JPH0680137B2 - 塩素化塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents
塩素化塩化ビニル樹脂組成物Info
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- JPH0680137B2 JPH0680137B2 JP6938787A JP6938787A JPH0680137B2 JP H0680137 B2 JPH0680137 B2 JP H0680137B2 JP 6938787 A JP6938787 A JP 6938787A JP 6938787 A JP6938787 A JP 6938787A JP H0680137 B2 JPH0680137 B2 JP H0680137B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,耐熱性が良好であるうえに加工性に優れ,し
かも耐衝撃性の高い塩素化塩化ビニル樹脂組成物に関す
る。
かも耐衝撃性の高い塩素化塩化ビニル樹脂組成物に関す
る。
(従来の技術) 塩化ビニル樹脂は,剛性および引張り強度が高く,耐候
性,耐炎性,耐薬品性に優れるため,パイプ,板,フィ
ルム,シートなどに広く用いられている。しかし,塩化
ビニル樹脂は軟化点が低く,耐熱性に欠ける。例えば,7
0〜80℃で軟化し熱変形を起こすため,それ以上の温度
では使用できない。塩化ビニル樹脂に耐熱性を付与する
ために,樹脂の製造後にさらに塩素化する試みがなされ
ている。このような塩素化塩化ビニル樹脂は,塩素化度
が高くなるに従って耐熱性が向上する。しかし,塩素化
度の高い塩素化塩化ビニル樹脂は,流動性が悪くなるた
め加工性が低下する。加工性を向上させるべく,この塩
素化塩化ビニル樹脂にステアリン酸やそのエステルのよ
うな滑剤を添加することも考えられる。これらはポリ塩
化ビニルに成形加工性の改良に用いられている。しか
し,所望の加工性を得るには,滑剤の多量の添加を要
し,そのために,得られた樹脂組成物の軟化点が低下す
る。しかも,滑剤の浸出が激しく,成形品として供し得
ない。
性,耐炎性,耐薬品性に優れるため,パイプ,板,フィ
ルム,シートなどに広く用いられている。しかし,塩化
ビニル樹脂は軟化点が低く,耐熱性に欠ける。例えば,7
0〜80℃で軟化し熱変形を起こすため,それ以上の温度
では使用できない。塩化ビニル樹脂に耐熱性を付与する
ために,樹脂の製造後にさらに塩素化する試みがなされ
ている。このような塩素化塩化ビニル樹脂は,塩素化度
が高くなるに従って耐熱性が向上する。しかし,塩素化
度の高い塩素化塩化ビニル樹脂は,流動性が悪くなるた
め加工性が低下する。加工性を向上させるべく,この塩
素化塩化ビニル樹脂にステアリン酸やそのエステルのよ
うな滑剤を添加することも考えられる。これらはポリ塩
化ビニルに成形加工性の改良に用いられている。しか
し,所望の加工性を得るには,滑剤の多量の添加を要
し,そのために,得られた樹脂組成物の軟化点が低下す
る。しかも,滑剤の浸出が激しく,成形品として供し得
ない。
このような欠点を解決するために,塩素化塩化ビニル樹
脂に改質樹脂を配合する試みがなされている。改質樹脂
には,例えば,塩素化ポリエチレン(特公昭38-12175
号),ポリプロピレン,またはポリプロピレンとポリエ
チレンの併用(特公昭42-8224号),ABS,またはABSとMBS
の併用(特公昭43-5219号),エチレン−酢酸ビニル共
重合体(特公昭43-12010号),エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体(特公昭43-18464号),アクリロニトリル
(特公昭45-1624号),ポリオレフィンゴムまたはエピ
クロルヒドリンゴム(特公昭47-45420号)がある。しか
し,このような改質樹脂は,少量の配合では所望の加工
性が得られず,多量に配合すると,得られた組成物の軟
化点が低下して耐熱性が悪くなる。
脂に改質樹脂を配合する試みがなされている。改質樹脂
には,例えば,塩素化ポリエチレン(特公昭38-12175
号),ポリプロピレン,またはポリプロピレンとポリエ
チレンの併用(特公昭42-8224号),ABS,またはABSとMBS
の併用(特公昭43-5219号),エチレン−酢酸ビニル共
重合体(特公昭43-12010号),エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体(特公昭43-18464号),アクリロニトリル
(特公昭45-1624号),ポリオレフィンゴムまたはエピ
クロルヒドリンゴム(特公昭47-45420号)がある。しか
し,このような改質樹脂は,少量の配合では所望の加工
性が得られず,多量に配合すると,得られた組成物の軟
化点が低下して耐熱性が悪くなる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり,その
目的とするところは,耐熱性が良好であるうえに加工性
に優れ,しかも耐衝撃性の高い塩素化塩化ビニル樹脂組
成物を提供することにある。
目的とするところは,耐熱性が良好であるうえに加工性
に優れ,しかも耐衝撃性の高い塩素化塩化ビニル樹脂組
成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,耐熱性,耐衝撃性に優れた塩素化ポリ塩化ビ
ニルに対し,N−置換マレイン酸イミド単位を有する塩化
ビニル系共重合体を配合することにより,耐熱性を維持
しつつ加工性が改善されうる,との発明者の知見にもと
づいて完成された。
ニルに対し,N−置換マレイン酸イミド単位を有する塩化
ビニル系共重合体を配合することにより,耐熱性を維持
しつつ加工性が改善されうる,との発明者の知見にもと
づいて完成された。
本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,(1)平均重
