JPH0680100U - クラッド容器 - Google Patents

クラッド容器

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JPH0680100U
JPH0680100U JP2112093U JP2112093U JPH0680100U JP H0680100 U JPH0680100 U JP H0680100U JP 2112093 U JP2112093 U JP 2112093U JP 2112093 U JP2112093 U JP 2112093U JP H0680100 U JPH0680100 U JP H0680100U
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JP
Japan
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flange
seat
clad
welded
retainer plate
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Application number
JP2112093U
Other languages
English (en)
Inventor
孝雄 野本
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化を受けてもフランジ座がフランジか
ら剥離せず、フランジ座の浮き上がり、等が生じること
がなく、かつ検査孔により接合箇所の健全性を安定して
正確に検査できるクラッド容器を提供する。 【構成】 炭素鋼2と耐食材1とのクラッド材からなる
クラッド容器3であって、フランジ7を有する炭素鋼の
外管4と、外管の内面に嵌め込まれた耐食材の内管5
と、内管の内端とクラッド容器の耐食材とを接続する内
面板6と、内管の外端に内周が溶接されフランジの表面
に密着して配置されたフランジ座12と、フランジの表
面に外周が溶接されたリング状の座押え板14とを備
え、フランジ座はその外周に薄肉の段付き部12aを有
し、座押え板はその内周に突起部14aを有し、フラン
ジ座の段付き部は座押え板の突起部と前記フランジとの
間に半径方向に摺動可能に挟持されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、耐食性容器に係わり、更に詳しくはクラッド容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油・化学プラント等には、塩酸、硫酸、テレフタル酸等の腐食性の強い流体 (以下、腐食性流体という)を収容するために、耐食性容器が多数用いられてい る。かかる耐食性容器には、図2に例示するように、例えばチタン等の耐食金属 1を耐食性の低い炭素鋼2の内面にクラッドしたクラッド容器3が用いられる。 クラッド加工は、クラッド材を母材(炭素鋼)に爆着、圧着、又は肉盛り溶接に より接合したものであり、クラッド材と母材の接合面がほぼ完全に一体化してお り、ムクの耐食金属と同等の耐食性能を有しかつ安価である特徴を有している。
【0003】 かかるクラッド容器には、内部に収容する腐食性流体の出し入れ、或いは腐食 性流体の温度、容積、等の計測、等のために複数のノズルが一般に設けられる。 かかるノズルは、寸法が種々であり、かつ内径が比較的小さいため、ノズル内面 を容器内面と同様にクラッド加工することは一般に困難である。そのため、従来 から、クラッド容器3のノズル部は、図3に例示するように、クラッド容器3の 炭素鋼2に溶接された外管4と、外管4の内面に嵌め込まれた耐食金属の内管5 と、内管5の内端をクラッド容器3の耐食金属1に接合する内面板6と、内管5 の外端を外管4のフランジ7に連結するフランジ座8とを備え、クラッド容器3 の内部に収容した腐食性流体が耐食性の低い炭素鋼2に接触しないようになって いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述したクラッド容器3の接合箇所、すなわち図3にAで示す、耐食金属1と 内面板6、内面板6と内管5、及び内管5とフランジ座8、の接合箇所は、それ ぞれ同一の金属同士の接合箇所であるため、TIG溶接等により溶接接合するこ とができ、耐食金属にほぼ匹敵する強度で水密に溶接接合されている。一方、フ ランジ座8とフランジ7との接合箇所(図3にBで示す)は、耐食金属1と炭素 鋼2の接合箇所であり、通常の溶接は非常に困難なため、従来から銀ろう付けに よる接合が行われている。
【0005】 しかし、耐食金属1と炭素鋼2とは熱膨張係数が大きく異なるため(例えば、 293〜800Kにおいて、チタンが9〜11×10-6であるのに対して、炭素 鋼12〜16×10-6)、温度変化により、銀ろう付けによる接合部分Bが剥離 する問題点があった。すなわち、耐食金属1と炭素鋼2の熱膨張係数の差Δαは 、例えば約4×10-6であり、200℃の温度差Δtで発生する熱応力σはE× Δα×Δt≒1×104 ×4×10-6×200=8Kg/mm2となり、銀ろうでは耐 えられない熱応力が発生する。このため、銀ろう付けによる接合部分Bが剥離し 、フランジ座8がフランジ7から浮き上がり、フランジ座8の平面度が低下し、 別のフランジ9との連結が困難になり、シール性能が悪化する問題点があった。
