真感光材料用成形品
  8. 【請求項8】 脂肪酸金属塩を0.01〜2.0重量%含んで
    いる請求項1、2、3、4、5又は6記載の写真感光材
    料用成形品
  9. 【請求項9】 エチレン・プロピレンゴムを3〜50重量
    %含んでいる請求項1、2、3、4、5又は6記載の写
    真感光材料用成形品
  10. 【請求項10】 シリコーンオイルを含んでいる請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の写真感光材料用成形品
  11. 【請求項11】 容器本体がメルトフローレート(AST
    M D−1238,温度190℃,荷重2.16kgfで測定した値)
    が5〜60g/10分、密度(ASTM D−1505)が0.941g
    /cm3〜0.985g/cm3、X線回折法による結晶化度が75
    %以上、曲げ剛性(ASTM D−747)が6000kg/cm2
    以上、ショア硬度(ASTM D−2240)が60D以上、2
    3℃のノッチ付アイゾット衝撃強度(ASTM D−25
    6)が2.0kg・cm/cm以上、ビカット軟化点(ASTM
    D−1525)が110℃以上、融点(ASTM D−2117)が
    120℃以上のホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレン
    ・αオレフィン共重合体樹脂50重量%以上と、無機及び
    有機造核剤の1種以上を0.01〜2重量%と、酸化防止剤
    及びラジカル捕獲剤の1種以上を0.001〜2重量%含む
    ポリエチレン系樹脂組成物で形成されている写真フィル
    ム用容器である写真感光材料用成形品
  12. 【請求項12】 容器本体がメルトフローレートが5〜80
    g/10分、密度が0.941g/cm3〜0.985g/cm3、X線回
    折法による結晶化度が75%以上、曲げ剛性が6000kg/cm
    2以上のホモポリエチレン樹脂及び/又はエチレン・α
    オレフィン共重合体樹脂50重量%以上と炭素原子数3以
    上のカルボン酸とα−位にアミノ基または水酸基を有す
    る含窒素複素環化合物との共結晶化合物及び/又は2価
    以上の脂肪族アミンの脂環式カルボン酸アミド化合物か
    ら成る有機造核剤を0.01〜5重量%含むヘイズが80%以
    下のポリエチレン系樹脂組成物で形成されている写真フ
    ィルム用容器である写真感光材料用成形品
  13. 【請求項13】 容器本体が有機環状燐化合物、融点80℃
    以上のヒンダードフェノール系酸化防止剤、ラジカル捕
    獲剤及び酸化防止相乗効果剤の1種以上を含むポリオレ
    フィン系樹脂組成物から形成されている請求項11又は12
    に記載の写真感光材料用成形品
  14. 【請求項14】 脱酸素剤、脱臭剤、吸湿剤、防滴剤及び
    イオン交換機能を有する無機系物質の1種以上を含む請
    求項1、2、3、4、5、6、11又は12記載の写真感光
    材料用成形品
  15. 【請求項15】 請求項1、2、3、4、5、6、11又は
    12記載の写真感光材料用成形品を用いて写真感光材料が
    透湿度(JIS Z 0208の条件Bで測定)が10g/m2
    ・24時間以下、酸素透過度(ASTM D−3985)が50cc
    /m2・24時間・1気圧・20℃以下で密封包装されてい
    ることを特徴とする写真感光材料包装体
  16. 【請求項16】 写真感光材料用成形品の表面にCASコ
    ード、バーコード、CIマーク、商品名、取扱い説明、
    商品識別マーク、商品識別色の少なくとも1以上を印刷
    又はこれらを印刷したラベルを貼り付けた請求項15記載
    の写真感光材料包装体
  17. 【請求項17】 写真感光材料に防臭剤、芳香剤、吸湿剤
    及び脱酸素剤が含有、印刷、付着又は塗設されている請
    求項15記載の写真感光材料包装体
JP14783893A 1992-06-19 1993-06-18 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体 Pending JPH0667357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14783893A JPH0667357A (ja) 1992-06-19 1993-06-18 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16102992 1992-06-19
JP4-161029 1992-06-19
JP14783893A JPH0667357A (ja) 1992-06-19 1993-06-18 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0667357A true JPH0667357A (ja) 1994-03-11

