JPH0667962U - ゴムコート材金属ガスケット - Google Patents
ゴムコート材金属ガスケットInfo
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- JPH0667962U JPH0667962U JP571193U JP571193U JPH0667962U JP H0667962 U JPH0667962 U JP H0667962U JP 571193 U JP571193 U JP 571193U JP 571193 U JP571193 U JP 571193U JP H0667962 U JPH0667962 U JP H0667962U
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Abstract
(57)【要約】
〔目的〕燃焼室孔間の離間幅が短く形成された近年の多
気筒エンジンであっても、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの合わせ面間の全体が均等なシール性を発揮で
きるようにした金属ガスケットを提供するものである。 〔構成〕基板1と副板2との積層体に対して、各燃焼室
孔9、9…毎に単独に、基板1の燃焼室孔周縁であって
副板2の折返し部6の周外に、基板1と副板2とを重合
したまま同位置且つ同方向に段差形状のステップビード
3、4を押圧成形することにより、ステップビード3、
4のビード幅を断面半円形のフルビードより大幅に縮小
でき、限られた燃焼室孔間寸法を有するような燃焼室
9、9間においても、隣り合うステップビード3、4を
夫々単独で構成することが可能となる結果、各燃焼室孔
9の全周で確実なシール圧を保つことが可能となる。
気筒エンジンであっても、シリンダヘッドとシリンダブ
ロックとの合わせ面間の全体が均等なシール性を発揮で
きるようにした金属ガスケットを提供するものである。 〔構成〕基板1と副板2との積層体に対して、各燃焼室
孔9、9…毎に単独に、基板1の燃焼室孔周縁であって
副板2の折返し部6の周外に、基板1と副板2とを重合
したまま同位置且つ同方向に段差形状のステップビード
3、4を押圧成形することにより、ステップビード3、
4のビード幅を断面半円形のフルビードより大幅に縮小
でき、限られた燃焼室孔間寸法を有するような燃焼室
9、9間においても、隣り合うステップビード3、4を
夫々単独で構成することが可能となる結果、各燃焼室孔
9の全周で確実なシール圧を保つことが可能となる。
Description
【0001】
本考案は、燃焼室孔を複数設けた多気筒エンジンのシリンダヘッドとシリンダ ブロックとの合わせ面間に介挿する金属ガスケットの改良に係り、特に隣接する 燃焼室孔間の離間幅が短く形成された多気筒エンジンであっても均等なシール性 能を発揮することができるゴムコート材金属ガスケットに関するものである。
【0002】
従来、内燃機関のシリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間に金属ガ スケットを介挿し、該金属ガスケットの燃焼室孔周縁にはビードを形成すること により合わせ面間のシール性を向上するようにしてある。このような金属ガスケ ットによれば、シリンダヘッドとシリンダブロックとをボルト締結すると、ビー ドは合わせ面間の締付け力により弾性変形して対向面に対して環状のシール線を 形成するうえ、エンジンの爆発時における合わせ面の拡縮運動に対しては、ビー ドの弾性復元力を追従させて合わせ面間のシールがなされるものである。
【0003】 このような金属ガスケットの従来例を図6(a) 及び(b) に示す。
【0004】 図6(a) には、シリンダヘッド28とシリンダブロック29との合わせ面に介 挿した従来の金属ガスケットの断面状況が示してある。
【0005】 この金属ガスケットは、副板22を基板21より厚くした硬質製の基板21と 軟質製の副板22とを積層して成るもので、エンジンの燃焼室孔20の周縁を一 次的にシールするためのストッパーとして、副板22の燃焼室孔20に沿って折 返し部24を形成し、該折返し部24に接触しないように基板21の燃焼室孔の 内径を折返し部24の外径より大とし、さらに折返し部24の周外に断面半円形 に押圧成形された基板21側のフルビード26、副板22側のフルビード27を 互いに離間方向に形成し、さらにガスケットの外周に沿って断面が段差形状に押 圧成形された基板21側のステップビード30、副板22側のステップビード3 1を互いに離間方向に形成したものである。
