JPH0682435A - セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法 - Google Patents

セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0682435A
JPH0682435A JP4262848A JP26284892A JPH0682435A JP H0682435 A JPH0682435 A JP H0682435A JP 4262848 A JP4262848 A JP 4262848A JP 26284892 A JP26284892 A JP 26284892A JP H0682435 A JPH0682435 A JP H0682435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
column
molecular weight
filler
gel filtration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4262848A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Hara
正美 原
Shigeru Okuma
茂 大隈
Mitsuhisa Igarashi
光永 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP4262848A priority Critical patent/JPH0682435A/ja
Publication of JPH0682435A publication Critical patent/JPH0682435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンパク質及び水溶性高分子の混合物を高速
分離するのに適した充填剤及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 II型セルロース結晶相とセルロース非晶相
とからなる。平均粒子径が50μmよりも小さい球状粒
子。非晶相にはセルロース分子鎖間に架橋が存在する。
排除限界分子量が30,000〜150,000であ
る。カラムに充填した場合、流量1.0ml/min のと
きの理論段数が1200以上である。排除限界分子量
が、5,000〜30,000の範囲にある微小非架橋
セルロース粒子を、塩基性化合物を含む水性媒体中で第
1の架橋反応を行う。得られた架橋セルロース微粒子
を、塩基性化合物を含む親水性プロトン性有機溶媒中で
第2の架橋反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロース系ゲル濾過
充填剤に係り、更に詳しくは、タンパク質あるいは水溶
性高分子化合物の高速分離に好適なセルロース系ゲル濾
過充填剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースあるいはその各種誘導体は、
クロマトグラフィー用充填剤として、特にタンパク質や
核酸などの生体物質を分離・精製する際、それらとの非
特異的吸着が少ない点や安全性の面から、その有用性は
高く評価されている。また、従来、繊維状または微顆粒
状のセルロースがこの分野に使用されてきたが、耐流速
性を改善する目的で、各種の方法で球状に成形されたセ
ルロースも市販されている。
【0003】日本化学会誌、1981、(12)、p.
1883〜1889には、「セルロース球状ゲルの製造
とそのゲルクロマトグラフィーに対する性能」と題する
研究報告がなされており、粒子径25μm以下のセルロ
ースゲルを長さ30cmのカラムに充填し、エチレングリ
コールで約7000段の理論段数を得たと報告してい
る。
【0004】また、本願出願人にかかる特開昭61−2
41337号公報には、ビスコースと水溶性のアニオン
性高分子化合物との相分離を利用して、平均粒子径が2
0μm以下のセルロース粒子を製造する方法を開示して
いる。しかしながら、この方法で得られたものは、処理
速度が遅いという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タン
パク質及び水溶性高分子の混合物を高速分離するのに適
したセルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法を提
供することにある。本発明の更に他の目的及び利点は以
