JPH0672282B2 - 低脱炭ばね鋼 - Google Patents

低脱炭ばね鋼

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JPH0672282B2
JPH0672282B2 JP11703086A JP11703086A JPH0672282B2 JP H0672282 B2 JPH0672282 B2 JP H0672282B2 JP 11703086 A JP11703086 A JP 11703086A JP 11703086 A JP11703086 A JP 11703086A JP H0672282 B2 JPH0672282 B2 JP H0672282B2
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spring
spring steel
steel
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JP11703086A
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伝次郎 大津賀
喜代志 鈴木
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、疲労強度に優れたばねの製造に利用されるば
ね鋼に関し、とくに熱間圧延時(コイルもしくはバー材
の製品圧延時)における脱炭が著しく少ない低脱炭ばね
鋼に関するものである。
(従来の技術) 従来、ばねの製造に使用されるばね鋼としては、種々の
化学成分のものがある(例えば、金属便覧 改訂4版
昭和57年12月20日 丸善株式会社発行、第811頁〜第813
頁)が、これらのなかでとくにJIS SUP6,SUP7やSAE925
4に規定されているばね鋼は、十分な強度および耐へた
り性が得られるように高Siの組成となっている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この種のばね鋼に添加されるSiは、α生
成元素であるため高温でのα比率を増大させるので、熱
間圧延時等においてγ→α変態の際に脱炭をきわめて起
しやすい鋼種である。これは、フェライト脱炭と呼ば
れ、炭素がほとんど含まれていないため、ばね特性に重
大な影響を与える。
したがって、ばね鋼の表面に脱炭層が形成されていると
ばねの疲労強度を著しく低下させるので、形成された脱
炭層を除去するようにしたり、脱炭層の形成そのものを
阻止するようにしたりすることが必要であるが、このよ
うな脱炭層の除去作業は著しく煩わしいものであり、か
つまた脱炭層の形成そのものを阻止することが困難であ
って、ばねの生産性を大きく阻害すると共に、歩留りの
低下も大きいという問題点があった。
(発明の目的) 本発明は、このような従来の問題点を解消するためにな
されたもので、十分な強度および耐へたり性が得られる
ようにSi量を多くしたときでも、とくに熱間圧延時にお
いてフェライト脱炭層が生じがたい低脱炭ばね鋼を提供
することを目的としている。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明による低脱炭ばね鋼は、重量%で、C:0.40〜0.75
%、Si:1.0〜2.5%、Mn:0.5〜1.0%、Sb:0.005〜0.3
%、および必要に応じてCr:0.1〜1.0%、同じく必要に
応じてV:0.003〜0.3%,Nb:0.003〜0.3%のうちの1種ま
たは2種、同じく必要に応じてNi:0.2〜1.0%,Cu:0.2〜
1.0%のうちの1種または2種を含み、残部Feおよび不
純物からなることを特徴としている。
次に、この発明による低脱炭ばね鋼の成分範囲(重量
%)の限定理由を説明する。
C(炭素); Cは、鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、0.40
%未満ではばねとしての必要な強度を得ることができ
ず、0.75%を超えると網状のセメンタイトが出やすくな
り、ばねの疲労強度が損われるので、0.40〜0.75%の範
囲とした。
Si(けい素); Siは、鋼の強度を向上し、ばねの耐へたり性を向上させ
るのに有効な元素であるが、1.0%未満ではばねとして
必要な耐へたり性を得ることができず、2.5%を越える
と靱性が劣化するので、1.0〜2.5%の範囲とした。
Mn(マンガン); Mnは、鋼の脱酸に有効であると共にSによる害を阻止す
るのに有効な元素であり、このためには0.5%以上含有
させることが必要であるが、1.0%を超えると造塊時に
偏析を生じやすく、この偏析によって強度むらを生ずる
おそれがあるので、0.5〜1.0%の範囲とした。
Sb(アンチモン); Sbは高温状態で表面にFe酸化物よりもち密なSb酸化物を
生成し、鋼中に含まれる元素、例えばC(炭素)が鋼表
面から抜け出るのをこのち密なSb酸化物によって阻止す
ることにより、熱間圧延時においてフェライト脱炭が生
ずるのを防止するのに有効な元素である。そして、この
ような効果を得るためには0.005%以上含有させること
が必要であるが、0.3%を越えると靱性が劣化するので
0.005〜0.3%の範囲とした。
Cr(クロム); Crは、炭化物の黒鉛化を防止するのに有効な元素である
が、0.1%未満ではこれらの効果を十分に期待すること
ができず、1.0を超えると靱性が劣化するので、0.1〜1.
0%の範囲とした。
V(バナジウム),Nb(ニオブ); V,Nbは、鋼の焼入れ焼もどし時の析出硬化の効果ならび
に結晶粒微細化作用によってばね特性を向上させる元素
である。
しかし、0.003%未満では上記した効果があまり期待で
きず、0.3%を超えてもばね特性はそれほど向上しない
ので、各々0.003〜0.3%の範囲とした。
Ni(ニッケル),Cu(銅); Ni,Cuは、フェライト脱炭の防止に有効な元素であるの
で、このような効果を得るために0.2%以上含有させる
のもよい。しかし、1.0%を超えてもさほど効果の向上
はみられないので、各々0.2〜1.0%の範囲とした。
そのほか、Bは、鋼の焼入性を増大させるのに有効な元
素であるので使用目的等に応じて添加するのが良いが、
0.0005%未満では上記した効果が得がたく、0.01%を超
えても上記した効果はさほど増大しないので、添加する
場合には0.0005〜0.01%の範囲とするのが良い。
また、Sは、ばねの疲労強度を損ないやすい元素であ
り、S含有量が低いほどばねとしての信頼性を高めるこ
とができるので、使用目的等に応じてその含有量を0.01
0%以下とするのがより望ましい。
さらに、Oは、酸化物系の介在物を生成し、これが疲労
破壊の起点となることがあるので、使用目的等に応じて
その含有量を0.0015%以下とすることがより望ましい。
このような成分含有量の鋼を素材とするばねにおいて、
その耐へたり性や疲労強度等のばね特性を向上させるた
めに、連続鋳造もしくは造塊および熱間圧延後(製品圧
延後)の素材に対して、焼き入れ焼もどし等の調質や制
御圧延などを施して、組織の結晶粒度が9番以上となる
ようにすることがより望ましい。
(実施例) 表に示す化学成分の鋼を溶製したのち造塊し、次いでこ
の鋼塊を分塊圧延および線材圧延し、得られた線材の脱
炭層深さをIMA法により測定した。この結果を同じく表
に示す。
表に示すように、比較鋼(No.1,2,3)では熱間圧延後の
線材にフェライト脱炭が発生しているのに対して、本発
明鋼(No.4〜16)では、いずれもフェライト脱炭が発生
せず、高Siばね鋼であっても熱間圧延時においてフェラ
イト脱炭の発生を有効に阻止することが可能であること
が確かめられた。このことは、Sbの添加がフェライト脱
炭の防止に非常に有効であることを示すものである。な
お、Sbの添加によるばね特性に対するマイナス要因は実
質的に認められなかった。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によるばね鋼では、重
量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5%、Mn:0.5〜1.0
%を基本成分とする高Siばね鋼に、Sb:0.005〜0.3%含
有させるようにし、必要に応じてCr:0.1〜1.0%、同じ
く必要に応じてV:0.003〜0.3%,Nb:0.003〜0.3%のうち
の1種または2種、同じく必要に応じてNi:0.2〜1.0%,
Cu:0.2〜1.0%のうちの1種または2種を含有させるよ
うにしたから、熱間圧延時等のγ→α変態時に鋼中に含
まれるC等が鋼表面から外部に抜け出すのを阻止するこ
とにより、高Siばね鋼であっても熱間圧延等においてフ
ェライト脱炭の発生を防ぐことが可能となり、従来のよ
うに脱炭層の除去によって材料歩留りが大きく低下した
り、ばねの製造性や品質を著しく損ねたりすることがな
く、強度および耐へたり性に優れるとともに疲労強度に
も優れたばねの素材であるという非常に優れた効果を有
する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Sb:0.005〜0.3%を含み、残部Feお
    よび不純物からなることを特徴とする低脱炭ばね鋼。
  2. 【請求項2】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Cr:0.1〜1.0%、Sb:0.005〜0.3%
    を含み、残部Feおよび不純物からなることを特徴とする
    低脱炭ばね鋼。
  3. 【請求項3】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Cr:0.1〜1.0%、およびV:0.003〜
    0.3%,Nb:0.003〜0.3%のうちの1種または2種、さら
    にSb:0.005〜0.3%を含み、残部Feおよび不純物からな
    ることを特徴とする低脱炭ばね鋼。
  4. 【請求項4】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Sb:0.005〜0.3%、およびNi:0.2〜
    1.0%,Cu:0.2〜1.0%のうちの1種または2種を含み、
    残部Feおよび不純物からなることを特徴とする低脱炭ば
    ね鋼。
  5. 【請求項5】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Cr:0.1〜1.0%、Sb:0.005〜0.3
    %、およびNi:0.2〜1.0%,Cu:0.2〜1.0%のうちの1種
    または2種を含み、残部Feおよび不純物からなることを
    特徴とする低脱炭ばね鋼。
  6. 【請求項6】重量%で、C:0.40〜0.75%、Si:1.0〜2.5
    %、Mn:0.5〜1.0%、Cr:0.1〜1.0%、およびV:0.003〜
    0.3%,Nb:0.003〜0.3%のうちの1種または2種、さら
    にSb:0.005〜0.3%、さらにNi:0.2〜1.0%,Cu:0.2〜1.0
    %のうちの1種または2種を含み、残部Feおよび不純物
    からなることを特徴とする低脱炭ばね鋼。
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