JPH068342A - 三次元形状造形物の製造方法 - Google Patents

三次元形状造形物の製造方法

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JPH068342A
JPH068342A JP4193255A JP19325592A JPH068342A JP H068342 A JPH068342 A JP H068342A JP 4193255 A JP4193255 A JP 4193255A JP 19325592 A JP19325592 A JP 19325592A JP H068342 A JPH068342 A JP H068342A
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Yoshiyuki Uchinono
良幸 内野々
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Yoshimitsu Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光硬化性樹脂に光を照射して光硬化層を形成
し、この光硬化層を複数層積み重ねて所望の三次元形状
を有する造形物を製造する際に、造形物のうち補強を必
要とする部分と、これを支持する支持構造とをつなぐ補
強支持部を、光硬化性樹脂に光を照射し光硬化させて形
成する方法において、造形物を補強する補強支持部の設
計を適切かつ能率的に行うことのできる方法を提供す
る。 【構成】 上下に積み重ねる2層の光硬化層21〜26
の平面形状を比較して、上層の光硬化層に補強支持部が
必要であるか否かを判定し、補強支持部が必要であると
判定されれば、上層の光硬化層を形成するための光の照
射領域に、補強支持部に対応する光の照射領域を追加設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、三次元形状造形物の
製造方法に関し、詳しくは、光の照射によって硬化する
光硬化性樹脂を用いて、立体的な三次元形状を有する物
品を成形製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光硬化性樹脂を用いて三次元形状造形物
を製造する方法は、複雑な三次元形状を、成形型や特別
な加工工具等を用いることなく、簡単かつ正確に形成す
ることができる方法として、各種の製品モデルや立体模
型の製造等に利用することが考えられている。具体的に
は、例えば、特開昭61−114817号公報や特開昭
63−141724号公報、特開昭60−247515
号公報などに開示された方法がある。
【0003】特開昭63−141724号公報の方法
は、樹脂液の中に沈めた昇降自在な成形台を、樹脂液の
液面直下に配置して、液面にレーザ光を照射し、成形台
の上の樹脂液層を光硬化させて光硬化層を形成し、つぎ
に、成形台を少し沈めた後、前記同様の作業を行うとい
う工程を繰り返すことにより、複数層の光硬化層を積み
重ねていく。その他の方法も、細部の工程は異なってい
るが、光硬化性樹脂を光硬化させて光硬化層を形成し、
この光硬化層を積み重ねて三次元形状の造形物を得る点
では共通している。
【0004】このような三次元形状造形物の製造方法に
おいて、三次元形状が、下から上までが略同じ面積であ
ったり、下から上に向けて小さくなるピラミッド形をな
すものであれば、下から上に向けて順次形成される光硬
化層は、それぞれ下方の光硬化層で安定して支持してお
くことができる。しかし、三次元形状の一部に、下方よ
りも大きく側方に張り出したひさし部が存在していた
り、下方が全く支持されていない垂れ下がり部が存在し
ていたりすると、これらひさし部や垂れ下がり部を構成
する光硬化層の支持が不十分になり、光硬化層が変形し
たり移動したりして、三次元形状の形が崩れたり形状精
度が悪くなったりするという問題が発生していた。
【0005】このような問題を解消するため、造形物に
つながり、造形物と同じように光硬化性樹脂を光硬化さ
せて形成された補強用の支持部を設けておくことが考え
られた。具体的には、特開平2−22035号公報や特
開平2−52725号公報に開示された方法がある。こ
れらの方法では、造形物のうち、補強の必要な部分に、
腕あるいは柱状をなす補強支持部の一端をつなぎ、補強
支持部の他端を、樹脂液槽の底面や壁体、あるいは、造
形物のうち変形のし難い部分など、剛性の高い支持構造
につないでおくことにより、補強の必要な部分の変形を
防止することができるのである。なお、造形物を構成す
る全ての光硬化層が形成されてから、加熱処理を施すな