合度400〜2000のポリ塩化ビニルを後塩素化して得られ
る塩素化ポリ塩化ビニル70〜95重量部,および(2)塩
化ビニル単位70〜95重量%およびN−置換マレイン酸イ
ミド単位5〜30重量%を有する平均重合度500〜1500の
塩化ビニル系共重合体5〜30重量部,を含有し,そのこ
とにより上記目的が達成される。
合度400〜2000のポリ塩化ビニルを後塩素化して得られ
る塩素化ポリ塩化ビニル70〜95重量部,および(2)塩
化ビニル単位70〜95重量%およびN−置換マレイン酸イ
ミド単位5〜30重量%を有する平均重合度500〜1500の
塩化ビニル系共重合体5〜30重量部,を含有し,そのこ
とにより上記目的が達成される。
ポリ塩化ビニルの平均重合度は400〜2000,好ましくは60
0〜1400とされる。ポリ塩化ビニルの平均重合度が400を
下まわると,塩素化ポリ塩化ビニルの耐衝撃性が低下す
る。平均重合度が2000を上わまると,塩素化ポリ塩化ビ
ニルの溶融粘度が高くなり,成形性が悪くなる。塩素化
ポリ塩化ビニルの塩素含有量は,60〜70重量%が好まし
い。60重量%を下まわると,塩素化ポリ塩化ビニルの耐
熱性が低下する。70重量%を上まわると,塩素化ポリ塩
化ビニルの溶融粘度が高くなり加工性が悪くなる。
0〜1400とされる。ポリ塩化ビニルの平均重合度が400を
下まわると,塩素化ポリ塩化ビニルの耐衝撃性が低下す
る。平均重合度が2000を上わまると,塩素化ポリ塩化ビ
ニルの溶融粘度が高くなり,成形性が悪くなる。塩素化
ポリ塩化ビニルの塩素含有量は,60〜70重量%が好まし
い。60重量%を下まわると,塩素化ポリ塩化ビニルの耐
熱性が低下する。70重量%を上まわると,塩素化ポリ塩
化ビニルの溶融粘度が高くなり加工性が悪くなる。
塩化ビニル系共重合体の構成単位となるN−置換マレイ
ン酸イミド単位は5〜30重量%,好ましくは10〜25重量
%の範囲とされる。5重量%を下まわると,塩化ビニル
系共重合体の物性がポリ塩化ビニルに近くなり,共重合
体の耐熱性が低下する。30重量%を上まわると,塩化ビ
ニル系共重合体の耐衝撃性が低下するうえに,溶融粘度
が高くなるため,成形性も悪くなる。透明性も得られな
い。このN−置換マレイン酸イミドは,例えば,次式で
示される: ここで,R1およびR2は,同一または相異なり,水素,塩
素,臭素,フッ素,シアノ基または炭素原子数1〜3の
アルキル基,R3は炭素原子数1〜30の非置換もしくは置
換脂肪族基,環状脂肪族基または芳香族基である。R
3は,好ましくは,t−ブチル基,イソプロピル基,シク
ロヘキシル基,フェニル基,o−クロロフェニル基であ
る。
ン酸イミド単位は5〜30重量%,好ましくは10〜25重量
%の範囲とされる。5重量%を下まわると,塩化ビニル
系共重合体の物性がポリ塩化ビニルに近くなり,共重合
体の耐熱性が低下する。30重量%を上まわると,塩化ビ
ニル系共重合体の耐衝撃性が低下するうえに,溶融粘度
が高くなるため,成形性も悪くなる。透明性も得られな
い。このN−置換マレイン酸イミドは,例えば,次式で
示される: ここで,R1およびR2は,同一または相異なり,水素,塩
素,臭素,フッ素,シアノ基または炭素原子数1〜3の
アルキル基,R3は炭素原子数1〜30の非置換もしくは置
換脂肪族基,環状脂肪族基または芳香族基である。R
3は,好ましくは,t−ブチル基,イソプロピル基,シク
ロヘキシル基,フェニル基,o−クロロフェニル基であ
る。
本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,塩素化ポリ塩
化ビニル70〜95重量部,好ましくは75〜90重量部,およ
び塩化ビニル系共重合体5〜30重量部,好ましくは10〜
25重量部を含有する。塩化ビニル系共重合体がこの範囲
を下まわると,塩素化塩化ビニル樹脂組成物の所望の加
工性が得られず,この範囲を上まわると,塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物の耐熱性,耐衝撃性が低下する。
化ビニル70〜95重量部,好ましくは75〜90重量部,およ
び塩化ビニル系共重合体5〜30重量部,好ましくは10〜
25重量部を含有する。塩化ビニル系共重合体がこの範囲
を下まわると,塩素化塩化ビニル樹脂組成物の所望の加
工性が得られず,この範囲を上まわると,塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物の耐熱性,耐衝撃性が低下する。
この塩素化塩化ビニル樹脂組成物では,上記組成範囲に
おいて,塩素化ポリ塩化ビニルの塩素含有量が少ない場
合は,塩化ビニル系共重合体のN−置換マレイン酸イミ
ド単位が多くされ,そして塩素化ポリ塩化ビニルの塩素
含有量が多いと,N−置換マレイン酸イミド単位が少なく
される。それにより,塩素化塩化ビニル樹脂組成物の耐
熱性,耐衝撃性と成形性とのバランスが維持される。
おいて,塩素化ポリ塩化ビニルの塩素含有量が少ない場
合は,塩化ビニル系共重合体のN−置換マレイン酸イミ
ド単位が多くされ,そして塩素化ポリ塩化ビニルの塩素
含有量が多いと,N−置換マレイン酸イミド単位が少なく
される。それにより,塩素化塩化ビニル樹脂組成物の耐
熱性,耐衝撃性と成形性とのバランスが維持される。
本発明の塩化ビニル系共重合体には,得られた塩素化塩
化ビニル樹脂組成物の特性を損なわない範囲内で,必要
に応じて,塩化ビニルと共重合可能な単量体が共重合さ
れてもよい。この塩化ビニル系共重合体の合成方法に
は,公知のあらゆる重合方法が適用され,例えば,乳化
重合法,懸濁重合法,溶液重合法,沈澱重合法がある。
化ビニル樹脂組成物の特性を損なわない範囲内で,必要
に応じて,塩化ビニルと共重合可能な単量体が共重合さ
れてもよい。この塩化ビニル系共重合体の合成方法に
は,公知のあらゆる重合方法が適用され,例えば,乳化
