JPH0673309U - エンジン用マフラーのバルブ構造 - Google Patents
エンジン用マフラーのバルブ構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】エンジン用マフラーに使用されるバルブの構造
を簡単とし耐久性,信頼性を向上させる。 【構成】マフラーBに配設された管11の管口11aと対向
させて一部に球面状の曲面1aを有し且つ外周に所定長
さの折り返し部1dを有する閉塞部材1を配置する。閉
塞部材1をバネ2によって管口11aを閉塞する方向に付
勢する。折り返し部1dと遊嵌する筒状部3bを有し且
つバネ2の一端を保持するカバー3をマフラーBの端板
12に取り付ける。閉塞部材1は受圧面に曲面1aを形成
することで自己調心機能を有し、折り返し部1dと筒状
部3bが遊嵌するためフローティングバルブとして構成
することが出来る。このため、齧りや焼きつきを防止す
ると共にバネ2がカバー3に収容されるため排気ガスの
熱影響を受けることがない。
を簡単とし耐久性,信頼性を向上させる。 【構成】マフラーBに配設された管11の管口11aと対向
させて一部に球面状の曲面1aを有し且つ外周に所定長
さの折り返し部1dを有する閉塞部材1を配置する。閉
塞部材1をバネ2によって管口11aを閉塞する方向に付
勢する。折り返し部1dと遊嵌する筒状部3bを有し且
つバネ2の一端を保持するカバー3をマフラーBの端板
12に取り付ける。閉塞部材1は受圧面に曲面1aを形成
することで自己調心機能を有し、折り返し部1dと筒状
部3bが遊嵌するためフローティングバルブとして構成
することが出来る。このため、齧りや焼きつきを防止す
ると共にバネ2がカバー3に収容されるため排気ガスの
熱影響を受けることがない。
Description
【0001】
本考案は、内部圧力に応じて排気ガスの排気量を変化させることで消音機能を 変化させるエンジン用マフラーのバルブ構造に関するものである。
【0002】
エンジンの排気系では、エンジンが低速回転している時には排気ガスの流れを 阻害して消音効率を向上させ、またエンジンが高速回転している時には排気ガス を流れ易くして背圧を減少させることで出力を増加させるように構成するのが一 般である。このため、マフラー内の所定位置或いはアウターパイプにバルブを設 け、このバルブを排気ガス流量に応じて開閉する機構が用いられている。
【0003】 上記バルブ機構としては種々の特徴を持ったものが数多く提案されており、夫 々実用化されている。例えば、実開昭54−1757号公報に開示された技術は、エン ジンの排気系の大気開放端部に設けた筒状体に弁体を設け、この弁体を筒状体の 開口部の面積を小とする方向にスプリングで付勢して排気流量の増大に応じて開 口部面積を増大するように構成したものである。この技術によれば、排気量の変 化に応じて開口部の面積を変化させることが可能であり、エンジン性能を低下さ せることなく、排気騒音を低減させることが出来る。
【0004】 また実開平4-14719号公報に開示された技術は、排気管内にバタフライバルブ を設け、排気量の変化に応じて前記バタフライバルブの開度を制御するように構 成したものである。
【0005】
前者の技術では、スプリングが排気ガスに直接曝されるため、該ガスの温度に よる影響を受けてスプリング特性が変化するという問題、及び弁体がシャフトに 沿って移動するため、弁体とシャフトの齧りや焼きつきによる固着等が発生する という問題がある。
【0006】 後者の技術では、バルブと制御系のユニットが異なる部品として構成されるた め、機構が複雑であり生産性が悪く且つコストが高い等の問題がある。
【0007】 本考案の目的は、構造が簡単で且つ信頼性の高いエンジン用マフラーのバルブ を提供することにある。
【0008】
上記課題を解決するために本考案に係るエンジン用マフラーのバルブ構造は、 エンジン用マフラーに取り付けられ該マフラー内の圧力に応じて排気ガスの流量 を調整して消音機能を変化させるバルブの構造であって、マフラーに配設された 所定の管の管口と対向して配置され該管口よりも大きな面積を有し且つ一部が球 面状に形成されると共に外周に所定長さの折り返し部を有する閉塞部材と、前記 閉塞部材を管口方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材を保持し且つ外周に前 記閉塞部材の折り返し部と遊嵌する筒状部を有するカバー部材とを有し、前記カ バー部材をマフラーの端部に配置された端板に取り付けて構成されるものである 。
【0009】
上記バルブ構造によれば、構造が簡単で且つ信頼性の高いバルブを構成するこ とが出来る。
