JPH06687B2 - 義歯床成形型材料 - Google Patents
義歯床成形型材料Info
- Publication number
- JPH06687B2 JPH06687B2 JP61182646A JP18264686A JPH06687B2 JP H06687 B2 JPH06687 B2 JP H06687B2 JP 61182646 A JP61182646 A JP 61182646A JP 18264686 A JP18264686 A JP 18264686A JP H06687 B2 JPH06687 B2 JP H06687B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- denture base
- mold
- weight
- gypsum
- calcium carbonate
- Prior art date
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- Dental Preparations (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱可塑性樹脂を用いて義歯床を成形する際の
成形型に関する。
成形型に関する。
[従来技術およびその問題点] 従来、義歯床はアクリルポリマー製のものが多い。これ
はアクリルモノマーとポリマーとの混合物を、石膏型内
で室温あるいは比較的低温に加熱し、重合させることに
より形成される。
はアクリルモノマーとポリマーとの混合物を、石膏型内
で室温あるいは比較的低温に加熱し、重合させることに
より形成される。
熱可塑性樹脂を用いて義歯床を圧縮成形する際には、成
形型内で樹脂を軟化変形させるため、成形型を200〜
350℃にも昇温する必要がある。この昇温により石膏
型の圧縮強度が大きく低下し、成形圧に耐えられなくな
り損壊する。さらに、結晶水を失なって激しく収縮する
ため、義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。
形型内で樹脂を軟化変形させるため、成形型を200〜
350℃にも昇温する必要がある。この昇温により石膏
型の圧縮強度が大きく低下し、成形圧に耐えられなくな
り損壊する。さらに、結晶水を失なって激しく収縮する
ため、義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。
特開昭59−195561号公報には、石膏と酸化珪素
との混合物からなる成形型が、200〜400℃の加熱
によっても圧縮強度の低下および収縮を生じないことが
開示されている。しかし、酸化珪素としてクリストバラ
イトを使用した場合、このものが250〜300℃の温
度範囲で著しい体膨張を生ずるため、250℃以下で成
形した場合と300℃以上で成形した場合とで型の寸法
が大きく異なる。そのため使用する熱可塑性樹脂の軟化
温度に従って石膏とクリストバライトとの割合を調整す
る必要がある。また、酸化珪素として石英を使用した場
合、その体膨張係数が小さいため、降温時の熱可塑性樹
脂の熱収縮による体積減少を、型の容積膨張が補償し得
ず、義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。この場
合、コロイダルシリカの濃度を高め、型の容積膨張を大
とすれば、口腔印象への適合性は改善されるが、加熱に
より型に亀裂が発生するという新たな問題が生ずる。
との混合物からなる成形型が、200〜400℃の加熱
によっても圧縮強度の低下および収縮を生じないことが
開示されている。しかし、酸化珪素としてクリストバラ
イトを使用した場合、このものが250〜300℃の温
度範囲で著しい体膨張を生ずるため、250℃以下で成
形した場合と300℃以上で成形した場合とで型の寸法
が大きく異なる。そのため使用する熱可塑性樹脂の軟化
温度に従って石膏とクリストバライトとの割合を調整す
る必要がある。また、酸化珪素として石英を使用した場
合、その体膨張係数が小さいため、降温時の熱可塑性樹
