JPH0669064U - インテグラル型動力舵取装置 - Google Patents
インテグラル型動力舵取装置Info
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- JPH0669064U JPH0669064U JP1790693U JP1790693U JPH0669064U JP H0669064 U JPH0669064 U JP H0669064U JP 1790693 U JP1790693 U JP 1790693U JP 1790693 U JP1790693 U JP 1790693U JP H0669064 U JPH0669064 U JP H0669064U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラックとセクタギアとの間にプリロードを付
与する構成を備えたインテグラル型動力舵取装置におい
て、フリクションを低減する。 【構成】 シリンダ4内に摺動自在に嵌合されてこのシ
リンダ4内を2つの圧力室8,10に区画するピストン
6と、このピストン6の側面に形成されたラック12
と、ラック12に噛合い、ピストン6の往復動に伴って
正逆回動されるセクタギア14とを備えており、舵取ハ
ンドルの操作によってコントロールバルブ34を切換え
て両圧力室8,10に圧力流体を給排する。上記ピスト
ン6の内部に摺動穴42を形成してプランジャ44を摺
動自在に嵌合させ、板ばね46によって外方へ付勢す
る。プランジャ44の先端に回転自在に保持されたボー
ル45がシリンダ4内壁の凹部48に圧接され、シリン
ダ4からの反力によってピストン6に回転力を付与す
る。
与する構成を備えたインテグラル型動力舵取装置におい
て、フリクションを低減する。 【構成】 シリンダ4内に摺動自在に嵌合されてこのシ
リンダ4内を2つの圧力室8,10に区画するピストン
6と、このピストン6の側面に形成されたラック12
と、ラック12に噛合い、ピストン6の往復動に伴って
正逆回動されるセクタギア14とを備えており、舵取ハ
ンドルの操作によってコントロールバルブ34を切換え
て両圧力室8,10に圧力流体を給排する。上記ピスト
ン6の内部に摺動穴42を形成してプランジャ44を摺
動自在に嵌合させ、板ばね46によって外方へ付勢す
る。プランジャ44の先端に回転自在に保持されたボー
ル45がシリンダ4内壁の凹部48に圧接され、シリン
ダ4からの反力によってピストン6に回転力を付与す
る。
Description
【0001】
本考案はインテグラル型の動力舵取装置に関するものである。
【0002】
インテグラル型の動力舵取装置は、一般に、ギアハウジングに形成されたシリ ンダと、このシリンダ内に摺動自在に嵌合されて、シリンダ内を2つの圧力室に 区画するピストンと、このピストンの一側面に形成されたラックと、ピストンの 往復動する方向と直交する方向に配置され、リンク機構を介して操向車輪に連結 されたセクタシャフトと、このセクタシャフトに一体的に設けられて上記ラック に噛合い、上記ピストンの往復動に伴なって正逆回転するセクタギアとを備えて おり、舵取ハンドルの操作によってコントロールバルブを切換えることにより、 作動油をシリンダの一方の圧力室に供給するとともに、他方の圧力室から排出し てタンクに還流させ、これら両室の圧力差によってピストンを作動させることに より操舵方向の補助力を付与するようになっている。
【0003】 上記構成のインテグラル型動力舵取装置では、円滑な作動のために、ラックと セクタギアとの間にバックラッシュが必要であるが、中立位置においてバックラ ッシュがあると、直進時のハンドルの遊びが大きくなり車両のふらつきが発生す るという問題があるため、セクタシャフトに取付けたアジャスティングスクリュ ーによってセクタシャフトを軸方向に移動させることにより、舵取ハンドルの中 立位置においてギアバックラッシュを零にして良好な操縦安定性が得られるよう にしている。しかしながら、通常の場合、経時変化によりギアバックラッシュが 増大することにより、ラックとセクタギアとの間にガタが生じてハンドルの遊び が大きくなってしまうため、高速走行時の操縦安定性が悪化するという問題を生 じている。
