JPH0672078A - 封緘シート及びそれを使用した情報記録体 - Google Patents

封緘シート及びそれを使用した情報記録体

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JPH0672078A
JPH0672078A JP20436792A JP20436792A JPH0672078A JP H0672078 A JPH0672078 A JP H0672078A JP 20436792 A JP20436792 A JP 20436792A JP 20436792 A JP20436792 A JP 20436792A JP H0672078 A JPH0672078 A JP H0672078A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 宛先と通信情報とを片面に同時印刷すること
ができ、水性インクによる印刷適性が良好であると共
に、接着面の剥離強度を容易に調整することができる
上、安定した剥離性を有する封緘シートを提供するこ
と。 【構成】 S字状又はZ字状に3つ折りにして所定のサ
イズとなる支持体1の相対向する一方の面(2a、2
b)に、弱接着性の感熱接着剤層2が、他方の面(3
a、3b)に強接着性の感熱接着剤層3が積層されて成
る封緘シート。前記弱接着性の感熱接着剤層2は、水系
放射線効果性樹脂及び水系感熱接着性付与樹脂とから成
る層であり、前記強接着性の感熱接着剤層3は、水系感
熱接着性付与樹脂から成る層である。この封緘シート
は、感熱接着剤層2に放射線を照射することによって、
感熱接着剤層に耐水性をもたせることができるので、そ
の製造に際しては、乾燥工程を省略することができ、製
造設備の小型化及び省エネルギー化を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を隠蔽することの
できる封緘シート及びそれを使用した情報記録体に関
し、特に、公共機関等から大量に発送される各種通知書
等の通信手段として使用するのに適した封緘シート及び
それを使用した情報記録体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会保険庁、銀行、証券会社、電
力会社等からの各種支払通知書、受領書及び満期通知書
等のような書類の郵送が激増している。このような通知
書は、個人のプライバシーに係わる書類であり、又、宛
先人毎に通知内容が異なるため、発送作業には細心の注
意が必要である。
【0003】そこで、最近においては、宛先人毎のデー
タをコンピューターによって管理することにより、発送
作業の省力化を図っている。即ち、コンピューターに入
力されたデータは、発送時に宛先人毎に連続してプリン
トアウトされる。このとき、連続記録用紙の片面には、
宛先と通信文が同時に印字され、これを宛先人毎に切り
離し、宛先だけが外から見えるような窓付の封筒に入れ
て発送している。このようにすることによって、宛先と
通信文の不一致を防ぐことができ、又宛名書等の作業を
省略することができる。
【0004】しかしながら、封書は葉書に比べて郵送料
が高いことから、最近、内部に情報を隠蔽することので
きる様々な葉書が提案され、実用化されている。例え
ば、表面に情報を記録することのできる感熱接着剤層
を、紙製支持体の片面に形成せしめた封緘葉書がある
(実開平1−148371号)。この封緘葉書は、2つ
折りにして葉書サイズとなるもので、感熱接着剤層の表
面に情報を記録した後、これを2つ折りにして感熱接着
剤層同士を剥離可能な接着強度で熱圧着して葉書とする
ものである。
【0005】しかしながら、上記のような封緘葉書は、
通信文を一方の面に印字し、宛先を他方の面に印字しな
ければならないため、上述したような大量の通知書を作
製しなければならない場合には、かえって不都合を生じ
ることがある。即ち、通知内容が各人によって異なる場