【0006】 また、図6(b) に示す金属ガスケットは、基板21’を副板22’より厚くし 、副板22’に形成した折返し部24’の内側には薄板リング33を介挿して折 返し部24’の内側に挟持した状態で密着結合し、副板22’には上記のように フルビードを設けず、基板21’側のみにフルビード26’とステップビード3 0’を形成したものである。
【0007】
このような従来の金属ガスケットにおいては、フルビード26、27、26’ を燃焼室孔20の周縁に沿って設けるには、該フルビード26、27、26’を 折返し部24、24’の周外に設ける必要があり、そのためフルビード26、2 7、26’の形成位置が燃焼室孔20から離れた箇所に位置するうえ、フルビー ド26、27、26’の幅は段差形状のステップビードの幅に比べて略倍の長さ を有するものであるため、折返し部24、24’の燃焼室孔φd’の端面とフル ビード26、27の外周側のサークルφD’との成す距離L’を幅広く確保する 必要がある。
【0008】 従って、図6(c) に示す如く、複数の燃焼室孔20、20…を並設した多気筒 エンジンの合わせ面に上記のような金属ガスケットを介挿した場合、各燃焼室孔 20、20間の距離が十分とれるときには、燃焼室孔毎の各フルビード(代表し て32とする)を単独で構成することが可能であるが、コンパクト化傾向にある 近年のエンジンにおいては、燃焼室孔間寸法Sがエンジンのレイアウト上短く形 成されているため、大抵の場合、各フルビード32、32を燃焼室孔毎に単独で 構成することが不可能であって、燃焼室孔20、20間で隣接するフルビード3 2、32を重ね合わせて図6(d−1) 又は(d−2) のように一本化せざるを得な い。
【0009】 ところが、その結果一本化したフルビード32の幅は、燃焼室孔20、20間 の位置によって、例えば図6(c) に示すX−X線位置とY−Y線位置のような別 位置においては、X−X線位置では図6(d−1) に示すように断面半円形となる が、Y−Y線位置では図6(d−2) に示すようにフルビード32の幅が広くなっ て、これをシリンダヘッド28とシリンダブロック29間で押圧したとき、図6 (d−2) の点線で示すようにフルビード32の中央部に凹部32cを作ってその 両側に二つの凸部32a、32bを形成するというような好ましくない変形が生 じる。
【0010】 このとき、図6(d−1) の半円形フルビード32では該フルビード32の中央 に面圧FXが作用するが、図6(d−2) においては、双方の凸部32a、32b の合計面圧FZは、中央の凹部32cが反対方向に支持を得ない分、この面圧F Zは図6(d−1) の面圧FXより小となって、F(X−Z)なる面圧差を生じ、 このように面圧小なる箇所では、燃焼ガスの吹き抜けを生じるなど完全なシール 性を発揮することができなくなるのである。
【0011】 また、水通路25と燃焼室孔20との距離W’がエンジンのレイアウト上小さ くなる場合、折返し部24、24’の周外にフルビードを設けることができなく なるという不都合が生じ、このような箇所でもシール性の不均衡が生ずるのであ る。
【0012】 本考案は、上記の問題点を解消するためになされたもので、燃焼室孔間の離間 幅が短く形成された近年の多気筒エンジンであっても、シリンダヘッドとシリン ダブロックとの合わせ面間の全体が均等なシール性を発揮できるようにした金属 ガスケットを提供するものである。
【0013】
上記の課題を解決するために、本考案のゴムコート材金属ガスケットは、多気 筒エンジンのシリンダーヘッド13とシリンダーブロック14との合わせ面間に 介挿する金属ガスケットであって、両面にゴムコーティングを施した硬質ステン レス板を所定のガスケット形状に形成した基板1と、片面にゴムコーティングを 施した軟質ステンレス板又は鉄板を所定のガスケット形状に形成した副板2とを 、該副板2の非コーティング面8が前記基板1と接合する方向にて互いに積層し 、前記副板2の燃焼室孔周縁に沿って該副板2の非コーティング面8、8同士が 内側となる折返し部6を設け、且つ該折返し部6が前記基板1と重ならないよう に、該基板1の燃焼室孔を前記折返し部6の外周より大径に設け、前記副板2を 前記基板1より厚くして前記折返し部6を互いに密着成形するか、又は前記副板 2を前記基板1より薄くすると共に前記折返し部6の内側に硬質又は軟質のステ ンレス板又はメッキ鋼板から成る薄板リング18を挟持して密着結合することに より、該折返し部6の合計厚さTを前記基板1と前記副板2との合計厚さtより 厚くしたゴムコート材金属ガスケットにおいて、前記基板1と前記副板2との積 層体に対して、各燃焼室孔9、9…毎に単独に、前記基板1の燃焼室孔周縁であ って前記副板2の折返し部6の周外に、前記基板1と前記副板2とを重合したま ま同位置且つ同方向に段差形状のステップビード3、4を押圧成形したことを特 徴とするものである。
