JPH0670248B2 - 板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製造方法 - Google Patents
板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製造方法Info
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- JPH0670248B2 JPH0670248B2 JP22759888A JP22759888A JPH0670248B2 JP H0670248 B2 JPH0670248 B2 JP H0670248B2 JP 22759888 A JP22759888 A JP 22759888A JP 22759888 A JP22759888 A JP 22759888A JP H0670248 B2 JPH0670248 B2 JP H0670248B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は直接焼入れ焼戻し処理による厚鋼板の製造方法
に係り、特に板厚方向の均質性と溶接性に優れ、かつ異
方性の少ない引張強さ100kgf/mm2級の超高張力高靭性鋼
板の製造方法に関するものである。
に係り、特に板厚方向の均質性と溶接性に優れ、かつ異
方性の少ない引張強さ100kgf/mm2級の超高張力高靭性鋼
板の製造方法に関するものである。
<従来の技術> 近年、ペンストック,圧力容器や海洋構造物等の大型
化,高性能化に対応し、使用鋼板も引張強さ100kgf/mm2
級の超高張力を有する厚肉鋼板の適用が検討されるよう
になっている。
化,高性能化に対応し、使用鋼板も引張強さ100kgf/mm2
級の超高張力を有する厚肉鋼板の適用が検討されるよう
になっている。
これまで、この種の超高張力鋼の製造にあたっては熱間
圧延後の再加熱,焼入れ焼戻し処理が適用されており、
厚鋼板の中心部に強度・靭性を満足させるため添加合金
元素量を多くせざるを得なかった。そのため、焼入れ時
の冷却速度が早い表層部近傍では過剰焼入れとなり靭性
がが低下し、板厚方向の不均質が問題となっていた。
圧延後の再加熱,焼入れ焼戻し処理が適用されており、
厚鋼板の中心部に強度・靭性を満足させるため添加合金
元素量を多くせざるを得なかった。そのため、焼入れ時
の冷却速度が早い表層部近傍では過剰焼入れとなり靭性
がが低下し、板厚方向の不均質が問題となっていた。
この問題を解決すべく、再加熱焼入れ処理を2回以上繰
り返したり、Nb添加を行ってオーステナイト粒を細粒化
させる方法などがとられていた。
り返したり、Nb添加を行ってオーステナイト粒を細粒化
させる方法などがとられていた。
しかし近年、熱間圧延後室温まで空冷することなく直ち
に焼入れを行い、その後焼戻し処理を施す直接焼入れ焼
戻し処理法が開発され、この方法を利用した板厚方向の
均質な鋼板製造法について、いくつか提案がなされてい
る。
に焼入れを行い、その後焼戻し処理を施す直接焼入れ焼
戻し処理法が開発され、この方法を利用した板厚方向の
均質な鋼板製造法について、いくつか提案がなされてい
る。
例えば、特開昭61-56268号公報においては溶体処理後の
スラブを用い、熱間圧延時の930〜800℃の低温域で累積
圧下率40%以上の熱間圧延を施し、続いて直接焼入れ焼
戻し処理し、表層部近傍を焼戻しマルテンサイト組織、
中心部を焼戻しマルテンサイトと下部ベイナイト混合組
織とした鋼板とする方法が開示されている。また、特開
昭62-196326号公報においてはTi添加によりBの焼入性
向上効果を確保し、さらに900℃以下の低温域(オース
テナイト粒の未再結晶領域)で軽圧下を加えることによ
り表層部近傍のみに加工歪を蓄積し、焼入性を中心部と
同程度に低下させる方法が開示されている。
スラブを用い、熱間圧延時の930〜800℃の低温域で累積
圧下率40%以上の熱間圧延を施し、続いて直接焼入れ焼
戻し処理し、表層部近傍を焼戻しマルテンサイト組織、
中心部を焼戻しマルテンサイトと下部ベイナイト混合組
織とした鋼板とする方法が開示されている。また、特開
昭62-196326号公報においてはTi添加によりBの焼入性
向上効果を確保し、さらに900℃以下の低温域(オース
テナイト粒の未再結晶領域)で軽圧下を加えることによ
り表層部近傍のみに加工歪を蓄積し、焼入性を中心部と
同程度に低下させる方法が開示されている。
しかし、前者においては溶体化処理が必須でありコスト
的に不利であり、また両者とも低温減圧延のみに着目し
ているため、このうち前者では鋼板の異方性が大きくな
り、また後者では安定製造と生産性に不利になることを
予想される。さらに、溶接部の軟化や衝撃特性について
の配慮もなく完成された技術とは言い難い。
的に不利であり、また両者とも低温減圧延のみに着目し
ているため、このうち前者では鋼板の異方性が大きくな
り、また後者では安定製造と生産性に不利になることを
予想される。さらに、溶接部の軟化や衝撃特性について
の配慮もなく完成された技術とは言い難い。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は、直接焼入れ焼戻し処理による経済的な
鋼板製造に当たり、高強度でしかも板厚方向の均質性が
優れ、かつ異方性が少ないことに加えて溶接部の軟化が
少なく高靭性を具備した鋼板の製造方法を提供すること
にある。
鋼板製造に当たり、高強度でしかも板厚方向の均質性が
優れ、かつ異方性が少ないことに加えて溶接部の軟化が
少なく高靭性を具備した鋼板の製造方法を提供すること
にある。
<課題を解決するための手段> 本発明は、C:0.05〜0.16wt%,Si:0.05〜0.20wt%,Mn:0.
