JPH0679514U - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JPH0679514U
JPH0679514U JP2069493U JP2069493U JPH0679514U JP H0679514 U JPH0679514 U JP H0679514U JP 2069493 U JP2069493 U JP 2069493U JP 2069493 U JP2069493 U JP 2069493U JP H0679514 U JPH0679514 U JP H0679514U
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保二 金光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外観状態の良好な成形品を長時間連続的に生産
性よく成形することができる射出成形用金型を提供す
る。 【構成】突出し用ストリッパープレート13と固定側型
板21との接合部に、キャビティ5に連通する排気路6
と、排気路6から金型の外部に通じる排気溝7を設け
る。ランナーロックピン23とランナーストリッパープ
レート22との当接部に排気路8を設け、ランナースト
リッパープレート22と固定型取付け板4との当接部
に、排気路8から金型の外部に通じる排気溝9を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、外観状態の良好な有底容器等の成形品を射出成形するのに用いられ る射出成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、可動型と固定型との間に、成形すべき成形品の形状に対応するキャビテ ィが形成された射出成形用金型としては、例えば、日本プラスチック加工技術協 会、昭和61年7月1日発行の、「射出成形技術の基本と応用(上巻)第238 頁、第239頁に記載の如く、溶融樹脂の流路の末端となる可動型と固定型の接 合面に排出溝を設け、キャビティに溶融プラスチックを充填するとき、この排出 溝を通じてキャビティ内の空気又は揮発ガスが抜ける構造としたものが提案され ている。
【0003】 しかし、樹脂原料として、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETという )を用いて、有底容器等の成形品を射出成形する場合、溶融樹脂中に低分子量成 分からなる分解ガス成分が発生し易いため、上記の従来技術の如く、溶融樹脂の 流路の末端となる可動型と固定型の接合面に排出溝を設けることにより、溶融樹 脂の末端付近のキャビティの型面にガス成分が付着しにくくし、成形品の表面の 凹凸(以下、メラという)を発生させるのを一定時間防止することは可能である が、ゲート部付近にメラが発生し易い。
【0004】 このようなメラの発生は、ゲート部付近の型面を溶剤にて清掃することで一時 的に解消させることができるが、再度の連続成形により再発し、清掃の効果は次 第に短くなっていって、ついには、清掃のみではゲート部付近のメラの発生は解 消することができなくなるという問題点がある。 PET以外の樹脂を用いた場合にも、ゲート部付近の成形品の表面のメラの発 生現象がある他に、ゲート部付近の成形品の表面の着色現象や光沢の低下等の現 象として現れる。
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の如き従来の問題点を解消し、外観状態の良好な有底容器等の 成形品を長時間連続的に製造することができる射出成形用金型を提供することを 目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、可動型と固定型の間に、成形すべき成形品の形状に対応するキャビ ティが形成され、固定型は可動型に当接可能な固定側型板とランナーストリッパ ープレートからなり、ランナーストリッパープレートには射出成形機のノズルに 当接可能なスプルーが設けられ、ランナーストリッパープレートと固定側型板の 間にはスプルーに連設するランナーが設けられて固定側型板に設けられたゲート を介してキャビティに通じ、ランナーストリッパープレートにはゲートに近接す る位置でランナーに通じる貫通孔が設けられ、貫通孔にはランナーロックピンが ランナーに突出して嵌着された射出成形用金型であって、可動型と固定側型板と が当接するパーティング面にはキャビティから金型の外部に通じる排気路が設け られるとともに、ランナーロックピンと貫通孔の間にはランナーから金型の外部 に通じる排気路が設けられている射出成形用金型である。
【0006】 本考案において、成形品としては、例えば、肉厚が0.5〜2mm、全長が2 00mm以下の、減圧採血管等の有底容器、容器、カバー、ハウジング、引出し 、箱などが挙げられる。
【0007】 本考案において、樹脂としては、射出成形に用いられる樹脂が全て使用可能で あり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリロニト リル─ブタジエン─スチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド 等が挙げられる。
【0008】 本考案において、排気路が、可動型と固定側型以下とが当接するパーティング 面にはキャビティから金型の外部に通じるように設けられるともに、ランナーロ ックピンと貫通孔の間にランナーから金型の外部に通じるように設けられている 。
【0009】 本考案において、排気路としては、狭い間隙からなるものや、小さい孔径の連 通孔を有する多孔質部材(以下、多孔質部材という)からなるもの等が採用され る。 狭い間隙からなる排気路の間隙は、使用する成形用樹脂や成形条件等によって も異なるが、通常、0.01〜0.05mmが好ましい。
【0010】 狭い間隙からなる排気路の形状としては、例えば、角溝、丸溝等が挙げられる が、これらに限定されるものではない。 狭い間隙からなる排気路の長さは少なくとも1〜3mm確保されておれば十分 であり、その排気路より金型の外部に通じる間隔を広げた排気溝に連通させる如 くして、流動抵抗を少なくしても構わない。
【0011】 多孔質部材からなるものとしては、例えば、ステンレス等の金属材料やセラミ ック等の無機材料からなる粉体を焼結して巣状の小さな孔径を有する連通孔が形 成されたものや、同様の材料からなる微細径の線体を焼結して直線状の小さな孔 径を有する連通孔が形成されたもの等が挙げられる。 これらの連通孔の孔径は、使用する成形用樹脂や成形条件等によっても異なる が、通常、0.01〜0.05mmが好ましい。 多孔質部材の厚さ及び長さは、強度が保持できれば十分であり、特に限定され ない。
【0012】 まず、本考案の射出成形用金型の一例を図面を参照して説明する。 図1は、本考案の一例としての成形すべき採血管等の成形品を製造するための 射出成形用金型を示す一部切り欠き断面図である。
【0013】 射出成形用金型は、可動型1と固定型2からなる。 可動型1はコア11と受け板12と突出し用ストリッパープレート13とから なる。 尚、コア11と受け板12とは一体構造をなすものであってもよいし、又、コ ア11と受け板12と突出し用ストリッパープレート13が一体構造をなすもの であってもよい。
【0014】 コア11は先端部分と中央部分は細長い円柱とされ、先端部分は成形すべき成 形品の内表面を形成する部分とされ、その頂部は半球の凸球面とされている。コ ア11の中央部は、突出し用ストリッパープレート13に穿設された穴131中 に挿通されている。 尚、コアー11の先端部分は、その外表面が頂部にいくにつれて次第にすぼま る10/1000以下の抜きテーパー面とされていてもよい。
【0015】 コア11の基端部は、受け板12に穿設された穴121中に嵌合固定されてい る。コア11は受け板12を介して可動型取付け板3に固着されている。
【0016】 固定型2は固定側型板21とランナーストリッパープレート22とからなる。 ランナーストリッパープレート22には貫通孔223が設けられてランナー22 1に通じ、貫通孔223にはランナーロックピン23がランナー221に突出し て嵌着されている。 固定側型板21には、成形すべき有底容器の外周面を形成する貫通孔211と 、コア11の頂部の凸球面の最頂部に対応する位置にゲート212が設けられて いる。
【0017】 固定側型板21と固定型取付け板4との間に、ランナーストリッパープレート 22が設けられている。 ランナーストリッパープレート22には、ランナー221及びスプルー222 が設けられている。ランナー221に突き出るようにランナーロックピン23が 設けられており、成形後の開型時に、キャビティ5内の成形品からランナー22 1内の樹脂をゲート212にて離脱させる役割を果たす。
【0018】 型開き時、コア11と固定側型板21間、コア11と突出し用ストリッパープ レート13間、固定側型板21とランナーストリッパープレート22間が開き、 ランナーストリッパープレート22と固定型取付け板4間は圧力が解除され、フ リー状態とされる。
【0019】 型締め時、コア11の先端部、突出し用ストリッパープレート13、及び固定 側型板21の貫通孔211の各型面により、成形すべき有底容器を形成するキャ ビティ5が形成される。
【0020】 突出し用ストリッパープレート13と固定側型板21が当接するパーティンク 面51には、キャビティ5に連通する排気路6と、排気路6から金型の外部に通 じる排気溝7が設けられている。排気溝7の流路の間隙は排気路6よりも広くし て、流動抵抗を少なくなるようにしている。 尚、コア11の中央部と突出し用ストリッパープレート13の穴131との当 接部にも排気路6′が設けられ、受け板12と突出し用ストリッパープレート1 3との当接部に、排気路6′から金型の外部に通じる排気溝7′が設けられてい てもよい。
【0021】 ランナーロックピン23とランナーストリッパープレート22との当接部に排 気路8が設けられ、ランナーストリッパープレート22と固定型取付け板4との 当接部に、排気路8から金型の外部に通じる排気溝9が設けられている。排気溝 9の流路の間隙は排気路7よりも広くして、流動抵抗を少なくなるようにしてい る。
【0022】 そして、図示しない射出成形機より、スプルー222、ランナー221、ゲー ト212を経て、溶融樹脂をキャビティ5内に注入して、成形品を成形する。
【0023】 この際、キャビティ5内の分解ガス成分は排気路6、6′及び排気溝7、7′ を通じ、又、ランナー221内の分解ガス成分は排気路8及び排気溝9を通じて 、それぞれ、金型の外部に排気される。 これにより、キャビティ及びランナーの型面に分解ガス成分が付着するのを防 止することができるので、メラの発生のない外観の良好な成形品を連続的に射出 成形することができる。
【0024】
【作用】
本考案の射出成形用金型は、可動型と固定側型板とが当接するパーティング面 にはキャビティから金型の外部に通じる排気路が設けられるとともに、ランナー ロックピンと貫通孔の間にはランナーから金型の外部に通じる排気路が設けられ ていることにより、キャビティ及びランナーの型面に分解ガス成分が付着しにく くなり、メラが発生するまでの時間が延び、金型清掃時間間隔が延び、金型分解 掃除の回数を減少させることができ、メラの発生のない外観状態の良好な成形品 を長時間連続的に生産性よく成形することができる。
【0025】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明する。 実施例1 図1に示す如く、突出し用ストリッパープレート13と固定側型板21との接 合部には、キャビティ5に連通する排気路6と、排気路6から金型の外部に通じ る排気溝7が設けられ、ランナーロックピン23とランナーストリッパープレー ト22との当接部に排気路8が設けられ、ランナーストリッパープレート22と 固定型取付け板4との当接部に、排気路8から金型の外部に通じる排気溝9が設 けられている射出成形用金型(16本取り)を用い、日本製鋼所製J─220型 射出成形機を用い、樹脂としてポリエチレンテレフタレート(三井ペット社製、 商品名「J001」)を用い、樹脂温度300℃、サイクルタイム30秒にて、 図2に示す如き、外径(R1 )16.2mm、長さ(L1 )100mm、肉厚( D1 )1.1mmの試験管状の有底容器10の射出成形を行った。 その結果、有底容器の底部外表面のメラ発生までの時間(金型清掃時間間隔) は12時間であり、金型分解掃除を必要とする間隔は6ケ月であった。
【0026】 比較例1 排気路8と排気溝9が設けられていないこと以外は、実施例1と同様の射出成 形用金型を用いて、実施例1と同様の試験管状の有底容器の射出成形を行った。 その結果、有底容器の底部外表面のメラ発生までの時間(金型清掃時間間隔) は6時間であり、金型分解掃除を必要とする間隔は3ケ月であった。
【0027】 実施例2 可動型と固定型との間に、四角筒状の有底容器の形状に対応するキャビティが 形成されていること以外は、実施例1と同様の射出成形用金型(8本取り)を用 い、東芝機械社製L─1250型射出成形機を用い、樹脂としてポリカーボネー ト(帝人化成社製、商品名「L−1250」)を用い、樹脂温度310℃、サイ クルタイム45秒にて、図3に示す如き、外辺の長さ(R2 )22mm、長さ( L2 )75mm、肉厚(D2 )2mmの有底容器10′の射出成形を行った。 その結果、有底容器の底部外表面のメラ発生までの時間(金型清掃時間間隔) は24時間であり、金型分解掃除を必要とする間隔は12ケ月であった。
【0028】 比較例2 排気路8と排気溝9が設けられていないこと以外は、実施例2と同様の射出成 形用金型を用いて、実施例2と同様の四角筒状の有底容器の射出成形を行った。 その結果、有底容器の底部外表面のメラ発生までの時間(金型清掃時間間隔) は12時間であり、金型分解掃除を必要とする間隔は6ケ月であった。
【0029】
【考案の効果】
本考案の射出成形用金型は、上記の如き構成とされているので、メラの発生 のない外観状態の良好な成形品を長時間連続的に生産性よく成形することができ る。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の射出成形用金型の一例の一部切り欠き
断面図である。
【図2】本考案の射出成形用金型を用いて、成形した試
験管状の有底容器を示す断面図である。
【図3】本考案の射出成形用金型を用いて、成形した四
角筒状の有底容器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 可動型 2 固定型 3 移動型取付け板 4 固定型取付け板 5 キャビティ 6、8 排気路 7、9 排気溝 11 コアー 12 受け板 13 突出し用ストリッパープレート 21 固定側型板 22 ランナーストリッパープレート 23 ランナーロックピン 51 パーティング面 212 ゲート 221 ランナー 222 スプルー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動型と固定型の間に、成形すべき成形
    品の形状に対応するキャビティが形成され、固定型は可
    動型に当接可能な固定側型板とランナーストリッパープ
    レートからなり、ランナーストリッパープレートには射
    出成形機のノズルに当接可能なスプルーが設けられ、ラ
    ンナーストリッパープレートと固定側型板の間にはスプ
    ルーに連設するランナーが設けられて固定側型板に設け
    られたゲートを介してキャビティに通じ、ランナースト
    リッパープレートにはゲートに近接する位置でランナー
    に通じる貫通孔が設けられ、貫通孔にはランナーロック
    ピンがランナーに突出して嵌着された射出成形用金型で
    あって、可動型と固定側型板とが当接するパーティング
    面にはキャビティから金型の外部に通じる排気路が設け
    られるとともに、ランナーロックピンと貫通孔の間には
    ランナーから金型の外部に通じる排気路が設けられてい
    ることを特徴とする射出成形用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105329A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd ロックピンブッシュおよびランナーロックピンおよび射出成形金型
WO2018101433A1 (ja) * 2016-12-01 2018-06-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 金型装置、金型装置を用いた成形品の製造方法、および金型装置の製造方法

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JPWO2018101433A1 (ja) * 2016-12-01 2019-10-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 金型装置、金型装置を用いた成形品の製造方法、および金型装置の製造方法

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