JPH0667624A - 電気光学装置の画像表示方法 - Google Patents

電気光学装置の画像表示方法

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JPH0667624A
JPH0667624A JP20864891A JP20864891A JPH0667624A JP H0667624 A JPH0667624 A JP H0667624A JP 20864891 A JP20864891 A JP 20864891A JP 20864891 A JP20864891 A JP 20864891A JP H0667624 A JPH0667624 A JP H0667624A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気光学装置の表示方法に関して、画素電極
間にかかる電圧が対称となる方法を提供する。 【構成】 アクティブマトリクス型電気光学装置におい
て、個々の画素を駆動する素子として、いわゆるトラン
スファー・ゲイト型の相補型電界効果型素子を用い、そ
の入出力端の一方を画素電極に接続した構成において、
その制御電極に、映像信号の極性に応じて、極性を反転
させた単極性パルスあるいはバイポーラパルスを印加す
ることによって、飛び込み電圧その他の要因による、画
素電圧の非対称性を取り除くことを特徴とする表示方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、駆動用スイッチング素子
として薄膜トランジスタ(以下TFTという)を使用し
た液晶電気光学装置における画像表示方法において、特
に中間的な色調や濃淡の表現を豊かに得るための階調表
示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶組成物はその物質特性から、分子軸
に対して水平方向と垂直方向に誘電率が異なるため、外
部の電界に対して水平方向に配列したり、垂直方向に配
列したりさせることが容易にできる。液晶電気光学装置
は、この誘電率の異方性を利用して、光の透過光量また
は散乱量を制御することでON/OFF、すなわち明暗
の表示をおこなっている。液晶材料としては、TN(ツ
インステッド・ネマティック)液晶、STN(スーパー
・ツインステッド・ネマティック)液晶、強誘電性液
晶、反強誘電性液晶、ポリマー液晶あるいは分散型液晶
とよばれる材料が知られている。
【0003】液晶を利用した電気光学装置のうちでもっ
とも優れた画質が得られるものは、アクティブマトリク
ス方式を用いたものであった。従来のアクティブマトリ
クス型の液晶電気光学装置では、アクティブ素子として
薄膜トランジスタ(TFT)を用い、TFTにはアモル
ファスまたは多結晶型の半導体を用い、1つの画素にP
型またはN型のいずれか一方のみのタイプのTFTを用
いたものであった。即ち、一般にはNチャネル型TFT
(NTFTという)を画素に直列に連結している。そし
て、マトリクスの信号線に信号電圧を流し、それぞれの
信号線の直交する箇所に設けられたTFTに双方から信
号が印加されるとTFTがON状態となることを利用し
て液晶画素のON/OFFを個別に制御するものであっ
た。このような方法によって画素の制御をおこなうこと
によって、コントラストの大きい液晶電気光学装置を実
現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアクティブマトリクス方式では、明暗や色調といっ
た、階調表示をおこなうことは極めて難しかった。従
来、階調表示は液晶の光透過性が、印加される電圧の大
きさによって変わることを利用する方式が検討されてい
た。これは、例えば、マトリクス中のTFTのソース・
ドレイン間に、適切な電圧を周辺回路から供給し、その
状態でゲイト電極に信号電圧を印加することによって、
液晶画素にその大きさの電圧をかけようとするものであ
った。
【0005】しかしながら、このような方法では、例え
ば、TFTの不均質性やマトリクス配線の不均質性のた
めに、実際には液晶画素にかかる電圧は、各画素によっ
て、最低でも数%も異なってしまった。これに対し、例
えば、液晶の光透過度の電圧依存性は、極めて非線型性
が強く、ある特定の電圧で急激に光透過性が変化するた
め、たとえ数%の違いでも、光透過性が著しく異なって
しまうことがあった。例えば、代表的な液晶材料であ
る、TN液晶では、光透過性のないOFF状態から光透
過性の飽和するON状態までの間の中間的な光透過状態
は、電圧にして1.2Vの幅しかない。したがって、1
6階調を達成せんとすると、液晶にかける電圧を75m
Vの精度で制御する必要があった。そのため、実際には
16階調を達成することが限界であった。
【0006】このように階調表示が困難であるというこ
とは、液晶ディスプレー装置が従来の一般的な表示装置
であるCRT(陰極線管)と競争してゆく上で極めて不
利であった。本発明は従来、困難であった階調表示を実
現させるための全く新しい方法を提案することを目的と
するものである。
【0007】従来の液晶ディスプレー装置において、中
間的な色調、濃淡を得るために、再現性よく液晶画素に
電圧が印加できなかったのは以下のような理由による。
図3には、従来のTFT液晶ディスプレー装置の駆動信
号と1画素についての回路図が示されている。
【0008】図3の回路図において、液晶画素は、それ
自体コンデンサーとして機能し、静電容量CLCを有す
る。また、通常は液晶画素に並列にコンデンサーが挿入
された構成をとる。このコンデンサーの容量をC’とす
る。このように、わざわざコンデンサーを挿入するの
は、TFTのゲイト電極とソース領域(TFTの液晶側
の不純物領域と定義する。以下、同じ)の間に生じる寄
生容量CTFT が存在するためである。
【0009】通常の液晶駆動信号は、図3のように、T
FTには、ドレインには、VD のように、1画面ごとに
極性の反転する信号が加えられ、ゲイト電極には、VG
のように周期的にパルス信号が加えられる。TFTがN
MOSの場合、正のパルス信号とし、PNOSの場合に
