JPH0669378B2 - 水不溶性または殆んど水不溶性の有機基質を微生物を用いて転換する方法 - Google Patents

水不溶性または殆んど水不溶性の有機基質を微生物を用いて転換する方法

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JPH0669378B2
JPH0669378B2 JP12194285A JP12194285A JPH0669378B2 JP H0669378 B2 JPH0669378 B2 JP H0669378B2 JP 12194285 A JP12194285 A JP 12194285A JP 12194285 A JP12194285 A JP 12194285A JP H0669378 B2 JPH0669378 B2 JP H0669378B2
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泰孝 大神
完治 西沢
千晶 杉木
博 岸田
日出男 広原
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、有機基質を微生物によって転換する方法に関
する。
さらに詳しくは、下記式〔I〕で表わされる水不溶性ま
たは殆んど水不溶性のケトンまたはアルデヒドを微生物
を用いて還元する際に、トリグリセライドを主成分とす
る植物油を添加してより高い転換率でケトンまたはアル
デヒドを有利に還元する方法に関する。
式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、炭素原子数1乃至
15のアルキル基、アルコキシ基、アリル基又はアリロキ
シ基を表す。
従来技術及び問題点 有機化合物を転換する際、微生物または酵素をを用いる
と常温常圧で反応を行なわせることができエネルギー的
に有利である。また、微生物または酵素には、光学異性
体、幾何異性体等の異性体を認識する能力があり、より
有用な異性体のみを生産させることができる。
酵素を用いると、酵素反応に補酵素を必要とする場合に
は、高価な補酵素を添加しなくてはならない。また酵素
を単離した場合酵素が不安定なことも多い。
これに対し微生物を用いると微生物に補酵素の生産また
は再生能力があり、高価な補酵素を添加する必要がな
い。また、単離した場合に比べ微生物のまま用いると酵
素が安定なことが多い。このような場合特に微生物を利
用することは有利である。
微生物を用いる際、培養または生存に水が必要である。
しかし有機化合物には水に不溶性であるかまたは殆んど
水不溶性の化合物が多い。また常温常圧では固体である
水不溶性または殆んど水不溶性の有機化合物もある。
これらの水不溶性または殆んど水不溶性の有機化合物を
微生物を用いて転換しようとして微生物の培養液または
微生物の懸濁液に入れても、微生物と基質との接触面積
が小さく取り込みが悪いため水溶性基質に比べ転換効率
が悪かった。
有機基質を転換させる際、基質が常温常圧で固体であ
り、水不溶性またはほとんど水不溶性の場合、有機溶剤
に基質を溶かして添加する方法が試みられている。
また、常温常圧で油状の基質についても、さらに有機溶
剤に溶かし微生物との接触面積を増大させることで転換
率向上を図ることが試みられている。さらに、反応液に
界面活性剤等を添加することによりエマルジエン化して
転換率向上を図ることも試みられている。
しかし微生物の細胞膜、細胞壁は、リン脂質、タンパク
質等でできており、有機溶剤によって、細胞膜、細胞壁
か変化し、酵素や補酵素が有機溶剤によって多くの場合
変性し、転換活性がなくなったり、減少したりする。ま
た、界面活性剤を用いた場合には転換活性が減少した
り、エマルジョン化することにより、生成物をとり出す
ことが困難になったりする。
発明の構成 このような状況下に、本発明者らは、より有利な微生物
による水不溶性またはほとんど水不溶性のケトンおよび
アルデヒドを還元する方法を確立すべく、研究を重ねた
結果、培養液中にトリグリセライドを添加することによ
り、より高い転換率を得られることを見出し、これに種
々の検討を加え本発明を完成するに至った。
本発明方法において添加するトリグリセライドとして
は、常温常圧で液体であれば天然品、合成品のどちらで
もよく特に限定されるものではない。
入手の容易さから、天然より抽出分離されたトリグリセ
ライドを主成分とする植物油が好ましい。このようなト
リグリセライドを主成分とする植物油の具体例として
は、大豆油、オリーブ油、米ぬか油、菜種油、ヒマシ
油、サフラワー油、ヤシ油、トウモロコシ油、綿実油、
落花生油、胡麻油が挙げられる。以上のトリグリセライ
ドのうち大豆油、オリーブ油がより好ましい。
添加方法としては、基質を添加する時に滅菌したトリグ
リセライドと基質を別々に添加してもよいし、滅菌した
