JPH067675A - 耐熱性触媒及びその製造方法 - Google Patents

耐熱性触媒及びその製造方法

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JPH067675A
JPH067675A JP16720492A JP16720492A JPH067675A JP H067675 A JPH067675 A JP H067675A JP 16720492 A JP16720492 A JP 16720492A JP 16720492 A JP16720492 A JP 16720492A JP H067675 A JPH067675 A JP H067675A
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JP
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alumina
compound
transition alumina
lanthanum
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JP16720492A
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English (en)
Inventor
Osamu Yamanishi
修 山西
Seiichi Hamano
誠一 浜野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 硫酸アルミニウムとランタン化合物またはバ
リウム化合物の少なくとも一種を混合し、該混合物を加
熱後、熱分解することにより得た遷移アルミナと、少な
くとも一種の白金族金属よりなる耐熱性触媒。 【効果】 高温雰囲気下の使用においても、比表面積低
下、触媒活性低下の少ない、特に自動車排ガス処理触媒
に適した耐熱性触媒を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性に優れた触媒、特
に接触燃焼触媒あるいは自動車排気浄化用触媒、すなわ
ち一酸化炭素や炭化水素の酸化反応、更にはNOx の非
選択還元反応やNOx の選択還元反応などに適した耐熱
性触媒及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車排ガス除去、高温水蒸気改
質、炭化水素や水素の接触燃焼等の化学プロセスへの応
用、更にはガスタ−ビンやボイラ−等、高温下で触媒を
用いた反応分野は、近年ますます多用化の傾向にある。
【0003】これら分野の触媒は担体上に白金族元素を
担持した触媒が最も活性がよいとされ広く用いられてき
た。触媒担体としては触媒成分の有効利用の面から比表
面積の高い触媒担体が効果的であるとされ、通常γ−ア
ルミナを主体とする遷移アルミナの適用が検討されてき
たが、これら触媒の使用温度は700℃以上、時には1
200℃を越える場合もあり、熱により触媒活性が経時
的に低下する問題がある。
【0004】触媒活性の低下の大きな要因は触媒比表面
積の低下によるものとされ、この条件下の使用において
比表面積の低下が少ない耐熱性に優れた触媒が要求され
ている。
【0005】しかし、従来公知の遷移アルミナ上に白金
族金属を含有してなる触媒は、周知のように1000℃
以上の高温下にさらされると触媒担体を構成する遷移ア
ルミナがα−アルミナ晶へと結晶転移を起こすため、触
媒の比表面積は著しく低下する。
【0006】また触媒として遷移アルミナをペレット状
もしくは他の形態の成形物、例えばコーディエライトか
らなるハニカム担体に被覆した態様において使用する場
合には、このα−アルミナへの結晶転移による構造変化
が被覆層の脱落或いは触媒成分のシンタリングを促進さ
せ、著しい触媒活性能の低下をきたす原因となる。
【0007】このため、該高温下に曝される触媒、例え
ば自動車用排ガス触媒としては、担体そのものの有する
比表面積は低いが温度による比表面積の変化が少ない、
幾何学的に面積を高めたメタルやコーディエライト質担
体が適用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情下に鑑み、
本発明者等は、高いBET比表面積を有し、かつ触媒温
度が700℃以上となるような高温下での使用において
