JPH0680570B2 - 真空バルブ用接点材料 - Google Patents
真空バルブ用接点材料Info
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- JPH0680570B2 JPH0680570B2 JP61068954A JP6895486A JPH0680570B2 JP H0680570 B2 JPH0680570 B2 JP H0680570B2 JP 61068954 A JP61068954 A JP 61068954A JP 6895486 A JP6895486 A JP 6895486A JP H0680570 B2 JPH0680570 B2 JP H0680570B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は真空バルブの接点材料として用いることので
きる焼結合金に関し、より詳細には、低サージ性を維持
しつつしゃ断性を改善したAg(Cu)−Co−WC系合金から
なる真空バルブ用接点材料に関する。
きる焼結合金に関し、より詳細には、低サージ性を維持
しつつしゃ断性を改善したAg(Cu)−Co−WC系合金から
なる真空バルブ用接点材料に関する。
(従来の技術) 真空バルブ用接点には、大容量しゃ断が可能であるとい
うしゃ断続特性が良いこと、さい断電流値が小さいとい
う低サージ性であること、また溶着を防止するという耐
溶着性であることが、重要な特性として要求される。こ
のような要求に応えるべく、真空バルブ用接点材料とし
て焼結合金が従来から用いられている。
うしゃ断続特性が良いこと、さい断電流値が小さいとい
う低サージ性であること、また溶着を防止するという耐
溶着性であることが、重要な特性として要求される。こ
のような要求に応えるべく、真空バルブ用接点材料とし
て焼結合金が従来から用いられている。
従来、この焼結合金は、高導電性成分としてのAgまたは
/およびCuと、耐アーク性成分としてのW、Mo、Cr、Ti
およびこれらの炭化物の少なくとも1種からなるもの
と、耐溶着性成分としてのBi、Te、Pb、Se、Sbの少なく
とも1種からなるものとより構成されている。この焼結
合金では、W、Mo、Cu、Tiおよびこれらの炭化物により
耐アーク性ならびに耐消耗性が得られ、さらにBi、Te、
Pb、Se、Sbによって耐溶着性が得られている。
/およびCuと、耐アーク性成分としてのW、Mo、Cr、Ti
およびこれらの炭化物の少なくとも1種からなるもの
と、耐溶着性成分としてのBi、Te、Pb、Se、Sbの少なく
とも1種からなるものとより構成されている。この焼結
合金では、W、Mo、Cu、Tiおよびこれらの炭化物により
耐アーク性ならびに耐消耗性が得られ、さらにBi、Te、
Pb、Se、Sbによって耐溶着性が得られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の従来の焼結合金では、真空バルブ
用接点として重要な特性の一つであるしゃ断特性が必ず
しも優れていないという問題点がある。
用接点として重要な特性の一つであるしゃ断特性が必ず
しも優れていないという問題点がある。
従来の焼結合金の問題点を解消するものとして、Agおよ
びWCからなる焼結合金の基礎的検討が行なわれている。
その結果、例えば数%程度以内のCoを添加したAg−Co−
WC系合金では多少しゃ断特性が改良されることがわかっ
た。
びWCからなる焼結合金の基礎的検討が行なわれている。
その結果、例えば数%程度以内のCoを添加したAg−Co−
WC系合金では多少しゃ断特性が改良されることがわかっ
た。
しかしながら、このAg−Co−WC系合金では、アークが一
カ所に滞留して接点表面およびその内部に損傷を受けた
り、この損傷によって外部磁界を乱してしゃ断特性の向
上を阻害する。また、真空バルブ用接点として重要な特
性である低サージ性が失われるという新たな問題点が起
る。
カ所に滞留して接点表面およびその内部に損傷を受けた
り、この損傷によって外部磁界を乱してしゃ断特性の向
上を阻害する。また、真空バルブ用接点として重要な特
性である低サージ性が失われるという新たな問題点が起