脂の熱収縮による体積減少を、型の容積膨張が補償し得
ず、義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。この場
合、コロイダルシリカの濃度を高め、型の容積膨張を大
とすれば、口腔印象への適合性は改善されるが、加熱に
より型に亀裂が発生するという新たな問題が生ずる。
さらに、石膏とクリストバライトとを混合した場合、両
者の比重がかなり異なっているため、振動などにより成
分が分離する場合もある。
者の比重がかなり異なっているため、振動などにより成
分が分離する場合もある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、熱可塑性樹脂を用いて、口腔印象への適合性
が優れた義歯床を、容易に成形可能な成形型に関する。
が優れた義歯床を、容易に成形可能な成形型に関する。
本発明は、30〜70重量%の石膏と70〜30重量%
の炭酸カルシウムとからなる混合物100重量部に対
し、18〜40重量部のコロイダルシリカが混合された
熱可塑性樹脂製義歯床成形型材料に関する。
の炭酸カルシウムとからなる混合物100重量部に対
し、18〜40重量部のコロイダルシリカが混合された
熱可塑性樹脂製義歯床成形型材料に関する。
本発明の成形型は、加熱により過大に収縮することがな
く、また、加熱後も成形圧に耐え得る高い圧縮強度を保
持される。そのため成形が容易で確実であり、得られた
義歯床は口腔印象への適合性が優れている。
く、また、加熱後も成形圧に耐え得る高い圧縮強度を保
持される。そのため成形が容易で確実であり、得られた
義歯床は口腔印象への適合性が優れている。
石膏としては、α型またはβ型結晶構造であって、1/2
分子の結晶水を有しているα型半水石膏あるいはβ型半
水石膏が使用される。
分子の結晶水を有しているα型半水石膏あるいはβ型半
水石膏が使用される。
α型半水石膏は、石膏の主原料である二水石膏を湿式加
熱することにより得られる。また、β型半水石膏は、二
水石膏を乾式加熱することにより得られる。
熱することにより得られる。また、β型半水石膏は、二
水石膏を乾式加熱することにより得られる。
炭酸カルシウムとしては、石灰岩などを粉砕して製造さ
れる重質炭酸カルシウム、石灰乳に二酸化炭素を焼き込
んで製造される軽質炭酸カルシウムなどを使用できる。
炭酸カルシウムの粒径は100μ以下、特に50μ以下
の比較的粒径の小さいものが好ましい。
れる重質炭酸カルシウム、石灰乳に二酸化炭素を焼き込
んで製造される軽質炭酸カルシウムなどを使用できる。
炭酸カルシウムの粒径は100μ以下、特に50μ以下
の比較的粒径の小さいものが好ましい。
コロイダルシリカは別名シルカゾルともいわれ、無水珪
素の超微粒子をコロイダル溶液として、利用し易く安定
な状態としたものである。二酸化珪素の含有量は20〜
50重量%のものが一般的である。通常粒径が5〜90
mμ程度の超微粒子であるため、微細な空隙へも容易に
浸透する。外観は透明な乳白色あるいは乳白色のコロイ
ド液である。pHが11.5以上ではゲル化し易く、pH2〜
11で安定であるが、弱酸性の方が取り扱い上好まし
い。中性もしくはアルカリ性では、石膏と二酸化珪素の
混合時に固化し易く操作性に難点がある。
素の超微粒子をコロイダル溶液として、利用し易く安定
な状態としたものである。二酸化珪素の含有量は20〜
50重量%のものが一般的である。通常粒径が5〜90
mμ程度の超微粒子であるため、微細な空隙へも容易に
浸透する。外観は透明な乳白色あるいは乳白色のコロイ
ド液である。pHが11.5以上ではゲル化し易く、pH2〜
11で安定であるが、弱酸性の方が取り扱い上好まし
い。中性もしくはアルカリ性では、石膏と二酸化珪素の
混合時に固化し易く操作性に難点がある。
石膏と炭酸カルシウムとの組成割合は、石膏30〜70
重量%、炭酸カルシウム70〜30重量%、特に石膏4
0〜70重量%、炭酸カルシウム60〜30重量%であ
ることが好ましい。石膏が30重量%未満である場合
は、型が硬く脆くなり、成形圧により型が破損する。石
膏が70重量%を越える場合は、昇温により型の圧縮強
