JPH0669697B2 - 円筒状焼成複合体の製造方法 - Google Patents
円筒状焼成複合体の製造方法Info
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- JPH0669697B2 JPH0669697B2 JP31332491A JP31332491A JPH0669697B2 JP H0669697 B2 JPH0669697 B2 JP H0669697B2 JP 31332491 A JP31332491 A JP 31332491A JP 31332491 A JP31332491 A JP 31332491A JP H0669697 B2 JPH0669697 B2 JP H0669697B2
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- JP
- Japan
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- resin
- resin portion
- sintered product
- cylindrical sintered
- cylindrical
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,クラック等の割れ不良
を生じない,円筒状焼成複合体の製造方法に関する。
を生じない,円筒状焼成複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】円筒状焼結品は,一般に機械的強度,剛性
に優れるため,軸受,シール材,パッキン等に広く使用
されている。そして,この円筒状焼結品は,一般に各種
セラミック材料,ガラス素成物によって構成されてい
る。また,上記円筒状焼結品は,酸化鉄等の無機酸化物
及び焼結材により構成されるものもある。例えば,磁気
センサとして,回転子に用いられている。
に優れるため,軸受,シール材,パッキン等に広く使用
されている。そして,この円筒状焼結品は,一般に各種
セラミック材料,ガラス素成物によって構成されてい
る。また,上記円筒状焼結品は,酸化鉄等の無機酸化物
及び焼結材により構成されるものもある。例えば,磁気
センサとして,回転子に用いられている。
【0003】ところで,上記回転子や軸受は,図11に
示すごとく,本体92とその内側に成形した内側樹脂部
91とよりなる。また,該内側樹脂部91の内側に,シ
ャフトに係合するための穴90を有している。また,上
記内側樹脂部91は,上記円筒状焼結品である本体92
の内側に,例えば射出成形等によって,金型を用いて成
形されている。そして,その成形時においては,該金
型,円筒状焼結品との熱膨張やこれに伴う熱歪みが生ず
ることを考慮して,金型の内壁と円筒状焼結品の外周壁
との間には,若干のクリアランスを設け,上記内側樹脂
部91が成形されている(図6参照)。
示すごとく,本体92とその内側に成形した内側樹脂部
91とよりなる。また,該内側樹脂部91の内側に,シ
ャフトに係合するための穴90を有している。また,上
記内側樹脂部91は,上記円筒状焼結品である本体92
の内側に,例えば射出成形等によって,金型を用いて成
形されている。そして,その成形時においては,該金
型,円筒状焼結品との熱膨張やこれに伴う熱歪みが生ず
ることを考慮して,金型の内壁と円筒状焼結品の外周壁
との間には,若干のクリアランスを設け,上記内側樹脂
部91が成形されている(図6参照)。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来技術
には,次の問題点がある。即ち,上記円筒状焼結品は剛
性を有するため,上記熱膨張や熱歪みにより,クラック
等の割れ不良を生じ易い。また,これに加えて,金型内
においては,上記クリアランスが設けられているため,
上記円筒状焼結品には内側より樹脂チャージ圧力が急激
に加わることになる。そして,この圧力は,一般に40
0kg/cm2 以上の高圧となる。
には,次の問題点がある。即ち,上記円筒状焼結品は剛
性を有するため,上記熱膨張や熱歪みにより,クラック
等の割れ不良を生じ易い。また,これに加えて,金型内
においては,上記クリアランスが設けられているため,
上記円筒状焼結品には内側より樹脂チャージ圧力が急激