は負のパルス信号とする。また、VD には、画像の信号
が含まれている。この信号は、通常、アナログ的な信号
である。以下の例では、説明を簡単にするために、画面
には常に一定の電圧がかかり、液晶は全面が同じ色を示
すように駆動信号を加えるものとする。
【0010】VD が1画面ごとに、極性が反転する信号
であるのは、このようにすることによって、液晶に1画
面ごとに極性の反転する信号を加える必要があるためで
ある。すなわち、液晶は、直流の電圧を長時間印加し続
けると、電気分解を起こし、特性が劣化してしまうから
である。このように、液晶に印加する電圧を絶えず反転
させる操作を、交流化という。この交流化は、1画面ご
とにおこなうだけでなく、複数画面ごとにおこなっても
よい。
【0011】さて、このようにTFTに外部から駆動信
号が印加されると、液晶にはVLCで示されるような電圧
がかかる。そして、このVLCが理想的なものと大きく異
なるために、前述のように中間階調表示をおこなうこと
が難しくなる。
【0012】まず、ドレインに信号が印加され、次いで
ゲイトに信号が印加される為、TFTはON状態とな
り、液晶が充電される。そして、ドレインには引続き信
号が加わっている状態で、ゲイトの信号を切るので、理
想的には、最初にドレインに加わっていた電圧が液晶に
残り、その後は、TFTのリーク電流(OFF電流)等
によって徐々に小さくなってゆくことが期待される。し
かしながら、ゲイトの信号が切られると同時に液晶にか
かっている電圧もΔVだけ小さくなる。正確には、−Δ
Vの電圧が加わる。
【0013】これは、先に示したゲイト電極の寄生容量
TFT を介して、液晶の画素電極とゲイト線が容量結合
している為であり、理論的には、 ΔV=CTFT ・VG /(CTFT +CLC+C’)、 で示される。このような電圧の変動を“飛び込み電圧”
という。さらに、次の画面を形成する段になった場合に
は、この飛び込み電圧は、負に充電されている液晶画素
にさらに、ΔVだけ負の電圧を加えるように作用する
が、これはゲイト電極の電圧が、正からゼロへと降下す
るのに対し、ドレインおよび液晶画素の電圧は負の状態
であったからである。
【0014】また、TFTの動作も、ドレインの電圧が
正の場合と負の場合で異なる。TFTの電流駆動能力
は、ゲイトの電圧とドレイン電圧の差が大きいほど大き
くなる。したがって、ドレイン電圧が正でゲイトの電圧
も正である場合は、ドレイン電圧が負でゲイトの電圧が
正である場合に比べて、電流駆動能力が小さく、したが
って、液晶画素を充分に充電できない場合が生じる。特
に、マトリクスの規模が大きくなると、ゲイト電極に印
加されるパルスの幅が短く、TFTのON状態の時間が
数10μsecという短時間に、あるいはそれ以下とな
り、アモルファス・シリコンのような移動度の小さい材
料を使用したTFTでは、充分にスイッチングをおこな
えない場合がある。その結果、図3に示すようにVD
極性によって、液晶に充電される電圧の絶対値にちがい
が生じ、対称でなくなるという現象が生じる。それに加
えて、飛び込み電圧ΔVは、VD の極性に関わらず同じ
であるので、より一層、非対称性が強調される。
【0015】液晶自体は、特にTN液晶やSTN液晶
は、電圧の極性ではなく、絶対値の大きさによって光透
過性を変化させるものであるから、このように非対称な
電圧を印加することは、結果的には“黒”を表示するつ
もりが、灰色を表示してしまうこととなる。それに加え
て、VLCの非対称性は、交流成分に直流成分が重畳した
ことであるから、交流化の意味がなく、液晶の劣化を引
起しかねない。
【0016】また、例えば、1画面の周期が通常のテレ
ビの場合と同様に30μsec程度であれば、30μs
ec毎に、画面が暗く(VD が正)、また明るく(VD
が負)ということを繰り返し、フリッカー(ちらつき)
の原因となる。このようなフリッカーは、特に中間階調
表示を使用とする場合には問題となる。単に白黒表示だ
けでよいのであれば、VLCの非対称性を見込んで、大き
めの電圧を加えればよいのであるから、視覚的には何ら
問題はない。しかしながら、中間階調表示では、大きめ
の電圧を加えて視覚的にごまかすということはできず、
どうしても液晶のしきい値電圧付近の電圧を加えざるを
えないため、VLCのわずかのずれによって、白・黒が交
互に出現することとなる。
【0017】CTFT を小さくし、(CLC+C’)を大き
くすれば、ΔVは小さくでき、比対称性も軽減できる。
TFT を小さくするには、例えば、セルフアライン法に
よって、ゲイト電極とソース領域の幾何学的な重なりを
減らすことができる。しかしながら、例えば、アモルフ
ァスシリコンTFTやアルミゲイトTFTは、その作製
上の問題から、構造が逆スタガー型であり、セルフアラ
イン法を採用することは極めて難しい。
【0018】また、C’とCLCを増やすことは、マトリ
クスに流す電流量の増大をもたらし、消費電力が増加す
ることはもちろん、それに対応するために、TFTの駆
動能力を高めなければならない。そのためには、例え
ば、ポリシリコンTFTのように移動度の大きなTFT
を使用するとか、チャネル長を小さくするとか、チャネ
ル幅を大きくするとか、といったマトリクスの作製方法
や設計仕様を変更することが求められる。現実的には、
以上のような方法によって、ΔVの削減を図っても、ポ
リシリコンTFTで0.1V、アモルファスシリコンT
FTでは1〜数VのΔVが観測される。
【0019】ΔVの問題が解決しても、なお、VD の極
性によって、VLCの絶対値が異なってしまうということ
を解決することは困難である。例えば、VD の極性にあ
わせて、VG の大きさを変化させる方法が考えられる。
すなわち、VG が−5Vのときには、VG を+10Vと
し、VG が+5Vのときには、VG を+20Vとするこ
とによって、VG −VD をほぼ一定にする方法である。
しかしながら、上の例を見ても明らかなように、ゲイト
には最大で20Vもの高電圧を加えなければならず、な
おかつ、ゲイトの駆動信号の電圧は10Vも変動し、低
電圧、低消費電力を求める現在の需要にあわない。さら