Family

ID=26478259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14783893A Pending JPH0667357A (ja) 1992-06-19 1993-06-18 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667357A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281670A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱圧着用シート
KR100814984B1 (ko) * 2007-01-18 2008-03-18 삼성토탈 주식회사 폴리에틸렌 수지 조성물
JP2008144109A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Tetsunosuke Shiomura シート又はフィルム巻取用コア
US10323166B2 (en) 2015-03-31 2019-06-18 Adeka Corporation Resin additive composition and antistatic thermoplastic resin composition
US11331095B2 (en) 2015-06-18 2022-05-17 Cilag Gmbh International Movable firing beam support arrangements for articulatable surgical instruments
US11786237B2 (en) 2015-06-18 2023-10-17 Cilag Gmbh International Stapling assembly comprising a supported firing bar

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281670A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱圧着用シート
JP2008144109A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Tetsunosuke Shiomura シート又はフィルム巻取用コア
KR100814984B1 (ko) * 2007-01-18 2008-03-18 삼성토탈 주식회사 폴리에틸렌 수지 조성물
US10323166B2 (en) 2015-03-31 2019-06-18 Adeka Corporation Resin additive composition and antistatic thermoplastic resin composition
US11510667B2 (en) 2015-06-18 2022-11-29 Cilag Gmbh International Surgical instrument including cooperative articulation members
US11497489B2 (en) 2015-06-18 2022-11-15 Cilag Gmbh International Articulatable surgical instruments with proximal and distal shaft supports
US11331095B2 (en) 2015-06-18 2022-05-17 Cilag Gmbh International Movable firing beam support arrangements for articulatable surgical instruments
US11576669B2 (en) 2015-06-18 2023-02-14 Cilag Gmbh International Surgical instrument including different length camming members
US11730470B2 (en) 2015-06-18 2023-08-22 Cilag Gmbh International Surgical end effectors with positive jaw opening arrangements
US11744578B2 (en) 2015-06-18 2023-09-05 Cilag Gmbh International Surgical instrument including a firing member having a plurality of layers
US11786237B2 (en) 2015-06-18 2023-10-17 Cilag Gmbh International Stapling assembly comprising a supported firing bar
US11801046B2 (en) 2015-06-18 2023-10-31 Cilag Gmbh International Surgical instrument including an end effector with a viewing window
US11903580B2 (en) 2015-06-18 2024-02-20 Cilag Gmbh International Surgical end effectors with positive jaw opening arrangements

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0569950B1 (en) Molded articles for photographic photosensitive materials
US5492741A (en) Packaging material for photographic photosensitive materials and light-shielding bag formed thereof
US5814697A (en) Color masterbatch resin composition for packaging material for photographic photosensitive material and packaging material
JPH08118394A (ja) 写真感光材料用射出成形品及びその成形方法並びにそれを用いた包装体
JP3055586B2 (ja) 写真フィルム用容器の製造方法
EP0524404A1 (en) Resin composition and packaging material for packaging photosensitive materials
US5543270A (en) Molded article for photographic photosensitive material, molding method and package
JPH0667357A (ja) 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体
JP3085330B2 (ja) 写真感光材料用包装材料及び包装体
JPH08254793A (ja) 感光材料用包装材料及びそれを用いた感光材料包装体
JPH0667358A (ja) 写真感光材料用包装材料及びそれを用いた遮光袋
JPH07287353A (ja) 写真感光材料用包装材料及びその製造方法並びに写真感光材料包装体
JPH07295150A (ja) 写真感光材料用包装材料及びそれを用いた包装体
JPH10254092A (ja) 写真感光材料用射出成形品
JP3095298B2 (ja) 写真感光材料用成形品
JPH1115112A (ja) 写真感光材料用射出成形品及びその製造方法
JP3244236B2 (ja) 写真感光材料用遮光性成形体及びその製造方法
JP3089334B2 (ja) 写真フィルム用容器
JPH0822102A (ja) 写真感光材料用成形品及び写真感光材料包装体
JPH0980693A (ja) 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体
JP3055582B2 (ja) 写真感光材料用成形品及びそれを用いた写真感光材料包装体
JPH06295021A (ja) 写真感光材料包装用フィルム及びその製造方法並びにそれを用いた包装体
JP3117167B2 (ja) 写真感光材料用包装材料
JP2946444B2 (ja) 写真感光材料用包装袋
JP3726984B2 (ja) 写真感光材料用成形品及びその成形方法