【0010】 即ち、マフラーに配設された所定の管の管口と対向して該管口よりも大きな面 積を有し且つ付勢部材によって管口方向に付勢された閉塞部材を設け、且つマフ ラーの端板に付勢部材を保持するカバー部材を取り付けたので、閉塞部材には管 に作用する排気ガスの圧力(マフラーの内圧)に応じた力が付勢部材による付勢 力と対抗して作用する。
【0011】 従って、エンジンの回転数が低くマフラーの内圧が低い場合には付勢部材によ って管口方向に付勢された閉塞部材が管口を閉塞し、これにより消音効率を向上 させることが出来る。またエンジンの回転数が高くマフラーの内圧が増大すると 閉塞部材は付勢部材の付勢力に抗して変位し、これにより管の管口を開放して排 気ガスの流量を増大させることで背圧を減少して出力を増大させることが出来る 。
【0012】 また閉塞部材の受圧面の一部を球面状に形成することで自己調心機能を付与す ることが可能となり、確実に管の管口を閉塞することが出来る。また閉塞部材の 外周に折り返し部を設け、この折り返し部をカバー部材の筒状部に遊嵌させるこ とで所謂フローティングタイプのバルブ構造としたので、閉塞部材が移動する際 に他の部材との摺動部分を無くすことが可能となり、齧りや焼きつき等の発生を 防止して信頼性を向上させることが出来る。
【0013】
以下、上記バルブ構造の一実施例について図を用いて説明する。図1は本考案 に係るバルブ構造を説明する図であり、(a)は管口を閉塞した状態を示す図, (b)は管口を開放した状態を示す図、図2は本考案に係るバルブを取り付けた マフラーの第1例を示す図、図3は本考案に係るバルブを取り付けたマフラーの 第2例を示す図である。
【0014】 図1に示すように、バルブAは、マフラーBに配設された管11の管口11aと対 向して配置された閉塞部材1と、閉塞部材1を管口11aを閉塞する方向に付勢す る付勢部材となるバネ2と、マフラーBの端板12に取り付けられバネ2を保持す るカバー3とによって構成されている。
【0015】 閉塞部材1は、管11の管口11aを確実に閉塞し得るように、管11の開口面積よ りも大きい面積を持って形成されている。閉塞部材1の受圧面は一部に球面状の 曲面1aが形成されており、閉塞部材1の中心である底部には円形状の平坦面1 bが形成されている。また曲面1aの外周には該曲面1aと連続してリング状の 平面1cが形成され、この平面1cと連続して円筒状の折り返し部1dが形成さ れている。前記折り返し部1dの長さは、管11の開口面積,閉塞部材1のストロ ーク等を考慮して設定された寸法を有している。
【0016】 上記の如く閉塞部材1の受圧面に球面状の曲面1aを形成することによって、 管11を介して作用するマフラーBの内圧を曲面1aの形状に応じた方向に分散さ せることが可能である。このため、閉塞部材1は自己調心機能を発揮することと なり、特別なガイドシャフト等を必要とすることなく、管11の軸心と平行に移動 することが可能である。
【0017】 閉塞部材1の受圧面の中心に形成された平坦面1bであって管11と対向する面 の反対側の面にバネ2を受け入れるバネ受け部材4が固着されており、該バネ受 け部材4にバネ2の一端が保持されている。
【0018】 バネ2は、マフラーBの内圧に対抗して閉塞部材1を管11の管口11aの方向に 付勢する機能を有しており、マフラーBの設計段階で設定された消音特性を満足 し得るバネ定数及び耐熱特性を持って構成されている。このバネ2は、一方の端 部が閉塞部材1に固着されたバネ受け部材4に保持され、他方の端部が後述する カバー3のバネ受け部3aに保持されている。
【0019】 カバー3は、中心にバネ2を保持するバネ受け部3aを形成すると共に、外周 に閉塞部材1の折り返し部1dの内径よりも小さい外径を持った筒状部3bを形 成した気密性を有する円筒状の部材によって構成されている。前記筒状部3bの 長さは閉塞部材1の折り返し部1dの長さよりも大きい値を有している。
【0020】 従って、カバー3の筒状部3bは閉塞部材1の折り返し部1dに遊嵌され、所 謂フローティングタイプのバルブを構成することが可能である。このため、閉塞 部材1に大きな傾斜が生じない限り折り返し部1dが筒状部3bと接触すること がなく、齧りや焼きつき等の発生を防止することが可能である。
【0021】 上記カバー3はマフラーBを構成する端板12の管11と対向する位置に取り付け られている。カバー3の端板12に対する取付方法は特に限定するものではない。 例えば、カバー3を溶接等の手段によって端板12に固着することが可能である。 また端板12に閉塞部材1の折り返し部1dの外径よりも大きい直径を持った孔を 形成すると共に、カバー3に前記孔よりも大きい図示しないフランジを固着し、 このフランジを端板12にボルト等によって取り付けることで、バルブAをマフラ ーBに対し着脱可能に取り付けても良い。このように、バルブAをマフラーBに 着脱可能に取り付けた場合には、該バルブAに対するメンテナンス作業を行う際 に有利である。
【0022】 管11の管口11aの周囲には、閉塞部材1の受圧面の外周に形成された平面1c と接触して気密を保持するシールストッパー5が嵌挿されている。またシールス トッパー5と端板12を接続して多数の孔6aを形成したケース6が設けられてい る。
【0023】 上記の如く構成されたバルブAに於いて、管11を介して閉塞部材1に作用する マフラーBの内圧が低いとき、同図(a)に示すように、閉塞部材1はバネ2に よって矢印a方向に付勢され、平面1cがシールストッパー5と当接して管口11 aを閉塞する。
【0024】 マフラーBの内圧が上昇すると、同図(b)に示すように、内圧に応じて閉塞 部材1はバネ2の付勢力に抗して矢印b方向に移動し、平面1cのシールストッ パー5に対する当接が解除されて管11の管口11aが開放される。そして管11内の 排気ガスは管口11aから閉塞部材1の方向に流れ、ケース6の孔6aを通って流 出する。このようにしてマフラーBの内圧に応じて閉塞部材1が管11の管口11a を閉塞し、或いは開放することが可能である。
【0025】 上記構成を有するバルブAでは、バネ2が閉塞部材1の裏面側で且つカバー3 の筒状部3bの内部に配置されるため直接排気ガスに曝されることがない。この ため、バネ2に対する熱の影響を軽減することが可能となり、バネ特性の変化を 軽減させると共に信頼性の向上をはかることが可能である。また閉塞部材1及び カバー3をプレス加工によって製作することが可能であり、製造コストの軽減を はかることが可能である。
【0026】 次に、上記構成を有するバルブAを取り付けたマフラーBの第1例について図 2により説明する。図2は端板12,13によって閉塞されたマフラーBを3枚の仕 切板14a〜14cによって4つの室15a〜15dを形成し、エンジンからの排気ガス を管16によって室15aに導いて膨張させ後、所定の経路を通って室15cから管17 によって大気中に放出し得るように構成したものである。
【0027】 本実施例では、管11は室15bと室15cを接続して配置されており、管11と平行 に該管11よりも細い管18が配置されている。同図(a)に示すように、マフラー Bの内圧が低く管11がバルブAによって閉塞されている場合、排気ガスは管18を 通って室15bから室15cに導かれた後、管17から大気中に放出される。そして同 図(b)に示すように、マフラーBの内圧が上昇して管11が開放されたとき、排 気ガスは管11及び管18を通って室15bから室15cに導かれ、その後、管17から大 気中に放出される。
【0028】 図3はマフラーBの第2例を説明する図である。本実施例に於いて、管11の室 15cと対応する部分には複数の孔11bが形成されている。このため、同図(a) に示すように、マフラーBの内圧が低く管11がバルブAによって閉塞されている 場合、排気ガスは室15bから管11の孔11bを通って室15cに流入し、該室15cか ら管17に導かれて大気中に放出される。また同図(b)に示すようにマフラーB の内圧が上昇し管11が開放されたとき、排気ガスは管11の孔11b及び管口11aを 通って室15bから室15cに導かれ、その後、管17から大気中に放出される。
【0029】
以上詳細に説明したように本考案に係るエンジン用マフラーのバルブ構造では 、閉塞部材の受圧面の一部を球面状に構成することによって自己調心機能を付与 することが出来、且つマフラーの内圧が受圧面全体に作用して作動するため高い 効率を得ることが出来る。
【0030】 また閉塞部材の外周に設けた折り返し部とカバー部材の筒状部とを遊嵌させた ので、摺動部分のないフローティングタイプのバルブ構造とすることが可能とな り、齧りや焼きつきを防止することが出来、高い耐久性と開閉特性に対する高い 信頼性を得ることが出来る。
【0031】 またバルブが閉塞部材と付勢部材及びカバー部材によって構成されるため構造 が簡単となり、且つ閉塞部材及びカバー部材をプレス加工によって製作すること が出来るためコスト的に有利となる。
【0032】 また付勢部材が閉塞部材の裏面側で且つカバー部材の内部に収容されるため、 排気ガスによる熱影響を軽減することが可能となり、特性の変化を軽減させて耐 久性を向上させると共に信頼性を向上させることが出来る等の特徴を有するもの である。
【図1】本考案に係るバルブ構造を説明する図であり、
(a)は管口を閉塞した状態を示す図,(b)は管口を
開放した状態を示す図である。
(a)は管口を閉塞した状態を示す図,(b)は管口を
開放した状態を示す図である。
【図2】本考案に係るバルブを取り付けたマフラーの第