に、ΔVは、VG に比例するので、全体的には問題を解
決したことにはならない。また、VD の極性にあわせ
て、VG のパルス幅を変化させることも考えられるが、
この場合には、マトリクス全体のことも考慮しなければ
ならない。例えば、マトリクスが400行で、毎秒60
画面が構成される場合には、VG のパルスの幅は、最大
で40μsecが許容される。VD が正の場合の電流駆
動能力が、負の場合の電流駆動能力の2分の1であれ
ば、VD が正の場合は、VG のパルス幅は40μse
c、VD が負の場合にはパルス幅を20μsecという
ように変化させる方法である。この場合には、当然のこ
とながら、VD が負の場合についてみれば、パルス幅を
40μsecとしたときの半分程度に落ち込んでしま
う。すなわち、その能力を最大限発揮しない状態で使用
せざるを得ない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の説明
で明らかになった、VLCの非対称性を無くすことによっ
て、例えば、フリッカーの低減や細かな階調表示を得る
ことを課題とする。
【0021】
【問題を解決するための手段】以上のような困難の原因
は、TFTが非対称であることに起因すると言える。本
発明では、従来のような、1つのNTFTあるいはPT
FTだけを使用した非対称な回路ではなく、図1(C)
に示すように、NTFTとPTFTを使用し、いわゆる
トランスファーゲイト型の回路とすることによって、こ
のような非対称なVLCを解決する。
【0022】図1(A)および(B)には、本発明の回
路において加えられる駆動信号の例が示されている。こ
の例では、ゲイトに印加されるパルスの極性は1つのパ
ルスで変化しないが、VD の極性にあわせて、パルスを
反転させることにより、飛び込み電圧を対称的に発生さ
せることができる。また、VG とVD の差に注目すれ
ば、VD の極性の如何に関わらず、絶えず一定であり、
したがって、充電直後のVLCの絶対値もVD の極性に依
存しない。
【0023】図1(A)では、VG の極性とVD の極性
が同じであり、図1(B)では、VG の極性とVD の極
性が逆である。したがって、TFTの電流駆動能力は、
GとVD の差の大きい(B)の方が大きくなる。しか
し、いずれの方法を採用するにしても、VLCが対称とな
ることは変わらない。
【0024】図2には本発明の別の例を示す。ここで
は、ゲイトに印加するパルスとして、正の極性のパルス
と負の極性のパルスが一体となった、バイポーラパルス
が印加される。このようなパルスを印加することによっ
て、図1のように、単極性のパルスを印加する場合より
も電流駆動能力を大きくすることができる。
【0025】図2(A)においては、VD の極性が正の
場合には、バイポーラ・パルスは、最初に正のパルスが
あり、負のパルスがそれに続く。しかし、VD の極性が
負の場合には、バイポーラ・パルスは、最初に負のパル
スがあり、正のパルスがそれに続く。また、図2(B)
のように、VD の極性が正の場合には、バイポーラ・パ
ルスは、最初に負のパルスがあり、正のパルスがそれに
続き、VD の極性が負の場合には、バイポーラ・パルス
は、最初に正のパルスがあり、負のパルスがそれに続い
ても構わない。いずれの方法でも、バイポーラ・パルス
はその極性の順序がVD の極性にあわせて反転されてい
ることに注目すべきである。このように、駆動を対称的
に行うことによって、図1の場合と同様、飛び込み電圧
の対称性を得ることができる。
【0026】さらに、図2のいずれの方式を採用して
も、図1の場合のように電流駆動能力の差は生じること
はほとんどない。
【0027】以上の例では、NMOSとPMOSの移動
度は同じものとして扱ったが、例えば、ポリシリコンT
FTでは、PMOSの移動度はNMOSの移動度の数分
の1であり、PMOSをNMOSと同じ形状に作製し、
同じ高さで同じ幅のパルスを印加した場合には、PMO
Sに流れる電流は、NMOSのものの数分の1となる。
その場合には、上記のような対称性は維持できない。
【0028】したがって、例えば、PMOSのチャネル
長を数分の1にするとか、チャネル幅を数倍にすると
か、あるいは、パルスの波高や幅を数倍にするというよ
うな措置が必要とされる。しかし、パルスの高さを変化
させることは、NMOSの例で示したように、駆動回路
に負担をもたらすため望ましくない。
【0029】例えば、バイポーラ・パルスを使用する場
合には、正のパルスの幅を負のパルスの幅の数分の1と
することによって調節できる。この場合には、一度、回
路を作製した後、NMOSとPMOSの移動度の違いを
確かめた上で、駆動パルスを調節してやればよいので、
操作が簡単である。しかも、正のパルスの幅と負のパル
スの幅の和は一定とすることができるので、マトリクス
全体の駆動を考えた場合でも何ら問題はない。例えば、
NMOSの駆動能力がPMOSの3倍であるとすれば、
正のパルスの幅を10μsec、負のパルスの幅を30
μsecとし、NMOSの駆動能力がPMOSの4倍な
らば、正のパルスの幅を8μsec、負のパルス幅を3
2μsecとすれば、いずれの場合も、全体のパルスの
持続時間は40μmを保てる。
【0030】TFTの移動度は同じ液晶ディスプレー上
では大差ないが、違うディスプレー間では大きく異なる
ことがある。これは、作製条件を同じにしたつもりでも
起こることであり、極めて小さなパラメータの差が原因
になっているものと考えられる。したがって、NMOS
とPMOSの特性の差を予め折り込んでディスプレーを
作製しても、ロット毎に若干の違いが生じるものであ
り、そのような場合には、上記のようなパルス幅を変更
して微調整する方法が有効である。
【0031】以上の例では、アナログ的な中間階調表示
をおこなう場合について説明したが、例えば、デジタル
的な階調表示をおこなう場合にも本発明は適用される。
デジタル的な階調表示とは、例えば、液晶のON状態と
OFF状態の出現する時間の比を制御することによっ
て、中間的な色調・濃淡を得るものであり、やはり、V
LCの比対称性が存在する場合には、希望通りの階調表示