60〜1.50wt%,Cr:0.30〜0.80wt%,Mo:0.20〜0.80wt%,N
i:0.80〜3.00wt%,V:0.030〜0.100wt%,Al:0.010〜0.08
0wt%,B:0.0005〜0.0025wt%,N:0.0040wt%以下を含有
し、さらに必要に応じてCu:1.0wt%以下,Nb:0.050wt%
以下,Ca:0.0100wt%以下の1種又は2種以上を含み、下
記の式で定義される炭素当量Ceq.が0.52〜0.60%であ
り、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼を、1050〜12
00℃に加熱・均熱後、1000〜900℃の温度範囲で類積圧
下率が50%以上の熱間圧延を施し、引き続き900℃未満8
10℃以上の温度範囲にて、1パス当たりの圧下率が10%
未満の軽圧下圧延により累積圧下率を10〜30%とした
後、直ちに焼入れし、その後Ac1点以下の温度で焼戻す
ことを特徴とする板厚方向の均質性に優れた溶接用超高
張力鋼板の製造方法である。
60〜1.50wt%,Cr:0.30〜0.80wt%,Mo:0.20〜0.80wt%,N
i:0.80〜3.00wt%,V:0.030〜0.100wt%,Al:0.010〜0.08
0wt%,B:0.0005〜0.0025wt%,N:0.0040wt%以下を含有
し、さらに必要に応じてCu:1.0wt%以下,Nb:0.050wt%
以下,Ca:0.0100wt%以下の1種又は2種以上を含み、下
記の式で定義される炭素当量Ceq.が0.52〜0.60%であ
り、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼を、1050〜12
00℃に加熱・均熱後、1000〜900℃の温度範囲で類積圧
下率が50%以上の熱間圧延を施し、引き続き900℃未満8
10℃以上の温度範囲にて、1パス当たりの圧下率が10%
未満の軽圧下圧延により累積圧下率を10〜30%とした
後、直ちに焼入れし、その後Ac1点以下の温度で焼戻す
ことを特徴とする板厚方向の均質性に優れた溶接用超高
張力鋼板の製造方法である。
Ceq.=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
(%) <作用> 以下に本発明における鋼組成および圧延条件の限定理由
を述べる。
(%) <作用> 以下に本発明における鋼組成および圧延条件の限定理由
を述べる。
Cは、所望の強度を得るため0.08wt%以上必要である
が、0.16wt%を超えると母材および溶接部の靭性が劣化
するため0.08〜0.16wt%の範囲とする。
が、0.16wt%を超えると母材および溶接部の靭性が劣化
するため0.08〜0.16wt%の範囲とする。
Siは、製鋼時の脱酸剤として、また固溶強化による強度
確保のため必要であるが、第1図に示すように溶接部の
ボンド靭性に及ぼすSiの影響は顕著であり、溶接部の高
靭性を確保するためその添加量範囲を0.05〜0.20wt%と
する。
確保のため必要であるが、第1図に示すように溶接部の
ボンド靭性に及ぼすSiの影響は顕著であり、溶接部の高
靭性を確保するためその添加量範囲を0.05〜0.20wt%と
する。
なお、第1図は0.11wt%C−0.90wt%Mn−1.50wt%Ni−
0.50wt%Cr−0.50wt%Mo−0.065wt%V−B系でSi添加
量を変化させ、サブマージドアーク溶接部(入熱量:50k
J/cm)の衝撃特性を調べたものである。
0.50wt%Cr−0.50wt%Mo−0.065wt%V−B系でSi添加
量を変化させ、サブマージドアーク溶接部(入熱量:50k
J/cm)の衝撃特性を調べたものである。
Mnは、焼入性を向上させ強度を確保するために0.60wt%
以上必要であるが、1.50wt%を超えると鋼板及び溶接部