に加わることになる。そして,この圧力は,一般に40
0kg/cm2 以上の高圧となる。
【0005】そのため,上記円筒状焼結品である本体9
2は,一瞬の内に上記圧力によって上記クリアランスの
分だけ吹き飛ばされて移動し,金型の内壁と激しく当接
する。その結果,該円筒状焼結品には,多数のクラック
等の割れ不良を生ずることになる。また,上記クリアラ
ンスは,金型の作成時のバラツキ(通常,100分の5
程度の誤差)の分だけ,変動することがある。そのた
め,上記クリアランスが大きくなるほど,上記クラック
等の割れ不良が生じ易い状態になる。また,該クリアラ
ンスが小さくなるほど,金型に円筒状焼結品をセットし
難く,生産性が悪くなる。
2は,一瞬の内に上記圧力によって上記クリアランスの
分だけ吹き飛ばされて移動し,金型の内壁と激しく当接
する。その結果,該円筒状焼結品には,多数のクラック
等の割れ不良を生ずることになる。また,上記クリアラ
ンスは,金型の作成時のバラツキ(通常,100分の5
程度の誤差)の分だけ,変動することがある。そのた
め,上記クリアランスが大きくなるほど,上記クラック
等の割れ不良が生じ易い状態になる。また,該クリアラ
ンスが小さくなるほど,金型に円筒状焼結品をセットし
難く,生産性が悪くなる。
【0006】本体92の内側に,内部樹脂部91を成形
する時には,金型を40〜60℃に温める必要がある。
一方,射出用の金型の製作時の作業温度は,一般に25
℃程度の常温である。そのため,金型製作時の寸法と,
温められた金型の寸法との間には,熱膨張分の寸法差を
生ずる。その結果,射出成形時には,本体92と金型と
の間にクリアランスを生ずる。そこで,予めこのクリア
ランス量を見込んで金型を製作することが考えられる。
しかしながら,これらの作業は煩雑で,困難を伴う。
する時には,金型を40〜60℃に温める必要がある。
一方,射出用の金型の製作時の作業温度は,一般に25
℃程度の常温である。そのため,金型製作時の寸法と,
温められた金型の寸法との間には,熱膨張分の寸法差を
生ずる。その結果,射出成形時には,本体92と金型と
の間にクリアランスを生ずる。そこで,予めこのクリア
ランス量を見込んで金型を製作することが考えられる。
しかしながら,これらの作業は煩雑で,困難を伴う。
【0007】また,上記円筒状焼結品である本体92に
は,その内側にのみ内側樹脂部が成形されているため,
特に該円筒状焼結品の内側には局部的な樹脂収縮に伴う
内部応力を生じ易い。それ故,該円筒状焼結品の内側に
は,外側に向けて,クラック等の割れ不良を生じ易くな
る。本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたも
ので,クラック等の割れ不良を生ずることがなく,生産
性に優れた,円筒状焼成複合体の製造方法を提供しよう
とするものである。
は,その内側にのみ内側樹脂部が成形されているため,
特に該円筒状焼結品の内側には局部的な樹脂収縮に伴う
内部応力を生じ易い。それ故,該円筒状焼結品の内側に
は,外側に向けて,クラック等の割れ不良を生じ易くな
る。本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたも
ので,クラック等の割れ不良を生ずることがなく,生産
性に優れた,円筒状焼成複合体の製造方法を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題の解決手段】本発明は,円筒状焼結品の内側に内
側樹脂部を設けてなる円筒状焼成複合体を製造するに当
たり,上記円筒状焼結品の内側に内側樹脂部を成形する
と共に外側に駄肉樹脂部を成形し,その後該駄肉樹脂部
を除去する方法であって,上記駄肉樹脂部を成形する際
の樹脂供給速度を,上記内側樹脂部を成形する際の樹脂
供給速度と同等にするか,それよりも大きくすることを
特徴とする円筒状焼成複合体の製造方法にある。
側樹脂部を設けてなる円筒状焼成複合体を製造するに当
たり,上記円筒状焼結品の内側に内側樹脂部を成形する
と共に外側に駄肉樹脂部を成形し,その後該駄肉樹脂部
を除去する方法であって,上記駄肉樹脂部を成形する際
の樹脂供給速度を,上記内側樹脂部を成形する際の樹脂
供給速度と同等にするか,それよりも大きくすることを