トリグリセライドと基質を混合して添加してもよい。
また、滅菌したトリグリセライドと少量のアセトン等の
有機溶媒との混合溶媒に基質を混合して添加してもよ
い。
添加条件としては、培養液100mlに対して基質0.1g〜5.0
g、トリグリセライド0.5〜30gが好ましい。基質量を増
せばトリグリセライドの量を増す方が好ましい。
本発明の基質としては、式 〔式中、R1及びR2はそれぞれ、水素原子、炭素原子数1
乃至15のアルキル基、アルコキシ基、アリル基又はアリ
ロキシ基を表す。〕で表される水不溶性または殆んど水
不溶性のケトンまたはアルデヒドが挙げられる。
本発明で使用される微生物としては、特に限定されない
が、ロドトルラ(Rhodotorula)属、シゾサッカロマイ
セス(Shizosaccharomyces)属、クロイベロマイセス
(Kluyveromyces)属、ハンセヌラ(Hansenula)属、ビ
チア(Pichia)属、トルロプシス(Torulopsis)属、ス
ポロボマイセス(Sporobolomyces)属、アルスロバクタ
ー(Arthrobacter)属、サッカロマイセス(Saccharomy
ces)属、ロドコッカス(Rhodococcus)属、シュードモ
ナス(Pseudomonas)属、ミクロコッカス(Micrococcu
s)属、バチルス(Bacillus)属、ブレビバクテリウム
(Brevibacterium)属、アスペルギルス(Aspergillu
s)属、ムコール(Mucor)属、クロエッケラ(Kloecker
a)属、エンドマイコプシス(Endomycopsis)属、キャ
ンディダ(Candida)属、ロドスポリディウム(Rhodosp
oridium)属、サッカロマイコプシス(Saccharomycopsi
s)属、リポマイセス(Lipomyces)属、リゾプス(Rhiz
opus)属、ペニシリウム(Penicillium)属、フザリウ
ム(Fusarium)属、ジベレラ(Gibberella)属、グリオ
クラジウム(Gliocladium)属、オーレオバシディウム
(Aureobasidium)属、ビスクラミス(Byssochlamys)
属、フィトフトラ(Phytophtora)属、シリンドロカル
ポン(Cylindrocarpon)属、シュバンニオマイセス(Sc
hwanniomyces)属、デバリオマイセス(Debaryomayce
s)属、クリプトコッカス(Cryptococcus)属、トルラ
(Torula)属、シトロマイセス(Citromyces)属、アエ
ロバクター(Aerobacter)属、セラチア(Serratia)
属、アクロモバクター(Achromobacter)属、フラボバ
クテリウム(Flovobacterium)属、アグロバクテリウム
(Agrobacterium)属、コリネバクテリウム(Corynebac
terium)属、スタフィロコッカス(Staphylococcus)
属、アシネトバクタ−(Acinetobacter)属、キサント
モナス(Xanthomonas)属、マイコバクテリウム(Mycob
acterium)属、ストレプトマイセス(Streptomyces)
属、エンドマイセス(Endomyces)属、トラメテス(Tra
metes)属、ピクノポラス(Pycnoporus)属、グレオフ
ィラム(Gloeophyllum)属、メチニコビア(Metschinik
owia)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、エスケ
リシア(Escherichia)属に属する微生物が好ましい。
これらの各属に属する代表的な菌株名を例示するが、本
発明の微生物はこれらの例示に限定されるものではな
い。
(1)ロドトルラ・ルブラRhodotorula rubraIFO−0901 (2)ジソサッカロマイセス・ポンベShizosaccharomyc
es pombe IFO−0346 (3)クロイベロマイセス・ラクティスKluyveromyces
lactis IFO−1090 (4)ハンセヌラ・アノマラHansenula anomala IFO−0707 (5)ピチア・フィリノサPichia farinosa IFO−0193 (6)トルロプシス・キャンディダTorulopsis candida IFO−0880 (7)スポロボロマイセス・サルモニカラーSporobolom
yces salmonicolor IFO−0374 (8)アルスロバクター・シンプレックスArthrobacter
simplex IFO−12069 (9)サッカロマイセス・セルビシエ(ベーカーズイー
スト)Saccharomyces cerevisiae(Baker′s yeast) IFO−2044 (10)ロドコッカス・エリスロポリスRhodococcus eryt