る。
この発明は上述の技術的背景にもとずいてなされたもの
であり、その目的とするところは、低サージ性を良好に
維持しつつ、優れたしゃ断特性を有する真空バルブ用接
点材料を提供することである。
であり、その目的とするところは、低サージ性を良好に
維持しつつ、優れたしゃ断特性を有する真空バルブ用接
点材料を提供することである。
(問題点を解決するための手段と作用) 本発明者らは、上述の目的達成のために種々の試験研究
を行なった結果、Ag−Co−WC系焼結合金において合金中
のCo量を特定の範囲に設定したとき、アーク発生時にCo
−WCの均一な液相が生成し、この液相がアークの拡がり
現象を促進するという知見を得た。
を行なった結果、Ag−Co−WC系焼結合金において合金中
のCo量を特定の範囲に設定したとき、アーク発生時にCo
−WCの均一な液相が生成し、この液相がアークの拡がり
現象を促進するという知見を得た。
この知見にもとずき、さらに研究を進めたところ、合金
中のCoの存在形態を特定したとき低サージ性を維持し、
かつしゃ断特性を改良することを見出しこの発明を完成
するに到った。
中のCoの存在形態を特定したとき低サージ性を維持し、
かつしゃ断特性を改良することを見出しこの発明を完成
するに到った。
すなわち、この発明の真空バルブ用接点材料は、1〜30
重量%、好ましくは5〜15重量%のCo;40〜60重量%のW
C;必要に応じて添加される0.1〜10重量%のBi、Pb、T
e、Se、およびSbより選ばれる少なくとも1種の耐溶着
成分;残部のAgまたは/およびCuの高導電性成分からな
る焼結合金であって、合金中の全Co量の90%、好ましく
は95%以上がCoWC相を形成し、形成されたCoWC相、Co相
およびWC相の平均寸法が0.5〜10μmの範囲内にあるこ
とを特徴とするものである。
重量%、好ましくは5〜15重量%のCo;40〜60重量%のW
C;必要に応じて添加される0.1〜10重量%のBi、Pb、T
e、Se、およびSbより選ばれる少なくとも1種の耐溶着
成分;残部のAgまたは/およびCuの高導電性成分からな
る焼結合金であって、合金中の全Co量の90%、好ましく
は95%以上がCoWC相を形成し、形成されたCoWC相、Co相
およびWC相の平均寸法が0.5〜10μmの範囲内にあるこ
とを特徴とするものである。
発明の具体的な説明 以下、この発明を、図面を参照しつつ具体的に説明す
る。
る。
真空しゃ断器 第1図は、本発明の接点材料を適用する真空しゃ断器の
一構成例を示す正断面図であり、第2図はその要部拡大
図である。図面を参照して、真空しゃ断器を説明する。
しゃ断室1は、セラミック等の絶縁材料によりほぼ円筒
状に形成された絶縁容器2と、この両端に密閉機構3,3a
を介して設けた金属製蓋体4および5とで真空気密に区
画されている。しかして、このしゃ断室1内には、一対
の電極棒6,7の互いに対向する端部にそれぞれ固定電極
8および可動電極9が配設されている。また上記可動電
極9の電極棒7には、ベローズ10が取付けられ、しゃ断
室1内を真空気密に保持しながら、電極9の往復動によ
る一対の電極8,9の開閉を可能にしている。またこのベ
ローズ10はフード11により覆われ、アーク蒸気の被着を
防止しており、またしゃ断室1内には更に円筒状金属容
器12が設けられ、絶縁容器2へアーク蒸気の被着を防止
している。
一構成例を示す正断面図であり、第2図はその要部拡大
図である。図面を参照して、真空しゃ断器を説明する。
しゃ断室1は、セラミック等の絶縁材料によりほぼ円筒
状に形成された絶縁容器2と、この両端に密閉機構3,3a
を介して設けた金属製蓋体4および5とで真空気密に区
画されている。しかして、このしゃ断室1内には、一対
の電極棒6,7の互いに対向する端部にそれぞれ固定電極
8および可動電極9が配設されている。また上記可動電
極9の電極棒7には、ベローズ10が取付けられ、しゃ断
室1内を真空気密に保持しながら、電極9の往復動によ
る一対の電極8,9の開閉を可能にしている。またこのベ
ローズ10はフード11により覆われ、アーク蒸気の被着を
防止しており、またしゃ断室1内には更に円筒状金属容
器12が設けられ、絶縁容器2へアーク蒸気の被着を防止
