JPH068298Y2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents
内燃機関の点火時期制御装置Info
- Publication number
- JPH068298Y2 JPH068298Y2 JP14725288U JP14725288U JPH068298Y2 JP H068298 Y2 JPH068298 Y2 JP H068298Y2 JP 14725288 U JP14725288 U JP 14725288U JP 14725288 U JP14725288 U JP 14725288U JP H068298 Y2 JPH068298 Y2 JP H068298Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- water temperature
- cooling water
- engine
- idle
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
(産業上の利用分野) 本考案は、自動車等内燃機関の点火時期制御装置に係
り、特に機関始動時のアイドル安定までの時間を短縮す
る内燃機関の点火時期制御装置に関する。 (従来の技術) 近年、エンジン制御の電子制御化が進み、エンジンの燃
焼状態を運転条件に基づいてマイクロコンピュータによ
り判断し、燃焼状態に関連するパラメータ(例えば、噴
射量、点火時期)を制御する電子式制御装置が広く普及
している。また、自動車等内燃機関に対する要求が高度
化しており、有害な排気ガスの低減、高出力、低燃費等
の互いに相反する課題についても何れも高レベルでその
達成が求められる傾向にあり、このような要求はマイク
ロコンピュータを用いてこそ実現が可能になる。 一方、アイドル時は低回転のため、少しの回転変動でも
安定度の低下、燃費の悪化、振動発生等が生じることか
ら、近時は気筒別にきめ細かく燃焼状態を制御すること
が行われており、これはいわゆるアイドルアクティブ制
御と称される。本考案は、上記事項を技術的背景として
いる。 従来のこの種の内燃機関の燃焼制御装置としては、例え
ば特公昭62−42153号公報に記載のものがある。
この装置では、機関の各運転状態における各気筒のノッ
ク限界の平均的な値を与える補正制御値を記憶し、この
補正制御値と各気筒毎に発生したノッキング信号により
演算して得られる逐次補正値を合成した補正値で機関の
各運転状態における基準制御値を各気筒毎に補正し、上
記補正制御値を所定の周期で各気筒の逐次補正値に基づ
いて更新することにより、わずかな逐次補正値で精度よ
くノッキングを抑制し、また運転状態変化時のノッキン
グ抑制制御の応答を向上させ、各気筒の点火時期を全て
の運転状態に亘って個々のノッキング限界に制御してい
る。 これは、アイドル時についても同様であり、特に始動時
からのアイドル制御は第7図のプログラムで実行され
る。同図において、まず、キースイッチが操作されてエ
ンジンがクランキングを開始すると、同時にマイクロコ
ンピュータが起動し、P1で始動時の点火時期ADVと
して各気筒共一律の値をメモリから読み出して設定す
る。一般には、例えばBTDC15°程度の値が設定され
る。このとき、点火時期ADVの補正量は
り、特に機関始動時のアイドル安定までの時間を短縮す
る内燃機関の点火時期制御装置に関する。 (従来の技術) 近年、エンジン制御の電子制御化が進み、エンジンの燃
焼状態を運転条件に基づいてマイクロコンピュータによ
り判断し、燃焼状態に関連するパラメータ(例えば、噴
射量、点火時期)を制御する電子式制御装置が広く普及
している。また、自動車等内燃機関に対する要求が高度
化しており、有害な排気ガスの低減、高出力、低燃費等
の互いに相反する課題についても何れも高レベルでその
達成が求められる傾向にあり、このような要求はマイク
ロコンピュータを用いてこそ実現が可能になる。 一方、アイドル時は低回転のため、少しの回転変動でも
安定度の低下、燃費の悪化、振動発生等が生じることか
ら、近時は気筒別にきめ細かく燃焼状態を制御すること
が行われており、これはいわゆるアイドルアクティブ制
御と称される。本考案は、上記事項を技術的背景として
いる。 従来のこの種の内燃機関の燃焼制御装置としては、例え
ば特公昭62−42153号公報に記載のものがある。
この装置では、機関の各運転状態における各気筒のノッ
ク限界の平均的な値を与える補正制御値を記憶し、この
補正制御値と各気筒毎に発生したノッキング信号により
演算して得られる逐次補正値を合成した補正値で機関の
各運転状態における基準制御値を各気筒毎に補正し、上
記補正制御値を所定の周期で各気筒の逐次補正値に基づ
いて更新することにより、わずかな逐次補正値で精度よ
くノッキングを抑制し、また運転状態変化時のノッキン
グ抑制制御の応答を向上させ、各気筒の点火時期を全て
の運転状態に亘って個々のノッキング限界に制御してい
る。 これは、アイドル時についても同様であり、特に始動時
からのアイドル制御は第7図のプログラムで実行され
る。同図において、まず、キースイッチが操作されてエ
ンジンがクランキングを開始すると、同時にマイクロコ
ンピュータが起動し、P1で始動時の点火時期ADVと
して各気筒共一律の値をメモリから読み出して設定す
る。一般には、例えばBTDC15°程度の値が設定され
る。このとき、点火時期ADVの補正量は
〔0〕となっ
ている。すなわち、始動時の点火時期ADVは冬、夏季
等に拘らず、また前回からの再始動の間隔に拘らず、常
に一定で固定値である。 次いで、P2でアイドルスイッチがONであるか否かを
判別し、ONのときはP3〜P5でアイドルアクティブ
制御を実行し、OFFのときはアイドル以外であるか
ら、P6にジャンプする。P3ではアイドル時の燃料状
態を検出(例えば、ノッキングの有無、回転変動の検出
等)し、P4でこの検出結果に基づいて気筒毎に点火時
期ADVの補正値を演算する。補正値はアイドル安定化
を図るため等のもので、最適な燃焼状態となるように、
例えば1°毎(1回のルーチン実行で1°)の大きさに
設定される。次いで、P5で点火時期ADVを上記補正
値で補正し、気筒別に点火時期を決定し、混合気に点火
する。これにより、アイドルアクティブ制御が行われ
る。 次いで、P6でキースイッチがOFFであるか否かを判
別し、ONであるときはP7で上記補正値をメモリに記
憶してP2に戻り、OFFになるとプログラムを終了す
る。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の内燃機関の燃焼制御装
置にあっては、始動時の点火時期が全気筒一律にある固
定値となっていたため、第7図のプログラムを実行して
アイドルアクティブ制御を行ったとしても、アイドルが
より一層安定するまでに長い時間(例えば、5分間程
度)を要する、という問題点があった。 (考案の目的) そこで、本考案と、始動時の点火時期の決定を工夫する
ことにより、アイドルがより一層安定するまでの時間を
短縮できる内燃機関の点火時期制御装置を提供すること
を目的としている。 (課題を解決するための手段) 本考案による内燃機関の点火時期制御装置は目的達成の
ため、その基本概念図を第1図に示すように、エンジン
のアイドル状態を検出するアイドル検出手段aと、エン
ジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段bと、各気
筒の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段cと、始動時
およびアイドル時の基本点火時期を設定する基本点火時
期設定手段dと、エンジンがアイドル状態に移行したと
き、燃焼状態検出手段cの出力値が所定の目標状態にな
るように、アイドル用点火時期補正量を各気筒ごとに演
算するとともに、実冷却水温が所定冷却水温以下の場合
における各アイドル用点火時期補正量の平均値を冷却水
温に対応して記憶し、該平均値を次回の始動用点火時期
補正量の初期値とする補正量演算手段eと、エンジンが
始動するとき、始動時の冷却水温に対応して前記始動用
点火時期補正量の初期値を読み出し、前記基本点火時期
を読み出した初期値に基づいて補正し、アイドル状態に
移行すると前記基本点火時期を各気筒毎に前記アイドル
用補正量に基づき補正する点火時期設定手段fと、を備
えている。 (作用) 本考案では、実冷却水温が所定冷却水温以下の場合にお
ける各気筒のアイドル用点火時期補正量の平均値が冷却
水温に対応して記憶され、次回のエンジン始動時には、
そのときの冷却水温に対する前記補正量を初期値として
点火時期が補正される。 したがって、エンジン始動時の燃焼状態が速やかに適切
なものに制御され、アイドル安定までの時間が短縮され
る。このとき、冷却水温をパラメータとして補正量が記
憶されるので、エンジンの停止から次回の始動までの機
関や環境条件が異なる場合でも、エンジン停止から時間
の始動までの補正量の相関関係が長期に亘って保持され
るとともにそのときの環境条件に応じた補正量でエンジ
ン始動時の点火時期が補正される。 (実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。 第2〜6図は本考案に係る内燃機関の燃焼制御装置の一
実施例を示す図であり、本実施例は第1の考案を4気筒
エンジンに適用したものである。 まず、構成を説明する。第2図において、1はクランク
角センサであり、クランク角センサ(クランク角検出手
段)1は爆発間隔(180°CA)毎に各気筒の圧縮上死
点(TDC)前の所定位置、例えばBTDC70°で
〔H〕レベルのパルスとなる基準信号REFを出力する
とともに、クランク角の単位角度(例えば、1°)毎に
〔H〕レベルのパルスとなる単位信号POSをコントロ
ールユニット2に出力する(傘(a)、(b)参照)。
ま、3は1MHzのカウンタであり、カウンタ3はクラン
ク角センサ1の基準信号REFがコントロールユニット
2に入力されると、第3図(c)に示すように任意の区
間θ1〜θ2、θ3〜θ4°CA間の時間Niを測定す
る。なお、上記区θ1〜θ2、θ3〜θ4°CAは予め
実験等によって最適な区間が設定されており、その徹底
値は後述するコントロールユニット2内のROM22デー
タによって任意に変えることができる。 吸入空気の流量Qaはエアフローメータ4により検出さ
れ、ウォータジャケットを流れる冷却水の温度Twは水
温センサ5(冷却水温検出手段)により検出される。ま
た、締弁の開度TVOは締弁開度センサ6により検出さ
れ、締弁のアイドル開度はアイドルスイッチ(アイドル
検出手段)7により検出される。さらに、エンジンの始
動、停止はキースイッチ8により検出される。 上記クランク角センサ1、エアスローメータ4、水温セ
ンサ5、締弁開度センサ6およびキースイッチ8は運転
状態検出手段10を構成しており、運転状態検出手段10お
よびアイドルスイッチ7からの出力はコントロールユニ
ット2に入力される。コントロールソニット2は単体で
基本点火時期設定手段、補正量演算手段および点火時期
設定手段としての機能を有するとともに、コントロール
ユニット2はクランク角センサ1と共に燃焼状態検出手
段11を構成する。コントロールユニット2はCPU21、
ROM22、RAM23およびI/Oポート24からなるマイ
クロコンピュータにより構成される。CPU21はROM
22に書き込まれているプログラムに従ってI/Oポート
24より必要とする外部データを取り込んだり、またRA
M23との間でデータの授受を行ったりしながら点火時期
制御に必要な処理値等を演算処理し、必要に応じて処理
したデータをI/Oポート24へ出力する。ROM22はC
PU21を制御するプログラムを格納しており、RAM23
は演算に使用するデータを一時的に記憶し、記憶データ
はバッテリバックアップされる。I/Oポート24にはセ
ンサ群1、4、5、6、7、8からの信号やカウンタ3
からの情報が入力されるとともに、I/Oポート24から
は噴射信号Siおよび点火時期Spがそれぞれインジェ
クタ25a〜25dおよびパワートランジスタ26に出力され
る。パワートランジスタ26のベース側に増幅された点火
信号が入力されると(パワートランジスタ26への通電が
停止されると)、該パワートランジスタ26をOFFとし
て点火コイル27に供給されているパッテリ28からの一時
電流を遮断して二次側に高圧パルスPhを発生する。そ
して、この高圧パルスPhをディストリビュータ29を介
して各気筒の点火プラグ30a〜30dに分配、供給する。上
記バワートランジスタ26、点火コイル27、バッテリ28、
ディストリビュータ29および点火プラグ30a〜30dは点火
手段31を構成する。点火手段31は燃焼状態を制御するパ
ラメータとして点火時期を操作する操作手段としての機
能を有する。 次に、作用を説明する。 第4図は回転変動から燃焼状態を検出するためのプログ
ラムを示すフローチャートであり、本プログラムは所定
期間毎に一度実行される。まず、P11でクランク角セ
ンサ1のREF信号入力後のPOS信号に基づき1MHz
のカウンタ3で第3図(c)に示すようにθ1〜θ2°
CA間の時間Tiおよびθ3〜θ4°CA間の時間T
i′を次式に従って演算し、P12で時間Tiと90°
CA後の時間Ti′から次式に従って前回と今回の回
転数の変化(角速度の変化)Ne.iを演算する。(第
3図(d)参照)とともに、さらに、この回転数の変化
における偏差ΔNeを次式に従って演算する。 Ti=θ2−θ1 Ti′=θ4−θ3}…… 但し、K:定数 ΔNe=Ne.i−1−Ne.i…… 但し、Ne.i−1:前回の回転数の変化量 ここに、ΔNeは180°CA毎に変化し、その時の燃
焼状態を表す。 次いで、P13でこのΔNeを所定のメモリにストアし
て今回のルーチンを終了する。 上記ステップP11〜P13は機関回転と気筒の図示平
均有効圧Piが密接な相関関係にあることに基づいて気
筒毎にPi変動(燃焼変動)を検出するものである。具
体的にはアイドリング時の機関回転は上下死点の180
°CA間にその時点で燃焼・膨張行程にある気筒の図示
平均有効圧Piによって大きな影響を受ける。すなわ
ち、回転数の絶対値ではその時の燃焼状態を検知するこ
とができないが、第5図に示すようにTDC〜90°C
A毎の回転変動を測定するようにすれば、燃焼した気筒
の図示平均有効圧Piを検知することができる。そし
て、このPiという検出データに基づいて第6図に示す
プログラムで燃焼状態の制御が実行される。 第6図は点火時点制御プログラムを示すフローチャート
であり、本プログラムはエンジンの始動と同時にスター
トし、所定期間毎に一度実行される。 エンジンのクランキング開始と同時に、まず、P30で
冷却水温Twを読み込み、P31でそのときの冷却水温
Twに対して記憶しておいたマップから補正値(請求の
範囲にいう補正量に相当する。以下、同様)を初期値と
して読み出。なお、マップには水温毎に領域を分けて補
正値が後述の平均処理によって記憶されており、これが
初期値となる。この補正値は従来のような固定値(例え
ば、BTD15°)ではなく、後述のステップP32〜P
36で演算されるものである。そして、この補正値を用
いて点火時期ADV、例えば、上述の如き固定値(BT
DC15°)を補正して混合気に点火する。したがって,
始動時の点火時期は適切に補正されるが、この効果は説
明の都合上後述する。次いで、エンジンが始動すると、
P2〜P6では第7図に示した従来例と同一の処理を行
なう。この場合、本実施例ではP3のステップでは第3
図のプログラムにより気筒毎に燃焼状態を検出する。な
お、燃焼状態の検出は本実施例のような方式に限るもの
ではなく、例えば、気筒毎に筒内圧センサを設け、燃焼
室内の圧力を直性的に検出する方式のものであっても良
い。また、P4のステップでは気筒毎のADVの補正値
は燃焼状態が所定の目標状態になるように演算される。 P6でNO分岐に従うときには、次いで、P32で冷却
水温Twを読み込み、P33でこれを所定値Twoと比
較する。Tw≦TwoのときはP34〜P36のステップで
移動平均を求める処理を行ない。Tw>TwoのときはP
37にジャンプする。所定値Twoは始動直後の冷却水温に
相関するような補正値が求められる値として予め実験に
より最適値が設定される。Tw>Twoのとき37にジャン
プするのは、水温が上昇して始動時に相関する補正値と
はもはや言えなくなるからであ。P34ではそのときの冷
却水温Twに対する前回までの補正値をRAM23から読
み出し、P35で該冷却水温Twに対する今回の補正値と
の移動平均を演算する。移動平均は、例えば、前回と今
回の補正値を所定割合(15/16と1/16のように)で平均
して求める。これは、データの信頼性を確保しつつ、精
度を高めるためのものである。これにより、上記移動平
均の値は始動直後の冷却水温Twに相関したものとして
求められる。次いで、P36でこのようにして求めた補正
値をバッテリバックアップのRAM23に記憶し、P37で
点火時期AVDを補正値により補正し、再びP2に戻
る。 以上のプログラムにおいて、本実施例では、実冷却水温
が冷却水温Tw以下の場合における各気筒のアイドル用
点火時期補正値の平均値が、今回始動時における冷却水
温Twに対する点火時期ADVの補正値とし採用される
ので、始動時の点火時期は一律に固定ではなく、そのと
きの冷却水温Twに対応したものとなる。 したがって、エンジン始動時の燃焼状態が速やかに適切
なものに制御され、アイドル安定までの時間が短縮され
る。例えば、半分もしくは1/3程度とすることができ
る。この結果、エンジンの運転性を向上させることがで
きる。 また、冷却水温をパラメータとして補正値を記憶してい
るため、エンジンの停止から次回の始動までの期間や環
境条件が異なる場合でも、エンジン停止から次回の始動
までの補正値の相関関係を長期に亘って保持することが
できるとともにそのときの環境条件に応じた補正値でエ
ンジン始動時の点火時期を補正することができる。 (効果) 本考案によれば、実冷却水温が冷却水温以下の場合にお
ける各気筒のアイドルに用点火時期補正量の平均値を、
今回始動時期における冷却水温に対する点火時期の補正
値として採用しているので、エンジン始動時の燃焼状態
を速やかに適切なものに制御することができ、アイドル
がより一層安定するまでの時間を大幅に短縮することが
できる。この結果、エンジンの運転性を向上させること
ができる。 また、冷却水温をパラメータと補正量を記憶しているた
め、エンジンの停止から次回の始動までの機関や環境条
件が異なる場合でも、エンジン停止から次回の始動まで
の補正量の相関関係を長期に亘って保持することができ
るとともにそのときの環境条件に応じた補正量でエンジ
ン始動時の点火時期を補正することができる。
ている。すなわち、始動時の点火時期ADVは冬、夏季
等に拘らず、また前回からの再始動の間隔に拘らず、常
に一定で固定値である。 次いで、P2でアイドルスイッチがONであるか否かを
判別し、ONのときはP3〜P5でアイドルアクティブ
制御を実行し、OFFのときはアイドル以外であるか
ら、P6にジャンプする。P3ではアイドル時の燃料状
態を検出(例えば、ノッキングの有無、回転変動の検出
等)し、P4でこの検出結果に基づいて気筒毎に点火時
期ADVの補正値を演算する。補正値はアイドル安定化
を図るため等のもので、最適な燃焼状態となるように、
例えば1°毎(1回のルーチン実行で1°)の大きさに
設定される。次いで、P5で点火時期ADVを上記補正
値で補正し、気筒別に点火時期を決定し、混合気に点火
する。これにより、アイドルアクティブ制御が行われ
る。 次いで、P6でキースイッチがOFFであるか否かを判
別し、ONであるときはP7で上記補正値をメモリに記
憶してP2に戻り、OFFになるとプログラムを終了す
る。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の内燃機関の燃焼制御装
置にあっては、始動時の点火時期が全気筒一律にある固
定値となっていたため、第7図のプログラムを実行して
アイドルアクティブ制御を行ったとしても、アイドルが
より一層安定するまでに長い時間(例えば、5分間程
度)を要する、という問題点があった。 (考案の目的) そこで、本考案と、始動時の点火時期の決定を工夫する
ことにより、アイドルがより一層安定するまでの時間を
短縮できる内燃機関の点火時期制御装置を提供すること
を目的としている。 (課題を解決するための手段) 本考案による内燃機関の点火時期制御装置は目的達成の
ため、その基本概念図を第1図に示すように、エンジン
のアイドル状態を検出するアイドル検出手段aと、エン
ジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段bと、各気
筒の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段cと、始動時
およびアイドル時の基本点火時期を設定する基本点火時
期設定手段dと、エンジンがアイドル状態に移行したと
き、燃焼状態検出手段cの出力値が所定の目標状態にな
るように、アイドル用点火時期補正量を各気筒ごとに演
算するとともに、実冷却水温が所定冷却水温以下の場合
における各アイドル用点火時期補正量の平均値を冷却水
温に対応して記憶し、該平均値を次回の始動用点火時期
補正量の初期値とする補正量演算手段eと、エンジンが
始動するとき、始動時の冷却水温に対応して前記始動用
点火時期補正量の初期値を読み出し、前記基本点火時期
を読み出した初期値に基づいて補正し、アイドル状態に
移行すると前記基本点火時期を各気筒毎に前記アイドル
用補正量に基づき補正する点火時期設定手段fと、を備
えている。 (作用) 本考案では、実冷却水温が所定冷却水温以下の場合にお
ける各気筒のアイドル用点火時期補正量の平均値が冷却
水温に対応して記憶され、次回のエンジン始動時には、
そのときの冷却水温に対する前記補正量を初期値として
点火時期が補正される。 したがって、エンジン始動時の燃焼状態が速やかに適切
なものに制御され、アイドル安定までの時間が短縮され
る。このとき、冷却水温をパラメータとして補正量が記
憶されるので、エンジンの停止から次回の始動までの機
関や環境条件が異なる場合でも、エンジン停止から時間
の始動までの補正量の相関関係が長期に亘って保持され
るとともにそのときの環境条件に応じた補正量でエンジ
ン始動時の点火時期が補正される。 (実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。 第2〜6図は本考案に係る内燃機関の燃焼制御装置の一
実施例を示す図であり、本実施例は第1の考案を4気筒
エンジンに適用したものである。 まず、構成を説明する。第2図において、1はクランク
角センサであり、クランク角センサ(クランク角検出手
段)1は爆発間隔(180°CA)毎に各気筒の圧縮上死
点(TDC)前の所定位置、例えばBTDC70°で
〔H〕レベルのパルスとなる基準信号REFを出力する
とともに、クランク角の単位角度(例えば、1°)毎に
〔H〕レベルのパルスとなる単位信号POSをコントロ
ールユニット2に出力する(傘(a)、(b)参照)。
ま、3は1MHzのカウンタであり、カウンタ3はクラン
ク角センサ1の基準信号REFがコントロールユニット
2に入力されると、第3図(c)に示すように任意の区
間θ1〜θ2、θ3〜θ4°CA間の時間Niを測定す
る。なお、上記区θ1〜θ2、θ3〜θ4°CAは予め
実験等によって最適な区間が設定されており、その徹底
値は後述するコントロールユニット2内のROM22デー
タによって任意に変えることができる。 吸入空気の流量Qaはエアフローメータ4により検出さ
れ、ウォータジャケットを流れる冷却水の温度Twは水
温センサ5(冷却水温検出手段)により検出される。ま
た、締弁の開度TVOは締弁開度センサ6により検出さ
れ、締弁のアイドル開度はアイドルスイッチ(アイドル
検出手段)7により検出される。さらに、エンジンの始
動、停止はキースイッチ8により検出される。 上記クランク角センサ1、エアスローメータ4、水温セ
ンサ5、締弁開度センサ6およびキースイッチ8は運転
状態検出手段10を構成しており、運転状態検出手段10お
よびアイドルスイッチ7からの出力はコントロールユニ
ット2に入力される。コントロールソニット2は単体で
基本点火時期設定手段、補正量演算手段および点火時期
設定手段としての機能を有するとともに、コントロール
ユニット2はクランク角センサ1と共に燃焼状態検出手
段11を構成する。コントロールユニット2はCPU21、
ROM22、RAM23およびI/Oポート24からなるマイ
クロコンピュータにより構成される。CPU21はROM
22に書き込まれているプログラムに従ってI/Oポート
24より必要とする外部データを取り込んだり、またRA
M23との間でデータの授受を行ったりしながら点火時期
制御に必要な処理値等を演算処理し、必要に応じて処理
したデータをI/Oポート24へ出力する。ROM22はC
PU21を制御するプログラムを格納しており、RAM23
は演算に使用するデータを一時的に記憶し、記憶データ
はバッテリバックアップされる。I/Oポート24にはセ
ンサ群1、4、5、6、7、8からの信号やカウンタ3
からの情報が入力されるとともに、I/Oポート24から
は噴射信号Siおよび点火時期Spがそれぞれインジェ
クタ25a〜25dおよびパワートランジスタ26に出力され
る。パワートランジスタ26のベース側に増幅された点火
信号が入力されると(パワートランジスタ26への通電が
停止されると)、該パワートランジスタ26をOFFとし
て点火コイル27に供給されているパッテリ28からの一時
電流を遮断して二次側に高圧パルスPhを発生する。そ
して、この高圧パルスPhをディストリビュータ29を介
して各気筒の点火プラグ30a〜30dに分配、供給する。上
記バワートランジスタ26、点火コイル27、バッテリ28、
ディストリビュータ29および点火プラグ30a〜30dは点火
手段31を構成する。点火手段31は燃焼状態を制御するパ
ラメータとして点火時期を操作する操作手段としての機
能を有する。 次に、作用を説明する。 第4図は回転変動から燃焼状態を検出するためのプログ
ラムを示すフローチャートであり、本プログラムは所定
期間毎に一度実行される。まず、P11でクランク角セ
ンサ1のREF信号入力後のPOS信号に基づき1MHz
のカウンタ3で第3図(c)に示すようにθ1〜θ2°
CA間の時間Tiおよびθ3〜θ4°CA間の時間T
i′を次式に従って演算し、P12で時間Tiと90°
CA後の時間Ti′から次式に従って前回と今回の回
転数の変化(角速度の変化)Ne.iを演算する。(第
3図(d)参照)とともに、さらに、この回転数の変化
における偏差ΔNeを次式に従って演算する。 Ti=θ2−θ1 Ti′=θ4−θ3}…… 但し、K:定数 ΔNe=Ne.i−1−Ne.i…… 但し、Ne.i−1:前回の回転数の変化量 ここに、ΔNeは180°CA毎に変化し、その時の燃
焼状態を表す。 次いで、P13でこのΔNeを所定のメモリにストアし
て今回のルーチンを終了する。 上記ステップP11〜P13は機関回転と気筒の図示平
均有効圧Piが密接な相関関係にあることに基づいて気
筒毎にPi変動(燃焼変動)を検出するものである。具
体的にはアイドリング時の機関回転は上下死点の180
°CA間にその時点で燃焼・膨張行程にある気筒の図示
平均有効圧Piによって大きな影響を受ける。すなわ
ち、回転数の絶対値ではその時の燃焼状態を検知するこ
とができないが、第5図に示すようにTDC〜90°C
A毎の回転変動を測定するようにすれば、燃焼した気筒
の図示平均有効圧Piを検知することができる。そし
て、このPiという検出データに基づいて第6図に示す
プログラムで燃焼状態の制御が実行される。 第6図は点火時点制御プログラムを示すフローチャート
であり、本プログラムはエンジンの始動と同時にスター
トし、所定期間毎に一度実行される。 エンジンのクランキング開始と同時に、まず、P30で
冷却水温Twを読み込み、P31でそのときの冷却水温
Twに対して記憶しておいたマップから補正値(請求の
範囲にいう補正量に相当する。以下、同様)を初期値と
して読み出。なお、マップには水温毎に領域を分けて補
正値が後述の平均処理によって記憶されており、これが
初期値となる。この補正値は従来のような固定値(例え
ば、BTD15°)ではなく、後述のステップP32〜P
36で演算されるものである。そして、この補正値を用
いて点火時期ADV、例えば、上述の如き固定値(BT
DC15°)を補正して混合気に点火する。したがって,
始動時の点火時期は適切に補正されるが、この効果は説
明の都合上後述する。次いで、エンジンが始動すると、
P2〜P6では第7図に示した従来例と同一の処理を行
なう。この場合、本実施例ではP3のステップでは第3
図のプログラムにより気筒毎に燃焼状態を検出する。な
お、燃焼状態の検出は本実施例のような方式に限るもの
ではなく、例えば、気筒毎に筒内圧センサを設け、燃焼
室内の圧力を直性的に検出する方式のものであっても良
い。また、P4のステップでは気筒毎のADVの補正値
は燃焼状態が所定の目標状態になるように演算される。 P6でNO分岐に従うときには、次いで、P32で冷却
水温Twを読み込み、P33でこれを所定値Twoと比
較する。Tw≦TwoのときはP34〜P36のステップで
移動平均を求める処理を行ない。Tw>TwoのときはP
37にジャンプする。所定値Twoは始動直後の冷却水温に
相関するような補正値が求められる値として予め実験に
より最適値が設定される。Tw>Twoのとき37にジャン
プするのは、水温が上昇して始動時に相関する補正値と
はもはや言えなくなるからであ。P34ではそのときの冷
却水温Twに対する前回までの補正値をRAM23から読
み出し、P35で該冷却水温Twに対する今回の補正値と
の移動平均を演算する。移動平均は、例えば、前回と今
回の補正値を所定割合(15/16と1/16のように)で平均
して求める。これは、データの信頼性を確保しつつ、精
度を高めるためのものである。これにより、上記移動平
均の値は始動直後の冷却水温Twに相関したものとして
求められる。次いで、P36でこのようにして求めた補正
値をバッテリバックアップのRAM23に記憶し、P37で
点火時期AVDを補正値により補正し、再びP2に戻
る。 以上のプログラムにおいて、本実施例では、実冷却水温
が冷却水温Tw以下の場合における各気筒のアイドル用
点火時期補正値の平均値が、今回始動時における冷却水
温Twに対する点火時期ADVの補正値とし採用される
ので、始動時の点火時期は一律に固定ではなく、そのと
きの冷却水温Twに対応したものとなる。 したがって、エンジン始動時の燃焼状態が速やかに適切
なものに制御され、アイドル安定までの時間が短縮され
る。例えば、半分もしくは1/3程度とすることができ
る。この結果、エンジンの運転性を向上させることがで
きる。 また、冷却水温をパラメータとして補正値を記憶してい
るため、エンジンの停止から次回の始動までの期間や環
境条件が異なる場合でも、エンジン停止から次回の始動
までの補正値の相関関係を長期に亘って保持することが
できるとともにそのときの環境条件に応じた補正値でエ
ンジン始動時の点火時期を補正することができる。 (効果) 本考案によれば、実冷却水温が冷却水温以下の場合にお
ける各気筒のアイドルに用点火時期補正量の平均値を、
今回始動時期における冷却水温に対する点火時期の補正
値として採用しているので、エンジン始動時の燃焼状態
を速やかに適切なものに制御することができ、アイドル
がより一層安定するまでの時間を大幅に短縮することが
できる。この結果、エンジンの運転性を向上させること
ができる。 また、冷却水温をパラメータと補正量を記憶しているた
め、エンジンの停止から次回の始動までの機関や環境条
件が異なる場合でも、エンジン停止から次回の始動まで
の補正量の相関関係を長期に亘って保持することができ
るとともにそのときの環境条件に応じた補正量でエンジ
ン始動時の点火時期を補正することができる。
第1図は本考案の基本概念図、第2〜6図は本考案に係
る内燃機関の燃焼制御装置の一実施例を示す図であり、
第2図はその全体構成図、第3図はその各部信号波形を
示す波形図、第4図はその回転変動検出のプログラムを
示すフローチャート、第5図はその平均有効圧と回転変
動との関係を示す特性図、第6図はその点火時期制御の
プログラムを示すフローチャート、第7図は従来の内燃
機関の燃焼制御のプログラムを示すフローチャートであ
る。 2……コントロールユニット(基本点火時期設定手段、
補正量演算手段、点火時期設定手段)、 5……水温センサ(冷却水温検出手段)、 7……アイドルスイッチ(アイドル検出手段)、 11……燃焼状態検出手段。
る内燃機関の燃焼制御装置の一実施例を示す図であり、
第2図はその全体構成図、第3図はその各部信号波形を
示す波形図、第4図はその回転変動検出のプログラムを
示すフローチャート、第5図はその平均有効圧と回転変
動との関係を示す特性図、第6図はその点火時期制御の
プログラムを示すフローチャート、第7図は従来の内燃
機関の燃焼制御のプログラムを示すフローチャートであ
る。 2……コントロールユニット(基本点火時期設定手段、
補正量演算手段、点火時期設定手段)、 5……水温センサ(冷却水温検出手段)、 7……アイドルスイッチ(アイドル検出手段)、 11……燃焼状態検出手段。
Claims (1)
- 【請求項1】a)エンジンのアイドル状態を検出するア
イドル検出手段と、 b)エンジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段
と、 c)各気筒の燃焼状態を検出する燃焼状態検出手段と、 d)始動時およびアイドル時の基本点火時期を設定する
基本点火時期設定手段と、 e)エンジンがアイドル状態に移行したとき、燃焼状態
検出手段の出力値が所定の目標状態になるように、アイ
ドル用点火時期補正量を各気筒ごとに演算するととも
に、実冷却水温が所定冷却水温以下の場合における各ア
イドル用点火時期補正量の平均値を冷却水温に対応して
記憶し、該平均値を次回の始動用点火時期補正量の初期
値とする補正量演算手段と、 g)エンジンが始動するとき、始動時の冷却水温に対応
して前記始動用点火時期補正量の初期値を読み出し、前
記基本点火時期を読み出した初期値に基づいて補正し、
アイドル状態に移行すると前記基本点火時期を各気筒毎
に前記アイドル用補正量に基づき補正する点火時期設定
手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14725288U JPH068298Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14725288U JPH068298Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0269039U JPH0269039U (ja) | 1990-05-25 |
| JPH068298Y2 true JPH068298Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31417481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14725288U Expired - Lifetime JPH068298Y2 (ja) | 1988-11-11 | 1988-11-11 | 内燃機関の点火時期制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068298Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-11 JP JP14725288U patent/JPH068298Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0269039U (ja) | 1990-05-25 |
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