JPH0678925A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0678925A
JPH0678925A JP23805892A JP23805892A JPH0678925A JP H0678925 A JPH0678925 A JP H0678925A JP 23805892 A JP23805892 A JP 23805892A JP 23805892 A JP23805892 A JP 23805892A JP H0678925 A JPH0678925 A JP H0678925A
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武史 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、伝達性や記録性等の客観性を有し
た血流の3次元的な情報をリアルタイムで得ることがで
きる超音波診断装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る超音波診断装置は、被検体内の
所望の3次元空間に対して超音波ビームスキャンを行な
い、前記3次元空間内の移動体からのエコー信号とその
エコー信号の前記3次元空間における位置情報を得る手
段と、前記エコー信号に基づいて前記移動体の移動情報
を得、その移動情報と前記位置情報とから前記移動体の
移動情報の3次元分布を得、前記超音波ビームスキャン
を行うごとに前記3次元分布を更新し、その3次元分布
に対して複数の方向に投影し複数の2次元像を得る3次
元ディジタルスキャンコンバータ8、前記複数の2次元
像を所定の順番でリアルタイムに表示する3次元表示系
10とを具備することを特徴とする。 【効果】 リアルタイムで3次元超音波診断画像を見る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓内あるいは血管内
の血流速の空間的拡がりを表示するいわゆるカラーフロ
ーマッピング(CFM)法を備えた超音波診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】心臓内あるいは血管内の血流の情報を2
次元的拡がりの画像(以下「血流画像」と称する)を得
る方法、いわゆるカラーフローマッピング(CFM)法
は、超音波のドップラ効果を利用するものである。即
ち、生体内に送信された超音波ビームが移動反射体(血
球)により反射されると、その反射波の周波数(受信周
波数)は送信周波数に比し血球の移動速度に応じて偏移
する効果(ドップラ効果)を利用し、その偏移周波数
(ドップラ信号)の分布、すなわち空間的拡がりを有す
る血流画像を得るものである。
【0003】通常、血管は生体内において縦横に、即ち
3次元的に存在している。しかし、血流画像は、超音波
ビームの走査平面に応じた2次元像である。そこで、3
次元的に存在している血管の血流についてはその一部、
即ちその走査平面に交差する部分の血流のみが断片的に
表示されるにすぎず、その血管の広範囲にわたる血流全
体の様子を1枚の血流画像では認識することができなか
った。そのため、その血管の血流全体の様子を次のよう
な方法を用いて認識していた。
【0004】すなわち、超音波プローブの向きを変えた
り、生体に対する超音波プローブの接触位置を移動する
ことにより、その走査平面を変え、互いに走査範囲の異
なる複数の血流画像を得、診断者がそれらの血流画像を
個々に見ながら血流全体の様子を類推していた。しかし
この方法には次のような問題がある。
【0005】(1)血流全体の様子を類推するために
は、診断者は十分な解剖学的知識および非常な熟練が要
求される上、その血流全体の様子の認識の程度はその診
断者本人の解剖学的知識および熟練の程度に非常に左右
されてしまう。
【0006】(2)診断者が得ている解剖学的知識は主
に正常時(健常時)に関する知識であるために、その解
剖学的知識の範囲外である異常部分についての類推は困
難である。
【0007】(3)血流全体の様子を類推するために
は、複数の血流画像各々が生体のどの位置に、且つどの
ような方向に超音波プローブを接触させて得た画像であ
るか、を知っておく必要がある。しかし、その位置およ
び方向を把握しているのは実際に超音波プローブの操作
に携わった操作者(診断者)本人だけであり、その本人
以外の者が複数の血流画像を見たとしてもその本人以外
の者は前記位置および方向を把握していないために血流
全体の様子を類推することは困難である。また複数の血
流画像をビデオテープ等に記憶させておき、後日その本
人がその複数の血流画像を見たとしても、はたしてその
複数の血流画像を得た時に類推した血流全体の様子を正
確に再現できるかどうかは疑問である。
【0008】(4)上記(3)の内容に関連して、血流
全体の様子は、超音波プローブの操作に携わった操作者
(診断者)本人の頭の中で複数の血流画像を基に類推さ
れたものであるため、その本人が第三者に血流全体の様
子を伝達することは非常に難しい。
【0009】以上のように、従来の血流全体の様子を認
識する手段には、伝達性や記録性等の客観性がなかっ
た。そのため、客観性を有する血流全体の様子を認識す
る手段の開発が待望されている。
【0010】一方、現在用いられている血管の3次元表
示方法は次のような方法がある。即ち、X線CT装置や
磁気共鳴イメージング(MRI)装置等の画像収集装置
における関心部の表面表示法やボリュームレンダリング
(volume rendering)による3次元表示法、また2焦点
を有するX線撮影装置においてカテーテルを用いて血管