【0004】 そこで、常にギアバックラッシュを零にし、あるいは、適度のプリロードを付 与することにより操縦安定性を向上させるようにしたインテグラル型動力舵取装 置がすでに提案されている。このような従来のインテグラル型動力舵取装置の一 例について図16により説明する。ギアハウジング100のシリンダ部102内 にピストン104が摺動自在に嵌合している。このピストン104の側面にラッ ク106が形成されている。ピストン104の摺動方向と直交する方向にセクタ シャフト108が配置されて、このセクタシャフト108に設けられたセクタギ ア110が上記ピストン104のラック106に噛み合っている。ギアハウジン グ100の側部壁面には貫通穴112が形成され、この穴112内にプランジャ 114が摺動自在に挿入され、穴112の内部に配置されたスプリング116に よってこのプランジャ114の先端114aをシリンダ102内に突出させてい る。ピストン104の側面には切欠き118が形成され、上記プランジャ114 の先端114aがこの切欠き118に弾接されてピストン104に矢印A方向の 回転力を付与している。こうしてピストン104に回転力を付与することにより 、ラック106をセクタギア110の小端部110a(図の右側)に圧接させる ようにして、常にギアバックラッシュを零にし、あるいは適度なプリロードを付 与するようにしている。
【0005】
上記従来のインテグラル型動力舵取装置では、ピストンに回転力を付与するプ ランジャおよびこのプランジャを付勢するスプリングをギアハウジングの側壁の 内部に設けているため、ハウジング全体が大型化するという欠点があり、また、 プランジャおよびスプリングが設けられた部分が外側に拡大されるので、車両の レイアウト上好ましくないという問題があった。しかも、外部漏れを生じるおそ れがあるという危険性もあった。さらに、従来のインテグラル型動力舵取装置で は、上記プランジャが金属製の素材から形成されており、ピストンと金属摺動す るためすべり抵抗が大きいという問題があった。そのため、切込み感が不鮮明と なって、ハンドルを切り過ぎたり切り足りなかったりするという場合があり、ま た、ハンドルの戻りが悪いため、戻し損ねたり、戻し過ぎたりするという問題も あった。
【0006】 本考案は上記欠点を除くためになされたもので、動力舵取装置全体のサイズを 大型化することなく、また、外部漏れの発生するおそれのない構造で、しかも、 フリクション感を少なくすることにより、高速走行時の操縦安定性を向上させる とともにハンドルの戻りを良くすることができるインテグラル型動力舵取装置を 提供するものである。
【0007】
本考案に係るインテグラル型動力舵取装置は、シリンダ内に摺動自在に嵌合さ れて、このシリンダ内を2つの圧力室に区画するピストンと、このピストンの側 面に形成されたラックと、このラックに噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆 回動されるセクタギアとを備えており、舵取ハンドルの操作によってコントロー ルバルブを切換えて両圧力室に圧力流体を給排してピストンを作動させることに より操舵補助力を得るもので、さらに、上記ピストンの、ラックが形成された部 分の背面側に、ピストンの軸心に対して偏心した方向を向いた摺動穴を形成し、 この摺動穴内にプランジャを摺動自在に嵌合させ、かつ、プランジャの先端にボ ールを回転自在に保持させ、摺動穴の内部側に配置したスプリングによって上記 プランジャを押圧してボールをシリンダの内壁に弾接させることにより、ピスト ンに回転力を付与するようにしたものである。
【0008】
上記構成のインテグラル型動力舵取装置では、ピストンの内部に、先端に回転 自在にボールを保持したプランジャを設け、スプリングによってこのプランジャ を付勢し、上記ボールを介してシリンダの内壁を押圧して、そのシリンダからの 反力によってピストンに回転力を作用させることにより、ピストンの側面に形成 されたラックをセクタギアの端部側に押付けてギアバックラッシュを零にするこ とができる。しかも、経時変化によってこのバックラッシュが増加し、高速時の 操縦安定性が悪化してしまうというおそれもない。
【0009】
以下、図面に示す実施例により本考案を説明する。図1は本考案の一実施例に 係るインテグラル型動力舵取装置の縦断面図、図2は図1のII−II線に沿う 断面図であり、ギアハウジング2のシリンダ部4内には、ピストン6が摺動自在 に嵌合され、このピストン6によってシリンダ4内は2つの圧力室8,10に区 画されている。ピストン6の一側面(図1および図2における下面)にはラック 12が形成されており、このラック12に、図示しない操向車輪に連結されたセ クタシャフト13に一体的に設けられたセクタギア14が噛合わされ、ピストン 6の往復動に伴なって正逆回動するようになっている。このセクタギア14の歯 は、図2に示すように、セクタシャフト13の軸線方向に傾斜しており、セクタ シャフト13の端部に設けたアジャスティングスクリュー15によってこのセク タシャフト13を軸方向に移動させることにより、ラック12との噛合い状態を 調整し、両者12,14間のバックラッシュをなくし、あるいは適度のプリロー ドを付与することができるようになっている。
