JPH0677316B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0677316B2
JPH0677316B2 JP62146225A JP14622587A JPH0677316B2 JP H0677316 B2 JPH0677316 B2 JP H0677316B2 JP 62146225 A JP62146225 A JP 62146225A JP 14622587 A JP14622587 A JP 14622587A JP H0677316 B2 JPH0677316 B2 JP H0677316B2
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邦晴 藤木
信夫 石川
純一 菅原
健二 徳井
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、例えば磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記
録媒体に関するものである。
【従来技術とその問題点】
従来より、塗布型の磁気記録媒体の磁性層中にはカーボ
ンブラックが添加されていること周知の通りである。 すなわち、塗布型の磁性層の表面電気抵抗は、特に帯電
防止の処理を施さないと、1013Ωにも達し、静電気が帯
電し、ドロップアウトの原因になることから、帯電防止
の為にカーボンブラックが添加されていたのである。 しかしながら、表面電気抵抗を108〜109Ω程度まで低下
させようとすると、磁性粉に対して約10〜20wt%といっ
たように多量のカーボンブラックを添加する必要がある
が、このように多量のカーボンブラックを添加すると角
型比が低下し、感度が悪く、再生出力が低下してしま
う。 このようなことから、例えば特公昭57-4968号公報に示
される如く、BET比表面積が500m2/gを越え、かつ粒径が
30mμより小さなカーボンブラックと、BET比表面積が50
0m2/g以下で、かつ粒径が40mμ以上のカーボンブラック
とを磁性層中に含有させた磁気記録媒体が提案されてい
る。 すなわち、上記のような二種類の特性のカーボンブラッ
クを使用することにより、磁性層中に含有させるカーボ
ンブラックの量が少なくても、磁性層の表面電気抵抗を
大幅に低下させられ、かつ、磁性層の耐久性も良いこと
が謳われている。 しかしながら、BET比表面積が500m2/g以上のカーボンブ
ラックは、磁性層中への均一な分散が極めて困難であ
り、このカーボンブラックが凝集して出来た凝集塊の存
在によって、この磁性層の表面性は悪いといった欠点が
各方面より指摘されている。 又、特開昭57-200934号公報に示される如く、BET比表面
積が140m2/g以上で、平均粒子径が20mμ以下のカーボン
ブラックと、BET比表面積が40m2/g以下で、平均粒子径
が50mμ以上のカーボンブラックと、炭素数12〜18の高
級脂肪酸とを磁性層中に含有させた磁気記録媒体も提案
されている。 しかしながら、この提案の磁気記録媒体では、カーボン
ブラックの含有量が多くなければ表面電気抵抗を低下さ
せられず、そしてカーボンブラックの含有量を多くする
と磁性層の機械的物性が低下することが、これまた各方
面より指摘されている。又、BET比表面積140m2/gを越え
たカーボンブラックは、分散性がそれ程良くなく、従っ
てカーボンブラックの凝集による磁性層の表面性の低下
も指摘されている。 又、特開昭59-213027号公報に示される如く、BET比表面
積が40m2/g〜200m2/gのカーボンブラックと、BET比表面
積が200m2/g〜500m2/gのカーボンブラックとを磁性層中
に含有させた磁気記録媒体も提案されている。 しかしながら、この提案の磁気記録媒体でも、BET比表
面積200m2/g〜500m2/gのカーボンブラックは分散性が悪
いから、カーボンブラックの凝集による磁性層の表面性
が悪いものである。 すなわち、磁性層の表面電気抵抗のより一層の低下を目
的として、比表面積が大きなカーボンブラックを磁性層
中に含有させることがこれまで考えられてきていたので
あるが、このような比表面積が大きなカーボンブラック
は分散性が悪く、凝集塊が出来やすく、よって磁性層の
表面性が悪く、走行性や電磁変換特性を低下させてしま
う欠点がある。
【発明の開示】
本発明者は、上記の問題点についての研究を子細に行な
っていくうちに、そもそもカーボンブラックのみで解決
しようとするのは間違っているのではないかと考えるよ
うになった。 そこで、このような方向性の基で研究を進めていくうち
に、磁性層中には磁性粉がそもそも多量に含まれている
のであるから、この磁性粉を有効に利用できないものか
と考えるに至り、これを基にしてさらに研究を鋭意押し
進めた結果、磁性粉中におけるFe++が約4.5wt%以上の
酸化鉄粉系の磁性粉を用い、そしてBET比表面積が約40m
2/g以下のカーボンブラックとBET比表面積が約70〜140m
2/gのカーボンブラックとを併せて用いると、すなわち
これらが磁性層中に含まれた磁気記録媒体は、カーボン
ブラックの量が多くなくても表面電気抵抗が小さく、そ
してカーボンブラックの分散性は良いことから凝集塊は
出来ず、磁性層の表面性は良く、走行性や電磁変換特性
も良いことを見出したのである。 すなわち、用いたカーボンブラックのBET比表面積が約7
0〜140m2/gのものは、分散性が良いものであり、そして
分散性が良い反面電気導電性の低下は避けられないもの
の、この電気導電性の低下は磁性粉中に含まれているFe
++によって充分に補えていたのである。 又、BET比表面積が小さなカーボンブラックは、BET比表
面積が大きなカーボンブラックに比べて遮光性も劣るも
のであったが、この遮光性についても磁性粉中に含まれ