している。
一方、可動電極9は、その拡大構造を第2図に示すよう
に、導電棒7にロウ材13によって固定されるか、又はか
しめによって圧着接続(図示せず)されており、その上
には可動接点14がロウ材15によって接合されている。ま
た固定電極8の詳細構造(図示せず)も向きが逆となる
のみでほぼ同様であり、これには固定接点14aが設けら
れている。本発明の接点材料は、上気したような接点1
4,14aの双方またはいずれか一方を構成するのに適した
ものである。
に、導電棒7にロウ材13によって固定されるか、又はか
しめによって圧着接続(図示せず)されており、その上
には可動接点14がロウ材15によって接合されている。ま
た固定電極8の詳細構造(図示せず)も向きが逆となる
のみでほぼ同様であり、これには固定接点14aが設けら
れている。本発明の接点材料は、上気したような接点1
4,14aの双方またはいずれか一方を構成するのに適した
ものである。
接点合金 この発明の真空バルブ用接点合金は、Co、WC、Agおよび
/またはCuの高導電性成分からなる焼結合金である。
/またはCuの高導電性成分からなる焼結合金である。
WCの含有量は、全合金重量を基準として40〜60重量%で
ある。この含有量において、WCは、焼結時にその一部が
Coと結合しCoWC相を形成し、接点の耐アーク性の向上に
資すると共に、アーク時にアーク温度を受け速やかに均
一な液相生成を助けてアークがWCの一部に停滞固定する
のを防止し、接点面全体にアークが拡がり易い状態を形
成し、その結果しゃ断特性の向上および低サージ性の維
持に資することとなる。
ある。この含有量において、WCは、焼結時にその一部が
Coと結合しCoWC相を形成し、接点の耐アーク性の向上に
資すると共に、アーク時にアーク温度を受け速やかに均
一な液相生成を助けてアークがWCの一部に停滞固定する
のを防止し、接点面全体にアークが拡がり易い状態を形
成し、その結果しゃ断特性の向上および低サージ性の維
持に資することとなる。
次いで、合金成分の一つであるCoは、上記のCoWC相の形
成以外に焼結中及び溶浸中のAgとWCとの濡れを促進し
て、各粒子(相)の結合を適度に強め、この適度な強度
がアークを受けることによる熱衝撃を和らげて亀裂や破
断を防ぐ。また、上述のようにCoWC相を形成してアーク
時の液相を生成して、しゃ断特性の向上および低サージ
性維持に寄与する。このような作用をするCo含量は、1
〜30重量%、好ましくは5〜15重量%である。
成以外に焼結中及び溶浸中のAgとWCとの濡れを促進し
て、各粒子(相)の結合を適度に強め、この適度な強度
がアークを受けることによる熱衝撃を和らげて亀裂や破
断を防ぐ。また、上述のようにCoWC相を形成してアーク
時の液相を生成して、しゃ断特性の向上および低サージ
性維持に寄与する。このような作用をするCo含量は、1
〜30重量%、好ましくは5〜15重量%である。
第三の必須合金成分である高導電性成分は、Agまたは/
およびCuである。この高導電性成分の含有量は、他の成
分の残部であり、例えば30〜45重量%の範囲が好まし
い。
およびCuである。この高導電性成分の含有量は、他の成
分の残部であり、例えば30〜45重量%の範囲が好まし
い。
任意の合金成分としてBi、Pb、Te、Se、およびSbから選
ばれる少なくとも1種の溶着防止成分を含めることがで
きる。この耐溶着性成分の含有量は0.1〜10重量%であ
る。
ばれる少なくとも1種の溶着防止成分を含めることがで
きる。この耐溶着性成分の含有量は0.1〜10重量%であ
る。
接点合金の製造法 この発明の接点材料は、例えば次のようにして製造する
ことが出来る。すなわち所定組成の原料粉末に、パラフ
ィン等のバインダを混合添加し1〜7トン/cm2の圧力
で成形し、この成形体を非酸化性雰囲気中、1300〜1400
℃程度の温度で焼結し、所定の空隙率を持つ圧粉焼結体
を得る。この圧粉焼結体の空隙に別途用意したAgを例え
ば黒鉛容器中1100〜1300℃で溶浸させ接点素材としその
後所定形状に加工し接点とする。
ことが出来る。すなわち所定組成の原料粉末に、パラフ
ィン等のバインダを混合添加し1〜7トン/cm2の圧力
