JPH0672326B2 - 優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法 - Google Patents
優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法Info
- Publication number
- JPH0672326B2 JPH0672326B2 JP63052069A JP5206988A JPH0672326B2 JP H0672326 B2 JPH0672326 B2 JP H0672326B2 JP 63052069 A JP63052069 A JP 63052069A JP 5206988 A JP5206988 A JP 5206988A JP H0672326 B2 JPH0672326 B2 JP H0672326B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crimp
- yarn
- fiber
- crimps
- spinneret
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D02—YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
- D02G—CRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
- D02G1/00—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics
- D02G1/02—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist
- D02G1/0286—Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist characterised by the use of certain filaments, fibres or yarns
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維
の製造法、特に共重合組成を異にする2種以上のアクリ
ル系重合体(以下、アクリル系ポリマという)の多層複
合化によるアクリル系複合繊維の製造法に関するもので
ある。
の製造法、特に共重合組成を異にする2種以上のアクリ
ル系重合体(以下、アクリル系ポリマという)の多層複
合化によるアクリル系複合繊維の製造法に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来,2種以上のアクリル系ポリマを複合口金によりバイ
メタル状あるいは芯鞘状に接合して得られる複合繊維
は、特異かつ優れた構造捲縮発現能を有するために衣料
用やフトン綿用など種々の分野に広く利用されている。
メタル状あるいは芯鞘状に接合して得られる複合繊維
は、特異かつ優れた構造捲縮発現能を有するために衣料
用やフトン綿用など種々の分野に広く利用されている。
しかし、この種の複合繊維はポリマの種類および組成の
相違に基づく染色ムラや,複合ポリマ間の剥離が起り易
い。また高い嵩高性を有する複合繊維糸を得るためには
一般的に捲縮発現数を増加させることが必要であるが、
その捲縮数に比例して捲縮度が増加しないため,糸の風
合が硬くなる傾向があり、これが複合繊維製品の欠点と
なっていた。
相違に基づく染色ムラや,複合ポリマ間の剥離が起り易
い。また高い嵩高性を有する複合繊維糸を得るためには
一般的に捲縮発現数を増加させることが必要であるが、
その捲縮数に比例して捲縮度が増加しないため,糸の風
合が硬くなる傾向があり、これが複合繊維製品の欠点と
なっていた。
更に紡糸技術上,紡糸口金構造が複雑化するにつれて口
金装置が高価であるため,特に細繊度の複合繊維を生産
性よく製造し難いし、更にまた得られる複合繊維の複合
状態が比較的均斉であるため,このことが反ってウール
の風合とはほぼ遠いものしか得られないという問題があ
ったのである。
金装置が高価であるため,特に細繊度の複合繊維を生産
性よく製造し難いし、更にまた得られる複合繊維の複合
状態が比較的均斉であるため,このことが反ってウール
の風合とはほぼ遠いものしか得られないという問題があ
ったのである。
このような従来のバイメタル状あるいは芯さや状複合繊
維に対して、特開昭51−70322号公報や特開昭51−75151
号公報により、2種以上のアクリル系ポリマの紡糸原液
を多層化装置に導入して層分割し、しかる後紡糸口金孔
をとおして紡糸する多層複合繊維が提案され、それによ
ると得られた多層複合繊維は紡積糸,あるいはその製品
における糸ムラ発生が抑制され、かつ嵩高性が均斉化す
ると言われている。
維に対して、特開昭51−70322号公報や特開昭51−75151
号公報により、2種以上のアクリル系ポリマの紡糸原液
を多層化装置に導入して層分割し、しかる後紡糸口金孔
をとおして紡糸する多層複合繊維が提案され、それによ
ると得られた多層複合繊維は紡積糸,あるいはその製品
における糸ムラ発生が抑制され、かつ嵩高性が均斉化す
ると言われている。
しかし、かかる手段によって得られた多層複合繊維は、
従来の複合繊維に比して他種繊維との混紡ムラや嵩高性
などがある程度改良されるというものの,多層化装置で
の層分割が過大になると繊維における特異な断面構造お
よび物理的特性が保持できなくなるという理由から,単
糸当り,即ち紡糸口金の紡出孔当りの統計的平均流入原
液層数を表わす単糸中理論層数(多層化係数)が1.0〜
2.0,あるいは0.05〜0.5の範囲と低く抑えられていた。
このため繊維中には単一成分ポリマ,即ち複合ポリマの
うちの一成分ポリマのみからなる繊維が多量に混在する
