JPH0681726U - 振動溶着構造 - Google Patents

振動溶着構造

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JPH0681726U
JPH0681726U JP2403093U JP2403093U JPH0681726U JP H0681726 U JPH0681726 U JP H0681726U JP 2403093 U JP2403093 U JP 2403093U JP 2403093 U JP2403093 U JP 2403093U JP H0681726 U JPH0681726 U JP H0681726U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は部材の振動溶着構造に関し、溶着部
材と被溶着部材との固着力を強化すると共に、溶着部材
にずれや撓みを生ずることのない振動溶着構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】 見返し部材1の周縁に沿って形成された溝3
に、透明カバー2の端縁部2bを嵌入して振動溶着する
ことにより、端縁部2bを溶融させて双方の部材を一体
化させるにあたって、見返し部材1の溝側面3a,3b
に複数のリブ4a,4bを形成し、透明カバー2の加圧
による溝内部での端縁部2bの変位を規制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車のタコメータやスピードメータなどの計器前方に設け られるような透明カバーを溶着部材としてその一部を溶融し、この溶融部分を介 して計器盤などの被溶着部材に溶着部材を固着する構造に関し、特に溶着部材又 は被溶着部材を相手方に対して振動することにより発生する熱を以て溶着する振 動溶着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のダッシュボードに設置されるタコメータやスピードメータな どの計器類は、主として見返し部材と呼ばれる計器部品と、アクリルなどの透明 樹脂材料より形成される透明カバー部品(表ガラスとも呼ばれる)とによって構 成されており、その組み立てにあたっては、双方の部品を組付けた状態でこれを 超音波振動させ、発生した熱によってカバー部品の一部を溶融することで一体化 するようになっている。
【0003】 図7及び図8は、代表的な2種類の見返し部材とこれに組み合わされるカバー との溶着前時点での組立て状態を示すものであって、各図の(a)は組み立て正 面を示し、(b)はその断面を示している。
【0004】 即ち図7を例にとると、この場合、見返し部材21にはその周縁に沿ってカバ ー22を受けるための溝23が形成されており、この溝23に対して折曲された カバー端縁部22bが嵌め込まれる。そして、この状態からカバー22を見返し 部材21に強く加圧しながら、例えば矢印方向にカバーを低周波(100〜24 0Hz)振動させることで、接触部分を加熱させて溶着するのである。
【0005】 尚、通常、これら見返し部材21の周縁に形成される溝23は、嵌入するカバ ー端縁部22bに比較して、その溝幅にかなりの余裕をもって形成されている。 これは、振動溶着という特殊な接続法を採用するために、カバー22が見返し部 材21に対して振動する間隙を設けなければならないためと、カバー端縁部22 bの溶解部分を充分溝底に充満させて両部品の固着力を高めようとする理由によ るものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように溶着前の状態で、見返し部材21,31の溝23, 33とカバー端縁部22b,32bとの間にかなりの間隙があるような場合、振 動溶着の加圧の際、図9(a),(b)に示すように、端縁部22b,32bの 変位によってカバー中央に撓みや、ずれを生じてしまい、溶着後の各部寸法が製 品仕様や設計寸法から外れてしまったり、撓んだカバー22の弾性復帰力により 溶着が不完全となってしまう恐れがある。
【0007】 本考案は、かかる現状に鑑み、振動溶着する溶着部材と被溶着部材との固着力 を強化すると共に、溶着部材にずれや撓みを生ずることのない振動溶着構造を提 供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によれば被溶着部材の周縁に沿って形成され た溝に、溶着部材の端縁部を嵌入接触し、以て上記被溶着部材に対して上記溶着 部材を加圧振動させることにより、上記端縁部を溶融させて双方の部材を一体化 させる振動溶着構造において、上記被溶着部材の溝側面には、部分的に溝幅を狭 める複数のリブが形成されることを特徴とする振動溶着構造が提供される。
【0009】
【作用】
溝内に複数のリブを形成することで、加圧に伴う溶着部材の端縁部の変位量が 制限され、ずれや撓みが低減される。又、これまでの接触部分に加えて端縁部と リブが接触するため、加圧力が溝底面とリブに有効に加わり溶着面積増加に伴っ て固着力が高まる。
【0010】
【実施例】
図面を参照しながら本考案の実施例を以下、説明する。
【0011】 図1は、本考案による振動溶着構造を構成する被溶着部材としての見返し部材 を示しており、(a)はその正面、(b)は(a)のA−A線に沿う断面を夫々 示すものである。
【0012】 又、図2はこの見返し部分に組み合わされる溶着部材としての透明カバーを、 図1と同様に示し、(b)は(a)のB−B線に沿う断面を示したものである。
【0013】 これらの図1,2から明らかなように、本実施例における見返し部材1及び透 明カバー2は、正面から見て略楕円形に形成されるが、透明カバーの前面2aは 断面図からも明らかなように、凹状に湾曲して形成される。
【0014】 従って、これに組み合わされる筒状の見返し部材1も又、その前部は透明カバ ー2に対応した形状となっており、その周縁にはカバー端縁部2bが嵌入される 溝3が形成される。
【0015】 この溝3は、正面から見て、外側に位置する溝側面3aと内側に位置する溝側 面3bと溝底面3cとによって画成され、当然ながらその溝幅Wは、嵌め込まれ るカバー端縁部2bの厚さTよりも余裕を持って大きく設定される。
【0016】 以上のように形成される見返し部材1にあって、本実施例によれば、溝3を画 成する溝側面3a,3bには、対向する溝側面3b,3aに対して突出すること で上記溝幅Wを部分的に狭める多数のリブ4a,4bが形成される。
【0017】 図3(a)及び図4(a)は、図1の部分D,Eを拡大したものであり、各図 の(b)はその断面を示している。
【0018】 これらの図からも明らかなように、リブ4a,4bは溝底面3cから溝側面3 a,3bに沿って溝開口部に向かって延び、それぞれのリブ4a,4bに関して 言えば、図1で中心線Cよりも上側に位置するリブ4b(即ち、接触する溝底面 3cが見返し部材底面1aに対して斜めになるリブ)は内側の溝側面3bに設け られ、逆に中心線Cより下側に位置する溝部分に形成されるリブ4aは、図4に 示すように外側の溝側面3aに設けられる。
【0019】 これは、見返し部材1及び透明カバー2を、図1(b)のように組み立てた状 態で矢印方向に加圧しながら振動溶着させた場合、斜めの溝底面3cのためにカ バー2が下方に滑り、カバー端縁部2bが溝3中心よりも下側に偏倚してしまう のを防止するためであって、即ち端縁部2bが変位する方向に、予め移動規制手 段としてのリブ4a,4bを設けることで端縁部2bのずれ、ひいてはカバー2 全体の位置ずれを防止するものである。
【0020】 尚、本実施例においては、見返し部材1の両サイド側にはリブ4a,4bは形 成されていない。これは、本実施例では溶着時、カバー2は図1(a)に矢印で 示した方向に振動されるため、この方向にリブがあるとカバー2の振動が制限さ れるからである。
【0021】 以上のようにリブ4a,4bを設けたことでカバー全体の溶着時の変位は抑え られることになるが、更に本実施例ではカバー2の端縁部2bは、これまでの溝 底面3cとの接触に加え、上述したようなリブ4a,4bにも接触することにな るため、結果としてリブ4a,4bと端縁部2bも溶着することになり、従来よ りも固着力が高まることになる。
【0022】 図5及び図6に本考案の第2実施例を示す。
【0023】 本実施例における見返し部材11は、図5(a)に示すように、矩形となる筒 状体として形成され、またこれに組み合わされる透明カバー12も又、同図(b )の2点鎖線に示すように、平坦な前面21aを有する矩形体として形成される 。
【0024】 この見返し部材11には、第1実施例と同様にその周縁に沿って透明カバー1 2(図5の2点鎖線に示す)の端縁部12bを収容するための溝13が形成され る。
【0025】 図6は図5の溝部分Gを拡大した図である。溝13は、図示するように2つの 溝側面13a,13bと、部材底面11a(図5)に対して略平行な溝底面13 cとによって画成されており、先の実施例同様、その溝幅W’は透明カバー12 の端縁部12bの厚さT’よりも大きく設定され、カバーを嵌入した状態では、 溝側面13a,13bとの間に間隙を残す。
【0026】 そして本実施例では、この溝13を画成する外側の溝側面13aであって、か つ溶着の際のカバー振動方向に位置しない部分に、部分的に溝幅W’を狭める複 数のリブ14が形成される。
【0027】 これは、見返し部材11の溝13に透明カバー端縁部12bを嵌入させ、図5 (b)のように透明カバー12を矢印方向に加圧させた場合、カバー端縁部12 bは加圧によって外側の溝側面13aのある方向に変位してしまうのを防止する ために設けられたものであって、溝側面13aにリブ14を形成し、これで透明 カバー12を外側から支持することにより、加圧による端縁部12bの溝内変位 が規制され、従来技術の項で述べたようなカバー12中央部の撓みが防止される ことになる。