の靭性が劣化するため0.60〜1.50wt%の範囲とする。
以上必要であるが、1.50wt%を超えると鋼板及び溶接部
の靭性が劣化するため0.60〜1.50wt%の範囲とする。
Crは、焼入性を向上させ強度上昇に効果があり0.40wt%
以上必要であるが、0.80wt%を超えると溶接性の低下お
よびSR割れ感受性が高まるため0.40〜0.80wt%の範囲と
する。
以上必要であるが、0.80wt%を超えると溶接性の低下お
よびSR割れ感受性が高まるため0.40〜0.80wt%の範囲と
する。
Moは、焼入性を向上したまま焼戻し軟化抵抗や耐SR割れ
性向上に効果があり0.30wt%以上必要であるが、0.80wt
%を超えると溶接性や靭性が劣化し、また経済的にも不
利となるため0.30〜0.80wt%の範囲とする。
性向上に効果があり0.30wt%以上必要であるが、0.80wt
%を超えると溶接性や靭性が劣化し、また経済的にも不
利となるため0.30〜0.80wt%の範囲とする。
Vは、焼入性を向上しかつ焼戻し軟化抵抗を増大させる
元素であり強度確保の点から0.030wt%以上必要である
が、0.100wt%を超えると溶接部の靭性が劣化するため
0.030〜0.100wt%の範囲とする。
元素であり強度確保の点から0.030wt%以上必要である
が、0.100wt%を超えると溶接部の靭性が劣化するため
0.030〜0.100wt%の範囲とする。
Niは、鋼板および溶接部の強度,靭性の向上に効果があ
り、0.60wt%以上必要であるが、3.00wt%を超えるとそ
の効果が飽和し、また経済的にも不利となることから0.
60〜3.00wt%の範囲とする。
り、0.60wt%以上必要であるが、3.00wt%を超えるとそ
の効果が飽和し、また経済的にも不利となることから0.
60〜3.00wt%の範囲とする。
Alは、脱酸作用があり0.010wt%以上必要であるが、0.0
80wt%を超えると鋼板および溶接部の靭性が劣化するた
め、0.010〜0.080wt%の範囲とする。
80wt%を超えると鋼板および溶接部の靭性が劣化するた
め、0.010〜0.080wt%の範囲とする。
Bは、微量で焼入性を向上させ強度,靭性の確保に有効
であり0.0005wt%以上必要であるが、0.0025wt%を超え
ると鋼板および溶接部の靭性を劣化させるため0.0005〜
0.0025wt%の範囲とする。
であり0.0005wt%以上必要であるが、0.0025wt%を超え
ると鋼板および溶接部の靭性を劣化させるため0.0005〜
0.0025wt%の範囲とする。
Nは、圧延中にBと結合しBNを析出してBの焼入性向上
効果を低減させるので0.0040wt%以下にする必要があ
る。
効果を低減させるので0.0040wt%以下にする必要があ
る。
さらに上記成分に加えて鋼板および溶接部の軟化防止お
よび靭性の改善を目的とし、以下の成分を1種又は2種
以上添加できる。
よび靭性の改善を目的とし、以下の成分を1種又は2種
以上添加できる。
Cuは、鋼板の強度上昇に効果があるが、多過ぎると熱間
加工性および溶接性が低下するためその上限を1.0wt%
とする。
加工性および溶接性が低下するためその上限を1.0wt%
とする。
Nbは、強度を上昇しまたオーステナイト粒を微細にして
靭性改善に効果があるが、多過ぎると溶接部の靭性が著
しく劣化するためその上限を0.050wt%とする。
靭性改善に効果があるが、多過ぎると溶接部の靭性が著
しく劣化するためその上限を0.050wt%とする。
Caは、硫化物の形態制御(球状化)効果をもち異方性の
改善に効果をもつが、多過ぎると清浄度が低下し靭性は
劣化するためその上限を0.0100wt%とする。
改善に効果をもつが、多過ぎると清浄度が低下し靭性は
劣化するためその上限を0.0100wt%とする。
さらに、溶接部の軟化防止および靭性確保のため、Ceq.
=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14(%)で
表される炭素当量Ceq.を0.52〜0.60%の範囲になるよう
に、これら各種添加元素を量的に勘案しなければならな
い。これは0.52%未満では溶接部の軟化が大きいため継
手強度が不足し、また0.60%を超えると溶接部の硬さが
上昇し溶接割れ感受性を高めるためである。
=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14(%)で
表される炭素当量Ceq.を0.52〜0.60%の範囲になるよう
に、これら各種添加元素を量的に勘案しなければならな
い。これは0.52%未満では溶接部の軟化が大きいため継
手強度が不足し、また0.60%を超えると溶接部の硬さが
上昇し溶接割れ感受性を高めるためである。
次に加熱、圧延条件の限定理由について述べる。
上記の組成鋼を連続鋳造法あるいは造塊法でスラブ鋼塊
とし、1050〜1200℃に加熱,均熱後、熱間圧延を行う。
ここで加速温度の限定理由は以下の通りである。すなわ
ち、1050℃未満では後述する熱間圧延が困難となり、ま
た1200℃を超えるとオーステナイト粒の成長,粗大化が
著しく、その解消(粒の微細化)のためには圧延パス数
の増加が必要となり、生産性が阻害され好ましくない。
とし、1050〜1200℃に加熱,均熱後、熱間圧延を行う。
ここで加速温度の限定理由は以下の通りである。すなわ
ち、1050℃未満では後述する熱間圧延が困難となり、ま
た1200℃を超えるとオーステナイト粒の成長,粗大化が
著しく、その解消(粒の微細化)のためには圧延パス数
の増加が必要となり、生産性が阻害され好ましくない。
次に、1000〜900℃の温度範囲での高温再結晶域での圧
延は、圧延−再結晶の繰り返しによるオーステナイト粒
の等方的微細化に非常に有効である。しかし、累積圧下
率が50%未満ではその効果が十分でなく、その後の圧延
で混粒,伸展オーステナイト粒となり鋼板の異方性が生
じやすくなるため、50%以上の累積圧下率が必要であ
る。第2図は0.11wt%C-0.90wt%Mn-0.12wt%Si-1.50wt
%Ni-0.50wt%Cr-0.50wt%Mo-0.065wt%V−B系の鋼を
用い、1000〜900℃の温度域での圧下量のみを変化させ
た場合のL,C方向の特性の相違について調べた結果であ
る。図から、累積圧下率を50%以上とすることにより、
異方性(L,C方向による材質変化)は軽減されることが
わかる。
延は、圧延−再結晶の繰り返しによるオーステナイト粒
の等方的微細化に非常に有効である。しかし、累積圧下
率が50%未満ではその効果が十分でなく、その後の圧延
で混粒,伸展オーステナイト粒となり鋼板の異方性が生
じやすくなるため、50%以上の累積圧下率が必要であ
る。第2図は0.11wt%C-0.90wt%Mn-0.12wt%Si-1.50wt
%Ni-0.50wt%Cr-0.50wt%Mo-0.065wt%V−B系の鋼を
用い、1000〜900℃の温度域での圧下量のみを変化させ
た場合のL,C方向の特性の相違について調べた結果であ
る。図から、累積圧下率を50%以上とすることにより、
異方性(L,C方向による材質変化)は軽減されることが
わかる。
さらに、900℃未満810℃以上の低温域における圧延条件
の限定理由は以下の通りである。すなわち、1パスあた
りの圧下率を10%以下とした軽圧下圧延で、中心部に比
べ表層部近傍がより一層微細に展伸されたオーステナイ
ト粒となり、そのため表層部の焼入性は抑制される。し
かし、この時の累積圧下率が10%未満では効果は少な
く、また30%を超えると変形帯がはいりすぎて焼入性が
低下しすぎ、Bによる焼入性効果が期待できなくなり、
中心部の強度靭性が不良となり異方性も顕著となってく
るため累積圧下率は10〜30%の範囲とすることが必要で
ある。
の限定理由は以下の通りである。すなわち、1パスあた
りの圧下率を10%以下とした軽圧下圧延で、中心部に比
べ表層部近傍がより一層微細に展伸されたオーステナイ
ト粒となり、そのため表層部の焼入性は抑制される。し
かし、この時の累積圧下率が10%未満では効果は少な
く、また30%を超えると変形帯がはいりすぎて焼入性が
低下しすぎ、Bによる焼入性効果が期待できなくなり、
中心部の強度靭性が不良となり異方性も顕著となってく
るため累積圧下率は10〜30%の範囲とすることが必要で
ある。
さらに、この圧延効果をより有効に発揮する温度域は90
0℃未満810℃以上である。すなわち、900℃以上の高温
では再結晶領域であるためオーステナイト粒の微細展伸
化が期待できず、かつ焼入れ過剰となる。また、810℃
未満では焼入性が低下しすぎ表層部近傍及び中心部とも
所望の強度,靭性が確保できなくなってしまう。
0℃未満810℃以上である。すなわち、900℃以上の高温
では再結晶領域であるためオーステナイト粒の微細展伸
化が期待できず、かつ焼入れ過剰となる。また、810℃
未満では焼入性が低下しすぎ表層部近傍及び中心部とも
所望の強度,靭性が確保できなくなってしまう。
以上の熱間圧延後、直ちに焼入れを行い所定の性能を具
備させる。なお、前述の圧延条件,焼入れ処理により鋼
板のミクロ組織は表層部近傍,中心部ともマルテンサイ
ト+下部ベイナイト混合組織であり、オーステナイト粒
形状は中心部が微細,展伸粒となり、表層部近傍は中心
部のそれより一層展伸されかつ変形帯も多く導入された
ものとなる。
備させる。なお、前述の圧延条件,焼入れ処理により鋼
板のミクロ組織は表層部近傍,中心部ともマルテンサイ
ト+下部ベイナイト混合組織であり、オーステナイト粒
形状は中心部が微細,展伸粒となり、表層部近傍は中心
部のそれより一層展伸されかつ変形帯も多く導入された
ものとなる。
その後、板厚方向のより一層の均質化と高靭性化を主目
的としAc1点以下の焼戻し処理を行う必要がある。
的としAc1点以下の焼戻し処理を行う必要がある。
以上の本発明の骨子を換言すれば以下の如くである。す
なわち溶接継手部の軟化防止と高靭性の確保に留意した
成分系を用い、板厚方向の各位置でマルテンサイト+下
部ベイナイト混合組織となるよう圧延条件を設定する。
すなわち、高温域での圧下率を十分確保し微細整粒オー
ステナイト粒を得、さらに低温域で軽圧下圧延を施し、
表層部近傍の焼入性を抑制し板厚方向の均質性を確保す
る。
なわち溶接継手部の軟化防止と高靭性の確保に留意した
成分系を用い、板厚方向の各位置でマルテンサイト+下
部ベイナイト混合組織となるよう圧延条件を設定する。
すなわち、高温域での圧下率を十分確保し微細整粒オー
ステナイト粒を得、さらに低温域で軽圧下圧延を施し、
表層部近傍の焼入性を抑制し板厚方向の均質性を確保す
る。
本発明の鋼は転炉あるいは電気炉で溶製し、連続鋳造法
あるいは造塊法でスラブ又は鋼塊としたのち分塊圧延あ
るいはそのまま厚板圧延により鋼板とすることができ
る。
あるいは造塊法でスラブ又は鋼塊としたのち分塊圧延あ
るいはそのまま厚板圧延により鋼板とすることができ
る。
<実施例> 表1に示す各組成の5トン鋼塊を造塊法で溶製し、表2
に示す各製造条件で50〜75mm厚鋼板を製造した後、その
機械的性質を調査した。
に示す各製造条件で50〜75mm厚鋼板を製造した後、その
機械的性質を調査した。
得られた結果を表3に示す。表3から本発明範囲の圧延
条件の適用で異方性の少ない均質性の優れた超高張力鋼
板が安定して製造可能であることがわかる。しかし、添
加合金量が少ない場合(A鋼)は強度が不足し、また多
い場合(E綱)は表層下の靭性確保が困難となることが
わかる。加えて表4に示すように溶接継手部の硬さ測定
結果からA綱は溶接部の軟化、またE綱は溶接部の硬さ
が高く溶接割れが懸念されるのに対し、本発明成分綱B,
C,Dは溶接部の最高硬さもHT−80鋼並みであり、十分な
溶接性を有していることがわかる。
条件の適用で異方性の少ない均質性の優れた超高張力鋼
板が安定して製造可能であることがわかる。しかし、添
加合金量が少ない場合(A鋼)は強度が不足し、また多
い場合(E綱)は表層下の靭性確保が困難となることが
わかる。加えて表4に示すように溶接継手部の硬さ測定
結果からA綱は溶接部の軟化、またE綱は溶接部の硬さ
が高く溶接割れが懸念されるのに対し、本発明成分綱B,
C,Dは溶接部の最高硬さもHT−80鋼並みであり、十分な
溶接性を有していることがわかる。
<発明の効果> 本発明によりペンストック,圧力容器や海洋構造物用鋼
として、HT−80キロ鋼と同等の溶接性を有し板厚方向の
均質性に優れた超高張力鋼板が安価に提供できることに
なりその意義は大きい。
として、HT−80キロ鋼と同等の溶接性を有し板厚方向の
均質性に優れた超高張力鋼板が安価に提供できることに
なりその意義は大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図は溶接部の衝撃特性に及ぼすSi添加量の影響を示
すグラフ、第2図は鋼材の異方性に及ぼす高温域での圧
下量の影響を示すグラフである。
すグラフ、第2図は鋼材の異方性に及ぼす高温域での圧
下量の影響を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】C:0.05〜0.16wt%,Si:0.05〜0.20wt%,Mn:
0.60〜1.50wt%,Cr:0.30〜0.80wt%,Mo:0.20〜0.80wt
%,Ni:0.80〜3.00wt%,V:0.030〜0.100wt%,Al:0.010〜
0.080wt%,B:0.0005〜0.0025wt%,N:0.0040wt%以下を
含有し、下記の式で定義される炭素当量Ceq.が0.52〜0.
60%であり、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼を、
1050〜1200℃に加熱・均熱後、1000〜900℃の温度範囲
で累積圧下率が50%以上の熱間圧延を施し、引き続き90
0℃未満810℃以上の温度範囲にて、1パス当たりの圧下
率が10%未満の軽圧下圧延により累積圧下率を10〜30%
とした後、直ちに焼入れし、その後Ac1点以下の温度で
焼戻すことを特徴とする板厚方向の均質性に優れた溶接
用超高張力鋼板の製造方法。 Ceq.=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
(%) - 【請求項2】C:0.05〜0.16wt%,Si:0.05〜0.20wt%,Mn:
0.60〜1.50wt%,Cr:0.30〜0.80wt%,Mo:0.20〜0.80wt
%,Ni:0.80〜3.00wt%,V:0.030〜0.100wt%,Al:0.010〜
0.080wt%,B:0.0005〜0.0025wt%,N:0.0040wt%以下を
含有し、さらにCu:1.0wt%以下,Nb:0.050wt%以下,Ca:
0.0100wt%以下の1種又は2種以上を含み、下記の式で
定義される炭素当量Ceq.が0.52〜0.60%であり、残部Fe
及び不可避的不純物からなる鋼を、1050〜1200℃に加熱
・均熱後、1000〜900℃の温度範囲で累積圧下率が50%
以上の熱間圧延を施し、引き続き900℃未満810℃以上の
温度範囲にて、1パス当たりの圧下率が10%未満の軽圧
下圧延により累積圧下率を10〜30%とした後、直ちに焼
入れし、その後Ac1点以下の温度で焼戻すことを特徴と
する板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製
造方法。 Ceq.=C+Mn/6+Si/24+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
(%)
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22759888A JPH0670248B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22759888A JPH0670248B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0277521A JPH0277521A (ja) | 1990-03-16 |
| JPH0670248B2 true JPH0670248B2 (ja) | 1994-09-07 |
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ID=16863441
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP22759888A Expired - Fee Related JPH0670248B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 板厚方向の均質性に優れた溶接用超高張力鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0670248B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006111918A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Jfe Steel Kk | 板厚方向の均質性に優れた極厚高張力鋼板の製造方法 |
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| JP5618036B1 (ja) * | 2013-03-12 | 2014-11-05 | Jfeスチール株式会社 | 多層溶接継手ctod特性に優れた厚鋼板およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-09-13 JP JP22759888A patent/JPH0670248B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0277521A (ja) | 1990-03-16 |
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