JPH0670659B2 - 液体の導電率測定装置 - Google Patents

液体の導電率測定装置

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JPH0670659B2
JPH0670659B2 JP11023988A JP11023988A JPH0670659B2 JP H0670659 B2 JPH0670659 B2 JP H0670659B2 JP 11023988 A JP11023988 A JP 11023988A JP 11023988 A JP11023988 A JP 11023988A JP H0670659 B2 JPH0670659 B2 JP H0670659B2
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昭喜 角田
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電気化学計器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、いわゆる電磁誘導法による液体の導電率測定
装置に関する。
(従来の技術) 周知のように、電磁誘導法は、液体中に電磁誘導によっ
て流れる交流の液電流を検出して液体の導電率を測定す
る方法であり、この方法による従来の導電率測定装置を
等価回路で示すと第4図のとおりとなる。
すなわち、同図において51は交流電源、52は交流電源51
に接続された励磁トロイダルコイル(以下、励磁トロイ
ドという)、53は導電率を測定すべき液体100を介し
て、励磁トロイド52と電磁的に結合される検出トロイダ
ルコイル(以下、検出トロイドという)、54は検出トロ
イド53の両端に接続された抵抗、55は増幅器、56は指示
計をそれぞれ示している。
この測定装置では、抵抗54を流れる電流Ioが液体100の
抵抗rに反比例することから、抵抗54の両端の電圧を検
出することにより、液体100の導電率k∝1/r を求めている。
ここで、交流電源電圧をE、励磁トロイド52の一次側イ
ンダクタンスをL1、一次側巻数をn1、一次側電流をI1、
励磁トロイド52側からの電磁誘導により液体100中を各
トロイド52,53に鎖交するように流れる液電流をI2、励
磁トロイド52の二次側インダクタンスをL2、検出トロイ
ド53の一次側インダクタンスをL3、同じく二次側インダ
クタンスをL0、二次側巻数をn0、二次側電流をI0、抵抗
54の値をRとする。
この等価回路を解析すると、以下のとおりとなる。
まず、各トロイド52,53は漏洩磁束を無視できるから、
液電流回路を1個のコイルと考えると、励磁トロイド52
の一次、二次コイル間の相互インダクタンスM12及び検
出トロイド53の一次、二次コイル間の相互のインダクタ
ンスM30は、 となる。また、各電流I1,I2,I0が流れる閉回路につい
て、キルヒホッフの第二法則により以下の連立方程式が
成立する。なお、交流電源電圧Eは角周波数ωの正弦波
とする。
この(2)式において、左辺の行列のM12,M30に前記
(1)式を代入して行列式の値を求めると、 となる。従って、電流I0は、 となる。よって、出力側の抵抗54に発生する電圧E0は、 であり、L1=n1 2L2であるから、 また、L0=n0 2L3であるから、 となる。抵抗値RをωL0に比べて十分大きくすると、分
母括弧内の第2項の絶対値は第1項に比べて十分小さく
なるので、 となる。ここで、rは液抵抗、ωL3は検出トロイド53の
一巻コイルのリアクタンスであるから、通常の測定条件
では、 r≫ωL3 ……(6) が成り立つので、 となる。逆に、抵抗値RをωL0に比べて十分に小さくし
てR′とする。すなわち、 とし、この時の出力電圧をE0′とすると、(5)式から (6),(8)式の条件から、上式の分母第2項は第1
項に比べて十分小さいため無視できて、 また、(7),(8),(9)式から、次式が得られ
る。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、抵抗値Rを大きくすれば、(7)式に
よって出力電圧の絶対値|E0|を検出トロイド53の巻数
n0に比例させることができ、検出感度の増大を図ること
ができる。しかるに、(7)式はインダクタンスL3を含
んでおり、このインダクタンスは周知のように検出トロ
イド53のコアの透磁率に比例する。従って、周囲温度の
変化に伴う透磁率の変化が出力電圧に直接影響してしま
い、検出精度が低くなってしまうという問題があった。
一方、抵抗値R(R′)をωL0に対して小さくすれば、
(9)式に示すように透磁率の変化の影響を小さくでき
るが、(10)式が示すように出力電圧|E0|(|E0′
|)が相対的に低くなってしまう。このため、現実的に
透磁率変化の影響を小さくして、しかもあるレベルの出
力電圧を得るためには、必然的に検出トロイド53のコイ
ルの巻数n0を小さくできない。一方トロイドコアは強磁
性体なので磁歪現象を避けられず、コアに機械的衝撃が
加わると微小な磁化変化を起し、微小な磁束変化が発生
する。
このため、検出トロイド53のコイルの巻数が大きい場
合、この微小磁束変化をノイズとして検出してしまうと
いう問題があった。
本発明は上記問題点を解消するために提案されたもの
で、その目的とするところは、周囲温度の変化や機械的
衝撃に抱らず十分な出力レベルを確保できるようにして
検出感度及び検出精度の向上を可能にした液体の導電率
測定装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、第1図に示すよう
に交流電源1及び励磁トロイダルコイル2により発生す
る液電流I2が鎖交する検出トロイダルコイル3におい
て、液電流I2により検出トロイダルコイル3のコア3Aに
生じる磁束を打ち消してコア3A内の全磁束φを事実上ゼ
ロにするような電流I0を、全磁束φの検出手段5を有す
る外部の増幅器4により検出トロイダルコイル3の磁束
打消コイル3Bに供給するものである。
(作用) 検出トロイド3の磁束打消コイル3Bの巻数をn0とする
と、液電流I2及び電流I0の起磁力が等しい時、すなわち I2=n0I0 …(11) ならばコア3A内の磁束φはゼロになり、この条件が満た
されれば、検出トロイド3のコイルのインダクタンス
L3,L0はゼロになる。
ここで、励磁トロイド2は実質上、変圧器と等価である
から、液電流回路には交流電源1及び励磁トロイド2か
らなる起電力E/n1の交流電源が接続されているとみなす
ことができる。よって液電流I2は、 となり、(11)式から (k:液体100の導電率) となる。
従って、I0を電圧に変換して導電率が既知の液体の出力
電圧と比較すれば、液体100の導電率kを求めることが
できる。
すなわち、本発明においては、コア3Aの磁束φがゼロと
なるような電流I0を求めれば液体100の導電率kを求め
ることができる。この時、コア3Aには磁束φが存在しな
いから、温度変化により透磁率が変動しても電流I0に影
響を与えることはなく、また、検出トロイド3のコイル
3Bの巻数n0は、従来の方法のように大きな値に選ばなけ
ればならない制約がなくなり、以下の各実施例が示す如
き条件の中で増幅器4の増幅度を高く選ぶことにより、
巻数n0を適当な小さい値に選ぶことができるので、トロ
イドコア3Aに機械的衝撃が加わっても、発生する磁歪ノ
イズを十分低くすることができる。
(実施例) 以下、図に沿って本発明の実施例を説明する。なお、以
下の第1及び第2実施例は、共に第1図における増幅器
4の構成が異なるものである。
まず、第2図は本発明の第1実施例を示すもので、図に
おいて10は交流電源であり、この交流電源10は第1図と
同様に、電圧Eの交流電圧1と一次側コイルの巻数がn1
である励磁トロイド2とを合成して起電力E/n1を有する
ものとして示してある。
また、30は励磁トロイドにより誘導される液電流I2がコ
ア30Aに鎖交する検出トロイドであり、この検出トロイ
ド30は巻数がそれぞれn0,nの磁束打消コイル30B1,全磁
束検出コイル30B2を有している。ここで、コイル30B2は
第1図における全磁束検出手段5に相当している。な
お、コイル30B1,30B2は、鎖交する液電流I2がコイル30
B2に誘起する電圧と、後述する交流増幅器41からコイル
30B1に流入する電流I0が同じくコイル30B2に誘起する電
圧とが互いに逆位相になるように配置されている。この
うち一方のコイル30B2の両端は、電圧増幅度Aが極めて
大きい交流増幅器41の入力側に接続され、また、他方の
コイル30B1の両端は交流増幅器41の出力側に接続されて
いる。さらに、コイル30B1には抵抗42が直列に接続され
ている。
次に、第2図の回路を解析する。前記同様に電源電圧E
が角周波数ωの正弦波とし、交流増幅器41の出力電圧を
V0とすると、交流増幅器41の入力インピーダンスを十分
高くすれば、第2図中の各閉回路について次の連立方程
式が成立する。
ここで、L3は検出トロイド30の一次側インダクタンス、
L0はコイル30B1のインダクタンス、Lはコイル30B2のイ
ンダクタンス、Rは抵抗42の値を示し、また、 は各インダクタンスによる相互インダクタンスをそれぞ
れ示している。
検出トロイド30のコア30Aの全磁束をφ、交流増幅器41
の入力電圧をViとすると、 であり、先の(13)式からI2,I0を求めて(14)式に代
入すると、 となる。
一方、I0=O(磁束打消コイル30B1に電流を流さない
時)のコイル30B2の誘起電圧をVi′,その時のコア30A
の磁束をφ′とすると となる。
ViとVi′との比を求めると となる。
ここで、前記(6)式の条件及び|A|が十分大きいこと
を考えると となる。ここで ならば となり、第1図及び(12)式において説明したように、 が成立する。よって、第2図における抵抗42の両端の電
圧E0は、 となり、液体100の導電率kに比例した出力電圧を得る
ことができるから、導電率が既知の液体の出力電圧との
比例関係により、目的とする液体100の導電率kを算出
することができる。
次に、第3図は本発明の第2実施例を示している。
この実施例は、第1図の増幅器4として、電圧増幅器度
Aが極めて大きいオペアンプ43を用いたものであり、第
3図において44は帰還抵抗、30は検出トロイド、30Aは
コア、30Bはコイルをそれぞれ示している。なお、第3
図の回路は信号成分のみに着目して描かれているので、
回路の直流電圧のバランスをとるために必要な考慮、例
えば直流分阻止コンデンサ等は省略されている。
この構成において、オペアンプ43に接続されたコイル30
Bは、コア30Aに発生する全磁束φを検出する全磁束検出
コイルの機能と、オペアンプ43から供給される電流I0に
より磁束φを打ち消す磁束をコア30Aに発生させる磁束
打消コイルの機能とを兼ねており、この点において第1
図の構成の一つの実施例となっている。
この実施例において、電源電圧Eが前記同様角周波数ω
の正弦波とすると、次の連立方程式が成立する。
ここで、コイル30Bの両端に発生する電圧をViとすると (21)式を解いて(22)式に代入すると、 前記同様にI0=Oの場合にコイル30Bに誘起する電圧V
i′及びコア30Aの磁束をφ′とすると であり、(23)式及び(24)式からViとVi′との比を求
めると となり、また、前記同様に となる。ここで ならば であり、以後は前述した(20)式によって液体100の導
電率kに比例した出力電圧E0を得ることができるもので
ある。
なお、電流I0を供給する増幅器は上記第1及び第2実施
例に何ら限定されるものではなく、検出トロイド内の磁
束を相殺して事実上ゼロにできるものであれば、種々の
変更が可能である。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、検出トロイド内の磁束を
事実上ゼロとするような電流を外部の増幅器から供給す
れば、その電流が液体の導電率に比例するため、この電
流を電圧に変換することによって導電率を簡単に求める
ことができる。
このとき検出トロイドのコア内には磁束が事実上存在し
ないから、周囲温度の変化によりコアの透磁率が変化し
ても出力信号に何ら影響を与えることはない。また、増
幅器の増幅度を十分高く選ぶことにより検出トロイドの
コイルの巻数n0を適当に低い値に選ぶことができるの
で、機械的衝撃による不要なノイズ電圧の発生を防ぐこ
とができる。
更に、増幅器の増幅度を高く選ぶことにより、例えば、
第1実施例における条件式(18)式,第2実施例におけ
る(26)式の制約の中で出力側の抵抗Rを大きく選ぶこ
とができるから、高いレベルの出力電圧を得ることがで
き、検出精度及び検出感度の大幅な向上が可能になる。
加えて、外部から電流を供給する増幅器は簡単な回路構
成により実現できるため、低コストにて信頼性の高い導
電率測定装置を提供することができる等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す等価回路図、第2図及び第
3図はそれぞれ本発明の第1,第2実施例を示す等価回路
図、第4図は従来例を示す等価回路図である。 1,10……交流電源 2……励磁トロイダルコイル(励磁トロイド) 3,30……検出トロイダルコイル(検出トロイド) 3A,30A……コア 3B,30B1……磁束打消コイル 30B……全磁束検出,磁束打消兼用コイル 30B2……全磁束検出コイル 4……増幅器、41……交流増幅器 42,44……抵抗、43……オペアンプ、100……液体 5……全磁束検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源に接続された励磁トロイダルコイ
    ルと、この励磁トロイダルコイルにより発生する液体中
    の液電流が鎖交する検出トロイダルコイルとを備え、こ
    の検出トロイダルコイルを流れる電流から前記液体の導
    電率を測定する導電率測定装置において、 前記液電流によって前記検出トロイダルコイルのコアに
    発生する磁束を事実上打ち消す電流を、外部の増幅器か
    ら前記検出トロイダルコイルのコイルに流入させ、この
    時の流入電流の値によって前記液体の導電率を求めるこ
    とを特徴とする液体の導電率測定装置。
JP11023988A 1988-05-06 1988-05-06 液体の導電率測定装置 Expired - Lifetime JPH0670659B2 (ja)

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