内に造影剤を注入しその造影剤の存在部分(血管)だけ
の左右両眼用の2種の画像を得、その2種の画像をステ
レオ表示する方法、さらにMRアンギオにおける血管の
回転表示法などがある。しかしいずれの方法によって
も、血管の存在情報を得るのみであり、血流の情報を得
ることは出来ない。
【0011】また、2次元像を得る超音波診断装置にお
いて、超音波プローブの向きを変えたり、生体に対する
超音波プローブの接触位置を移動することにより、その
走査平面を変え、このときの超音波プローブの位置を検
出すると共に互いに走査範囲の異なる複数の2次元血流
画像を得、得られた複数の2次元血流画像から3次元画
像を得、これを3次元表示する方法が考えられている。
しかしながらこの方法においては超音波プローブの操作
を終えてから3次元表示が行われるので、所望の3次元
画像が得られなかった場合には診断をやり直さなければ
ならず、3次元血流画像をリアルタイムで見ることがで
きないといった欠点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の超音波診断装置においては、リアルタイムで伝達
性や記録性等の客観性を有した血流の3次元情報を得る
ことができなかった。そこで本発明は上記欠点を除去す
るものであり、リアルタイムで3次元画像を表示するこ
とが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被検体内の所望の3次元空間に対して超音
波ビームスキャンを行い、前記3次元空間内の移動体か
らのエコー信号とその移動体の前記3次元空間における
位置情報を得る手段と、前記エコー信号に基づいて前記
移動体の移動情報を得、その移動情報の前記3次元空間
に応じた3次元分布を前記位置情報に基づいて得る手段
と、前記超音波ビームスキャンを行うごとに前記3次元
分布を更新する手段と、その3次元分布に対して複数の
方向に投影し、複数の2次元像を得る手段と、前記複数
の2次元像を所定の順番でリアルタイムに連続表示し3
次元画像を得る手段とを備えることを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明によれば、被検体内の所望の3次元空間
に対して超音波ビームスキャンをして得た移動体からの
エコー信号に応じたその移動体の移動情報と、その移動
情報の前記3次元空間における位置情報とから前記移動
体の移動情報の3次元分布を得、前記超音波ビームスキ
ャンを行うごとに前記3次元分布を更新し、その3次元
分布に対して複数の方向から投影して得た複数の2次元
像を所定の順番でリアルタイムに表示し、人間の「運動
視差」と呼ばれる視覚特性によって、血流全体の様子を
3次元的に認識することができる画像を得ることができ
る。以上のようにしてリアルタイムに3次元画像を得る
こができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら第1の実施例を説
明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例に係る超音波
診断装置の概略的な構成を示すブロック図である。超音
波プローブのスキャン方式にはリニア走査、セクタ走査
等があり、またスキャン手段には手動走査、機械走査、
電子走査があり、いずれを採用してもよいがここではセ
クタ電子走査法を採用しているものとして以下説明す
る。
【0017】図1に示し第1の実施例に係る超音波診断
装置は、システムコントローラ13をシステム全体の制
御中枢として、位置検出回路1、超音波プローブ2、送
信系3、受信系4、Bモード処理系5、カラーフローマ
ッピング(CFM)処理系6、ディジタルスキャンコン
バータ(DSC)7、3次元ディジタルスキャンコンバ
ータ(3D−DSC)8、2次元表示系9、3次元表示
系10、操作スイッチ12を具備している。
【0018】超音波プローブ2は、複数の圧電振動子を
並設してなり、送信系3により送信駆動されると、超音
波パルスを被検体Pに送波し、被検体Pで流動する血流
によるドプラ偏移をともなうエコー信号を受信する。こ
の超音波プローブ2の走査方式は前述したようにセクタ
電子走査法であるので、走査面は扇状の2次元的に拡が
った平面である。ここで1走査面から得たエコー信号を
走査データと称するものとする。この超音波プローブ2
は、図3に示すように被検体Pの体表面20に接触さ
れ、その走査面の方向を様々に変えられるようになって
いる。走査面の方向を変えることによって、被検体Pの
所望の3次元範囲(以下「実空間」と称する)内の複数
の走査データを得、この複数の走査データによって3次
元的拡がりを有するデータ(ボリュームデータ)が生成
される。ここで、その走査面の方向を変更するための超
音波プローブ2の操作は手動で行ってもよいし、機械的
手段により行ってもよい。本実施例ではこの超音波プロ
ーブ2の操作を手動で行うものとする。ここで複数の走
査データを得るための超音波プローブ2の操作を3次元
スキャンと称するものとする。
【0019】位置検出回路1は、走査面毎に超音波プロ
ーブ2の位置、走査面方向、具体的には図4に示した位
置x,y,zと角度θ、φ、ψ(以下「走査データ位置
情報」と称する)を検出し、この走査データ位置情報を
3D−DSC8へ供給する。この位置検出器の一例とし
て3次元位置検出アーム20の外観図を図5に示した。
アーム21の先端に超音波プローブ2が取り付けられて
いて、アーム21の数箇所(図中1軸、2軸、3軸、4
軸、5軸、6軸)がそれぞれ回転可能に接続されてお
り、その回転角により位置情報を得るようになってい
る。この走査データ位置情報は、CFM処理系6を介し