で成形し、この成形体を非酸化性雰囲気中、1300〜1400
℃程度の温度で焼結し、所定の空隙率を持つ圧粉焼結体
を得る。この圧粉焼結体の空隙に別途用意したAgを例え
ば黒鉛容器中1100〜1300℃で溶浸させ接点素材としその
後所定形状に加工し接点とする。
尚、溶着防止成分を含有した接点は、上記に於てAgを溶
浸するときにAgと溶着防止成分との合金或いは混合物と
して使用すればよく、上記と同じ技術によって作製でき
る。
浸するときにAgと溶着防止成分との合金或いは混合物と
して使用すればよく、上記と同じ技術によって作製でき
る。
(実施例) この発明を、以下の実施例および比較例によって具体的
に説明する。
に説明する。
実施例1〜8および比較例1〜7 平均粒径3μmのWC粉末及び平均粒径10μmのCo粉末及
び必要に応じ平均粒径5μmのAg粉末を用意する。これ
らWC及びCo、WC、Co及びAgを充分混合後、これらに1重
量%のパラフィンを加え1〜7トン/cm2の圧力で成形
し、この成形体を水素中(必要に応じ真空も使用)中で
1300〜1400℃程度の温度で焼結する。この後、得られた
焼結体中の空隙に水素中で約1000〜1300℃程度の温度で
Agを黒鉛坩堝を用いて溶浸し素材を得る。このような条
件で実施例2〜8及び比較例4〜6に供する接点素材を
作製した。
び必要に応じ平均粒径5μmのAg粉末を用意する。これ
らWC及びCo、WC、Co及びAgを充分混合後、これらに1重
量%のパラフィンを加え1〜7トン/cm2の圧力で成形
し、この成形体を水素中(必要に応じ真空も使用)中で
1300〜1400℃程度の温度で焼結する。この後、得られた
焼結体中の空隙に水素中で約1000〜1300℃程度の温度で
Agを黒鉛坩堝を用いて溶浸し素材を得る。このような条
件で実施例2〜8及び比較例4〜6に供する接点素材を
作製した。
一方、平均粒径0.4μmのWC粉末及び平均粒径0.5μmの
Co粉末を用い、これらに0.5重量%のパラフィンを添加
し充分混合後2.5トン/cm2で成形し、得られた成形体中
のパラフィンを加熱除去すると共に低目の温度例えば90
0℃で焼結する。得られた焼結体中の空隙にやはり低目
の温度例えば1030℃でAgを溶浸させ接点素材を得る。こ
の条件で比較例2に供する接点素材を得た。
Co粉末を用い、これらに0.5重量%のパラフィンを添加
し充分混合後2.5トン/cm2で成形し、得られた成形体中
のパラフィンを加熱除去すると共に低目の温度例えば90
0℃で焼結する。得られた焼結体中の空隙にやはり低目
の温度例えば1030℃でAgを溶浸させ接点素材を得る。こ
の条件で比較例2に供する接点素材を得た。
また、平均粒径9μmのWC粉末及び平均粒径20μmのCo
粉末を用い、これらに1重量%のパラフィンを加え充分
混合後、6トン/cm2で成形し、得られた成形体中のパ
ラフィンを300℃加熱によって除去すると共に、高目の
温度例えば1300℃で長目の処理時間例えば2.5時間で焼
結する。得られた焼結体中の空隙にAgを溶浸し比較例3
の供試接点素材を得た。
粉末を用い、これらに1重量%のパラフィンを加え充分
混合後、6トン/cm2で成形し、得られた成形体中のパ
ラフィンを300℃加熱によって除去すると共に、高目の
温度例えば1300℃で長目の処理時間例えば2.5時間で焼
結する。得られた焼結体中の空隙にAgを溶浸し比較例3
の供試接点素材を得た。
更に、前記実施例2〜8供試素材を得た処理に於て、焼
結時間を特に短かく調整し比較例1の供試素材(5分間
程度で中止させる)及び実施例2〜8より若干短かく配
慮して実施例1の供試素材を得た。これらは成形圧力、
粒径、粒形、粒度分布、温度、時間に互いに影響を受け
るので特に比較例1,2,3、実施例1に供する素材につい
てはX線回析によってCoWC相の形成量、残存WC相量、Co
相量を多くの素材を測定し選び出す方法を用いた。
結時間を特に短かく調整し比較例1の供試素材(5分間
程度で中止させる)及び実施例2〜8より若干短かく配
慮して実施例1の供試素材を得た。これらは成形圧力、
粒径、粒形、粒度分布、温度、時間に互いに影響を受け
るので特に比較例1,2,3、実施例1に供する素材につい