ているFe++によって補えていた。 又、カーボンブラックの比表面積が約40m2/g以下のもの
は、分散性が良いのみならず、潤滑効果も認められた。
これは、恐らくは、滑剤のカーボンブラックへの吸着現
象が関係していると思われる。 そして、この本発明になる磁気記録媒体は、磁性粉及び
カーボンブラックいずれもが充分に分散されており、磁
性層の表面性が良いものであり、電磁変換特性が良いも
のである。 又、磁性層の表面電気抵抗は約5×109Ω/sq以下であ
り、静電気の帯電が起きにくく、ドロップアウトが引き
起こされにくく、又、放電ノイズも少ないものである。 さらには、動摩擦係数が低く、走行性が良い。 又、カーボンブラックの粒径は比較的大きなこともあ
り、又、使用量もそれ程多くないことから、磁性層の機
械的強度も良いものである。 尚、上記Fe++が約4.5Wt%以上(望ましくは約4.5〜20Wt
%)の酸化鉄粉系の磁性粉は、磁性層を構成するバイン
ダ100重量部に対して約200〜800重量部程度用いられる
ことが好ましく、又、BET比表面積が約40m2/g以下(望
ましくは約5〜40m2/g)のカーボンブラックはバインダ
100重量部に対して約1〜80重量部程度用いられること
が好ましく、又、BET比表面積が約70〜140m2/gのカーボ
ンブラックはバインダ100重量部に対して約160〜1重量
部程度用いられることが好ましい。 又、BET非表面積が約40m2/g以下のカーボンブラック/BE
T比表面積が約70〜140m2/gのカーボンブラックは、重量
比で約1/10〜10/1の割合であることがより一層好まし
い。 本発明はこのような知見に基づいて達成されたものであ
り、磁性粉中におけるFe++が約4.5〜20wt%の酸化鉄粉
系の磁性粉と、BET比表面積が約5〜40m2/gのカーボン
ブラックと、BET比表面積が約70〜140m2/gのカーボンブ
ラックとを含む磁性層を、支持体上に設けたことを特徴
とする磁気記録媒体を提供するものである。
【実施例1】 Fe++が5.0Wt%のCo含有γ‐Fe2O3100重量部、レシチン
1重量部、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体15重量部、ポリウレタンエラストマー5重量
部、酸化クロム(Cr2O3)2重量部、BET比表面積25m2/g
のカーボンブラック3重量部、BET比表面積120m2/gのカ
ーボンブラック5重量部、メチルエチルケトンとトルエ
ンとの等量混合溶剤320重量部からなる混合物を所定時
間混合分散させた後、これにイソシアネート系の硬化剤
を5重量部加えてさらに分散させ、このようにして得た
磁性塗料をポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に
塗布し、その後配向処理、カレンダー処理及び硬化処理
といった一連の工程を経て磁気テープ等の磁気記録媒体
を得る。
【実施例2】 実施例1において、Fe++が5.0Wt%のCo含有γ‐Fe2O3
代りにFe++が4.5Wt%のCo含有γ‐Fe2O3を用いる外は全
く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【実施例3】 実施例1において、Fe++が5.0Wt%のCo含有γ‐Fe2O3
代りにFe++が5.5Wt%のCo含有γ‐Fe2O3を用いる外は全
く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【実施例4】 実施例1において、BET比表面積25m2/gのカーボンブラ
ックの代りにBET比表面積35m2/gのカーボンブラックを
用いる外は全く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【実施例5】 実施例1において、BET比表面積120m2/gのカーボンブラ
ックの代りにBET比表面積80m2/gのカーボンブラックを
用いる外は全く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【実施例6】 実施例1において、BET比表面積120m2/gのカーボンブラ
ックの代りにBET比表面積138m2/gのカーボンブラックを
用いる外は全く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【比較例1】 実施例1において、Fe++が5.0Wt%のCo含有γ‐Fe2O3
代りにFe++が4.0Wt%のCo含有γ‐Fe2O3を用いる外は全
く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【比較例2】 実施例1において、BET比表面積25m2/gのカーボンブラ
ックを用いず、代りにBET比表面積120m2/gのカーボンブ
ラックを8重量部とする外は全く同様に行ない、磁気記
録媒体を得る。
【比較例3】 実施例1において、BET比表面積120m2/gのカーボンブラ
ックを用いず、BET比表面積25m2/gのカーボンブラック
を8重量部とする外は全く同様に行ない、磁気記録媒体
を得る。
【比較例4】 実施例1において、BET比表面積25m2/gのカーボンブラ
ックの代りにBET比表面積45m2/gのカーボンブラックを
用いる外は全く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【比較例5】 実施例1において、BET比表面積120m2/gのカーボンブラ
ックの代りにBET比表面積190m2/gのカーボンブラックを
用いる外は全く同様に行ない、磁気記録媒体を得る。
【特性】
上記各例の磁気記録媒体について、磁性層の表面電気抵
抗(Ω/sq)、動摩擦係数、中心線平均粗さRa(μ
m)、Y-S/N(dB)及びC-S/N(dB)を調べたので、その