ようになる。すなわち、2種以上のポリマ成分の層状複
合化が充分でないため所望の捲縮特性が得難いばかり
か,その捲縮特性が著しく変動するという欠点があっ
た。この傾向は、特に捲縮特性を向上させるべく複合ポ
リマ間の共重合組成差を大きくとればとるほど、また熱
処理温度を高くすればするほど顕著であつた。しかも既
述したように複合ポリマ中の一成分ポリマのみからなる
単繊維の混入割合が増大すると,そこには当然捲縮特性
のムラや,染めムラが発生する等,従来公知の多層複合
繊維には依然多くの問題が残されていたのである。
従来の複合繊維に比して他種繊維との混紡ムラや嵩高性
などがある程度改良されるというものの,多層化装置で
の層分割が過大になると繊維における特異な断面構造お
よび物理的特性が保持できなくなるという理由から,単
糸当り,即ち紡糸口金の紡出孔当りの統計的平均流入原
液層数を表わす単糸中理論層数(多層化係数)が1.0〜
2.0,あるいは0.05〜0.5の範囲と低く抑えられていた。
このため繊維中には単一成分ポリマ,即ち複合ポリマの
うちの一成分ポリマのみからなる繊維が多量に混在する
ようになる。すなわち、2種以上のポリマ成分の層状複
合化が充分でないため所望の捲縮特性が得難いばかり
か,その捲縮特性が著しく変動するという欠点があっ
た。この傾向は、特に捲縮特性を向上させるべく複合ポ
リマ間の共重合組成差を大きくとればとるほど、また熱
処理温度を高くすればするほど顕著であつた。しかも既
述したように複合ポリマ中の一成分ポリマのみからなる
単繊維の混入割合が増大すると,そこには当然捲縮特性
のムラや,染めムラが発生する等,従来公知の多層複合
繊維には依然多くの問題が残されていたのである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは、従来の多層複合繊維における上記欠点を
解消すべく鋭意検討中のところ、多層複合繊維における
単糸中論理層数の増大は,一般的には複合構造から混合
紡糸の状態(最終的には単一ポリマ様に完全混合され、
複合繊維とならない)に近づき,複合繊維特有の断面構
造や物理的特性が保持し難いと予想されるに拘らず、複
合させる紡糸原液の分配状態,多層化装置内での多層状
態の安定化,および繊維糸条の乾燥緻密化後における捲
縮発現方法などの各工程要件を厳密に制御すれば、複合
繊維として必要な特性(就中,捲縮発現能)を十分保有
すると共に,従来の複合繊維のもつ問題点が解消できる
ことを見出し、先に提案(特願昭62−170742号)した。
解消すべく鋭意検討中のところ、多層複合繊維における
単糸中論理層数の増大は,一般的には複合構造から混合
紡糸の状態(最終的には単一ポリマ様に完全混合され、
複合繊維とならない)に近づき,複合繊維特有の断面構
造や物理的特性が保持し難いと予想されるに拘らず、複
合させる紡糸原液の分配状態,多層化装置内での多層状
態の安定化,および繊維糸条の乾燥緻密化後における捲
縮発現方法などの各工程要件を厳密に制御すれば、複合
繊維として必要な特性(就中,捲縮発現能)を十分保有
すると共に,従来の複合繊維のもつ問題点が解消できる
ことを見出し、先に提案(特願昭62−170742号)した。
本発明者らは更に最終製品の嵩高性を向上させるため乾
燥緻密化後における機械捲縮付与と捲縮発現状態との関
係について検討中のところ、先に提案した2種以上の成
分ポリマのうち1成分ポリマと他の成分ポリマを積層
し、該成分ポリマが繊維軸方向に沿って連続した多層積
層構造を形成せしめた多層複合繊維の捲縮発現性向上に
は乾燥緻密化後の機械捲縮付与工程と捲縮発現処理工程
とが非常に重要であることを見出し、本発明に至ったの
である。
燥緻密化後における機械捲縮付与と捲縮発現状態との関
係について検討中のところ、先に提案した2種以上の成
分ポリマのうち1成分ポリマと他の成分ポリマを積層
し、該成分ポリマが繊維軸方向に沿って連続した多層積
層構造を形成せしめた多層複合繊維の捲縮発現性向上に
は乾燥緻密化後の機械捲縮付与工程と捲縮発現処理工程
とが非常に重要であることを見出し、本発明に至ったの
である。
すなわち、本発明の目的はアクリル系多層複合繊維の捲
縮発現性を向上させ複合繊維製品の嵩高性と風合を一層
向上させる工業的製法を提供することにある。
縮発現性を向上させ複合繊維製品の嵩高性と風合を一層
向上させる工業的製法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] このような本発明の目的は、共重合組成を異にし、共重
合成分量の差が1〜10モル%である2種以上のアクリル
系重合体の紡糸原液を下記(1)式で示す単糸中理論層
数が3以上になるように層分割し、目開き10μ以上のフ
ィルターを介して紡糸口金に導入して糸条を形成させ、
次に延伸,水洗,乾燥緻密化後に常圧水蒸気下で糸条を
予熱し捲縮数7〜15山/25mmの機械捲縮を付与した後、
捲縮発現処理を行い,更に再延伸処理および機械捲縮を
施すことを特徴とする優れた捲縮発現性と均染性を有す
るアクリル系複合繊維の製造法によって達成することが
できる。
合成分量の差が1〜10モル%である2種以上のアクリル
系重合体の紡糸原液を下記(1)式で示す単糸中理論層
数が3以上になるように層分割し、目開き10μ以上のフ
ィルターを介して紡糸口金に導入して糸条を形成させ、
次に延伸,水洗,乾燥緻密化後に常圧水蒸気下で糸条を
予熱し捲縮数7〜15山/25mmの機械捲縮を付与した後、
捲縮発現処理を行い,更に再延伸処理および機械捲縮を
施すことを特徴とする優れた捲縮発現性と均染性を有す
るアクリル系複合繊維の製造法によって達成することが
できる。
式中、Kは紡糸口金の外郭形態により定まる定数。
すなわち、本発明におけるアクリル系ポリマとしては、
公知の繊維形成性を有するアクリル系ポリマ、即ち,30