【0014】 また、前記折返し部6の合計厚さTを、ガスケット締め付けボルト孔5の近傍 付近で薄くし、締め付け用ボルト孔5、5の孔間にて厚くなるように、前記副板 2の折返し部6の厚さを変化させるか、該折返し部6の内側に介挿する前記薄板 リング18を加圧成形するか、又は該薄板リング18の表面に金属溶射等を行う ことにより厚さ変化を持たせて前記副板2と位置決めした構成としてもよい。
【0015】
上記の構成において、燃焼室孔20の周縁に沿って設けたビードを段差形状の ステップビード3、4としてあるため、このようなステップビード3、4は断面 半円形のフルビードよりビード幅を大幅に縮小でき、折返し部6の燃焼室孔φd の端面とステップビード3、4の外周側のサークルφDとの成す距離Lを従来の 断面半円形のフルビードに比して大幅に短くすることが可能となる。
【0016】 従って、限られた燃焼室孔間寸法Sを有するような燃焼室9、9間においても 、隣り合うステップビード3、4を夫々単独で構成することが可能となる結果、 従来例において問題となったビードの面圧変化がなく、各燃焼室孔9の全周で確 実なシール圧を保つことが可能となる。
【0017】 また、上記のようなステップビード3、4又はガスケット外周側のステップビ ード11、12を形成する際、基板1と副板2とを積層したままの状態で一括的 に押圧成形することができ、こうすることにより、軟質材である副板2が硬質材 である基板1の成形に習って折曲され、基板1と副板2との圧接間にあって、基 板1と副板2との両者間に介在したコーティングが両者をよくなじむように圧縮 変形するものである。
【0018】 さらに、折返し部6の合計厚さTを、ガスケット締め付けボルト孔5の離間幅 に応じて該ボルト孔5の近傍付近で薄くし、ボルト孔5、5の孔間にて厚くなる ように形成することにより、折返し部6が合わせ面間の各所において均等に密着 することとなり、爆発によるシリンダヘッド13とシリンダブロック14間のた たかれを防止することが可能となる。
【0019】
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0020】 図1(a) 及び(b) には本考案による金属ガスケットの断面を示してあり、シリ ンダヘッド13とシリンダブロック14とでエンジンの合わせ面を成し、これら シリンダヘッド13とシリンダブロック14の所定の対向位置には両者を締結す るためのボルト孔5を穿設してあり、また9は燃焼室孔を示すものである。本実 施例においては、上記のシリンダヘッド13とシリンダブロック14との合わせ 面間に介挿する金属ガスケットの実施例として、図1(a) と図1(b) の二種が示 してある。
【0021】 図1(a) に示す金属ガスケットは、硬質ステンレス板から成る基板1と軟質ス テンレス板又は鉄板から成る副板2との積層体であって、副板2は基板1より厚 く形成し、基板1には両面にゴムコーティング1a、1bを施してあり、副板2 には片面にゴムコーティング2aが施してある。両者の積層方法は、副板2の非 コーティング面8が基板1に接合する方向に重ね合わせるようにする。
【0022】 また、副板2の各燃焼室孔周縁に沿って非コーティング面8、8同士が内側で 接触する折返し部6を設けてあり、基板1の燃焼室孔は折返し部6の外周より大 径に穿設してあって、基板1が折返し部6に重ならないようにしてある。
【0023】 これにより、副板2の非コーティング面8は常に基板1のいずれかのコーティ ング1a、1bの面(図においてはコーティング1aの面)に接触し、折返し部 6は折返し成形による接触面同士がコーティングを介することなく金属原板同士 で直接接触するような密着結合を成している。従って、このような折返し部6に おいては、シリンダヘッド13とシリンダブロック14間の圧縮時においても、 折返し部6の成す合計厚さTに変化がなく、経時的にも一体的に密着した折返し 部6を保有することができる。
【0024】 また、上記のような基板1と副板2との積層体に対して、各燃焼室孔9、9… 毎に単独に、基板1の燃焼室孔周縁であって副板2の折返し部6の周外に囲繞す る位置に、基板1には段差形状のステップビード3を、副板2には同形状のステ ップビード4を互いに同位置且つ同方向に重合した状態で押圧成形する。また、 これと同時成形により、ガスケットの外周を成す部位にも、同位置且つ同方向に 重合した段差形状のステップビード11、12を基板1側と副板2側とに形成す る。
【0025】 ただし、本考案においては、上記したように、副板2を基板1より厚く形成す ることにより、折返し部6の合計厚さTを基板1と副板2との合計厚さtより厚 くする。