【0006】 また、クラッド容器3の外管4には、従来から半径方向に外管4を貫通する検 査孔10(テルテルホール)が設けられ、この検査孔10を通して不活性ガス、 腐食性流体、等を圧入又は吸い出すことにより、接合箇所Aの健全性を検査する ようになっていた。しかし、銀ろうの接合箇所Bが剥離すると、この剥離箇所か ら検査孔10を通る不活性ガス、腐食性流体、等が漏れてしまい、本来検査すべ き接合箇所Aの健全性を正確に検査できなくなる問題点があった。
【0007】 本考案はかかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本 考案の目的は、温度変化を受けてもフランジ座がフランジから剥離せず、従って フランジ座の浮き上がり、フランジ座の平面度の低下、シール性能の悪化、等が 生じないクラッド容器を提供することにある。更に、本考案の目的は、温度変化 を受けてもフランジ座がフランジから剥離せず、従って、検査孔により、接合箇 所Aの健全性を安定して正確に検査できるクラッド容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、炭素鋼と耐食金属とのクラッド材からなるクラッド容器であ って、該クラッド容器の炭素鋼に一端が溶接され他端にフランジを有する炭素鋼 の外管と、該外管の内面に嵌め込まれた耐食金属の内管と、該内管の内端に内周 が溶接され外周がクラッド容器の耐食金属に溶接されたリング状の内面板と、前 記内管の外端に内周が溶接され前記フランジの表面に密着して配置されたフラン ジ座と、前記フランジの表面に外周が溶接されたリング状の座押え板と、を備え 、前記フランジ座はその外周に薄肉の段付き部を有し、前記座押え板はその内周 に突起部を有し、前記フランジ座の段付き部は前記座押え板の突起部と前記フラ ンジとの間に半径方向に摺動可能に挟持されている、ことを特徴とするクラッド 容器が提供される。
【0009】 本考案の好ましい実施例によれば、前記外管は更に、外管を貫通する検査孔を 有しており、かつ前記フランジ座と座押え板は、フランジの表面から同一高さの シール面を有している。
【0010】
【作用】
本考案はフランジ座を座押え板を介して取り付けることにより熱膨張差を吸収 し、フランジ座の剥離を防止するものである。すなわち、上記本考案の構成によ れば、フランジの表面に外周が溶接されたリング状の座押え板を備えており、フ ランジ座の外周の薄肉の段付き部が、座押え板の内周の突起部と前記フランジと の間に半径方向に摺動可能に挟持されているので、耐食金属と炭素鋼の熱膨張係 数が大きく異なり、温度変化により耐食金属以上に炭素鋼が熱膨張しても、耐食 金属の段付き部と炭素鋼の突起部とが半径方向にわずかに摺動するのみであり、 大きい熱応力は発生しない。また、フランジ座の段付き部は座押え板の突起部と フランジとの間に挟持されているので、フランジ座がフランジから浮き上がるこ とはなく、フランジ座の平面度も低下しない。従って、別のフランジとの連結も 容易であり、シール性能も低下しない。
【0011】 更に、外管が外管を貫通する検査孔を有しており、かつフランジ座と座押え板 がフランジの表面から同一高さのシール面を有していれば、このシール面を介し て別のフランジと連結することにより、検査孔を通る不活性ガス、容器内流体、 等が漏れることがなく、検査孔により接合箇所Aの健全性を安定して正確に検査 することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の図に おいて、図2、図3に示した従来例と同一の部分には同一の符号を付して使用す る。 図1は、本考案によるクラッド容器の部分構成図である。この図において、本 考案によるクラッド容器3は、炭素鋼2と耐食金属1とのクラッド材からなるク ラッド容器である。耐食金属1は、例えばチタン、ニッケル等が良く、特にチタ ンが好ましい。クラッド材は、耐食金属1を炭素鋼2に爆着、圧着、又は肉盛り 溶接により接合することにより製作される。
【0013】 クラッド容器3は更に、クラッド容器3の炭素鋼2に一端が溶接され他端にフ ランジ7を有する炭素鋼の外管4と、外管4の内面に嵌め込まれた耐食金属の内 管5と、内管5の内端に内周が溶接され外周がクラッド容器3の耐食金属1に溶 接されたリング状の内面板6と、内管5の外端に内周が溶接されフランジ7の表 面に密着して配置されたフランジ座12と、フランジ7の表面に外周が溶接され たリング状の座押え板14とを備えている。クラッド容器3の耐食金属1と内面 板6、内面板6と内管5、及び内管5とフランジ座8、の接合箇所(図1にAで 示す)はそれぞれ、例えば同一の耐食金属(例えばチタン)の溶接棒を用いたT IG溶接により水密に溶接接合されている。また、座押え板14とフランジ7と の接合箇所(図1にCで示す)は、炭素鋼の溶接棒を用いたTIG溶接により水 密に溶接接合されている。
【0014】 フランジ座12はその外周に薄肉の段付き部12aを有している。フランジ座 12はリング状の平板であり、段付き部12aの薄肉部は均一の厚さに加工され ている。また、座押え板14はその内周に突起部14aを有する。この突起部1 4aは、突起部14aの下面が段付き部12aの上面に一致し、上面がフランジ 座12の上面と一致するようになっている。すなわち、フランジ座12と座押え 板14は、フランジの表面から同一高さのシール面12b、14bを有している 。更に、フランジ座12の段付き部12aの半径方向長さは、座押え板14の突 起部14aの半径方向長さよりも短い。これにより、フランジ座12の段付き部 12aは座押え板14の突起部14aとフランジ7との間に半径方向に摺動可能 に挟持されている。外管4は更に、従来例と同様に、外管4を貫通する検査孔1 0を有している。