重合法,懸濁重合法,溶液重合法,沈澱重合法がある。
ここで,使用される後塩素化ポリ塩化ビニルの製造法と
しては,例えば,クロロホルム等の溶媒を含む水性溶媒
中,もしくは溶媒を含まない水性媒体中に,ポリ塩化ビ
ニルの懸濁させ,これを光触媒で塩素化する方法,また
は気相流動法により,光触媒もしくは過酸化物触媒によ
って塩素化する方法がある。本発明において,後塩素化
ポリ塩化ビニルとは,塩化ビニル単独重合体の塩素化物
のほか,塩化ビニル−エチレン共重合体,塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体のような塩化ビニル共重合体の塩素化物,またはこ
れらの混合物を塩素化して得られる組成物を包含する。
しては,例えば,クロロホルム等の溶媒を含む水性溶媒
中,もしくは溶媒を含まない水性媒体中に,ポリ塩化ビ
ニルの懸濁させ,これを光触媒で塩素化する方法,また
は気相流動法により,光触媒もしくは過酸化物触媒によ
って塩素化する方法がある。本発明において,後塩素化
ポリ塩化ビニルとは,塩化ビニル単独重合体の塩素化物
のほか,塩化ビニル−エチレン共重合体,塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体のような塩化ビニル共重合体の塩素化物,またはこ
れらの混合物を塩素化して得られる組成物を包含する。
本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物には,従来塩素化
ポリ塩化ビニルや塩化ビニル樹脂に配合される公知の添
加剤,例えば,衝撃改良剤,安定剤,滑剤,加工助剤,
充填剤,紫外線吸収剤,顔料が使用されてもよい。この
組成物の成形は,押出し成形,射出成形,カレンダー成
形のような通常の成形方法により行われる。
ポリ塩化ビニルや塩化ビニル樹脂に配合される公知の添
加剤,例えば,衝撃改良剤,安定剤,滑剤,加工助剤,
充填剤,紫外線吸収剤,顔料が使用されてもよい。この
組成物の成形は,押出し成形,射出成形,カレンダー成
形のような通常の成形方法により行われる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施例1 (1)塩素化ポリ塩化ビニルの調製 懸濁重合で得られた平均重合度1000のポリ塩化ビニル30
0gおよび脱塩水1500gを,攪拌機付きガラス反応器に入
れ,器内をN2ガスで置換した。次に器内に塩素ガスを70
l/Hrの速度で流し,70℃にて100W水銀燈を照射して塩素
化反応を5Hr行った。反応終了後,器内をN2ガスで置換
し,塩素化ポリ塩化ビニルを得た。この塩素化ポリ塩化
ビニルの塩素含有量は,65%であった。塩素含有量は酸
素フラスコ燃焼法により測定した。
0gおよび脱塩水1500gを,攪拌機付きガラス反応器に入
れ,器内をN2ガスで置換した。次に器内に塩素ガスを70
l/Hrの速度で流し,70℃にて100W水銀燈を照射して塩素
化反応を5Hr行った。反応終了後,器内をN2ガスで置換
し,塩素化ポリ塩化ビニルを得た。この塩素化ポリ塩化
ビニルの塩素含有量は,65%であった。塩素含有量は酸
素フラスコ燃焼法により測定した。
(2)塩化ビニル系共重合体の合成 内容積25lのステンレス製攪拌機付きオートクレーブ
に,懸濁重合用分散剤として0.3%の部分ケン化ポリビ
ニルアルコールを含む14lの脱塩水,N−シクロヘキシル
マレイン酸イミド0.92kg,重合開始剤としてt−ブチル
パーオキシネオデカノエート10gを仕込んだ。減圧排気
した後,塩化ビニルモノマー4.0kgを圧入した。オート
クレーブの攪拌機を660rmpで回転させつつ,温度を50℃
に設定し8時間重合させた。重合反応終了後,未反応の
塩化ビニルモノマーを除去した後,濾過した。濾過物を
50℃で24Hr真空乾燥したところ,白色で粉粒状の共重合
体3.8kgが得られた。共重合体中には,塩化ビニル単位
が80重量%,そしてN−シクロヘキシルマレイン酸イミ
ド単位が20重量%含有されていた。共重合体の平均重合
度は700であった。マレイン酸イミド単位は酸素フラス
コ燃焼法により測定した。また,平均重合度はJIS K-67
21(塩化ビニル樹脂試験方法)に従って測定した。
に,懸濁重合用分散剤として0.3%の部分ケン化ポリビ
ニルアルコールを含む14lの脱塩水,N−シクロヘキシル
マレイン酸イミド0.92kg,重合開始剤としてt−ブチル
パーオキシネオデカノエート10gを仕込んだ。減圧排気
した後,塩化ビニルモノマー4.0kgを圧入した。オート
クレーブの攪拌機を660rmpで回転させつつ,温度を50℃
に設定し8時間重合させた。重合反応終了後,未反応の
塩化ビニルモノマーを除去した後,濾過した。濾過物を
50℃で24Hr真空乾燥したところ,白色で粉粒状の共重合
体3.8kgが得られた。共重合体中には,塩化ビニル単位
が80重量%,そしてN−シクロヘキシルマレイン酸イミ
ド単位が20重量%含有されていた。共重合体の平均重合
度は700であった。マレイン酸イミド単位は酸素フラス
コ燃焼法により測定した。また,平均重合度はJIS K-67
21(塩化ビニル樹脂試験方法)に従って測定した。
(3)塩素化塩化ビニル樹脂組成物の調製 (1)で得られた塩素化ポリ塩化ビニル90重量部および
(2)で得られた塩化ビニル系共重合体10重量部を配合
した。この配合物100重量部に対し,安定剤としてオク
チル錫メルカプト2重量部,オクチル錫マレエートポリ
マー1重量部,滑剤として脂肪酸エステル0.3重量部,
衝撃改良剤としてメチルメタアクリレート−ブタジエン
−スチレン共重合体(MBS)10重量部を混合し,表面温
度190℃のミキシングロール上で4分間混練した。得ら
れた素材シートを一部粉砕し,高化式フローテスターに
より流出量を測定した。その結果,流出量は1.5×10-2c
c/sであった。残りの素材シートは,190℃のプレスで4
分間予熱後,面圧75kg/cm2Gにて4分間プレスして試験