合に、宛先と通知内容とを別々に印字することは、宛先
と通知内容との不一致をまねき、別人に通知書が発送さ
れてしまうという危険がある。
【0006】更に、上記従来の封緘シートは、感熱接着
剤層と印刷インク(通常水性インクが使用される)との
親和性が十分でないために、剥離時に記録内容が破損し
たり他面に記録内容が転写されるという欠点がある。そ
こで、感熱接着剤層の剥離性を良好なものとするため
に、熱圧着の温度と圧力を調整する方法が考えられる
が、この方法による剥離性の調整は極めて難しく、接着
不良により自然剥離を起こすことがある。
【0007】そこで、最近、基体シート面の少なくとも
一部に、水性印刷インクとの親和性が大きい親水性の非
剥離性接着剤基剤と、その接着剤基剤に対し非親和性を
示す微粒状充填剤とから成る接着剤組成物の層を設けた
情報担体用シート(特開平4−59395)が開示され
ている。これはポリビニルアルコール或いはポリエチレ
ンオキシドに小麦デンプンやシリカ等の微粒状充填剤を
混合した混合液からなる再湿型接着剤を、紙に塗布して
剥離可能な封緘シートとしたものであり、この封緘シー
トの接着組成物層に情報を印刷した後、熱接着により一
体化して情報記録体とするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
情報担体シートは、接着剤層の耐水性が劣るため、これ
を高湿環境下において一体化したり、製造時における乾
燥を十分に行わないまま一体化した場合には、剥離面の
接着力が大きくなり、剥離面としての機能を低下させる
恐れがある。従って、この情報担体シートを製造する場
合には、製造段階において長時間の乾燥工程、又は大型
の乾燥装置が必要となるという欠点があった。
【0009】そこで本発明者等は、上記の欠点を解決す
べく鋭意検討を重ねた結果、3つ折りにして所定のサイ
ズとなる支持体を使用すると共に、弱接着性の感熱接着
剤層と強接着性の感熱接着剤層とを、前記支持体の3分
割された領域の約2/3の所定の箇所に夫々形成せしめ
ることにより、該封緘シートの片面に宛先と通信文を同
時印刷して封緘葉書を作製することができること、及び
弱接着性の感熱接着剤層として、水系放射線硬化性樹脂
及び水系接着性付与樹脂を含有する塗工液を支持体に塗
布し、これに放射線を照射することにより、乾燥工程を
経ることなく耐水性を有する感熱接着剤層を形成せしめ
ることができること、又、水系放射線硬化性樹脂と水系
接着性付与樹脂との混合比を調製することにより、容易
に、水性インクとの親和性が高い上、所望の剥離性及び
接着性を有する感熱接着剤層を得ることができることを
見出し、本発明に到達した。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、宛先と通
信文とを片面に同時印刷とすることにより、内部に情報
が隠蔽された封緘葉書を作製することのできる封緘シー
トを提供することにある。本発明の第2の目的は、水性
インクによる印刷適性が良好であると共に、剥離面の接
着強度を容易に調整することができ、安定した剥離性を
示す封緘シートを提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、生産効率が良く、
生産コストを軽減することのできる封緘シートを提供す
ることにある。本発明の第4の目的は、郵送時に接着面
が自然に剥離するようなことがない上、剥離時に記録内
容が破損したり転写されることのない、接着性及び剥離
性に優れた情報記録体を提供することにある。本発明の
第5の目的は、往復葉書として使用することができると
共に、通信文が宛先人毎に異なるような通知書等を、誤
送することなく大量且つ安価に郵送するのに適した情報
記録体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、S字状又はZ字状に3つ折りにして所定のサイズと
なる支持体、該支持体の一方の面の約2/3の面積に積
層せしめた、表面に情報を記録することのできる弱接着
性の感熱接着剤層、及び該支持体の他方の面の約2/3
の面積に積層せしめた強接着性の感熱接着剤層とから成
る封緘シートにおいて、
【0013】前記弱接着性の感熱接着剤層が、3つ折り
にして3分割される中央の領域と左右何れか一方の領域
とに積層されていると共に、前記強接着性の感熱接着剤
層が、3つ折りにして3分割される中央の領域と、前記
弱接着性の感熱接着剤層が積層された領域とは表裏の関
係にならない領域とに積層されており、該隣接する2つ
の領域を熱圧着せしめた場合に、該接着面が剥離不可能
となる封緘シートであって、
【0014】前記弱接着性の感熱接着剤層が、少なくと
も水系放射線硬化性樹脂及び水系感熱接着性付与樹脂と
からなる層であり、前記強接着性の感熱接着剤層が、少
なくとも水系感熱接着性付与樹脂からなる層であること
を特徴とする封緘シート、及び、それを使用した情報記
録体によって達成された。尚、本発明において、「水
系」とは「水性の塗布液中に使用することができる」と
いう意味を表す。
【0015】本発明の封緘シートは、前記弱接着性の感
熱接着剤層の表面に通信情報を記録すると共に、該弱接
着性の感熱接着剤層が積層されていない隣接する支持体
表面に宛先を記録した後、弱接着性の感熱接着剤層同士
及び強接着性の感熱接着剤層同士が重なり合うように、
S字状又はZ字状に3つ折りにして熱圧着することによ
り、内部に情報を隠蔽した情報記録体を作製することが
できるものである。ここで、情報記録体とは、葉書やダ
イレクトメール等の通信手段を意味する。
【0016】以下、本発明の封緘シート及び情報記録体
を図面に基づいて詳述するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。図1は、本発明の封緘シート
の断面構成図である。図2は、図1の封緘シートを使用
して得られる情報記録体の断面図である。本発明の封緘
シートは、S字状又はZ字状に3つ折りにして所定のサ
イズとなる支持体(1)と、該支持体表裏のそれぞれ略
2/3に相当する所定の領域に積層せしめた弱接着性の
感熱接着剤層(2)、及び強接着性の感熱接着剤層
(3)とから成る。
【0017】本発明における支持体(1)は、上質紙や
コート紙等の公知の紙製材料の中から適宜選択して使用
することができる。又、ワープロやパソコンに使用する
連続記録用紙を支持体として使用することもできる。本
発明における弱接着性の感熱接着剤層(2)は、その表
面に情報を記録することのできる層であり、3つ折りに
して3分割される支持体(1)のおもて面中央の領域
(2a)と、その左右何れか一方の領域(2b)とに積
層される。
【0018】又、弱接着性の感熱接着剤層(2)は、感
熱接着剤層(2)同士を熱圧着せしめた場合のT型剥離
強度が、20℃、65%RHの環境下における300m
m/分の剥離速度の下で50〜200g/50mm、特
に70〜120g/50mmの範囲にあるものであるこ
とが好ましい。T型剥離強度が、50g/50mm以下
の場合には自然剥離することがあり、200g/50m
m以上の場合には、記録内容が破損したり転写されるこ
とがある。
【0019】本発明においては、T型剥離強度を50〜
200g/50mmの範囲にするために、水系放射線硬
化性樹脂(A)と水系感熱接着性付与樹脂(B)を、そ
れらの混合比(A/B)が10/90〜90/10、好
ましくは、30/70〜80/20となるように含有す
る水溶液を調製し、必要に応じて更に顔料を添加する。
【0020】水系放射線硬化性樹脂(A)に対する水系
感熱接着性付与樹脂(B)の混合比率が90重量%以上
の場合には、前記条件下におけるT型剥離強度が200
g/50mm以上となり、剥がしカールが発生したり、
印刷面の損傷により情報の読み取りが困難となる。一
方、水系放射線硬化性樹脂(A)に対する水系感熱接着
性付与樹脂(B)の混合比率が10重量%以下の場合に
は、T型剥離強度が50g/50mm以下となって、郵
送時に自然に剥がれることがあるので好ましくない。
【0021】一方、本発明における強接着性の感熱接着
剤層(3)は、3つ折りにして3分割される支持体
(1)裏面の、中央領域(3a)と、前記の弱接着性の
感熱接着剤層(2)が積層された領域(2b)とは表裏
の関係にならない領域(3b)とに積層される。
【0022】強接着性の感熱接着剤層(3)は、少なく
とも水系感熱接着性付与樹脂を使用するが、感熱接着剤
層(3)に耐水性を持たせるという観点から水系感熱接
着性付与樹脂に水系放射線硬化性樹脂を混合することも
でき、又顔料等、その他の添加物を混合して使用するこ
ともできる。この場合、水系放射線硬化性樹脂は、水系
感熱性付与樹脂に対して40%以下、特に30%以下と
することが接着性の観点から好ましい。
【0023】本発明において弱接着性の感熱接着剤層
(2)及び強接着性の感熱接着剤層(3)に使用する水
系放射線硬化性樹脂としては、水系電子線硬化性樹脂又
は水系紫外線硬化性樹脂を用いることが好ましい。これ
らは、水溶解性であっても、水分散型もしくはエマルジ
ョン型の何れであっても良い。
【0024】水溶解性の放射線硬化性樹脂の具体例とし
ては、エチレングリコールアクリレート、アクリルアミ
ド及びそのN−メチロール誘導体、モノマー内にアミン
基またはアミノ基を有するアクリルアミドエーテル、ア
クリロイルモルホリン及びそのN−メチロール誘導体、
PVAベースの(メタ)アクリレート変性物等の合成高
分子;カゼイン、ゼラチン、澱粉等の天然水溶性高分
子;その他、セルロース誘導体等の(メタ)アクリレー
ト変性物、ヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ビニルピロリドン等の水溶性
モノマー、オリゴマーからなるフォーミュレーション物
等を挙げることができる。
【0025】又、エマルジョン型の放射線硬化性樹脂と
しては、ウレタン系、ポリエステル系、及びエポキシ系
の各種(メタ)アクリレート、もしくはこれらのフォー
ミュレーション物をエマルジョン化してなる水分散系樹
脂を挙げることができる。水系放射線硬化性樹脂には、
必要に応じて、水系の放射線硬化開始剤(ダロクア(D
arocur)1173:メルク社製の商品名)を添加
することもできる。その添加量は水系放射線硬化性樹脂
に対して数重量%とすることが通常であるが、特に限定
されるものではない。
【0026】一方、本発明において弱接着性の感熱接着
剤層(2)及び強接着性の感熱接着剤層(3)に使用す
る水系感熱接着性付与樹脂としては、熱可塑性の水溶性
高分子、エチレン酢酸ビニール、及びポリオレフィン系
の水分散系樹脂等を使用することができ、これらの中で
もガラス転移温度が65℃以下のものを使用することが
好ましい。
【0027】本発明においては、上記の水系放射線硬化
性樹脂と水系感熱接着性付与樹脂を含有する水溶液に、
更に顔料を添加することにより、感熱接着剤層(2)の
接着面の筆記性を改善することができる。顔料は二酸化
チタン、シリカ、炭化カルシウム等の公知の材料の中か
ら適宜選択して使用することができ、その添加量は10
〜30重量%であることが好ましい。又、感熱接着剤層
(2)には、必要に応じて更にアイオノマーの水分散樹
脂もしくはエマルジョン樹脂等の水系合成樹脂を添加す
ることもできる。
【0028】又、本発明における弱接着性の感熱接着剤
層(2)は、製造時において上記塗工液を支持体(1)
に塗布した後これに放射線を照射することにより、特に
乾燥工程を設けなくても、塗工層に耐水性を発現させる
ことができ、これによって製造設備の小型化と省エネル
ギー化を図ることができる。これは強接着性の感熱接着
剤層(3)に水系放射線硬化性樹脂を添加した場合も同
様である。
【0029】本発明の封緘シートは、上述した如く支持
体(1)の表裏に、弱接着性の感熱接着剤層(2)と強
接着性の感熱接着剤層(3)とを形成した封緘シートで
あり、この封緘シートの弱接着性の感熱接着剤層(2)
及び接着剤層が全く設けられていない領域(即ち、支持
体(1)の表面)に所望の印刷を施した後、S字状又は
Z字状に3つ折りにして弱接着性の感熱接着剤層(2)
同士及び強接着性の感熱接着剤層(3)同士を100℃
以下の温度で熱圧着することにより、情報記録体とする
ことができる(図2)。
【0030】図3及び図4は、本発明の封緘シートを封
緘葉書として使用する場合の印刷例を示した図であり、
ワープロやパソコン等の連続記録用紙として使用するこ
とができる。図3において、封緘シートおもて面の3分
割された中央領域(2a)、及び左側領域(2b)の弱
接着性の感熱接着剤層(2)の表面には通信文が印刷さ
れており、該感熱接着剤層(2)が設けられていない右
側の領域には宛先が印刷されている。又、封緘シート裏
面の中央領域(3a)及び右側領域(3b)には強接着
性の感熱接着剤層(3)が積層されている。
【0031】これをS字状に3つ折りにして熱圧着する
と、封緘シート裏面の中央領域(3a)と右側領域(3
b)とが剥離不可能に接着され、該封緘シートおもて面
の中央領域(2a)と左側領域(2b)とが剥離可能に
接着される。これにより、内部に通信文を隠蔽した封緘
葉書を得ることができる。尚、上記の如く作製された封
緘葉書の裏面には、隠蔽する必要のない一般的事項を記
載することができることは当然である。
【0032】図4において、封緘シートおもて面の3分
割された中央領域(2a)、及び右側領域(2b)の弱
接着性の感熱接着剤層(2)の表面には通信文が印刷さ
れており、該感熱接着剤層(2)が設けられていない左
側の領域には宛先が印刷されている。又、封緘シート裏
面の中央領域(3a)及び左側領域(3b)には、強接
着性の感熱接着剤層(3)が積層されている。
【0033】これをZ字状に3つ折りにして熱圧着する
と、封緘シート裏面の中央領域(3a)と左側領域(3
b)とが剥離不可能に接着され、該封緘シートおもて面
の中央領域(2b)と右側領域(2a)とが剥離可能に
接着される。これにより、通信文は封緘葉書の内部に隠
蔽されることになる。本発明の封緘シートは、感熱接着
剤層の接着性及び剥離性の調整を、感熱接着剤層の組成
を調製することによって行うので、所望の接着性及び剥
離性を有する封緘シートを容易に再現性良く製造するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の封緘シート
は、宛先と通信文とを片面に同時印刷して情報記録体を
作製することができるので、宛先毎に通知内容が異なる
ような通知書等を大量且つ安価に郵送する場合に有用で
ある。又、本発明の封緘シートは、剥離可能な弱接着性
の感熱接着剤層と剥離不可能な強接着性の感熱接着剤層
とが予め支持体に形成されているので、封緘葉書の作製
作業が容易である。
【0035】更に、本発明の封緘シートは、感熱接着剤
層に放射線を照射することによって、感熱接着剤層に耐
水性を持たせることができるので、それを製造するに際
しては、乾燥工程を省略することができ、製造設備の小
型化及び省エネルギー化を図ることができる。また、本
発明の封緘シートで作製された本発明の情報記録体は、
郵送時に接着面が自然剥離したり、剥離時に印刷内容が
破損・転写するようなことがない。更に、本発明の情報
記録体は、容易に離解することができるので再生紙とし
て利用することもでき、又、剥離面に筆記性を有するの
で、往復葉書としても使用することができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0037】実施例1.水系放射線硬化性樹脂(A)と
してアクリルアミド系樹脂〔BR−170:モノキュア
ー社製の商品名〕50部(固形分として)、及び水系感
熱接着性付与樹脂として熱可塑性の水溶性樹脂(B)
〔パオゲン PP−15:第一工業製薬株式会社製の商
品名〕50部(固形分として)を混合した後、この混合
水溶液中の(A+B)95部に対して5部となるよう
に、顔料(C)としてシリカ(ミズカシールSK−7、
粒径15μm:水沢化学製)を混合した。
【0038】次いで米坪量90g/m2 の上質紙(1)
おもて面の、3分割された中央領域(2a)と左側領域
(2b)とに、A、B及びCを含有する上記の混合液
を、乾燥後の厚みが5g/m2 になるように塗工・乾燥
(110℃)した後、電子線照射機〔エネルギー サイ
エンス インダストリー(Energy Science Industry )
社製〕を用いて、電子加速電圧が170KV、電子線量
が1Mradの電子線を塗工面に照射し、感熱接着剤層
(2)を形成した。
【0039】一方、水溶性高分子化合物〔パオゲンPP
−15:第一工業製薬株式会社製の商品名〕95部(固
形成分として)に、顔料としてシリカ5部(固形成分と
して)を混合した後、この混合水溶液を上記の上質紙
(1)裏面の、中央領域(3a)と左側領域(3b)と
に、乾燥後の厚みが5g/m2 になるように塗工・乾燥
し、強接着性の感熱接着剤層(3)を形成した。
【0040】上記の如く作製した封緘シートのおもて側
に、電子写真記録方式によって、連続伝票記録方式によ
ったと同一の情報、及びカラー電子写真記録方式を用い
て図3に示した様な画像情報を記録した。次いで、破線
で示した箇所でZ字状に3つに折りにし、弱接着性の感
熱接着剤層(2a、2b)同士、及び強接着性の感熱接
着剤層(3a、3b)同士を折り重ね、これを表面温度
が100℃の熱ロール間に通して熱圧着し、封緘葉書を
作製した。
【0041】上記の如く仮接着した封緘葉書のT型剥離
強度を測定したところ、85g/50mmと、接着性と
共に剥離性も良好であり、剥離後に剥がしカールの発
生、印刷内容の破損・転写は見られなかった。又、開封
した封緘葉書は手で容易に破ることができた。
【0042】実施例2.水系放射線硬化性樹脂(A)と
してエマルジョン系放射線硬化性樹脂〔ニューフロンテ
ィア WE−101:第一工業製薬株式会社製の商品
名〕を使用した他は、実施例1と全く同様にして親展葉
書を作製した。得られた親展葉書のT型剥離強度を測定
したところ、95g/50mmと、接着性と共に剥離性
も良好であり、剥離後に剥がしカールの発生や印刷内容
の破損・転写は見られなかった。
【0043】実施例3.水系放射線硬化性樹脂(A)と
して、モノマー内にアミン基またはアミノ基を有するア
クリルアミドエーテル樹脂と炭酸カルシウム等の顔料と
からなる下記配合組成物〔TP−1124:モノキュア
ー社製の商品名〕40部(固形分として)と、水系感熱
接着性付与樹脂として熱可塑性の水溶性樹脂(B)〔パ
オゲンPP−15:第一工業製薬株式会社製の商品名〕
60部(固形分として)とを混合した混合水溶液を、支
持体(1)の片面に塗布した他は実施例1と全く同様に
して弱接着性の感熱接着剤層(2)を形成させた。
【0044】又、水系感熱接着性付与樹脂80部に、上
記の水系放射線硬化性樹脂(A)20部を混合して、該
混合水溶液を支持体(1)に塗布した他は、実施例1と
全く同様にして強接着性の感熱接着剤層(2)を形成さ
せた。上記の如く作製した封緘シートを実施例1と全く
同様の工程で熱圧着し、内部に情報が記録された封緘葉
書を作製した。得られた親展葉書のT型剥離強度を測定
したところ、100g/50mmと、接着性と共に剥離
性も良好であり、剥離後に剥がしカールの発生や印刷内
容の破損・転写は見られなかった。
【0045】 TP−1124の組成: モノマー内にアミン基またはアミノ基を有するアクリルアミドエーテル樹脂 26重量% CaCO3 25重量% TiO2 25重量% 水 24重量%
【0046】実施例4.上質紙(1)に塗工した混合水
溶液を乾燥させることなく、濡れたままの状態で、該塗
工面に電子線を照射した他は、実施例2と全く同様にし
て親展葉書を作製した。得られた親展葉書のT型剥離強
度を測定したところ、75g/50mmと接着性と共に
剥離性も良好であり、剥離後に剥がしカールの発生や印
刷内容の破損・転写は見られなかった。
【0047】実施例5.水系放射線硬化性樹脂(A)と
してエマルジョン系放射線硬化性樹脂〔ニューフロンテ
ィア WE−101:第一工業製薬株式会社製の商品
名〕を40部(固形分として)、水系感熱接着性付与樹
脂として熱可塑性の水溶性樹脂(B)〔パオゲン PP
−15:第一工業製薬株式会社製の商品名〕40部(固
形分として)、及び水分散系のアイオノマー樹脂D〔ケ
ミパールS100:三井石油化学工業株式会社製の商品
名〕20部(固形分として)を混合した後、この混合水
溶液中に顔料(C)としてシリカ(ミズカシールSK−
7、粒径1.5μm)を混合した他は、実施例2と全く
同様にして親展葉書を作製した。得られた親展葉書のT
型剥離強度を測定したところ、105g/50mmと、
接着性と共に剥離性も良好であり、剥離後に剥がしカー
ルの発生や印刷内容の破損・転写は見られなかった。
【0048】比較例1.水系放射線硬化性樹脂(A)を
91部(固形分として)及び水系感熱接着性付与樹脂
(B)を9部(固形分として)とした他は、実施例1と
全く同様にして、内部に情報を記録した親展葉書を作製
した。上記の親展葉書のT型剥離強度を測定したとこ
ろ、5g/50mmと接着性が不良であった。
【0049】比較例2.水系放射線硬化性樹脂(A)を
9部(固形分として)及び水系感熱接着性付与樹脂
(B)を91部(固形分として)とした他は、実施例1
と全く同様にして内部に情報を記録した親展葉書を作製
した。上記の親展葉書のT型剥離強度を測定したとこ
ろ、305g/50mmと接着性は充分であったが、剥
がしカールの発生、印字内容の破損及び転写が見られ、
剥離性は不良であった。
【0050】比較例3.水系放射線硬化性樹脂(A)を
91部(固形分として)、水系感熱接着性付与樹脂
(B)を9部とした他は実施例2と全く同様にして、内
部に情報を記録した親展葉書を作製した。上記の親展葉
書のT型剥離強度を測定したところ、5g/50mmと
接着性が不良であった。
【0051】比較例4.水系放射線硬化性樹脂(A)を
9部(固形分として)、水系感熱接着性付与樹脂(B)
を91部とした他は実施例2と全く同様にして、内部に
情報を記録した親展葉書を作製した。上記の親展葉書の
T型剥離強度を測定したところ、250g/50mmと
接着性は充分であったが、剥がしカールの発生、印字内
容の破損及び転写が見られ、剥離性は不良であった。
【0052】比較例5.強接着性の感熱接着剤層(3)
の形成において、水系感熱接着性付与樹脂25部に対し
て、水系放射線硬化性樹脂を75部混合した他は実施例
3と全く同様にして、内部に情報を記録した親展葉書を
作製した。上記の親展葉書の強接着性の感熱接着剤層
(3)同士のT型剥離強度を測定したところ、50g/
50mmと接着性が不良であった。
【0053】比較例6.水系放射線硬化性樹脂(A)を
91部(固形分として)、水系感熱接着性付与樹脂
(B)を9部とした他は実施例3と全く同様にして、内
部に情報を記録した親展葉書を作製した。上記の親展葉
書のT型剥離強度を測定したところ、5g/50mmと
接着性が不良であった。
【0054】比較例7.水系放射線硬化性樹脂(A)を
9部(固形分として)、水系感熱接着性付与樹脂(B)
を91部とした他は実施例3と全く同様にして、内部に
情報を記録した親展葉書を作製した。上記の親展葉書の
T型剥離強度を測定したところ、275g/50mmと
接着性は充分であったが、剥がしカールの発生、印字内
容の破損及び転写が見られ、剥離性は不良であった。以
上の実施例1〜5及び比較例1〜7の処方を表1に示す
と共に、その評価結果を表2に示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の封緘シートの断面図である。
【図2】図2は、図1の封緘シートを使用して得られ