て得られる2次元血流情報(以下「CFMデータ」と称
する)を、実空間に対応している3D−DSC8が有す
るX・Y・Z座標系の3次元メモリ範囲(以下「3次元
メモリ空間」と称する)に元の通りに分布させてボリュ
ームデータを生成する際のアドレスを算出するために用
いられることになるが、詳細は後述する。
【0020】送信系3は、パルス発生器3A、送信遅延
回路3B、パルサ3Cを備えている。この送信系3にお
いて、パルス発生器3Aはレートパルスを発生し、この
レートパルスを送信遅延回路3Bへ送出する。送信遅延
回路3Bは、パルス発生器3Aから受けたレートパルス
に対し、所定の方向へ超音波ビームを収束させるべく振
動子毎に所定の遅延時間を与え、この遅延レートパルス
をパルサ3Cへ送出する。パルサ3Cは、送信遅延回路
3Bから受けた遅延レートパルスに基づき超音波プロー
ブ2の各々の振動子を所定回数だけ繰り返し駆動する。
【0021】この超音波の送受波で得たエコー信号を受
ける受信系4は、プリアンプ4A、受信遅延回路4B、
加算器4Cを備えている。この受信系4において、プリ
アンプ4Aはエコー信号を所定のレベルまで増幅し、増
幅された信号を受信遅延回路4Bへ送出する。受信遅延
回路4Bは、プリアンプ4Aから受けた増幅後の信号に
対し送信遅延回路3Bで与えた遅延時間を元に戻すよう
な遅延時間を各振動子毎に与える。加算器4Cは、受信
遅延回路4Bを通した各振動子からの信号を加算合成す
る一方、その加算合成した信号をBモード処理系5とC
FM処理系6へそれぞれへ送出する。
【0022】Bモード処理系5は、対数増幅器5A、包
絡線検波回路5B、A/D変換器5Cを備えていて、シ
ステムコントローラ13の制御下で次のような処理を行
う。即ち、Bモード処理系5において、対数増幅器5A
は、受信系4の加算器4Cから受けた信号を対数増幅
し、包絡線検波回路5Bへ送出する。包絡線検波回路5
Bは、対数増幅器5Aの出力について包絡線を検波し、
この検波出力をA/D変換器5Cへ送出する。従ってA
/D変換器5Cにおいて包絡線検波回路5Bからの検波
出力をディジタル信号に変換し、Bモード像データとし
てDSC7へ出力することになる。
【0023】一方、CFM処理系6は、位相検波回路6
A、A/D変換器6B、MTI(Moving-Target-Indica
tor )フィルタ6C、自己相関器6D、演算部6Eを備
えていて、システムコントローラ13の制御下で次のよ
うな処理を行う。即ち、CFM処理系6において、移送
検波回路6Aは、受信系4の加算器4Cからの信号を受
けて、この信号について直交位相検波し、図示しないロ
ーパスフィルタにより高周波成分を除去してドップラ偏
移信号、即ち血流像のためのドップラ検波出力を得る。
このドップラ検波出力には血流情報以外に心臓の壁等の
ように動きの遅い物体からの不要な反射信号(クラッタ
成分)も含まれている。そこで、ドップラ検波出力をA
/D変換器6Bによりディジタル信号に変換し、MTI
フィルタ6Cを通す。ここで、MTIとは、レーダで使
用されている技術で、前述したようにMoviーng-Target-
Indicator の略であり、移動目標だけをドップラ効果を
利用して検出する方法である。従って、MTIフィルタ
6Cは、所定回数繰り返し送波したレートパルスにおけ
る同一ピクセル間の移送変化により血流の動きだけを検
出し、ドップラ検波出力からクラッタ成分を除去するこ
とになる。
【0024】自己相関器6Dは、このクラッタ成分を除
去した信号を2次元の多点数毎にリアルタイムで周波数
分析する。自己相関器6Dによる周波数分析の演算数
は、FFT(高速フーリエ変換)法における演算数より
非常に少ないものであり、そのためリアルタイム処理が
可能となった。演算部6Eはこの自己相関器6Dの出力
を受けるものであり、平均速度演算部、分散演算部、パ
ワー演算部を有している。この演算部6Eにおいて、平
均速度演算部は平均ドップラシフト周波数fdをもと
め、分散演算部は分散σ2 を求め、パワー演算部はトー
タルパワーTPを求める。なお、トータルパワーTPは
血流からの散乱エコーの強度に比例するがMTIフィル
タ6Cのカットオフ周波数以下に相当する移動物体から
のエコー成分が除かれている。この平均ドップラシフト
周波数fd、分散σ2 、トータルパワーTPからなるC
FMデータは走査データ毎に得られ、DSC7と3D−
DSC8へ出力される。ここで3D−DSC8へ供給さ
れるCFMデータについて説明する。このCFMデータ
は血流の有無、および血流方向に応じた次の3種類の値
(ボクセル値)からなる。即ち、血流がないことを表す
値「1」、血流方向がプローブに対して向かってくる方
向であることを表す値「2」、血流方向がプローブから
遠ざかる方向であることを表す値「3」である。DSC
7は、Bモード処理系6の出力とCFM処理系6から入
力した各画像データを後述するカラーモニタ9Cの走査
方式に応じて表示系9へ出力する。
【0025】3D−DSC8は、CFM処理系6の出力
を受けるものであり、3次元スキャンにより得た複数の
CFMデータを3次元メモリ空間内に分布させボリュー
ムデータを生成し、そのボリュームデータを用いて複数
の投影方向からの複数の投影像(2次元像)データを作
成し、その複数の投影像データを所定の順序で3次元表
示系10へ供給する。
【0026】図2は3D−DSC8の構成を示すブロッ
ク図である。3D−DSC8は、図2に示したように、
ボリュームメモリ(VM)8A、アドレスコントローラ
8B、最大値フィルタ8C、中間バッファ8D、座標回
転部8E、Zバッファアルゴリズム部8F、投影像メモ
リ8G、3D−DSCコントローラ8Iを備えている。