片を作成した。この試験片の柔軟温度,抗張力,衝撃値
を測定した。柔軟温度および抗張力はJIS K-6745(硬質
塩化ビニル板)に従い,衝撃値はJIS K-7111に従って測
定した。その結果,柔軟温度は93℃,抗張力は570kg/cm
2(20℃)および450kg/cm2(60℃),そして衝撃値は12
kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示す。
(2)で得られた塩化ビニル系共重合体10重量部を配合
した。この配合物100重量部に対し,安定剤としてオク
チル錫メルカプト2重量部,オクチル錫マレエートポリ
マー1重量部,滑剤として脂肪酸エステル0.3重量部,
衝撃改良剤としてメチルメタアクリレート−ブタジエン
−スチレン共重合体(MBS)10重量部を混合し,表面温
度190℃のミキシングロール上で4分間混練した。得ら
れた素材シートを一部粉砕し,高化式フローテスターに
より流出量を測定した。その結果,流出量は1.5×10-2c
c/sであった。残りの素材シートは,190℃のプレスで4
分間予熱後,面圧75kg/cm2Gにて4分間プレスして試験
片を作成した。この試験片の柔軟温度,抗張力,衝撃値
を測定した。柔軟温度および抗張力はJIS K-6745(硬質
塩化ビニル板)に従い,衝撃値はJIS K-7111に従って測
定した。その結果,柔軟温度は93℃,抗張力は570kg/cm
2(20℃)および450kg/cm2(60℃),そして衝撃値は12
kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示す。
実施例2 N−シクロヘキシルマレイン酸イミドに代えてN−フェ
ニルマレイン酸イミドを用い,このN−フェニルマレイ
ン酸イミド単位を共重合体中に15重量%の割合で含有さ
せたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共
重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重
合度は1000であった。この塩化ビニル系共重合体15重量
部および実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル85重量部を配
合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂
組成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したと
ころ,流出量は1.8×10-2cc/s,柔軟温度は93℃,抗張力
は580kg/cm2(20℃),および460kg/cm2(60℃),そし
て衝撃値は10kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表
に示す。
ニルマレイン酸イミドを用い,このN−フェニルマレイ
ン酸イミド単位を共重合体中に15重量%の割合で含有さ
せたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共
重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重
合度は1000であった。この塩化ビニル系共重合体15重量
部および実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル85重量部を配
合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂
組成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したと
ころ,流出量は1.8×10-2cc/s,柔軟温度は93℃,抗張力
は580kg/cm2(20℃),および460kg/cm2(60℃),そし
て衝撃値は10kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表
に示す。
実施例3 平均重合度1200のポリ塩化ビニルを用い,塩素含有量を
62重量%としたこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化ポリ塩化ビニルを調製した。この塩素化ポリ塩化ビニ
ル80重量部および実施例1の塩化ビニル系共重合体20重
量部を配合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化塩化ビニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物の物性を実施例1と同様の方法により測
定したところ,流出量は2.0×10-2cc/s,柔軟温度94℃,
抗張力は600kg/cm2(20℃),および490kg/cm2(60
℃),そして衝撃値は13kg・cm/cm2であった。
62重量%としたこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化ポリ塩化ビニルを調製した。この塩素化ポリ塩化ビニ
ル80重量部および実施例1の塩化ビニル系共重合体20重
量部を配合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化塩化ビニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物の物性を実施例1と同様の方法により測
定したところ,流出量は2.0×10-2cc/s,柔軟温度94℃,
抗張力は600kg/cm2(20℃),および490kg/cm2(60
℃),そして衝撃値は13kg・cm/cm2であった。
実施例4 平均重合度800のポリ塩化ビニルを用いたこと以外は,
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニルを合成し
た。他方,N−シクロヘキシルマレイン酸イミドに代えて
N−フェニルマレイン酸イミドを用い,N−フェニルマレ
イン酸イミド単位を共重合体中に10重量%の割合で含有
させたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系
共重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均
重合度は1200であった。この塩化ビニル系共重合体5重
量部および上記塩素化ポリ塩化ビニル95重量部を配合し
たこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル
樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成
物の物性を実施例1と同様の方法により測定したとこ
ろ,流出量は1.6×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は
620kg/cm2(20℃),および500kg/cm2(60℃),そして
衝撃値は16kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に
示す。
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニルを合成し
た。他方,N−シクロヘキシルマレイン酸イミドに代えて
N−フェニルマレイン酸イミドを用い,N−フェニルマレ
イン酸イミド単位を共重合体中に10重量%の割合で含有
させたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系
共重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均
重合度は1200であった。この塩化ビニル系共重合体5重
量部および上記塩素化ポリ塩化ビニル95重量部を配合し
たこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル
樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成
物の物性を実施例1と同様の方法により測定したとこ
ろ,流出量は1.6×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は
620kg/cm2(20℃),および500kg/cm2(60℃),そして
衝撃値は16kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に
示す。
比較例1 実施例1と同様に調製した塩素化ポリ塩化ビニルを用
い,塩化ビニル系共重合体を配合せずに塩素化塩化ビニ
ル樹脂組成物とした。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は0.7×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は590k
g/cm2(20℃),および460kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は8kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
い,塩化ビニル系共重合体を配合せずに塩素化塩化ビニ
ル樹脂組成物とした。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は0.7×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は590k
g/cm2(20℃),および460kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は8kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
比較例2 平均重合度350のポリ塩化ビニルを用いたこと以外は,
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニルを調製し
た。他方,平均重合度を1000,そしてN−シクロヘキシ
ルマレイン酸イミド単位を15重量%としたこと以外は,
実施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体を合成し
た。この塩化ビニル系共重合体15重量部および上記塩化
ビニル系共重合体85重量部を配合したこと以外は,実施
例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹脂組成物を調製し
た。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物の物性を実施例1
と同様の方法により測定したところ,流出量は3.5×10
-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は560kg/cm2(20℃),
および450kg/cm2(60℃),そして衝撃値は2kg・cm/cm2
であった。これらの結果を下表に示す。
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニルを調製し
た。他方,平均重合度を1000,そしてN−シクロヘキシ
ルマレイン酸イミド単位を15重量%としたこと以外は,
実施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体を合成し
た。この塩化ビニル系共重合体15重量部および上記塩化
ビニル系共重合体85重量部を配合したこと以外は,実施
例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹脂組成物を調製し
た。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物の物性を実施例1
と同様の方法により測定したところ,流出量は3.5×10
-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力は560kg/cm2(20℃),
および450kg/cm2(60℃),そして衝撃値は2kg・cm/cm2
であった。これらの結果を下表に示す。
比較例3 N−シクロヘキシルマレイン酸イミド単位を40重量%と
したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニ
ル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組
成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したとこ
ろ,流出量は0.8×10-2cc/s,柔軟温度は95℃,抗張力は
640kg/cm2(20℃),および530kg/cm2(60℃),そして
衝撃値は2kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に
示す。
したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニ
ル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組
成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したとこ
ろ,流出量は0.8×10-2cc/s,柔軟温度は95℃,抗張力は
640kg/cm2(20℃),および530kg/cm2(60℃),そして
衝撃値は2kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に
示す。
比較例4 N−シクロヘキシルマレイン酸イミドに代えてN−フェ
ニルマレイン酸イミドを用い,N−フェニルマレイン酸イ
ミド単位を共重合体中に20重量%の割合で含有させたこ
と以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体
を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重合度は
700であった。この塩化ビニル系共重合体50重量部およ
び実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル50重量部を配合した
こと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹
脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は1.0×10-2cc/s,柔軟温度は93℃,抗張力は590k
g/cm2(20℃),および450kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は3kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
ニルマレイン酸イミドを用い,N−フェニルマレイン酸イ
ミド単位を共重合体中に20重量%の割合で含有させたこ
と以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体
を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重合度は
700であった。この塩化ビニル系共重合体50重量部およ
び実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル50重量部を配合した
こと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹
脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は1.0×10-2cc/s,柔軟温度は93℃,抗張力は590k
g/cm2(20℃),および450kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は3kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
比較例5 平均重合度2500のポリ塩化ビニルを用い,塩素含有量を
62重量%としたこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化ポリ塩化ビニルを調製した。他方,N−シクロヘキシル
マレイン酸イミドに代えてN−フェニルマレイン酸イミ
ドを用い,このN−フェニルマレイン酸イミド単位を共
重合体中に20重量%の割合で含有させたこと以外は,実
施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体を合成した。
この塩化ビニル系共重合体の平均重合度は700であっ
た。この塩化ビニル系共重合体15重量部および上記塩素
化ポリ塩化ビニル85重量部を配合したこと以外は,実施
例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹脂組成物を調製し
た。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物の物性を実施例1
と同様の方法により測定したところ,流出量は0.3×10
-2cc/s,柔軟温度は95℃,抗張力は610kg/cm2(20℃),
および480kg/cm2(60℃),そして衝撃値は11kg・cm/cm
2であった。これらの結果を下表に示す。
62重量%としたこと以外は,実施例1と同様にして塩素
化ポリ塩化ビニルを調製した。他方,N−シクロヘキシル
マレイン酸イミドに代えてN−フェニルマレイン酸イミ
ドを用い,このN−フェニルマレイン酸イミド単位を共
重合体中に20重量%の割合で含有させたこと以外は,実
施例1と同様にして塩化ビニル系共重合体を合成した。
この塩化ビニル系共重合体の平均重合度は700であっ
た。この塩化ビニル系共重合体15重量部および上記塩素
化ポリ塩化ビニル85重量部を配合したこと以外は,実施
例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹脂組成物を調製し
た。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物の物性を実施例1
と同様の方法により測定したところ,流出量は0.3×10
-2cc/s,柔軟温度は95℃,抗張力は610kg/cm2(20℃),
および480kg/cm2(60℃),そして衝撃値は11kg・cm/cm
2であった。これらの結果を下表に示す。
比較例6 N−シクロヘキシルマレイン酸イミドに代えてN−フェ
ニルマレイン酸イミドを用い,このN−フェニルマレイ
ン酸イミド単位を共重合体中に20重量%の割合で含有さ
せたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共
重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重
合度は400であった。この塩化ビニル系共重合体20重量
部および実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル80重量部を配
合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂
組成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したと
ころ,流出量は2.3×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力
は580kg/cm2(20℃),および440kg/cm2(60℃),そし
て衝撃値は6kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表
に示す。
ニルマレイン酸イミドを用い,このN−フェニルマレイ
ン酸イミド単位を共重合体中に20重量%の割合で含有さ
せたこと以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル系共
重合体を合成した。この塩化ビニル系共重合体の平均重
合度は400であった。この塩化ビニル系共重合体20重量
部および実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル80重量部を配
合したこと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビ
ニル樹脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂
組成物の物性を実施例1と同様の方法により測定したと
ころ,流出量は2.3×10-2cc/s,柔軟温度は94℃,抗張力
は580kg/cm2(20℃),および440kg/cm2(60℃),そし
て衝撃値は6kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表
に示す。
比較例7 N−シクロヘキシルマレイン酸イミドを用いなかったこ
と以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル単独重合体
を合成した。この塩化ビニル単独重合体の平均重合度は
1000であった。この塩化ビニル単独重合体10重量部およ
び実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル90重量部を配合した
こと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹
脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は3.0×10-2cc/s,柔軟温度は84℃,抗張力は580k
g/cm2(20℃),および320kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は15kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
と以外は,実施例1と同様にして塩化ビニル単独重合体
を合成した。この塩化ビニル単独重合体の平均重合度は
1000であった。この塩化ビニル単独重合体10重量部およ
び実施例1の塩素化ポリ塩化ビニル90重量部を配合した
こと以外は,実施例1と同様にして塩素化塩化ビニル樹
脂組成物を調製した。この塩素化塩化ビニル樹脂組成物
の物性を実施例1と同様の方法により測定したところ,
流出量は3.0×10-2cc/s,柔軟温度は84℃,抗張力は580k
g/cm2(20℃),および320kg/cm2(60℃),そして衝撃
値は15kg・cm/cm2であった。これらの結果を下表に示
す。
実施例および比較例から明らかなように,本発明の塩素
化塩化ビニル樹脂組成物は,耐熱性が良好であるうえに
加工性に優れている。耐衝撃性も高い。平均重合度が35
0の塩素化ポリ塩化ビニルを用いた塩素化塩化ビニル樹
脂組成物,平均重合度が400の塩化ビニル系共重合体を
用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物,およびN−シクロ
ヘキシルマレイン酸イミド単位が40重量%の塩化ビニル
系共重合体を用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,い
ずれも耐衝撃性に欠ける。平均重合度が2500の塩素化ポ
リ塩化ビニルを用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物や,
塩化ビニル系共重合体を配合しない樹脂組成物(塩素化
ポリ塩化ビニルを主体とする)は,流出量の値が低く,
加工性が悪い。塩素化ポリ塩化ビニル50重量部に塩化ビ
ニル系共重合体50重量部を配合しても,耐衝撃性の低い
組成物となる。塩化ビニル単独重合体を配合した組成物
は,加工性は良好なものの,耐熱性に欠ける。
化塩化ビニル樹脂組成物は,耐熱性が良好であるうえに
加工性に優れている。耐衝撃性も高い。平均重合度が35
0の塩素化ポリ塩化ビニルを用いた塩素化塩化ビニル樹
脂組成物,平均重合度が400の塩化ビニル系共重合体を
用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物,およびN−シクロ
ヘキシルマレイン酸イミド単位が40重量%の塩化ビニル
系共重合体を用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,い
ずれも耐衝撃性に欠ける。平均重合度が2500の塩素化ポ
リ塩化ビニルを用いた塩素化塩化ビニル樹脂組成物や,
塩化ビニル系共重合体を配合しない樹脂組成物(塩素化
ポリ塩化ビニルを主体とする)は,流出量の値が低く,
加工性が悪い。塩素化ポリ塩化ビニル50重量部に塩化ビ
ニル系共重合体50重量部を配合しても,耐衝撃性の低い
組成物となる。塩化ビニル単独重合体を配合した組成物
は,加工性は良好なものの,耐熱性に欠ける。
(発明の効果) 本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,このように,N
−置換マレイン酸イミド単位を有する塩化ビニル系共重
合体を塩素化ポリ塩化ビニルに配合してなるため,耐熱
性が良好であるうえに加工性に優れ,しかも耐衝撃性が
高い。塩素化ポリ塩化ビニルの有する優れた耐熱性,耐
衝撃性を維持しつつ,加工性が著しく改善される。その
結果,本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,熱可塑
性物質として,押出し,射出,圧搾あるいは転写塑形等
の工程により,パイプ,プレート,カレンダーフィルム
等の硬質成形品に好適に用いられる。
−置換マレイン酸イミド単位を有する塩化ビニル系共重
合体を塩素化ポリ塩化ビニルに配合してなるため,耐熱
性が良好であるうえに加工性に優れ,しかも耐衝撃性が
高い。塩素化ポリ塩化ビニルの有する優れた耐熱性,耐
衝撃性を維持しつつ,加工性が著しく改善される。その
結果,本発明の塩素化塩化ビニル樹脂組成物は,熱可塑
性物質として,押出し,射出,圧搾あるいは転写塑形等
の工程により,パイプ,プレート,カレンダーフィルム
等の硬質成形品に好適に用いられる。
Claims (2)
- 【請求項1】(1)平均重合度400〜2000のポリ塩化ビ
ニルを後塩素化して得られる塩素化ポリ塩化ビニル70〜
95重量部,および (2)塩化ビニル単位70〜95重量%およびN−置換マレ
イン酸イミド単位5〜30重量%を有する平均重合度500
〜1500の塩化ビニル系共重合体5〜30重量部, を含有する塩素化塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項2】前記塩素化ポリ塩化ビニルの塩素含有量が
60〜70重量%である特許請求の範囲第1項に記載の塩素
化塩化ビニル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6938787A JPH0680137B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 塩素化塩化ビニル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6938787A JPH0680137B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 塩素化塩化ビニル樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63235355A JPS63235355A (ja) | 1988-09-30 |
| JPH0680137B2 true JPH0680137B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=13401129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6938787A Expired - Lifetime JPH0680137B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 塩素化塩化ビニル樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0680137B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03281558A (ja) * | 1990-03-29 | 1991-12-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 帯電防止性の塩素化塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1987
- 1987-03-24 JP JP6938787A patent/JPH0680137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63235355A (ja) | 1988-09-30 |
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