JPH0682222B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH0682222B2
JPH0682222B2 JP20961986A JP20961986A JPH0682222B2 JP H0682222 B2 JPH0682222 B2 JP H0682222B2 JP 20961986 A JP20961986 A JP 20961986A JP 20961986 A JP20961986 A JP 20961986A JP H0682222 B2 JPH0682222 B2 JP H0682222B2
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淑之 吉原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高感度で耐久性に優れた電子写真感光体に関
し、さらに応用面からみれば電子写真複写機、レーザー
ビームプリンター、CRTプリンター、電子写真式製版シ
ステムなどの電子写真応用分野に広く用いることができ
る電子写真感光体に関する。
[従来の技術] 電子写真感光体の光導電材料分野では、近年種種の有機
光導電材料の開発が進み、特に電荷発生層と電荷輸送層
を積層した機能分離型感光体は既に実用化され複写機や
プリンターに搭載されている。
しかしながら、これらの感光体は一般的に耐久性が低い
ことが1つの大きな欠点とされてきた。
耐久性としては、感度、残留電位、帯電能などの電子写
真物性面での耐久性及び摺擦による感光体表面の摩耗、
傷などの機械的耐久性の2通りに大別されるが、現状の
技術レベルにおいて、感光体の寿命を決定する主な要因
は、後者の機械的耐久性である場合が多い。
また、感光体の表面層には、高湿下においてコロナ帯電
時に発生するオゾンによる低抵抗物質の付着、あるいは
トナーのクリーニング不良に基づくフィルミング、融着
といった画質劣化を引起こす要因を持っており、そのた
め前記の機械的耐久性とともに各種の付着物に対する離
型性も求められている。
上記のような感光体表面層に要求される特性を満たすた
めの方法として、フッ素系樹脂のような潤滑油の粉体を
表面層に分散させるという手段が知られている。
これにより表面層に潤滑性が付与され、摩耗や傷に対す
る機械的耐久性か向上するとともに、離型性、撥水性も
付与されるので、高湿下での表面劣化やトナー融着等の
防止に対しても有効である。
しかしながら、フッ素系樹脂粉体にはその分散性、凝集
性に問題があり、均一で平滑な膜を形成することが困難
であるため、得られた表面層は画像ムラやピンホール等
の画像欠陥を有することが避けられなかった。
また、分散性の良好なバインダー樹脂あるいは分散助材
等は殆どの場合、電子写真特性の劣化を引起こすことが
多く、効果的なものは見出せないのが現状である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は前述の要求に答える電子写真感光体を提供する
ものである。
すなわち、本発明の目的は摺擦による表面の摩耗や傷の
発生に対して機械的耐久性を有する電子写真感光体を提
供することにある。
本発明の他の目的は、高湿下においても安定で高品位な
画像の得られる電子写真感光体を提供することにある。
本発明の別の目的は、クリーニング性が良好で表面層へ
のトナーの付着のない電子写真感光体を提供することに
ある。
さらに本発明の別の目的は表面の塗膜ムラやピンホール
がなく、且つ繰返しの電子写真プロセスにおいて残留電
位の蓄積がなく、常に高品位の画像が得られる電子写真
感光体を提供することにある。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明者らは上記目的に従って鋭意研究を重ねた結果、
表面層にフッ素系樹脂粉体を分散し、その分散結着剤に
フッ素原子含有ポリカーボネートを用いることにより、
前述の要求に答える電子写真感光体が得られることを見
出し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、導電性基体上に感光層を有する電子
写真感光体において、少なくとも導電性基体より最も離
隔する層に、フッ素原子含有ポリカーボネートの1種又
はそれ以上と、フッ素系樹脂粉末の1種又はそれ以上と
が含有されていることを特徴とする。
さらに詳しく説明すると、本発明に用いるフッ素系樹脂
粉体とは、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレ
ン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニ
ル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化塩化エチレン
樹脂、及びこれらの共重合の粉体を指し、使用に際して
はこれらのうち1種又は2種以上の粉体を選択する。樹