どして、造形物全体を完全に光硬化させれば、補強支持
部が無くても造形物が変形することは無くなるので、補
強支持部は切り取ったり折り取ったりして除去すればよ
い。
【0006】図17および図18には、ひさし部や垂れ
下がり部を有する造形物に補強支持部を設ける場合の具
体例を示している。図17では、全体がコ字形をなす造
形物Mの上端に、側方に大きく張り出したひさし部hが
存在している。ひさし部hは、その一端で造形物Mの本
体部分に支持されているだけなので、光硬化性樹脂が光
硬化する際の収縮力や樹脂液の流動圧を受けると、上方
に反ったりして変形を起こすのである。そこで、ひさし
部hと、造形物Mの下方の安定した底面部分との間を垂
直な補強支持部Sでつないでおくことにより、ひさし部
hの変形を防止している。
【0007】図18(b) では、造形物Mの一部に下向き
に突出した垂れ下がり部tを有している。図18(a) に
示すように、多数の光硬化層mを下から順番に積み重ね
て、前記垂れ下がり部tを備えた造形物Mを形成すると
きには、ひとつの光硬化層mに、光硬化性樹脂中で周囲
とは分離されて独立した領域すなわち浮島部fが生じ
る。この浮島部fは、形成された段階では、どこにも支
持されていないので、光硬化性樹脂中で移動してしま
い、造形物Mの形状精度を損なってしまうのである。そ
こで、図18(b) に示すように、造形物Mの成形する固
定面から浮き島部fまでつながる補強支持部Sを設けて
おけば、浮き島部fが移動する心配はなくなる。
【0008】このような補強支持部Sの形成位置やその
形状は、造形物Mの全体形状と、ひさし部hや浮き島部
fの位置構造によって、変える必要があるので、従来
は、造形物M全体の形状設計を行った後、作業者が、補
強支持部Sの必要な個所を、経験的に推測して、補強支
持部Sの配置形状などを設計していた。光硬化性樹脂を
利用する三次元形状造形物の成形方法では、造形物Mの
形状をCAD装置などを利用して電子情報に変換してお
き、この電子情報を元にして、例えば、レーザ光の走査
経路を制御することにより、自動的に光硬化層を形成す
るようにするのが一般的である。したがって、前記した
補強支持部Sの設計も、前記CAD装置などを利用して
行われていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来における三次元形状造形物の成形方法では、補強支持
部の設計が技術的に難しいとともに、作業の手間も非常
にかかっており、全体の生産性を阻害する要因となって
いた。これは、従来は、補強支持部の設計を行うとき
に、作業者がCAD装置の表示画面を見ながら、造形物
Mの適当な位置に補強支持部を配置設計していたので、
作業者の技術あるいは熟練度を要求され、補強支持部の
設計に大変な手間を取られるとともに、作業者によって
は、補強の必要なところに補強支持部を配置しなかった
り、補強の必要のないところに無駄な補強支持部を配置
したりすることがあった。補強の必要なところに補強支
持部がなければ、造形物の変形防止は全く果たせないこ
とになる。また、補強支持部の数が増えたり、その構造
が複雑になれば、補強支持部を形成するための光の照射
時間が長くかかり、作業時間が伸びることになるので、
無駄な補強支持部は極力なくさなければならない。
【0010】なお、補強支持部の設計を容易にするた
め、図19に示すように、造形物Mの周囲を囲む支持壁
Wを光硬化性樹脂の光硬化によって形成しておき、この
支持壁Wから造形物Mの外形に向かって格子壁状の補強
支持部Sを適当な間隔毎に多数配置することが考えられ
た。この方法では、造形物Mの形状に関係なく、一定形
状の支持壁Wおよび格子壁状の補強支持部Sを形成して
おけばよいので、設計が容易であり、設計時間は短縮で
きる。しかし、この方法では、造形物Mのうち、必ずし
も補強の必要でない個所にも格子壁状の補強支持部Sが
配置されることになるので、光の照射および光硬化性樹
脂の無駄が多く、作業能率が悪くなる。また、造形物M
と補強支持部Sの連結個所が非常に多くなるので、造形
物Mが完成した後、造形物Mから補強支持部Sを除去す
る作業に手間がかかる。
【0011】そこで、この発明の課題は、前記したよう
な三次元形状造形物の成形方法において、造形物を補強
する補強支持部の設計を適切かつ能率的に行うことので
きる方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる三次元形状造形物の成形方法のうち、請
求項1の方法は、光硬化性樹脂に光を照射して光硬化層
を形成し、この光硬化層を複数層積み重ねて所望の三次
元形状を有する造形物を製造する際に、造形物のうち補
強を必要とする部分と、これを支持する支持構造とをつ
なぐ補強支持部を、光硬化性樹脂に光を照射し光硬化さ
せて形成する方法において、上下に積み重ねる2層の光
硬化層の平面形状を比較して、上層の光硬化層に補強支
持部が必要であるか否かを判定し、補強支持部が必要で
あると判定されれば、上層の光硬化層を形成するための
光の照射領域に、補強支持部に対応する光の照射領域を
追加設定する。
【0013】光硬化性樹脂としては、従来の三次元形状
造形物の成形方法でも用いられている各種の光硬化性樹
脂が用いられる。具体的には、ウレタン、ウレタン−ア
クリレート、エポキシ、エポキシ−アクリレート系の光
硬化性樹脂などが挙げられる。光硬化性樹脂の供給方
法、光の照射方法、光硬化層の形成方法、光硬化層の積
み重ね方法など、三次元形状造形物を成形するための基
本的な技術は、従来知られているような通常の方法や装
置がそのまま適用できる。
【0014】この発明は、造形物の構造として、少なく
ともその一部に、補強を必要とする部分が存在するもの
に適用される。補強を必要とする部分とは、前記したひ
さし部や垂れ下がり部などである。補強を必要とする部
分は、ひとつの造形物に1個所の場合だけでなく、複数
個所存在する場合もある。補強支持部は、三次元形状を
構成する光硬化層の形成と同様の手段で、光硬化性樹脂
に光を照射して光硬化させることにより形成される。補
強支持部は、造形物の補強を必要とする部分と、これを
支持する支持構造とをつなぐように形成される。支持構
造には、例えば、造形物を成形する成形台の表面、光硬
化性樹脂液を貯えておく樹脂液槽の内壁面、造形物の成
形個所の周囲に立設された柱や壁など、金属や合成樹脂
などからなる各種固定構造を利用してもよいし、同じ造
形物のうち、その形状から剛性が大きく変形し難いよう
な構造部分を支持構造として利用することも可能であ
る。さらに、造形物の周囲に、光硬化性樹脂を光硬化さ
せて、十分な剛性を備えた周壁あるいは柱などを成形
し、この周壁などを支持構造とすることもできる。
【0015】補強支持部の形状は、従来の方法でも用い
られていた各種補強支持部の構造が採用でき、必要な強
度や荷重の負荷方向を考慮して、様々な形状の腕状ある
いは柱状をなすものを用いることができる。補強支持部
としては、前記図15〜図17に示すような垂直柱ある
いは垂直壁状のもののほか、水平方向に延びる水平腕か
らなるものが好ましい。水平腕状の補強支持部で、造形
物のうち補強の必要な部分と、造形物の周囲に配置され
た壁状あるいは柱状の支持構造とを水平方向につなぐよ
うにすれば、補強支持部と支持構造とを短い距離でつな
ぐことができ、補強支持部の構造が簡単になるととも
に、造形物の変形を防止する機能も高いものとなる。ま
た、光硬化層の形成と同時に、同じ平面上で光硬化性樹
脂に光を照射して補強支持部を形成することができるの
で、補強支持部の形成も容易になる。なお、このような
水平腕状の補強支持部の具体的構造については、本願発
明者らが先に発明して特許出願している特願平1−18
6667号に開示された構造を利用することもできる。
【0016】補強支持部のうち、造形物につながる個
所、あるいは、支持構造につながる個所に、他の部分よ
りも狭いくびれ部を設けておけば、最終的に補強支持部
を除去する際に、このくびれ部で、容易に折り取ったり
切り取ったりすることができる。この発明では、上記の
ような補強支持部の設計を、造形物全体の形状から判断
して行うのではなく、造形物を構成する複数の光硬化層
のうち、上下に積み重ねる2層の光硬化層の平面形状を
比較した結果をもとにして行う。
【0017】造形物を成形するには、まず、造形物を構
成する複数の光硬化層毎の平面形状を決める。光硬化層
は、造形物の全体形状を、垂直方向に一定間隔毎に分割
して、それぞれの水平断面を平面形状として、水平断面
の上下間隔を厚みとするものになる。このような光硬化
層毎の平面形状は、通常、造形物の全体外形をCAD装
置などで電子情報化し、この電子情報から、各光硬化層
毎の平面形状データを演算して作製する。
【0018】光硬化層毎の平面形状が決まれば、この平
面形状に対応して、各光硬化層を形成するための光の照
射領域が決まり、この光の照射領域の情報を、レーザ光
の走査制御装置などに入力すれば、必要な形状の光硬化
層が形成できる。複数の光硬化層のうち、上下に積み重
ねられる2層の光硬化層の組み合わせを全て取り出し
て、その上下の2層の光硬化層の平面形状を比較して、
上層の光硬化層に、補強支持部が必要であるか否かを決
定する。具体的には、複数の光硬化層のうち、最下層の
光硬化層と第2層の光硬化層の平面形状から、第2層の
光硬化層に補強支持部が必要が否かを判定し、第2層の
光硬化層と第3層の光硬化層の平面形状から、第3層の
光硬化層に補強支持部が必要が否かを判定するというよ
うにして、全ての光硬化層について、補強支持部の必要
性を判定する。
【0019】補強支持部が必要であるか否かの判断基準
は、上下の光硬化層での平面形状の変化が、上層の光硬
化層の支持状態に影響を与えるかどうかを基準にして決
めるが、具体的な判断基準は、力学的な理論あるいは経
験にもとづいて決めればよい。補強支持部が必要である
と判定されれば、上層の光硬化層を形成するための光の
照射領域として、光硬化層の平面形状に対応する光の照
射領域に加えて、前記したような構造を有する補強支持
部に対応する光の照射領域を設定する。このようにして
設定された光の照射領域は、前記したように、電子情報
化され、この電子情報にしたがって、前記したレーザ光
の走査制御を行えば、所定形状の光硬化層および補強支
持部を同じ工程で連続的に形成することができる。
【0020】補強支持部が必要であるか否かを判断する
方法として、請求項2および請求項3の方法が採用でき
る。請求項2の方法は、上層の光硬化層の平面形状デー
タから、下層の光硬化層の平面形状データと重なる部分
を含む領域を除いたときに、上層の光硬化層の平面形状
データに残る孤立部があれば、この孤立部につながる補
強支持部が必要であると判定する。
【0021】平面形状データとは、通常、光硬化層の平
面形状を、前記したCAD装置などで電子情報化したデ
ータを意味し、上下の光硬化層の平面形状データを電子
的に比較演算すれば、前記した重なる部分の領域を除く
のは容易である。但し、紙上に描かれた平面形状データ
すなわち平面図を、手作業で比較することも可能であ
る。
【0022】下層の光硬化層が上層の光硬化層よりも大
きいか同じ大きさの場合には、全ての領域が除去され
る。上層の光硬化層の平面形状データに残る孤立部があ
れば、この孤立部は、下層の光硬化層とは全く接触する
部分がなく、何ら支持されていない部分である。すなわ
ち、この孤立部は、前記したような浮島部になっている
ので、この孤立部には補強支持部が必要であると判定さ
れる。
【0023】請求項3の方法は、請求項1または2の方
法において、上層および下層の光硬化層の平面形状か
ら、それぞれの輪郭線データを作製し、それぞれの輪郭
線データに同じ格子状パターンを重ねて各輪郭線との交
点を求め、上下の輪郭線データを所定の間隔をあけて配
置したときに、互いに対応する交点を結ぶ線分と上層の
輪郭線データが構成する平面とのなす角度が、規定角度
以下の場合に、上層の光硬化層の輪郭線データの交点に
つながる補強支持部が必要であると判定する。
【0024】この方法では、上下層の光硬化層の平面形
状データから、外周に沿った輪郭線のデータのみを取り
出す。光硬化層の平面形状データが電子情報化されてい
れば、輪郭線データを作製するのは、電子情報の演算処
理で行え、容易である。格子状パターンは、輪郭線デー
タを縦横に適当な間隔毎に分割できるようなピッチで格
子が配置されていればよい。格子パターンを構成する縦
横の格子線のピッチは、等間隔であったほうが処理が行
い易いが、等間隔でなくてもよい。格子状パターンが細
かいほど、精密な判定が可能になるが、作業の手間は増
えるので、必要な精度あるいは補強機能が得られる程度
に、格子状パターンの細かさを設定しておけばよい。
【0025】輪郭線データと格子状パターンの交点は、
上下の輪郭線データについて、それぞれ求める。この交
点の位置は、輪郭線データの形状によって異なってく
る。上下の輪郭線データで対応する交点とは、上下の輪
郭線データを、垂直方向に上下の光硬化層と同じ間隔で
配置したときに、格子状パターンの特定の格子線が交わ
る交点同士の関係を意味する。この上下の交点同士を結
ぶ線分を想定し、この線分と、上層の輪郭線データが構
成する平面とのなす角度を求める。具体的には、上層の
輪郭線データの特定の格子線上の交点から垂線を下ろす
と、下層の輪郭線データの対応する格子線上に到達す
る。この格子線に沿って交点をさがせば、目的とする交
点を見つけることができる。但し、交点が全く見つから
ない場合もある。
【0026】上層の光硬化層の輪郭と下層の光硬化層の
輪郭が完全に重なっていれば、前記した対応する上下の
交点は格子線上の同じ位置に存在することになり、前記
角度は、90°になる。上層の光硬化層の輪郭が下層の
光硬化層の輪郭よりも小さければ、前記格子線上で上側
の交点が下側の交点よりも輪郭線の内側に位置し、前記
角度は、90°よりも大きくなる。上層の光硬化層の輪