【0010】 上記ピストン6の軸芯部の孔16にはボールねじ溝18が螺設され、このボー ルねじ溝18内に収容された多数のボール20を介してウオームシャフト22が 螺合されている。上記ギアハウジング2の一端(図1の右方)にはバルブハウジ ング24が固定され、このバルブハウジング24内に上記ウオームシャフト22 と軸線を一致させてスタブシャフト(入力軸)26が配設されている。ウオーム シャフト22のスタブシャフト26側には大径の筒状部22aが形成され、この 筒状部22a内にスタブシャフト26の端部が嵌合しており、これら両シャフト 22,26はそれぞれの軸芯の孔内に挿通されたトーションバー28によって連 結されている。なお、スタブシャフト26は図示しない舵取ハンドルの操作によ って回転される。
【0011】 上記バルブハウジング24内には、スタブシャフト26の周囲に嵌合されピン 27によって連結されてこのスタブシャフト26と一体回転するインナーバルブ 30と、ウオームシャフト22の端部の拡大された筒状部22aに形成され、上 記インナーバルブ30の外周に嵌合されたアウターバルブ32とから構成された ロータリタイプのコントロールバルブ34が収容されている。
【0012】 コントロールバルブ34の構成は従来周知であるので、その詳細な説明は省略 するが、供給通路を介して図示しないオイルポンプに、そして還流通路を介して 図示しないタンクに連通しており、舵取ハンドルの操作によってこのコントロー ルバルブ34が切換作動されると、オイルポンプから吐出された圧力流体は、圧 力室8,10の一方に供給されるとともに、他方の圧力室がタンクに連通されて 両室間に圧力差を生じさせ、この圧力差でピストン6を作動させて操舵方向に補 助力を付与するようになっている。
【0013】 上記ピストン6の内部には、シリンダ4の内壁面を押圧して、その反力により このピストン6に回転力を付与する付勢手段36が設けられている。この付勢手 段36の構成について図1,図2およびその要部を拡大して示す図3、図4によ り説明する。ピストン6のラック12が形成されている部分(図1および図2の 下面側)の背面側に、ピストン6の軸線方向に沿った貫通穴40が形成されてい る。さらに、この軸方向の貫通穴40の外周面寄りの壁面を貫通する円形の穴4 2が設けられている。この円形の穴42の中心を通る線O1 (図2参照)は、ウ オームシャフト22の中心(ピストン6の回転中心O2 )に対して、セクタギア 14の小端部14a側にずれている。円形の穴42内には、プランジャ44が摺 動自在に嵌合しており、上記軸方向の貫通穴40内に配置された板ばね46によ って内部側から押圧されている。
【0014】 プランジャ44の先端には球状の穴44aが形成されており、この球状の穴4 4a内にボール45が収容されて回転自在に保持されている。また、このボール 45を回転自在に保持している先端部よりも内部側には、両側面を横断するスリ ット44bが形成され、さらに、このスリット44bの中央部に凹陥部44cが 形成されている(図5参照)。ピストン6を軸方向に貫通する穴40内には、断 面がほぼ半円形のホルダ50が配置され、上記板ばね46を保持している。板ば ね46は中央部46aが湾曲して突出しており、この湾曲部46aがプランジャ 44の上記凹陥部44c内に嵌入してプランジャ44をピストン6の外方へ向け て押圧している。ホルダ50の上面には、板ばね46を保持する浅い溝50aが 形成されており、板ばね46の両端の水平部46b,46cがこの溝50a内に 配置されている。上記ピストン6を軸方向に貫通する穴40の一方の端部(図3 の左方)には段部40aが形成されており、ホルダ50が図3の左方向へ移動し た場合のストッパになり、逆に右方向にはホルダ50の浅い溝50aの左側の係 合段部50bがストッパとして機能するようになっている。また、プランジャ4 4の円形穴42の内部側に挿入されている端部には、鍔部44dが設けられてお り、この鍔部44dが円形穴42より奥に設けられた軸方向の貫通穴40の内面 に係合して円形穴42から飛び出さないようになっている。なお、上記プランジ ャ44およびホルダ50はともに樹脂等の素材からできている。
【0015】 一方、上記プランジャ44がピストン6の往復動に伴なって移動する際に、そ の先端に保持されたボール45が当接する部分のシリンダ4の内壁には、シリン ダ4の軸線方向に延びる凹部48が形成されている。この凹部48の底面(すな わちプランジャ44の先端に保持されたボール45が当接する面)は、プランジ ャ44の摺動する方向に対して直角な平坦面になっている。
【0016】 以上の構成に係るインテグラル型動力舵取装置では、ピストン6の円形穴42 内に摺動自在に嵌合され、その穴42の内部側から板ばね46によってピストン 6の外方へ向けて付勢されているプランジャ44が、その先端部に保持されたボ ール45を介して、シリンダ4の内壁に形成された凹部48の平坦面を押圧して いるが、このプランジャ44がシリンダ4の壁面を押圧する方向、すなわち、円 形穴42内でプランジャ44が摺動する方向が、ピストン6の軸芯O2 を通る線 からずれているため、シリンダ4からの反力(図2の矢印B方向)によって、ピ ストン6に対して矢印C方向の回転力を付与する。その結果、ピストン6に形成 されたラック12は、セクタギア14の小端部14a側に圧接され、ラック12 とセクタギア14との間のギアバックラッシュを常に零にすることができる。こ の動力舵取装置が、使用により摩耗してバックラッシュが増加してしまうような 場合であっても、ピストン6は上記付勢手段36によつて常時回転方向(C方向 )の力を加えられているので、バックラッシュが増大することなく、高速走行時 における良好な操縦安定性を維持することができる。
【0017】 図6は、ウオームシャフト22の回転角とセクタシャフト13の回転角との関 係を示すグラフであり、バックラッシュがない場合およびバックラッシュがある 場合はそれぞれ一点鎖線aおよび破線bで示すような特性を示すが、本実施例の 場合は実線cに示すように、使用による摩耗等によりバックラッシュが生じる状 態になっても、ピストン6を回転させて、ラック12とセクタギア14とが常に 噛み合う状態に調整するので、ウオームシャフト22を回転させると同時にセク タシャフト13が回転され、ウオームシャフト22に遊びが発生することがなく 、特に高速走行時に良好かつ安全な実車性能を得ることができる。
【0018】 また、プランジャ44の先端部には、球状の穴44aを形成し、この穴44a 内にボール45を回転自在に保持させ、シリンダ4の内壁に形成された凹部48 の底面に対して、このボール45を転動させるようにしているので、従来のイン テグラル型動力舵取装置のようなフリクション感をなくすことができ、高速走行 時の操縦安定性を向上させ、また、ハンドルの戻りを良くすることができる。な お、上記実施例では、ラック12がセクタギア14の小端部14a(図2の右方 )側に圧接されるように、ピストンに矢印C方向の回転力を与えたが、逆に、ピ ストン6を図2の半時計回り方向に回転させ、ピストン6のラック12をセクタ ギア14の大端部14b側に押付けるようにしてもよい。また、プランジャ44 は円形の穴42の内面全周に摺接する必要はなく、例えば、円柱状のプランジャ 44の両側面を切断し、この部分を穴42の内面に摺接しない平坦面としてもよ い。さらに、プランジャ44が挿入されて摺動する穴42および板ばね46とホ ルダ50が収容された軸方向の貫通穴40は、必ずしも円形である必要はなく、 四角形断面等その他の形状であってもよい。
【0019】 図7ないし図9は第2の実施例を示すもので、プランジャ44、ボール45、 板ばね46およびホルダ50は上記第1実施例と同様の形状を有しており、また 、プランジャ44が挿入されて摺動する穴42の構成も同一であるが、板ばね4 6とホルダ50が収容されている穴140の構成が異なっている。すなわち、ホ ルダ50が収容された穴が、上記実施例ではピストン6を軸方向に貫通する穴4 0であったが、この実施例では、ピストン6の軸線O2 (図2参照)と直交する 方向で、かつ、その軸線O2 に交わらない(軸線を通らない)横穴140になっ ている。この実施例でも、板ばね46によって付勢されたプランジャ44の先端 に回転自在に保持されているボール45が、シリンダ4の内壁に設けられた平坦 な底面を有する凹部48に係合してシリンダ4を押圧し、そのシリンダ4からの 反力によってピストン6に回転力を付与するので、ラック12とセクタギア14 とが常にギアバックラッシュがない状態に保持され、良好な操縦安定性を確保す ることができる。なお、プランジャ44の形状は円柱状でもよく、また、図9に 示すように円柱144の両側144a,144bを切断して平坦な面としたもの 等であってもよい。