も、比表面積低下が少なく、活性低下の少ない耐熱性に
優れた触媒及びその製造方法を見い出すことを目的とし
鋭意検討した結果、特定の遷移アルミナと白金族金属を
組み合わせる場合には、上記高温下にも活性に優れた比
表面積低下の少ない耐熱性触媒が得られることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、硫酸
アルミニウムとランタン化合物またはバリウム化合物の
少なくとも一種を混合し、該混合物を加熱後熱分解する
ことにより得た遷移アルミナと、少なくとも一種の白金
族金属よりなる耐熱性触媒を提供するにある。また本発
明は支持体に、硫酸アルミニウムとランタン化合物また
はバリウム化合物の少なくとも一種を混合し、該混合物
を加熱後、熱分解することにより得た遷移アルミナと、
少なくとも一種の白金族金属を担持してなる耐熱性触媒
を提供するにある。さらに本発明は、一体構造を有する
支持体に、硫酸アルミニウムとランタン化合物またはバ
リウム化合物の少なくとも一種を混合し、該混合物を加
熱後、熱分解することにより得た遷移アルミナをスラリ
−の形で付着させた後、乾燥・焼成し、次いで白金族金
属の化合物水溶液と該遷移アルミナ被覆支持体を接触
し、遷移アルミナ上に少なくとも一種の白金族金属を担
持せしめることを特徴とする耐熱性触媒の製造方法を提
供するものである。
【0010】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明において遷移アルミナは、硫酸アルミニウムにランタ
ン化合物またはバリウム化合物の少なくとも一種を混合
し、該混合物を加熱後、熱分解することにより得た遷移
アルミナを使用することを必須とする。
【0011】この遷移アルミナを使用することにより、
高温における触媒担体としての遷移アルミナの比表面積
低下を防止することが出来、これによって担持されてい
る白金族金属の凝集を防止し得る。
【0012】本発明において遷移アルミナとは、水酸化
アルミニウムを加熱し、αアルミナになる過程のものを
指し、具体的にはγ、δ、η、θ、κ、ρ、χ等の結晶
形態を有するものであり、就中χ、θ、κ、γ晶のの結
晶形態を有するアルミナである。
【0013】遷移アルミナを製造する工程において使用
する硫酸アルミニウムは、加熱分解後得られる遷移アル
ミナのBET比表面積が100m2 /g以上であれば特
に限定されるものではなく、変性硫酸アルミニウムを用
いてもよいが、通常一般式 Al2 (SO4 3 ・nH2 O(式中、n=0〜27で
ある)で表わされる市販の固体、或は液体の硫酸アルミ
ニウムである。
【0014】また上記物性を有する遷移アルミナの得ら
れる範囲において硫酸アルミニウムに他のアルミニウム
塩、例えば塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、蟻酸
アルミニウム、乳酸アルミニウムおよび酢酸アルミニウ
ムやアルミナ水和物或はアルミニウムアルコキサイド等
を併用しても良い。
【0015】本発明の実施において、硫酸アルミニウム
は熱分解に際し、ランタン化合物またはバリウム化合物
の少なくとも1種類を混合使用することを特徴とする。
ランタン化合物は硫酸アルミニウムとの混合に際し、水
溶液として完全に溶解状態を呈するもの或は均一に分散
するものであれば良く、例えば、酢酸ランタン、硝酸ラ
ンタン、硫酸ランタン、塩化ランタン等が適用される。
【0016】硫酸アルミニウムとランタン化合物の混合
割合は、所望温度まで焼成して得た遷移アルミナ中のア
ルミナ100重量部に対してランタンとして約1〜約3
0重量部の範囲に調合する。
【0017】また、バリウム化合物を使用する場合は硫
酸アルミニウムとの混合に際し、水溶液として均一に分
散または、完全に溶解するものであればよく、例えば、
酸化バリウム、酢酸バリウム、硝酸バリウム、硫酸バリ
ウム等が適用される。硫酸アルミニウムとバリウム化合
物の混合割合は所望温度まで焼成して得た遷移アルミナ
中のアルミナ100重量部に対してバリウムとして約1
〜約20重量部の範囲に調合する。
【0018】本発明の実施に際し、原料の硫酸アルミニ
ウムとランタン化合物またはバリウム化合物は先ず水溶
液中で湿式混合し、アルミニウムイオンとランタンイオ
ンまたはバリウムイオンを均一に分散させる。それゆえ
混合操作は溶液を加温、攪拌することが好ましい。