【0015】 かかる構成のクラッド容器3は、以下のように組み立てられる。まず、炭素鋼 2と耐食金属1とのクラッド材からなるクラッド容器3の炭素鋼部分に他端にフ ランジ7を有する外管4の一端を溶接する。外管4には予め検査孔10を加工し ておくのが良い。次いで、フランジ座12が外端に溶接された内管5を外管4の 内面に嵌め込み、フランジ座12がフランジ7の表面に密着するように位置決め し、更にリング状の内面板6により、内管5の内端と内面板6の内周とを溶接し 、内面板6の外周とクラッド容器3の耐食金属1とを溶接する。次いで、フラン ジ座12の段付き部12aを座押え板14の突起部14aとフランジ7との間に 半径方向に摺動可能に挟持し、座押え板14の外周をフランジ7の表面に溶接す る。次いで、フランジ座12のシール面12bと座押え板14のシール面14b を、例えばフライス加工により同時加工する。かかる工程により、フランジ座1 2の段付き部12aを座押え板14の突起部14aとフランジ7との間に半径方 向に摺動可能に挟持することができ、かつフランジ座12と座押え板14のシー ル面12b、14bを、フランジの表面から同一高さに加工することができる。
【0016】 使用において、フランジ7と別のフランジ9との間にパッキン16を挟持し、 ボルト・ナット18により、フランジ7、9を結合する。パッキン16はシール 面12b、14bの両方を一体でシールできる大きさであるのがよい。かかる構 成により、フランジ座12と座押え板14の間から検査孔10を通る不活性ガス 、容器内流体、等が漏れるのを防止することができる。
【0017】 上述した本考案の構成によれば、フランジの表面に外周が溶接されたリング状 の座押え板を備えており、フランジ座の外周の薄肉の段付き部は、座押え板の内 周の突起部と前記フランジとの間に半径方向に摺動可能に挟持されているので、 耐食金属と炭素鋼の熱膨張係数が大きく異なり、温度変化により耐食金属以上に 炭素鋼が熱膨張しても、耐食金属の段付き部と炭素鋼の突起部とが半径方向にわ ずかに摺動するのみであり、大きい熱応力は発生しない。また、フランジ座の段 付き部は座押え板の突起部とフランジとの間に挟持されているので、フランジ座 がフランジから浮き上がることはなく、フランジ座の平面度も低下しない。従っ て、別のフランジとの連結も容易であり、シール性能も低下しない。
【0018】 更に、外管が外管を貫通する検査孔を有しており、かつフランジ座と座押え板 がフランジの表面から同一高さのシール面を有していれば、このシール面を介し て別のフランジと連結することにより、検査孔を通る不活性ガス、容器内流体、 等が漏れることがなく、検査孔により接合箇所Aの健全性を安定して正確に検査 することができる。
【0019】
【考案の効果】
従って、本考案のクラッド容器は、温度変化を受けてもフランジ座がフランジ から剥離せず、従ってフランジ座の浮き上がり、フランジ座の平面度の低下、シ ール性能の悪化、等が生じることがなく、かつ検査孔により、接合箇所Aの健全 性を正確に検査できる優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるクラッド容器のノズル部の断面図
である。
【図2】従来のクラッド容器の全体断面図である。
【図3】従来のクラッド容器のノズル部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 耐食金属 2 炭素鋼 3 クラッド容器 4 外管 5 内管 6 内面板 7 フランジ 8 フランジ座 9 別のフランジ 10 検査孔 12 フランジ座 12a 段付き部 12b シール面 14 座押え板 14a 突起部 14b シール面 16 パッキン 18 ボルト・ナット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素鋼と耐食金属とのクラッド材からな
    るクラッド容器であって、該クラッド容器の炭素鋼に一
    端が溶接され他端にフランジを有する炭素鋼の外管と、
    該外管の内面に嵌め込まれた耐食金属の内管と、該内管
    の内端に内周が溶接され外周がクラッド容器の耐食金属
    に溶接されたリング状の内面板と、前記内管の外端に内
    周が溶接され前記フランジの表面に密着して配置された
    フランジ座と、前記フランジの表面に外周が溶接された
    リング状の座押え板と、を備え、 前記フランジ座はその外周に薄肉の段付き部を有し、前
    記座押え板はその内周に突起部を有し、前記フランジ座
    の段付き部は前記座押え板の突起部と前記フランジとの
    間に半径方向に摺動可能に挟持されている、ことを特徴
    とするクラッド容器。
  2. 【請求項2】 前記外管は更に、外管を貫通する検査孔
    を有しており、かつ前記フランジ座と座押え板は、フラ
    ンジの表面から同一高さのシール面を有している、こと
    を特徴とする請求項1に記載のクラッド容器。
JP2112093U 1993-04-23 1993-04-23 クラッド容器 Pending JPH0680100U (ja)

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