JPH0680641A - 光学活性な5−ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性な5−ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体の製造法

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JPH0680641A
JPH0680641A JP23365992A JP23365992A JPH0680641A JP H0680641 A JPH0680641 A JP H0680641A JP 23365992 A JP23365992 A JP 23365992A JP 23365992 A JP23365992 A JP 23365992A JP H0680641 A JPH0680641 A JP H0680641A
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JP
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compound
reaction
acid
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benzazepine
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JP23365992A
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English (en)
Inventor
Kenji Otsubo
健児 大坪
Shuji Yamashita
修司 山下
Minoru Uchida
稔 内多
Seiji Morita
清司 森田
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光学活性な5−ヒドロキシベンゾ
アゼピン誘導体を分割作業することなく、安全且つ簡便
な操作により、しかも緩和な反応条件下に、純度よく好
収率で製造し得る方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の方法は、一般式 【化1】 〔式中R1 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ
基又は低級アルキル基を示す。R2 は低級アルキル基又
はハロゲン原子を示す。〕で表わされるベンゾアゼピン
誘導体を還元することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性な5−ヒドロキ
シベンゾアゼピン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、一般式
【0003】
【化3】
【0004】〔式中R1 は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基又は低級アルキル基を示す。R2 は低級
アルキル基又はハロゲン原子を示す。〕で表わされる5
−ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体は、公知の方法、例
えば国際特許公開第9105549号明細書に記載の方
法に従い、一般式
【0005】
【化4】
【0006】〔式中R1 及びR2 は前記に同じ。〕で表
わされるベンゾヘテロ環化合物を還元することにより製
造されている。しかしながらこの方法によれば、ラセミ
体又はジアステレオマーの生成物が得られるに止まり、
光学活性な生成物を得るためには、更にラセミ体又はジ
アステレオマーを分割する作業が必要であり、そのため
生成物の損失が多く、収率、純度は共に満足できるもの
ではなかった。
【0007】
【問題点を解決するための手段】一般式(1)で表わさ
れる5−ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体及びその塩
は、優れたバゾプレッシン拮抗作用を有し、血管拡張
剤、降圧剤、水利尿剤、血小板凝集抑制剤等として有用
であり、また一般式(3)
【0008】
【化5】
【0009】〔R1 及びR2 は前記に同じ。R3 及びR
4 は、同一又は異なって水素原子、低級アルキル基又は
ハロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基を
示す。〕で表わされるバゾプレッシン拮抗作用を有する
有用な化合物を合成するための中間体としても重要な化
合物である。
【0010】本発明の目的は、光学活性な5−ヒドロキ
シベンゾアゼピン誘導体(1)を分割作業することな
く、安全且つ簡便な操作により、しかも緩和な反応条件
下に、純度よく好収率で製造し得る方法を提供すること
にある。
【0011】本明細書においてハロゲン原子としては、
例えば塩素原子、臭素原子、沃素原子、弗素原子等を挙
げることができる。低級アルコキシ基としては、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状アルコキ
シ基を挙げることができる。低級アルキル基としては、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1
〜6の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を挙げることが
できる。低級アルカノイル基としては、例えばアセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノ
イル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル基等の炭
素数1〜6の直鎖状又は分枝鎖状アルカノイル基を挙げ
ることができる。ハロゲン原子を有することのある低級
アルカノイル基としては、例えば2,2,2−トリフル
オロアセチル、2,2,2−トリクロロアセチル、2−
クロロアセチル、2−ブロモアセチル、2−フルオロア
セチル、2−ヨードアセチル、2,2−ジフルオロアセ
チル、2,2−ジブロモアセチル、3,3,3−トリフ
ルオロプロピオニル、3,3,3−トリクロロプロピオ
ニル、3−クロロプロピオニル、2,3−ジクロロプロ
ピオニル、4,4,4−トリクロロブチリル、4−フル
オロブチリル、5−クロロペンタノイル、3−クロロ−
2−メチルプロピオニル、6−ブロモヘキサノイル、
5,6−ジブロモヘキサノイル基等の置換基としてハロ
ゲン原子を1〜3個有していてもよい炭素数1〜6の直
鎖状又は分枝鎖状のアルカノイル基を挙げることができ
る。
【0012】本発明によれば、一般式(1a)
【0013】
【化6】
【0014】〔R1 及びR2 は前記に同じ。〕で表わさ
れる光学活性な5−ハイドロキシベンゾアゼピン誘導体
は、一般式(2)で表わされるベンゾアゼピン誘導体を
一般式(4)
【0015】
【化7】
【0016】〔式中R5 は水素原子、フェニル基、低級
アルキル基又はハロゲン原子を、R6及びR7 は、同一
又は異なって低級アルキル基、フェニル基、ハロゲン原
子又はナフチル基を示す。〕で表わされるオキサゾボロ
リディン触媒の存在下に水素化還元剤を用いて還元する
ことにより製造される。
【0017】出発原料として使用される一般式(2)の
化合物は、国際特許公開第9105549号明細書に記
載の方法に従い容易に製造され得る。また一般式(4)
のオキサゾボロリディン触媒は、J.Am.Chem.