る、本発明の情報記録体の断面図である。
【図3】図3は、本発明の封緘シートを、Z字状に折り
畳んで封緘葉書とする場合の印刷例を示した図である。
【図4】図4は、本発明の封緘シートを、S字状に折り
畳んで封緘葉書とする場合の印刷例を示した図である。
【符号の説明】
1・・・支持体 2・・・弱接着性の感熱接着剤層 3・・・強接着性の感熱接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 27/00 D 7258−4F C08J 5/12 9267−4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 S字状又はZ字状に3つ折りにして所定
    のサイズとなる支持体、該支持体の一方の面の約2/3
    の面積に積層せしめた、表面に情報を記録することので
    きる弱接着性の感熱接着剤層、及び該支持体の他方の面
    の約2/3の面積に積層せしめた強接着性の感熱接着剤
    層とから成る封緘シートにおいて、前記弱接着性の感熱
    接着剤層が、3つ折りにして3分割される中央の領域と
    左右何れか一方の領域とに積層されていると共に、前記
    強接着性の感熱接着剤層が、3つ折りにして3分割され
    る中央の領域と、前記弱接着性の感熱接着剤層が積層さ
    れた領域とは表裏の関係にならない領域とに積層されて
    おり、該隣接する2つの領域を熱圧着せしめた場合に、
    該接着面が剥離不可能となる封緘シートであって、前記
    弱接着性の感熱接着剤層が、少なくとも水系放射線硬化
    性樹脂及び水系感熱接着性付与樹脂とからなる層であ
    り、前記強接着性の感熱接着剤層が、少なくとも水系感
    熱接着性付与樹脂からなる層であることを特徴とする封
    緘シート。
  2. 【請求項2】弱接着性の感熱接着剤層が、更に顔料及び
    /又は再剥離性を発現させる水系合成樹脂を含有して成
    る層である請求項1に記載の封緘シート。
  3. 【請求項3】 水系感熱接着性付与樹脂が、ガラス転移
    点65℃以下の低温シール性を有すると共に、水系放射
    線硬化性樹脂との相溶性を有する請求項1又は2に記載
    の封緘シート。
  4. 【請求項4】 弱接着性の感熱接着剤層に用いる水系放
    射線硬化性樹脂(A)と水系感熱接着性付与樹脂(B)
    との混合比(A/B)が、10/90〜90/10の範
    囲である請求項1〜3の何れかに記載の封緘シート。
  5. 【請求項5】 強接着性の感熱接着剤層に用いる水系放
    射線硬化性樹脂(A)と水系感熱接着性付与樹脂(B)
    との混合比(A/B)が、70/30〜0/100の範
    囲である請求項1〜4の何れかに記載の封緘シート。
  6. 【請求項6】 弱粘着性の感熱接着剤層及び強粘着性の
    感熱接着剤層が、100℃以下の低温シール性を有する
    請求項1〜5の何れかに記載の封緘シート。
  7. 【請求項7】 弱粘着性の感熱接着剤層同士を熱圧着せ
    しめて生ずる界面のT型剥離強度が、20℃、65%R
    Hの環境下における300mm/分の剥離速度の下で、
    50〜200g/50mmである請求項1〜6の何れか
    に記載の封緘シート。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載の封緘シー
    トを、弱接着性の感熱接着剤層同士及び強接着性の感熱
    接着剤層同士が重なり合うようにS字状又はZ状に3つ
    折りにして熱圧着せしめてなる情報記録体であって、少
    なくとも、該情報記録体内部の前記弱接着性の感熱接着
    剤層表面に通信情報が記録されていることを特徴とする
    情報記録体。
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