【0019】硫酸アルミニウムとランタン化合物または
バリウム化合物の混合は両者が固体の場合には何れか一
方もしくは両方を水溶液化し、これに他方を添加して混
合または溶解させてもよいし、水中に同時に添加し混合
・溶解させてもよいし、液体硫酸アルミニウムを用いる
場合にはこれに固体状或いは液状のランタン化合物また
はバリウム化合物を添加し混合・析出・溶解させてもよ
く、さらには水酸化アルミニウムに硫酸を添加し硫酸ア
ルミニウム溶液を作成し、これにランタン化合物または
バリウム化合物を添加して混合・溶解させてもよく、両
者が均一に混合分散した液状あるいはスラリー状を呈す
るならば特に混合方法は限定されない。
【0020】また、かかる湿式混合過程で、排ガス浄化
反応用助触媒として公知であるセリウム化合物、ジルコ
ニウム化合物の一種以上を混合して用いてもよい。
【0021】上記混合液は次いで加熱、水分を蒸発して
乾固させる。この場合、混合液は徐々に粘性を増し、発
泡が生じ、更に加熱し続けると多孔質の塊状品や凝集粒
となる。この時点での多孔質の程度は水の蒸発速度に左
右されるので、より多孔質品を得るためには急激な水の
蒸発を生ぜしめればよい。
【0022】加熱乾固の方法としてはオ−ブン、オイル
バス、スプレイドライ、流動乾燥、真空乾燥、ニ−ダ
−、リボンドライヤ−、パドルドライヤ−等公知の方法
が使用できる。加熱温度は特に制限されないが約100
℃〜硫酸アルミニウムの熱分解温度未満で行う。加熱時
間は特に制限されないが、混合物の含水料が硫酸アルミ
ニウムの結晶水に換算して6水塩以下になるまで実施す
ることが好ましい。
【0023】加熱乾固したランタンまたはバリウム含有
硫酸アルミニウムはついで熱分解し必要に応じて焼成し
遷移アルミナを得る。硫酸アルミニウムを熱分解させる
温度は、ランタンまたはバリウム含有硫酸アルミニウム
乾固品の熱分解温度以上で、かつ分解生成した遷移アル
ミナがα晶に結晶転移しない温度以下であればよく、具
体的には大気中で800℃以上〜1500℃、0.1秒
〜24時間、好ましくは約900℃以上〜1300℃、
0.5秒〜15時間程度行えばよい。
【0024】ランタン化合物またはバリウム化合物と硫
酸アルミニウム混合液の加熱乾固および熱分解は連続操
作として実施してもよいが、加熱乾固後、熱分解するに
先立ち乾固品を解砕処理する方法が推奨される。
【0025】解砕処理の目的は加熱方法による程度の差
はあるものの加熱乾固により発泡し塊状或いは凝集粒と
なっている粉体をほぐし、次に生じる熱分解時に発生す
るSOxを揮散しやすくするものである。解砕に際して
はボ−ルミルや振動ミル等の粉砕媒体を用いない粉砕、
例えば自由粉砕機やジェットミルのような衝撃強度の少
ない粉砕機を用いて、平均二次粒子径1μm〜70μm
程度まで解砕することが好ましい。
【0026】解砕後の乾固品はついで熱分解するが、熱
分解の条件は上記したようにランタンまたはバリウム含
有硫酸アルミニウムが熱分解する温度以上でかつα−ア
ルミナへの転移が生じない温度で行えばよく、熱分解に
よって乾固品に含まれる水及びSOxが乾固品粒子から
急激に脱離することによって遷移アルミナが発泡し高比
表面積となる。
【0027】熱分解方法としては、ロ−タリ−キルン、
瞬間仮焼、流動焼成、静置焼成、トンネル炉、バッチ
炉、雰囲気炉等公知の方法を使用すればよい。熱分解後
のアルミナは熱分解条件(熱分解温度、時間)を選定す
ることにより所望とする結晶形態の遷移アルミナと成し
えるが、熱分解後、別途焼成することにより、所望とす
る結晶形態の遷移アルミナとする方法を採用することも
可能である。
【0028】このようにして得られた遷移アルミナは、
通常、細孔容積が0.6cc/g〜2.0cc/gと極めて大き
く、また1100℃、3時間焼成後のBET比表面積が
100m2 /g以上であり、かつ1200℃、3時間焼
成後のBET比表面積が60m2 /g以上、または13
00℃3時間焼成後のBET比表面積が20m2 /g以
上である優れた耐熱性を有しており、従来公知の遷移ア
ルミナに比較し高温耐熱性に優れるものである。
【0029】本発明の耐熱性触媒はこのようにして得ら
れた遷移アルミナと白金族金属より構成される。白金族
金属としては白金、ロジウム、パラジウム、ルビジウ
ム、オスミウム、イリジウム等が挙げられるが、就中、
白金、ロジウム及びパラジウムが好適である。これら白