Soc.1987,109,7925−7926に記載
の方法に従い容易に製造され得る。
【0018】上記還元反応において、使用される水素化
還元剤としては、例えばボラン−テトラヒドロフラン、
ジボラン、ボランメチルスルフィド等が挙げられる。斯
かる水素化還元剤は、通常一般式(2)の化合物に対し
て少なくとも等モル、好ましくは1.5〜3倍モル量程
度使用するのがよい。一般式(4)のオキサゾボロリデ
ィン触媒としては、具体的にはB−メチル−S−(−)
−2−(ジフェニルヒドロキシメチル)ピロリジノ−
N,O−ボロリディン、B−n−ブチル−S−(−)−
2−(ジフェニルヒドロキシメチル)ピロリジノ−N,
O−ボロリディン、B−メチル−S−(−)−2−(ジ
−β−ナフチルヒドロキシメチル)ピロリジノ−N,O
−ボロリディン等を例示できる。斯かる触媒の使用量と
しては、通常一般式(2)の化合物に対して0.05〜
0.2倍モル量程度とするのがよい。溶媒としてはテト
ラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム等のエ
ーテル類やこれらの混合溶媒を例示できる。該反応は−
70℃〜室温付近、好ましくは−10℃〜室温付近にて
進行し、一般に1〜5時間程度で反応は終了する。
【0019】一般式(1b)
【0020】
【化8】
【0021】〔R1 及びR2 は前記に同じ。〕で表わさ
れる光学活性な5−ハイドロキシベンゾジアゼピン誘導
体は、上記で得られる一般式(1a)で表わされる化合
物を立体反転反応に付すことにより製造される。
【0022】該立体反転反応は、安息香酸、酢酸、ギ
酸等の有機酸と一般式(1a)で表わされる化合物とを
例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジブチルアゾ
ジカルボキシレート等のジアルキルアゾジカルボキシレ
ート類、1,1´−アゾジカルボニルジ(ピペリジン)
等のジアルキルアゾジカルボキシアミド類及びトリエチ
ルホスフィン等のトリアルキルホスフィン、トリフェニ
ルホスフィン等のトリアリールホスフィン等のリン酸化
合物の存在下に反応させ、次いで得られる化合物を加
水分解することにより実施される。の反応で使用され
る溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、1,2−
ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジグライム等のエーテル類、ベンゼン、トル
エン等の芳香族炭化水素類又はこれらの混合溶媒等が挙
げられる。ジアルキルアゾジカルボキシアミド類及びリ
ン酸化合物の使用量としては、有機酸に対して通常少な
くとも等モル程度、好ましくは等モル〜1.5倍モル程
度とするのがよい。該反応は、通常−20〜150℃程
度、好ましくは−20〜50℃程度にて好適に進行し、
一般に1〜30時間程度で該反応は完結する。引続き行
なわれるの加水分解反応は、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の無機塩基の存
在下で行なわれる。この際の溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール
類、水、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン類及びこれらの混合溶媒
を例示できる。
【0023】本発明で得られる一般式(1a)の化合物
は、下記反応式−1に示す方法に従い、一般式(3−1
b)の化合物及び一般式(3−2b)の化合物に誘導さ
れ得る。
【0024】
【化9】
【0025】〔式中、R1 及びR2 は前記に同じ。R3'
及びR4'は、同一又は異なって水素原子又は低級アルキ
ル基を示す。Xはハロゲン原子を示す。〕化合物(3−
1b)は、化合物(1a)を例えばジエチルアゾジカ
ルボキシレート、ジブチルアゾジカルボキシレート等の
ジアルキルアゾジカルボキシレート類、1,1´−アゾ
ジカルボニルジ(ピペリジン)等のジアルキルアゾジカ
ルボキシアミド類及びトリアルキルホスフィン、トリア
リールホスフィン等のリン酸化合物の存在下にアジド化
剤と反応させ、次いで得られる化合物を還元すること
により製造される。
【0026】の反応において使用されるアジド化剤と
しては、アジ化水素酸、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)等を例示できる。また使用される溶媒とし
ては、例えばテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシ
エタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
ジグライム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
ジアルキルアゾジカルボキシレート類、リン酸化合物及
びアジド化剤は、化合物(1a)に対してそれぞれ少な
くとも等モル程度、好ましくは1〜1.5倍モル程度用
いるのがよい。該反応は、通常−20〜100℃、好ま
しくは−20〜50℃にて進行し、一般に1〜30時間
で反応は終了する。
【0027】の還元反応は、適当な溶媒中接触還元触
媒を用いて行なわれる。接触還元触媒としては、パラジ
ウム、パラジウム黒、パラジウム炭素、白金、酸化白
金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等が挙げられ、これ
ら触媒は還元されるべき原料化合物に対して0.01〜
10重量%程度使用するのがよい。溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレ
ングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチルホルムアミ
ド、氷酢酸及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。該反
応は、通常−20〜150℃、好ましくは0〜100
℃、水素圧1〜10気圧にて進行し、一般に1〜15時
間で反応は終了する。
【0028】化合物(3−2b)は、化合物(3−1
b)に化合物(5)又は化合物(6)を反応させること
により製造される。
【0029】化合物(3−1b)と化合物(5)との反
応において、使用される溶媒としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、te
rt−ブタノール等の低級アルコール類、酢酸、酢酸エ
チル、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を挙げることが
できる。また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリウム、ナト
リウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラート、ナ
トリウムエチラート等の金属アルコラート、ピリジン、
N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノピリ
ジン、トリエチルアミン、1,5−ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノネン−5(DBN)、1,8−ジアザ
ビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)、
1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DA
BCO)等の有機塩基等を挙げることができる。化合物
(5)としては、例えば沃化メチル、メチルブロマイド
等を挙げることができる。化合物(3−1b)と化合物
(5)との使用割合としては、特に限定がなく広い範囲
で適宜選択すればよいが、前者に対して後者を少なくと
も等モル量程度、好ましくは等モル〜10倍モル量程度
用いるのがよい。該反応系内には沃化ナトリウム、沃化
カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化物等を添加しても
よい。該反応は、通常−30〜200℃程度、好ましく
は−30〜170℃程度にて行なわれ、一般に30分〜
30時間程度で反応は終了する。
【0030】化合物(3−1b)と化合物(6)との反
応において、使用される溶媒としては、例えば水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトニトリル、ギ酸、酢酸、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエー
テル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
該反応は、還元剤の存在下に行なわれる。用いられる還
元剤としては、例えばギ酸、ギ酸ナトリウム等の脂肪酸
アルカリ金属塩、水素化硼素ナトリウム、水素化シアノ
硼素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等の水素
化還元剤、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、酸化白
金、白金黒、ラネーニッケル等の接触還元剤等を例示で
きる。化合物(6)は、化合物(3−1b)に対して通
常少なくとも等モル量度、好ましくは等モル〜大過剰量
使用するのがよい。
【0031】還元剤としてギ酸を使用する場合、反応温
度は通常室温〜200℃程度、好ましくは50〜150
℃付近とするのが適当であり、反応は1〜10時間程度
にて終了する。ギ酸の使用量は化合物(3−1b)に対
して大過剰量とするのがよい。
【0032】また水素化還元剤を使用する場合、反応温
度は通常−30〜100℃程度、好ましくは0〜70℃
程度が適当であり、30分〜12時間程度で反応は完結
する。還元剤の使用量は、化合物(3−1b)に対して
通常等モル〜20倍モル量程度、好ましくは1〜6倍モ
ル量程度とするのがよい。特に還元剤として水素化アル
ミニウムリチウムを使用する場合、溶媒としてジエチル
エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグライ
ム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類を使用するのが好ましい。
【0033】更に接触還元剤を用いる場合は、通常常圧
〜20気圧程度、好ましくは常圧〜10気圧程度の水素
雰囲気中で、又はギ酸、ギ酸アンモニウム、シクロヘキ
セン、抱水ヒドラジン等の水素供与剤の存在下で、通常
−30〜100℃程度、好ましくは0〜60℃程度の温
度で反応を行なうのがよく、通常1〜12時間程度で反
応は終了する。接触還元剤の使用量としては、化合物
(3−1b)に対して通常0.1〜40重量%、好まし
くは1〜20重量%程度とするのがよい。
【0034】上記で得られる一般式(3−1b)の化合
物は、下記反応式−2に示す方法に従い、一般式(3−
3b)の化合物、一般式(3−4b)の化合物及び一般
式(3−5b)の化合物に誘導され得る。
【0035】
【化10】
【0036】〔式中、R1 、R2 及びXは前記に同じ。
8 はハロゲン原子を有することのある低級アルカノイ
ル基を示す。R3aは低級アルキル基を示す。〕化合物
(3−1b)と化合物(7)との反応には、公知のアミ
ド結合生成反応の条件を容易に適用できる。例えば
(イ)混合酸無水物法、即ちカルボン酸(7)にアルキ
ルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これ
に化合物(3−1b)を反応させる方法、(ロ)活性エ
ステル法、即ちカルボン酸(7)をp−ニトロフェニル
エステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1
−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エス
テルとし、これに化合物(3−1b)を反応させる方
法、(ハ)カルボジイミド法、即ちカルボン酸(7)に
化合物(3−1b)をジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に
縮合反応させる方法、(ニ)その他の方法、例えばカル
ボン酸(7)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無
水物とし、これに化合物(3−1b)を反応させる方
法、カルボン酸(7)と低級アルコールとのエステルに
化合物(3−1b)を高圧高温下に反応させる方法、カ
ルボン酸(7)の酸ハロゲン化物、即ちカルボン酸ハラ
イドに化合物(3−1b)を反応させる方法等を挙げる
ことができる。
【0037】上記混合酸無水物法(イ)において用いら
れる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応
により得られ、これを通常単離することなく化合物(3
−1b)と反応させることにより一般式(1)の本発明
化合物が製造される。上記ショッテン−バウマン反応は
塩基性化合物の存在下に行なわれる。用いられる塩基性
化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣用の化
合物例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリ
ジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ
ン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.
2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−
20〜100℃程度、好ましくは0〜50℃程度におい
て行なわれ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましく
は5分〜2時間程度である。得られた混合酸無水物と化
合物(3−1b)との反応は通常−20〜150℃程
度、好ましくは10〜50℃程度において行なわれ、反
応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜5時間
程度である。混合酸無水物法は一般に溶媒中で行なわれ
る。用いられる溶媒としては混合酸無水物法に慣用の溶
媒がいずれも使用可能であり、具体的にはクロロホル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテ
ル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロ
トン性極性溶媒等又は之等の混合溶媒等が挙げられる。
混合酸無水物法において使用されるアルキルハロカルボ
ン酸としては例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチ
ル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸
イソブチル等が挙げられる。該法におけるカルボン酸
(7)とアルキルハロカルボン酸と化合物(3−1b)
の使用割合は、通常等モルずつとするのがよいが、化合
物(3−1b)に対してアルキルハロカルボン酸及びカ
ルボン酸(7)はそれぞれ1〜1.5倍モル量程度の範
囲内で使用することができる。
【0038】また前記その他の方法(ニ)の内、カルボ
ン酸ハライドに化合物(3−1b)を反応させる方法を
採用する場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適当
な溶媒中で行なわれる。用いられる塩基性化合物として
は、公知のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン
−バウマン反応に用いられる塩基性化合物の他に、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等を例示できる。また用いられる溶
媒としては、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶
媒の他に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロ
ソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジ
ン、アセトン、水等を例示できる。化合物(3−1b)
とカルボン酸ハライドとの使用割合としては、特に限定
がなく広い範囲内で適宜選択でき、通常前者に対して後
者を少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍
モル量程度用いるのがよい。該反応は通常−20〜18
0℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて行なわれ、
一般に5分〜30時間程度で反応は完結する。
【0039】更に上記アミド結合生成反応は、カルボン
酸(7)と化合物(3−1b)とを、トリフェニルホス
フィン、ジフェニルホスフィニルクロリド、フェニル−
N−フェニルホスホラミドクロリデート、ジエチルクロ
ロホスフェート、シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリ
ン酸アジド、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニ
ル)ホスフィニッククロリド等のリン化合物の縮合剤の
存在下に反応させる方法によっても実施できる。
【0040】該反応は、上記カルボン酸ハライドに化合
物(3−1b)を反応させる方法で用いられる溶媒及び
塩基性化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、
好ましくは0〜100℃程度付近にて行なわれ、一般に
5分〜30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びカ
ルボン酸(7)の使用量は化合物(3−1b)に対して
夫々少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜2倍
モル量程度使用するのがよい。
【0041】化合物(3−3b)と化合物(8)との反
応は、前記化合物(3−1b)と化合物(5)との反応
と同様の反応条件下に行なわれる。
【0042】化合物(3−4b)の加水分解は、適当な
溶媒中又は無溶媒で、酸又は塩基性化合物の存在下に行
なわれる。用いられる溶媒としては、例えば水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、ギ酸、酢酸等の脂肪酸
類又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。酸と
しては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸やギ
酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機酸等を挙げること
ができ、また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩や水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化
物等を挙げることができる。該反応は、通常室温〜20
0℃程度、好ましくは室温〜150℃程度にて好適に進
行し、一般に0.05〜25時間程度で終了する。
【0043】
【化11】
【0044】〔式中、R1 、R2 、R3'、R4'及びXは
前記に同じ。〕
【0045】
【化12】
【0046】〔式中、R1 、R2 、R3a、R8 及びXは
前記に同じ。〕化合物(1b)から化合物(3−1a)
に導く反応は、前記化合物(1a)から化合物(3−1
b)に導く反応と同様の反応条件下に行なわれる。化合
物(3−1a)から化合物(3−2a)に導く反応は、
化合物(3−1b)から化合物(3−2b)に導く反応
と同様の反応条件下に行なわれる。また化合物(3−1
a)から化合物(3−5a)に導く反応は、化合物(3
−1b)から化合物(3−5b)に導く反応と同様の反
応条件下に行なわれる。
【0047】
【発明の効果】本発明の方法によれば、分割作業するこ
となく、安全且つ簡便な操作により、しかも緩和な反応
条件下に目的とする光学活性な5−ヒドロキシベンゾア
ゼピン誘導体(1)を純度よく好収率で製造し得る。
【0048】
【実施例】以下に実施例及び参考例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにする。
【0049】実施例1 5−R−(+)−ヒドロキシ−1−〔4−(2−メチル
ベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 S−(−)−α,α−ジフェニル−2−ピロリジンメタ
ノール337mgを窒素気流下ベンゼン14mlに溶解
し、4オングストローム1/16モレキュラーシーブ
2.7gを加え、更に室温でメタンボロン酸80mgを
加えた。その後、同温度で4時間攪拌し、40℃でベン
ゼンを留去した。残渣に窒素気流下無水テトラヒドロフ
ラン5mlを加え、0℃に冷却した後、ボラン・テトラ
ヒドロフラン溶液(1.0N)27mlを加え、20分
間攪拌した。これに1−{4−(2−メチルベンゾイル
アミノ)ベンゾイル}−1,2,3,4−テトラヒドロ
ベンゾアゼピン−5−オン5.0gを無水テトラヒドロ
フラン35mlに懸濁させた溶液を40分間かけて滴下
した。その後0℃で1.5時間攪拌した。反応終了後1
N−塩酸10mlを加え、塩化メチレン−水で抽出し
た。有機層を乾燥、濃縮後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=50:
1)により分取、精製し、得られた淡黄色油状物をエタ
ノール−ジエチルエーテルより再結晶し、白色粒状晶の
上記目的化合物2.15g(43%)を得た。
【0050】m.p.210〜212℃ 〔α〕D =+140°(C=0.1、99%メタノー
ル) HPLC分析により光学純度を求めたところ、95%
e.e.であった。HPLC分析条件は以下の通りであ
る。
【0051】カラム;CHIRALCEL OD、溶離
液;n−ヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン
=700:300:1、検出器;UV254nm、流
速;1.0ml/分、保有時間;8.6分(S):1
7.7分(R)=2.5:97.5。
【0052】参考例1 5−S−(−)−ヒドロキシ−1−〔4−(2−メチル
ベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 実施例1で得られた5−R−(+)−ヒドロキシ−1−
〔4−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン
1.0g、トリフェニルホスフィン660mg及び安息
香酸310mgを100mlのナスフラスコにとり、窒
素気流下、無水テトラヒドロフラン20mlに溶かし
た。これに室温でジエチルアゾジカルボキシレート44
0mgを無水テトラヒドロフラン7mlに溶かしたもの
を加え、同温度で20時間攪拌した。反応終了後、テト
ラヒドロフランを留去し、残渣をそのままシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸エチル=
50:1)のショートカラムにより粗精製し、得られた
油状物1.2gをメタノール50mlに溶かし、1N−
水酸化ナトリウム24mlを加えた後、室温で15時
間、60℃で1時間加熱反応した。反応終了後塩化メチ
レン−水で抽出、飽和食塩水溶液を加え、洗い込み、有
機層を硫酸マグネシウム乾燥、濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノー
ル=50:1)により分取、精製し、無色油状物の上記
目的化合物を得た。これをエタノール−ジエチルエーテ
ルから固化、再結晶し、白色粒状晶430mg(42
%)を得た。
【0053】HPLC分析:(S):(R)=95:
5、90%e.e.(S−(−)体に富む) m.p.209〜211℃ 〔α〕D =−135°(C=0.1、99%メタノー
ル)。
【0054】参考例2 5−S−(−)−アミノ−1−〔4−(2−メチルベン
ゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 実施例1で得られた5−R−(+)−ヒドロキシ−1−
〔4−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン
200mg及びトリフェニルホスフィン131mgを無
水テトラヒドロフラン4.0mlに溶かし、室温でジエ
チルアゾジカルボキシレート87mgを無水テトラヒド
ロフラン0.5mlに溶かした溶液とジフェニルホスホ
リルアジド138mgを無水テトラヒドロフラン0.5
mlに溶かした溶液を加えた。その後、同温度で15時
間攪拌した。反応終了後テトラヒドロフランを留去し、
残渣を塩化メチレンに溶かした後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=80:
1)のショートカラムにより粗精製し、得られた無色油
状物100mgをエタノール8ml溶液とした。これと
は別に5%パラジウム−炭素50mgをエタノール2.
0mlに懸濁させた溶液に、先のエタノール溶液8ml
を加え、室温、常圧で水素添加を7時間行なった。反応
終了後、パラジウム−炭素を濾別し、母液を濃縮後、残
渣をシリカゲルTLCプレート(塩化メチレン:メタノ
ール=20:1)により単離、精製した。得られた油状
物をヘキサン−酢酸エチルより固化、再結晶し、白色グ
ラニュラー状晶の上記目的化合物30mg(15%)を
得た。
【0055】m.p.119〜121℃ 〔α〕D =−223°(C=0.1、99.7%メタノ
ール) HPLC分析により光学純度を求めたところ、89%
e.e.であった。HPLC分析条件は以下の通りであ
る。
【0056】カラム;ULTRON ES−OVM、溶
離液;エタノール:20mM KH2PO4 水溶液=
3:97、検出器;UV280mm、流速;1.0ml
/分、保有時間;9.0分(S):11.8分(R)=
94.5:5.5。
【0057】参考例3 5−R−(+)−アミノ−1−〔4−(2−メチルベン
ゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 参考例1で得られた5−S−(−)−ヒドロキシ−1−
〔4−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン
341mg及びトリフェニルホスフィン223mgを無
水テトラヒドロフラン6.0mlに溶かした後、アジ化
水素のベンゼン溶液(2.0N)0.5mlを加え、室
温でジエチルアゾジカルボキシレート148mgを無水
テトラヒドロフラン2.5mlに溶かした溶液を滴下し
た。その後、同温度で20時間攪拌した。その後、更に
トリフェニルホスフィン110mg、アジ化水素のベン
ゼン溶液0.3ml、ジエチルアゾジカルボキシレート
70mgを追加し、3時間攪拌した。反応終了後、参考
例2と同様の後処理を行い、無色油状物300mgを得
た。これを5%パラジウム−炭素150mgを懸濁させ
たエタノール溶液20mlに溶かし、水素添加を常温、
常圧で15時間行なった。反応終了後、参考例2と同様
の処理を行ない、白色グラニュラー状晶の上記目的化合
物98mg(29%)を得た。
【0058】HPLC分析;86.7%e.e. m.p.124〜126℃ 〔α〕D =+239°(C=0.1、99.7%メタノ
ール)。
【0059】参考例4 5−S−(−)−ジメチルアミノ−1−〔4−(2−メ
チルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 参考例2で得られた5−S−(−)−アミノ−1−〔4
−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン60
mgをメタノール1.0mlに溶かし、0〜5℃に冷却
した後、37%ホルマリン水溶液120μlを加え、更
にNaBH3 CN28mgを加えた。これに酢酸80μ
lを徐々に滴下した。その後、室温で1時間攪拌した。
反応終了後、炭酸カリウム水溶液を加え、アルカリ性と
した後、塩化メチレンで抽出した。有機層を乾燥、濃縮
後、残渣をシリカゲルTLCプレート(塩化メチレン:
メタノール=30:1)により分取、精製し、得られた
油状物を酢酸エチル−ヘキサンより固化、再結晶し、白
色グラニュラー状晶の上記目的化合物35mg(55
%)を得た。
【0060】m.p.235〜237℃ 〔α〕D 20=−178°(C=0.1、99.7%メタ
ノール) HPLC分析により光学純度を求めたところ、100%
e.e.であった。HPLC分析条件は以下の通りであ
る。
【0061】カラム;CHIRALCEL OD、溶離
液;n−ヘキサン:エタノール:ジエチルアミン=95
0:50:1、検出器;UV280mm、流速;1.0
ml/分、保持時間;33分(R):37分(S)=
0:100。
【0062】参考例5 5−(R)−(+)−ジメチルアミノ−1−〔4−(2
−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 参考例3で得られた5−R−(+)−アミノ−1−〔4
−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを用
い、参考例4と同様にして白色グラニュラー状晶の上記
目的化合物を得た。
【0063】m.p.233〜235℃ 〔α〕D 20=+182°(C=0.1、99.7%メタ
ノール) HPLC分析;100%e.e.。
【0064】参考例6 5−S−(−)−メチルアミノ−1−〔4−(2−メチ
ルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 参考例2で得られた5−S−(−)−アミノ−1−〔4
−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン52
0mgを塩化メチレン6.0mlに溶解し、0℃に冷却
した後、トリエチルアミン160mg及び無水トリフル
オロ酢酸330mgを加えた。同温度で3時間攪拌後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;塩化メ
チレン:メタノール=30:1)により分取、精製し、
得られた5−S−(−)−(2,2,2−トリフルオロ
アセチルアミノ)−1−〔4−(2−メチルベンゾイル
アミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−ベンゾアゼピン(白色アモルファス状晶)51
0mgをジメチルホルムアミド5.0mlの溶液とし
た。これを0℃に冷却し、水素化ナトリウム42mgを
加え、20分間攪拌した後、沃化メチル65μlを加
え、同温度で4時間攪拌した。反応終了後、1N−塩酸
2.2mlを加え、塩化メチレン−水で抽出した。有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;塩化メチレン:
メタノール=60:1)により分取、精製し、得られた
5−S−(−)−〔N−(2,2,2−トリフルオロア
セチル)−N−メチルアミノ〕−1−〔4−(2−メチ
ルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン(無色油状物)
0.5gをエタノール17ml溶液とした。これに5N
水酸化ナトリウム1.03mlを加え、40℃で4時間
攪拌した。反応終了後、1N塩酸水溶液1.0mlを加
え、塩化メチレン−水で抽出した。有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥、濃縮し、残渣を塩化メチレンに溶解し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;塩化メ
チレン:メタノール=50:1→20:1)により分
取、精製した。これを更にシリカゲル薄層プレート(溶
出液;塩化メチレン:メタノール=15:1、4回展
開)により精製し、無色油状物を得た。これを酢酸エチ
ル−ヘキサンより固化、再結晶を行ない、白色粒状晶の
上記目的化合物31.2mg(7.3%)を得た。
【0065】m.p.197〜199℃ 〔α〕D 23=−208°(C=0.1、99.7%メタ
ノール) HPLC分析により光学純度を求めたところ、100%
e.e.であった。HPLC分析条件は以下の通りであ
る。
【0066】カラム;ULTRON ES−OVM、溶
解液;エタノール:20mM KH2PO4 =3:9
7、検出器;UV280mm、流速;1.0ml/分、
保持時間;7.3分(S):10.2分(R)=10
0:0。
【0067】参考例7 5−R−(+)−メチルアミノ−1−{4−(2−メチ
ルベンゾイルアミノ)ベンゾイル}−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンの合成 参考例3で得られた5−R−(+)−アミノ−1−〔4
−(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを用
い、参考例6と同様にして5−R−(+)−(2,2,
2−トリフルオロアセチルアミノ)−1−〔4−(2−
メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピンを得、続いて
これを同様に沃化メチルと反応させて5−R−(+)−
〔N−(2,2,2−トリフルオロアセチル)−N−メ
チルアミノ〕−1−〔4−(2−メチルベンゾイルアミ
ノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−ベンゾアゼピンを得、更にこれを加水分解すること
により白色粒状晶の上記目的化合物を得た。
【0068】m.p.197〜199℃ 〔α〕D 20=+208°(C=0.1、99.7%メタ
ノール) HPLC分析;100%e.e.。
【0069】薬理試験例 試験1)V1 リセプタ バインディング アッセイ
(V1 recepler binding assai) イチハラ(Akira Ichihara )の方法〔J.Bio. C
hem., 258,9283(1983)〕に準じて調製し
たラット肝臓の膜標本を用いて、〔3 H〕−Arg−バ
ソプレシン(vasopressin )の50000dpm(2×
10-10 M)膜標本100ng試験薬(10-7又は10
-4M)を、5mM MgCl2 、1mMEDTA及び
0.1%BSAを含む100mMトリス−塩酸緩衝液
(pH=8.0)の総量250μl中で10分間、37
℃でインキュベーションした。その後、ガラスフィルタ
−(GF/F)を用いて、バソプレシンと結合した膜標
本を分離するために瀘過を3回行ない緩衝液5mlにて
洗浄した。このガラスフィルターを取り出し、液体シン
チレーション用カクテルと混合し、液体シンチレーショ
ンカウンターにて膜と結合した〔3 H〕−バソプレシン
量を測定し、阻害率を次式により算出した。
【0070】阻害率(%)={100−〔(C1
1 )/(C0 −B1 )〕}×100 C1 ;既知量の供試薬剤と〔3 H〕−バソプレシンとの
共存下での〔3 H〕−バソプレシンの膜に対する結合量 C0 ;供試薬剤を除いた時の〔3 H〕−バソプレシンの
膜に対する結合量 B1 ;過剰のバソプレシン(10-6M)存在下での〔3
H〕−バソプレシンの膜に対する結合量 上記で算出された阻害物が50%となる供試薬剤の濃度
を求め、これをIC50値とした。
【0071】結果を表1に示す。
【0072】試験2)V リセプター バインディ
ング アッセイ O.HECHTER の方法〔J.Bio. Chem., 253,321
1(1978)〕に準じて調製したラット腎臓の膜標本
を用いて、〔3 H〕−Arg−バソプレシンの1000
00dpm(4×10-10 M)膜標本0.6mg試験薬
(10-10 〜10-5M)を、5mM MgCl2 、1m
M EDTA及び0.1%BSAを含む100mMトリ
スー塩酸緩衝液(pH=8.0)の総量250μl中で
3時間、4℃でインキュベーションした。その後、ガラ
スフィルター(GF/F)を用いて、バソプレシンと結
合した膜標本を分離するために瀘過を行ない2回緩衝液
5mlにて洗浄した。このガラスフィルターを取出し、
液体シンチレーション用カクテルと混合し、液体シンチ
レーションカウンターにて膜と結合した〔3 H〕−バソ
プレシン量を測定し、阻害率を次式により算出し、結果
を表1に併せて示す。
【0073】阻害率(%)={100−〔(C1
1 )/(C0 −B1 )〕}×100 C1 、C0 及びB1 は前記に同じである。
【0074】供試化合物 1: 5−R−(+)−ヒドロキシ−1−〔4−(2−
メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 2: 5−S−(−)−ヒドロキシ−1−〔4−(2−
メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 3: 5−S(−)−アミノ−1−〔4−(2−メチル
ベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 4: 5−R−(+)−アミノ−1−〔4−(2−メチ
ルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 5: 5−S−(−)−ジメチルアミノ−1−〔4−
(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 6: 5−R−(+)−ジメチルアミノ−1−〔4−
(2−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 7: 5−S−(−)−メチルアミノ−1−〔4−(2
−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン 8: 5−R−(+)−メチルアミノ−1−〔4−(2
−メチルベンゾイルアミノ)ベンゾイル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピン
【0075】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中R1 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ
    基又は低級アルキル基を示す。R2 は低級アルキル基又
    はハロゲン原子を示す。〕で表わされるベンゾアゼピン
    誘導体を還元することを特徴とする光学活性な一般式 【化2】 〔式中R1 及びR2 は前記に同じ。〕で表わされる5−
    ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体及びその塩の製造法。
JP23365992A 1992-09-01 1992-09-01 光学活性な5−ヒドロキシベンゾアゼピン誘導体の製造法 Pending JPH0680641A (ja)

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