【0020】 図10は第3の実施例を示すものであり、この実施例では、上記各実施例で用 いた板ばね46に変えて、コイルスプリング246を使用している。ピストン6 には、プランジャ244が嵌合されて摺動する円形の穴42と、この円形の穴4 2の内部側に連通し、ピストン6の軸方向に延びる貫通穴40とが形成されてい る。プランジャ244の内部には円孔244bが設けられ、この孔244b内に コイルスプリング246が収容されてプランジャ244をシリンダ4の内壁側へ 付勢している。プランジャ244の先端には球形の穴244aが形成され、この 穴244a内にボール245が収容され、回転自在に保持されている。ピストン 6の軸方向に延びる貫通穴40内には、コイルスプリング246を保持するホル ダ250が配置されている。このホルダ250および上記プランジャ244はと もに、上記実施例と同様に樹脂製である。上記構成における付勢手段236の組 立手順は、先ず、円形の摺動穴42からホルダ250を挿入し、続いて、コイル スプリング246およびプランジャ244の順に順次挿入する。この実施例でも 、上記各実施例と同様に、ピストン6に回転力を付与して、ピストン6のラック 12をセクタギア14に圧接させて両者間のギアバックラッシュをなくしている ので、同様の効果を奏することができる。
【0021】 上記第1ないし第3の実施例では、ピストン6、プランジャ44,244、ボ ール45,245およびスプリング46,246等の構成を変更したが、プラン ジャ44,244に保持されたボール45,245が弾接するシリンダ4の凹部 48の形状は、いずれも、図11に示すように、ピストン6のストローク範囲S の全域に亘って同一の平坦面であった。なお、図11および以下に説明する図1 3ないし図15は、図12のXI−XI線に沿う断面図である。これらの各図に 示すように、シリンダ4側の形状を変えることにより種々の特性を得ることが可 能である。例えば、図13、図14のようにハンドルの戻りを良くする必要のあ る領域Rでは、シリンダ4の凹部148の底面にテーパ面148aを形成し、あ るいは、テーパ面248aとその中間に深い平坦面248bを形成することによ り、プランジャ44による押圧力を低下させて戻りを良くするとともに、この領 域Rの両側では、ハンドルの切込時にピストン6に形成されたラック12とセク タギア14とが強く噛み合うようにする。
【0022】 また、図15に示すように、ピストン6のストローク範囲Sにあるシリンダ4 の凹部348の形状を、中央の直進位置を含む直進領域348aを深く、その両 側をテーパ部348bにすることにより、ピストン6の戻り行程でプランジャ4 4の押圧力を低下させてハンドルの戻りを良くし、このテーパ部348bの両側 には最も浅い部分348cを設けて、ピストン6のラック12とセクタギア14 とがより強く噛み合うことができるようにする。そして、プリロードが不必要な 領域であるピストンのストローク範囲Sの両端部には、最も深い凹部348dを 形成する。この最も深い凹部348dでは、プランジャ44がスプリング(図示 せず)に押されて外方に突出し、内部側に形成されたストッパ(鍔部)44dに よって停止した場合に、プランジャ44の先端に保持されたボール45がシリン ダ4の凹部348の底面に当接せずに間隙δを有するようにする。このようにプ ランジャ44に保持されたボール45をシリンダ4に接触させない領域348d では、プリロードを開放することができる。
【0023】 さらに、図17は他の実施例を示すもので、この実施例では、ピストン6に、 その軸線O2 と直交する平面内でかつ、軸線O2 を通らない円形の摺動穴442 が形成され、この摺動穴442の内部側にコイルスプリング446が配置され、 摺動穴442の開口側に挿入されたプランジャ444を外方へ向けて付勢してい る。摺動穴442の開口側には、スリーブ451が螺合固定され、プランジャ4 44の先端小径部がこのスリーブ451内を貫通している。このプランジャ44 4の内部側端部にはフランジ444aが形成され、スリーブ451の内部側端面 に係合することによって脱落しないようになっている。なお、スリーブ451は 圧入等によって固定してもよい。このスリーブ451の外部側端面には切欠き( 螺合する際の工具溝)451aが形成され(図18参照)、また、プランジャ4 44が摺動する内面には、両端面を貫通する圧力流体の逃げ溝451bが形成さ れている。一方、シリンダ4の内面には、上記各実施例と同様の凹部448が形 成されており、プランジャ444の先端に回転自在に保持されたボール445が 弾接している。この実施例でも、上記各実施例と同様の効果を奏することができ ることに加えて、スリーブ451によってプランジャ444を安定して保持し、 摺動性を向上させることができる。