1例を示す図である。
1例を示す図である。
【図3】本考案に係るバルブを取り付けたマフラーの第
2例を示す図である。
2例を示す図である。
A バルブ B マフラー 1 閉塞部材 1a 曲面 1b 平坦面 1c 平面 1d 折り返し部 2 バネ 3 カバー 3a バネ受部 3b 筒状部 4 バネ受け部材 5 シールストッパー 6 ケース 11 管 11a 管口 11b 孔 12 端板
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン用マフラーに取り付けられ該マ
フラー内の圧力に応じて排気ガスの流量を調整して消音
機能を変化させるバルブの構造であって、マフラーに配
設された所定の管の管口と対向して配置され該管口より
も大きな面積を有し且つ一部が球面状に形成されると共
に外周に所定長さの折り返し部を有する閉塞部材と、前
記閉塞部材を管口方向に付勢する付勢部材と、前記付勢
部材を保持し且つ外周に前記閉塞部材の折り返し部と遊
嵌する筒状部を有するカバー部材とを有し、前記カバー
部材をマフラーの端部に配置された端板に取り付けたこ
とを特徴としたエンジン用マフラーのバルブ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1843493U JP2563930Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | エンジン用マフラーのバルブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1843493U JP2563930Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | エンジン用マフラーのバルブ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0673309U true JPH0673309U (ja) | 1994-10-18 |
| JP2563930Y2 JP2563930Y2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=11971547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1843493U Expired - Lifetime JP2563930Y2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | エンジン用マフラーのバルブ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2563930Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004059134A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-15 | Apexera Co., Ltd. | 車両用マフラ |
| JP2011117412A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 排気通路制御弁 |
| JP2016065469A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 川崎重工業株式会社 | エンジンの排気消音装置の背圧バルブ |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP1843493U patent/JP2563930Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004059134A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-15 | Apexera Co., Ltd. | 車両用マフラ |
| JP2011117412A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 排気通路制御弁 |
| JP2016065469A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 川崎重工業株式会社 | エンジンの排気消音装置の背圧バルブ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2563930Y2 (ja) | 1998-03-04 |
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