が得られない。
【0032】例えば、半分の時間を液晶に6V、他の半
分の時間は液晶には電圧をかけないものとする。実効的
には、この時間の間に3Vの電圧がかかったことにな
る。液晶の光透過性は、実効的な電圧によって決定され
ることが知られているが、3Vという電圧は、例えばT
N液晶の遷移(中間階調)領域に入っており、視覚的に
も中間的な明るさに見える。
【0033】しかし、飛び込み電圧その他の要因によっ
て、VLCが1Vだけ、負の方へシフトしたとする。すな
わち、最初の1画面では、5Vの電圧が半分、−1Vの
電圧が半分かけられ、実効的には2Vの電圧がかけられ
たことになる。一方、次の1画面では、−7Vと−1V
の電圧が半分づつかかり、実効的には4Vの電圧がかか
ったこととなる。このように、1画面ごとに2Vと4V
の電圧が液晶にかかることとなるが、いずれの電圧も遷
移領域の外側であり、液晶自体は白黒を繰り返し、視覚
的にも、ちらちらした灰色に見える。
【0034】しかしながら、本発明によれば、VLCは対
称性が維持されるので、このような問題が解決されるこ
とが上に述べた通りである。
【0035】本発明によって、飛び込み電圧ΔVが大き
くても、VLCの対称性が維持できることは以上述べた通
りである。ここで、本発明の別の観点からの利点を述べ
る。ΔVを小さくするには、例えば、セルフアライン法
というような有効な方法が知られていることは先に述べ
た通りである。しかし、セルフアライン法では、ゲイト
電極の形成後に、不純物拡散をおこなうので、ゲイト電
極は、例えばドープド・シリコンのような耐熱性のある
材料で形成されなければならない。しかし、大画面の液
晶ディスプレーでは、ゲイト配線の抵抗を低減する目的
から、アルミニウムのような低抵抗材料が望まれる。も
ちろんモリブテン等の耐熱性金属の使用も検討されてい
るが、ゲイト酸化膜(酸化珪素)との密着性の問題から
実用には至っていない。アルミニウムとゲイト酸化膜の
相性の良さは過去のアルミゲイトMOSによって実証さ
れているので、ゲイト電極としてアルミニウムを用いる
ことが望まれる。
【0036】しかしながら、アルミニウムを使用する限
り、セルフアライン法は採用できない。本発明はこのよ
うな矛盾に1つの解決策を示したものである。すなわ
ち、非セルフアライン法によって作製されたアルミゲイ
トTFTであっても、極めて、精度良く、フリッカーの
問題もなく、中間階調表示が可能なのである。
【0037】すなわち、予めゲイト電極とソース領域の
寄生容量を『設計して』、非セルフアライン法によって
ディスプレーを作製すれば、ΔVの値も計算できるか
ら、それに合わせて、階調表示をおこなうに必要な駆動
信号を加えることができるのである。このとき、各TF
Tごとの寄生容量のばらつきが小さくなるように作製す
る必要がある。非セルフアライン法で作製した場合、寄
生容量CTFT は、ゲイト絶縁膜の厚さを100nm、チ
ャネル幅を10μm、ゲイト電極とソース領域の重なり
を10μmとすれば、作製上の誤差も考慮して、(40
±2)fFである。一方、CLCとC’は、あわせて40
0fFが可能であり、CTFT は(CLC+C’)の10%
程度である。もし、VG を10Vとすれば、ΔVは、C
TFT のばらつきを考慮して、(1±0.05)Vであ
り、16階調表示の条件である、75mV以下の電圧制
御は充分可能である。
【0038】本発明を使用しない場合、VLCには、信号
電圧に加えて常に−1Vの電圧が重畳している状態であ
り、VD をTN液晶のしきい値電圧である3V程度に設
定したとすると、VLCは1画面ごとに2Vと4Vを繰り
返すが、いずれの電圧も液晶の遷移領域(材料によって
微妙に異なるがTN液晶の代表的な値では、2.4Vか
ら3.6V)の外であるので、白と黒の繰り返しであ
り、結局、視覚的にはちらちらする灰色にしか見えな
い。また、VD を3.25Vにしたとしても、VLC
2.25Vと4.25Vの間を繰り返し、この場合も白
と黒の繰り返しである。結局、本発明を用いないでは、
このようにΔVが大きい場合には精細な中間階調表示は
困難であることがわかる。もちろん本発明は、セルフア
ライン法等によって予めCTFT が充分小さく作製された
回路においても効果を有することは明らかであろう。
【0039】本発明を実施するには、液晶材料として
は、TN液晶やSTN液晶、強誘電性液晶、分散型(ポ
リマー)液晶が適している。また、本発明を実施せんと
すれば、図4に示すような、TFTを利用したマトクス
回路を組むことが必要である。図4に示した回路は図1
(C)をマトリクス状にしたものであり、640×48
0ドットである。以下、本発明を実施するに必要なTF
Tの作製方法について実施例を示す。
【0040】
【実施例】
『実施例1』 本実施例では図4に示すような回路構成
を用いた液晶表示装置のマトリクス回路を作製したの
で、その説明を行う。またその際のTFTは、レーザー
アニールを用いた多結晶シリコンとした。
【0041】この回路構成に対応する実際の電極等の配
置構成を4つの画素について、図5に示している。ま
ず、本実施例で使用する液晶パネルの作製方法を図6を
使用して説明する。図6(A)において、耐熱性を有
し、700℃以下、例えば約600℃の熱処理に耐え得
るガラス50上にマグネトロンRF(高周波) スパッタ
法を用いてブロッキング層51としての酸化珪素膜を1
000〜3000Åの厚さに作製する。プロセス条件は
酸素100%雰囲気、成膜温度15℃、出力400〜8
00W、圧力0.5Paとした。タ−ゲットに石英また
は単結晶シリコンを用いた成膜速度は30〜100Å/
分であった。
【0042】この上にプラズマCVD法により珪素膜5
2を作製した。成膜温度は250℃〜350℃で行い本
実施例では320℃とし、モノシラン(SiH4)を用いた。
モノシラン(SiH4)に限らず、ジシラン(Si2H6) またトリ
シラン(Si3H8) を用いてもよい。これらをPCVD装置
内に3Paの圧力で導入し、13.56MHzの高周波
電力を加えて成膜した。この際、高周波電力は0.02
〜0.10W/cm2が適当であり、本実施例では0.