モル%以上のアクリロニトリル(以下、ANと略称)を含
有するモダクリル系ポリマや、80モル%以上のANを含有
するアクリル系ポリマおよびそれらのコポリマであれば
よく,特に限定されるものではないが、多層複合繊維に
おける複合ポリマとして捲縮特性および均染性の面から
2種以上のポリマを選択するとき、ポリマ間の共重合成
分量の差が約1〜10モル%,好ましくは1〜5モル%の
とするものである。この共重合量の差が1モル%未満で
あると,沸水中での捲縮発現性が低下し易く、一方,10
モル%を越えると繊維の均染性が低下したり、また製品
のソフトな獣毛調風合に適した捲縮発現特性が得がたい
傾向がある。
公知の繊維形成性を有するアクリル系ポリマ、即ち,30
モル%以上のアクリロニトリル(以下、ANと略称)を含
有するモダクリル系ポリマや、80モル%以上のANを含有
するアクリル系ポリマおよびそれらのコポリマであれば
よく,特に限定されるものではないが、多層複合繊維に
おける複合ポリマとして捲縮特性および均染性の面から
2種以上のポリマを選択するとき、ポリマ間の共重合成
分量の差が約1〜10モル%,好ましくは1〜5モル%の
とするものである。この共重合量の差が1モル%未満で
あると,沸水中での捲縮発現性が低下し易く、一方,10
モル%を越えると繊維の均染性が低下したり、また製品
のソフトな獣毛調風合に適した捲縮発現特性が得がたい
傾向がある。
また、このアクリル系ポリマの共重合成分には、例え
ば,アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの低級アル
キルエステル類、イタコン酸、アクリルアミド、メタク
リルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、塩化
ビニリデン等のビニル系化合物の外に、ビニルスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、p−スチ
レンスルホン酸等の不飽和スルホン酸およびそれらの塩
類などの酸性モノマ類の同種または異種を用いることが
できる。
ば,アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの低級アル
キルエステル類、イタコン酸、アクリルアミド、メタク
リルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、塩化
ビニリデン等のビニル系化合物の外に、ビニルスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、p−スチ
レンスルホン酸等の不飽和スルホン酸およびそれらの塩
類などの酸性モノマ類の同種または異種を用いることが
できる。
さらに該アクリル系ポリマには、アクリロニトリル−ス
チレンコポリマ,酢酸セルロースおよびメタクリル酸メ
チル系ポリマなどを全ポリマに対して約1〜10重量%,
好ましくは2〜5重量%共存させておくと、繊維の微多
孔質化に基づく吸水性能の備わった複合繊維とすること
ができる。
チレンコポリマ,酢酸セルロースおよびメタクリル酸メ
チル系ポリマなどを全ポリマに対して約1〜10重量%,
好ましくは2〜5重量%共存させておくと、繊維の微多
孔質化に基づく吸水性能の備わった複合繊維とすること
ができる。
上記アクリル系ポリマは、ジメチルホルムアミド,ジメ
チルアセトアミド,ジメチルスルホキシド(以下、DMSO
と略称)などや、ロダンリチウム,ロダンカリウム,ロ
ダンナトリウムなどのアルカリ金属のロダン塩、ロダン
アンモン、塩化亜鉛,過塩素酸塩などの有機溶剤や無機
溶剤に適宜溶解し、ポリマ濃度が約10〜25重量%の紡糸
原液とする。その複合されるべき二種以上のポリマの紡
糸原液は多層化装置に供給して層分割し、しかる後通常
の紡糸口金孔から凝固浴中に吐出する湿式、または該紡
糸口金孔から一旦空気または不活性雰囲気中に吐出した
後,凝固浴に導入する乾湿式紡糸法などによって繊維化
される。
チルアセトアミド,ジメチルスルホキシド(以下、DMSO
と略称)などや、ロダンリチウム,ロダンカリウム,ロ
ダンナトリウムなどのアルカリ金属のロダン塩、ロダン
アンモン、塩化亜鉛,過塩素酸塩などの有機溶剤や無機
溶剤に適宜溶解し、ポリマ濃度が約10〜25重量%の紡糸
原液とする。その複合されるべき二種以上のポリマの紡
糸原液は多層化装置に供給して層分割し、しかる後通常
の紡糸口金孔から凝固浴中に吐出する湿式、または該紡
糸口金孔から一旦空気または不活性雰囲気中に吐出した
後,凝固浴に導入する乾湿式紡糸法などによって繊維化
される。
第3図は本発明の製糸段階での工程要件を説明するため
のフローシートである。図中,A,Bは複合ポリマの紡糸原
液、1は複合ポリマの紡糸原液を個別に流入させるため
の案内装置、2は多層化装置、3はフィルター、4は紡
糸口金、5は機械捲縮付与装置(クリンパー)、6は繊
維糸条の捲縮発現装置、7は捲縮発現装置6により発現
させた捲縮を一旦除去するための再延伸装置、8は機械
捲縮付与装置(クリンパー)である。
のフローシートである。図中,A,Bは複合ポリマの紡糸原
液、1は複合ポリマの紡糸原液を個別に流入させるため
の案内装置、2は多層化装置、3はフィルター、4は紡
糸口金、5は機械捲縮付与装置(クリンパー)、6は繊
維糸条の捲縮発現装置、7は捲縮発現装置6により発現
させた捲縮を一旦除去するための再延伸装置、8は機械
捲縮付与装置(クリンパー)である。
この本発明方法において特に留意すべきことは、先ず複
合ポリマの紡糸原液を該多層化装置によって十分,かつ
安定に層分割し、得られた多層化状態を紡糸口金孔に至
るまで,安定に維持することである。
合ポリマの紡糸原液を該多層化装置によって十分,かつ
安定に層分割し、得られた多層化状態を紡糸口金孔に至