3D−DSC8においてボリュームメモリ(VM)8A
は、実空間に対応している3次元メモリ空間を有してお
り、この3次元メモリ空間にCFM処理系6から入力す
る複数のCFMデータを分布させ、ボリュームデータを
生成する。なお、ボリュームデータは3次元スキャン開
始前にクリアしておく。3次元メモリ空間は微小な立体
画素である複数のボクセルを有している。CFMデータ
の分布はアドレスコントローラ8Bから供給される書込
アドレス信号に応じて行われる。アドレスコントローラ
8Bは、位置検出回路1から入力する走査データ位置情
報を入力し、その走査データ位置情報を主に用いてVM
8Aの3次元メモリ空間におけるCFMデータの書込ア
ドレスを算出し、その書込アドレスを適宜なタイミング
でVM8Aへ供給する。ここでもし3次元メモリ空間上
で同じアドレスのデータがあった場合(走査面が重なる
ような3次元スキャンを行った場合に発生する)には、
ボクセル値の大きい方を選択する。これはたとえ血管内
から得たデータであっても心臓の拍動の特定のタイミン
グ(拡張期)においてはそのデータはドップラ成分を含
まない場合、すなわち前述の血流なし「1」とされてし
まう場合(ドップラ消失)がある。このドップラ消失を
極力防ぐために値の大きいデータを選択する。
【0027】最大値フィルタ8Cは、いわゆる補間回路
である。即ち、3次元メモリ空間において3次元スキャ
ン範囲内であるにもかかわらず、データが供給されない
点(補間点)のボクセルデータを補間するものである。
この補間はN×N×Nのフィールド内においてコンボリ
ューションにより行われる。ただしNはこのフィールド
に含まれる補間点数より大きく設定される。この補間処
理は次のように行われる。ここで補間点の3次元メモリ
空間における座標を仮にvm(x,y,z) とすると、前記フィ
ールドに含まれるボクセルデータの座標範囲はvm(x-i,y
-j,z-k) である。ただし、−N/2≦i≦N/2、−N
/2≦j≦N/2、−N/2≦k≦N/2である。そし
て補間点vm(x,y,z) にvm(x-i,y-j,z-k) の中の最大ボク
セル値を当てはめる。最大値フィルタ8Cで補間された
ボリュームデータは中間バッファ8Dに供給される。中
間バッファ8Dは、VM8Aと同じ3次元メモリ空間を
有しており、最大フィルタ8Cで補間されたボリューム
データVDを記憶する。
【0028】図6及び図7は複数種類の投影像を得る動
作を模擬的に示した図である。次に図2、図6及び図7
を用いて本実施例の動作を説明する。座標回転部8Eと
Zバッファアルゴリズム部8Fは、中間バッファ8Dに
記憶されているボリュームデータVDから複数の投影方
向から得た複数の投影像データを得る。ここでボリュー
ムデータVDは座標回転部8Eにおいて操作者が指定す
るy軸と並行な投影回転軸ARの回りに矢印a4 の方向
に所定角度θd毎に回転する。ここで回転前の座標を
(x0 ,y0 ,z0 )とし、角度θd回転後の座標を
(x,y,z)とすると、それらの関係は次のようにな
る。 x0 =x・cos θd+z・sin θd …(1) y0 =y …(2) z0 =x・(−sin θd)+z・cos θd …(3) この関係に基づいてボリュームデータVDを角度θd毎
に回転させる。
【0029】Zバッファアルゴリズム部8Fは、ボリュ
ームデータVDが角度θd回転する毎に投影像を作成す
る。投影方法は図6に示したように、3次元メモリ空間
内の所定の位置、ここではz軸上のプラス側に固定した
点(視点)VPから投影面SFを介してボリュームデー
タVDのxy面に向かって多数の投影光線(レイ)を規
定し、各レイ毎にそのレイ上に存在する特定のボクセル
データを抽出する。抽出するボクセルデータは次のよう
に特定される。レイ上のボクセルデータがすべて3次元
スキャン範囲外である場合、即ち、ボクセル値がゼロの
ままである場合にはそのレイに関する投影像上のピクセ
ル値を「0」とする。このピクセル値「0」の部分は表
示に際して例えば緑で表示されることになる。次に視点
VP側からxy面に向かってレイ上のボクセルデータの
ボクセル値を順にみたとして、最初に現れる「2」また
は「3」のボクセル値を有するボクセルデータを抽出
し、そのボクセル値をこのレイに関する投影像上のピク
セル値とする。レイ上のボクセルデータに「2」または
「3」が1個もない場合であって「1」がある場合は
「1」をこのレイに関する投影像上のピクセル値とす
る。これらのピクセル値「1」、「2」、「3」は表示
に際しては、それぞれ黒、赤、青で表示されることにな
る。
【0030】さらにZバッファアルゴリズム部8Fは、
視点VPからのz軸方向に関する距離に応じてその投影
像に明るさ値(輝度値)を与える。この輝度値を与える
ことによってモニタ上で遠近感を表現することができ
る。ここで、3次元メモリ空間で取り得る各x,y,z
軸上の座標範囲が−126から126であるとし、投影
像上の或るピクセルの座標を(xa,ya,za)であるとす
る。そのピクセル値が「0」および「1」である場合、
そのピクセルに関しては輝度値は与えない。またそのピ
クセル値が「2」である場合、zaに128を加え、その
値をそのピクセルに関するピクセル値とするそのピクセ
ルの値が「3」のばあい、zaに384を加え、その値を
そのピクセルに関するピクセル値とする。すなわちZバ
ッファアルゴリズム部8Fからの出力は「0」、
「1」、「2〜254」、「258〜510」のいずれ
かの値となる。
【0031】投影メモリ8Gは、複数のプレーンメモリ
(PM)8G1 、8G2 …8Gm を有している。各プレ
ーンメモリが記憶する投影像データは予め決まってい