【0026】 上記の燃焼室孔側のステップビード3、4又はガスケット外周側のステップビ ード11、12は、基板1と副板2とを上記のように積層したままの状態で、所 定位置に対して、一括的に押圧成形することにより形成し得るものである。この 成形動作においては、軟質材である副板2が硬質材である基板1の成形に習って 折曲され、基板1と副板2との両者間に介在した基板1のコーティング1aが基 板1と副板2との圧接間にあって両者をよくなじませるように圧縮変形するもの である。
【0027】 また、シリンダヘッド13とシリンダブロック14間で上記の金属ガスケット が圧縮されたとき、基板1と副板2のステップビード3、4の弾性変形によって 基板1の内周が折返し部6の方向に伸長するように摺動するが、この際、副板2 の接触面側にもコーティングが施してあると、基板1の変形がこの副板2のコー ティングによって阻止され、円滑に変形することができなくなるもので、この理 由からも、副板2を片面コーティングとし、非コーティング面を基板1側に接触 させてある。
【0028】 さらに、図1(b) に示す金属ガスケットは、基板1と副板2の材質、コーティ ング関係、ステップビード3、4の成形、ガスケット外周の段差ステップビード 11、12等については上記の図1(a) のものと同様であるが、基板1と副板2 との厚さ関係、及びそれに伴う副板2の折返し部6の形態が相違するものである 。即ち、この金属ガスケットにおいては、基板1を副板2より厚く形成してあり 、折返し部6の折返した内側には薄板リング18を介挿したもので、その結果、 折返し部6の合計厚さTは基板1と副板2との合計厚さtより厚くし、また薄板 リング18は硬質であっても軟質であってもよく、ステンレス板かメッキ鋼板を 用いて形成することができる。
【0029】 上記のような図1(a) 及び(b) の金属ガスケットにおいては、折返し部6の燃 焼室孔φdの端面とステップビード3、4の外周側ビード面圧過重Fの位置のサ ークルφDとの成す距離Lを、従来の断面半円形のフルビードに比して大幅に短 くすることが可能となり、図2(a) に示す如く、水通路7と燃焼室孔9との距離 Wがエンジンのレイアウト上小さくなる場合においても対応可能となり、また図 2(b) に示す如く、限られた燃焼室孔間寸法Sにおいても、隣り合う燃焼室孔9 、9の各ステップビード3、4を夫々単独で構成することが可能となるため、燃 焼室孔20、20間のいずこにあっても各ステップビード3、4は単独の面圧を 保つことができるため、従来のフルビードように燃焼室孔9、9間において重合 し一本化した場合に生じる面圧変化の無い確実なシール性を得ることが可能とな る。
【0030】 図3及び図4は、図2(a) で指示したA−A線、B−B線、C−C線の各位置 に対応した本考案による金属ガスケットの各種断面位置を示し、A−A線はボル ト孔5と燃焼室孔9との成す箇所、B−B線は水通路7と燃焼室孔9との成す箇 所、C−C線は隣り合う燃焼室孔9、9間の成す箇所を示すものである。
【0031】 図3に示す金属ガスケットは図1(a) に示した副板2を基板1より厚く形成し 、折返し部6に薄板リング13を設けない構成を示したもので、図3(a) は図2 (a) のA−A線に相当する断面状況を示し、図3(b) は図2(a) のB−B線に相 当する断面状況を示し、図3(c) は図2(a) のC−C線に相当する断面状況を示 したものである。
【0032】 また、図4に示す金属ガスケットは図1(b) に示した基板1を副板2より厚く 形成し、折返し部6に薄板リング13を介挿した構成を示したもので、図4(a) は図2(a) のA−A線に相当する断面状況を示し、図4(b) は図2(a) のB−B 線に相当する断面状況を示し、図4(c) は図2(a) のC−C線に相当する断面状 況を示したものである。
【0033】 これらの図に示すように、折返し部6の合計厚さTを、ガスケット締め付けボ ルト孔5の近傍付近で薄くし、締め付けボルト孔5、5の孔間にて厚くなるよう に、副板2の折返し部6の厚さを変化させるか、折返し部6内に挟持する薄板リ ング18を加圧成形するか、又は薄板リング18表面に金属溶射等を行うことに より厚さ変化を持たせて副板2に対して位置決めするようにし、ボルト孔5から の離間幅に応じて変化するシリンダヘッド13とシリンダブロック14の合わせ 面間の隙間変化に対応してA−A線位置、B−B線位置、C−C線位置における 各折返し部6の合計厚さT1、T2、T3を変化して均等な面圧を確保するよう にしてある。