るまで,安定に維持することである。
すなわち、多層化装置内で充分に多層化するには、単糸
中理論層数で3以上,好ましくは4〜15,さらに好まし
くは5〜12の範囲に層分割した後、単一紡糸口金へ導入
することである。
中理論層数で3以上,好ましくは4〜15,さらに好まし
くは5〜12の範囲に層分割した後、単一紡糸口金へ導入
することである。
この単糸中理論層数は、多層化装置内の構造、即ち,多
層化エレメントの積層段数と配列,ねじり羽根のねじり
角度,通路管数、並びに紡糸口金のホール数などで適宜
制御すればよい。
層化エレメントの積層段数と配列,ねじり羽根のねじり
角度,通路管数、並びに紡糸口金のホール数などで適宜
制御すればよい。
ここでいう単糸中理論層数とは、紡糸口金の紡糸孔当り
の統計的平均流入原液層数を表わし、完全層流域では理
論的に単繊維中に入り得ると考えられる層数の理論値
で,次式により求めることができる。
の統計的平均流入原液層数を表わし、完全層流域では理
論的に単繊維中に入り得ると考えられる層数の理論値
で,次式により求めることができる。
上式中、Kは紡糸口金の外郭形態により定まる定数であ
り、方形状口金ではKの値は1であり、円形状の口金で
はKの値は1.1になる。
り、方形状口金ではKの値は1であり、円形状の口金で
はKの値は1.1になる。
次に、複合ポリマの紡糸原液を多層化装置内で安定に多
層化するには、この紡糸原液間の粘度差を60℃において
50ポイズ以下、さらに60℃において20ポイズ以下とする
のが望ましい。この粘度差を50ポイズ以下とすること
で,多層化装置内で流線が乱れ難く,層状に分割された
多層状態がより安定化するのである。
層化するには、この紡糸原液間の粘度差を60℃において
50ポイズ以下、さらに60℃において20ポイズ以下とする
のが望ましい。この粘度差を50ポイズ以下とすること
で,多層化装置内で流線が乱れ難く,層状に分割された
多層状態がより安定化するのである。
また該紡糸原液を多層化装置に供給するに際しては、複
合させる紡糸原液を一旦合流した後に,多層化装置へ供
給するのではなく、複合させる2種以上の各紡糸原液が
互いに混合されないよう,第2図に示すように多層化装
置の流入口に設けた原液案内装置(流入口)にて個別に
流入させることが望ましい。このような紡糸原液の流入
手段は、単に多層化エレメントを1個減少させた効果と
は全く異なり、多層化装置内での多層化を確実かつ安定
に行なわせるのである。
合させる紡糸原液を一旦合流した後に,多層化装置へ供
給するのではなく、複合させる2種以上の各紡糸原液が
互いに混合されないよう,第2図に示すように多層化装
置の流入口に設けた原液案内装置(流入口)にて個別に
流入させることが望ましい。このような紡糸原液の流入
手段は、単に多層化エレメントを1個減少させた効果と
は全く異なり、多層化装置内での多層化を確実かつ安定
に行なわせるのである。
さらに該多層化装置は第4図に示すように多層化エレメ
ントのピッチ(L/D)を0.8〜2.5,特に1.4〜2.0の範囲内
とするのが望ましい。このピッチが0.8〜2.5から外れる
と該多層化装置内で多層化された紡糸原液の流線が乱れ
て混合され易く、多層化状態が不安定になり勝ちとな
る。
ントのピッチ(L/D)を0.8〜2.5,特に1.4〜2.0の範囲内
とするのが望ましい。このピッチが0.8〜2.5から外れる
と該多層化装置内で多層化された紡糸原液の流線が乱れ
て混合され易く、多層化状態が不安定になり勝ちとな
る。
ここに用いる多層化装置には、例えば,東レ(株)製の
“ハイミキサー”、ノリタケ(株)製の“スタティック
ミキサー”、桜製作所(株)製の“スケヤミキサー”、
特殊化工機械(株)製の“ロスISGミキサー”などを挙
げることができる。これらの多層化装置の中でも構成エ
レメントが複雑でなく、紡糸原液の流動抵抗が比較的小
さく、しかも紡糸原液流路における有効断面積の変化が
少ない、換言すれば,装置内で紡糸原液の異常滞留が生
じ難い“スタティックミキサー",“スケヤミキサー”が
好ましく使用される。
“ハイミキサー”、ノリタケ(株)製の“スタティック
ミキサー”、桜製作所(株)製の“スケヤミキサー”、
特殊化工機械(株)製の“ロスISGミキサー”などを挙
げることができる。これらの多層化装置の中でも構成エ
レメントが複雑でなく、紡糸原液の流動抵抗が比較的小
さく、しかも紡糸原液流路における有効断面積の変化が
少ない、換言すれば,装置内で紡糸原液の異常滞留が生
じ難い“スタティックミキサー",“スケヤミキサー”が
好ましく使用される。
上記多層化装置で所定範囲に層分割された紡糸原液は、
通常の単一紡糸口金に導くが、本発明においては多層化
装置と紡糸口金との間に特定のフィルターを介在させる
ことが不可欠となる。すなわち、このフィルターには目
開きが10μ以上,好ましくは20〜50μのものが用いられ
る。このフィルターは目開きが小さくなればなる程,紡
糸原液のフィルター効果ないし紡糸性は向上するが、そ
の反面,紡糸原液はフィルターでの混合あるいは撹乱効
果により先の多層化装置による層分割が保持できなくな
る。従って、フィルターの目開きを10μ以上とするので
ある。
通常の単一紡糸口金に導くが、本発明においては多層化
装置と紡糸口金との間に特定のフィルターを介在させる
ことが不可欠となる。すなわち、このフィルターには目
開きが10μ以上,好ましくは20〜50μのものが用いられ
る。このフィルターは目開きが小さくなればなる程,紡
糸原液のフィルター効果ないし紡糸性は向上するが、そ
の反面,紡糸原液はフィルターでの混合あるいは撹乱効
果により先の多層化装置による層分割が保持できなくな
る。従って、フィルターの目開きを10μ以上とするので
ある。
このフィルターの濾材として、ポリエステル,ポリアミ
ドなどの紗織物や、ステンレス性の金網などの格子状物