脂の分子量や粉体の粒径等については、適用する表面層
の仕様に応じて適宜選択することができる。
次に本発明で用いられるフッ素原子含有ポリカーボネー
トは下記一般式[I]で示される繰返し単位を構成成分
として含むものである。
ただし、R1,R2,X1,X2,X3,X4のうち少なくとも一つ
はフッ素原子及び/又は少なくとも一つのフッ素原子を
含有する置換基を示す。フッ素原子を含有する置換基と
しては、アルキル基、アリール基、脂環アルキル基、ア
ルコキシ基などがあり、R1とR2では結合している炭素原
子とともに環状構造を形成していてもよい。また、さら
にハロゲン原子、低級アルキル基、アリール基等が置換
されていてもよい。
フッ素原子およびフッ素原子を含有する置換基以外の
R1,R2は水素原子、アルキル基、アリール基などであ
り、R1とR2では結合している炭素原子とともに環状構造
を形成していてもよい。さらにハロゲン原子、低級アル
キル基、アリール基等が置換されていてもよい。
フッ素原子およびフッ素原子を含有する置換基以外の
X1,X2,X3,X4は水素原子、フッ素以外のハロゲン原
子、アルキル基、脂環アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基などであり、さらに置換基を有していてもよい。
nは重合度を表わす。
また本発明で用いられるフッ素原子含有ポリカーボネー
トは、一般式[I]において、R1,R2,X1,X2,X3,X4
のいずれにもフッ素原子を含まないポリカーボネートと
の共重合体であってもよい。この場合、フッ素原子含有
ポリカーボネート中のフッ素原子含有部分は5重量%以
上、特に20重量%以上が好ましい。
本発明に用いられるフッ素原子含有ポリカーボネート
は、たとえば下記一般式[II]で示されるジオール化合
物の1種又は2種以上を用い、ホスゲン法等の一般的な
ポリカーボネート合成法により生成することができる。
但し、R3,R4,X5,X6,X7,X8のうち少なくとも一つは
フッ素原子及び/又は少なくとも一つフッ素原子を含有
する置換基を示す。フッ素原子を含有する置換基として
は、アルキル基、アリール基、脂環アルキル基、アルコ
キシ基などがあり、R3とR4では結合している炭素原子と
ともに環状構造を形成していてもよい。又、さらにハロ
ゲン原子、低級アルキル基、アリール基等が置換されて
いてもよい。
フッ素原子およびフッ素原子を含有する置換基以外の
X5,X6,X7,X8は水素原子、フッ素以外のハロゲン原
子、アルキル基、脂環アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基などであり、さらに置換基を有していてもよい。
本発明で用いる前記ジオール化合物の代表的具体例を以
下に構造式によって示す。
このようなフッ素原子含有ポリカーボネートを結着剤と
して用いると、フッ素系樹脂粉体の分散性が通常の一般
的な結着樹脂を用いた場合に比べてはるかに向上し、均
一で平滑な塗膜が得られる。この理由は、ポリカーボネ
ートの構成成分として含まれるフッ素原子がフッ素系樹
脂粉体と親和性を有するため、分散助剤的役割を果して
いるものと考えられる。従って本発明では分散剤等、添
加物を加える必要がなく、それに伴う電子写真特性面へ
の悪影響、すなわち、感度の低下、残留電位の上昇、メ
モリーの増加等は、全くない。
また、ポリカーボネート樹脂が一般的に有する特徴であ
る耐摩耗性、高硬度といった点も維持されるのでフッ素
系樹脂粉体の分散による機械的耐久性の向上に極めて効
果的である。
表面層に分散されるフッ素系樹脂粉体の含有量は、フッ
素原子含有ポリカーボネートに対して2〜100重量%が
適当であり、特に5〜30重量%が好ましい。含有率が2
重量%未満ではフッ素系樹脂分散による表面層改質効果
が十分でなく、一方100重量%を超えると光通過性が低
下し、且つ光キャリヤーの移動性も低下する。
本発明の電子写真感光体の構成としては、次の4種類に
分けられる。
1.基体/電荷発生層/電荷輸送層 2.基体/電荷輸送層/電荷発生層 3.基体/電荷発生剤+電荷輸送剤(単一層) 4.基体/感光層(上記1〜3または、さらに別の形態)
/保護層 フッ素原子含有ポリカーボネートとフッ素系樹脂粉体を
含有するのはそれぞれの場合において、少なくとも基体
より最も離隔する層である。
本発明の電子写真感光体を製造する場合、導電性基体と
しては、基体自体が導電性をもつもの、例えばアルミニ
ウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナ
ジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、イン
ジウム、金や白金等を用いることができ、その他にアル
ミニウム、アルミウニム合金、酸化インジウム、酸化
錫、酸価インジウム−酸化錫合金等を真空蒸着法によっ
て被膜形成した層を有するプラスチック(例えば、カー
ボンブラック、銀粒子等)を適当なバインダーとともに