て、例えばプレーンメモリ8G1 は最初に得た投影像G
1 を記憶し、プレーンメモリ8G2 は次に得た投影像G
2 を記憶し、以下同様に投影像を得た順番に従ってプレ
ーンメモリに記憶される。出力に際してはプレーンメモ
リ8G1 に記憶されている投影像G1 を出力し、次にプ
レーンメモリ8G2 に記憶されている投影像G2を出力
し、以下同様にプレーンメモリ8Gm まで順番に連続的
に出力する。この連続的な出力動作は3D−DSCコン
トローラ8Iの制御下、操作者が終了指定するまで繰り
返し行われる。投影メモリ8Gからの出力は操作者が操
作スイッチ12から指示することによって、様々に変化
させることができる。この出力の変化は、例えば所望の
投影像で停止させたり、出力間隔を変化させ表示スピー
ドを変化させたり、所望部の拡大、縮小させたり等であ
る。
【0032】2次元表示系9は、DSC7から供給され
るCFM像データあるいはBモード像データを表示す
る。3次元表示系10は、3D−DSC8から供給され
る投影像データにカラー処理を施し、表示する。3次元
表示系10は、カラー処理回路10A、D/A変換器1
0B、カラーモニタ10Cを備えている。カラー処理回
路10Aは、投影像データの各ピクセル値に応じて色
相、輝度を与える。
【0033】D/A変換器10Bは、カラー処理回路1
0Aからの出力をアナログ変換し、カラーモニタ10C
は投影像データを表示する。カラーモニタ9Cには従来
のBモードあるいはCFM像が表示され、カラーモニタ
10Cには投影像がそれぞれリアルタイムで同時に表示
される。カラー処理回路10Aの処理形式ここではRG
B形式を用いるものとする。もちろん他の形式を用いて
もよい。3D−DSC8から供給される投影像データの
各ピクセル値は前述したように血流の状態によって4種
類に分類されており、さらに血流がある部分のピクセル
値は視点からの距離に応じて一定の範囲を有している。
ピクセル値の種類によって色相が決定され、ピクセル値
の大きさによって輝度が決定される。すなわちピクセル
値が「0」の場合には緑、「1」の場合には黒、「2〜
254」の場合には赤、「258〜510」の場合には
青となるようにR(赤)信号、G(緑)信号、B(青)
信号を割付け、さらにピクセル値が「2〜254」の範
囲のいずれかである場合には、ピクセル値「254」で
最大輝度、ピクセル値「2」で最小輝度となるように各
ピクセルの輝度を設定する。また、ピクセル値が「25
8〜510」の範囲のいずれかである場合も同様に「5
10」で最大輝度、ピクセル値「258」で最小輝度と
なるように各ピクセルの輝度を設定する。次に以上のよ
うに構成された本実施例装置の動作について説明する。
【0034】図3は3次元スキャンの一例を示す図であ
る。一点鎖線は複数の走査データの操作方向を示してい
る。図3に示したように超音波プローブ2を被検体Pの
体表面20に接触させ、その接触点(超音波放射点P0
)を変えずに、矢印a1,a2,a3 で示す方向に傾かせ
あるいは回転させながら3次元スキャンを行う。ここで
超音波プローブ2の矢印a1 の方向への傾きを角度θで
表し、同様に矢印a2 の方向への傾きを角度φで表し、
矢印a3 の方向への回転を角度ψで表すものとする。ま
た1走査面の最も端のラスタと各ラスタとのなす角(超
音波ビームの拡がり角度)はωで表すものとする。
【0035】この3次元スキャンによって被検体Pの所
望の実空間(3次元空間)内の3次元スキャン範囲から
のエコー信号を得ることができる。ここで心臓の拍動の
影響を軽減するために、心臓の拍動周期に応じて走査す
るようにしてもよい。このエコー信号は受信系4を介し
て、Bモード処理系5およびCFM処理系6に供給さ
れ、各走査面毎にBモード像およびCFM象が得られ
る。Bモード像データおよびCFMデータはDSC7に
送られ、さらにCFMデータは3D−DSC8に送られ
る。
【0036】3次元スキャンで得られる全てのCFMデ
ータ(1走査面に対して1CFMデータが対応する)
は、3D−DSC8に供給される。図4は3D−DSC
8の3次元メモリ空間SVにおけるCFMデータの分布
の様子を示した図である。超音波プローブ2の位置およ
び回転角度、即ち走査データ位置情報(位置x,y,z
及び角度θ、φ、ψ)は、各走査面毎に位置検出回路1
で検出され、3D−DSC8のアドレスコントローラ8
Bへ供給される。3次元メモリ空間SV上で角度θは3
次元メモリ空間SVのy軸と走査面の中心線CLとのな
す角度であり、角度φはx軸と走査面の中心線CLとの
なす角度であり、角度φは走査面の回転角度である。こ
れらの角度情報により3次元メモリ空間SVにおける走
査面の範囲が確定され、さらに各ラスタの振り角ωと走
査面内の各点の深度と超音波放射点P0 の3次元メモリ
空間SV上の座標とによりCFMデータの各点毎の3次
元メモリ空間SV上におけるアドレスが得られる。
【0037】CFMデータは、CFM処理系6より逐一
送られてきて、その時の位置データに基づいてアドレス
コントローラ8BによりボリュームメモリVM上の所定
の位置に格納される。ボリュームデータは最大値フィル
タ8Cを介することによって補間され、中間バッファ8
Dに記憶される。このボリュームデータVDを用いて複
数の投影像データを得る。ここで投影像の作成動作は投
影回転軸の位置、視点の位置、角度θd の設定を待って
開始される。この設定は操作スイッチ12から入力され
る。この投影回転軸の位置や、視点の位置の設定を変え
ることにより、様々な方向からの投影像を得、表示させ
ることができる。
【0038】図6及び図7は複数の投影像データの作成
動作を示す図である。ボリュームデータVDは座標回転