度が低下し、型が破損する。また、型が激しく収縮し、
義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。
重量%、炭酸カルシウム70〜30重量%、特に石膏4
0〜70重量%、炭酸カルシウム60〜30重量%であ
ることが好ましい。石膏が30重量%未満である場合
は、型が硬く脆くなり、成形圧により型が破損する。石
膏が70重量%を越える場合は、昇温により型の圧縮強
度が低下し、型が破損する。また、型が激しく収縮し、
義歯床の口腔印象への適合性が不良となる。
コロイダルシリカは、上記石膏と炭酸カルシウムとの混
合物100重量部にたいし、18〜40重量部混合され
る。コロイダルシリカの配合量が、18重量部未満では
混合物の粘度が過大であって練和不能であり、40重量
部を越える場合は、義歯床成形型材料の強度が不充分と
なる。
合物100重量部にたいし、18〜40重量部混合され
る。コロイダルシリカの配合量が、18重量部未満では
混合物の粘度が過大であって練和不能であり、40重量
部を越える場合は、義歯床成形型材料の強度が不充分と
なる。
本発明の材料には、材料本来の強度および熱的特性など
を損なわない範囲で、必要に応じて、硬化時間を調節す
るための促進剤あるいは遅延剤、型に自然な色を与える
ための着色剤などを添加してもよい。
を損なわない範囲で、必要に応じて、硬化時間を調節す
るための促進剤あるいは遅延剤、型に自然な色を与える
ための着色剤などを添加してもよい。
本発明の材料を得るための方法は、特に限定されるもの
ではなく、通常実施されている震盪法あるいは機械的混
合法などが適用できる。
ではなく、通常実施されている震盪法あるいは機械的混
合法などが適用できる。
義歯床を成形する熱可塑性樹脂には、 (1)成形時に熱劣化を起こさない。
(2)適度な粘度を有し、賦形性が良好である。
(3)歯肉に近似した色に着色が可能である。
(4)適度な剛性と耐湿性を有し、使用時の耐環境応力亀
裂性が良好である。
裂性が良好である。
などの特性が要求される。
この様な樹脂としては、ポリスチレン、ポリメチルメタ
アクリレート、ポリメチルペンテン−1、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリサ
ルホンなどが挙げられる。特に、ポリサルホン、ポリエ
ーテルサルホンなどのポリサルホン系樹脂が耐湿性、剛
性、耐環境応力亀裂性などが優れていて好ましい。
アクリレート、ポリメチルペンテン−1、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹脂、ポリサ
ルホンなどが挙げられる。特に、ポリサルホン、ポリエ
ーテルサルホンなどのポリサルホン系樹脂が耐湿性、剛
性、耐環境応力亀裂性などが優れていて好ましい。
本発明の義歯床成形型材料は、300℃、1時間以上の
加熱処理を実施しても、200kg/cm2以上の高い圧縮
強度を保持し得る。また、熱可塑性樹脂の熱収縮による
体積減少を補償し得る容積膨張を示す。特に、石膏40
〜70重量%、炭酸カルシウム60〜30重量%の組成
では、コロイダルシリカの濃度に依存して0.4〜0.9%の
容積膨張を示し、150〜350℃の広い温度範囲で0.
07〜0.15%の安定した熱膨張係数を有する。そのた
め、熱可塑性樹脂の加熱軟化条件に影響されない優れた
成形寸法性が得られる。また、本発明の義歯床成形型材
料は、急加熱によっても亀裂を生ずることがなく、形状
安定性および強度の優れた義歯床成形型が得られる。さ
らに、炭酸カルシウムの室温付近での比重は2.71で、
石膏の比重2.75に極めて近いため、振動などによって
成分分離を生ずることなく、均一な型が得られる。
加熱処理を実施しても、200kg/cm2以上の高い圧縮
強度を保持し得る。また、熱可塑性樹脂の熱収縮による
体積減少を補償し得る容積膨張を示す。特に、石膏40
〜70重量%、炭酸カルシウム60〜30重量%の組成
では、コロイダルシリカの濃度に依存して0.4〜0.9%の
容積膨張を示し、150〜350℃の広い温度範囲で0.
07〜0.15%の安定した熱膨張係数を有する。そのた
め、熱可塑性樹脂の加熱軟化条件に影響されない優れた
成形寸法性が得られる。また、本発明の義歯床成形型材
料は、急加熱によっても亀裂を生ずることがなく、形状
安定性および強度の優れた義歯床成形型が得られる。さ
らに、炭酸カルシウムの室温付近での比重は2.71で、
石膏の比重2.75に極めて近いため、振動などによって
成分分離を生ずることなく、均一な型が得られる。
以下に実施例および比較例によって本発明を詳しく説明
する。
する。
実施例1 α半水石膏60重量%、重質炭酸カルシウム40重量%
とを機械的に充分混合した後、この混合物100重量部
に対し、20重量部の粉液比0.22のコロイダルシリ
カ液で練和し、ろう義歯の埋没を行い、以下、歯科の通
例に従って義歯成形用の割型を作成した。上下型を乾燥
した後、下型上でポリサルホンを軟化させ、上型を圧着
して義歯床を成形した。冷却後取り出したポリサルホン
義歯床は、口腔印象に忠実であり、型の割れも認められ
なかった。
とを機械的に充分混合した後、この混合物100重量部
に対し、20重量部の粉液比0.22のコロイダルシリ
カ液で練和し、ろう義歯の埋没を行い、以下、歯科の通
例に従って義歯成形用の割型を作成した。上下型を乾燥
した後、下型上でポリサルホンを軟化させ、上型を圧着
して義歯床を成形した。冷却後取り出したポリサルホン
義歯床は、口腔印象に忠実であり、型の割れも認められ
なかった。
実施例2 粉液比0.18のコロイダルシリカ液で練和した他は実施
例1と同様にして義歯床を成形した。
例1と同様にして義歯床を成形した。
得られたポリサルホン義歯床は、口腔印象に忠実であ
り、型の割れも認められなかった。
り、型の割れも認められなかった。
比較例1 α半水石膏のみを用いた以外は実施例1と同様にして義
歯床を製造した。得られたポリサルホン義歯床は、型に
割れが生じたことを示しており、また、口腔印象との適
合性が不良であった。
歯床を製造した。得られたポリサルホン義歯床は、型に
割れが生じたことを示しており、また、口腔印象との適
合性が不良であった。
比較例2 α半水石膏40重量%、クリストバライト60重量%を
混合したものを用いた以外は、実施例1と同様にして型
を作成した。下型の温度が220〜250℃の範囲でポ
リカーボネート義歯床を製造したところ、良好な製品が
得られた。しかし、同じ型を用いて下型温度が320℃
になる様にしてポリサルホン義歯床を製造したところ、
口腔印象よりも大きな粘膜面を持つ義歯床が得られ、下
型加熱温度条件による組成調製の必要性が認められた。
混合したものを用いた以外は、実施例1と同様にして型
を作成した。下型の温度が220〜250℃の範囲でポ
リカーボネート義歯床を製造したところ、良好な製品が
得られた。しかし、同じ型を用いて下型温度が320℃
になる様にしてポリサルホン義歯床を製造したところ、
口腔印象よりも大きな粘膜面を持つ義歯床が得られ、下
型加熱温度条件による組成調製の必要性が認められた。
Claims (1)
- 【請求項1】30〜70重量%の石膏と70〜30重量
%の炭酸カルシウムとからなる混合物100重量部に対
し、18〜40重量部のコロイダルシリカが混合された
熱可塑性樹脂製義歯床成形型材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61182646A JPH06687B2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 | 義歯床成形型材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61182646A JPH06687B2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 | 義歯床成形型材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6339806A JPS6339806A (ja) | 1988-02-20 |
| JPH06687B2 true JPH06687B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=16121944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61182646A Expired - Fee Related JPH06687B2 (ja) | 1986-08-05 | 1986-08-05 | 義歯床成形型材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06687B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3389212B2 (ja) * | 2000-09-14 | 2003-03-24 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 歯科用埋没材及び歯科用鋳型の製造方法 |
-
1986
- 1986-08-05 JP JP61182646A patent/JPH06687B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6339806A (ja) | 1988-02-20 |
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