【0028】 即ち、本実施例における見返し部材11の溝底面13cは、溶着の際の加圧方 向に対して略垂直となるために、第1実施例のように透明カバー全体が見返し部 材に対してずれてしまうようなことはなく、従ってリブ14は、撓みを生ずるよ うな端縁部変位に対してこれを規制する作用を持つ。
【0029】 尚、当然ながら本実施例においても、リブ14と端縁部12bの溶着により、 従来よりも固着力が高まるという効果がある。
【0030】 以上、本考案による振動溶着構造を、形状の異なる2組の見返し部材及び透明 カバーを例にとり説明したが、溝内に形成されるリブの形状は図示した実施例に 限定されるものではなく、例えばその変形例としての角柱状リブでも良い。
【0031】 又、リブの配置パターンに関しても、溶着部材の振動を規制するものでなけれ ば、図示したパターンや数に限定されるものではない。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、振動溶着するにあたり、溶着部材を嵌入 する被溶着部材の溝の部分に、溝幅を狭めるリブを形成することで、加圧に伴う 溶着部材の端縁部の溝内変位が制限され、溶着部材のずれや撓みが低減され、溶 着後の組立体の寸法精度を向上することができる。
【0033】 加えて、従来の接触部分に加えて端縁部とリブも接触することになるため、加 圧力が溝底面とリブに有効に加わり溶着面積増加に伴って部材間の固着力が高ま る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による振動溶着構造の第1実施例を示
し、(a)は見返し部材の正面を示し、(b)は(a)
のA−A線に沿う断面を示した図である。
【図2】本考案の第1実施例を示し、(a)は溶着部材
としての透明カバーの正面を示し、(b)は(a)の線
B−Bに沿う断面を示した図である。
【図3】図1の部分Dを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Dの拡
大断面を示した図である。
【図4】図1の部分Eを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Eの拡
大断面を示した図である。
【図5】本考案による振動溶着構造の第2実施例を示
し、(a)は見返し部材の正面を示し、(b)は(a)
のF−F線に沿う断面を示した図である。
【図6】図5の部分Gを拡大したものであって、(a)
はその正面を示し、(b)はカバーを含み、部分Dの拡
大断面を示した図である。
【図7】従来の矩形型見返し部材と透明カバーの組立て
状態を示し、(a)はその正面を示し、(b)はそのH
−H線に沿う断面を示した図である。
【図8】従来の略楕円型見返し部材と透明カバーの組立
て状態を示し、(a)はその正面を示し、(b)はその
J−J線に沿う断面を示した図である。
【図9】溶着の際の加圧によるカバー変形例を示した断
面図であって、(a)は図7のカバー変形、(b)は図
8のカバー変形例を示した図である。
【符号の説明】
1,11 見返し部材(被溶着部材) 2,12 透明カバー(溶着部材) 3,13 溝 3a,3b,13a 溝側面 4a,4b,14 リブ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶着部材の周縁に沿って形成された溝
    に、溶着部材の端縁部を嵌入接触させ、以て上記被溶着
    部材に対して上記溶着部材を加圧振動させることによ
    り、上記端縁部を溶融させて双方の部材を一体化させる
    振動溶着構造において、 上記被溶着部材の溝側面には、部分的に溝幅を狭める複
    数のリブが形成されることを特徴とする振動溶着構造。
  2. 【請求項2】 上記リブは、少なくとも上記溶着部材の
    加圧による端縁部の変位方向に位置する請求項1に記載
    の振動溶着構造。
  3. 【請求項3】 上記被溶着部材は自動車計器用見返し部
    材であり、上記溶着部材は上記見返し部材を覆う透明カ
    バーである請求項2に記載の振動溶着構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998015401A1 (fr) * 1996-10-08 1998-04-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Procede et appareil de soudage d'un article en resine dure sur un substrat, procede de fabrication de vitrages, et vitrages ainsi obtenus
JP2004161041A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Nishikawa Kasei Co Ltd 車両のインストルメントパネル
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