部8Eでy軸と平行な投影回転軸ARの回りを矢印a4
の方向に角度θd 毎に回転し、Zバッファアルゴリズム
部8Fで3次元メモリ空間SV内の投影面SF上に視点
VPに基づいて投影され、さらにその投影像に視点VP
からのz軸方向の距離に応じた情報が付加される。この
情報は表示のときの輝度に対応する情報である。この角
度θd は11.25度程度に設定することが望ましく、
この場合ボリュームデータVDが1回転する間に32枚
の投影像を得ることができる。ここでボリュームデータ
VDの回転角度が角度θd の時に得た投影像データをG
1 とし、角度2θd の時に得た投影像データをG2 と
し、角度32θd の時に得た投影像データをG32とする
と、各投影像データG1 ,G2 …G32は投影メモリ8G
を介して、まず投影像データG1 が出力され、次いでG
2 が出力され、G32まで操作者が指定する時間間隔で連
続的に出力され表示される。この時間間隔を32種類の
投影像を一通り表示するのに要する時間が1秒となるよ
うに設定すれば32種類の投影像は非常にスムーズに回
転するアニメーション映像のように表示することができ
る。
【0039】図7は複数の投影像の連続表示について示
した概念図である。図7においては説明の便宜上4種類
の投影像を得るものとする。また図7に示した矢印Q1,
Q2,Q3,Q4 それぞれは投影像G1,G2,G3,G4 を得る
際の投影方向に対応している。またボリュームデータV
Dは図示したような3次元的に配置された血管Pa,P
bに関するデータであり、血管Pa,Pbそれぞれの血
流方向は矢印Sa,Sbで示す方向であるとする。投影
像G1,G2,G3,G4 は、ボリュームデータVDを回転さ
せ、投影方向を変えながら所定の角度θd 、ここでは9
0度毎に得られる。投影像G1,G2,G3,G4 は輝度情報
が付加されることから表示の際には、手前部分は明る
く、後方部分は暗く表示されるように、遠近感を持って
表示される。また血管Pa,Pbの血流方向が逆である
ことから、血流像Pb´は例えば赤で、血流像Pa´は
青で表示される。その他に血流のない部分は黒で、スキ
ャン範囲外の部分は緑で表示される。この投影像G1,G
2,G3,G4 を、G1,G2,G3,G4 の順番で連続的に表示
する。この連続的な表示によって、診断者はあたかも血
管の3次元模型が回転しているように認識することがで
きる。その結果血管Pa,Pbの血流の3次元的な状態
を診断者が類推することなく認識することができ、また
類推する必要がないことから第三者に容易に伝達するこ
とができ、さらに回転の様子をアニメーション映像とし
て記録することも可能である。なお図7においてQ5の
方向から見た投影像はG5のようになる。
【0040】以上説明した本実施例装置の動作は、CF
Mデータの入力とは独立に非常に高速で行なわれるの
で、3次元スキャンが終了しない時点から、、回転投影
像による3次元表示が行なわれる。3次元スキャンの最
初の頃は、全体の1部しか見えないが、3次元スキャン
を行うにつれて、3次元空間の全体像が見えてくる。
【0041】なお、現在スキャンしている断層像はカラ
ーモニタ9Cで常にリアルタイムで表示されている。3
次元表示は、カラーモニタ10Cで表示される。操作者
は2つのモニタを見ながら最適な3次元画像が得られる
ようにプローブの動きを調整することができる。
【0042】もし、操作者が途中で所望の3次元画像が
得られないと判断した場合には、操作スイッチ12より
3次元スキャンを中断し、最初からやり直しをすること
ができる。
【0043】また、操作スイッチ12には、フリーズス
イッチが備えられていて、このフリーズスイッチをオン
にするとスキャンが停止され、画像がその時点で保持さ
れる。本実施例においては、3個のフリーズスイッチ
(FS1、FS2、FS3)が備えられている。これら
の3個のスイッチは、どれかが押されると他のスイッチ
は解除される。FS1がオンの場合には、スキャンが停
止されて2次元の画像及び3次元の画像がその時点で保
持される。保持された3次元画像は回転表示される。F
S2がオンの場合には、3次元画像だけが保持され、ス
キャンは続行され最新の2次元画像が表示される。FS
3がオンの場合には、2次元画像、3次元画像とも最新
の画像が表示される 次に、これらのフリーズスイッチの使用方法について説
明する。
【0044】最初に、FS2を押して3次元画像のみを
フリーズする。次に、操作パネル12に設けられた図示
しない3次元画像クリアスイッチを押して3次元画像を
初期化する。2次元画像を観察しながら3次元スキャン
の範囲を決定して、最初のスキャン位置にプローブを持
ってくる。そこで、FS1を押して、リアルタイムの2
次元画像とリアルタイムの3次元画像を観察しながら3
次元スキャンを行う。3次元スキャンが終了した時点
で、FS2を押して3次元画像をフリーズする。そし
て、3次元画像で全体を観察するが、3次元画像だけで
は詳細な部分が観察しにくい場合がある。そこで、フリ
ーズした3次元画像を観察しながら、さらに超音波プロ
ーブを動かしてリアルタイムの2次元画像によって詳細
を観察することができる。
【0045】さらに、3次元画像が部分的に不足してい
たり不鮮明な場合においては、臓器が動かないとすれ
ば、一度作成した3次元画像にスキャンを追加すること
も可能である。FS2を押して3次元画像をフリーズす
る。そして、3次元画像を観察してそれが不十分な場合
には、リアルタイムの2次元画像とフリーズした3次元
画像を観察しながら、超音波プローブを補充したい位置
に動かす。そこで、FS3を押すとそれ以降のスキャン
画像が3次元画像に追加されて、リアルタイムで3次元