hropolis IFO−12320 (11)シュードモナス・プチダPseudomonas putida IFO−12996 (12)ミクロコッカス・ルテウムMicrococcus luteus IFO−8066 (13)バチルス・リケニホルミスBacillus licheniform
is IFO−12197 (14)ブレビバクテリウム・アンモニアゲネスBrevibac
terium ammoniagenes IFO−12072 (15)アスペルギルス・ニガーAspergillus niger ATCC−9642 (16)ムコール・ラマニアヌスMucor ramannianus ATCC−9628 (17)クロエッケラ・コルティシスKloeckera corticis IFO−0868 (18)エンドマイコプシス・フィブリゲラEndomycopsis
fibuligera IFO−1665 (19)キャンディダ・リポリティカCandida lipolytica
NRRL−Y−6795 (20)ロドスポリディウム・ディオボベイタムRhodospo
ridium diobovatum IFO−0688 (21)サッカロマイコプシス・リポリティカSaccharomy
copsis lipolytica ATCC−34088 (22)リポマイセス・スタルケイLipomyces starkeyi IFO−0678 (23)リゾプス・オリザエRhizopus oryzae IFO−5440 (24)ペニシリウム・クリソゲナムPenicillium chryso
genum IFO−4626 (25)フザリウム・クルモラムFusarium culmorum IFO−5902 (26)ジベレラ・フジクロイGibberella fujikuroi IFO−6356 (27)グリオクラジウム・デリケセンスGlocladium del
iquescens IFO−6790 (28)オーレオバシディウム・プルランスAureobasidiu
m pullulans IFO−4465 (29)ビソクラミス・フルバByssochlamys fulva IFO−7901 (30)フィトフトラ・インフェスタンスPhytophthora i
nfestans IFO−9173 (31)シリンドロカルポン・デストラクタンスCylindro
carpon destructans IFO−5998 (32)シュバンニオマイセス・オキシデンタリスSchwan
niomyces occidentalis IFO−0371 (33)デバリオマイセス・カステリDebaryomyces caste
llii IFO−1359 (34)クリプトコッカス・ネオフォーマンスCryptcoccu
s neoformans ATCC−11239 (35)トルラ・ヘルバラムTorula herbarum IFO−9500 (36)シテロマイセス・マトリテンシスCiteromyces ma
tritensis IFO−0954 (37)アエロバクター・クロアカエAerobacter cloacae IAM−1221 (38)セラチア・マルセッセンスSerratia marcescens IFO−3046 (39)アクロモバクター・スピーシーズAchromobacter
sp. ATCC−21910 (40)フラボバクテリウム・アルボレッセンスFlavobac
terium arborescens IFO−3750 (41)アグロバクテリウム・ツメファシエンスAgrobact
erium tumefaciens IFO−13264 (42)コリネバクテリウム・グルタミカムCorynebacter
ium glutamicum ATCC−13287 (43)スタフィロコッカス・オーレウスStaphylococcus
aureus IFO−3060 (44)アシネトバクター・カルコアセティカスAcinetob
acter calcoaceticus IFO−13006 (45)キサントモナス・キャンペストリスXanthomonas
compestris IFO−13551 (46)マイコバクテリウム・スメグマティスMycobacter
ium smegmatis IFO−3082 (47)ストレプトマイセス・グリセウス サブスピーシ
ーズ グリセウスStreptomyces griseus subsp.griseus IFO−3355 (48)エンドマイセス・オベテンシスEndomyces oveten
sis IFO−1201 (49)トラメテス・オリエンタリスTrametes orientali
s IFO−6483 (50)ピクノポラス・コシネウスPycnoporus coccineus IFO−9768 (51)グレオフィラム・トラベウムGloeophyllum trabe
um IFO−6430 (52)メチニコビア・プルケリマMetschnikowia pulche