下の説明から明らかになろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、(a) I
I型セルロース結晶相とセルロース非晶相とから実質的
になり、(b) セルロース非晶相にはセルロース分子鎖間
に架橋が存在し、(c)平均粒子径が50μmよりも小さ
い球状粒子から実質的になり、(d) ポリエチレングリコ
ールによる排除限界分子量が30,000〜150,0
00の範囲にあり、(e) 内径1.6cm×長さ25cm
のカラムに充填した場合、水での圧力損失が1.0kg
/cm2 のときの流量が2ml/min 以上であり、(f)
内径1.0cm×長さ15cmのカラムに充填し流量
1.0ml/min のときの理論段数が1200以上であ
る、ことを特徴とするセルロース系ゲル濾過充填剤によ
って達成される。
【0007】本発明の他の目的は、ポリエチレングリコ
ールによる排除限界分子量が、約5,000〜約30,
000の範囲にある微小非架橋セルロース粒子を塩基性
化合物を含む水性媒体中で第1の架橋反応を行い、次い
で得られた架橋セルロース微粒子を塩基性化合物を含む
親水性プロトン性有機溶媒中で第2の架橋反応を行うこ
とを特徴とするセルロース系ゲル濾過充填剤の製造方法
によって達成される。
【0008】第1に、本発明のセルロース系ゲル濾過充
填剤はII型セルロース結晶相とセルロース非晶相とか
ら構成されている。それ故、天然セルロース即ちI型セ
ルロースからなるセルロース微粒子とは完全に相違す
る。
【0009】II型セルロースとI型セルロースとは周
知のとおり、X線回折により区別される。II型セルロ
ースのX線回折図には、I型セルロースに明瞭に存在す
る回折線(2θ)17°の回折ピークが実質的に存在し
ない。前記II型セルロースは、セルロースを一旦セル
ロース誘導体に変換したのち、過水分解などによりセル
ロースを再生させたセルロースのことである。
【0010】第2に、セルロース非晶相には、セルロー
ス分子鎖間に架橋が存在する。II型セルロースの(1
01)面及び(002)面に由来するX線回折角(2
θ)20°付近の回折ピークが明瞭に存在するという特
徴がある。
【0011】また、セルロース非晶相に存在するセルロ
ース分子間の架橋は、セルロース分子の水酸基同士を架
橋剤分子を介して橋かけする。
【0012】架橋度は、例えばエピクロルヒドリンを架
橋剤として使用した場合、KBr錠剤法による赤外線吸
収スペクトルにおいてアルキレンのCH伸縮振動に帰属
する吸収ピークの吸光度によって特定することができ
る。本発明のセルロース系ゲル濾過充填剤は、0.06
5〜0.156mg-1・ cm-2の吸光度を有することが好ま
しく、0.094〜0.140mg-1・ cm-2の吸光度を有
することが更に好ましい。
【0013】第3に、平均粒子径が50μmよりも小さ
い球状粒子から実質的になる。平均粒子径が50μm以
上になると分離ピークがブロードとなり、分離しようと
する物質間の分離度が小さくなる。そこで大きな分離度
を得るためにはカラム長を長くしなければならず、その
場合には分離時間が長くなり、本発明の目的を達するこ
とができない。
【0014】分離度を大きくするためには、平均粒子径
が小さいことが好ましいが、加えて粒度分布が大きいと
前述の如くカラム圧が上昇し、また分離度も低下するな
ど問題が多い。このため、本発明においては、平均粒子
径の±20%の粒径範囲内に全粒子数の90%が存在す
るような粒径分布を有するものが特に好ましい。
【0015】第4に、ポリエチレングリコールによる排
除限界分子量が、30,000〜150,000の範囲
のものである。排除限界分子量は、カラム中に水で膨潤
したセルロース粒子を充填し、次いで分子量既知の標準
ポリエチレングリコールを用いて求めることができる。
本発明における排除限界分子量は、上記範囲内におい
て、分離しようとするタンパク質あるいは水溶性高分子
物質の分子量に応じて適宜設定すればよい。
【0016】本発明のセルロース系ゲル濾過充填剤は、
上記排除限界分子量を有し、粒径分布が比較的小さなも
のであり、本発明の目的を満たすためには、カラムに充
填したときに次の性能を満足する必要がある。即ち、
(イ)内径1.6cm×長さ25cmのカラムに充填し
た場合、水での圧力損失が1.0kg/cm2 のときの
流量が2ml/min 以上であり、(ロ)内径1.0cm
×長さ15cmのカラムに充填し流量1.0ml/min
のときの理論段数が1200以上である。
【0017】一般的にカラムに充填された充填剤の粒子