金族金属の触媒担体に対する量は、触媒担体への触媒の
存在形態、担体に於ける遷移アルミナの存在形態等によ
り一義的ではないが、通常、触媒担体1リットル当り
0.1〜10gの範囲で使用される。
【0030】耐熱性触媒における白金族金属の存在形態
は遷移アルミナ表面(遷移アルミナ自体を成形して得た
成形体及び遷移アルミナ以外の物質より構成される支持
体に遷移アルミナを被覆したもののいずれをも含む)に
含浸後、乾燥、必要に応じて焼成し用いても良いし、予
め遷移アルミナと混合後、これを成形或いは本発明で適
用する遷移アルミナ以外の物質より構成される支持体に
被覆し、乾燥、必要に応じて焼成し用いても良いが、一
般的には遷移アルミナを一体構造を有する支持体に被覆
し、これに白金族金属を担持する方法が採用される。
【0031】本発明において使用する支持体は、耐火性
金属酸化物または耐火性金属から構成される物であり、
その構造は特に制限されないが、例えば球状、ペレット
状、板状、パイプ状、ハニカム状、3次元網状構造、コ
ルゲ−ト状、または発泡体等のものが使用できる。
【0032】耐火性金属酸化物としては、コ−ジェライ
ト、ムライト、α−アルミナ、シリマナイト、硅酸マグ
ネシウム、ジルコン、アルミノ硅酸塩等がある。また、
耐火性金属としては、耐火性鉄基合金、耐火性ニッケル
基合金、耐火性クロム基合金等がある。
【0033】遷移アルミナの支持体への被覆方法は、遷
移アルミナを水性スラリ−とし、この中に該支持体を浸
漬した後、引き揚げて乾燥させ、ついで焼成する方法が
採用される。
【0034】水性スラリ−の製造において、酸化セリウ
ム、ジルコニウム化合物等を触媒の耐熱性が低下しない
範囲で添加しても良い。また触媒成分として少なくとも
一種の白金族金属の化合物を添加しても良い。
【0035】水性スラリ−中の遷移アルミナ濃度は、水
性スラリ−中に浸漬した後、引き揚げた支持体のセル内
に該水性スラリ−が目詰まりしない程度の粘性であれば
特に限定されない。一般的にはスラリーの粘度が10cp
〜100 cp になるようにするのが好適である。
【0036】水性スラリ−中の遷移アルミナが支持体に
強固に被覆することを目的に、酢酸,硝酸等の酸、酢酸
アルミニウム,硝酸アルミニウム等のアルミニウム塩或
いはアルミナゾル等の補強剤を添加することが推奨され
る。水性スラリ−中に浸漬し引き揚げられた支持体は、
セル内の余分なスラリ−を取り除くため空気流を吹き付
けることが推奨される。
【0037】スラリ−中より引き揚げられた支持体は、
次に乾燥される。乾燥は、スラリ−中の水分を除去する
ためであり、支持体を被覆した遷移アルミナ層が急激な
脱水により剥離しない程度の乾燥速度で有れば良い。
【0038】遷移アルミナが被覆され乾燥された支持体
は、つぎに焼成される。焼成は、遷移アルミナと補強剤
を支持体に強固に固定するためであり、強度が発現する
温度で遷移アルミナ及び支持体の比表面積が低下する温
度以下、また、水性スラリーに白金族金属の化合物を添
加した場合には、該化合物の熱分解温度以上で白金族金
属のシンタリング温度以下で有れば特に限定されない。
より、具体的には300℃を越え、1000℃以下の温
度で実施される。
【0039】遷移アルミナの必要な被覆量は、特に制限
されないが、通常支持体1リットル当たり30g〜20
0gである。遷移アルミナが一回の被覆処理では所望厚
さに被覆できない場合には、繰り返し含浸・乾燥・焼成
を行えばよい。この場合、二回目以降の処理は乾燥処理
のみでもよく、必ずしも焼成処理を必要としない。
【0040】遷移アルミナを被覆した支持体は、次いで
該被覆層上に少なくとも1種類以上の白金族金属を担持
させる。白金族金属としては白金、ロジウム、パラジウ
ム等の使用が一般的であるが、自動車用排ガス触媒とし
ては白金とロジウムの併用が望ましい。この場合、一般
に使用される白金の量は通常触媒担体(支持体+被覆遷
移アルミナの量)1リットル当たり0.1〜10gであ
り、またロジウムの重量は通常触媒担体1リットル当た
り0.02〜2gである。またこれにパラジウムを担持
しても良い。
【0041】白金族金属の触媒担体への担持方法は、特
に制限されないが例えば、塩化白金酸や塩化ロジウム等
の白金族元素の化合物の水溶液に、遷移アルミナを被覆
した支持体を浸漬し、支持体上の遷移アルミナに白金族
金属の化合物を含浸させた後、水素雰囲気中で還元処理