rrima IFO−0863 (53)アルカリゲネス・フェーカリスAlcaligenes faec
alis IFO−13111 (54)エスケリシア・コリEscherichia coli IFO−3302 これらの菌株はいずれもAmerican Type Culture Collec
tion(ATCC)、大阪市の財団法人醗酵研究所(IFO)、
東京大学応用微生物研究所(IAM)あるいはAgricultura
l Research Service Culture Collection(NRRL)に保
存され、これらの保存機関より入手することができる。
以上の属のうち、ロドトルラ(Rhodotorula)属、シゾ
サッカロマイセス(Shizosaccharomyces)属、クロイベ
ロマイセス(Kluyveromces)属、ハンセヌラ(Hansenul
a)属、トルロプシス(Torulopsis)属、スポロボマイ
セス(Sporobolomyces)属、サッカロマイセス(Saccha
romyces)属、ロドコッカス(Rhodococcus)属、サッカ
ロマイコプシス(Saccharomycopsis)属に属する微生物
がより好ましい。
本発明方法において、使用される微生物の培養は、通
常、常法に従って液体培養を行なうことにより達成され
る。また、必要に応じて固体培養を行なってもよい。
菌の培養条件は菌株によって多少異なるが、一般的にい
えば炭素源としてグルコース、フラクトース、シュクロ
ース、マルトース、可溶性澱粉などの糖質、窒素源とし
て酵母エキス、ペプトン、硫酸アンモニウム、塩化アン
モニウム、NZアミン(タイプA)、硝酸カリウム、尿
素、アミノ酸、カザミノ酸、コーンスティープリカー、
ふすま、ポリペプトン、米ぬかなど、無機塩類として硫
酸マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、リ
ン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マン
ガン、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸第一鉄、モリブデン酸ナ
トリウムなど、他の栄養物として麦芽エキス、肉エキ
ス、ファーマメディアなどを含む培地が用いられるが、
これに限定されるものではない。この培地は菌株を接種
し、好気的または嫌気的に培養する。培養温度は10〜70
℃が適当であり、好熱菌の培養には40〜65℃、中温菌の
培養には20〜50℃が好ましい。
通常反応は菌を適宜12ないし72時間の培養で生育させた
後、基質を添加して行なうが、基質を最初から加えても
よいし、数回に分けて添加してもよい。あるいは菌を12
ないし96時間の培養で生育させた後、遠心分離あるいは
過により菌体を取り出し、得られた菌体を新たに調整
した反応液に添加し、さらに基質を加えることにより行
なってもよい。この様な反応系の一例としては、2.0モ
ル以下のリン酸バッファーまたは/および20%以下のグ
ルコース・シュクロース等の糖質よりなる系であるが、
水のみでもよいし、麦芽エキス、硫酸マグネシウムなど
を少量添加してもよい。また、固定化菌体を使用するこ
ともできる。
基質を添加する時、滅菌したトリグリセライドを同時に
添加するか、基質を滅菌したトリグセライドと混合して
添加するか、または、基質を滅菌したトリグリセライド
とアセトン等の有機溶媒の混合溶媒と混合して添加す
る。
反応を行なう条件としては、反応温度は10〜70℃が適当
であり、好熱菌を用いる場合は40〜65℃、中温菌を用い
る場合は20〜50℃が好ましい。反応時間は通常12〜170
時間である。反応中培養液のpHは菌体によって多少異な
り、好アルカリ性菌の場合はpH7〜11、好アルカリ性で
ない菌ではpH5〜9の範囲が好ましい。
次に、このようにして不斉還元反応を行なった後、生成
物を回収する。この回収に際しては、溶媒抽出、再結
晶、カラムクロマドグラフィーなどを適宜採用すること
ができる。
たとえば、生成物が結晶性の場合は反応液をエーテル、
酢酸エチル、トルエン、n−ヘキサンなどの有機溶媒で
抽出し、有機層を濃縮後、冷却することにより、生成物
を晶出させ、これを過することにより、生成物を得る
ことができる。また、生成物が油状の場合は同様に抽出
濃縮した後、分別蒸留することにより生成物を得ること
ができる。
以上詳述した如く、本発明方法によれば、基質だけを反
応液に入れて微生物を転換させる場合に比べ高い転換率
で生成物を取得でき工業的にもきわめて有利である。
次に本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1 直径25mmの試験管に液体培地〔水1にグルコース10.0
g、酵母エキス3.0g、ペプトン5.0g、麦芽エキス1.0gを
溶解し、pH6.0としたもの〕10mlを入れて滅菌した後、