が好ましく採択されるのも主に上述した層分割後の混合
ないし撹乱防止のためである。
ドなどの紗織物や、ステンレス性の金網などの格子状物
が好ましく採択されるのも主に上述した層分割後の混合
ないし撹乱防止のためである。
フィルターを通った上記紡糸原液は、単一紡糸口金孔に
分配され、前記有機溶媒または無機溶媒の水溶液を凝固
剤とする凝固浴中に吐出される。
分配され、前記有機溶媒または無機溶媒の水溶液を凝固
剤とする凝固浴中に吐出される。
その際、紡糸口金から吐出されたポリマ溶液は直接凝固
浴中に導入(湿式紡糸法)してもよいし、また紡糸口金
を凝固浴液面上約2〜20mmの位置に設け、その口金孔か
ら吐出された該紡糸原液を紡糸口金孔と凝固液面との間
の微小空間を走行させた後、凝固浴中に導入する,所謂
乾湿式紡糸法によってもよい。
浴中に導入(湿式紡糸法)してもよいし、また紡糸口金
を凝固浴液面上約2〜20mmの位置に設け、その口金孔か
ら吐出された該紡糸原液を紡糸口金孔と凝固液面との間
の微小空間を走行させた後、凝固浴中に導入する,所謂
乾湿式紡糸法によってもよい。
凝固浴より導出された凝固糸条は、水洗または水洗と同
時に延伸、延伸後水洗、または水洗後延伸などの処理を
施した後、乾燥緻密化させる。
時に延伸、延伸後水洗、または水洗後延伸などの処理を
施した後、乾燥緻密化させる。
次に乾燥緻密化後の糸条には引続き施す捲縮発現処理お
よび再延伸処理に先立って機械捲縮付与装置(クリンパ
ー)にて機械捲縮を施すことが必要である。
よび再延伸処理に先立って機械捲縮付与装置(クリンパ
ー)にて機械捲縮を施すことが必要である。
この場合の機械捲縮数は7〜15山/25mm、好ましくは9
〜13山/25mmとするものである。機械捲縮数が15山/25mm
より多いと後の捲縮発現処理工程で最終製品の嵩高性に
適した発捲縮数を超え風合が硬くなる傾向がある。一
方、機械捲縮数が7山/25mmより少ないと後の捲縮発現
処理工程で“引きつられ”による捲縮発現性が悪く、ま
た繊維移動がスムースに進まず張力負担が均一にならな
いため処理ムラが起って発現捲縮数度が小さく最終製品
の嵩高性とソフト風合が得難い傾向があるため好ましく
ない。この適正な範囲の機械捲縮を付与したのち、捲縮
発現処理を施すことによって、初めて従来のサイドバイ
サイド型複合繊維および多層型複合繊維に比較して,最
終製品における嵩高性と風合が更に一層向上した多層型
複合繊維が得られるのである。
〜13山/25mmとするものである。機械捲縮数が15山/25mm
より多いと後の捲縮発現処理工程で最終製品の嵩高性に
適した発捲縮数を超え風合が硬くなる傾向がある。一
方、機械捲縮数が7山/25mmより少ないと後の捲縮発現
処理工程で“引きつられ”による捲縮発現性が悪く、ま
た繊維移動がスムースに進まず張力負担が均一にならな
いため処理ムラが起って発現捲縮数度が小さく最終製品
の嵩高性とソフト風合が得難い傾向があるため好ましく
ない。この適正な範囲の機械捲縮を付与したのち、捲縮
発現処理を施すことによって、初めて従来のサイドバイ
サイド型複合繊維および多層型複合繊維に比較して,最
終製品における嵩高性と風合が更に一層向上した多層型
複合繊維が得られるのである。
上記の機械捲縮を付与するためには、一般に用いられて
いるスタフィングボックス型クリンパー(いわゆる,押
込式クリンパー)や、ギヤー式クリンパーでもよい。ま
た機械捲縮を充分かつ容易に付与するためには乾燥緻密
化後の糸条を65〜90℃,好ましくは70〜80℃の常圧水蒸
気下で連続的に予熱しておくことが望ましい。このと
き、90℃より高温で予熱すると、繊維が柔軟になり機械
捲縮時の圧力により繊維が互いにくっつき易く、一方,6
5℃未満では機械捲縮が充分付与しがたいためクリンパ
ー条件をきつくして無理に捲縮を付与しようとすると繊
維の損傷傾向が認められる。
いるスタフィングボックス型クリンパー(いわゆる,押
込式クリンパー)や、ギヤー式クリンパーでもよい。ま
た機械捲縮を充分かつ容易に付与するためには乾燥緻密
化後の糸条を65〜90℃,好ましくは70〜80℃の常圧水蒸
気下で連続的に予熱しておくことが望ましい。このと
き、90℃より高温で予熱すると、繊維が柔軟になり機械
捲縮時の圧力により繊維が互いにくっつき易く、一方,6
5℃未満では機械捲縮が充分付与しがたいためクリンパ
ー条件をきつくして無理に捲縮を付与しようとすると繊
維の損傷傾向が認められる。
なお、機械捲縮付与時のクリンパー条件としては、トウ
密度(D/W)6.5〜10万デニール/cm、ローラニップ圧1.0
〜4.0kg/cm2、スタフィング圧0.5〜3kg/cm2の範囲で行
うのが一般的である。
密度(D/W)6.5〜10万デニール/cm、ローラニップ圧1.0
〜4.0kg/cm2、スタフィング圧0.5〜3kg/cm2の範囲で行
うのが一般的である。
次に、捲縮発現処理は蒸熱下,弛緩状態で施すが、その
際の蒸熱処理温度は105℃以上,特に108〜125℃とする
のが望ましい。この蒸熱処理によって繊維糸条の潜在捲
縮が十分に発現できるのである。
際の蒸熱処理温度は105℃以上,特に108〜125℃とする
のが望ましい。この蒸熱処理によって繊維糸条の潜在捲
縮が十分に発現できるのである。
また再延伸処理は先の捲縮発現処理によって十分発現さ
せた捲縮を再び潜在化させるために行なうものである
が、この再延伸条件としては前記捲縮発現処理時間にお
ける熱処理温度よりも低温で再延伸するのが望ましく、
通常,80〜115℃の湿熱または蒸熱下,延伸倍率1.05〜1.
25倍の範囲とするが一般的である。
せた捲縮を再び潜在化させるために行なうものである
が、この再延伸条件としては前記捲縮発現処理時間にお
ける熱処理温度よりも低温で再延伸するのが望ましく、
通常,80〜115℃の湿熱または蒸熱下,延伸倍率1.05〜1.