【0034】 その結果、シリンダヘッド13とシリンダブロック14の合わせ面のボルト締 付け力により生じる締付け歪、エンジン爆発圧力、熱歪等による合わせ面間の隙 間変化に対応して、図5に示すように、A−A線位置、B−B線位置、C−C線 位置に基づく折返し部6の合計厚さT1、T2、T3として求め、上記のような 種々の要因によっても、折返し部6が合わせ面間の各所において均等に密着する ように形成すれば、爆発によるシリンダヘッド13とシリンダブロック14間の たたかれを防止することができる。
【0035】
以上説明したように、本考案のゴムコート材金属ガスケットにおいては、基板 1と副板2との積層体に対して、燃焼室孔20の周縁に沿って段差形状のステッ プビード3、4を同位置且つ同方向に重合した状態で形成してあるため、このよ うなステップビード3、4は断面半円形のフルビードよりビード幅を大幅に縮小 でき、各燃焼室孔間にて隣り合うステップビード3、4を、各燃焼室孔間が限ら れた短い離間幅の場合であっても、夫々単独で構成することが可能となり、従来 例のフルビードにおいて問題となったビードの面圧変化がなくすことができ、各 燃焼室孔9、9…の全周で確実なシール圧を保つことが可能となる。
【0036】 また、上記のようなステップビード3、4又はガスケット外周側のステップビ ード11、12を形成する際、基板1と副板2とを積層したままの状態で一括的 に押圧成形すると、軟質材である副板2が硬質材である基板1の成形に習って折 曲され、基板1と副板2との両者間に介在したコーティングが両者をよくなじむ ように圧縮変形するものである。
【0037】 また、上記のようなステップビード3、4又はガスケット外周側のステップビ ード11、12を形成する際、基板1と副板2とを積層したままの状態で一括的 に押圧成形することができ、こうすることにより、軟質材である副板2が硬質材 である基板1の成形に習って折曲され、基板1と副板2との圧接間にあって、基 板1と副板2との両者間に介在したコーティングが両者をよくなじむように圧縮 変形するものである。
【0038】 さらに、本考案のゴムコート材金属ガスケットにおける折返し部6の合計厚さ Tを、ガスケット締め付けボルト孔5の離間幅に応じて形成することにより、折 返し部6が合わせ面間の各所において均等に密着でき、爆発によるシリンダヘッ ド13とシリンダブロック14間のたたかれを防止することが可能となる。
【0039】 その結果、燃焼室孔間の離間幅が短く形成された多気筒エンジンであっても、 シリンダヘッドとシリンダブロックとの合わせ面間の全体で均等な面圧を発揮で き、良好なシール性能を発揮することが可能となる。
【提出日】平成5年6月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【0014】 また、前記折返し部6の合計厚さTを、ガスケット締め付けボルト孔5の近傍 付近で薄くし、締め付け用ボルト孔5、5の孔間にて厚くなるように、前記副板 2の折返し部6の厚さを変化させるか、該折返し部6の内側に介挿する前記薄板 リング18を加圧成形するか、又は該薄板リング18の表面に金属溶射等を行う ことにより厚さ変化を持たせて前記副板2と位置決めした構成としてもよい。 さらに、前記折返し部6の内側に湾曲した硬質の薄板リング18’を挟持した 構成としてもよい 。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【0018】 さらに、折返し部6の合計厚さTを、ガスケット締め付けボルト孔5の離間幅 に応じて該ボルト孔5の近傍付近で薄くし、ボルト孔5、5の孔間にて厚くなる ように形成することにより、折返し部6が合わせ面間の各所において均等に密着 することとなり、爆発によるシリンダヘッド13とシリンダブロック14間のた たかれを防止することが可能となる。 また、折返し部6の内側に湾曲した硬質の薄板リング18’を挟持すると、こ の薄板リング18’がバネ弾性を発揮する結果、折返し部6の合計厚さTを弾性 的に拡縮することができ、これにより金属ガスケットをボルト締めすることによ って燃焼室孔周辺に発生する最大隙間を補充し、燃焼時の爆発による隙間の拡縮 に対してもその弾性力によって追従しつつ隙間を埋めることができる 。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【0028】 さらに、図1(b)に示す金属ガスケットは、基板1と副板2の材質、コーテ ィング関係、ステップビード3、4の成形、ガスケット外周の段差ステップビー ド11、12等については上記の図1(a)のものと同様であるが、基板1と副 板2との厚さ関係、及びそれに伴う副板2の折返し部6の形態が相違するもので ある。