特徴とする円筒状焼成複合体の製造方法にある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記円筒状焼結品の内側に内側樹脂部を成形すると共に外
側に駄肉樹脂部を成形し,その後該駄肉樹脂部を除去す
ることである。また,駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供
給速度が上記内側樹脂部を成形する際の樹脂供給速度と
同等かそれよりも大きいことである。上記円筒状焼結品
としては,例えば実施例に示すごとく,酸化鉄よりなる
磁気センサとしての回転子がある。また,該円筒状焼結
品としては,その他,セラミックス,ガラス材料よりな
る軸受,シール材,パッキン等に用いられるものがあ
る。
記円筒状焼結品の内側に内側樹脂部を成形すると共に外
側に駄肉樹脂部を成形し,その後該駄肉樹脂部を除去す
ることである。また,駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供
給速度が上記内側樹脂部を成形する際の樹脂供給速度と
同等かそれよりも大きいことである。上記円筒状焼結品
としては,例えば実施例に示すごとく,酸化鉄よりなる
磁気センサとしての回転子がある。また,該円筒状焼結
品としては,その他,セラミックス,ガラス材料よりな
る軸受,シール材,パッキン等に用いられるものがあ
る。
【0010】上記駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供給速
度は,例えば5〜300m/秒である。また,該駄肉樹
脂部を成形する際の樹脂供給速度は,上記内側樹脂部へ
の供給速度の約1.0〜1.05倍である。そして,こ
の両者の速度差は,例えば,射出成形機における,円筒
状焼結品の内側と外側とに樹脂を注入するためのゲー
ト,ランナーの断面積比を,1.0〜1.2にすること
により具現化される。その結果,上記駄肉樹脂部が内側
樹脂部よりも先に形成されるか,同時に形成されること
になる。また,上記内側樹脂部としては,例えばポリア
ミド樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹
脂)等の各種エンジニアリングプラスチックスを用い
る。
度は,例えば5〜300m/秒である。また,該駄肉樹
脂部を成形する際の樹脂供給速度は,上記内側樹脂部へ
の供給速度の約1.0〜1.05倍である。そして,こ
の両者の速度差は,例えば,射出成形機における,円筒
状焼結品の内側と外側とに樹脂を注入するためのゲー
ト,ランナーの断面積比を,1.0〜1.2にすること
により具現化される。その結果,上記駄肉樹脂部が内側
樹脂部よりも先に形成されるか,同時に形成されること
になる。また,上記内側樹脂部としては,例えばポリア
ミド樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹
脂)等の各種エンジニアリングプラスチックスを用い
る。
【0011】なお,上記駄肉樹脂部とは,上記円筒状焼
結品の外側に,一時的に樹脂部を成形しておき,その後
除去される部分のことである。また,内側と外側との樹
脂供給速度が同等である場合においては,該内側に供給
する樹脂量を外側に供給する樹脂量よりも多くするか,
同等にすることが好ましい。これにより,上記円筒状焼
結品の内側と駄肉樹脂部とにおいて,樹脂の収縮,熱膨
張及びこれらによる内部応力の全体のバランスを保ち,
円筒状焼結品のクラック等の割れ不良を防止することが
できる。
結品の外側に,一時的に樹脂部を成形しておき,その後
除去される部分のことである。また,内側と外側との樹
脂供給速度が同等である場合においては,該内側に供給
する樹脂量を外側に供給する樹脂量よりも多くするか,
同等にすることが好ましい。これにより,上記円筒状焼
結品の内側と駄肉樹脂部とにおいて,樹脂の収縮,熱膨
張及びこれらによる内部応力の全体のバランスを保ち,
円筒状焼結品のクラック等の割れ不良を防止することが
できる。
【0012】
【作用及び効果】本発明においては,円筒状焼結品の内
側に内側樹脂部を成形すると共に,外側に駄肉樹脂部を
成形する。また,該駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供給
速度が上記内側樹脂部を成形する際の樹脂供給速度と同