プラスチックの上に被覆した基体、導電性粒子をプラス
チックや紙に含浸した基体や導電性ポリマーを有するプ
ラチスチック等を用いることができる。
導電層と感光層の中間に、バリアー機能と接着機能をも
つ下引層を設けることもできる。下引層は、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−
アクリル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノ
ール樹脂、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロ
ン等)、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウムな
どによって形成できる。
下引層の膜厚は、0.1ミクロン〜40ミクロン、好ましく
は、0.3ミクロン〜3ミクロンが適当である。
電荷発生物質としてセレン−テルル、ピリリウム、チオ
ピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアン
トロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、,ピラントロ
ン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、イ
ンジゴ顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノシアニ
ン、キノシアニンなどを用いることができる。
電荷輸送物質としては、ピレン、N−エチルカルバゾー
ル、N−イソプロピルカルバゾール、N−メチル−N−
フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカル
バゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデ
ン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラ
ジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチアジン、N,
N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチ
ルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒ
ド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒ
ドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルインドレニン
−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−
ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズチアゾリ
ノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[キノリル(2)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−[6−メトキシ−ピリジル
(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピ
リジル(3)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−[レピジル(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−
(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
パゾリン、スピロピラゾリンなどのピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フ
ェニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス−(4−N,N−ジメ
チルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等のポリアリ
ールアルカン類などを用いることができる。
フッ素系樹脂粉体の分散法としては一般的な分散手段、
即ち、ホモジナイザー、超音波、ボールミル、振動ボー
ルミル、サンドミル、アトライター、ロールミルなどを
用いることができる。適当な溶剤に溶解したフッ素原子
含有ポリカーボネートにフッ素系樹脂粉体を加えた後、
上記分散法により分散する。これを例えば電荷輸送層が
表面層の場合であれば、フッ素原子含有ポリカーボネー
トと電荷輸送物質とを溶剤に溶解した溶液に適量混合す
ることにより、フッ素系樹脂を含有する表面層塗布液が
得られる。
塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコーティング
法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング
法、マイヤーコーティング法、ブレードコーティング
法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング法
等のコーティング法を用いて行なうことができる。乾燥
は室温における指触乾燥後、加熱乾燥する方法が好まし
い。加熱乾燥は、30℃〜200℃で5分〜2時間の範囲の
時間で静止または送風下で行なうことができる。
[実施例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1. 80φ×350mmのアルミニウムシリンダを導電性基体と
し、これにポリアミド樹脂(商品名:アミランCM−800
0,東レ製)の5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、1
μ厚下引層を設けた。
次に下記構造式のジスアゾ顔料を10部(重量部、以下同
様)、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレック
BXL、積水科学(株)製)6部およびシクロヘキサノン1
00部を1φガラスビーズを用いたサイドミル装置で20時
間分散した。
この分散液にテトラヒドロフラン50〜100部(適宜)を
加えて上記下引層上に塗布し、100℃5分間の乾燥を施
して0.15μ厚の電荷発生層を形成した。
次にフッ素原子含有ポリカーボネートとして下記構造式
のもの、 フッ素樹脂粉体として四フッ化エチレン樹脂粉体(商品
名:ルブロンL−2,ダイキン工業製)、電荷輸送物質と
して下記構造式のヒドラゾン化合物をそれぞれ用意し
た。
まず、上記フッ素原子含有ポリカーボネート20部をシク
ロヘキサノン100部に溶解し、これに上記四フッ化エチ
レン樹脂粉体5部を加え、ステンレス製ボールミルで50
時間分散し、さらにジクロロメタン20部及び上記ヒドラ
ゾン化合物20部を加えて電荷輸送層塗布液を調整した。
この塗布液を前記電荷発生層上に塗布し、100℃、1時
間熱風乾燥をして18μ厚の電荷輸送層を形成した。これ
を感光体1とする。
一方、比較のため電荷輸送層結着剤として下記構造式の
ポリカーボネートを用いたことを除いて実施例1と同様
にして感光体を作成した。これを感光体2とする。
このようにして作成した感光体1,2を市販の複写機(キ
ャノン(株)製,NP−3525)に装着し、画像評価、耐久
性評価を行った。結果を表1に示す。
表1に明らかなように、本発明の感光体1は、四フッ化
エチレン樹脂粉体の分散性が良好なため、画像品質が高
く、また耐久使用による摩耗も少ない。一方、比較用の
感光体2は四フッ化エチレン樹脂粉体の分散性が悪く、
感光体表面に凝集した粒子が突出した凹凸となっている
ため、非常にガサついた画像となってしまう。またこの
ような表面状態で耐久試験を行なうと、クリーニングの
不良によりトナーが表面に付着し易くなるという問題も
生じた。
次に、上記耐久試験後のサンプルを高温高湿(32.5℃、
90%RH)の環境下で耐久試験を続けたところ、感光体1
は20万枚まで安定した高品位の画像が得られたのに対
し、感光体2は6000枚程度から白ポチ及び画像流れが生
じた。これは、四フッ化エチレン樹脂粉体の凝集体が存
在することによるピンホールの発生、及び表面の凹凸部
に蓄積される低抵抗物のためと考えられる。
実施例2 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に1μ
厚のポリアミド樹脂の下引層を形成した。
次に下記構造式のピラゾリン化合物15部と、 ビスフェノールZ型ポリカーボネート(三菱ガス化学
製)10部をモノクロルベンゼン50部とジクロルエタン10
部に溶解し、この液を上記下引層上に浸漬塗布し、100
℃、1時間乾燥して15μ厚の電荷輸送層を形成した。
次に下記構造式のビスアゾ顔料2部と、 実施例1で用いた四フッ化エチレン樹脂粉体4部を下記
構造式のフッ素原子含有ポリカーボネートの10%モノク
ロルベンゼン溶液100部に加え、ステンレス製ボールミ
ルで50時間分散した。
この分散液に電荷輸送層で用いたヒドラゾン化合物7部
を溶解し、電荷発生層塗布液とした。この塗布液を前記
シリンダーに突上塗布し、4μ厚の電荷発生層を形成し
た。これを感光体3とする。
一方、比較のため、電荷発生層のバインダーとしてビス
フェノールZ型ポリカーボネート(三菱ガス化学製)を
用いたことを除いては実施例2と同様にして感光体を作
成した。これを感光体4とする。
これらの感光体をコロナ帯電、ネガトナー現像、転
写帯電による複写機にとりつけて、実施例1と同様の評
価を行った。結果を表2に示す。
実施例3 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に1μ
厚のポリアミド樹脂の下引層を形成した。
次にアルミクロライドフタロシアニン1部と、実施例1
で用いたフッ素原子含有ポリカーボネート10部とフッ化
ビニリデン樹脂4部を、モノクロルベンゼン45部、テト
ラヒドロフラン15部とともに、ステンレス製ボールミル
で50時間分散し、これに実施例1と同じヒドラゾン化合
物10部を溶解して感光層塗布液を調製した。
この塗布液を上記下引層上に浸漬塗布し、100℃、1時
間乾燥して12μ厚の感光層を形成した。これを感光体5
とする。
一方、比較のため感光層バインダーとしてポリカーボネ
ートA型(商品名ユーピロンS−2000,三菱ガス化学
製)を用いた他は実施例3と同様にして感光体を作成し
た。これを感光体6とする。
実施例4 実施例1と同様にしてアルミニウムシリンダー上に1μ
厚のポリアミド樹脂の下引層を形成した。
次にアルミクロライドフタロシアニン1部と、ビスフェ
ノールZ型ポリカーボネート(三菱ガス化学製)10部
と、モノクロルベンゼン45部、テトラヒドロフラン15部
とともに、ステンレスボールミルで50時間分散し、これ
に実施例1と同じヒドラゾン化合物10部を溶解して感光
層塗布液を調製した。
続いてこの塗布液を上記下引層上に浸漬塗布し、100
℃、1時間乾燥して12μ厚の感光層を設けた。次に実施
例2で用いたフッ素原子含有ポリカーボネート10部と四
フッ化エチレン樹脂粉体5部をモノクロルベンゼン70部
とともにペイントシェーカーで5時間分散し、この分散
液を上記感光層上に突上塗布し、2μ厚の保護層を形成
した。これを感光体7とする。
一方、比較のため、保護層のバインダーとして、感光層
に用いたビスフェノールZ型ポリカーボネートを使用し
たことを除いては実施例4と同様にして感光体を作成し
た。これを感光体8とする。
これらの感光体を実施例1と同様の方法で評価を行っ
た。その結果を表3に示す。
表3に明らかな如く、本発明の感光体は表面層フッ素樹
脂粉体がきわめて良好に分散されているため、高品位の
画質を長期にわたる耐久使用においても保持することが
可能である。
[発明の効果] 本発明の電子写真感光体は表面層にフッ素系樹脂粉体が
きわめて良好に分散されているため、摺擦による表面の
摩耗や傷の発生に対してすぐれた機械的耐久性を有し、
高湿下においても安定であり、クリーニング性が良好で
表面へのトナーの付着がない。
そして表面の塗膜ムラやピンホールの発生がなく、且つ
繰返しの電子写真プロセスにおいて残留電位の蓄積がな
く常に高品位の画像を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、少なくとも導電性基体より最も離隔する
    層に、フッ素原子含有ポリカーボネートの1種又はそれ
    以上と、フッ素系樹脂粉体の1種又はそれ以上とが含有
    されていることを特徴とする電子写真感光体:
  2. 【請求項2】前記フッ素系樹脂粉体が四フッ化エチレン
    樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプ
    ロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹
    脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、及びこれらの共重合
    体、から選ばれる粉体である特許請求の範囲第1項記載
    の電子写真感光体:
  3. 【請求項3】前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層との
    積層構造を有しており、該電荷発生層及び/又は電荷輸
    送層に、フッ素原子含有ポリカーボネートの1種又はそ
    れ以上と、フッ素系樹脂粉体の1種又はそれ以上とが含
    有されている特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光
    体:
  4. 【請求項4】前記感光層が電荷発生物質と電荷輸送物質
    とを含有する単一層からなる特許請求の範囲第1項記載
    の電子写真感光体:
  5. 【請求項5】前記フッ素原子含有ポリカーボネートに対
    する前記フッ素系樹脂粉体の比率が2〜100重量%であ
    る特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体:
  6. 【請求項6】前記導電性基体より最も離隔し前記フッ素
    原子含有ポリカーボネート及びフッ素系樹脂粉体を含有
    する層が、感光層上に形成された保護層である特許請求
    の範囲第1項記載の電子写真感光体:
JP20961986A 1986-09-08 1986-09-08 電子写真感光体 Expired - Lifetime JPH0682222B2 (ja)

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