てはX線回析によってCoWC相の形成量、残存WC相量、Co
相量を多くの素材を測定し選び出す方法を用いた。
上記のようにして作製した接点材料について、それぞれ
所定形状の供試片を切り出し、これらの供試片につき後
述する評価法によって、しゃ断特性およびサージ性を評
価した。その結果を第1表に示す。
所定形状の供試片を切り出し、これらの供試片につき後
述する評価法によって、しゃ断特性およびサージ性を評
価した。その結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、接点材料中のCo量、WC量を
略一定としても、さい断電流値及びしゃ断性能に変動が
見られる。すなわち、合金中のCoWC相、WC相、Co相(以
下、CoWC相等という)の寸法が0.5〜10μmのとき(実
施例1,2)良好なしゃ断性能を示しているが、寸法がこ
れより大きい20〜40μmのとき(比較例3)しゃ断アー
クが接点面の或る一カ所に停滞しアーク損傷も認めら
れ、しゃ断性能は劣る(不合格である)。一方寸法がこ
れより小さい0.5μm以下では(比較例2)、素材中に
ポアが残存しやすい傾向にあり、ガス量も多くしゃ断に
対して好ましくない影響を与える。従って特にしゃ断性
能の観点から、CoWC相等の寸法は0.5〜10μmの範囲に
規定される。しかし、この合金の特性がこの寸法のみで
規定することは出来ず、例えば比較例−1のように寸法
が好ましい0.5〜10μmの範囲にある場合でも未反応のC
o,WCが多く存在するとしゃ断に対して不都合さを示すこ
とが判った。実施例1のようにCoWC相の形成比率が90%
以上ならば、アークの拡がりも良好になり好ましいしゃ
断性能を維持できることが判った。更にCoWC相等の平均
寸法が大きいときには、さい断電流値のばらつき幅が大
きくなる傾向にある(比較例3)。
略一定としても、さい断電流値及びしゃ断性能に変動が
見られる。すなわち、合金中のCoWC相、WC相、Co相(以
下、CoWC相等という)の寸法が0.5〜10μmのとき(実
施例1,2)良好なしゃ断性能を示しているが、寸法がこ
れより大きい20〜40μmのとき(比較例3)しゃ断アー
クが接点面の或る一カ所に停滞しアーク損傷も認めら
れ、しゃ断性能は劣る(不合格である)。一方寸法がこ
れより小さい0.5μm以下では(比較例2)、素材中に
ポアが残存しやすい傾向にあり、ガス量も多くしゃ断に
対して好ましくない影響を与える。従って特にしゃ断性
能の観点から、CoWC相等の寸法は0.5〜10μmの範囲に
規定される。しかし、この合金の特性がこの寸法のみで
規定することは出来ず、例えば比較例−1のように寸法
が好ましい0.5〜10μmの範囲にある場合でも未反応のC
o,WCが多く存在するとしゃ断に対して不都合さを示すこ
とが判った。実施例1のようにCoWC相の形成比率が90%
以上ならば、アークの拡がりも良好になり好ましいしゃ
断性能を維持できることが判った。更にCoWC相等の平均
寸法が大きいときには、さい断電流値のばらつき幅が大
きくなる傾向にある(比較例3)。
一方、しゃ断性能に対して、合金中のCoの量も重要な影
響を与えている。すなわち、比較例4〜5、実施例3〜
6のように、例えばWCを約50重量%近傍に一定したと
き、合金中のCo量が極く少ない0.4重量%(比較例4)
では、4号責務まではしゃ断可能であったが5号責務に
於てアークの集中が電極の一部に見られ、接点の一部に
亀裂が発生した。しかしCo量が1重量%(実施例3)で
は、上記現象が軽減化され大幅にしゃ断性能の向上が見
られ、4号、及び5号責務のしゃ断に成功した。この傾
向は、Co量が、5、15、30重量%(実施例4〜6)まで
効果が見られるが、更にCo量が多い45重量%(比較例
5)では、相対的にAgが不足し導電性が充分確保できな
いことに起因し、しゃ断不能を招いた。
響を与えている。すなわち、比較例4〜5、実施例3〜
6のように、例えばWCを約50重量%近傍に一定したと
き、合金中のCo量が極く少ない0.4重量%(比較例4)
では、4号責務まではしゃ断可能であったが5号責務に
於てアークの集中が電極の一部に見られ、接点の一部に
亀裂が発生した。しかしCo量が1重量%(実施例3)で