25倍の範囲とするが一般的である。
また、再延伸処理後の糸条には更に後の紡績工程におけ
る梳綿あるいは練条においてウェッブあるいはスライバ
ーの絡合性を良くするため機械捲縮を施す。この場合の
機械捲縮数は7〜15山/25mm、好ましくは9〜13山/25mm
とするものであるが、その他の機械捲縮付与条件などは
前述した乾燥緻密化後の糸条に対して施す機械捲縮に準
じればよい。
る梳綿あるいは練条においてウェッブあるいはスライバ
ーの絡合性を良くするため機械捲縮を施す。この場合の
機械捲縮数は7〜15山/25mm、好ましくは9〜13山/25mm
とするものであるが、その他の機械捲縮付与条件などは
前述した乾燥緻密化後の糸条に対して施す機械捲縮に準
じればよい。
このように本発明においては、既述した複合ポリマの多
層構造化に加えて、機械捲縮付与−潜在捲縮発現処理−
再延伸処理(捲縮の潜在化)−機械捲縮付与プロセスの
一体的な組合せによって、初めて多層複合繊維の捲縮特
性,特に該繊維の製品化階段での捲縮発現能を一段と向
上させることができるのである。
層構造化に加えて、機械捲縮付与−潜在捲縮発現処理−
再延伸処理(捲縮の潜在化)−機械捲縮付与プロセスの
一体的な組合せによって、初めて多層複合繊維の捲縮特
性,特に該繊維の製品化階段での捲縮発現能を一段と向
上させることができるのである。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
本例中、均染度,沸水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数
変動率,および風合は次のようにして求めた。
変動率,および風合は次のようにして求めた。
均染度: 標準繊維と試験繊維をパッケージ染色機を用いて、次に
示す染着速度の異なる3種の染料で100℃×60分間同浴
染めを行なう。
示す染着速度の異なる3種の染料で100℃×60分間同浴
染めを行なう。
染色条件; Astrazon Golden Yellow GL 1.0%owf Maxilon Red 0.5owf Malachite Green 0.22%owf カチオーゲン L 0.5%owf 酢酸ソーダ 0.5%owf pH=4 得られた染色後の繊維束各部をそれぞれ2g採取し、102m
mにカット後、開綿した原綿の色調差および濃度差をデ
ーライト下で0.2刻みで視感判定し、色調および濃度の
最大値と最小値の染差を均染度として評価する。染差な
しのものが最良であり、2.0以上になると繊維束内の染
色ムラがはっきりとわかる。
mにカット後、開綿した原綿の色調差および濃度差をデ
ーライト下で0.2刻みで視感判定し、色調および濃度の
最大値と最小値の染差を均染度として評価する。染差な
しのものが最良であり、2.0以上になると繊維束内の染
色ムラがはっきりとわかる。
ここでの標準繊維とは、共重合組成の異なる複合ポリマ
をほぼ完全に単一ポリマー様に混合して得た紡糸原液を
本発明繊維と同様の製糸条件のもとで得られた繊維であ
る。
をほぼ完全に単一ポリマー様に混合して得た紡糸原液を
本発明繊維と同様の製糸条件のもとで得られた繊維であ
る。
沸水処理後の捲縮数および捲縮度: JIS-L1015に準ずる。
なお、捲縮数のバラツキを表わす捲縮数変動率(%)は
次式で求める。
次式で求める。
但し、σ;標準偏差 ;平均値 風合: 試験繊維から4番手の紡績粗糸を作製した。この粗糸を
スチーム中(100℃×10分)でバルキー出しを行ない、
乾燥後に官能で嵩高性およびソフト性を評価した。これ
を紡績糸における染色後の嵩高性(拘束下での捲縮発現
性)とソフト性の目安とした。
スチーム中(100℃×10分)でバルキー出しを行ない、
乾燥後に官能で嵩高性およびソフト性を評価した。これ
を紡績糸における染色後の嵩高性(拘束下での捲縮発現
性)とソフト性の目安とした。
◎;非常に優れている ○;良好 △;やや良い ×;不良 ××;非常に劣る 実施例1 AN95.4モル%、アクリル酸メチル4.3モル%およびメタ
リルスルホン酸ソーダ0.3モル%をDMSO中で溶液重合
し、溶液粘度128ポイズ/60℃、濃度22.3重量%の紡糸原
液(A)を作製した。
リルスルホン酸ソーダ0.3モル%をDMSO中で溶液重合
し、溶液粘度128ポイズ/60℃、濃度22.3重量%の紡糸原
液(A)を作製した。
他方、AN91.7モル%、アクリル酸メチル8.0モル%およ
びメタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%を同様に溶液重
合し、溶液粘度が123ポイズ/60℃、ポリマ濃度22.1重量
%の紡糸原液(B)を作製した。
びメタリルスルホン酸ソーダ0.3モル%を同様に溶液重
合し、溶液粘度が123ポイズ/60℃、ポリマ濃度22.1重量
%の紡糸原液(B)を作製した。
上記(A),(B)2種の紡糸原液の等量を第3図に示
すような原液流入口案内装置1を備えた“スタティック
ミキサー”(多層化エレメントのピッチ径L/D1.5)に導
き、層分割したのち、紡糸口金直近に備えたポリエステ
ル紗織物製フィルター(目開き:約30μ)をとおして、
孔径0.055mmφ(ホール数56,000H)の方形状単一紡糸口
金より、55重量%のDMSO水溶液を凝固液とする凝固浴中
に吐出・凝固糸条とした。
すような原液流入口案内装置1を備えた“スタティック
ミキサー”(多層化エレメントのピッチ径L/D1.5)に導
き、層分割したのち、紡糸口金直近に備えたポリエステ
ル紗織物製フィルター(目開き:約30μ)をとおして、
孔径0.055mmφ(ホール数56,000H)の方形状単一紡糸口
金より、55重量%のDMSO水溶液を凝固液とする凝固浴中
に吐出・凝固糸条とした。
このとき、多層化エレメントの積層段数を制御して第1
表に示すような単糸中理論層数とした。
表に示すような単糸中理論層数とした。
また紡糸ドラフトは0.48、凝固糸条の引取速度(紡糸速
度)は10m/分とした。
度)は10m/分とした。
凝固糸条は、98℃の熱水中で6.4倍に延伸し、その延伸
糸条を温水で充分洗浄した後、160℃で乾燥緻密化し
た。
糸条を温水で充分洗浄した後、160℃で乾燥緻密化し
た。
この乾燥緻密化糸条を常圧水蒸気(糸条温度75℃)下で
予熱し、押込式クリンパーで捲縮数12山/25mmの機械捲
縮を付与した後、捲縮発現機に導き113℃の加圧水蒸気
中,弛緩状態で捲縮発現処理した。
予熱し、押込式クリンパーで捲縮数12山/25mmの機械捲
縮を付与した後、捲縮発現機に導き113℃の加圧水蒸気
中,弛緩状態で捲縮発現処理した。
次に、この捲縮発現処理後の糸条を蒸熱温度101℃下で,
1.16倍の倍率で再延伸して捲縮を消失させ、更に紡績時
の絡合性を良くするため押込式クリンパーで11〜12山/2
5mmの機械捲縮を付与し、70℃の熱風で乾燥し、単繊維
繊度が2デニールのアクリル系複合繊維を得た。
1.16倍の倍率で再延伸して捲縮を消失させ、更に紡績時
の絡合性を良くするため押込式クリンパーで11〜12山/2
5mmの機械捲縮を付与し、70℃の熱風で乾燥し、単繊維
繊度が2デニールのアクリル系複合繊維を得た。
得られた繊維の沸水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変
動率,均染度,および風合を調べて第1表に示した。
動率,均染度,および風合を調べて第1表に示した。
この結果が示すように、本発明方法による繊維は、発現
捲縮数および捲縮度が高く、風合(嵩高性やソフト感)
に優れ、また染色時の均染性も良好であることがわか
る。
捲縮数および捲縮度が高く、風合(嵩高性やソフト感)
に優れ、また染色時の均染性も良好であることがわか
る。
実施例2 実施例1において、紡糸原液作製時における重合時間お
よびポリマー濃度を制御し、紡糸原液(A)との溶液粘
度差を第2表に示すとおり変更した。それ以外は実施例
1と同様にして単繊維繊度2デニールのアクリル系多層
複合繊維を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.