等かそれよりも大きい。そのため,上記内側樹脂部を成
形する際には,上記円筒状焼結品はその外側に成形され
た駄肉樹脂部によってキャビティ内で配置される。その
結果,金型内におけるセット時のクリアランスの大小に
かかわりなく,該円筒状焼結品が射出成形圧力によって
金型内壁に当接して,クラックを生ずることがない。
側に内側樹脂部を成形すると共に,外側に駄肉樹脂部を
成形する。また,該駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供給
速度が上記内側樹脂部を成形する際の樹脂供給速度と同
等かそれよりも大きい。そのため,上記内側樹脂部を成
形する際には,上記円筒状焼結品はその外側に成形され
た駄肉樹脂部によってキャビティ内で配置される。その
結果,金型内におけるセット時のクリアランスの大小に
かかわりなく,該円筒状焼結品が射出成形圧力によって
金型内壁に当接して,クラックを生ずることがない。
【0013】また,上記円筒状焼結品の内側と外側とに
生ずる熱膨張,熱歪みが,両者においてバランス良く生
じる。そのため,該円筒状焼結品においては,内側と外
側に生ずる熱歪み等のバランスが保たれ,ひいては全体
における熱歪みのバランスが良くなる。それ故,上記円
筒状焼結品には内側樹脂部の成形時に,クラック等の割
れ不良を生じることがない。したがって,本発明によれ
ば,クラック等の割れ不良を生ずることがなく,生産性
に優れた,円筒状焼成複合体の製造方法を提供すること
ができる。
生ずる熱膨張,熱歪みが,両者においてバランス良く生
じる。そのため,該円筒状焼結品においては,内側と外
側に生ずる熱歪み等のバランスが保たれ,ひいては全体
における熱歪みのバランスが良くなる。それ故,上記円
筒状焼結品には内側樹脂部の成形時に,クラック等の割
れ不良を生じることがない。したがって,本発明によれ
ば,クラック等の割れ不良を生ずることがなく,生産性
に優れた,円筒状焼成複合体の製造方法を提供すること
ができる。
【0014】
実施例1 本発明の実施例にかかる円筒状焼成複合体の製造方法に
つき,図1〜図8を用いて説明する。本例は,図1,図
2に示すごとく,円筒状焼結品2の内側に内側樹脂部1
を設け,磁気センサの回転子として使用する円筒状焼成
複合体を製造するものである。即ち,上記円筒状焼成複
合体の製造方法は,円筒状焼結品の内側に内側樹脂部1
を成形すると共に,外側に環状の駄肉樹脂部3を成形
し,その後該駄肉樹脂部3を除去するものである。
つき,図1〜図8を用いて説明する。本例は,図1,図
2に示すごとく,円筒状焼結品2の内側に内側樹脂部1
を設け,磁気センサの回転子として使用する円筒状焼成
複合体を製造するものである。即ち,上記円筒状焼成複
合体の製造方法は,円筒状焼結品の内側に内側樹脂部1
を成形すると共に,外側に環状の駄肉樹脂部3を成形
し,その後該駄肉樹脂部3を除去するものである。
【0015】また,図3〜図8に示すごとく,上記駄肉
樹脂部3を成形する際の樹脂供給速度V1を,上記内側
樹脂部を成形する際の樹脂供給速度V2よりも大きくす
る。つまり,V1≧V2の条件で成形する。上記円筒状
焼結品2は,酸化鉄粉と焼結材粉と結合材とを混練し,
その後これを成形して,高温で焼結することにより作製
されている。上記内側樹脂部1は,図3〜図8に示すご
とく,射出成形法により,ナイロン等のエンジニアリン
グプラスチックを用いて成形する。
樹脂部3を成形する際の樹脂供給速度V1を,上記内側
樹脂部を成形する際の樹脂供給速度V2よりも大きくす
る。つまり,V1≧V2の条件で成形する。上記円筒状
焼結品2は,酸化鉄粉と焼結材粉と結合材とを混練し,
その後これを成形して,高温で焼結することにより作製
されている。上記内側樹脂部1は,図3〜図8に示すご
とく,射出成形法により,ナイロン等のエンジニアリン
グプラスチックを用いて成形する。
【0016】上記駄肉樹脂部3は,上記内側樹脂部1と
同様に,射出成形法により,エンジニアリングプラスチ
ックを用いて成形する。そして,該駄肉樹脂部3は,成
形後除去する。上記射出成形は,図3に示すごとく,固
定プレート金型51とこれに対応する可動プレート金型
52を有する射出成形機5を用いて行う。該可動プレー
ト金型52及び固定プレート金型51は,可動側型板5
3及び固定側型板54に支承され,パーティングライン