即ち、折返し部6の折返した内側に薄板リング18を介挿することにより 、折返し部6の合計厚さTを基板1と副板2との合計厚さtより厚くし、また図 1(c)に示すように、折返し部6内に摺鉢状に湾曲した薄板リング18’を挟 持することにより、薄板リング18’にバネ弾性を発揮させて、折返し部6の合 計厚さTを拡縮させることができ、これによって金属ガスケットをボルト締めし た際に燃焼室孔9周辺に発生する最大隙間を補充し、またそのバネ弾性によって 燃焼時の爆発によって拡縮する隙間に追従させて折返し部6の合計厚さTを追従 的に拡縮して埋め合わせることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 及び(b) は本考案による金属ガスケッ
トの断面を示すものである。
トの断面を示すものである。
【図2】図2(a) は、本考案による金属ガスケットの平
面図を示すものである。図2(b) は図2(a) における矢
印B位置の部分拡大図を示すものである。
面図を示すものである。図2(b) は図2(a) における矢
印B位置の部分拡大図を示すものである。
【図3】図3は本考案による金属ガスケットのうち図1
(a) に示したような副板を基板より厚く形成し、且つ折
返し部に薄板リングを設けない金属ガスケットの断面を
示すもので、図3(a) は図2(a) のA−A線に相当する
断面を示し、図3(b) は図2(a) のB−B線に相当する
断面を示し、図3(c) は図2(a) のC−C線に相当する
断面を示したものである。
(a) に示したような副板を基板より厚く形成し、且つ折
返し部に薄板リングを設けない金属ガスケットの断面を
示すもので、図3(a) は図2(a) のA−A線に相当する
断面を示し、図3(b) は図2(a) のB−B線に相当する
断面を示し、図3(c) は図2(a) のC−C線に相当する
断面を示したものである。
【図4】図4は本考案による金属ガスケットのうち図1
(b) に示したような基板を副板より厚く形成し、且つ折
返し部に薄板リングを介挿した金属ガスケットの断面を
示すもので、図4(a) は図2(a) のA−A線に相当する
断面を示し、図4(b) は図2(a) のB−B線に相当する
断面を示し、図4(c) は図2(a) のC−C線に相当する
断面を示したものである。
(b) に示したような基板を副板より厚く形成し、且つ折
返し部に薄板リングを介挿した金属ガスケットの断面を
示すもので、図4(a) は図2(a) のA−A線に相当する
断面を示し、図4(b) は図2(a) のB−B線に相当する
断面を示し、図4(c) は図2(a) のC−C線に相当する
断面を示したものである。
【図5】図5は本考案による金属ガスケットの図2(a)
に示すA−A線位置、B−B線位置及びC−C線位置に
対応した折返し部の合計厚さを示すものである。
に示すA−A線位置、B−B線位置及びC−C線位置に
対応した折返し部の合計厚さを示すものである。
【図6】図6(a) 及び(b) は従来の金属ガスケットの二
種の形態を示すもので、図6(c) は燃焼室孔間の部分平
面図、図6(b−1) 、(b−2)は図6(c) のX−X線指
示位置及びY−Y線指示位置におけるフルビードの断面
状況を示す図である。
種の形態を示すもので、図6(c) は燃焼室孔間の部分平
面図、図6(b−1) 、(b−2)は図6(c) のX−X線指
示位置及びY−Y線指示位置におけるフルビードの断面
状況を示す図である。
1…基板、2…副板、3…基板の燃焼室孔側に設けたス
テップビード、4…副板の燃焼室孔側に設けたステップ
ビード、5…ボルト孔、6…折返し部、7…水通路、8
…副板の非コーティング面、9…燃焼室孔、11…基板
のガスケット外周に設けたステップビード、12…副板
のガスケット外周に設けたステップビード、13…シリ
ンダヘッド、14…シリンダブロック、18…薄板リン
グ。
テップビード、4…副板の燃焼室孔側に設けたステップ
ビード、5…ボルト孔、6…折返し部、7…水通路、8
…副板の非コーティング面、9…燃焼室孔、11…基板
のガスケット外周に設けたステップビード、12…副板
のガスケット外周に設けたステップビード、13…シリ
ンダヘッド、14…シリンダブロック、18…薄板リン
グ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項3】前記折返し部6の内側に湾曲した硬質の薄
板リング18’を湾曲させた状態で挟持したことを特徴
とする請求項1記載のゴムコート材金属ガスケット。
板リング18’を湾曲させた状態で挟持したことを特徴
とする請求項1記載のゴムコート材金属ガスケット。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】図1(a)乃至(c)は本考案による金属ガス
ケットの要部断面図である。
ケットの要部断面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】 図6(a)及び図6(b)は従来の金属ガス
ケットの二種の形態を示すもので、図6(c)は燃焼室
孔間の部分平面図、図6(d)は図6(c)のX−X線
指示位置及びY−Y線指示位置におけるフルスピードの
断面状況を示す図である。
ケットの二種の形態を示すもので、図6(c)は燃焼室
孔間の部分平面図、図6(d)は図6(c)のX−X線
指示位置及びY−Y線指示位置におけるフルスピードの
断面状況を示す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
Claims (2)
- 【請求項1】多気筒エンジンのシリンダーヘッド13と
シリンダーブロック14との合わせ面間に介挿する金属
ガスケットであって、両面にゴムコーティングを施した
硬質ステンレス板を所定のガスケット形状に形成した基
板1と、片面にゴムコーティングを施した軟質ステンレ
ス板又は鉄板を所定のガスケット形状に形成した副板2
とを、該副板2の非コーティング面8が前記基板1と接
合する方向にて互いに積層し、前記副板2の燃焼室孔周
縁に沿って該副板2の非コーティング面8、8同士が内
側となる折返し部6を設け、且つ該折返し部6が前記基
板1と重ならないように、該基板1の燃焼室孔を前記折
返し部6の外周より大径に設け、前記副板2を前記基板
1より厚くして前記折返し部6を互いに密着成形する
か、又は前記副板2を前記基板1より薄くすると共に前
記折返し部6の内側に硬質又は軟質のステンレス板又は
メッキ鋼板から成る薄板リング18を挟持して密着結合
することにより、該折返し部6の合計厚さTを前記基板
1と前記副板2との合計厚さtより厚くしたゴムコート
材金属ガスケットにおいて、前記基板1と前記副板2と
の積層体に対して、各燃焼室孔9、9…毎に単独に、前
記基板1の燃焼室孔周縁であって前記副板2の折返し部
6の周外に、前記基板1と前記副板2とを重合したまま
同位置且つ同方向に段差形状のステップビード3、4を
押圧成形したことを特徴とするゴムコート材金属ガスケ
ット。 - 【請求項2】前記折返し部6の合計厚さTを、ガスケッ
ト締め付けボルト孔5の近傍付近で薄くし、締め付け用
ボルト孔5、5の孔間にて厚くなるように、前記副板2
の折返し部6の厚さを変化させるか、該折返し部6の内
側に介挿する前記薄板リング18を加圧成形するか、又
は該薄板リング18の表面に金属溶射等を行うことによ
り厚さ変化を持たせて前記副板2と位置決めしたことを
特徴とする請求項1記載のゴムコート材金属ガスケッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993005711U JP2522140Y2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴムコート材金属ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993005711U JP2522140Y2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴムコート材金属ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0667962U true JPH0667962U (ja) | 1994-09-22 |
| JP2522140Y2 JP2522140Y2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=11618711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993005711U Expired - Lifetime JP2522140Y2 (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | ゴムコート材金属ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522140Y2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008010412B4 (de) * | 2007-02-22 | 2016-06-30 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Zylinderkopfdichtung |