7とした)。
よびポリマー濃度を制御し、紡糸原液(A)との溶液粘
度差を第2表に示すとおり変更した。それ以外は実施例
1と同様にして単繊維繊度2デニールのアクリル系多層
複合繊維を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.
7とした)。
得られた繊維の沸水処理の捲縮数,捲縮度,捲縮数変動
率,均染度,および風合を調べて第2表に示した。
率,均染度,および風合を調べて第2表に示した。
実施例3 実施例1において、ステンレス金網フィルターの目開き
径を第2表に示すとおり変更し、また捲縮発現処理温度
を114℃に変更した。それ以外は実施例1と同様にして
単繊維繊度2デニールの複合繊維を得た(但し、この場
合の単糸中理論層数は8.7とした)。
径を第2表に示すとおり変更し、また捲縮発現処理温度
を114℃に変更した。それ以外は実施例1と同様にして
単繊維繊度2デニールの複合繊維を得た(但し、この場
合の単糸中理論層数は8.7とした)。
この場合の紡糸性(可紡性)ならびに得られた繊維の沸
水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変動率,均染度,お
よび風合を調べて第3表に示した。
水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変動率,均染度,お
よび風合を調べて第3表に示した。
実施例4 実施例1において、乾燥緻密化糸条に77℃の予熱温度を
加え、押込式クリンパーのトウ密度、ローラニップ圧、
スタフィング圧などを制御して,第3表に示すとおり機
械捲縮数を変更し、捲縮発現処理を行った。それ以外は
実施例1と同様にして単繊維繊度2デニールの複合繊維
を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.7とし
た)。
加え、押込式クリンパーのトウ密度、ローラニップ圧、
スタフィング圧などを制御して,第3表に示すとおり機
械捲縮数を変更し、捲縮発現処理を行った。それ以外は
実施例1と同様にして単繊維繊度2デニールの複合繊維
を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.7とし
た)。
得られた繊維の沸水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変
動率,均染度,および風合を調べて第4表に示した。
動率,均染度,および風合を調べて第4表に示した。
この結果から明らかなように、本発明方法による多層複
合繊維は適正な機械捲縮を付与することによって、捲縮
発現処理工程でより捲縮発現が起るため、捲縮の潜在化
が可能になり、最終製品の嵩高性と風合が更に一層向上
するのである。
合繊維は適正な機械捲縮を付与することによって、捲縮
発現処理工程でより捲縮発現が起るため、捲縮の潜在化
が可能になり、最終製品の嵩高性と風合が更に一層向上
するのである。
実施例5 実施例1において、捲縮発現処理温度を第4表に示すと
おり変更した。それ以外は、実施例1と同様にして単繊
維繊度2デニールの複合繊維を得た(但し、この場合の
単糸中理論層数は8.7とした)。
おり変更した。それ以外は、実施例1と同様にして単繊
維繊度2デニールの複合繊維を得た(但し、この場合の
単糸中理論層数は8.7とした)。
得られた繊維の沸水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変
動率,均染度,および風合を調べて第5表に示した。
動率,均染度,および風合を調べて第5表に示した。
実施例6 実施例1において、捲縮発現処理後の再延伸条件を第6
表に示すとおり変更した。それ以外は、実施例1と同様
にして単繊維繊度2デニールのアクリル系多層複合繊維
を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.7とし
た)。
表に示すとおり変更した。それ以外は、実施例1と同様
にして単繊維繊度2デニールのアクリル系多層複合繊維
を得た(但し、この場合の単糸中理論層数は8.7とし
た)。
得られた繊維の沸水処理後の捲縮数,捲縮度,捲縮数変
動率,均染度,および風合を調べて第6表に示した。
動率,均染度,および風合を調べて第6表に示した。
[発明の効果] 以上のとおり本発明方法による第1図に示すような多層
化複合繊維は、特に捲縮発現処理に先立ち機械捲縮を付
与しておくことによって、以後の捲縮発現処理において
より高い捲縮発現が起るため、最終製品の嵩高性の風合
が更に一層向上するという,顕著な効果を奏するのであ
る。
化複合繊維は、特に捲縮発現処理に先立ち機械捲縮を付
与しておくことによって、以後の捲縮発現処理において
より高い捲縮発現が起るため、最終製品の嵩高性の風合
が更に一層向上するという,顕著な効果を奏するのであ
る。
第1図は本発明に係る多層複合繊維の部分横断面写真、
第2図は従来の多層複合繊維の部分横断面写真、第3図
は本発明繊維の製糸段階での工程要件を説明するフロー
シート、第4図は多層化装置における多層化エレメント
の概略図である。 A,B:複合ポリマの紡糸原液 1:複合ポリマの案内装置 2:多層化装置、2′:多層化エレメント 3:フィルター 4:紡糸口金 5:機械捲縮付与装置(クリンパー) 6:捲縮発現装置 7:再延伸装置 8:機械捲縮付与装置(クリンパー) D:多層化エレメントの直径 L:多層化エレメント1ケの長さ
第2図は従来の多層複合繊維の部分横断面写真、第3図
は本発明繊維の製糸段階での工程要件を説明するフロー
シート、第4図は多層化装置における多層化エレメント
の概略図である。 A,B:複合ポリマの紡糸原液 1:複合ポリマの案内装置 2:多層化装置、2′:多層化エレメント 3:フィルター 4:紡糸口金 5:機械捲縮付与装置(クリンパー) 6:捲縮発現装置 7:再延伸装置 8:機械捲縮付与装置(クリンパー) D:多層化エレメントの直径 L:多層化エレメント1ケの長さ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−75151(JP,A) 特開 昭51−70322(JP,A) 特開 昭59−36720(JP,A) 特開 昭59−53715(JP,A) 実開 昭57−128219(JP,U) 実開 昭54−96139(JP,U) 実開 昭48−28707(JP,U) 特公 昭57−34363(JP,B2) 特公 昭58−18448(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】共重合組成を異にし、共重合成分量の差が
1〜10モル%である2種以上のアクリル系重合体の紡糸
原液を下記(1)式で示す単糸中理論層数が3以上にな
るように層分割し、目開き10μ以上のフィルターを介し
て紡糸口金に導入して糸条を形成させ、次に延伸,水
洗,乾燥緻密化後に常圧水蒸気下で糸条を予熱し捲縮数
7〜15山/25mmの機械捲縮を付与した後、捲縮発現処理
を行い,更に再延伸処理および機械捲縮を施すことを特
徴とする優れた捲縮発現性と均染性を有するアクリル系
複合繊維の製造法。 式中、Kは紡糸口金の外郭形態により定まる定数。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63052069A JPH0672326B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63052069A JPH0672326B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01229812A JPH01229812A (ja) | 1989-09-13 |