径が50μm以上の場合には、通液時の流量を大きくす
ることができるが、理論段数は低下し、分離性能が悪く
なる。一方、粒子径が50μmより小さい場合、通液時
の流量を大きくするとカラム圧が上昇し、充填剤の強度
が弱いときには、カラム内で充填剤が変形し、通液でき
なくなる。本発明のセルロース系ゲル濾過充填剤は、機
械的強度に優れ変形しにくいため、平均粒子径が50μ
mより小さいにもかかわらず、良好なる通液が行われ
る。
【0018】一般的に理論段数は、流量が小さい場合、
高い値として算出され、分離のピークがシャープとなる
が、反面、分離時間が長くなるという欠点がある。上記
条件(ロ)とは、約10分間で分離に供される物質が溶
出される条件である。
【0019】本発明の方法によれば、次のようにしてセ
ルロース系ゲル濾過充填剤を製造することができる。以
下、その製造法について説明する。
【0020】先ず、ポリエチレングリコールによる排除
限界分子量が、約5,000〜約30,000の範囲に
ある微小非架橋セルロース粒子を塩基性化合物を含む水
性媒体中で膨潤処理し、水希釈とデカンテーションとを
繰り返したのち、第1の架橋反応を行い、次いで母液か
ら架橋セルロース微粒子を分離し、水洗したのち、これ
を親水性プロトン性有機溶媒中で塩基性化合物の存在
下、第2の架橋反応を行うことによって得られる。
【0021】前記排除限界分子量が約5,000〜約3
0,000の範囲にある微小非架橋セルロース粒子とし
ては、例えば特願平2−047149号明細書に記載さ
れた製造法によって得られるものが使用できる。
【0022】上記方法によれば、 (1)ビスコースと水溶性のアニオン性高分子化合物と
を、水酸化カルシウムの存在下に混合してビスコースの
微粒子分散液を生成せしめ、 (2)(i)上記分散液を加熱するかあるいは上記分散
液を凝固液と混合することによって該分散液中のビスコ
ースを凝固させ、次いで酸で中和してセルロースの微粒
子を生成させるか、あるいは、(ii)上記分散得を酸で
凝固及び中和してセルロースの微粒子を生成し、次いで (3)該セルロースの微粒子を母液から分離し、そして
必要により脱硫、酸洗い、水洗あるいは乾燥して鋭利な
粒径分布を有する非架橋セルロース粒子を得ることがで
きる。
【0023】第1の架橋反応に用いられる架橋剤として
は、エピクロルヒドリン,ジクロルヒドリン等を挙げる
ことができる。第1の架橋反応は、凝固ビスコース微粒
子あるいは再生セルロース微粒子に対し水酸化アルカリ
を含む水性媒体中で実施する。水酸化アルカリが水酸化
ナトリウムの場合、1〜20重量%、好ましくは3〜1
0重量%の濃度で実施される。架橋剤は上記水酸化アル
カリを含む水性媒体中に3〜25重量%の濃度に調整さ
れる。架橋剤の使用量を変化させることによって、生成
するセルロース粒子の架橋密度及び強度を調整すること
ができる。水性媒体としては、通常、水が使用される。
【0024】水性媒体は、セルロース1重量部に対して
10〜30重量部使用される。水性媒体によって異なる
が通常50〜80℃の温度にて架橋反応せしめられる。
【0025】第2の架橋反応は、親水性プロトン性有機
溶媒中、塩基性化合物の存在下に、第1の架橋反応をし
た架橋セルロース微粒子に架橋剤を反応させることによ
り行われる。ここで用いられる親水性プロトン性有機溶
媒としては、例えばメタノール、エタノール等を挙げる
ことができ、塩基性化合物としては、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等を挙げることができ、架橋剤
としては、例えばエピクロルヒドリン等を挙げることが
できる。
【0026】本発明の方法において、第1の架橋反応の
みでは、充填剤としての機械的強度に不足したものしか
得られない。第2の架橋反応を施すことにより、機械的
強度に優れ且つ理論段数の高い充填剤を得ることができ
る。また、第2の架橋反応を親水性プロトン性有機溶媒
で行わない場合には、機械的強度が弱く理論段数の低い
ものしか得ることができない。
【0027】蛋白質などの高分子化合物を、分子量の大
小によって分離するためには、分離しようとする化合物
の分子量より大きな排除限界分子量を有した粒子が必要
となる。本発明の方法によれば、排除限界分子量が3
0,000〜150,000のセルロース系ゲル濾過充
填剤を得ることができ、分離しようとする高分子化合物
の分子量に応じて、適宜最適に設計されたものを提供す
ることができる。
【0028】上記排除限界分子量のものを得るには、本
発明の方法において、第1の架橋反応に供する微小非架
橋セルロース粒子のポリエチレングリコールによる排除
限界分子量が、約5,000〜約30,000の範囲で
ある必要がある。
【0029】
【作用】本発明のセルロース系ゲル濾過充填剤は、理論
段数が高いため、より短いカラムで必要とする分離状態
を得ることができる。また、機械的強度に優れているた
め溶離液の流速を速くすることができる。従って、本発
明のセルロース系ゲル濾過充填剤を用いると、極めて短
時間でタンパク質及び水溶性高分子の混合物の分離をす
ることができる。
【0030】本発明の方法においては、第1及び第2の
架橋反応によって、理論段数が極めて高くなり、更に第
2の架橋反応により機械的強度に優れた構造体のものと
なり、耐圧性能を飛躍的に向上せしめることができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述する。尚、
その前に本明細書における種々の特性値の測定法につい
て記述する。
【0032】〈平均粒径測定法〉試料を約0.1g採取
し、純粋25ml中に投入して拡販分散せしめ、光透過
式粒度分布測定器にて測定する。
【0033】〈分子量分画特性〉微小セルロース粒子を
内径1.0cm×長さ15cmのカラムに水を充填剤として
流速3.0ml/min で60分かけて充填した。次いでこ
の充填カラムを分離用カラムとして、下記分析条件によ
り分子量既知の標準ポリエチレングリコールを用い、溶
出時間と分子量との関係をプロットし、グラフを作成し
た。排除限界分子量は、曲線の折れ曲がり点のポリエチ
レングリコールの分子量として求めた。
【0034】分析条件 1 ポンプ アトー株式会社ペリスタポンプ SJ−1211H型 2 溶離液 純水 3 流量 1.0ml/min 4 温度 室温 5 検出器 RI検出器
【0035】〈理論段数〉微小セルロース粒子を各々、
内径1.0cm×長さ15cmのガラスカラムに水を充填剤
として流速3.0ml/min で60分かけて充填した。次
いで各々充填カラムを分離用カラムとして、上記と同様
の分析条件によりエチレングリコールを用い、溶出ピー
クの距離(V)とピーク巾(W)より下記計算式によっ
て理論段数(N)を求めた。
【0036】N=16×(V/W)2
【0037】実施例1 針葉樹からなるパルプ500gを20℃、18重量%の
水酸化ナトリウム水溶液20 lに1時間浸漬し、2.8
倍に圧搾した。25℃から50℃まで昇温しながら1時
間粉砕し、老成し、次いでセルロースに対して33重量
%の二硫化炭素165gを添加して、25℃で1時間硫
化しセルロースザンテートとした。該セルロースザンテ
ートを水酸化ナトリウム水溶液で溶解して、ビスコース
を得た。該ビスコースは、セルロース濃度9.3重量
%、水酸化ナトリウム濃度5.9重量%、粘度6,20
0センチポイズであった。
【0038】上記調整したビスコース120gとアニオ
ン性の高分子化合物としてポリアクリル酸ナトリウムの
水溶液(高分子濃度12重量%、分子量20万)480
gとを1 lフラスコに入れ,総量を600gとした。液
温30℃のもとで、ラボスターラー(ヤマト科学社製:
MODEL LR−51B、回転羽根7cm)により60
0rpm で10分間攪拌を行い、ビスコース微粒子を生成
せしめた後、引き続き攪拌しながら、液温を30℃から
70℃まで15分間で昇温し、70℃で10分間維持し
てビスコース微粒子を凝固せしめた。
【0039】凝固したビスコース微粒子を1G4型ガラ
スフィルターによって母液から分離した。得られた凝固
ビスコース微粒子は平均粒子径30μmで、セルロース
成分45重量%(セルロース換算)であった。
【0040】次いで、上記凝固ビスコースを5重量%塩
酸で中和し、水で洗浄し、非架橋セルロース微粒子を得
た。得られた非架橋セルロース微粒子を10重量%水酸
化ナトリウムで10℃にて膨潤処理し、水希釈、水洗
後、膨潤セルロース微粒子を1G4型ガラスフィルター
によって母液から分離した。
【0041】得られた膨潤セルロース微粒子50gを、
エピクロルヒドリンを13重量%含有した2重量%水酸
化ナトリウム水溶液1250g中で攪拌しながら50
℃、24時間架橋反応させた。次いで、反応後のセルロ
ース微粒子をガラスフィルターによって母液から分離し
た後、5重量%塩酸で中和し、大過剰の水で洗浄して第
1の架橋をした架橋セルロース微粒子を得た。このもの
の平均粒子径は29μmであった。
【0042】得られた架橋セルロース微粒子50gを、
エピクロルヒドリンを7重量%含有した3.4重量%水
酸化ナトリウム・25重量%メタノール水溶液830g
中で攪拌しながら50℃、1時間架橋反応させ、ガラス
フィルターによって母液から分離した後、5重量%塩酸
で中和し、大過剰の水で洗浄して第2の架橋を施したセ
ルロース系ゲル濾過充填剤を得た。
【0043】得られたセルロース系ゲル濾過充填剤は、
平均粒子径が28μmであった。また、これをカラムに
充填したときの特性は、ポリエチレングリコールによる
排除限界分子量が56,000、カラム圧1.0kg/cm
2 のときの流量が4.0ml/min 、理論段数が1360
であった。
【0044】得られたセルロース系ゲル濾過充填剤の分
子量分画特性は図1に示す通りであり、耐圧性能は図2
に示す通りであった。
【0045】また、このセルロース系ゲル濾過充填剤
を、内径0.8cm×長さ25cmのカラムに充填し、下記
表1に示す如き4種類の標準ポリエチレングリコールを
混合し、これを純水を溶離液とし、流速0.5ml/min
で分離した。結果は図3に示す通りであった。この分離
に要した時間は20分間であり、高速分離が可能である
ことが確認された。
【0046】
【表1】
【0047】比較例1 実施例1において、粒子径30μmの凝固ビスコースを
塩酸で中和し、水で洗浄して得られた架橋反応をしてい
ない非架橋セルロース微粒子をカラムに充填したときの
特性は、ポリエチレングリコールによる排除限界分子量
が52,000、カラム圧1.0kg/cm2 のときの流量
が4.2ml/min 、理論段数が780であった。
【0048】比較例2 実施例1において、第1の架橋反応をして得られた平均
粒子径29μmの架橋セルロース微粒子をカラムに充填
したところ、架橋反応を施す前より柔らかいものとな
り、充填剤としては柔らか過ぎるため、充填時にカラム
圧が急上昇して、カラムを作成することができなかっ
た。このものを充填剤として使用するには、流速を小さ
くして充填し、極めて小さな流速で分離操作をする必要
があり、高速分離をすることは実用上不可能であった。
【0049】実施例2 実施例1における第1の架橋条件として、エピクロルヒ
ドリンを13重量%含有した2重量%水酸化ナトリウム
水溶液に代えて、エピクロルヒドリンを10重量%含有
6重量%水酸化ナトリウム水溶液を使用し、且つ実施例
1における第2の架橋条件として、エピクロルヒドリン
を7重量%含有した3.4重量%水酸化ナトリウム・2
5重量%メタノール水溶液に代えて、エピクロルヒドリ
ンを10重量%含有した3.4重量%水酸化ナトリウム
・40重量%メタノール水溶液を使用した以外は実施例
1と同様にしてセルロース系ゲル濾過充填剤を得た。
【0050】得られたセルロース系ゲル濾過充填剤は、
平均粒子径が32μmであった。また、これをカラムに
充填したときの特性は、ポリエチレングリコールによる
排除限界分子量が100,000、カラム圧1.0kg/
cm2 のときの流量が3.3ml/min 、理論段数が130
0であった。
【0051】比較例3 実施例2において、第1の架橋反応によって得られた架
橋セルロース微粒子は、平均粒子径が31μmであっ
た。この架橋セルロース微粒子は比較例2の場合と同
様、充填剤としては柔らか過ぎるため、充填時にカラム
圧が急上昇して、カラムを作成することができなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のセルロース系ゲル濾過充填剤の分子
量分画特性を示すもので、ポリエチレングリコールの分
子量と溶出時間との関係を示すグラフである。
【図2】実施例1のセルロース系ゲル濾過充填剤の耐圧
性能を示すもので、カラム圧力と流速との関係を示すグ
ラフである。
【図3】実施例1のセルロース系ゲル濾過充填剤を充填
したカラムによって、標準ポリエチレングリコールの分
離の様子を示したカラムクロマトグラムである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) II型セルロース結晶相とセルロー
    ス非晶相とから実質的になり、(b) セルロース非晶相に
    はセルロース分子鎖間に架橋が存在し、(c)平均粒子径
    が50μmよりも小さい球状粒子から実質的になり、
    (d) ポリエチレングリコールによる排除限界分子量が3
    0,000〜150,000の範囲にあり、(e) 内径
    1.6cm×長さ25cmのカラムに充填した場合、水
    での圧力損失が1.0kg/cm2 のときの流量が2m
    l/min 以上であり、(f) 内径1.0cm×長さ15c
    mのカラムに充填し流量1.0ml/min のときの理論
    段数が1200以上である、ことを特徴とするセルロー
    ス系ゲル濾過充填剤。
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコールによる排除限界
    分子量が、約5,000〜約30,000の範囲にある
    微小非架橋セルロース粒子を塩基性化合物を含む水性媒
    体中で第1の架橋反応を行い、次いで得られた架橋セル
    ロース微粒子を塩基性化合物を含む親水性プロトン性有
    機溶媒中で第2の架橋反応を行うことを特徴とするセル
    ロース系ゲル濾過充填剤の製造方法。
JP4262848A 1992-09-04 1992-09-04 セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法 Pending JPH0682435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4262848A JPH0682435A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4262848A JPH0682435A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0682435A true JPH0682435A (ja) 1994-03-22

Family

ID=17381465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4262848A Pending JPH0682435A (ja) 1992-09-04 1992-09-04 セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0682435A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0616832A3 (de) * 1993-03-26 1994-10-26 Seitz Filter Werke Filtermaterial.
WO2005042587A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Kowa Co., Ltd. セルロースiiリン酸エステル及びそれを用いた金属吸着材
JP2009242770A (ja) * 2007-08-31 2009-10-22 Chisso Corp 多孔性セルロースゲル、その製造方法及びその用途
WO2014157606A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 国立大学法人京都大学 架橋された疎水化多糖ナノゲル粒子とその製造方法
WO2016167268A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 株式会社カネカ 多孔質セルロースビーズの製造方法およびそれを用いた吸着体
US10189007B2 (en) 2013-10-15 2019-01-29 Kaneka Corporation Method for producing porous cellulose beads and adsorbent employing same
JP2020504224A (ja) * 2017-01-03 2020-02-06 中国科学院金属研究所 セルロースii型ナノ結晶粒子及びその調製方法と応用
JP2020509928A (ja) * 2017-02-27 2020-04-02 ジーイー・ヘルスケア・バイオプロセス・アールアンドディ・アクチボラグ 分離マトリックス及び抗体を分離する方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229002A (ja) * 1988-03-09 1989-09-12 Kanebo Ltd 微小架橋セルローズ粒子およびその製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229002A (ja) * 1988-03-09 1989-09-12 Kanebo Ltd 微小架橋セルローズ粒子およびその製造法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0616832A3 (de) * 1993-03-26 1994-10-26 Seitz Filter Werke Filtermaterial.
US5554287A (en) * 1993-03-26 1996-09-10 Seitz-Filter-Werke Gmbh Und Co. Cellulose matrix filter material
WO2005042587A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Kowa Co., Ltd. セルロースiiリン酸エステル及びそれを用いた金属吸着材
US7803937B2 (en) 2003-10-31 2010-09-28 Kowa Co., Ltd. Cellulose II phosphate ester and metal-adsorbing material using the same
JP2009242770A (ja) * 2007-08-31 2009-10-22 Chisso Corp 多孔性セルロースゲル、その製造方法及びその用途
WO2014157606A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 国立大学法人京都大学 架橋された疎水化多糖ナノゲル粒子とその製造方法
US10189007B2 (en) 2013-10-15 2019-01-29 Kaneka Corporation Method for producing porous cellulose beads and adsorbent employing same
WO2016167268A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 株式会社カネカ 多孔質セルロースビーズの製造方法およびそれを用いた吸着体
JPWO2016167268A1 (ja) * 2015-04-15 2018-02-08 株式会社カネカ 多孔質セルロースビーズの製造方法およびそれを用いた吸着体
JP2020504224A (ja) * 2017-01-03 2020-02-06 中国科学院金属研究所 セルロースii型ナノ結晶粒子及びその調製方法と応用
JP2020509928A (ja) * 2017-02-27 2020-04-02 ジーイー・ヘルスケア・バイオプロセス・アールアンドディ・アクチボラグ 分離マトリックス及び抗体を分離する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0264853B1 (en) Fine cellulose particles and process for production thereof
Kim et al. Structural characteristics of hydroxypropyl potato starch granules depending on their molar substitution
EP0021750B1 (en) Production of spherically shaped material made of chitin derivative
CH644386A5 (de) Cyclodextrin-polyvinylalkohol-polymere und verfahren zur herstellung von zur bildung von inklusionskomplexen geeigneten cyclodextrin-polyvinylalkohol-polymeren.
EP0521970B1 (de) Wasserunlösliche cyclodextrin-polymerisate und verfahren zu deren herstellung
EP0013181B1 (en) Chitin derivative, material comprising said derivative and process for the preparation thereof
JPS6136974B2 (ja)
JPS6021164B2 (ja) 変性多糖類の製造方法
JP2015529261A (ja) カルボキシ官能化アルテルナン
EP0524969B1 (de) Cyclodextrin-polymerisate und verfahren zu deren herstellung
US5196527A (en) Porous ion-exchanged fine cellulose particles, method for production thereof, and affinity carrier
JPH0682435A (ja) セルロース系ゲル濾過充填剤及びその製造方法
DE68908147T2 (de) Feine teilchen von poröser ionenaustauschercellulose, herstellungsverfahren und affinitätsträger.
CA2818735A1 (en) Guar process monitoring methods
US5527902A (en) Bead-shaped cellulose products for separating and carrier materials and their manufacture
Kurita et al. ((Diethylamino) ethyl) chitins: preparation and properties of novel aminated chitin derivatives
JPH03252430A (ja) 鋭利な粒径分布を有するセルロース粒子集合体の製造法
DE69033713T2 (de) Verbesserte zellulose-chromatographieträger
JP3142065B2 (ja) セルロース系ゲル濾過充填剤
JP2862386B2 (ja) 微小架橋セルロース粒子の製造法
Legros et al. Self-organization of water soluble and amphiphile crosslinked carboxymethylpullulan
Alvarez et al. Preparation of new synthetic hydrogels containing galactose, applicable in affinity chromatography
JPH0461935A (ja) 第4アミノ基を有する架橋イオン交換セルロース微粒子およびその製造法
JPH01229002A (ja) 微小架橋セルローズ粒子およびその製造法
Kumar et al. Bead form of guaran gel for chromatographic column packing