は、上記現象が軽減化され大幅にしゃ断性能の向上が見
られ、4号、及び5号責務のしゃ断に成功した。この傾
向は、Co量が、5、15、30重量%(実施例4〜6)まで
効果が見られるが、更にCo量が多い45重量%(比較例
5)では、相対的にAgが不足し導電性が充分確保できな
いことに起因し、しゃ断不能を招いた。
更に、WCが10%程度と、少ないと、さい断特性が充分維
持できず(比較例6)、CoWC相等の寸法が0.5〜10μ
m、CoWC相の形成比率が90%以上、WC含量が40〜60重量
%(実施例7〜8)のとき、安定したさい断特性と、し
ゃ断性能が確保される。しかし、WC量が多く、88重量%
(比較例7)のときには、さい断特性は確保されるもの
の、アークが接点の一部所に固着し拡がりが見られず4
号責務も不合格であった。
持できず(比較例6)、CoWC相等の寸法が0.5〜10μ
m、CoWC相の形成比率が90%以上、WC含量が40〜60重量
%(実施例7〜8)のとき、安定したさい断特性と、し
ゃ断性能が確保される。しかし、WC量が多く、88重量%
(比較例7)のときには、さい断特性は確保されるもの
の、アークが接点の一部所に固着し拡がりが見られず4
号責務も不合格であった。
合金中にBi、Te、Pb、Se、Sbなどの溶着防止成分が存在
しても(実施例9〜13)また、Agの一部をCuで置換して
も(実施例14)更には、Agの代りにCuを用いても(実施
例15)同様の効果が期待され、さい断特性としゃ断性能
の両立が認められた。
しても(実施例9〜13)また、Agの一部をCuで置換して
も(実施例14)更には、Agの代りにCuを用いても(実施
例15)同様の効果が期待され、さい断特性としゃ断性能
の両立が認められた。
評価条件 (1)しゃ断性能 接点径45mm、厚さ5mmの円板状接点片を、ディマンウタ
ブル型の真空しゃ断装置に装着し、接触力30Kgで7.2KV
×12.5KVのしゃ断電流につき、“O"→“CO"→“CO"(4
号責務)及びその後“O"→“O"→“O"(5号責務)の責
務を与えたときの状況(しゃ断中に再点弧の発生がある
かどうか)を観測し、再点弧の有無、アーク時間の長
短、しゃ断不能などによって合格、不合格を判定した。
特性のよい場合には、更に10回程度の“CO"を追加しそ
の状況を観察する。“O"はオープンを意味し、投入され
た状態の20KVのしゃ断電流を開く。“CO"は、クローズ
オープンを意味し、20KAの回路を閉じて、かつ開く。
ブル型の真空しゃ断装置に装着し、接触力30Kgで7.2KV
×12.5KVのしゃ断電流につき、“O"→“CO"→“CO"(4
号責務)及びその後“O"→“O"→“O"(5号責務)の責
務を与えたときの状況(しゃ断中に再点弧の発生がある
かどうか)を観測し、再点弧の有無、アーク時間の長
短、しゃ断不能などによって合格、不合格を判定した。
特性のよい場合には、更に10回程度の“CO"を追加しそ
の状況を観察する。“O"はオープンを意味し、投入され
た状態の20KVのしゃ断電流を開く。“CO"は、クローズ
オープンを意味し、20KAの回路を閉じて、かつ開く。
(2)さい断電流値 直径10mm、厚さ4mmで一方は平面、他方は200mmRの球面
を有する一対の供試接点に400℃のベーキング、放電エ
ージングを行った後、これらに直列に挿入した同軸形シ
ャフトの電圧降下をシンクロスコープで観測した。接点
には、L,C,回路を経て交流を与え、接触圧力10Kgでの30
0回の開閉におけるさい断電流値のばらつき範囲を表に
示す。
を有する一対の供試接点に400℃のベーキング、放電エ
ージングを行った後、これらに直列に挿入した同軸形シ
ャフトの電圧降下をシンクロスコープで観測した。接点
には、L,C,回路を経て交流を与え、接触圧力10Kgでの30
0回の開閉におけるさい断電流値のばらつき範囲を表に
示す。
このさい断電流値は、低サージ性の程度を判断する1つ
の重要な尺度で、その値が小さくかつばらつき範囲の小
さい程、優れた低サージ性を具備する。
の重要な尺度で、その値が小さくかつばらつき範囲の小
さい程、優れた低サージ性を具備する。
上記した実施例による評価から具体的に確認されるよう