| JPH0672326B2 true JPH0672326B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=12904527
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63052069A Expired - Fee Related JPH0672326B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0672326B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5458968A (en) * | 1994-01-26 | 1995-10-17 | Monsanto Company | Fiber bundles including reversible crimp filaments having improved dyeability |
| JP2007270390A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | アクリル系合成繊維およびその製造方法ならびに繊維製品 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4930203B2 (ja) * | 1971-08-20 | 1974-08-10 | ||
| JPS597802B2 (ja) * | 1974-12-10 | 1984-02-21 | 日本エクスラン工業株式会社 | 新規なアクリル繊維束の製造方法 |
| JPS5175151A (ja) * | 1974-12-25 | 1976-06-29 | Japan Exlan Co Ltd | Akurirusenibosekishi narabinisonoseihinnoseizohoho |
| JPS5496139A (en) * | 1978-01-10 | 1979-07-30 | Asahi Chemical Ind | Production of crimped yarn with good bundling property |
| JPS5734363A (en) * | 1980-08-11 | 1982-02-24 | Toshiba Corp | Semiconductor device |
| JPS57128219A (en) * | 1981-01-23 | 1982-08-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Production of acrylonitrile conjugated yarn |
| JPS5818448A (ja) * | 1981-07-25 | 1983-02-03 | 豊和工業株式会社 | 織機の緯糸選択装置 |
| JPS5936720A (ja) * | 1982-08-25 | 1984-02-29 | Kanebo Ltd | 高収縮性のアクリル系複合繊維 |
| JPS6052202B2 (ja) * | 1982-09-20 | 1985-11-18 | 東レ株式会社 | 多成分系繊維用紡糸装置 |
-
1988
- 1988-03-04 JP JP63052069A patent/JPH0672326B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01229812A (ja) | 1989-09-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6324088B2 (ja) | ||
| DE69622134T2 (de) | Schmelzgesponnene Fasern aus Acrylonitril und olefinischen ungesättigten Verbindungen und Herstellungsverfahren | |
| DE60031138T2 (de) | Synthetische faser aus acrylonitril und herstellungsverfahren | |
| TW315391B (ja) | ||
| DE3050231C2 (ja) | ||
| DE1939015C3 (de) | Acrylnitrilfaser und Verfahren zu ihrer Herstellung | |
| US5130195A (en) | Reversible crimp bicomponent acrylic fibers | |
| US4999245A (en) | Multi-layered conjugated acrylic fibers and the method for their production | |
| JPH07109041B2 (ja) | 優れた捲縮特性と均染性を有するアクリル系複合繊維集合体およびその製造法 | |
| DE2922809A1 (de) | Acrylfasern mit grosser schrumpfung und verfahren zu ihrer herstellung | |
| DE3201350C2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Acrylfasern mit Antipilling-Eigenschaften | |
| JP2570319B2 (ja) | 新規な風合を有するアクリル系繊維 | |
| JPH01229812A (ja) | 優れた捲縮発現性を有するアクリル系複合繊維の製造法 | |
| US5232647A (en) | Process of making bicomponent acrylic fibers having reversible crimp | |
| DE3210625A1 (de) | Acrylfaser mit unregelmaessigem querschnitt und verfahren zu deren herstellung | |
| JPH01104828A (ja) | アクリル系異形断面繊維 | |
| JP2621909B2 (ja) | 改良された収縮性と捲縮特性を有するアクリル系複合繊維集合体 | |
| JPH01104825A (ja) | 捲縮特性の優れたアクリル系複合繊維の製造法 | |
| JPH01104830A (ja) | 高収縮性アクリル系複合繊維の製造法 | |
| JPH01104826A (ja) | 新規な捲縮特性を有するアクリル系複合繊維 | |
| JPH01104827A (ja) | 獣毛調風合を有するアクリル系複合繊維の製造法 | |
| JPH05295615A (ja) | 抗ピリング性アクリル系繊維及びその製造法 | |
| JP2535373B2 (ja) | 特殊アクリル系繊維およびその繊維製品の製造法 | |
| JP4831720B2 (ja) | セルロースアセテート複合紡糸繊維及びその製造方法並びにその織編物 | |
| JP2908046B2 (ja) | 抗ピリング性アクリル系繊維及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |