JPH067144B2 - 自動絶縁診断装置 - Google Patents
自動絶縁診断装置Info
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- JPH067144B2 JPH067144B2 JP19888087A JP19888087A JPH067144B2 JP H067144 B2 JPH067144 B2 JP H067144B2 JP 19888087 A JP19888087 A JP 19888087A JP 19888087 A JP19888087 A JP 19888087A JP H067144 B2 JPH067144 B2 JP H067144B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の産業上の利用分野〕 この発明は、各種電気機器や電力ケーブル等の非破壊絶
縁試験のために適用される絶縁診断装置に関するもので
ある。
縁試験のために適用される絶縁診断装置に関するもので
ある。
絶縁特性解析および絶縁劣化判定を目的とする非破壊絶
縁試験法には、プロービング電圧(印加電圧)の種類に
より、直流電圧法と交流電圧法に大別される。交流電圧
法は、絶縁診断上の基本的情報である静電容量、誘電正
接が計測されるほかに、直流電圧法にはない部分放電の
規模の計測が可能である。このため従来は商用周波交流
電圧を用いていたが、大型回転機および電力ケーブル等
の場合、静電容量が大きいため、電源容量および試験用
電源装置が大型化し、殊に現地では装置の運搬および操
作等が困難であった。これが非破壊絶縁試験法が充分に
普及されない理由であった。
縁試験法には、プロービング電圧(印加電圧)の種類に
より、直流電圧法と交流電圧法に大別される。交流電圧
法は、絶縁診断上の基本的情報である静電容量、誘電正
接が計測されるほかに、直流電圧法にはない部分放電の
規模の計測が可能である。このため従来は商用周波交流
電圧を用いていたが、大型回転機および電力ケーブル等
の場合、静電容量が大きいため、電源容量および試験用
電源装置が大型化し、殊に現地では装置の運搬および操
作等が困難であった。これが非破壊絶縁試験法が充分に
普及されない理由であった。
これに対して0.1Hz等の超低周波交流電圧を用いる研究
が進められるようになった。本法が実用化されるために
は、下記の電源装置の問題および部分放電の平均的発生
規模を表わすパラメータの計測法の開発が必要である。
が進められるようになった。本法が実用化されるために
は、下記の電源装置の問題および部分放電の平均的発生
規模を表わすパラメータの計測法の開発が必要である。
0.1Hz等の超低周波交流の高電圧電源装置として提案さ
れているものに、商用周波電圧を正弦変化させるための
電動駆動の可変変圧器と昇圧変圧器により0.1Hz変調の
高電圧を発生、この波形を半波毎に、切換スイッチと整
流器により、またはリング復調により0.1Hz交流を得る
方法がある。本法は商用周波変圧器を複数用いるため、
定格電圧を高めたい場合必然的に重量が大きく、また、
電動機やクランクを備えているため簡単に持ち運べる程
の小型・軽量にはならない。
れているものに、商用周波電圧を正弦変化させるための
電動駆動の可変変圧器と昇圧変圧器により0.1Hz変調の
高電圧を発生、この波形を半波毎に、切換スイッチと整
流器により、またはリング復調により0.1Hz交流を得る
方法がある。本法は商用周波変圧器を複数用いるため、
定格電圧を高めたい場合必然的に重量が大きく、また、
電動機やクランクを備えているため簡単に持ち運べる程
の小型・軽量にはならない。
また、低圧の超低周波電圧発生回路と直流高電圧発生回
路を2組用いる方法がある。その1つに特開昭60-21996
5公報の超低周波交流高電圧発生装置は、電子回路をも
って超低周波交流電圧を発生させ、これを各半波をそれ
ぞれ正極性および負極性の直流高電圧発生回路によって
昇圧し、前記超低周波交流低電圧と同期して開閉駆動さ
れる高電圧スイッチを介して前記正極性電圧と負極性電
圧とを交互に導出して超低周波交流高電圧を得る方法で
ある。本法は装置の主体となる直流高電圧発生回路が2
組必要で、正極性と負極性の切換時点近傍は、供試物の
もつ静電容量に基き、充電による残留電荷のため直流高
電圧発生回路の入力の超低周波交流に応答ができず、出
力電圧波形が歪み、この対策として供試物と並列に、抵
抗値の小さい放電抵抗器を並列に接続している。この並
列抵抗器の抵抗値は、供試物の静電容量に逆比例して小
さくする必要がある。並列抵抗は直流高電圧発生回路の
定格容量を直接決めるもので、出力電圧が10kV以上、
供試物の静電容量が0.2μF以上になると直流高電圧発
生回路の電源容量はかなり大きくなる。高電圧・大容量
化への適用は困難となる。以上から小型・軽量・安価に
して高電圧・大容量化の電源装置の具現が非破壊絶縁試
験の普及上重要な課題となっている。
路を2組用いる方法がある。その1つに特開昭60-21996
5公報の超低周波交流高電圧発生装置は、電子回路をも
って超低周波交流電圧を発生させ、これを各半波をそれ
ぞれ正極性および負極性の直流高電圧発生回路によって
昇圧し、前記超低周波交流低電圧と同期して開閉駆動さ
れる高電圧スイッチを介して前記正極性電圧と負極性電
圧とを交互に導出して超低周波交流高電圧を得る方法で
ある。本法は装置の主体となる直流高電圧発生回路が2
組必要で、正極性と負極性の切換時点近傍は、供試物の
もつ静電容量に基き、充電による残留電荷のため直流高
電圧発生回路の入力の超低周波交流に応答ができず、出
力電圧波形が歪み、この対策として供試物と並列に、抵
抗値の小さい放電抵抗器を並列に接続している。この並
列抵抗器の抵抗値は、供試物の静電容量に逆比例して小
さくする必要がある。並列抵抗は直流高電圧発生回路の
定格容量を直接決めるもので、出力電圧が10kV以上、
供試物の静電容量が0.2μF以上になると直流高電圧発
生回路の電源容量はかなり大きくなる。高電圧・大容量
化への適用は困難となる。以上から小型・軽量・安価に
して高電圧・大容量化の電源装置の具現が非破壊絶縁試
験の普及上重要な課題となっている。
次に、この発明が解決しようとする問題点は、超低周波
電圧をプロービング電圧とした部分放電の計測に当たっ
て、部分放電の平均的規模を表わすパラメータの計測法
である。従来の商用周波交流電圧の場合の部分放電率お
よび電流増加率に匹敵するパラメータを求めようとする
際、部分放電パルスの時間積分が必要であるが、超低周
波交流の場合、今迄はこれができなかった。すなわち、
供試物からの部分放電パルスを抽出する際、検出抵抗器
を用いるが、この検出波形には、充電電流成分および誘
電損成分があり、この超低周波成分を除去し、部分放電
パルスだけを抽出する方法として、かりに従来と同様に
高域ろ波器を用いて積分した場合、出力は零となり、目
的を果たすことはできない。このため正極性および負極
性のパルス波高値から間接的に計測された1発当たりの
放電電量とその発生頻度からマイクロコンピュータを用
いて全放電量を計測する方法が考えられるが、検出回路
および計測回路等のノイズ問題等から、閾値を決めてい
るのが一般的で、この閾値以上の部分放電パルスを計測
しているため、誤差を伴なうのは当然である。
電圧をプロービング電圧とした部分放電の計測に当たっ
て、部分放電の平均的規模を表わすパラメータの計測法
である。従来の商用周波交流電圧の場合の部分放電率お
よび電流増加率に匹敵するパラメータを求めようとする
際、部分放電パルスの時間積分が必要であるが、超低周
波交流の場合、今迄はこれができなかった。すなわち、
供試物からの部分放電パルスを抽出する際、検出抵抗器
を用いるが、この検出波形には、充電電流成分および誘
電損成分があり、この超低周波成分を除去し、部分放電
パルスだけを抽出する方法として、かりに従来と同様に
高域ろ波器を用いて積分した場合、出力は零となり、目
的を果たすことはできない。このため正極性および負極
性のパルス波高値から間接的に計測された1発当たりの
放電電量とその発生頻度からマイクロコンピュータを用
いて全放電量を計測する方法が考えられるが、検出回路
および計測回路等のノイズ問題等から、閾値を決めてい
るのが一般的で、この閾値以上の部分放電パルスを計測
しているため、誤差を伴なうのは当然である。
前記の超低周波交流電源装置を高電圧・大容量化は困難
で、大容量タービン発電機、水車発電機および22kV以上
の電力ケーブルの非破壊絶縁試験の普及を解決させるも
のではない。
で、大容量タービン発電機、水車発電機および22kV以上
の電力ケーブルの非破壊絶縁試験の普及を解決させるも
のではない。
現在広く使われている関数波発生装置(一般に出力電圧
は10V)の原理を応用して、高圧素子の開発により高
電圧化は原理的に可能であるが、需要量からみて特殊な
高電圧素子の開発は工業的に非常に困難であることが予
想される。
は10V)の原理を応用して、高圧素子の開発により高
電圧化は原理的に可能であるが、需要量からみて特殊な
高電圧素子の開発は工業的に非常に困難であることが予
想される。
以上は、プロービング電圧を正極性と負極性を交互に連
続した交流波形とするところに技術的な困難性があり、
一方部分放電の計測において、装置開発の困難性を解決
して迄プロービング電圧を交流波形とする必要性につい
て検討した結果、部分放電計測に当たって、供試物の残
留電荷をすべて放電した後、正極性および負極性の単極
性正弦波、単極性三角波等をそれぞれ2回印加し、それ
ぞれの極性の部分放電を計測すれば絶縁診断上実用に差
支えないことを発見した。更に単極性の波形は、部分放
電発生区間だけ正弦波あるいは三角波であることを要
し、非部分放電発生区間の波形は歪みをもっても差支え
ない。これによって、1組の低電圧の関数波発生回路と
直流高電圧発生回路だけのしかも比較的小容量の電源装
置となり、小型・軽量・安価にして非破壊絶縁試験の普
及に寄与することができる。
続した交流波形とするところに技術的な困難性があり、
一方部分放電の計測において、装置開発の困難性を解決
して迄プロービング電圧を交流波形とする必要性につい
て検討した結果、部分放電計測に当たって、供試物の残
留電荷をすべて放電した後、正極性および負極性の単極
性正弦波、単極性三角波等をそれぞれ2回印加し、それ
ぞれの極性の部分放電を計測すれば絶縁診断上実用に差
支えないことを発見した。更に単極性の波形は、部分放
電発生区間だけ正弦波あるいは三角波であることを要
し、非部分放電発生区間の波形は歪みをもっても差支え
ない。これによって、1組の低電圧の関数波発生回路と
直流高電圧発生回路だけのしかも比較的小容量の電源装
置となり、小型・軽量・安価にして非破壊絶縁試験の普
及に寄与することができる。
この発明にかかる問題点を解決するための手段について
説明すると次の通りである。原理の説明を簡単にするた
め絶縁物中に平行ギャップの理想ボイドが1個ある場合
について、超低周波正弦交流電圧を印加したときの部分
放電の発生について第5図を用いて述べる。第5図(A)
はプロービング電圧である周期(T)(周波数=1/T)の
超低周波交流電圧(v)を絶縁物に印加したときの部分放
電の発生状態を示した説明図で、絶縁物が時刻t=0、
v=0以前に全く電圧印加履歴による残留電圧がなく、
しかも放電の遅れがない場合である。第5図(A)に示さ
れているように原点(O)から電圧(v)の正波が供試物に与
えられ、部分放電電圧(Vs)に達すると、最初の放電が起
こり、その時刻(t1)は である。ここにVmは(v)の波高値。
説明すると次の通りである。原理の説明を簡単にするた
め絶縁物中に平行ギャップの理想ボイドが1個ある場合
について、超低周波正弦交流電圧を印加したときの部分
放電の発生について第5図を用いて述べる。第5図(A)
はプロービング電圧である周期(T)(周波数=1/T)の
超低周波交流電圧(v)を絶縁物に印加したときの部分放
電の発生状態を示した説明図で、絶縁物が時刻t=0、
v=0以前に全く電圧印加履歴による残留電圧がなく、
しかも放電の遅れがない場合である。第5図(A)に示さ
れているように原点(O)から電圧(v)の正波が供試物に与
えられ、部分放電電圧(Vs)に達すると、最初の放電が起
こり、その時刻(t1)は である。ここにVmは(v)の波高値。
第5図(B)は部分放電パルスの発生状態を同図(A)の電圧
(v)と関連させて示したものである。上記の時刻t1にお
いてパルス電流(▲i0 d▼)が発生し、t1以降において
は部分放電発生間隔電圧(Ea)毎に発生する。即ち電圧
(v)の上昇分がEaより大きい場合に、次の放電が起こ
る。第5図において第2回目の放電の発生時刻は(t2)で
ある。Eaは次式で与えられる。
(v)と関連させて示したものである。上記の時刻t1にお
いてパルス電流(▲i0 d▼)が発生し、t1以降において
は部分放電発生間隔電圧(Ea)毎に発生する。即ち電圧
(v)の上昇分がEaより大きい場合に、次の放電が起こ
る。第5図において第2回目の放電の発生時刻は(t2)で
ある。Eaは次式で与えられる。
Ea=Vs-Vr ……………………(2) ただし、Vrは部分放電における残留電圧。
最終回の放電発生時の電圧と電圧(v)の波高値(Vm)の差
(α)が α=Vm−(N0Ea+Vs)<Ea ……………(3) において、0〜1/4T間の放電は完了する。上式のN0は
正極性第1波の放電発生数である。
(α)が α=Vm−(N0Ea+Vs)<Ea ……………(3) において、0〜1/4T間の放電は完了する。上式のN0は
正極性第1波の放電発生数である。
今度は最終回の放電発生時刻の電圧から(Eb)だけ下がっ
た電圧(Eb=Vs+Vr)の時刻(tb)で逆極性の放電が起こ
り、パルス電流(id)が発生する。ここで、▲i0 d▼=
iである。時刻(tb)以降において電圧(v)の変化分が
上記のEaに達した毎に次回の放電が起こり、第5図(A)
の電圧(β)が β=2Vm−(N-Ea+Eb+α)<Ea………(4) において、負極性の放電が終わる。上式のN-は負極性
即ち1/4T〜3/4Tの放電発生数である。それ以降は部分
放電の法則性に従って、第5図(A)に示すように、負極
性の最終放電時の電圧よりEbだけ変化した時刻において
今度は正極性の放電が発生し、同図(B)に示されている
ようにパルス電流(▲i+ d▼)が発生する。ここで、▲i
+ d▼=iである。
た電圧(Eb=Vs+Vr)の時刻(tb)で逆極性の放電が起こ
り、パルス電流(id)が発生する。ここで、▲i0 d▼=
iである。時刻(tb)以降において電圧(v)の変化分が
上記のEaに達した毎に次回の放電が起こり、第5図(A)
の電圧(β)が β=2Vm−(N-Ea+Eb+α)<Ea………(4) において、負極性の放電が終わる。上式のN-は負極性
即ち1/4T〜3/4Tの放電発生数である。それ以降は部分
放電の法則性に従って、第5図(A)に示すように、負極
性の最終放電時の電圧よりEbだけ変化した時刻において
今度は正極性の放電が発生し、同図(B)に示されている
ようにパルス電流(▲i+ d▼)が発生する。ここで、▲i
+ d▼=iである。
α、βを無視した場合、N0、N+、N-は上記の条件の
もとでは となる。
もとでは となる。
第5図(B)のパルス電流▲i0 d▼、▲i+ d▼、iは一般
に波尾減衰時定数が小さい指数関数波で、これを時間積
分したのが部分放電電量Qである。正極性のものを
Q+、また負極性のものをQ-とすると、上記の条件では
Q+=Q-であるが、ボイドの片面が絶縁物でなく、金属
というように非対象性部分放電の場合は、Q+≠Q-とな
り、さらにN+≠N-となる。この意味でプロービング電
圧を従来から交流を用いていたのである。
に波尾減衰時定数が小さい指数関数波で、これを時間積
分したのが部分放電電量Qである。正極性のものを
Q+、また負極性のものをQ-とすると、上記の条件では
Q+=Q-であるが、ボイドの片面が絶縁物でなく、金属
というように非対象性部分放電の場合は、Q+≠Q-とな
り、さらにN+≠N-となる。この意味でプロービング電
圧を従来から交流を用いていたのである。
この発明の原理は、上記の部分放電の法則性から第5図
(A)に示すような連続した交流電圧をプロービング電圧
としないで、第4図(a)に示すように、正極性および負
極性波形のプロービング電圧としたものである。第4図
(a)を用いて詳しく説明する。同図の正極性電圧(v)は従
来の交流の場合の波高値(Vm)と波形が同じものとし、原
点(O)から供試物に印加し、1/2サイクル経過の時刻(1/
2T、T:交流したときの1周期)で電圧印加を一旦中止
する。このときの部分放電の発生は上記から第5図(b)
のようになる。電圧印加開始から1/2サイクルの期間を
部分放電の計測区間(Tm)とすれば、正極性の部分放電
の発生数n+は、α=Oとして となり、上記交流の場合のN0と同一となる。また、第
4図(b)のパルス電流(▲i+ d▼)は、上記交流の場合の
正極性のパルス電流と同一である。従がって両者の部分
放電電量Q+も同一である。
(A)に示すような連続した交流電圧をプロービング電圧
としないで、第4図(a)に示すように、正極性および負
極性波形のプロービング電圧としたものである。第4図
(a)を用いて詳しく説明する。同図の正極性電圧(v)は従
来の交流の場合の波高値(Vm)と波形が同じものとし、原
点(O)から供試物に印加し、1/2サイクル経過の時刻(1/
2T、T:交流したときの1周期)で電圧印加を一旦中止
する。このときの部分放電の発生は上記から第5図(b)
のようになる。電圧印加開始から1/2サイクルの期間を
部分放電の計測区間(Tm)とすれば、正極性の部分放電
の発生数n+は、α=Oとして となり、上記交流の場合のN0と同一となる。また、第
4図(b)のパルス電流(▲i+ d▼)は、上記交流の場合の
正極性のパルス電流と同一である。従がって両者の部分
放電電量Q+も同一である。
次に負極性の部分放電を計測すべく、電源が単極性であ
るため正・負極性切換スイッチを使ってこれを操作して
負極性電圧(v′)を印加するのに当たって、前回の正
極性電圧(v)の下記の印加電圧履歴効果が失なわれたこ
とを確認した後、第4図(a)の負極性電圧(v′)を時
刻(o′)から1/2サイクル印加したときの部分放電の
発生は第4図のようになり、負極性の部分放電の発生数
n-はα′=0において となる。ここに、V′s、V′rは負極性電圧における
部分放電開始電圧および残留電圧である。
るため正・負極性切換スイッチを使ってこれを操作して
負極性電圧(v′)を印加するのに当たって、前回の正
極性電圧(v)の下記の印加電圧履歴効果が失なわれたこ
とを確認した後、第4図(a)の負極性電圧(v′)を時
刻(o′)から1/2サイクル印加したときの部分放電の
発生は第4図のようになり、負極性の部分放電の発生数
n-はα′=0において となる。ここに、V′s、V′rは負極性電圧における
部分放電開始電圧および残留電圧である。
パルス電流(i)は、上記交流の場合の負極性のパル
ス電流と同一である。したがって両者の部分放電電量も
同一である。
ス電流と同一である。したがって両者の部分放電電量も
同一である。
部分放電が非対称性であれば、Vs≠V′s、n+≠n-、
Q+≠Q-であるから、上記のように交流波形でなく、正
極性および負極性毎に電圧を印加し、それぞれの極性の
部分放電を計測すれば絶縁診断上不都合はない。この発
明によれば交流波形の場合と違って、VsとV′sが容易
に計測できる特徴もある。
Q+≠Q-であるから、上記のように交流波形でなく、正
極性および負極性毎に電圧を印加し、それぞれの極性の
部分放電を計測すれば絶縁診断上不都合はない。この発
明によれば交流波形の場合と違って、VsとV′sが容易
に計測できる特徴もある。
第4図(b)の1/2サイクル間を計測時間(Tm)とすることに
より、正・負の単極性印加電圧の波高値近傍の最終放電
の電圧からそれぞれEbおよびE′bだけ変化したときの
放電パルス電流(i′d)および(i″d)は欠測され
るが、上記からそれぞれQ-およびQ+に属するものであ
るから、欠測しても問題がない。
より、正・負の単極性印加電圧の波高値近傍の最終放電
の電圧からそれぞれEbおよびE′bだけ変化したときの
放電パルス電流(i′d)および(i″d)は欠測され
るが、上記からそれぞれQ-およびQ+に属するものであ
るから、欠測しても問題がない。
次に、EbおよびE′bが欠測され、これからVrおよび
V′rが欠測されるという問題であるが、実際の電気機
器および電力ケーブル等で観測される部分放電は上記の
ような部分放電開始電圧および残留電圧がそれぞれVsお
よびVrの一種類という単一部分放電ということはなく、
複数の部分放電から構成されており、加えて放電の不整
から、従来の交流法においてさえ、波高値経過後の逆極
性放電の開始電圧を測定しても、それがどの部分放電に
属するのか、判別できないのが常であるため測定の対象
としていなかった。
V′rが欠測されるという問題であるが、実際の電気機
器および電力ケーブル等で観測される部分放電は上記の
ような部分放電開始電圧および残留電圧がそれぞれVsお
よびVrの一種類という単一部分放電ということはなく、
複数の部分放電から構成されており、加えて放電の不整
から、従来の交流法においてさえ、波高値経過後の逆極
性放電の開始電圧を測定しても、それがどの部分放電に
属するのか、判別できないのが常であるため測定の対象
としていなかった。
計測区間(Tm)が0〜1/2サイクルであることから、プロ
ービング電圧はその間だけ正弦波あるいは三角波であれ
ばよく、それ以外は波形が歪んでも差支えないことにな
る。このことは、後記の実施例で説明されているよう
に、直流高電圧発生回路(2)の電源容量を減少し、小型
・軽量・安価のうえに極めて効果的である。
ービング電圧はその間だけ正弦波あるいは三角波であれ
ばよく、それ以外は波形が歪んでも差支えないことにな
る。このことは、後記の実施例で説明されているよう
に、直流高電圧発生回路(2)の電源容量を減少し、小型
・軽量・安価のうえに極めて効果的である。
上記の単極性波形のプロービング電圧を印加することに
より、正極性および負極性の部分放電が計測できるため
の条件は、電圧印加前に、絶縁抵抗、静電容量、誘電正
接等の計測、その他で印加電圧の履歴効果が全く無いこ
とである。この発明にかかる単極性電圧を印加した際、
それ以前の印加電圧の履歴効果によって部分放電の発生
数に常規を逸した結果となる。このためには、印加電圧
の履歴効果を排除するため、それ以前の印加電圧による
残留電荷を放電させ、充分放電させたことを確認してか
らプロービング電圧を印加する必要がある。この発明に
おいては、装置の中に並列抵抗器を設け、供試物を接続
した時刻から自動的に放電させ、並列抵抗器の下端に分
圧抵抗器を設け、それと残留電圧零検出器を備えること
により従来の交流でなく単極性波形のプロービング電圧
により部分放電の計測を可能ならしめている。また、こ
の並列抵抗器は、上記の計測区間(Tm)の正弦波ないしは
三角波の波形維持、換言すれば後記のように直流高電圧
発生回路(2)の入力に対する出力応答特性改善用の並列
抵抗器を兼ねており、特殊な高速度スイッチ等を使用す
ることなく構成が簡単になっている。
より、正極性および負極性の部分放電が計測できるため
の条件は、電圧印加前に、絶縁抵抗、静電容量、誘電正
接等の計測、その他で印加電圧の履歴効果が全く無いこ
とである。この発明にかかる単極性電圧を印加した際、
それ以前の印加電圧の履歴効果によって部分放電の発生
数に常規を逸した結果となる。このためには、印加電圧
の履歴効果を排除するため、それ以前の印加電圧による
残留電荷を放電させ、充分放電させたことを確認してか
らプロービング電圧を印加する必要がある。この発明に
おいては、装置の中に並列抵抗器を設け、供試物を接続
した時刻から自動的に放電させ、並列抵抗器の下端に分
圧抵抗器を設け、それと残留電圧零検出器を備えること
により従来の交流でなく単極性波形のプロービング電圧
により部分放電の計測を可能ならしめている。また、こ
の並列抵抗器は、上記の計測区間(Tm)の正弦波ないしは
三角波の波形維持、換言すれば後記のように直流高電圧
発生回路(2)の入力に対する出力応答特性改善用の並列
抵抗器を兼ねており、特殊な高速度スイッチ等を使用す
ることなく構成が簡単になっている。
次の問題点を解決するための手段として、供試物の電流
から部分放電パルスだけを抽出し、平均的な部分放電の
規模を表わすパラメータの計測法の原理について述べ
る。部分放電が発生している場合の電流は、第4図(b)
の部分放電パルス電流(▲i+ d▼)および(i)の外
に、充電電流成分および誘電損成分があり、この超低周
波成分を除去し、部分放電パルスだけを従来のような高
域ろ波器を用いないで抽出する発明は、検出抵抗器を用
い電流を電圧変換し、この検出電圧をそのままとする維
持回路と並列に設けた位相反転型演算増幅器および低域