に、この発明により接点材料は、勝れたしゃ断特性を備
えるとともに、さい断電流の絶対値が小さくかつばらつ
きの範囲も極めて低い低サージ性にも優れた真空バルブ
用接点を提供する。したがって、この発明の焼結合金か
ら優れたしゃ断特性と良好な低サージ性とを併せ持つ真
空バルブ用接点が得られ、その工業的価値は極めて大き
い。
に、この発明により接点材料は、勝れたしゃ断特性を備
えるとともに、さい断電流の絶対値が小さくかつばらつ
きの範囲も極めて低い低サージ性にも優れた真空バルブ
用接点を提供する。したがって、この発明の焼結合金か
ら優れたしゃ断特性と良好な低サージ性とを併せ持つ真
空バルブ用接点が得られ、その工業的価値は極めて大き
い。
第1図は本発明の接点材料を適用する真空しゃ断器の一
構成例を示す正断面図、第2図はその要部拡大図であ
る。 1…しゃ断室、2…絶縁容器、6,7…電極棒、8…固定
電極、9…可動電極、14,14a…接点、13,15…ロウ材。
構成例を示す正断面図、第2図はその要部拡大図であ
る。 1…しゃ断室、2…絶縁容器、6,7…電極棒、8…固定
電極、9…可動電極、14,14a…接点、13,15…ロウ材。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀夫 東京都府中市東芝町1 株式会社東芝府中 工場内 (72)発明者 玉川 徹 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内
Claims (4)
- 【請求項1】1〜30重量%のCo、40〜60重量%のWCおよ
び残部の高導電性成分からなる焼結合金であって、合金
中の全Co量の95%以上がCoWC相を形成し、形成されたCo
WC相、Co相およびWC相の平均寸法が0.5〜10μmの範囲
内にあることを特徴とする真空バルブ用接点材料。 - 【請求項2】合金中のCo量が5〜15重量%である特許請
求の範囲第1項記載の真空バルブ用接点材料。 - 【請求項3】0.1〜10重量%のBi、Pb、Te、Se、およびS
bから選ばれる少なくとも1種の耐溶着性成分を含有す
る、特許請求の範囲第1項または第2項記載の真空バル
ブ用接点材料。 - 【請求項4】高導電性成分が主としてAgまたは/および
Cuからなる、特許請求の範囲第1項、第2項または第3
項記載の真空バルブ用接点材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61068954A JPH0680570B2 (ja) | 1986-03-27 | 1986-03-27 | 真空バルブ用接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61068954A JPH0680570B2 (ja) | 1986-03-27 | 1986-03-27 | 真空バルブ用接点材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62226521A JPS62226521A (ja) | 1987-10-05 |
| JPH0680570B2 true JPH0680570B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=13388571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61068954A Expired - Lifetime JPH0680570B2 (ja) | 1986-03-27 | 1986-03-27 | 真空バルブ用接点材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0680570B2 (ja) |
-
1986
- 1986-03-27 JP JP61068954A patent/JPH0680570B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62226521A (ja) | 1987-10-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |