JPH0682889A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0682889A
JPH0682889A JP4260587A JP26058792A JPH0682889A JP H0682889 A JPH0682889 A JP H0682889A JP 4260587 A JP4260587 A JP 4260587A JP 26058792 A JP26058792 A JP 26058792A JP H0682889 A JPH0682889 A JP H0682889A
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Yoshiro Ichihara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラにあって像ぶれを高速かつ高精度に補
正できるようにする。 【構成】 像ぶれ補正手段を備えた撮影系の振動時の振
動量を前記像ぶれ補正手段の一部を構成する振動検出手
段によって検出し、その検出信号に基づいて前記像ぶれ
補正手段の一部を構成する防振手段によって前記撮影系
による画像の像ぶれを補正する像ぶれ補正手段を備えた
カメラにおいて、撮影レンズ群100の焦点をフォーカ
ス位置センサ7によって検出し、該フォーカス位置セン
サによる結像光学系の駆動量を示す演算量に基づいてマ
イコン1により、像ぶれを補正するための防振敏感度を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの手ぶれ等の振動
により生じる撮影画像の像ぶれを補正する手段を有した
カメラに関し特に撮影系の焦点距離情報とフォーカス距
離情報によりズーム動作やフォーカス動作に先行して像
ぶれを高精度の補正できるようにしたカメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラを手で保持して撮影する
場合、手ぶれ等によりカメラが振動すると、撮影画像に
像ぶれが発生して画質が低下してくる。この為、最近で
はカメラの手ぶれ等の振動により生じる像ぶれを補正す
るようにした像ぶれ補正手段を設けたカメラが種々と提
案されている。
【0003】図7〜図9は像ぶれ補正手段を備えた公知
の撮影装置の光学系を示す模式図であり、その詳細は特
開平1−116619号公報に示されている。この公知
例においては、撮影系を変倍光学系より構成し、該変倍
光学系の一部のレンズ群を偏心駆動させて振動等により
生じる像ぶれを補正している。
【0004】図7〜図9に示す変倍光学系は物体側より
順に正の屈折力の第1レンズ群31と負の屈折力の第二
レンズ群32を有し、両レンズ群の間隔を変えて変倍を
行い、又、第1レンズ群31を光軸上移動させてフォー
カスを行う、いわゆる2群ズームレンズを示している。
なお、33は撮像面やフィルム等の結像面、35は結像
面33上の点Aに結像する光束、34は変倍光学系の光
軸である。また、図中(A)図は広角端、(B)図は望
遠端の光学配置を示している。
【0005】図7はカメラに振動がなく画像のぶれがな
いときの光学系の模式図である。図中光束35は振動が
なく画像のぶれがない為、(A)図の広角端及び(B)
図の望遠端において結像面33上の一点Aに結像してい
る。
【0006】図8はカメラの振動が変倍光学系に伝わり
画像がぶれたときの光学系の模式図である。同図におい
ては簡単の為に広角側及び望遠側において点Aを中心と
して変倍光学系全体が前倒れとなり、画像ぶれを起こし
たときの光束のぶれによる結像状態を示している。即
ち、本来なら点Aに結像すべき光束35が広角側では図
8の(A)図のように結像面33上の点Bに結像し、
又、望遠側では図8の(B)図のように結像面上の点C
に各々結像している。今、フィルム露出中であっても図
8の(A)に示す状態から図8の(B)に示す状態へ単
調に変倍光学系が傾き画像のぶれが生じた場合、ぶれが
無ければ点Aに点像として結像すべき像は広角では線分
AB、望遠側では線分ACのボケた線像となって結像す
る。
【0007】図9は図8の画像のぶれに対して補正を行
ったときの模式図である。同図においては第1レンズ群
31を像ぶれ補正用の可動レンズ群とし、光軸34に対
して直交方向に平行偏心させて画像のぶれを補正してい
る。図中34aは第1レンズ群の光軸であり、ぶれ補正
前の共軸であった第1レンズ群と第2レンズ群の光軸3
4とは平行になっている。
【0008】図9の(A)図、(B)図に示すように変
倍光学系全体の前倒れによる画像のぶれに対して第1レ
ンズ群31を所定量だけ平行偏心させることにより、図
8の(A)図、(B)図に示すように広角端で点B、望
遠端で点Cに結像してしまう光束を、本来の結像点であ
る点Aに結像させることができる。
【0009】このように、第1レンズ群を平行偏心させ
ることにより、画像の安定化を図っている。
【0010】尚、図7〜図9では第1レンズ群の代わり
に第2レンズ群を平行偏心させても同様に画像のぶれを
補正することができる。
【0011】一般にカメラが振動等により角度θだけ傾
いたときの像ぶれ量yIは撮影系の焦点距離をf、その
ときの結像倍率(横倍率)をβとすると、 yI=f・θ(1+β) ・・・(1) となる。今、ここで像ぶれ量を補正する為のレンズ群の
平行偏心量をyLとしたとき、防振手段としての敏感度
Sは S=yI/yL ・・・(2) となる。
【0012】(1)、(2)式より明らかなように防振
手段の敏感度Sは撮影系の焦点距離fと結像倍率β、即
ちフォーカス距離に依存してくる。
【0013】ところで、図7〜図9に示した変倍光学系
にあって、フォーカシングの際、第1レンズ群31が光
軸上を移動する為に、変倍光学系全体としての焦点距離
はフォーカス距離によって種々に変化してくる。このこ
とは同図に示す2群ズームレンズに限らず他のタイプの
変倍光学系においても同様である。
【0014】特に最近は変倍光学系の小型化を図る為に
フォーカス方式として、いわゆるリアフォーカス式が採
用されているが、このリアフォーカス方式を採用すると
フォーカス距離によって全系の焦点は大きく変化してく
る。
【0015】従来の像ぶれ補正手段を有したカメラは、
撮影系の一部に振動検出手段と防振手段を有する像ぶれ
補正手段を設け、撮影系が振動したときの振動量を振動
検出手段で検出し、振動検出手段からの信号に基づいて
防振手段で撮影系による画像の像ぶれを補正するように
した像ぶれ補正手段を備えている。そして、撮影装置に
おいてフォーカス距離情報と焦点距離情報(ズーム情
報)をリアルタイムに検知し、像ぶれを補正していた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術にあっては、像ぶれの敏感度が大きく変化するもの
に対しては、像ぶれを高速かつ高精度に補正することが
できないという問題がある。このように、フォーカス、
ズーム停止時の敏感度のゲインが急に変化すると、ファ
インダ像が不連続に見えたり、安定時間が遅くなったり
する現象を招くことになる。
【0017】本発明の目的は、像ぶれを高速かつ高精度
の補正することが可能なカメラを提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、ズーム移動の
動作に先行して、移動すべき位置での防振敏感度の補正
を行えるようにするカメラを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、像ぶれ補正手段を備えた撮影系の振
動時の振動量を前記像ぶれ補正手段の一部を構成する振
動検出手段によって検出し、その検出信号に基づいて前
記像ぶれ補正手段の一部を構成する防振手段によって前
記撮影系による画像の像ぶれを補正する像ぶれ補正手段
を備えたカメラにおいて、光学系の焦点を検出する焦点
検出手段と、該焦点検出手段による結像光学系の駆動量
を示す演算量に基づいて像ぶれを補正するための防振敏
感度を調整する手段を設けるようにしている。
【0020】また、上記他の目的は、像ぶれ補正手段を
備えた撮影系の振動時の振動量を前記像ぶれ補正手段の
一部を構成する振動検出手段によって検出し、その検出
信号に基づいて前記像ぶれ補正手段の一部を構成する防
振手段によって前記撮影系による画像の像ぶれを補正す
る像ぶれ補正手段と、変倍率を可変するズーム機構とを
備えたカメラにおいて、予め決められたズーム位置の移
動量に基づいて像ぶれを補正するための防振敏感度を調
整する補正手段を設けることによって達成される。
【0021】
【作用】上記した手段によれば、自動焦点合焦装置を動
作させるための焦点検出演算により算出して演算量(デ
フォーカス量、レンズ移動量)に基づいてレンズのオー
トフォーカス動作に先行して移動すべきズーム位置での
防振敏感度の補正を行って防振動作を実行する。これに
より、防振動作の時間短縮化及びファインダの不連続を
防いで像ぶれを高速かつ高精度に補正することができ
る。
【0022】また、オートズームなどでズーム位置が移
動し、かつズーム位置が判明するときには、ズーム移動
の動作に先行して移動すべきズーム位置での敏感度の補
正を行い、これに基づいて防振動作が行われる。したが
って、像ぶれを高速かつ高精度に補正することができ
る。
【0023】
【実施例】図1は本発明によるカメラの一実施例を示す
構成図である。
【0024】図中、1はカメラの制御装置で例えば内部
にCPU(中央演算処理部)、RAM、ROM、EEP
ROM(電気的消去可能プログラマブルROM)入出力
ポート及びA/D変換機能付アナログ入力ポート等が配
置された1チップマイクロコンピュータ(以下マイコン
と言う)であり、前記ROM内にはカメラのシーケン
ス、AF(自動焦点)、AE(自動露出)、防振、制御
用のソフトウェアが、EEPROM内にはAF、AE、
防振制御に必要なパラメータが格納されている。
【0025】2は外付けのA/D変換器であり、マルチ
プレクサ8からのアナログ信号をデジタル信号に変換
し、SADを介してマイコン1に入力される。ただし、
マイコン1の内部のA/D変換器を用いてもよい。3は
D/A変換器であり、マイコン1から出力されるデジタ
ル信号(SDA)をアナログ信号に変換している。ただ
し、マイコン1の内部のD/Aコンバータを用いてもよ
い。4はドライバ(増幅器)でありD/A変換器3から
のアナログ信号を増幅している。5は振動検出手段(以
下「手ぶれセンサ」ともいう)であり、撮影系の一部に
設けられており、撮影系が手ぶれ等により振動したとき
の振動(角度)を検出している。
【0026】6はズーム位置センサであり、撮影系が変
倍光学系より成っているときの変倍光学系のズーム位置
(焦点距離)に応じた焦点距離情報であるアナログ信号
を出力している。7はフォーカス位置センサであり、撮
影系のフォーカスレンズの光軸上の位置を検出し、フォ
ーカス距離情報であるアナログ信号を出力している。
【0027】103はレンズ位置センサであり像ぶれ補
正レンズ群105の位置を検出しアナログ信号(アナロ
グ電圧)を出力している。8はマルチプレクサであり、
レンズ位置センサ103、振動検出手段5、ズーム位置
センサ6、フォーカス位置センサ7等からの各アナログ
信号からの1つのアナログ信号を選択し出力している。
9はI/O部であり、マイコン1からの出力信号により
マルチプレクサ8においてどのアナログ信号を選択する
かをコントロールする信号を出力したり、、他のシステ
ムの状態をチェックしている。10はシャッタ制御回路
で前記マイコン1より制御信号CSHTが入力している
間データバスDBUSを介して入力するデータを受け付
け、このデータに基づいて不図示のシャッタの走行制御
を行う。
【0028】11は絞り制御回路でマイコン1より制御
信号CAPRが入力している間データバスDBUSを介
して入力するデータを受け付け、このデータに基づいて
不図示の絞り機構を制御する。12は表示回路でマイコ
ン1より制御信号CDSPが入力している間データバス
DBUSを介して入力するデータを受け付け、このデー
タに基づいて各種撮影情報を表示する。13は不図示の
レリーズスイッチ、シャッタ、絞り等各種情報の設定用
スイッチなどカメラの外部並びに内部に配置されたスイ
ッチ群である。
【0029】14はレンズ制御回路でマイコン1より制
御信号CLCOMが入力している間だけデータバスDB
USを介して入力するデータを受け付け、このデータに
基づいて撮影レンズ100の光軸方向への移動量を示す
レンズ駆動用のデータ、撮影レンズ100の非合焦対レ
ンズ移動量の計数等のレンズ情報等が入力される。マイ
コン1へのBSYはレンズが移動中であることを知らせ
るための信号でこの信号は“H”(ハイレベル)のとき
は移動中となる。これらのデータによりモータ15を駆
動し、撮影レンズを光軸方向に移動させる。
【0030】16は測光回路であり、その出力であるア
ナログ測光信号SSPCはマイコン1のA/D変換機能
付アナログ入力ポートへ送られA/D変換されてシャッ
タ制御回路10及び絞り制御回路11を制御するための
測光データとして用いられる。17はマイコン1より入
力する各信号STR、CKに従って2つのセンサ列SA
A、SABを有するCCDなどのラインセンサ18を制
御するセンサ駆動回路である。
【0031】100は撮影レンズ群、101,102は
撮影レンズ、105は像ぶれ補正レンズであり、撮影系
の一部を構成するレンズより成り、光軸に対して偏心駆
動させることにより像ぶれの補正(防振)を行ってい
る。
【0032】104はアクチュエータであり、ドライバ
4からの出力信号に応じて像ぶれ補正レンズ群105を
偏心駆動している。像ぶれ補正レンズ群105、アクチ
ュエータ104等は防振手段の一要素を構成している。
106は撮影系の撮像面であり、フィルム面やCCD等
の撮影素子が位置しているところに相当している。な
お、撮像面106は撮影系と同じ鏡筒に固定されてお
り、撮影系に手ぶれ等の振動が加わったとき、像ぶれ補
正手段により補正しないと撮像面106での画像はぶれ
た像になってくる。
【0033】次に、上記実施例の動作について、図2の
フローチャートを参照して説明する。
【0034】なお、前記シャッタ制御回路10、絞り制
御回路11、表示回路12、及び測光回路16の動作は
本発明と直接関係がないのでここでは詳細な説明は省略
する。
【0035】不図示の電源スイッチがオンされると(ス
テップ201)、マイコン1への給電が開始されマイコ
ン1はROMに格納されているシーケンスプログラムの
実行を開始する。マイコン1によるプログラムの実行が
開始されると、レリーズボタン(不図示)の第1段階の
押下によりオンとなる。スイッチSW1の状態検知がな
され(ステップ202)、SW1オフのときにはマイコ
ン1内のRAMに設定されている制御用のフラグ及び変
数を総てクリアし初期化する(ステップ203)。上記
ステップ202,203はSW1がオンとなるか、ある
いは電源スイッチがオフとなるまで繰り返し実行され
る。SW1がオンになると防振のための動作が開始され
る(ステップ204)。
【0036】次に防振動作について図1を参照して説明
する。
【0037】撮影系に加わった手ぶれなどの振動は手ぶ
れセンサ5(振動検出手段)により検出され、振動によ
る変位の大きさと方向を表す信号が出力される。この手
ぶれセンサ5は最近各種方法のものが開発されている
が、振動の角変位を検出するもの、角速度を検出するも
の及び角加速度を検出するもの等が適用可能である。と
ころで、この手ぶれセンサは角変位を出力するものであ
って、センサ5が角速度を検出するものであれば1階積
分、また、角加速度を検出するものであれば2階の積分
が必要であり、手ぶれセンサ5はその検出系により各積
分要素も含んでいる。この手ぶれセンサ5のアナログ出
力信号がマイコン1の命令によりI/O部9を介してコ
ントロール信号でマルチプレクサ8で選択された場合、
A/D変換器2に送られ、手ぶれなどによる振動のデジ
タル信号としてマイコン1に取り入れられる。ズーム位
置センサ6は撮影系において現在撮影しようとしている
ズーム位置、即ち焦点距離情報のアナログ信号を出力
し、手ぶれセンサ5のアンログ信号同様にマイコン1に
取り入れられる。
【0038】また、フォーカス位置センサ7からのフォ
ーカス距離情報のアナログ信号も同様である。レンズ位
置センサ103から出力されるアナログ信号は像ぶれ補
正レンズ群105の位置を表す信号で同様にマイコン1
に取り入れられる。マイコン1は以上4つの信号により
像ぶれ補正レンズ群105を像ぶれに対してどの様に移
動させるか演算処理を行う。マイコン1により演算され
た補正量はデジタル信号としてD/A変換器3に出力さ
れる。D/A変換器3はマイコン1から出力されたデジ
タル信号をアナログ信号に変換し、ドライバ4に対して
補正量を加える。ドライバ4の出力信号はアクチュエー
タ104により手ぶれセンサ5によって検出された信号
に基づき撮像面106でぶれる画像を補正すべく像ぶれ
補正レンズ群105を偏心移動させる。
【0039】本実施例においては、像ぶれ補正レンズ群
105の偏心移動方向および手ぶれセンサ5の検知方向
は1軸の偏心移動方向および手ぶれセンサ5の検知方向
は1軸についてのみ記したが像ぶれ補正レンズ群105
は撮影系の光軸に垂直な面内を移動し、像ぶれを2軸で
補正するものであり図1で示した各構成要素は2軸分設
けられている。但し、ズーム位置センサ6、フォーカス
位置センサ7等は共通で、また、マイコン1はタイムシ
ェアリングなどで2軸を処理すれば共通で良いというこ
とは言うまでもない。
【0040】従来、このフォーカス位置をリアルタイム
で読み取りこの情報により像ぶれを補正するための防振
敏感度を計算した。よってフォーカス位置が移動したあ
と補正計算を行っていた。本実施例では、焦点検出演算
中の演算値(例えばデフォーカス量)がわかったところ
でレンズの駆動に先立って防振の補正を行う。
【0041】次に、ステップ205の測光動作を実行す
る。
【0042】露出制御のためにマイコン1に測光回路1
6の出力SSPCをアナログ入力端子に入力しA/D変
換を行いそのデジタル測光値から最適なシャッタ制御
値、絞り制御値を演算してそれぞれをRAMの所定アド
レスに格納する。そしてレリーズ動作時(SW2オン
時)これらの値に基づいてシャッタ制御回路10、絞り
制御回路11によりシャッタ及び絞りの制御を行う。
【0043】次に、ステップ206の像信号の入力処理
について図3の光学系説明図及び図4の像信号特性図を
参照して説明する。
【0044】焦点検出用センサ18より出力される像信
号は、マイコン1に入力される。センサ駆動回路17を
介してラインセンサ18が駆動され、2像の像信号A
(i),B(i)が得られる。この時のセンサ駆動回路
17及びラインセンサ18等の動作を図1を用いて簡単
に説明する。マイコン1より“H”の蓄積開始信号ST
Rが出力されるとセンサ駆動回路17よりクリア信号C
Lがラインセンサ18へ出力され、センサ列SAA,S
ABの各光電変換部の電荷がクリアされる。するとライ
ンセンサ18にて前段に配置されている二次結像レンズ
等(図1では図示していないが、図3の如き状態で配置
されている)によってセンサ列SAA,SAB上に形成
される光像の光電変換及び電荷蓄積動作が開始される。
前記の動作が開始されてから所定の時間が経過すると、
センサ駆動回路17から転送信号SHがラインセンサ1
8へ出力され、光電変換部に蓄積された電荷がCCD部
へ転送される。同時に前記センサ駆動回路17には
“H”の蓄積終了信号IENDが発生し、該信号はマイ
コン1に入力される。その後マイコン1からCCD駆動
クロックCKが出力されると、センサ駆動回路17から
CCD駆動信号φ1,φ2が出力される。これにより、ラ
インセンサ18からこの信号に従ってアナログ像信号S
SNSがマイコン1へ出力され、これを受けてマイコン
1はCCD駆動クロックCKに同期してアナログ像信号
SSNSをA/D変換し、2像の像信号A(i),B
(i)としてRAM内の所定のアドレスに格納する。こ
こでセンサ列SAA,SABの画素数は40と仮定して
いる。
【0045】次に、ステップ207の焦点検出演算処理
について説明する。まず、入力した像信号に基づいて撮
影レンズの像ずれ量PR、デフォーカス量DEF等を計
算する。
【0046】まず初めに、この種の装置における焦点検
出原理を図3及び図4を用いて説明する。焦点検出され
るべき撮影レンズFLNSと光軸を同じくしてフィール
ドレンズFLDが配置される。その後方の、光軸に関し
て対象な位置に、2個の二次結像レンズFCLA,FC
LBが配置される。更にその後方にセンサ列SAA,S
ABが配置される。二次結像レンズFCLA,FCLB
の近傍には絞りDIA,DIBが設けられる。フィール
ドレンズFLDは撮影レンズFLNSの射出瞳を2個の
二次結像レンズFCLA,FCLBの瞳面にほぼ結像す
る。その結果、二次結像レンズFCLA,FCLBにそ
れぞれ入射する光線束は、撮影レンズFLNSの射出瞳
面上において各二次結像レンズFCLA,FCLBに対
応する、互いに重なり合うことのない等面積の領域から
射出されたものとなる。フィールドレンズFLDの近傍
に形成された空中像が二次結像レンズFCLA,FCL
Bによりセンサ列SAA,SABの面上に再結像される
と、光軸方向の空中像位置の変位に基づき、センサ列S
AA,SAB上の2像はその位置を変えることになる。
従って、2像の相対的位置の変位(ずれ)を検出すれ
ば、撮影レンズFLNSの焦点状態を知ることができ
る。
【0047】前記センサ列SAA,SABより出力され
る像信号から像ずれ量を検出する信号処理方法として
は、特開昭58−142306号公報、特開昭59−1
07313号公報、特開昭60−101513号公報、
特開昭63−18314号公報などが本願出願人より開
示されている。具体的には、センサ列SAA又はSAB
を構成する画素数をNとし、i番目(i=0,・・・,
N−1)のセンサ列SAA,SABからの像信号をA
(i),B(i)とするとき
【0048】
【数1】 あるいは
【0049】
【数2】 なる式を、k1≦k≦k2について演算する。尚、Mは
(M=N−|k|−1)で表される演算画素数であり、
また、kは相対変位量と呼ばれ、k1,k2は通常−N/
2,N/2にとられることが多い。ここでmax{a,
b}なる演算子はa,bの内大なるものを抽出すること
を表し、min{a,b}なる演算子はa,bの内小な
るものを抽出することを表す。従って、前記(1),
(2)式における項X1(k),X2(k),Y
1(k),Y2(k)は広義の相関量と考えることができ
る。更に、前記(1),(2)式を詳細に見ると、X1
(k),Y1(k)は現実には(k−1)変位における
上記夫々の定義による相関量を、X2(k),Y2(k)
は(k+1)の変位における相関量を、それぞれ表して
いる。それゆえ、X1(k),X2(k)の差である評価
量X(k)は相対変位量kにおける像信号A(i),B
(i)の相関量の変化量を意味する。
【0050】X1(k),X2(k)なる相関量は上記定
義から明らかなように2像の相関が最も高いときに最小
となる。よってその変化量であるX(k)は相関最高の
ときに「0」で且つ傾きは負となるはずである。ところ
がX(k)は離散データであるから、実際には、
【0051】
【数3】 且つX(kp)−X(kp+1)が最大になる相対変位
の区間[kp,kp+1]に相関量のピークが存在する
と考えて、
【0052】
【数4】 の補間演算を行うことにより、画素単位以下の像ずれ量
PRを検出することができる。
【0053】一方、Y1(k),Y2(k)なる相関量は
上記定義より2像の相関が最も高いとき、X1(k),
2(k)とは逆に最大となる。よってその変化量であ
るY(k)は相関最高のときに「0」で、且つ傾きは正
となるはずである。Y(k)もX(k)と同様に
【0054】
【数5】 で且つY(kp)−Y(kp+1)が最大のとき
【0055】
【数6】 の補間演算を行うことにより、画素単位以下の像ずれ量
PRを検出することができる。 また、X(k),Y
(k)のいずれの焦点評価量を用いても像ずれ量の検出
は可能であるが、特開昭60−101513号公報から
わかる様に、|X(kp)−X(kp+1)|>|Y
(kp+1)−Y(kp)|の時には焦点評価量X
(k)を、|X(kp)−X(kp+1)|>|Y(k
p+1)−Y(kp)|の時には焦点評価量Y(k)を
用いて像ずれ量PRを求めた方がS/N的に精度が良
い。
【0056】マイコン1よりデフォーカス対レンズ移動
量の係数Sを、像ずれ量PRから撮影レンズのデフォー
カス量DEFを DEF=K・PR なる式で計算する。 (Kは焦点検出用光学系によって設定される値で予め設
定されている)続いてデフォーカス量DEFと係数Sか
ら撮影レンズの移動量FPをFP=DEF/S で計算
する。
【0057】このとき、レンズの移動量が算出されるた
めあらかじめ防振敏感度等の補正をレンズの動作に先立
って行うことができる。
【0058】次に、ステップ208の補正処理について
説明する。この補正結果に基づいて、像ぶれを補正する
像ぶれ補正レンズ群105の補正量がマイコン1によっ
て行われる。
【0059】図5は図1のマイコン1で行われるフィー
ドバック制御及び像ぶれ補正レンズ群105の像ぶれ補
正の際の補正量を変化させる所謂防振敏感度の制御を説
明したブロック図である。同図において図1と同一の要
素には同一番号を付してあり、又、マルチプレクサ8や
A/D変換器2やD/A変換器3やI/O部9等は省略
してある。図5において、20は図1のマイコン1内で
行われる演算処理部分の一部を示している。
【0060】21は増幅器であり、振動検出手段5から
の信号を増幅している。22はコントローラであり、フ
ィードバック制御を安定に保つようにしている。23は
図1内の像ぶれ補正レンズ群105やアクチュエータ1
04等で構成される防振手段である。24はメモリであ
り、増幅器21の増幅率を変化させている。25は演算
部である。27はAF演算部である。26は差動器であ
り、増幅器21の出力信号とレンズ位置センサ103の
出力信号との差動を行っている。
【0061】図5において手ぶれセンサ5からの手ぶれ
などの角変位信号は増幅器21により重み付けをされ、
本実施例におけるフィードバックループ制御系の目標値
とされる。又像ぶれを補正する為に偏心移動する防振手
段23はその偏心移動量を制御量としてレンズ位置セン
サ103により検出される。差動器26は上記目標値と
制御量との差分を出力し制御偏差とする。制御偏差はコ
ントローラ22により位相補償などの制御が行われ、操
作量として防振手段23に加えられる。
【0062】即ち、手ぶれなどの振動による目標信号に
対して像ぶれ補正レンズ群105が使用帯域内において
十分偏心移動をし、制御偏差が零になるような操作を加
えることによって撮像面106で画像が安定するように
制御される。
【0063】次にズーム位置センサ6からの焦点距離情
報の信号及びフォーカス位置センサ7からのフォーカス
距離情報の信号は図1で説明したようにマイコン1に取
り入れられており、また、ステップ207でのAF演算
部27によるデフォーカス量DEF、レンズ移動量FP
の値から求められるフォーカス位置情報が演算部25に
入力され、図5の演算部25において各々の情報に従っ
て像ぶれを補正する為の防振敏感度が計算される。演算
部25で行われる防振敏感度の計算方法や位置センサ6
及びフォーカス位置センサ7からの信号に対する重み付
けなどは個々の撮影系で特有のもので、その都度決定さ
れる。演算部25で演算された防振敏感度は一時的にメ
モリ24に保持される。メモリ24に保持された防振敏
感度により増幅器21の増幅率は変化を受け手ぶれセン
サ5からの角変位信号に重み付けを行う。この防振敏感
度により重み付けされた目標値信号により防振敏感度が
焦点距離やフォーカス距離により変化した場合にも操作
量が同時に変化し、像ぶれ補正レンズ群105の偏心
量、例えば平行偏心量が変化する。
【0064】なお、防振敏感度の算出には、ズーム位置
を有限分割、フォーカス位置を有限分割し、それぞれに
対応する防振敏感度をマイコン1のROMにマトリクス
として記録し取り出しても良い。
【0065】このように、本発明によれば、レンズの動
作に先立って防振の補正量を算出することで撮像面上で
安定した画像を得ることができる。
【0066】ついで、ステップ207によるレンズ移動
量FPをレンズ駆動回路14へ入力する。レンズ駆動回
路14は、レンズ移動量FPに基づいてモータ15を駆
動し、撮影レンズ群100の駆動を行う(ステップ20
9)。撮影レンズ群100が停止することにより、像信
号A(i),B(i)の入力から始まるAF処理は終了
する。そして処理はステップ202へ戻る。
【0067】また、この実施例においての通常の焦点検
出動作の他に、動きの大きな被写体に対して正確なピン
トを合わせるための予測オートフォーカスをしたときの
デフォーカス変化の予測によるレンズ駆動量の算出のと
きに、防振のための補正をかけても良い。
【0068】また、この実施例では、マイコンを利用し
たデジタル制御を説明したが、アナログの制御において
も効果は同じであることは言うまでもない。
【0069】図6は本発明の他の処理例を示すフローチ
ャートである。ここに示す処理は、変倍光学系が自動的
に動作するオートズームにおける防振制御について説明
している、なお、ここでのオートズームは、カメラの操
作部材もしくはスイッチSW1等で予め移動すべき焦点
距離(ズーム)位置がマイコン1で演算されて変倍光学
系が移動する構造のものである。
【0070】まず、不図示の電源スイッチがオンにされ
ると(ステップ601)、マイコン1への給電が開始さ
れ、マイコン1はROMに格納されているシーケンスプ
ログラムの実行を開始する。スイッチSW1のオフが判
定(ステップ602)された場合、マイコン1内のRA
Mに設定されている制御用のフラグ及び変数のすべてを
クリアして(ステップ603)、処理をステップ602
へ移行する。
【0071】一方、ステップ602でスイッチSW1の
オンが判定された場合、防振の為の動作が開始され(ス
テップ604)。ついで、図1に示したスイッチ群13
によって規定のズーム量が送られるように、マイコン1
で演算が行われる(ステップ605)。そして、予測さ
れるズーム位置に相当する防振敏感度の設定を行う(ス
テップ606)。
【0072】ついで、撮影レンズ群100の駆動が行わ
れる(ステップ607)。マイコン1からズーム移動量
がレンズ駆動回路14に入力されると、この情報に基づ
いてズームレンズ用モータ(図1ではモータ15しか図
示していないが、フォーカスモータとズームモータ兼用
でも良いし、別個にモータを設けても良い)を動作さ
せ、所定位置まで移動させる。ステップ607の処理が
終了すると、処理はステップ602へ移行する。
【0073】なお、上記各実施例においては、共に像ぶ
れを補正するための防振手段の一要素として、可変頂角
プリズムを用いることもできる。
【0074】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0075】請求項1のカメラにおいては、像ぶれ補正
手段を備えた撮影系の振動時の振動量を前記像ぶれ補正
手段の一部を構成する振動検出手段によって検出し、そ
の検出信号に基づいて前記像ぶれ補正手段の一部を構成
する防振手段によって前記撮影系による画像の像ぶれを
補正する像ぶれ補正手段を備えたカメラにおいて、光学
系の焦点を検出する焦点検出手段と、該焦点検出手段に
よる結像光学系の駆動量を示す演算量に基づいて像ぶれ
を補正するための防振敏感度を調整する手段を設けるよ
うにしたので、防振動作の時間短縮化及びファインダの
不連続を防いで像ぶれを高速かつ高精度に補正すること
ができる。
【0076】請求項2のカメラにおいては、像ぶれ補正
手段を備えた撮影系の振動時の振動量を前記像ぶれ補正
手段の一部を構成する振動検出手段によって検出し、そ
の検出信号に基づいて前記像ぶれ補正手段の一部を構成
する防振手段によって前記撮影系による画像の像ぶれを
補正する像ぶれ補正手段と、変倍率を可変するズーム機
構とを備えたカメラにおいて、予め決められたズーム位
置の移動量に基づいて像ぶれを補正するための防振敏感
度を調整する補正手段を設けるようにしたので、像ぶれ
を高速かつ高精度に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの一実施例を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の実施例における動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】オートフォーカス動作を説明する光学系の構成
図である。
【図4】オートフォーカス動作を説明する像信号特性図
である。
【図5】像ぶれ補正の際の補正量を変化させるための防
振敏感度の制御系を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の処理例を示すフローチャートであ
る。
【図7】カメラに振動が無いときの光学系の模式図であ
る。
【図8】カメラの振動が変倍光学系に伝達して画像がぶ
れたときの光学系の模式図である。
【図9】図8の光学系に対して補正を行った例を示す光
学系の模式図である。
【符号の説明】
1 マイコン 2 A/D変換器 3 D/A変換器 4 ドライバ増幅器 5 振動検出手段(手ぶれセンサ) 6 ズーム位置センサ 7 フォーカス位置センサ 8 マルチプレクサ 9 I/O部 10 シャッタ制御回路 11 絞り制御回路 12 表示回路 13 スイッチ群 14 レンズ制御回路 15 モータ 16 測光回路 17 センサ駆動回路 18 ラインセンサ 100 撮影レンズ群 101,102 撮影レンズ 103 レンズ位置センサ 104 アクチュエータ 105 像ぶれ補正レンズ 106 撮像面
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36 5/00 Z 7513−2K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像ぶれ補正手段を備えた撮影系の振動時
    の振動量を前記像ぶれ補正手段の一部を構成する振動検
    出手段によって検出し、その検出信号に基づいて前記像
    ぶれ補正手段の一部を構成する防振手段によって前記撮
    影系による画像の像ぶれを補正する像ぶれ補正手段を備
    えたカメラにおいて、光学系の焦点を検出する焦点検出
    手段と、該焦点検出手段による結像光学系の駆動量を示
    す演算量に基づいて像ぶれを補正するための防振敏感度
    を調整する手段を設けたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 像ぶれ補正手段を備えた撮影系の振動時
    の振動量を前記像ぶれ補正手段の一部を構成する振動検
    出手段によって検出し、その検出信号に基づいて前記像
    ぶれ補正手段の一部を構成する防振手段によって前記撮
    影系による画像の像ぶれを補正する像ぶれ補正手段と、
    変倍率を可変するズーム機構とを備えたカメラにおい
    て、予め決められたズーム位置の移動量に基づいて像ぶ
    れを補正するための防振敏感度を調整する補正手段を設
    けたことを特徴とするカメラ。
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