58を境として上下型合わせされている。また,該可動
側型板53と上記可動プレート金型52との間には,押
出板55が配設されている。
同様に,射出成形法により,エンジニアリングプラスチ
ックを用いて成形する。そして,該駄肉樹脂部3は,成
形後除去する。上記射出成形は,図3に示すごとく,固
定プレート金型51とこれに対応する可動プレート金型
52を有する射出成形機5を用いて行う。該可動プレー
ト金型52及び固定プレート金型51は,可動側型板5
3及び固定側型板54に支承され,パーティングライン
58を境として上下型合わせされている。また,該可動
側型板53と上記可動プレート金型52との間には,押
出板55が配設されている。
【0017】また,上記射出成形機5は,上記固定プレ
ート金型51及び可動プレート金型52をサポートする
ためのサポートピン56及びガイドピン57を有する。
そして,上記固定プレート金型51,押出板55,固定
側型板54には,樹脂注入口50,スプルー501,ラ
ンナー502,ゲート503,504が配設してある。
ート金型51及び可動プレート金型52をサポートする
ためのサポートピン56及びガイドピン57を有する。
そして,上記固定プレート金型51,押出板55,固定
側型板54には,樹脂注入口50,スプルー501,ラ
ンナー502,ゲート503,504が配設してある。
【0018】次に,図4〜図8に示すごとく,上記射出
成形機5を用いて,円筒状焼成複合体を製造する方法に
つき説明する。まず,図4に示すごとく,上記固定プレ
ート金型51には,円筒状焼成複合体の成形品外形を有
するキャビティ510が形成してある。該キャビティ5
10内には,図5,図6に示すごとく,中空部20を有
する円筒状焼結品2をセットする。そのため,該キャビ
ティ510の略中央部には,中子514が配置してあ
る。そして,内側樹脂部形成部511と駄肉樹脂部形成
部513の中間に,円筒状焼結品載置部512を形成し
ておく。また,駄肉樹脂部形成部513及び内側樹脂部
形成部511には,ゲート504を有するランナー50
2を配設しておく。
成形機5を用いて,円筒状焼成複合体を製造する方法に
つき説明する。まず,図4に示すごとく,上記固定プレ
ート金型51には,円筒状焼成複合体の成形品外形を有
するキャビティ510が形成してある。該キャビティ5
10内には,図5,図6に示すごとく,中空部20を有
する円筒状焼結品2をセットする。そのため,該キャビ
ティ510の略中央部には,中子514が配置してあ
る。そして,内側樹脂部形成部511と駄肉樹脂部形成
部513の中間に,円筒状焼結品載置部512を形成し
ておく。また,駄肉樹脂部形成部513及び内側樹脂部
形成部511には,ゲート504を有するランナー50
2を配設しておく。
【0019】そして,図5に示すごとく,円筒状焼結品
2は,上記キャビティ510内における円筒状焼結品載
置部512にセットする。これにより,図6に示すごと
く,キャビティ510は,該円筒状焼結品2の外側に駄
肉樹脂部形成部513を有し,内側に内側樹脂部形成部
511を形成する。また,上記円筒状焼結品2の略中央
部の中空部20内には,上記中子514が嵌挿された状
態でセットされる。
2は,上記キャビティ510内における円筒状焼結品載
置部512にセットする。これにより,図6に示すごと
く,キャビティ510は,該円筒状焼結品2の外側に駄
肉樹脂部形成部513を有し,内側に内側樹脂部形成部
511を形成する。また,上記円筒状焼結品2の略中央
部の中空部20内には,上記中子514が嵌挿された状
態でセットされる。
【0020】また,図6に示すごとく,該円筒状焼結品
2と固定プレート金型51との間には,クリアランスE
を約0.1mm設けてある。次に,図7に示すごとく,
上記固定プレート金型51を可動プレート金型52側へ
移動した後,まず上記駄肉樹脂部形成部513に対して
は,樹脂が注入され,駄肉樹脂部3が成形される。次い
で,図8に示すごとく,上記内側樹脂部形成部511に
対して,樹脂が注入され,内側樹脂部1が成形される。
図3に示すごとく,該樹脂4は,樹脂注入口50,スプ
ルー501,ランナー502を経て,それぞれゲート5
03,504より注入される。
2と固定プレート金型51との間には,クリアランスE
を約0.1mm設けてある。次に,図7に示すごとく,
