JPH0674936A - 核酸、またはタンパク質の分析方法及び分析装置 - Google Patents
核酸、またはタンパク質の分析方法及び分析装置Info
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- JPH0674936A JPH0674936A JP4226894A JP22689492A JPH0674936A JP H0674936 A JPH0674936 A JP H0674936A JP 4226894 A JP4226894 A JP 4226894A JP 22689492 A JP22689492 A JP 22689492A JP H0674936 A JPH0674936 A JP H0674936A
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- capillary
- electrophoresis
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- agarose gel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】アガロースゲルとオンカラム検出法を用いたキ
ャピラリーゲル電気泳動法で、数千塩基以上のDNAの
微量量、高速分離を行なうこと。 【構成】試料を電気泳動法で分離するアガロースゲルの
充填されたガラスキャピラリーからなる電気泳動部2、
電気泳動部2に高電圧を印加する高圧電源部1、電気泳
動部2のガラスキャピラリー先端を試料容器8に移動さ
せて、試料の注入を行なわせる駆動部3、駆動部3のx
yz方向の動作を制御するコントローラ部4、アガロー
スゲルの充填された電気泳動部用ガラスキャピラリーと
ポリアクリルアミドゲルの充填された光学検出部用ガラ
スキャピラリーを接続する接続部6、電気泳動部2で分
離された成分を検出する光学検出部5、光学検出部5で
検出されたデータを処理するデータ処理部7から構成さ
れている。
ャピラリーゲル電気泳動法で、数千塩基以上のDNAの
微量量、高速分離を行なうこと。 【構成】試料を電気泳動法で分離するアガロースゲルの
充填されたガラスキャピラリーからなる電気泳動部2、
電気泳動部2に高電圧を印加する高圧電源部1、電気泳
動部2のガラスキャピラリー先端を試料容器8に移動さ
せて、試料の注入を行なわせる駆動部3、駆動部3のx
yz方向の動作を制御するコントローラ部4、アガロー
スゲルの充填された電気泳動部用ガラスキャピラリーと
ポリアクリルアミドゲルの充填された光学検出部用ガラ
スキャピラリーを接続する接続部6、電気泳動部2で分
離された成分を検出する光学検出部5、光学検出部5で
検出されたデータを処理するデータ処理部7から構成さ
れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャピラリー電気泳動法
を用いた核酸、またはタンパク質の分析法、または分析
装置に関する。
を用いた核酸、またはタンパク質の分析法、または分析
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャピラリー電気泳動法は、高速液体ク
ロマトグラフィーと比較して1/1000以下の微量試
料量で分析できる点と、数十倍分離性能が高い点とで優
れている。
ロマトグラフィーと比較して1/1000以下の微量試
料量で分析できる点と、数十倍分離性能が高い点とで優
れている。
【0003】さらに、従来のスラブ電気泳動等に比べ
て、高電圧を印加できることによって、分析時間が短縮
することができる。また、キャピラリーの一端をインジ
ェクターとして利用できるため、試料注入の自動化も容
易である。
て、高電圧を印加できることによって、分析時間が短縮
することができる。また、キャピラリーの一端をインジ
ェクターとして利用できるため、試料注入の自動化も容
易である。
【0004】そのため、近年キャピラリー電気泳動法が
多くの分野で、さかんに用いられるようになってきてい
る。特に、バイオ関係の研究の発展に伴い、核酸及びタ
ンパク質の分析に適用されつつある。核酸やタンパク質
の検出法としては、UV検出法、または蛍光法が一般的
である。
多くの分野で、さかんに用いられるようになってきてい
る。特に、バイオ関係の研究の発展に伴い、核酸及びタ
ンパク質の分析に適用されつつある。核酸やタンパク質
の検出法としては、UV検出法、または蛍光法が一般的
である。
【0005】キャピラリー電気泳動法において、UV検
出法、または蛍光法を用いる場合には、キャピラリーと
検出器を一体化したオンカラム検出法が汎用されてい
る。
出法、または蛍光法を用いる場合には、キャピラリーと
検出器を一体化したオンカラム検出法が汎用されてい
る。
【0006】また、核酸の分析、特に配列決定において
は、ポリアクリルアミドを用いたキャピラリーゲル電気
泳動が通常用いられており、約300塩基の配列決定を
約45分で行なっている。さらに、約10,000塩基
のDNA断片を20分で分離した報告もあるが、数千塩
基以上では1,000塩基単位の分離能であった。な
お、キャピラリー電気泳動法については、サイエンス、
222巻(1983年)第266貢から第272貢(S
cience,Vol.222(1983)pp.26
6−272)に、塩基配列決定については、アナリティ
カル ケミストリー、62巻(1990年)第900貢
から第903貢(AnalyticalChemist
ry,Vol.62(1990)pp.900−90
3)に、約10,000塩基のDNA断片の分析につい
ては、ジャーナル オブ クロマトグラフィー 516
巻(1990年)第33貢から第48貢(Journa
lof Chromatography,Vol.51
6(1990)pp.33−48)において論じられて
いる。
は、ポリアクリルアミドを用いたキャピラリーゲル電気
泳動が通常用いられており、約300塩基の配列決定を
約45分で行なっている。さらに、約10,000塩基
のDNA断片を20分で分離した報告もあるが、数千塩
基以上では1,000塩基単位の分離能であった。な
お、キャピラリー電気泳動法については、サイエンス、
222巻(1983年)第266貢から第272貢(S
cience,Vol.222(1983)pp.26
6−272)に、塩基配列決定については、アナリティ
カル ケミストリー、62巻(1990年)第900貢
から第903貢(AnalyticalChemist
ry,Vol.62(1990)pp.900−90
3)に、約10,000塩基のDNA断片の分析につい
ては、ジャーナル オブ クロマトグラフィー 516
巻(1990年)第33貢から第48貢(Journa
lof Chromatography,Vol.51
6(1990)pp.33−48)において論じられて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の核酸やタンパク
質の検出法として用いられているキャピラリーと検出器
を一体化したオンカラム検出法は、キャピラリーの一部
に光路を設けて検出を行なっていた。一般に、スラブ電
気泳動法では、1000塩基以上のDNA分離用にアガ
ロースゲルが用いられている。そのため、数千塩基以上
のDNAの分離には、ポリアクリルアミドゲルではなく
アガロースゲルを用いる必要があった。
質の検出法として用いられているキャピラリーと検出器
を一体化したオンカラム検出法は、キャピラリーの一部
に光路を設けて検出を行なっていた。一般に、スラブ電
気泳動法では、1000塩基以上のDNA分離用にアガ
ロースゲルが用いられている。そのため、数千塩基以上
のDNAの分離には、ポリアクリルアミドゲルではなく
アガロースゲルを用いる必要があった。
【0008】しかし、アガロースゲルは、光透過率が悪
く、オンカラム検出法には適していない。そのため、キ
ャピラリー電気泳動法での数千塩基以上のDNAの分離
は非常に困難であった。
く、オンカラム検出法には適していない。そのため、キ
ャピラリー電気泳動法での数千塩基以上のDNAの分離
は非常に困難であった。
【0009】また、アガロースゲルは、耐熱性に問題が
あった。特に、キャピラリーゲル電気泳動法では、高電
圧を印加するため、キャピラリー内で発生するジュール
熱が大きな問題となり、アガロースゲルを用いることは
非常に困難であった。
あった。特に、キャピラリーゲル電気泳動法では、高電
圧を印加するため、キャピラリー内で発生するジュール
熱が大きな問題となり、アガロースゲルを用いることは
非常に困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、本発明では、キャピラリー電気泳動法を用いた数
千塩基以上のDNAを分析する場合には、アガロースゲ
ルを用いて分離を行ない、光透過率の優れたポリアクリ
ルアミドゲルを充填した検出部でオンライン検出を行な
った。その際に、より具体的な工夫として (1)アガロースゲルとポリアクリルアミドゲルとの接
続をガラス製のコネクターを用い、さらにポリアクリル
アミドゲルを用いて接続部の密閉を行ない、分離した試
料の通過性、及び導電性を維持させた。
めに、本発明では、キャピラリー電気泳動法を用いた数
千塩基以上のDNAを分析する場合には、アガロースゲ
ルを用いて分離を行ない、光透過率の優れたポリアクリ
ルアミドゲルを充填した検出部でオンライン検出を行な
った。その際に、より具体的な工夫として (1)アガロースゲルとポリアクリルアミドゲルとの接
続をガラス製のコネクターを用い、さらにポリアクリル
アミドゲルを用いて接続部の密閉を行ない、分離した試
料の通過性、及び導電性を維持させた。
【0011】(2)キャピラリー内を流れる電流値を抑
え、キャピラリー内で発生するジュール熱の発熱を抑え
た。
え、キャピラリー内で発生するジュール熱の発熱を抑え
た。
【0012】
【作用】キャピラリー電気泳動法にアガロースゲルを用
いることにより、数千塩基以上のDNAの分離を容易に
行なうことができる。検出部には、光透過性の優れたポ
リアクリルアミドゲルを用いているため、アガロースゲ
ルで分離したDNAを高分離能を維持したまま、オンカ
ラム検出法で光学的に検出することができる。また、バ
ッファー濃度を適切に選定することによりジュール熱の
発生を抑制できる。
いることにより、数千塩基以上のDNAの分離を容易に
行なうことができる。検出部には、光透過性の優れたポ
リアクリルアミドゲルを用いているため、アガロースゲ
ルで分離したDNAを高分離能を維持したまま、オンカ
ラム検出法で光学的に検出することができる。また、バ
ッファー濃度を適切に選定することによりジュール熱の
発生を抑制できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例をブロック図で示す
図1により説明する。本発明によるキャピラリーゲル電
気泳動装置は、高圧電源部1、電気泳動部2、駆動部
3、駆動部3を制御するコントローラ部4、光学検出部
5、電気泳動部2と光学検出部5を接続する接続部6、
及び光学検出部5で検出されたデータを処理するデータ
処理部7から構成されている。高圧電源部1は、出力電
圧0−30kVで、極性切り替えが容易な高電圧電源を
使用し、試料容器8とバッファー槽9との間に電極1
0、11を使用して、及び試料容器8に並設されたバッ
ファー槽12とバッファー槽9との間に電極13、11
を使用して電圧を印加している。駆動部3は、パルスモ
ーターで駆動し、xyz方向の動きをコントロールして
いる。コントローラー部4は、駆動部3によるxyz方
向の動作を制御するもので、試料吸引等の汎用の動作
は、xyz方向の移動距離、及び停止時間をプログラム
化することでスイッチ一つで行なうことができる。
図1により説明する。本発明によるキャピラリーゲル電
気泳動装置は、高圧電源部1、電気泳動部2、駆動部
3、駆動部3を制御するコントローラ部4、光学検出部
5、電気泳動部2と光学検出部5を接続する接続部6、
及び光学検出部5で検出されたデータを処理するデータ
処理部7から構成されている。高圧電源部1は、出力電
圧0−30kVで、極性切り替えが容易な高電圧電源を
使用し、試料容器8とバッファー槽9との間に電極1
0、11を使用して、及び試料容器8に並設されたバッ
ファー槽12とバッファー槽9との間に電極13、11
を使用して電圧を印加している。駆動部3は、パルスモ
ーターで駆動し、xyz方向の動きをコントロールして
いる。コントローラー部4は、駆動部3によるxyz方
向の動作を制御するもので、試料吸引等の汎用の動作
は、xyz方向の移動距離、及び停止時間をプログラム
化することでスイッチ一つで行なうことができる。
【0014】キャピラリーゲル電気泳動装置への試料の
注入は、先ず、電気泳動部2のガラスキャピラリー先端
を試料容器8に移動させて、高圧電源部1により電極1
0、11に所定の極性の電圧を印加することにより、試
料容器8内の試料を電気泳動部2のガラスキャピラリー
先端から電気泳動で一定試料量吸引した。なお、吸引す
る試料量は、ピコリットルオーダーでも印加電圧及び電
圧印加時間により、容易に決めることができる。
注入は、先ず、電気泳動部2のガラスキャピラリー先端
を試料容器8に移動させて、高圧電源部1により電極1
0、11に所定の極性の電圧を印加することにより、試
料容器8内の試料を電気泳動部2のガラスキャピラリー
先端から電気泳動で一定試料量吸引した。なお、吸引す
る試料量は、ピコリットルオーダーでも印加電圧及び電
圧印加時間により、容易に決めることができる。
【0015】その後、電気泳動部2のガラスキャピラリ
ー先端をバッファー槽12に移動し、電極13、11に
所定の電圧を印加して電気泳動を行なった。
ー先端をバッファー槽12に移動し、電極13、11に
所定の電圧を印加して電気泳動を行なった。
【0016】本発明では、電気泳動部2には、内径50
μm、外径375μm、長さ50cmのフューズドシリ
カキャピラリー、及び0.3%アガロースゲルを用い
た。なお、アガロースゲル濃度は、分離する成分の分子
量に応じて選択することができる。
μm、外径375μm、長さ50cmのフューズドシリ
カキャピラリー、及び0.3%アガロースゲルを用い
た。なお、アガロースゲル濃度は、分離する成分の分子
量に応じて選択することができる。
【0017】光学検出部5には、3%T(ポリアクリル
アミドモノマーの重量百分率)、0.5%C(ポリアク
リルアミド中のビスポリアクリルアミドの重量百分率)
ポリアクリルアミドゲルを充填したガラスキャピラリー
を用いた。
アミドモノマーの重量百分率)、0.5%C(ポリアク
リルアミド中のビスポリアクリルアミドの重量百分率)
ポリアクリルアミドゲルを充填したガラスキャピラリー
を用いた。
【0018】ポリアクリルアミドゲルの作成には、重合
剤としたN,N,N´,N´−テトラメチルエチレンジ
アミン、及びペルオキソ二硫酸アンモニウムを用いた。
なお、数千塩基以上のDNAの分離を行なう場合は、5
%T以下のポリアクリルアミドを使用することが望まし
い。
剤としたN,N,N´,N´−テトラメチルエチレンジ
アミン、及びペルオキソ二硫酸アンモニウムを用いた。
なお、数千塩基以上のDNAの分離を行なう場合は、5
%T以下のポリアクリルアミドを使用することが望まし
い。
【0019】光学検出器5は、オンカラム検出用に改良
したHPLC用紫外吸収検出器を用い、DNAの測定波
長である波長260nmの吸光度を測定した。測定した
光学検出器5からのデータは、データ処理部7に逐次送
信し、データ処理部7で記録、及びデータ処理を行なっ
た。
したHPLC用紫外吸収検出器を用い、DNAの測定波
長である波長260nmの吸光度を測定した。測定した
光学検出器5からのデータは、データ処理部7に逐次送
信し、データ処理部7で記録、及びデータ処理を行なっ
た。
【0020】本発明の実施例により得られたDNA断片
の分析の一例を図2に示す。測定条件を表1に示す。こ
こで使用されたDNA断片は、DNA分子量マーカーと
して市販されているT4dC※−DNAとT4dC−D
NAの混合物を制限酵素Bgl I で完全分解した混
合物であり、これを30分以内に完全に分離できること
がわかる。
の分析の一例を図2に示す。測定条件を表1に示す。こ
こで使用されたDNA断片は、DNA分子量マーカーと
して市販されているT4dC※−DNAとT4dC−D
NAの混合物を制限酵素Bgl I で完全分解した混
合物であり、これを30分以内に完全に分離できること
がわかる。
【0021】
【表1】
【0022】次に、本発明の実施例で必要になり、アガ
ロースゲルの充填されたガラスキャピラリーとポリアク
リルアミドゲルの充填された光学検出部を接続する場合
を図3により説明する。
ロースゲルの充填されたガラスキャピラリーとポリアク
リルアミドゲルの充填された光学検出部を接続する場合
を図3により説明する。
【0023】アガロースゲルを充填した電気泳動部用ガ
ラスキャピラリー14とポリアクリルアミドゲルを充填
した光学検出部用ガラスキャピラリー15を個々に用意
した。その後、接続用ジョイント16内に固定されたガ
ラスキャピラリーコネクター17に各々にゲルを充填し
たガラスキャピラリー14、15を差し込み固定する。
固定は、押さえ具18、19、及び押しネジ20、21
を用いることにより、各々のガラスキャピラリーの一端
を同一直線上に力をかけて行なった。なお、ガラスキャ
ピラリーコネクター17内には、予めポリアクリルアミ
ドゲルを充填しておき、これを押し出す形で両キャピラ
リーを差し込み固定することがより一層望ましい。
ラスキャピラリー14とポリアクリルアミドゲルを充填
した光学検出部用ガラスキャピラリー15を個々に用意
した。その後、接続用ジョイント16内に固定されたガ
ラスキャピラリーコネクター17に各々にゲルを充填し
たガラスキャピラリー14、15を差し込み固定する。
固定は、押さえ具18、19、及び押しネジ20、21
を用いることにより、各々のガラスキャピラリーの一端
を同一直線上に力をかけて行なった。なお、ガラスキャ
ピラリーコネクター17内には、予めポリアクリルアミ
ドゲルを充填しておき、これを押し出す形で両キャピラ
リーを差し込み固定することがより一層望ましい。
【0024】アガロースゲルの充填された電気泳動部用
ガラスキャピラリーとポリアクリルアミドゲルの充填さ
れた光学検出部用ガラスキャピラリーを接続する場合の
他の実施例を図4により説明する。
ガラスキャピラリーとポリアクリルアミドゲルの充填さ
れた光学検出部用ガラスキャピラリーを接続する場合の
他の実施例を図4により説明する。
【0025】石英ガラス板22、23上に、ガラスキャ
ピラリー用の溝24、25を設ける。溝の形成方法は、
機械加工または化学的なエッチングを用いることができ
る。アガロースゲルを充填した電気泳動部用ガラスキャ
ピラリー26とポリアクリルアミドゲルを充填した光学
検出部用ガラスキャピラリー27を個々に用意した。そ
の後、電気泳動部用ガラスキャピラリー26、及び光学
検出部用ガラスキャピラリー27を石英ガラス板23上
の溝25に装着し、その上から石英ガラス板22を密着
設置した。石英ガラス板22、23は、バネ28と外箱
29とにより上下に押す力が作用させられている。な
お、二つの石英ガラス板間は、ポリテトラフルオロエチ
レンシールにより密着されており、ガラスキャピラリー
間での漏れはない。また、石英ガラス板の代わりにポリ
テトラフルオロエチレン板を用いることもできる。この
場合においても、予め石英ガラス板間、ポリテトラフル
オロエチレン板の間にポリアクリルアミドゲルをを塗布
しておき、これを排除する形で接続するのが良い。
ピラリー用の溝24、25を設ける。溝の形成方法は、
機械加工または化学的なエッチングを用いることができ
る。アガロースゲルを充填した電気泳動部用ガラスキャ
ピラリー26とポリアクリルアミドゲルを充填した光学
検出部用ガラスキャピラリー27を個々に用意した。そ
の後、電気泳動部用ガラスキャピラリー26、及び光学
検出部用ガラスキャピラリー27を石英ガラス板23上
の溝25に装着し、その上から石英ガラス板22を密着
設置した。石英ガラス板22、23は、バネ28と外箱
29とにより上下に押す力が作用させられている。な
お、二つの石英ガラス板間は、ポリテトラフルオロエチ
レンシールにより密着されており、ガラスキャピラリー
間での漏れはない。また、石英ガラス板の代わりにポリ
テトラフルオロエチレン板を用いることもできる。この
場合においても、予め石英ガラス板間、ポリテトラフル
オロエチレン板の間にポリアクリルアミドゲルをを塗布
しておき、これを排除する形で接続するのが良い。
【0026】次に、発熱量とバッファーに関して説明す
る。
る。
【0027】一般に、溶液中を流れる電流は、溶液中に
存在するイオンに依存する。本願の発明者は、そのた
め、キャピラリーを流れる電流値は、使用するバッファ
ーにより影響されると考え、種々のバッファーにおける
印加電圧と発熱量の関係を調べた。この結果を図5に示
している。なお、測定に使用したバッファーは、各々濃
度80mM、pH8.3である。また、測定は、内径7
5μm、長さ50cmのガラスキャピラリーに0.3%
アガロースゲルを充填したものを用いて行なった。
存在するイオンに依存する。本願の発明者は、そのた
め、キャピラリーを流れる電流値は、使用するバッファ
ーにより影響されると考え、種々のバッファーにおける
印加電圧と発熱量の関係を調べた。この結果を図5に示
している。なお、測定に使用したバッファーは、各々濃
度80mM、pH8.3である。また、測定は、内径7
5μm、長さ50cmのガラスキャピラリーに0.3%
アガロースゲルを充填したものを用いて行なった。
【0028】その結果、発熱量の大きさは、Tris−
phosphate>Tris−HCl>Tris−a
cetate>Tris−borateの順番に小さく
なり、その中で一番発熱量の小さいTris−bora
teバッファーを用いた場合の発熱量は、Tris−p
hosphateの場合の約1/5であった。
phosphate>Tris−HCl>Tris−a
cetate>Tris−borateの順番に小さく
なり、その中で一番発熱量の小さいTris−bora
teバッファーを用いた場合の発熱量は、Tris−p
hosphateの場合の約1/5であった。
【0029】さらに、内径50μm、長さ50cmのガ
ラスキャピラリーを用いた場合の発熱量は、内径75μ
m、長さ50cmのガラスキャピラリーの場合の約1/
3であった。また、図2、図5に示した一連の実験結果
より、発熱量0.06W/m以下の場合に測定が可能で
あることがわかった。
ラスキャピラリーを用いた場合の発熱量は、内径75μ
m、長さ50cmのガラスキャピラリーの場合の約1/
3であった。また、図2、図5に示した一連の実験結果
より、発熱量0.06W/m以下の場合に測定が可能で
あることがわかった。
【0030】以上のことにより、キャピラリーを流れる
電流値を抑えるために、バッファーとしてトリスホウ酸
バッファーが有利と判断し、種々のホウ酸バッファー濃
度における印加電圧と発熱量の関係を調べ、その結果を
図5に示した。なお、測定は、内径50μm、長さ50
cmのガラスキャピラリーに0.3%アガロースゲルを
充填したものを用いて行なった。
電流値を抑えるために、バッファーとしてトリスホウ酸
バッファーが有利と判断し、種々のホウ酸バッファー濃
度における印加電圧と発熱量の関係を調べ、その結果を
図5に示した。なお、測定は、内径50μm、長さ50
cmのガラスキャピラリーに0.3%アガロースゲルを
充填したものを用いて行なった。
【0031】その結果、発熱量はバッファー濃度に比例
し、バッファー濃度が半減すると発熱量は半分になっ
た。そのため、キャピラリー内に発生する発熱量を0.
06W/m以下に抑えるために、一般に用いられている
150V/cm程度の印加電圧の場合には、トリスホウ
酸バッファーの濃度を80mM以下にすれば良いことが
分かった。なお、バッファーは試料のpH維持の機能も
持つから、薄ければ良いというものでは無いのは当然で
あり、発明者の実験によれば、10mM以上であること
が必要であった。
し、バッファー濃度が半減すると発熱量は半分になっ
た。そのため、キャピラリー内に発生する発熱量を0.
06W/m以下に抑えるために、一般に用いられている
150V/cm程度の印加電圧の場合には、トリスホウ
酸バッファーの濃度を80mM以下にすれば良いことが
分かった。なお、バッファーは試料のpH維持の機能も
持つから、薄ければ良いというものでは無いのは当然で
あり、発明者の実験によれば、10mM以上であること
が必要であった。
【0032】なお、印加電圧が200V/cm以上の場
合には、トリスホウ酸バッファーの濃度を40mM以下
で使用すれば問題ない。
合には、トリスホウ酸バッファーの濃度を40mM以下
で使用すれば問題ない。
【0033】また、内径50μm以下のガラスキャピラ
リーを用いることにより、ジュール熱の発生するガラス
キャピラリー内の体積に対する放熱が起こる外表面積の
割合が大きくなり、放熱効率が良くなる。
リーを用いることにより、ジュール熱の発生するガラス
キャピラリー内の体積に対する放熱が起こる外表面積の
割合が大きくなり、放熱効率が良くなる。
【0034】
【発明の効果】本発明例によれば、電気泳動部にアガロ
ースゲルを用い、さらに、検出部には、光透過性の優れ
たポリアクリルアミドゲルを用いているため、数千塩基
以上のDNA等の巨大分子の分析をオンカラム検出法で
容易に行なうことができる。
ースゲルを用い、さらに、検出部には、光透過性の優れ
たポリアクリルアミドゲルを用いているため、数千塩基
以上のDNA等の巨大分子の分析をオンカラム検出法で
容易に行なうことができる。
【図1】本発明の実施例にかかる核酸、またはタンパク
質の分析装置の構成を示すブロック図
質の分析装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例により得られたDNA断片の分
析を示す図
析を示す図
【図3】本発明の実施例に使用しうる電気泳動部と光学
検出部の接続構成を示す断面図
検出部の接続構成を示す断面図
【図4】石英ガラス板上に設けた電気泳動部と光学検出
部の接続構成を示す断面図
部の接続構成を示す断面図
【図5】各種バッファーと印加電圧による発熱量の関係
を実験した結果を示す図
を実験した結果を示す図
【図6】ホウ酸バッファーの濃度と印加電圧による発熱
量の関係を実験した結果を示す図
量の関係を実験した結果を示す図
1…高圧電源部、2…電気泳動部、3…駆動部、4…コ
ントローラ部、5…光学検出部、6…接続部、7…デー
タ処理部、8…試料容器、9、12…バッファー槽、1
0、11、13…電極。
ントローラ部、5…光学検出部、6…接続部、7…デー
タ処理部、8…試料容器、9、12…バッファー槽、1
0、11、13…電極。
Claims (8)
- 【請求項1】キャピラリーに収納されたアガロースゲル
での電気泳動で分離を行なった後、キャピラリーに収納
されたポリアクリルアミドゲルの部分で光学的に検出を
行なうことを特徴とする核酸、またはタンパク質の分析
方法。 - 【請求項2】キャピラリーに収納されたアガロースゲル
とキャピラリーに収納されたポリアクリルアミドゲルが
カスケードに配列された電気泳動部、前記ポリアクリル
アミドゲルの部分に設けられた光学検出部よりなること
を特徴とする核酸、またはタンパク質の分析装置。 - 【請求項3】アガロースゲルによる電気泳動部を持つキ
ャピラリー電気泳動装置において、アガロースゲルに試
料供給後キャピラリーに供給するバッファーをホウ酸バ
ッファーとしたことを特徴とする核酸、またはタンパク
質の分析装置。 - 【請求項4】上記キャピラリーを内径100μm以下の
ガラスキャピラリーを用いて行なうことを特徴とする請
求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の核
酸、またはタンパク質の分析法、または分析装置。 - 【請求項5】上記アガロースゲルの充填されたガラスキ
ャピラリーの一端と上記ポリアクリルアミドゲルの充填
された上記光学検出部の一端を同一直線上に配置して接
続を行なうことを特徴とする請求項1または請求項2の
いずれかに記載の核酸、またはタンパク質の分析法、ま
たは分析装置。 - 【請求項6】上記アガロースゲル電気泳動と上記光学検
出を、同一平面上で行なうことを特徴とする請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載の核酸、またはタンパク
質の分析法、または分析装置。 - 【請求項7】アガロースゲルとポリアクリルアミドゲル
をそれぞれ充填したガラスキャピラリーの接続をガラス
製のコネクターを用い、且つガラスキャピラリーの接続
部の外周とガラス製のコネクター内面にポリアクリルア
ミドゲルを入れたことを特徴とする請求項2に記載の核
酸、またはタンパク質の分析装置。 - 【請求項8】上記ホウ酸バッファー濃度が80mM以下
10mM以上であることを特徴とする請求項3記載の核
酸、またはタンパク質の分析装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4226894A JPH0674936A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 核酸、またはタンパク質の分析方法及び分析装置 |
| EP19930113169 EP0607495B1 (en) | 1992-08-26 | 1993-08-17 | Capillary electrophoresis |
| DE69316332T DE69316332D1 (de) | 1992-08-26 | 1993-08-17 | Kapillar-Elektrophorese |
| US08/111,508 US5409586A (en) | 1992-08-26 | 1993-08-24 | Method for analyzing nucleic acid or protein and apparatus therefor |
| US08/378,973 US5458761A (en) | 1992-08-26 | 1995-01-27 | Method for analyzing nucleic acid or protein and apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4226894A JPH0674936A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 核酸、またはタンパク質の分析方法及び分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0674936A true JPH0674936A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=16852256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4226894A Pending JPH0674936A (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 核酸、またはタンパク質の分析方法及び分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0674936A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009014407A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Sharp Corp | キャピラリー可動器具およびこれを用いたキャピラリー電気泳動装置 |
| CN113399008A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-09-17 | 厦门色谱分析仪器有限公司 | 通用型微纳流管道常压无死体积接口 |
-
1992
- 1992-08-26 JP JP4226894A patent/JPH0674936A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009014407A (ja) * | 2007-07-02 | 2009-01-22 | Sharp Corp | キャピラリー可動器具およびこれを用いたキャピラリー電気泳動装置 |
| CN113399008A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-09-17 | 厦门色谱分析仪器有限公司 | 通用型微纳流管道常压无死体积接口 |
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