055W/cm2 を用いた。また、モノシラン(SiH4)の
流量は20SCCMとし、その時の成膜速度は約120
Å/ 分であった。PTFTとNTFTとのスレッシュホ
−ルド電圧(Vth)に概略同一に制御するため、ホウ素
をジボランを用いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度とし
て成膜中に添加してもよい。またTFTのチャネル領域
となるシリコン層の成膜にはこのプラズマCVDだけで
なく、スパッタ法、減圧CVD法を用いても良く、以下
にその方法を簡単に述べる。
【0043】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲット
として、アルゴンに水素を20〜80%混入した雰囲気
で行った。例えばアルゴン20%、水素80%とした。
成膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、スパ
ッタ出力は400〜800W、圧力は0.5Paであっ
た。
【0044】減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よ
りも100〜200℃低い450〜550℃、例えば5
30℃でジシラン(Si2H6) またはトリシラン(Si3H8) を
CVD装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30〜
300Paとした。成膜速度は50〜250Å/ 分であ
った。PTFTとNTFTとのスレッシュホ−ルド電圧
(Vth)を概略同一に制御するため、ホウ素をジボラン
を用いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成膜中に
添加してもよい。
【0045】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が5×1021cm-3以下であることが好ましい。結晶化
を助長させるためには、酸素濃度を7×1019cm-3以下、
好ましくは1×1019cm-3以下とすることが望ましいが、
少なすぎると、バックライトによりオフ状態のリ−ク電
流が増加してしまうため、この濃度を選択した。この酸
素濃度が高いと、結晶化させにくく、レーザーアニ−ル
温度を高くまたはレーザーアニ−ル時間を長くしなけれ
ばならない。水素は4×1020cm-3であり、珪素4×1022
cm-3として比較すると1原子%であった。
【0046】また、ソ−ス、ドレインに対してより結晶
化を助長させるため、酸素濃度を7×1019cm-3以下、好
ましくは1×1019cm-3以下とし、ピクセル構成するTF
Tのチャネル形成領域のみに酸素をイオン注入法により
5×1020〜5×1021cm-3となるように添加してもよい。
上記方法によって、アモルファス状態の珪素膜を500
〜5000Å、本実施例では1000Åの厚さに成膜し
た。
【0047】その後、フォトレジスト53をマスクを
用いてソース・ドレイン領域のみ開孔したパターンを形
成した。その上に、プラズマCVD法によりn型の活性
層となる珪素膜54を作製した。成膜温度は250℃〜
350℃でおこない、本実施例では320℃とし、モノ
シラン(SiH4)とモノシランベースのフォスフィン(PH3)
3%濃度のものを用いた。これらをPCVD装置内5P
aの圧力でに導入し、13.56MHzの高周波電力を
加えて成膜した。この際、高周波電力は0.05〜0.
20W/cm2 が適当であり、本実施例では0.120
W/cm2 を用いた。
【0048】この方法によって出来上がったn型シリコ
ン層の比導電率は2×10-1〔Ωcm-1〕程度となっ
た。膜厚は50Åとした。その後リフトオフ法を用い
て、レジスト53を除去し、ソース・ドレイン領域5
5、56を形成した。さらに、同様のプロセスを用い
て、p型の活性層を形成した。その際の導入ガスは、モ
ノシラン(SiH4)とモノシランベースのジボラン(B2H6)5
%濃度のものを用いた。これらをPCVD装置内に4P
aの圧力でに導入し、13.56MHzの高周波電力を
加えて成膜した。この際、高周波電力は0.05〜0.
20W/cm2 が適当であり、本実施例では0.120
W/cm2 を用いた。この方法によって出来上がったp
型シリコン層の比導電率は5×10-2〔Ωcm-1〕程度
となった。膜厚は50Åとした。こうして、図6(B)
を得た。
【0049】その後N型領域と同様にリフトオフ法を用
いて、ソース・ドレイン領域59、60を形成した。そ
の後、マスクを用いて珪素膜52をエッチング除去
し、Nチャネル型薄膜トランジスタ用アイランド領域6
3とPチャネル型薄膜トランジスタ用アイランド領域6
4を形成した。
【0050】その後、図6(C)に示すようにXeCl
エキシマレーザーを用いて、ソース・ドレイン・チャネ
ル領域をレーザーアニールすると同時に、活性層にレー
ザードーピングを行なった。この時のレーザーエネルギ
ーは、閾値エネルギーが130mJ/cm2 で、膜厚全
体が溶融するには220mJ/cm2 が必要となる。し
かし、最初から220mJ/cm2 以上のエネルギーを
照射すると、膜中に含まれる水素が急激に放出されるた
めに、膜の破壊が起きる。そのために低エネルギーで最
初に水素を追い出した後に溶融させる必要がある。本実
施例では最初150mJ/cm2 で水素の追い出しを行
なった後、230mJ/cm2 で結晶化をおこなった。
【0051】この上に酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として
500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0052】この後、この上側に厚さ0.5μmのアル
ミニウム膜を形成し、これを第4のフォトマスクにて
パタ−ニングしてNTFT用のゲイト電極66、PTF
T用のゲイト電極67を形成した。ゲイト電極の大きさ
としては、例えばチャネル長7μm、チャネル幅を10
ミクロンとした。こうして図6(D)を得た。同時に、
図7(A)に示すように、ゲイト配線65とそれに並行
して配置された配線68もパターニングした。
【0053】かくすると、400℃以上にすべての工程
で温度を加えることがなくC/TFTを作ることができ
る。そのため、基板材料として、石英等の高価な基板を
用いなくてもよく、本発明の大画面の液晶表示装置にき
わめて適したプロセスであるといえる。
【0054】さらに、層間絶縁物69を前記したスパッ
タ法により酸化珪素膜の形成として行った。この酸化珪
素膜の形成はLPCVD法、光CVD法、常圧CVD法
を用いてもよい。例えば0.2〜0.6μmの厚さに形
成し、その後、第5のフォトマスクを用いて電極用の
窓79を形成した。その後、さらに、これら全体にアル
ミニウムを0.3μmの厚みにスパッタ法により形成し
第6のフォトマスクを用いてリ−ド74およびコンタ
クト73、75を作製した。こうして図6(E)を得
た。平面的には図7(B)のようになった。
【0055】その後、表面を平坦化用有機樹脂77例え
ば透光性ポリイミド樹脂を塗布形成し、再度の電極穴あ
けを第7のフォトマスクにて行った。さらに、これら
全体にITO(インジウム酸化錫)を0.1μmの厚み
にスパッタ法により形成し第8のフォトマスクを用い
て画素電極71を形成した。このITOは室温〜150
℃で成膜し、200〜400℃の酸素または大気中のア
ニ−ルにより成就した。こうして、図6(F)を得た。
平面的には図7(C)のようになった。
【0056】図7(C)のA−A’断面図を図7(D)
に示す。実際には、この上に液晶材料をはさんで、対向
電極が設けられ、図に示すように対向電極と電極71の
間に静電容量が生じる。それと同時に配線68と電極7
1の間にも静電容量が生じる。そして、配線68を対向
電極と同電位に保つことによって、図4に示したよう
に、液晶画素に並列に容量が挿入された回路を構成する
ことができる。特に本実施例のように配置することによ
って、配線68はゲイト配線65と平行であるので、2
配線間の寄生容量が少なく、したがって、ゲイト配線を
伝わる信号の減衰や遅延を減らす効果がある。以上のよ
うにして得られたTFTの電気的な特性はPTFTで移
動度は40(cm2/Vs)、Vthは−5.9(V)で、NT
FTで移動度は80(cm2/Vs)、Vthは5.0(V)で
あった。
【0057】上記の様な方法に従って作製された液晶表
示装置用のマトリクス回路を得ることが出来た。この液
晶表示装置の電極等の配置の様子を図5に示している。
Nチャネル型薄膜トランジスタとPチャネル型薄膜トラ
ンジスタとが信号線Y1 とY2 との交差部に設けられて
いる。このようなC/TFTを用いたマトリクス構成を
有せしめた。かかる構造を左右、上下に繰り返すことに
より、640×480、1280×960といった大画
素の液晶表示装置とすることができる。本実施例では1
920×400とした。
【0058】『実施例2』 本実施例では図4に示すよ
うな回路構成を用いた液晶表示装置用のマトリクス回路
を作製したので、その説明を行う。またその際のTFT
は、低温再結晶プロセスによる多結晶シリコンとした。
【0059】以下では、TFT部分の作製方法について
図8にしたがって記述する。図8(A)において、耐熱
性を有し、700℃以下、例えば約600℃の熱処理に
耐え得るガラス100上にマグネトロンRF(高周波)
スパッタ法を用いてブロッキング層101としての酸化
珪素膜を1000〜3000Åの厚さに作製する。
【0060】この上にプラズマCVD法により珪素膜1
02を作製した。珪素層の成膜にはこのプラズマCVD
だけでなく、スパッタ法、減圧CVD法を用いても良
い。珪素膜は500〜5000Å、本実施例では100
0Åの厚さに成膜した。
【0061】その後、フォトレジスト103をマスク
を用いてNTFTのソース・ドレイン領域となるべき領
域のみ開孔したパターンを形成した。そして、レジスト
103をマスクとして、リンイオンをイオン注入法によ
り、2×1014〜5×1016cm-2、好ましくは2×1
16cm-2だけ注入し、n型不純物領域104を形成し
た。その後、レジスト103は除去された。
【0062】同様に、レジスト105を塗布し、マスク
を用いて、PTFTのソース・ドレイン領域となるべ
き領域のみ開孔したパターンを形成した。そして、レジ
スト105をマスクとして、p型の不純物領域106を
形成した。不純物としては、ホウソを用い、やはりイオ
ン注入法を用いて、2×1014〜5×1016cm-2、好
ましくは2×1016cm-2だけ、不純物を導入した。こ
のようにして。図8(B)を得た。
【0063】その後、珪素膜102上に、厚さ50〜3
00nm、例えば、100nmの酸化珪素被膜107
を、上記のRFスパッタ法によって形成した。そして、
450〜700℃の温度、好ましくは550〜600℃
の温度で、12〜70時間、例えば24時間、非酸化性
雰囲気、例えば、水素あるいは窒素雰囲気中にて加熱処
理をおこなった。熱処理後、酸化珪素膜107は除去し
た。
【0064】その後、フォトマスクによって、アイラ
ンド状のNTFT領域111とPTFT領域112を形
成した。この上に酸化珪素膜108をゲイト絶縁膜とし
て500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0065】この後、この上側に厚さ0.5μmのアル
ミニウム膜を形成した。これを第4のフォトマスクに
てパタ−ニングして、NTFT用のゲイト電極109、
PTFT用のゲイト電極110を形成した。ゲイト電極
の大きさは、例えば、PMOSでは、3μm、NMOS
では7μmとし、チャネル幅はどちらも10μmとし
た。図には示されていないが、実施例1の場合と同様に
ゲイト配線とそれに平行な配線も形成した。こうして図
8(D)を得た。
【0066】図8(E)において、層間絶縁物113を
前記したスパッタ法により酸化珪素膜の形成として行っ
た。この酸化珪素膜の形成はLPCVD法、光CVD
法、常圧CVD法を用いてもよい。例えば0.2〜0.
6μmの厚さに形成し、その後、第5のフォトマスク
を用いて電極用の窓117を形成した。その後、さら
に、これら全体にアルミニウムを0.3μmの厚みにス
パッタ法により形成し第6のフォトマスクを用いてリ
−ド116およびコンタクト114、115を作製した
後、表面を平坦化用有機樹脂119、例えば透光性ポリ
イミド樹脂を塗布形成し、再度の電極穴あけを第7のフ
ォトマスクにて行った。さらに、これら全体にITO
(インジウム酸化錫)を0.1μmの厚みにスパッタ法
により形成し第8のフォトマスクを用いて画素電極1
18を形成した。このITOは室温〜150℃で成膜
し、200〜400℃の酸素または大気中のアニ−ルに
より成就した。
【0067】得られたTFTの電気的な特性はPTFT
で移動度は35(cm2/Vs)、Vthは−5.9(V)で、
NTFTで移動度は90(cm2/Vs)、Vthは4.8
(V)であった。上記の様な方法に従って液晶表示装置
用のマトリクス回路を得た。
【0068】
【発明の効果】本発明によって、従来のTFT液晶表示
装置で問題となっていた、飛び込み電圧の重畳による液
晶への直流電圧の印加、TFTの電流駆動特性のドレイ
ン電圧依存性および飛び込み電圧に起因するちらつきや
フリッカー、あるいは階調の困難等の問題が解決され
た。
【0069】特に、本発明によって、セルフアライン法
等によって寄生容量CTFT を減らさなくとも、上記の問
題が解決できることが示され、非セルフアライン法によ
ってアルミゲイトTFTを作製できるようになり、大規
模液晶ディスプレーが可能であることが示唆された。も
ちろん、本発明をセルフアライン法によって製造された
ディスプレーにおいて使用しても、同様な効果は得ら
れ、本発明は、非セルフアライン法によって作製された
ディスプレーだけに限定されているわけではない。特に
本発明を実施することによって、TFTの電流駆動能力
がVD の極性に依存するという問題点を解決できること
は、非セルフアライン法によって作製されたディスプレ
ーであっても、また、セルフアライン法によって作製さ
れたディスプレーであっても、同じであることは明らか
であろう。
【0070】本発明は、特にアナログ16階調を念頭に
おいて、説明をしたが、本文中で少し触れたようにデジ
タル階調においても本発明を使用することは効果的であ
る。デジタル階調においては、64階調以上のより高度
な階調表示が可能であり、また、そのためにも実効電圧
の細かな制御が求められるので、交流化に伴う実効電圧
の変動の少ない本発明は有効に使われる。
【0071】また、本文では、特に直視型の液晶表示装
置について説明を加えたが、例えば投影型の表示装置に
光スイッチとして用いられる、液晶のマトリクス回路等
の光スイッチ、光シャッター等においても本発明は有効
に機能することは明らかであろう。また、液晶だけでな
く、電場や電界の効果によって光学特性の変化する材料
を用いるアクティブ回路であれば、本発明が実施できる
ことは明らかである。さらに、本発明は、電気光学画素
のアクティブ素子として、TFTではなく、単結晶半導
体基板上に形成されたモノリシックICを用いたものに
も使用できることは明白である。
【0072】本発明の実施例では、シリコンを用いたT
FTを中心に説明を加えたが、ゲルマニウムを用いたT
FTも同様に使用できる。とくに、単結晶ゲルマニウム
の電子移動度は3600cm2 /Vs、ホール移動度は
1800cm2 /Vsと、単結晶シリコンの値(電子移
動度で1350cm2 /Vs、ホール移動度で480c
2 /Vs)の特性を上回っているため、高速動作が要
求される本発明を実行する上で極めて優れた材料であ
る。また、ゲルマニウムは非晶質状態から結晶状態へ遷
移する温度がシリコンに比べて低く、低温プロセスに向
いている。また、結晶成長の際の核発生率が小さく、し
たがって、一般に、多結晶成長させた場合には大きな結
晶が得られる。このようにゲルマニウムはシリコンと比
べても遜色のない特性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回路と駆動波形の例を示す。
【図2】 本発明の回路と駆動波形の例を示す。
【図3】 従来の回路と駆動波形の例を示す。
【図4】 本発明によるマトリクス構成の例を示す。
【図5】 実施例による素子の平面構造を示す。
【図6】 実施例によるTFTのプロセスを示す。
【図7】 実施例によるTFTのプロセスを示す。
【図8】 実施例によるTFTのプロセスを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、N本の信号線X1,2,..Xn,..
    N と、それに直交するM本の信号線Y1,2,..Ym,..
    M とによってマトリクス状に形成された配線と、各マ
    トリクスの交差点領域には、Nチャネル型薄膜トランジ
    スタとPチャネル型薄膜トランジスタとによって形成さ
    れたそれぞれ少なくとも1つのトランスファー・ゲイト
    素子と、各信号線の交差点領域に設けられた画素Z11,
    12,...Zmn,...ZMNとを有し、各トランスファー・ゲ
    イト素子の出力端子は各画素を構成する静電装置の電極
    の一方に接続され、該トランスファー・ゲイト素子の制
    御電極は信号線X1,2,..Xn,..XN に、入力端子は信
    号線Y1,2,..Ym,..YMに接続された電気光学装置に
    おいて、任意の信号線Xn に印加されるパルスが正の極
    性のときには、信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加され
    る信号の極性は負またはゼロであり、任意の信号線Xn
    に印加されるパルスが負の極性のときには、信号線Y1,
    2,..Ym,..YM に印加される信号の極性は正またはゼ
    ロであることを特徴とする電気光学装置の画像表示方
    法。
  2. 【請求項2】基板上に、N本の信号線X1,2,..Xn,..
    N と、それに直交するM本の信号線Y1,2,..Ym,..
    M とによってマトリクス状に形成された配線と、各マ
    トリクスの交差点領域には、Nチャネル型薄膜トランジ
    スタとPチャネル型薄膜トランジスタとによって形成さ
    れたそれぞれ少なくとも1つのトランスファー・ゲイト
    素子と、各信号線の交差点領域に設けられた画素Z11,
    12,...Zmn,...ZMNとを有し、各トランスファー・ゲ
    イト素子の出力端子は各画素を構成する静電装置の電極
    の一方に接続され、該トランスファー・ゲイト素子の制
    御電極は信号線X1,2,..Xn,..XN に、入力端子は信
    号線Y1,2,..Ym,..YMに接続された電気光学装置に
    おいて、任意の信号線Xn に印加されるパルスが正の極
    性のときには、信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加され
    る信号の極性は正またはゼロであり、任意の信号線Xn
    に印加されるパルスが負の極性のときには、信号線Y1,
    2,..Ym,..YM に印加される信号の極性は負またはゼ
    ロであることを特徴とする電気光学装置の画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】基板上に、N本の信号線X1,2,..Xn,..
    N と、それに直交するM本の信号線Y1,2,..Ym,..
    M とによってマトリクス状に形成された配線と、各マ
    トリクスの交差点領域には、Nチャネル型薄膜トランジ
    スタとPチャネル型薄膜トランジスタとによって形成さ
    れたそれぞれ少なくとも1つのトランスファー・ゲイト
    素子と、各信号線の交差点領域に設けられた画素Z11,
    12,...Zmn,...ZMNとを有し、各トランスファー・ゲ
    イト素子の出力端子は各画素を構成する静電装置の電極
    の一方に接続され、該トランスファー・ゲイト素子の制
    御電極は信号線X1,2,..Xn,..XN に、入力端子は信
    号線Y1,2,..Ym,..YMに接続された電気光学装置に
    おいて、信号線X1,2,..Xn,..XN には、バイポーラ
    ・パルスが印加されるとき、任意の信号線Xn に印加さ
    れるバイポーラ・パルスが正の極性で開始する場合に
    は、信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加される信号の極
    性は負またはゼロであり、任意の信号線Xn に印加され
    るバイポーラ・パルスが負の極性で開始する場合には、
    信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加される信号の極性は
    正またはゼロであることを特徴とする電気光学装置の画
    像表示方法。
  4. 【請求項4】基板上に、N本の信号線X1,2,..Xn,..
    N と、それに直交するM本の信号線Y1,2,..Ym,..
    M とによってマトリクス状に形成された配線と、各マ
    トリクスの交差点領域には、Nチャネル型薄膜トランジ
    スタとPチャネル型薄膜トランジスタとによって形成さ
    れたそれぞれ少なくとも1つのトランスファー・ゲイト
    素子と、各信号線の交差点領域に設けられた画素Z11,
    12,...Zmn,...ZMNとを有し、各トランスファー・ゲ
    イト素子の出力端子は各画素を構成する静電装置の電極
    の一方に接続され、該トランスファー・ゲイト素子の制
    御電極は信号線X1,2,..Xn,..XN に、入力端子は信
    号線Y1,2,..Ym,..YMに接続された電気光学装置に
    おいて、信号線X1,2,..Xn,..XN には、バイポーラ
    ・パルスが印加されるとき、任意の信号線Xn に印加さ
    れるバイポーラ・パルスが負の極性で開始する場合に
    は、信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加される信号の極
    性は負またはゼロであり、任意の信号線Xn に印加され
    るバイポーラ・パルスが正の極性で開始する場合には、
    信号線Y1,2,..Ym,..YM に印加される信号の極性は
    正またはゼロであることを特徴とする電気光学装置の画
    像表示方法。
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