上記固定プレート金型51を可動プレート金型52側へ
移動した後,まず上記駄肉樹脂部形成部513に対して
は,樹脂が注入され,駄肉樹脂部3が成形される。次い
で,図8に示すごとく,上記内側樹脂部形成部511に
対して,樹脂が注入され,内側樹脂部1が成形される。
図3に示すごとく,該樹脂4は,樹脂注入口50,スプ
ルー501,ランナー502を経て,それぞれゲート5
03,504より注入される。
【0021】ここで,注目すべきことは,上記駄肉樹脂
部注入用のゲート503と内側樹脂部注入用のゲート5
04とは,その断面積比が1.05以上対1.0にして
あるため,上記樹脂4は流動抵抗が少ない上記ゲート5
03より速度を早めて先に注入されることである。その
ため,図7に示すごとく,先に駄肉樹脂部3が成形され
るのである。次いで,上記樹脂4は,上記ゲート504
より速度がやや遅れて注入されることになる。そのた
め,図8に示すごとく,上記駄肉樹脂部3と内側樹脂部
1が成形されることになる。そして,上記のごとく成形
された円筒状焼成複合体を,上記キャビティ510内で
冷却した後,これを取り出す。その後,上記駄肉樹脂部
3のみを切断除去する。これにより,内側にのみ内側樹
脂部1が成形された円筒状焼成複合体(図11参照)を
得る。
部注入用のゲート503と内側樹脂部注入用のゲート5
04とは,その断面積比が1.05以上対1.0にして
あるため,上記樹脂4は流動抵抗が少ない上記ゲート5
03より速度を早めて先に注入されることである。その
ため,図7に示すごとく,先に駄肉樹脂部3が成形され
るのである。次いで,上記樹脂4は,上記ゲート504
より速度がやや遅れて注入されることになる。そのた
め,図8に示すごとく,上記駄肉樹脂部3と内側樹脂部
1が成形されることになる。そして,上記のごとく成形
された円筒状焼成複合体を,上記キャビティ510内で
冷却した後,これを取り出す。その後,上記駄肉樹脂部
3のみを切断除去する。これにより,内側にのみ内側樹
脂部1が成形された円筒状焼成複合体(図11参照)を
得る。
【0022】次に,作用効果につき説明する。本例にお
いては,上記のごとく,円筒状焼結品2の内側に内側樹
脂部1を成形する以前に,外側に駄肉樹脂部3を成形す
る。そのため,上記内側樹脂部1を成形する時には,上
記円筒状焼結品2が外側に成形された駄肉樹脂部3によ
って,キャビティ510において,位置精度良く容易に
配置される。その結果,金型内におけるクリアランスの
大小にかかわりなく,該円筒状焼結品が射出成形圧力に
より金型内壁に強く当接してクラックを生ずることがな
い。そのため,円筒状焼成複合体の歩留りが向上する。
また,上記円筒状焼結品の内側と外側とに生ずる熱歪み
が,その全体に均一に生じる。そのため,内側と外側に
おける歪みのバランスが保たれ,ひいては全体の歪みバ
ランスが良くなる。また,該駄肉樹脂部3に供給する樹
脂供給速度を,内側樹脂部1に供給する樹脂供給速度よ
りも大きくする。
いては,上記のごとく,円筒状焼結品2の内側に内側樹
脂部1を成形する以前に,外側に駄肉樹脂部3を成形す
る。そのため,上記内側樹脂部1を成形する時には,上
記円筒状焼結品2が外側に成形された駄肉樹脂部3によ
って,キャビティ510において,位置精度良く容易に
配置される。その結果,金型内におけるクリアランスの
大小にかかわりなく,該円筒状焼結品が射出成形圧力に
より金型内壁に強く当接してクラックを生ずることがな
い。そのため,円筒状焼成複合体の歩留りが向上する。
また,上記円筒状焼結品の内側と外側とに生ずる熱歪み
が,その全体に均一に生じる。そのため,内側と外側に
おける歪みのバランスが保たれ,ひいては全体の歪みバ
ランスが良くなる。また,該駄肉樹脂部3に供給する樹
脂供給速度を,内側樹脂部1に供給する樹脂供給速度よ
りも大きくする。
【0023】また,図7に示すごとく,上記円筒状焼結
品のセット時において,該円筒状焼結品2と固定プレー
ト51との間には,クリアランスEが約0.1mm設け
てある。そのため,該円筒状焼結品2はキャビティ51
0内にセットし易く,作業能率が良くなり生産性が向上
する。それ故,上記円筒状焼結品2には,内側樹脂部1
の成形時に,クラック等の割れ不良を生じることがな
い。したがって,本例によれば,クラック等の割れ不良
を生ずることがなく,生産性に優れることになる。
品のセット時において,該円筒状焼結品2と固定プレー
ト51との間には,クリアランスEが約0.1mm設け
てある。そのため,該円筒状焼結品2はキャビティ51
0内にセットし易く,作業能率が良くなり生産性が向上
する。それ故,上記円筒状焼結品2には,内側樹脂部1
の成形時に,クラック等の割れ不良を生じることがな
い。したがって,本例によれば,クラック等の割れ不良
を生ずることがなく,生産性に優れることになる。
【0024】実施例2 本例は,図9,図10に示すごとく,上記実施例1にお
ける環状の駄肉樹脂部3の形状に代えて,4か所に駄肉
樹脂部31,32,33,34を成形するものである。
該駄肉樹脂部31,32,33,34は,同図に示すご
とく,円筒状焼結品2の外側に90度の等間隔で,また
丸味を帯びた半円弧状に成形してある。そのため,実施
例1と同様に,内側樹脂部1を成形する時に,金型内で
精度良く安定した状態で,キャビティ内に配置すること
ができる。
ける環状の駄肉樹脂部3の形状に代えて,4か所に駄肉
樹脂部31,32,33,34を成形するものである。
該駄肉樹脂部31,32,33,34は,同図に示すご
とく,円筒状焼結品2の外側に90度の等間隔で,また
丸味を帯びた半円弧状に成形してある。そのため,実施
例1と同様に,内側樹脂部1を成形する時に,金型内で
精度良く安定した状態で,キャビティ内に配置すること
ができる。
【0025】また,上記実施例1に比して,駄肉樹脂部
を成形するための使用樹脂量を,少なくすることができ
る。また,上記4つの駄肉樹脂部31,32,33,3
4の成形により,内側樹脂部1の成形時に生ずる応力バ
ランスを全体に均等に保つことができる。それ故,上記
円筒状焼結品2には,内側樹脂部1の成形時に,クラッ
ク等の割れ不良を生じることがない。その他,実施例1
と同様の効果を得ることができる。
を成形するための使用樹脂量を,少なくすることができ
る。また,上記4つの駄肉樹脂部31,32,33,3
4の成形により,内側樹脂部1の成形時に生ずる応力バ
ランスを全体に均等に保つことができる。それ故,上記
円筒状焼結品2には,内側樹脂部1の成形時に,クラッ
ク等の割れ不良を生じることがない。その他,実施例1
と同様の効果を得ることができる。
【0026】実施例3 本例は,上記実施例1における駄肉樹脂部3を成形する
際の樹脂供給速度を,内側樹脂部1を成形する際の樹脂
供給速度と同等にしたものである。なお,本例は,図3
〜図4を用いて説明する。上記両樹脂供給速度を同等す
るために,図4に示すごとく,駄肉樹脂部形成部513
と内側樹脂部形成部511とに連結してある外側樹脂注
入ゲート503と内側樹脂注入ゲート504との断面積
を,それぞれ同じくしてある。
際の樹脂供給速度を,内側樹脂部1を成形する際の樹脂
供給速度と同等にしたものである。なお,本例は,図3
〜図4を用いて説明する。上記両樹脂供給速度を同等す
るために,図4に示すごとく,駄肉樹脂部形成部513
と内側樹脂部形成部511とに連結してある外側樹脂注
入ゲート503と内側樹脂注入ゲート504との断面積
を,それぞれ同じくしてある。
【0027】そして,図3に示すごとく,樹脂4を樹脂
注入口50より同時に射出する。これにより,上記内側
樹脂部形成部511と,駄肉樹脂部形成部513とに,
該樹脂4が同時に注入される。このとき,円筒状焼結品
2の内側に供給する樹脂量を,外側に供給する樹脂量よ
りも,約3割ほど多くしてある。これにより,駄肉樹脂
部3の成形に使用する樹脂量を少なくし,原材料の節約
を図ることができる。そのため,上記実施例1に比し
て,駄肉樹脂部3に使用する原材料費のコストダウンを
図り,円筒状焼成複合体を安価に得ることができる。そ
の他,実施例1と同様の効果を得ることができる。
注入口50より同時に射出する。これにより,上記内側
樹脂部形成部511と,駄肉樹脂部形成部513とに,
該樹脂4が同時に注入される。このとき,円筒状焼結品
2の内側に供給する樹脂量を,外側に供給する樹脂量よ
りも,約3割ほど多くしてある。これにより,駄肉樹脂
部3の成形に使用する樹脂量を少なくし,原材料の節約
を図ることができる。そのため,上記実施例1に比し
て,駄肉樹脂部3に使用する原材料費のコストダウンを
図り,円筒状焼成複合体を安価に得ることができる。そ
の他,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【図1】実施例1における,円筒状焼成複合体の断面を
示す,図2のB−B線矢視断面図。
示す,図2のB−B線矢視断面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】実施例1において使用する射出成形機の一部切
欠側面図。
欠側面図。
【図4】実施例1における,金型のキャビティ形成状態
を示す説明図。
を示す説明図。
【図5】実施例1において使用する円筒状焼結品の斜視
図。
図。
【図6】実施例1における,金型のキャビティ内に円筒
状焼結品をセットした状態を示す説明図。
状焼結品をセットした状態を示す説明図。
【図7】実施例1における,円筒状焼結品の外側に駄肉
樹脂部を成形した状態を示す説明図。
樹脂部を成形した状態を示す説明図。
【図8】実施例1における,円筒状焼結品の内側に内側
樹脂部を成形した状態を示す説明図。
樹脂部を成形した状態を示す説明図。
【図9】実施例2における,円筒状焼成複合体の断面を
示す,図10のD−D線矢視断面図。
示す,図10のD−D線矢視断面図。
【図10】図9のC−C線矢視断面図。
【図11】従来の円筒状焼成複合体の斜視図。
1...内側樹脂部, 2...円筒状焼結品, 20...中空部, 3,31〜34...駄肉樹脂部, 4...樹脂, 5...射出成形機, 510...キャビティ, 52...可動プレート金型, 503,504..ゲート,
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状焼結品の内側に内側樹脂部を設け
てなる円筒状焼成複合体を製造するに当たり,上記円筒
状焼結品の内側に内側樹脂部を成形すると共に外側に駄
肉樹脂部を成形し,その後該駄肉樹脂部を除去する方法
であって,上記駄肉樹脂部を成形する際の樹脂供給速度
を,上記内側樹脂部を成形する際の樹脂供給速度と同等
にするか,それよりも大きくすることを特徴とする円筒
状焼成複合体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において,内側と外側との樹脂
供給速度が同等の場合において,内側に供給する樹脂量
を,外側に供給する樹脂量と同等にするか,それよりも
多くすることを特徴とする円筒状焼成複合体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31332491A JPH0669697B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 円筒状焼成複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31332491A JPH0669697B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 円筒状焼成複合体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05124061A JPH05124061A (ja) | 1993-05-21 |
| JPH0669697B2 true JPH0669697B2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=18039865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31332491A Expired - Lifetime JPH0669697B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 円筒状焼成複合体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0669697B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP31332491A patent/JPH0669697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05124061A (ja) | 1993-05-21 |
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