画像を表示することができる。追加の3次元スキャンが
終了したらFS1又はFS2を押して3次元画像をフリ
ーズする。
【0046】また、FS2を押した状態の場合に、3次
元画像の上に現在スキャンしている平面、即ち2次元画
像の面を、マーカなどで3次元画像の上に表示するよう
にしてもよい。
【0047】また、FS1を押すと2次元画像と3次元
画像の両方がフリーズされる。その場合に、従来の超音
波診断装置と同様に、フリーズした時点から時間的に前
の2次元画像が一定枚数、例えば64枚が記憶されてい
る。それらの画像は画像選択スイッチを操作することに
よって任意の画像を表示することができる。従って、3
次元画像を観察しながら、既にスキャンした2次元画像
も観察することができる。その場合には、現在表示して
いる2次元画像の面を、マーカ等で3次元画像の上に表
示するようにしてもよい。
【0048】また、スキャンした2次元画像の全てを用
いて3次元画像を作成しているが、心電図の特定の信号
に同期した2次元画像のみを用いて3次元画像を作成す
るようにしてもよい。この場合は、リアルタイムの3次
元画像を観察しながらプローブの移動速度を調節して3
次元スキャンを行うようにする。こうすれば心臓などの
早い動きの臓器もリアルタイムで3次元画像を観察する
ことができる。
【0049】また、2次元画像から3次元画像を作成す
る場合に3次元メモリ空間上で同じアドレスがあった場
合(スキャン面が部分的に重なる場合)にはボクセル値
が大きい方を選択するようにしている。これは心臓の拍
動などによるドプラ消失を防ぐためである。そこでプロ
ーブを遅く動かして3次元スキャンを行えば同一の面を
複数回スキャンするのでドプラ消失が防げる。しかしな
がら、その半面ノイズ、アーチファクト、臓器の動きな
どによって、1度ボクセル値に大きい値が入るとそれが
消えなくなる場合が生じる。このため3次元スキャンを
長く行うと3次元画像にアーチファクトが多くなるとい
う問題が生じる。そこで、スキャン面に相当する3次元
メモリのボクセル値にリカーシィブフィルタを掛けて、
古い情報を順次消去するようにしてもよい。リカーシィ
ブフィルタは例えば、表1に示すようにする。表1は、
3次元メモリの現在のボクセル値をスキャン画像のデー
タによって更新する場合の関係を示したものである。こ
れを実行するために、ボリュームメモリ8Aは各ボクセ
ルが2桁の数値を記憶できるようにする。さらに、メモ
リからの出力は下記の表2に示すような値を出力するよ
うにする。また、3次元メモリは初期状態では全て0が
入っているものとする。なお、表1、表2は1例であ
り、これに限定されることなく種々の変形が可能であ
る。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】以上説明した実施例においては、3次元表
示はTVモニタで行ったが、次に、3次元の表示方式が
異なる実施例を説明する。図8に本実施例の構成の1部
を示す。図8は図1に示す実施例の構成のうち3D−D
SC8と3次元表示系10をそれぞれ3D表示制御部8
0と3D表示装置90に置き換えたものである。従っ
て、図8に図示していない部分は図1と同じである。図
8と図1で同一の構成要素は同一の番号で示してある。
【0053】図9は、3次元表示制御部80の一構成例
を示している。ボリュームメモリ8Aにボクセル値を作
成するまでは、以上説明した実施例と同様である。3次
元アドレスコントローラ84には図示していない操作パ
ネルより、表示方向を示す回転角度、表示の中心を移動
させるための移動量、表示の大きさを決めるための拡大
/縮小率が入力される。3次元アドレスコントローラ8
4はこれらのデータから表示の3次元座標とボリューム
メモリ8Aに作成された3次元画像の座標との関係を計
算する。この計算は簡単なアフィン変換で求まる。3次
元アドレスコントローラ84は表示の3次元上の各点に
対応するボリュームメモリ8Aのアドレスを求めて、そ
のボクセル値を読出して、表示用3次元メモリ82に記
憶する
【0054】次に3D表示装置90について、図10に
示した概念図を参照して説明する。LED101を例え
ば128×128のマトリックスに配置してX,Y平面
を表す。LED101は1色でもよいし、複数色であっ
てもよい。このマトリックス全体をZ方向に、例えば1
0回/秒で往復運動をさせる。そうすると、ある時点に
おける1個のLEDの位置は3次元上の1点に存在す
る。3次元上の各点は1回の往復で2回対応するが、通
常は往路のみを利用し、復路は利用しない。従って、1
0回/秒毎に3次元上の各点が存在する。その点を3次
元画像のボクセル値に対応してLEDを点滅させれば3
次元画像を表示できる。1点についてみれば10回/秒
毎にしか点灯しないが、人間の目には残像効果があるの
で、連続した3次元画像に見える。
【0055】この3次元表示装置90はLEDの現在の
3次元座標に対応した表示用3次元メモリ82のボクセ
ル値を読出してLEDを点滅させる。その際に、図示し
ていない操作パネルより表示方法が指示され、それに基
づいた表示方式で表示する。表示方式は例えば表3に示
すようにボクセル値とLEDの点滅を対応させて表示す
る。
【0056】
【表3】 尚、本発明は以上説明した実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載されている要旨に変更がな
い限り、あらゆる変形が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、被
検体内の所望の3次元空間に対して超音波ビームスキャ