トルロプシス・キャンディダIFO−0380を斜面培地から
1白金耳接種し、28℃で24.0時間好気的に往復振盪培養
した。ついで500ml三角フラスコに液体培地〔水1に
グルコース40.0g、ポリペプトン10.0g、酵母エキス5.0
g、硫酸マグネシウム3.0g、リン酸二水素カリウム5.0
g、硫酸マンガン5.0mg、硫酸亜鉛20.0mg、硫酸銅2.5m
g、硫酸第一鉄20.0mg、モリブデン酸ナトリウム25μg
を溶解し、pH6.0としたもの〕100mlを入れて滅菌した培
地に上記培養液を1ml接種し、24.0時間培養後、基質で
あるフェノキシ−2−プロパノン0.5gを、アセトン2ml
に溶解して添加したもの、フェノキシ−2−プロパノン
0.5gを、明菌した大豆油1g、3g、5g、10g、各々にアセ
トン2mlを入れた大豆油とアセトンの混合溶媒に溶解し
たものと、グルコース4.0gを水10mlに溶解し滅菌したも
のとを添加した。30℃で96.0時間好気的に回転振盪した
後反応物をジエチルエーテルで抽出した。抽出液をガス
クロマトグラフィー(カラム:SiliconDC−QF−1 2.1
m、ガラスカラム カラム温度:120℃)で分析した結果
を表1に示す。
これらの表より大豆油が転換率の向上に効果があること
がわかる。
実施例2 サッカロマイコプシス・リポリティカ ATCC−34088を用いた以外は、実施例1と同様にして培
養、基質添加、反応、抽出を行なった。さらに抽出液を
実施例1と同様にして分析し、転換率を測定した。
結果を表2に示す。
実施例3 ロドトルーラ・ルブラIFO−0901を用い、前培養を48時
間にした以外は実施例1と同様にして培養、基質添加、
反応を行ない、反応物をジエチルエーテルで抽出を行な
った。抽出液を実施例1と同様にして分析し転換率を測
定した。結果を表3に示す。
実施例4 基質として1−(4−フェノキシ)プロパン−2−オン
を用いた以外は、実施例1と同様にして培養、基質添
加、反応を行なった後、反応物をトルエンで抽出した。
抽出液をガスクロマトグラフィー(カラム:SiliconDC−
QF−1 2.1m、ガラスカラム カラム温度:200℃)で分
析した。
結果を表4に示す。
実施例5〜12及び参考例1〜9 培養微生物および基質であるフェノキシ−2−プロパノ
ンの量、大豆油の量、アセトンの量、を表5のようにし
た以外は、実施例1と同様に培養、基質の添加、反応を
行なった。その後反応物をジエチルエーテルで抽出し、
抽出液を実施例1と同様に分析を行ない転換率を測定し
た。また比較の為に大豆油を添加しない場合についても
同様に反応・分析を行った。(参考例1〜9) 実施例13〜17及び参考例10〜12 ミゾサッカロマイセス・ポンベIFO−0346を用い、前培
養の時間を48時間にしたのと、基質として1−(4−フ
ェノキシフェノキシ)プロパン−2−オンを用いたこと
および基質の量、油脂類、アセトンの量を表6のように
した以外は実施例1と同様に培養、反応を行なった。そ
の後反応物をトルエンで抽出し、抽出液を実施例4と同
様に分析を行ない、転換率を測定した。また比較の為に
油脂類を添加しない場合についても同様に反応・分析を
行った。(参考例10〜12)結果を表6に示す。
実施例18〜21及び参考例13〜17 基質としてアセトフェノンを用い、培養微生物および大
豆油の量、アセトンの量を表7のようにした以外は実施
例1と同様に培養、基質の添加、反応を行なった。その
後反応物をトルエンで抽出し、同様にガスクロマトグラ
フィーで分析を行ない転換率を測定した。また比較のた
めに、大豆油を添加しない場合についても同様の分析を
行なった(参考例13〜17) 実施例22〜23 参考例18〜20 基質として3−ノナノンを用い、培養微生物および大豆
油の量、アセトンの量を表8のようにした以外は実施例
1と同様に培養、基質の添加、反応を行なった。その後
反応物をジエチルエーテルで抽出し、同様にガスクロマ
トグラフィーで分析を行ない、転換率を測定した。また
比較のために、大豆油を添加しない場合についても同様
の分析を行なった。(参考例18〜20)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 博 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 広原 日出男 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式〔I〕で表わされる水不溶性または
    殆んど水不溶性のケトンまたはアルデヒドを微生物を用
    いて還元する際に、トリグリセライドを主成分とする植
    物油を培養液に添加することを特徴とする水不溶性また
    は殆んど水不溶性のケトンまたはアルデヒドの微生物還
    元方法 式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、炭素原子数1乃至
    15のアルキル基、アルコキシ基、アリル基又はアリロキ
    シ基を表す。
  2. 【請求項2】トリグリセライドを主成分とする植物油が
    大豆油、オリーブ油、米ぬか油、菜種油、ヒマシ油、サ
    ワラワー油、ヤシ油、トウモロコシ油、綿実油、落花生
    油または胡麻油である特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  3. 【請求項3】微生物がロドトルラ(Rhodotorula)属、
    シゾサッカロマイセス(Shizosaccharomyces)属、クロ
    イベロマイセス(Kluyveromyces)属、ハンセヌラ(Han
    senula)属、ピチア(Pichia)属、トルロプシス(Toru
    lopsis)属、スポロボロマイセス(Sporobolomyces)
    属、アルスロバクター(Arthrobacter)属、サッカロマ
    イセス(Saccharomyces)属、ロドコッカス(Rhodococc
    us)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ミクロコ
    ッカス(Micrococcus)属、バチルス(Bacillus)属、
    ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、アスペルギ
    ルス(Aspergillus)属、ムコール(Mucor)属、クロエ
    ッケラ(Kloeckera)属、エンドマイコプシス(Endomyc
    opsis)属、キャンディダ(Candida)属、ロドスポリデ
    ィウム(Rhodosporidium)属、サッカロマイコプシス
    (Saccharomycopsis)属、リポマイセス(Lipomyces)
    属、リゾプス(Rhizopus)属、ペニシリウム(Penicill
    ium)属、フザリウム(Fusarium)属、ジベレラ(Gibbe
    rella)属、グリオクラジウム(Gliocladium)属、オー
    レオバシディウム(Aureobasidium)属、ビソクラミス
    (Byssochlamys)属、フィトフトラ(Phytophthora)
    属、シリンドロカルポン(Cylindrocarpon)属、シュバ
    ンニオマイセス(Schwanniomyces)属、デバリオマイセ
    ス(Debaryomyces)属、クリプトコッカス(Cryptococc
    us)属、トルラ(Torula)属、シトロマイセス(Citrom
    yces)属、アエロバクター(Aerobacter)属、セラチア
    (Serratia)属、アクロモバクター(Achromobacter)
    属、フラボバクテリウム(Flavobacteriu)属、アグロ
    バクテリウム(Agrobacterium)属、コリネバクテリウ
    ム(Corynebacterium)属、スタフィロコッカス(Staph
    ylococcus)属、アシネトバクター(Acinetobacter)
    属、キサントモナス(Xanthomonas)属、マイコバクテ
    リウム(Mycobacterium)属、ストレプトマイセス(Str
    eptomyces)属、エンドマイセス(Endomyces)属、トラ
    メテス(Trametes)属、ピクノポラス(Pycnoporus)
    属、グレオフィラム(Gloeophyllum)属、メチニコビア
    (Metschinikowia)属、アルカリゲネス(Alcaligene
    s)属またはエスケリシア(Escherichia)属に属する微
    生物である特許請求の範囲第1項記載の方法
  4. 【請求項4】微生物がロドトルラ(Rhodotorula)属、
    シゾサッカロマイセス(Shizosaccharomyces)属、クロ
    イベロマイセス(Kluyveromyces)属、ハンセヌラ(Han
    senula)属、トルロプシス(Torulopsis)属、スポロボ
    ロマイセス(Sporobolomyces)属、サッカロマイセス
    (Saccharomyces)属、ロドコッカス(Rhodoccus)属ま
    たはサッカロマイコプシス(Saccharomycopsis)属に属
    する微生物である特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の方法。
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