結果を表に示す。 尚、動摩擦係数は、磁性層表面と走行路にあるガイドピ
ンのクロムメッキ面との間に働くものを示し、中心線平
均粗さRaはカットオフ0.08mmで測定したものであり、
又、Y-S/N及びC-S/Nは、日本ビクター(株)製のBR7000
型ビデオテープレコーダを用いて記録再生したものをシ
バソク社製ノイズメータで測定したものである。 これによれば、すなわち実施例1〜3及び比較例1のデ
ータから、磁性粉中のFe++の量によって磁性層表面の電
気抵抗が大きく変わることが窺える。すなわち、磁性層
中のカーボンブラックが同じであっても、磁性粉中のFe
++の多い方が表面電気抵抗は小さくなり、そして表面電
気抵抗は5×109Ω/sq以下であることが求められている
ことから、Fe++は約4.5重量%以上であることが大事で
ある。 又、比較例2及び比較例4のデータから窺えるように、
Fe++が4.5重量%以上含まれる磁性粉と所定量のカーボ
ンブラックが含まれていても、BET比表面積が小さな値
のカーボンブラックが含まれていない場合には、動摩擦
係数が大きく、走行性が悪い。 又、比較例3のデータから窺えるように、Fe++が4.5重
量%以上含まれる磁性粉と所定量のカーボンブラックが
含まれていても、BET比表面積が適度に大きな値のカー
ボンブラックが含まれていない場合には、磁性層の表面
電気抵抗が大きく、これでは帯電によるドロップアウト
が引き起こされてしまう。 又、比較例5のデータから窺えるように、BET比表面積
が大きすぎる、例えば190m2/gといったカーボンブラッ
クを含ませたのでは、このカーボンブラックの分散性が
悪く、カーボンブラックの凝集塊が出来ていることから
磁性層表面の平滑性が悪く、Y-S/N及びC-S/N等の電磁変
換特性が低下し、又、動摩擦係数が大きく、走行性が悪
い。 これに対して、磁性層中に含ませるカーボンブラックと
してBET比表面積が40m2/g以下のカーボンブラックと、B
ET比表面積が70〜140m2/gのカーボンブラックとを用
い、かつ、磁性粉中におけるFe++が4.5重量%以上含有
される酸化鉄粉系の磁性粉が用いられた場合には、実施
例1〜6のデータに示される如く、表面電気抵抗が小さ
く、従って静電気の帯電が起きにくいからドロップアウ
トは起きにくい。又、動摩擦係数は小さく、走行性が良
いものであり、さらにはカーボンブラックの分散不良が
ないから、磁性層の表面平滑性は良く、Y-S/N及びC-S/N
等の電磁変換特性も優れている。
【効果】
本発明に係る磁気記録媒体は、磁性粉中におけるFe++
約4.5Wt%以上の酸化鉄粉系の磁性粉と、BET比表面積が
約40m2/g以下のカーボンブラックと、BET比表面積が約7
0〜140m2/gのカーボンブラックとを含む磁性層を、支持
体上に設けたので、BET比表面積が大きな値のカーボン
ブラックを用いなくても表面電気抵抗が小さなものとな
り、従って静電気が帯電しにくいのでドロップアウトが
引き起こされにくく、又、表面平滑性が良いことからY-
S/N及びC-S/N等の電磁変換特性にも優れており、又、動
摩擦係数が小さくて走行性が良い等の特長を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 純一 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3―12 日 本ビクター株式会社内 (72)発明者 徳井 健二 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3―12 日 本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−115024(JP,A) 特開 昭57−200934(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性粉中におけるFe++が約4.5〜20wt%の
    酸化鉄粉系の磁性粉と、BET比表面積が約5〜40m2/gの
    カーボンブラックと、BET比表面積が約70〜140m2/gのカ
    ーボンブラックとを含む磁性層を、支持体上に設けたこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
JP62146225A 1987-06-13 1987-06-13 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH0677316B2 (ja)

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JPS63311623A JPS63311623A (ja) 1988-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5242363A (en) * 1975-09-30 1977-04-01 Toshiba Corp Attaching method for fluorescent substance
JPS57200934A (en) * 1981-06-02 1982-12-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording medium
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JPS60115024A (ja) * 1983-11-25 1985-06-21 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体およびその製造方法

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