【0024】 図19はさらに別の実施例を示すもので、この実施例では、ピストン6の摺動 穴542をラック12側から貫通形成し、ラック12側を大径に他端側を小径に してその間に段部542aを設けている。そして、摺動穴542のラック12側 開口から、フランジ551aを有するスリーブ551を挿入し、その外方から筒 状部553aを有するプラグ553を挿入して螺合固定することにより、スリー ブ551のフランジ551aを摺動穴542の段部542aに係合させて抜止め をしている。なお、551cはプラグ螺合時の工具穴である。プラグ553の筒 状部553a内にはコイルスプリング546が収容され、上記スリーブ551内 を挿通されたプランジャ544を外方へ付勢している。このプランジャ544の 内部側端部にもフランジ544aが形成され、スリーブ551のフランジ551 aによって脱落を防止されるようになっている。このスリーブ551の内面にも 上記実施例と同様の圧力流体の逃げ溝551bが形成されている。本実施例も上 記実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0025】
以上述べたように本考案によれば、ピストンの内部に摺動穴を形成して、先端 にボールを回転自在に保持したプランジャを摺動可能に収容し、内部側に配置し たスプリングによって付勢して、上記ボールをシリンダの内壁に圧接させること により、シリンダからの反力の作用によってピストンに回転力を付与するように したので、ラックとセクタギアとを常にギアバックラッシュのない状態で噛み合 わせることができ、高速走行時の操縦安定性を向上させ、また、ハンドルの戻り を向上させることができる。
【図1】本考案の一実施例に係るインテグラル型動力舵
取装置の縦断面図である。
取装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】上記実施例の要部(付勢手段)の縦断面図であ
る。
る。
【図4】上記実施例の要部(付勢手段)の横断面図であ
る。
る。
【図5】付勢手段を構成するプランジャの縦断面図であ
る。
る。
【図6】上記実施例に係るインテグラル型動力舵取装置
におけるウオームシャフトの回転角とセクタシャフトの
回転角との関係を示すグラフである。
におけるウオームシャフトの回転角とセクタシャフトの
回転角との関係を示すグラフである。
【図7】第2の実施例の要部(付勢手段)の横断面図で
ある。
ある。
【図8】第2の実施例の要部(付勢手段)の縦断面図で
ある。
ある。
【図9】第2の実施例の付勢手段を構成するプランジャ
の平面図である。
の平面図である。
【図10】第3の実施例の要部(付勢手段)の縦断面図
である。
である。
【図11】ピストンの凹部の一例を示すもので図12の
XI−XI線に沿う縦断面図である。
XI−XI線に沿う縦断面図である。
【図12】ピストンの凹部の形状を説明する横断面図で
ある。
ある。
【図13】ピストンの凹部の一例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図14】ピストンの凹部の他の一例を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図15】ピストンの凹部の他の一例を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図16】従来のインテグラル型動力舵取装置のバック
ラッシュをなくす機構の図2に対応する図である。
ラッシュをなくす機構の図2に対応する図である。
【図17】他の実施例の要部を示す断面図である。
【図18】図17のXVIII方向矢視図である。
【図19】他の実施例の要部を示す断面図である。
4 シリンダ 6 ピストン 8 シリンダの圧力室 10 シリンダの圧力室 12 ラック 14 セクタギア 34 コントロールバルブ 36 付勢手段 42 摺動穴 44 プランジャ 45 ボール 48 シリンダの内壁(シリンダの凹部の底面)
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内に摺動自在に嵌合されて、こ
のシリンダ内を2つの圧力室に区画するピストンと、こ
のピストンの側面に形成されたラックと、このラックに
噛合い、ピストンの往復動に伴って正逆回動されるセク
タギアとを備え、舵取ハンドルの操作によってコントロ
ールバルブを切換えて両圧力室に圧力流体を給排するイ
ンテグラル型動力舵取装置において、上記ピストンの、
ラックが形成された部分の背面側に、ピストンの軸心に
対して偏心した方向を向いた摺動穴を形成し、この摺動
穴内にプランジャを摺動自在に嵌合させ、かつ、このプ
ランジャの先端にボールを回転自在に保持させ、摺動穴
の内部側に配置したスプリングによって上記プランジャ
を押圧してボールをシリンダの内壁に弾接させることに
より、ピストンに回転力を付与することを特徴とするイ
ンテグラル型動力舵取装置。 - 【請求項2】 ピストンの内部に、上記プランジャが嵌
合された摺動穴と直交する方向の穴を設け、この直交す
る穴内に、ホルダに保持された板ばねを収容し、この板
ばねによってプランジャをシリンダ側へ付勢することを
特徴とする請求項1に記載のインテグラル型動力舵取装
置。 - 【請求項3】 ホルダに、板ばねの脱落を防止する係合
突起が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
のインテグラル型動力舵取装置。 - 【請求項4】 プランジャの内部側端部に鍔部を形成
し、この鍔部を上記直交穴の内面に係合させて摺動穴か
らのプランジャの抜止めを行なうことを特徴とする請求
項1に記載のインテグラル型動力舵取装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993017906U JP2591394Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インテグラル型動力舵取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993017906U JP2591394Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インテグラル型動力舵取装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0669064U true JPH0669064U (ja) | 1994-09-27 |
| JP2591394Y2 JP2591394Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=11956793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993017906U Expired - Lifetime JP2591394Y2 (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | インテグラル型動力舵取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591394Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003034260A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-04 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
| JP2003048557A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-18 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63152773U (ja) * | 1987-03-28 | 1988-10-06 | ||
| JPH0586754U (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-22 | 光洋精工株式会社 | ボールねじ式舵取り装置 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP1993017906U patent/JP2591394Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63152773U (ja) * | 1987-03-28 | 1988-10-06 | ||
| JPH0586754U (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-22 | 光洋精工株式会社 | ボールねじ式舵取り装置 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003034260A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-02-04 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
| JP2003048557A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-18 | Kayaba Ind Co Ltd | パワーステアリング装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2591394Y2 (ja) | 1999-03-03 |
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