ンを行ない、このスキャンにより得た被検体内の移動体
からのエコー信号に応じたその移動体の移動情報と、そ
の移動情報の前記3次元空間における位置情報とから前
記移動体の移動情報の3次元分布を得、前記超音波ビー
ムスキャンを行うごとに前記3次元分布を更新し、その
3次元分布に対して複数の方向から得た複数の2次元像
を所定の順番でリアルタイムに表示することによって、
リアルタイムで血流全体の様子を3次元的に得ることが
でき、さらに伝達性や記録性等の客観性を有した画像を
リアルタイムで得ることができる超音波診断装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る超音波診断装置の概略的な
構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した3次元ディジタルスキャンコンバ
ータの概略的な構成を示すブロック図。
【図3】3次元スキャンの一例を示す図。
【図4】ボリュームデータの生成動作を説明する図。
【図5】3次元位置検出アームの外観図。
【図6】図4に示したボリュームデータから投影像を得
る動作を説明する図。
【図7】図6に示した動作を繰り返すことにより得られ
る複数の投影像による血流の3次元表示について説明す
る図。
【図8】3次元表示方式の異なる実施例の構成の一部を
示すブロック図。
【図9】3次元表示部80の構成を示すブロック図。
【図10】3次元表示装置90の概念図。
【符号の説明】
1 位置検出回路 2 超音波プローブ 3 送信系 4 受信系 5 Bモード処理系 6 カラーフローマッピング処理系 7 ディジタルスキャンコンバータ 8 3次元ディジタルスキャンコンバータ 9 2次元表示系 10 3次元表示系 12 操作スイッチ 13 システムコントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内の所望の3次元空間に対して超
    音波ビームスキャンを行い、前記3次元空間内の移動体
    からのエコー信号とその移動体の前記3次元空間におけ
    る位置情報を得る手段と、前記エコー信号に基づいて前
    記移動体の移動情報を得、その移動情報の前記3次元空
    間に応じた3次元分布を前記位置情報に基づいて得る手
    段と、前記超音波ビームスキャンを行うごとに前記3次
    元分布を更新する手段と、その3次元分布に対して複数
    の方向に投影し、複数の2次元像を得る手段と、前記複
    数の2次元像を所定の順番でリアルタイムに連続表示し
    3次元画像を得る手段とを具備することを特徴とする超
    音波診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体内の所望の3次元空間に対して超
    音波ビームスキャンを行い、前記3次元空間内の移動体
    からのエコー信号とその移動体の前記3次元空間におけ
    る位置情報を得る手段と、前記エコー信号に基づいてB
    モード像データを得る手段と、前記移動体の移動情報を
    得る手段と、前記Bモード像データと前記移動情報を入
    力し2次元画像として表示する2次元画像表示手段と、
    前記移動情報の前記3次元空間に応じた3次元分布を前
    記位置情報に基づいて得る手段と、前記超音波ビームス
    キャンを行うごとに前記3次元分布を更新する手段と、
    その3次元分布に対して複数の方向に投影し複数の2次
    元像を得る手段と、前記複数の2次元像を所定の順番で
    前記超音波ビームスキャンにより得られたものからリア
    ルタイムに連続表示し3次元画像を得る3次元画像表示
    手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記2次元画像表示手段又は3次元画像
    表示手段を制御して前記2次元画像又は前記3次元画像
    を所望の状態に保持する手段を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記3次元画像上に超音波ビームのスキ
    ャン平面を表示することを特徴とする請求項1乃至3記
    載いずれかの超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 心電図の特定の信号に同期したエコー信
    号を用いて3次元画像を作成することを特徴とする請求
    項1乃至4記載いずれかの超音波診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0627192A1 (en) 1993-06-04 1994-12-07 Shimadzu Corporation Method and apparatus for deducing bioelectric current sources
JPH08138077A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Hitachi Medical Corp 投影像の作成方法およびそのための装置
JP2003024279A (ja) * 2001-07-18 2003-01-28 Kowa Co 眼底画像取得表示装置
JP2006527054A (ja) * 2003-06-10 2006-11-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 三次元カラー超音波イメージングシステムのためのユーザインタフェース

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