するか、或いは酸化雰囲気中で加熱処理するか、さらに
ば、遷移アルミナを浸漬する白金族金属の化合物よりな
る水溶液中に予めホルマリンやヒドラジン等の還元剤を
添加しておき、支持体上の遷移アルミナに含浸後、乾燥
し還元処理する等の方法により、支持体上の遷移アルミ
ナに白金族金属を担持せしめればよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した方法により得られた触媒
は、高温雰囲気下に於いて長時間曝された場合において
も優れた耐熱性を有するため、接触燃焼触媒あるいは自
動車排気浄化用触媒、すなわち一酸化炭素、炭化水素の
酸化反応、NOx の非選択還元反応、NOx の選択還元
反応触媒として、特に好適であり、その工業的価値は頗
る大なるものである。
【0043】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明するが本発明方法は以下の実施例により制限される
ものではない。尚、実施例において物性の測定は以下の
方法で行った。 BET比表面席; 窒素吸着法(測定温度77K)。 細孔容積(cc/g); 直径20mmの鉄製金型にアルミナを
1.5 g 入れ、上下からシリンダで押さえ固定し、一軸プ
レス機でアルミナに100 Kg/cm2 の成形圧が加わるよう
に加圧し、3 分間保持後取り出し、円盤状のアルミナ成
形体を得る。この成形体を水銀圧入法により細孔分布を
求め、半径32オングストローム〜1000オングストローム
の細孔容積を測定する。
【0044】実施例1 容積1リットルのビ−カに330mlの浄水を入れ、こ
れに硫酸アルミニウム(Al2 (SO4 3 ・16H2
O)184gと、最終所望遷移アルミナにおいてランタ
ン元素としてAl2 3 100重量部に対し10重量部
となるように硫酸ランタンを加え室温で1時間攪拌しな
がら完全に溶解させた。
【0045】この溶液を400℃のエアバスに投入し、
10時間濃縮乾燥し乾固品を得た。このようにして得た
乾固品(硫酸アルミニウムの結晶水に換算して無水塩に
相当する)100gをジュ−サ−(VA−W35日立家
電販売株式会社)で3分間粉砕することにより平均2次
粒子径50μm の粉砕品を得た。
【0046】この粉砕品を室温から1050℃まで25
0℃/時の昇温速度で昇温後1050℃16時間焼成、
熱分解し遷移アルミナ(X線回折の結果、大部分がγ−
アルミナであった)を得た。このものの細孔容積は0.
72cc/gであった。
【0047】このようにして得た遷移アルミナ各2gを
ムライト製坩堝に入れシリコニット炉中、露点15℃の
含水蒸気大気1.5リッター/分の気流下で1200℃
×3時間加熱して耐熱試験を行い、加熱後に置ける比表
面積(BET法による)を測定した。その結果71m2
/gであった。
【0048】上記方法により遷移アルミナを600g製
作した後、容積2リットルのビ−カに1リットルの浄水
をいれ、これに上記遷移アルミナ600gを加え1時間
攪拌してスラリ−を得た。このスラリ−にコ−ジェライ
ト質ハニカム触媒担体基材(400cc,セル数400
/in2 )をゆっくり浸漬し、引き揚げ、ハニカムのセ
ルに目詰まりしたスラリ−を空気流で吹き飛ばした。つ
いでハニカムを100℃で2時間乾燥し、乾燥後490
℃2時間焼成し触媒担体とした。遷移アルミナの担持量
は64g/リットルであった。
【0049】このようにして得た触媒担体に触媒成分と
してPt及びRhを担持すべく、塩化白金酸溶液(Pt
で18.6g/リットル)を38.7ccと塩化ロジウ
ム溶液(Rhで6.0g/リットル)を13.3cc混
合し、担体形状に合わせた楕円形容器に混合液を入れ
た。この溶液に上記触媒担体を静かにいれ、1分間液を
吸水担持させた後、上下反転し更に1分間液を吸水し
た。
【0050】この触媒を150℃で2時間乾燥後、更に
450℃×2時間熱分解し黒色のPt/Rh担持触媒を
得た。触媒のPtおよびRh担持量はそれぞれ1.8g
/リットル、0.2g/リットルである。(計算値) この触媒のコート層の一部を取り出したもののBET表
面積は103 m2/g であり、1200℃で3時間処理し
たもののBET表面積は70 m2/g であった。
【0051】この1200℃で3時間処理した触媒を、
1.26cm×1.26cm×5cmに切り出し、C3
8 0.3%、C3 6 0.3%、CO 1.0%
NO0.05%、O2 8.0%、残部 N2 のガスを
SV=40000h- ,入口温度250℃で流通し、出
口ガス濃度をガスクロマトグラフにより分析し、反応率
を求めた。その結果、炭化水素平均の転化率は97%で
あった。
【0052】実施例2 実施例1と同様の処理において触媒担体を得た。塩化白
金酸溶液(Ptで18.6g/リットル)を10.8c
cと浄水1リットルを混合した。この溶液に上記触媒担
体を投入し、担体を静か上下しながら90℃で30分間
保持した。溶液の色は黄色からほぼ透明に変色し、担持
が終了されたことが確認された。
【0053】塩化白金酸が担持された触媒担体を次に9
0℃のヒドラジン溶液(N2 4 として0.2重量%)
に投入し20分保持し、塩化白金酸をPtに還元した。
この触媒を150℃で2時間乾燥して、黒色のPt担持
触媒を得た。触媒のPt担持量は0.5g/リットルで
ある。(計算値) この触媒のコート層の一部を取り出したもののBET表
面積は110 m2/g であり、1200℃で3時間処理し
たもののBET表面積は71 m2/g であった。1200
℃で3時間処理した触媒の炭化水素の転化率を、実施例
1と同条件で測定したところ94%であった。
【0054】比較例 バイヤ−工程で得られた粒径15μmのギブサイトを5
00℃で焼成し、遷移アルミナ1000gを製作した。
この遷移アルミナにランタン元素としてAl23 に対
し10重量部になるよう酢酸ランタンを含浸し、400
℃のエアバス中で酢酸ランタンを分解した。この触媒担
体を用い、実施例1と同様の方法で触媒を担持させた。
触媒のPtおよびRh担持量はそれぞれ1.8g/リッ
トル、0.2g/リットルである。この触媒のコート層
の一部を取り出したもののBET比表面積は160m2
/gであり、1200℃で3時間処理したもののBET
表面積は10m2 /gであった。 1200℃で3時間
処理した触媒の炭化水素の転化率を、実施例1と同条件
で測定したところ15%であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸アルミニウムとランタン化合物また
    はバリウム化合物の少なくとも一種を混合し、該混合物
    を加熱後、熱分解することにより得た遷移アルミナと、
    少なくとも一種の白金族金属よりなる耐熱性触媒。
  2. 【請求項2】 硫酸アルミニウムとランタン化合物の混
    合割合がアルミナ換算 100重量部に対してランタン換算
    1〜30重量部であることを特徴とする請求項1記載の耐
    熱性触媒。
  3. 【請求項3】 硫酸アルミニウムとバリウム化合物の混
    合割合がアルミナ換算 100重量部に対してバリウム換算
    1〜20重量部であることを特徴とする請求項1記載の耐
    熱性触媒。
  4. 【請求項4】 支持体に、硫酸アルミニウムとランタン
    化合物またはバリウム化合物の少なくとも一種を混合
    し、該混合物を加熱後、熱分解することにより得た遷移
    アルミナと、少なくとも一種の白金族金属を担持してな
    る請求項1記載の耐熱性触媒。
  5. 【請求項5】 支持体に、硫酸アルミニウムとランタン
    化合物またはバリウム化合物の少なくとも一種を混合
    し、該混合物を加熱後、熱分解することにより得た遷移
    アルミナをスラリ−の形で付着させた後、乾燥・焼成
    し、次いで白金族金属の化合物水溶液と該遷移アルミナ
    被覆支持体を接触し、遷移アルミナ上に少なくとも一種
    の白金族金属を担持せしめることを特徴とする耐熱性触
    媒の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326531A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Sumitomo Electric Ind Ltd ガス反応触媒の製造方法およびそれに用いる製造装置
US10906816B2 (en) 2016-07-29 2021-02-02 Sumitomo Chemical Company, Limited Alumina and method for producing automotive catalyst using same

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