ろ波器の両出力電圧を合成することにより、超低周波の
供試物の充電電流および誘電損成分を相殺することによ
り、部分放電パルスを抽出することができる。これによ
って時間積分が可能となり、部分放電の総放電電量ΣQ
nが忠実に計測できる。この発明により、部分放電の平
均的規模を表わす平均部分放電率および部分放電率が容
易に求められる基礎となった。
から部分放電パルスだけを抽出し、平均的な部分放電の
規模を表わすパラメータの計測法の原理について述べ
る。部分放電が発生している場合の電流は、第4図(b)
の部分放電パルス電流(▲i+ d▼)および(i)の外
に、充電電流成分および誘電損成分があり、この超低周
波成分を除去し、部分放電パルスだけを従来のような高
域ろ波器を用いないで抽出する発明は、検出抵抗器を用
い電流を電圧変換し、この検出電圧をそのままとする維
持回路と並列に設けた位相反転型演算増幅器および低域
ろ波器の両出力電圧を合成することにより、超低周波の
供試物の充電電流および誘電損成分を相殺することによ
り、部分放電パルスを抽出することができる。これによ
って時間積分が可能となり、部分放電の総放電電量ΣQ
nが忠実に計測できる。この発明により、部分放電の平
均的規模を表わす平均部分放電率および部分放電率が容
易に求められる基礎となった。
高電圧機器および電力ケーブルの絶縁診断上部分放電の
計測は極めて重要であり、従来の技術に対し、問題点の
解決方法に斯かる発明について以上述べたが、絶縁診断
に当たって部分放電の計測の他に絶縁抵抗、静電容量お
よび誘電正接がある。絶縁診断装置である限り、これら
の計測を含めた総合的計測は必要である。この発明にお
いては、直流高圧発生回路を備えてあるため、低電圧か
ら高電圧領域に亘る絶縁抵抗の計測が容易である。ま
た、静電容量および誘電正接の計測は、高電圧領域の静
電容量および誘電正接は部分放電に基因していることか
ら、この発明のプロービング電圧の印加によって部分放
電にかかる評価ができるので、低圧領域の値だけ測定す
ればよい。静電容量および誘電正接の低電圧領域での電
圧変化は殆んどないことから、0.5kV以下の商用周波で
測定すれば小型・軽量化ができる。
計測は極めて重要であり、従来の技術に対し、問題点の
解決方法に斯かる発明について以上述べたが、絶縁診断
に当たって部分放電の計測の他に絶縁抵抗、静電容量お
よび誘電正接がある。絶縁診断装置である限り、これら
の計測を含めた総合的計測は必要である。この発明にお
いては、直流高圧発生回路を備えてあるため、低電圧か
ら高電圧領域に亘る絶縁抵抗の計測が容易である。ま
た、静電容量および誘電正接の計測は、高電圧領域の静
電容量および誘電正接は部分放電に基因していることか
ら、この発明のプロービング電圧の印加によって部分放
電にかかる評価ができるので、低圧領域の値だけ測定す
ればよい。静電容量および誘電正接の低電圧領域での電
圧変化は殆んどないことから、0.5kV以下の商用周波で
測定すれば小型・軽量化ができる。
この発明によれば、部分放電計測前に供試物の残留電荷
を放電させるための供試物と並列の並列抵抗器を設ける
ことにより、任意の波形を作るための低周波関数波発生
回路と直流高電圧発生回路による単極性の高電圧低周波
電源装置を用い、正極性および負極性毎の部分放電の計
測ができることによって、電源装置の小型・軽量化およ
び価格軽減を可能にし、かつ部分放電の総放電電量を忠
実に計測し、平均部分放電率および部分放電率等を演算
するための計測回路を持っている。
を放電させるための供試物と並列の並列抵抗器を設ける
ことにより、任意の波形を作るための低周波関数波発生
回路と直流高電圧発生回路による単極性の高電圧低周波
電源装置を用い、正極性および負極性毎の部分放電の計
測ができることによって、電源装置の小型・軽量化およ
び価格軽減を可能にし、かつ部分放電の総放電電量を忠
実に計測し、平均部分放電率および部分放電率等を演算
するための計測回路を持っている。
第1図はこの発明に基づく絶縁診断装置の回路構成の実
施例を示すものである。任意の波形を作るための低周波
関数発生回路部(1)は、作動用直流電源(16)、出力電圧
設定回路(17)、任意関数波発生回路(18)から構成されて
いる。出力電圧設定回路(17)は、本装置のプロービング
電圧の波高値を設定するものである。任意関数波発生回
路(18)は、単極性の超低周波正弦波、三角波、台形波等
任意の周波数の波形は発生させるものである。直流高電
圧発生回路(2)は、昇圧回路(19)および倍電圧整流回路
(20)から構成されている。極性切換スイッチ(3)は、直
流高電圧発生回路(2)で発生した単極性の電圧をもっ
て、供試物(9)に正・負の両極性の部分放電を計測する
ための極性切換スイッチである。並列抵抗器(4)は、供
試物(9)の残留電荷を放電させるための抵抗器で、その
分圧抵抗器(5)から残留電圧零検出回路(10)を設けてあ
る。プロービング電圧の出力端子(7)および(8)に、供試
物(9)が接続されている。検出抵抗器(6)は部分放電に基
づく電流を検出するための抵抗器である。
施例を示すものである。任意の波形を作るための低周波
関数発生回路部(1)は、作動用直流電源(16)、出力電圧
設定回路(17)、任意関数波発生回路(18)から構成されて
いる。出力電圧設定回路(17)は、本装置のプロービング
電圧の波高値を設定するものである。任意関数波発生回
路(18)は、単極性の超低周波正弦波、三角波、台形波等
任意の周波数の波形は発生させるものである。直流高電
圧発生回路(2)は、昇圧回路(19)および倍電圧整流回路
(20)から構成されている。極性切換スイッチ(3)は、直
流高電圧発生回路(2)で発生した単極性の電圧をもっ
て、供試物(9)に正・負の両極性の部分放電を計測する
ための極性切換スイッチである。並列抵抗器(4)は、供
試物(9)の残留電荷を放電させるための抵抗器で、その
分圧抵抗器(5)から残留電圧零検出回路(10)を設けてあ
る。プロービング電圧の出力端子(7)および(8)に、供試
物(9)が接続されている。検出抵抗器(6)は部分放電に基
づく電流を検出するための抵抗器である。
部分放電パルス抽出回路(11)は、前置増幅器(21)、入力
波形維持回路(22)、位相反転回路(23)、低域ろ波器(2
4)、(22)および(24)の出力電圧を和算させるための合成
回路(25)から構成されている。3モード積分器(12)は、
サンプリング、ホールド、リセットの3機能をもつ電子
式積分器である。
波形維持回路(22)、位相反転回路(23)、低域ろ波器(2
4)、(22)および(24)の出力電圧を和算させるための合成
回路(25)から構成されている。3モード積分器(12)は、
サンプリング、ホールド、リセットの3機能をもつ電子
式積分器である。
パルス計測回路(13)は、閾値以上のパルス1発毎の波高
値から部分放電電量の換算、発生時刻ないしは発生時の
印加電圧を計測するものである。演算結果表示記録装置
(14)は、上記パルス計測回路(13)の演算結果の表示・記
録、また、3モード積分器(12)から計測される部分放電
総放電電量および別途から計測された静電容量およびプ
ロービング電圧波高値から平均部分放電率および部分放
電率の演算、表示、記録を行なうものである。制御回路
(15)は、装置の自動化を図る場合特に必要なもので、供
試物(9)の残留電圧零検出器(10)の出力により、残留電
圧零を条件に、プロービング電圧の正・負極性決定後
に、正・負極性切換スイッチ(3)の動作、プロービング
電圧発生のための関数波発生回路(18)の始動、3モード
積分器(12)のサンプリング制御を行ない、1回の計測後
に、3モード積分器(12)のリセット制御、極性切換スイ
ッチ(3)の動作を行なうものである。
値から部分放電電量の換算、発生時刻ないしは発生時の
印加電圧を計測するものである。演算結果表示記録装置
(14)は、上記パルス計測回路(13)の演算結果の表示・記
録、また、3モード積分器(12)から計測される部分放電
総放電電量および別途から計測された静電容量およびプ
ロービング電圧波高値から平均部分放電率および部分放
電率の演算、表示、記録を行なうものである。制御回路
(15)は、装置の自動化を図る場合特に必要なもので、供
試物(9)の残留電圧零検出器(10)の出力により、残留電
圧零を条件に、プロービング電圧の正・負極性決定後
に、正・負極性切換スイッチ(3)の動作、プロービング
電圧発生のための関数波発生回路(18)の始動、3モード
積分器(12)のサンプリング制御を行ない、1回の計測後
に、3モード積分器(12)のリセット制御、極性切換スイ
ッチ(3)の動作を行なうものである。
次にこのような構成をもつこの発明の実施例装置の動作
について、第2図のプロービング電圧発生部の動作説明
図および第3図の部分放電パルス抽出回路の動作説明図
を用いて説明する。第2図および第3図の原点(0)は、
動作開始時刻を示し、1/2Tは従来の正弦波交流の場合
の半周期に相当するものである。第2図(A)は、直流高
電圧発生回路(2)の入力電圧、換言すれば関数波発生回
路(18)の出力電圧である。第2図(B)は出力端子(7)およ
び(8)の出力波形すなわちこの発明のプロービング電圧
(ロ)の波形を示す。直流高電圧発生回路(2)の出力波形
(ロ)は、入力波形(イ)の波高値近傍迄は一般に忠実に応答
するが、供試物(9)の静電容量Cが比較的大きい場合、
波高値を若干経過した時刻(tc)から波形(イ)に対し波形
(ハ)のように応答しなくなり波形が歪む。このtcは次式
で与えられる。
について、第2図のプロービング電圧発生部の動作説明
図および第3図の部分放電パルス抽出回路の動作説明図
を用いて説明する。第2図および第3図の原点(0)は、
動作開始時刻を示し、1/2Tは従来の正弦波交流の場合
の半周期に相当するものである。第2図(A)は、直流高
電圧発生回路(2)の入力電圧、換言すれば関数波発生回
路(18)の出力電圧である。第2図(B)は出力端子(7)およ
び(8)の出力波形すなわちこの発明のプロービング電圧
(ロ)の波形を示す。直流高電圧発生回路(2)の出力波形
(ロ)は、入力波形(イ)の波高値近傍迄は一般に忠実に応答
するが、供試物(9)の静電容量Cが比較的大きい場合、
波高値を若干経過した時刻(tc)から波形(イ)に対し波形
(ハ)のように応答しなくなり波形が歪む。このtcは次式
で与えられる。
ここに、Rは並列抵抗器(4)の抵抗値。
部分放電発生区間は上記のように、0〜1/4Tであるの
で、0〜波高値迄が正弦波あるいは三角波であればよ
い。この観点から第2図(B)の波形(ロ)で絶縁診断上全く
問題がないのである。実際に詳しく研究した結果、絶縁
状態によって放電の遅れ現象のため、1/4Tを若干経過
した時刻においても部分放電の発生が認められる場合が
あることから、余裕をみて部分放電の計測区間を1/4T
+1/8T=3/8Tとする。この間正弦波であるためのR
は、供試物の静電容量Cに対し とする必要がある。
で、0〜波高値迄が正弦波あるいは三角波であればよ
い。この観点から第2図(B)の波形(ロ)で絶縁診断上全く
問題がないのである。実際に詳しく研究した結果、絶縁
状態によって放電の遅れ現象のため、1/4Tを若干経過
した時刻においても部分放電の発生が認められる場合が
あることから、余裕をみて部分放電の計測区間を1/4T
+1/8T=3/8Tとする。この間正弦波であるためのR
は、供試物の静電容量Cに対し とする必要がある。
波形(ロ)はtc以降が波形(ハ)のように指数関数波の減衰を
示し、それの減衰時定数は(10)式から最高1.6秒とな
る。
示し、それの減衰時定数は(10)式から最高1.6秒とな
る。
正極性プロービング電圧(ロ)および(ハ)の自然減衰をま
ち、残留電圧零検出器(10)による確認後、正・負極性切
換スイッチ(3)を切換え、第2図(A)の原点(0′)から入
力(イ)と同様の波形の入力(イ′)を直流高電圧発生回路
(2)に与えることにより、上記と同様の動作により、第
2図(B)の波形(ロ′)および(ハ′)の負極性のプロービン
グ電圧が得られる。
ち、残留電圧零検出器(10)による確認後、正・負極性切
換スイッチ(3)を切換え、第2図(A)の原点(0′)から入
力(イ)と同様の波形の入力(イ′)を直流高電圧発生回路
(2)に与えることにより、上記と同様の動作により、第
2図(B)の波形(ロ′)および(ハ′)の負極性のプロービン
グ電圧が得られる。
次に上記のプロービング電圧(ロ)および(ハ)を供試物(9)
に印加し、平均部分放電率および部分放電率の計測につ
いて、第3図の部分放電パルス抽出回路の動作説明図を
用いて説明する。第3図(a)は検出抵抗器(6)の検出電圧
波形図で、充電電流および誘電損成分(F)に部分放電パ
ルス(P)が重ね合わさっている。第3図(b)は、上記の検
出電圧を位相反転回路(23)さらに低域ろ波器(24)をとお
したときの出力電圧波形で、上記の波形(F)は位相反転
し波形(F′)となり、部分放電パルスは低域ろ波器(23)
により著しく減衰していることを示している。波形維持
回路(22)と位相反転回路(23)および低域ろ波回路(24)の
両出力電圧を加算器である合成回路(25)によって合成す
ることによって第3図(C)に示されるように部分放電パ
ルスだけが出力となって得られる。このように高域ろ波
器を全く用いないでパルス成分を抽出しているため、合
成回路(25)の出力を3モード積分器(12)により積分演算
した結果は総部分放電電量ΣQnとなる。演算結果記録
装置(14)により、次式を用いそれぞれ平均部分放電率
γ′および部分放電率γが演算される。
に印加し、平均部分放電率および部分放電率の計測につ
いて、第3図の部分放電パルス抽出回路の動作説明図を
用いて説明する。第3図(a)は検出抵抗器(6)の検出電圧
波形図で、充電電流および誘電損成分(F)に部分放電パ
ルス(P)が重ね合わさっている。第3図(b)は、上記の検
出電圧を位相反転回路(23)さらに低域ろ波器(24)をとお
したときの出力電圧波形で、上記の波形(F)は位相反転
し波形(F′)となり、部分放電パルスは低域ろ波器(23)
により著しく減衰していることを示している。波形維持
回路(22)と位相反転回路(23)および低域ろ波回路(24)の
両出力電圧を加算器である合成回路(25)によって合成す
ることによって第3図(C)に示されるように部分放電パ
ルスだけが出力となって得られる。このように高域ろ波
器を全く用いないでパルス成分を抽出しているため、合
成回路(25)の出力を3モード積分器(12)により積分演算
した結果は総部分放電電量ΣQnとなる。演算結果記録
装置(14)により、次式を用いそれぞれ平均部分放電率
γ′および部分放電率γが演算される。
この発明の実施例装置から、プロービング電圧の電源装
置は、単極性でしかも0〜3/8Tの間だけ正弦波ないし
は三角波でよいことの特徴を具体的に示すと次のとおり
である。
置は、単極性でしかも0〜3/8Tの間だけ正弦波ないし
は三角波でよいことの特徴を具体的に示すと次のとおり
である。
従来のように0.1Hz等一連の正弦波交流を関数波発生回
路と直流高電圧発生回路の組合せ方式により行なう場
合、波形全般に亘って波形歪みを極力小さくするために
は、tc→1/2Tとする必要があり、具体的にはCに応じ
てRを極力小さくすることになる。この結果直流高電圧
発生回路の定格電流IR=VR/R、(VR=定格電圧)
は増大し、高電圧および大容量の供試物の適用に対し明
確な限界がある。この発明の実施例装置においては上記
から関数波発生回路の電圧と同期して開閉駆動させる高
速度、高信頼度の正・負極性切換スイッチが不要であ
る。現在市販されている高速度正・負極性切換スイッチ
は構造が真空スイッチで定格電圧は25kVが最高で、それ
以上は特注扱いとなる。
路と直流高電圧発生回路の組合せ方式により行なう場
合、波形全般に亘って波形歪みを極力小さくするために
は、tc→1/2Tとする必要があり、具体的にはCに応じ
てRを極力小さくすることになる。この結果直流高電圧
発生回路の定格電流IR=VR/R、(VR=定格電圧)
は増大し、高電圧および大容量の供試物の適用に対し明
確な限界がある。この発明の実施例装置においては上記
から関数波発生回路の電圧と同期して開閉駆動させる高
速度、高信頼度の正・負極性切換スイッチが不要であ
る。現在市販されている高速度正・負極性切換スイッチ
は構造が真空スイッチで定格電圧は25kVが最高で、それ
以上は特注扱いとなる。
出力電圧10kV、供試物の最大静電容量0.13μFの電源装
置の比較例において、従来の0.1Hz等超低周波正弦波交
流の場合に比べてこの発明の実施例装置は、価格、重量
ともに1/2.5以下である。
置の比較例において、従来の0.1Hz等超低周波正弦波交
流の場合に比べてこの発明の実施例装置は、価格、重量
ともに1/2.5以下である。
また、この発明の実施例装置において、出力電圧50kV以
上、静電容量1μF以上を製作することが容易にできる
特徴をもっている。
上、静電容量1μF以上を製作することが容易にできる
特徴をもっている。
計測上の問題として、従来の交流の場合、1.5サイクル
のプロービング電圧の印加、換言すれば0.1Hzで、15秒
間で一連の部分放電の計測が完了するのに対し、この発
明の実施例装置では、計測時間は合計10秒であるが、正
極性および負極性の部分放電の計測の中間で一旦休止す
る煩わしさがあるが、この間に演算処理を行なうことに
よって却ってコンピュータの記憶容量が少なくて済む特
徴もある。
のプロービング電圧の印加、換言すれば0.1Hzで、15秒
間で一連の部分放電の計測が完了するのに対し、この発
明の実施例装置では、計測時間は合計10秒であるが、正
極性および負極性の部分放電の計測の中間で一旦休止す
る煩わしさがあるが、この間に演算処理を行なうことに
よって却ってコンピュータの記憶容量が少なくて済む特
徴もある。
以上説明されたように、この発明による絶縁診断装置
は、供試物との並列抵抗器および正・負極性切換スイッ
チを備えることによって、1組の任意の関数波発生回路
部と直流高電圧発生回路の構成だけで、絶縁診断上重要
な部分放電の計測のプロービング電圧を容易に発生で
き、かつ、部分放電パルス抽出回路を備えることにより
忠実に部分放電の総放電電量の計測ができ、小型・軽量
・安価にして取扱い容易等の特徴を有し、非破壊絶縁試
験の普及に効果がある。
は、供試物との並列抵抗器および正・負極性切換スイッ
チを備えることによって、1組の任意の関数波発生回路
部と直流高電圧発生回路の構成だけで、絶縁診断上重要
な部分放電の計測のプロービング電圧を容易に発生で
き、かつ、部分放電パルス抽出回路を備えることにより
忠実に部分放電の総放電電量の計測ができ、小型・軽量
・安価にして取扱い容易等の特徴を有し、非破壊絶縁試
験の普及に効果がある。
第1図は、この発明の実施例の構成を示すブロック図、
第2図は、上記実施例におけるプロービング電圧の発生
の例示図、第3図は、上記実施例における部分放電パル
ス抽出回路の動作説明の例示図、第4図は、この発明に
かかる単極性正弦波をプロービング電圧とした単一部分
放電の説明の例示図、第5図は、従来の超低周波交流を
プロービング電圧とした単一部分放電の説明の例示図で
ある。 (1)は低周波関数波発生回路部、(2)は直流高電圧発生回
路、(3)は極性切換スイッチ、(4)は並列抵抗器、(9)は
供試物、(10)は残留電圧零検出回路、(11)は部分放電パ
ルス抽出回路、(14)は演算結果記録表示装置、(15)は制
御回路、(22)は部分放電パルス抽出回路における入力波
形維持回路、(23)は同じく位相反転回路、(24)は低域ろ
波回路、(25)は合成回路である。 尚、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
第2図は、上記実施例におけるプロービング電圧の発生
の例示図、第3図は、上記実施例における部分放電パル
ス抽出回路の動作説明の例示図、第4図は、この発明に
かかる単極性正弦波をプロービング電圧とした単一部分
放電の説明の例示図、第5図は、従来の超低周波交流を
プロービング電圧とした単一部分放電の説明の例示図で
ある。 (1)は低周波関数波発生回路部、(2)は直流高電圧発生回
路、(3)は極性切換スイッチ、(4)は並列抵抗器、(9)は
供試物、(10)は残留電圧零検出回路、(11)は部分放電パ
ルス抽出回路、(14)は演算結果記録表示装置、(15)は制
御回路、(22)は部分放電パルス抽出回路における入力波
形維持回路、(23)は同じく位相反転回路、(24)は低域ろ
波回路、(25)は合成回路である。 尚、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】単極性の高電圧低周波を発生させるための
低周波関数波発生回路および直流高電圧発生回路と、正
極性と負極性の部分放電を計測するために高電圧低周波
の極性を変える正・負極性切換スイッチと、当該電圧を
印加する前に供試物の残留電圧を放電するための並列抵
抗器と、部分放電パルスを計測するための部分放電パル
ス抽出回路と、部分放電の発生規模を演算するための回
路とを備えたことを特徴とする自動絶縁診断装置。 - 【請求項2】前記並列抵抗器は、前記直流高電圧発生回
路の低周波関数波に対する応答特性改善用の並列抵抗器
とを兼ね、残留電圧を零になったことを検出するための
検出回路を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の自動絶縁診断装置。 - 【請求項3】前記部分放電パルス抽出回路を、部分放電
パルスに基づく検出電圧を入力とする入力波形維持回路
と、該入力波形維持回路の出力の位相を反転させる位相
反転回路と、該位相反転回路の出力を入力とする低域ろ
波器と、前記入力波形維持回路の出力と低域ろ波器の出
力とを加算する合成回路とで構成したことを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の自動絶縁診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19888087A JPH067144B2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 自動絶縁診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19888087A JPH067144B2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 自動絶縁診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6441873A JPS6441873A (en) | 1989-02-14 |
| JPH067144B2 true JPH067144B2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=16398457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19888087A Expired - Lifetime JPH067144B2 (ja) | 1987-08-08 | 1987-08-08 | 自動絶縁診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH067144B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106990341B (zh) * | 2017-05-26 | 2023-05-02 | 西安交通大学 | 配电电缆绝缘诊断用超低频余弦方波高压发生器及方法 |
| CN113075508A (zh) * | 2021-03-29 | 2021-07-06 | 云南电网有限责任公司曲靖麒麟供电局 | 一种超低频高压试验设备 |
| CN114545165B (zh) * | 2022-02-21 | 2023-05-09 | 青岛艾测科技有限公司 | 一种容性负载专用高压绝缘检测装置 |
| TW202548285A (zh) * | 2024-06-11 | 2025-12-16 | 日商尼得科精密檢測科技股份有限公司 | 絕緣檢查裝置、絕緣檢查方法 |
| TW202548284A (zh) * | 2024-06-11 | 2025-12-16 | 日商尼得科精密檢測科技股份有限公司 | 絕緣檢查裝置、絕緣檢查方法 |
-
1987
- 1987-08-08 JP JP19888087A patent/JPH067144B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6441873A (en) | 1989-02-14 |
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