| JP6343694B1 (ja) * | 2017-02-23 | 2018-06-13 | 石川ガスケット株式会社 | ガスケット |
| CN110360022A (zh) * | 2018-04-11 | 2019-10-22 | 石川密封垫板有限责任公司 | 密封垫 |
| US10711897B2 (en) | 2018-04-18 | 2020-07-14 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Gasket |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6354944A (ja) * | 1986-08-25 | 1988-03-09 | ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト | 芳香族選択性をもつクラツキング触媒 |
| JPH01211660A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-24 | Nippon Metal Gasket Kk | 積層金属ガスケット |
| JPH01211659A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-24 | Nippon Metal Gasket Kk | 積層金属ガスケット |
| JPH02118275A (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-02 | Japan Metal Gasket Co Ltd | 金属ガスケット |
| JPH0529417U (ja) * | 1991-10-01 | 1993-04-20 | 貞子 中山 | 携帯用手提げ布袋 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP1993005711U patent/JP2522140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6354944A (ja) * | 1986-08-25 | 1988-03-09 | ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト | 芳香族選択性をもつクラツキング触媒 |
| JPH01211660A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-24 | Nippon Metal Gasket Kk | 積層金属ガスケット |
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| JPH02118275A (ja) * | 1988-10-28 | 1990-05-02 | Japan Metal Gasket Co Ltd | 金属ガスケット |
| JPH0529417U (ja) * | 1991-10-01 | 1993-04-20 | 貞子 中山 | 携帯用手提げ布袋 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008010412B4 (de) * | 2007-02-22 | 2016-06-30 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Zylinderkopfdichtung |
| JP6343694B1 (ja) * | 2017-02-23 | 2018-06-13 | 石川ガスケット株式会社 | ガスケット |
| CN110360022A (zh) * | 2018-04-11 | 2019-10-22 | 石川密封垫板有限责任公司 | 密封垫 |
| CN110360022B (zh) * | 2018-04-11 | 2021-08-13 | 石川密封垫板有限责任公司 | 密封垫 |
| US10711897B2 (en) | 2018-04-18 | 2020-07-14 | Ishikawa Gasket Co., Ltd. | Gasket |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2522140Y2 (ja) | 1997-01-08 |
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Legal Events
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