郭が下層の光硬化層の輪郭よりも大きければ、前記格子
線上で上側の交点が下側の交点よりも輪郭線の外側に位
置し、前記角度は、90°よりも小さくなる。したがっ
て、前記角度が、小さくなるほど、上側の光硬化層が下
側の光硬化層よりも外側に張り出していることを意味す
る。
【0027】この角度が、規定角度以下であれば、上層
の光硬化層の張り出しが大きいので、上層の光硬化層に
前記交点につながる補強支持部が必要であると判定す
る。規定角度としては、光硬化層の厚み、あるいは、光
硬化性樹脂の材料強度や必要とする形状精度などの条件
によっても変わってくるが、一般的には、例えば、35
°程度に設定しておけばよい。
【0028】なお、上層の輪郭線データと格子状パター
ンの交点に対応する、下層の輪郭線データと格子状パタ
ーンの交点が見つからない場合がある。この場合は、前
記線分を設定することはできない。そこで、この場合
は、前記角度が0°であると見なして、前記角度が規定
角度以下であり、補強支持部が必要であると判定しても
よいし、他の判定基準を考慮して、最終的な判定を行う
ようにしてもよい。
【0029】以上に説明したような、上下の光硬化層の
平面形状や輪郭線データの作製、格子状パターンの設
定、前記交点や線分の設定、角度の算出などは、CAD
装置などに入力された造形物の外形に関する情報をもと
に、コンピュータで演算処理して、補強支持部の必要性
の判定を行うことができる。この場合は、造形物の全体
形状をCAD装置などに入力するだけで、必要な補強支
持部の配置および形状が得られ、その結果をもとにし
て、光の照射による三次元形状造形物の成形までを、自
動化することが可能である。
【0030】
【作用】造形物に補強支持部が必要になるのは、前記し
たひさし部や垂れ下がり部が存在する部分である。この
ような部分では、造形物の垂直方向でその水平断面形状
が変化する。造形物は、複数の光硬化層を積み重ねて構
成されているので、造形物の水平断面形状が変化すれ
ば、上下に積み重ねる光硬化層の平面形状も変化する。
したがって、造形物の垂直方向における断面形状の変
化、すなわち、上下に積み重ねる光硬化層の平面形状の
変化をとらえれば、その変化の状態から、その部分に補
強支持部が必要であるか否かを判断することが可能であ
る。
【0031】補強支持部を光硬化性樹脂の光硬化により
形成する場合には、光硬化層を形成するための光の照射
領域に、補強支持部を形成するための光の照射領域を追
加設定すれば、光硬化層の形成と同じ工程で補強支持部
が形成でき、補強支持部の形成が能率的に行える。そこ
で、上下2層の光硬化層について、互いの平面形状を比
較して、上層の光硬化層に補強支持部が必要であるか否
かを判定し、補強支持部が必要であると判定されれば、
上層の光硬化層を形成するための光の照射領域に、補強
支持部に対応する光の照射領域を追加設定するようにす
れば、補強支持部の要不要が容易に判断でき、補強支持
部の形成も能率的に行える。
【0032】この方法では、造形物の立体的な形状全体
を判断の対象にするのではなく、上下の一対の光硬化層
の平面形状のみをもとにして、補強支持部の必要性を判
断するので、判断に必要な情報が少なくてすみ、判断を
迅速に行うことができる。しかも、前記したように、補
強支持部の必要性や機能から考えて、上下の光硬化層の
平面形状のみを判断材料にしても、十分に正確な判断が
行え、造形物の変形防止に必要かつ十分な補強支持部を
設計することが可能である。
【0033】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1に示すように、造形
物10は、直方体状の本体部分の上端に、側方に大きく
張り出したひさし部12を有し、ひさし部12の途中に
は下方に突出する垂れ下がり部14を有している。この
ような造形物10の全体形状を、垂直方向に5分割し
て、5層の光硬化層21〜26を積み重ねて造形物10
を構成する。造形物10の高さ方向のZ1 〜Z6 位置に
おける水平断面形状が、各光硬化層21…の平面形状と
なる。ひさし部12は、上段2層の光硬化層25および
26に含まれ、垂れ下がり部14は、中段2層の光硬化
層23および24に含まれる。
【0034】このような構造の造形物10を成形するに
は、まず、造形物10の全体形状を、CAD装置などに
入力して、その図形情報を解析する。図2は、造形物1
0を構成する各光硬化層21〜26の平面形状データを
表している。図は、最下層の光硬化層21から最上層の
光硬化層26を、上段左端から右端へ、さらに、下段左
端から右端へと、順番に表している。中層の2層の光硬
化層23、24は、その下の光硬化層22と同じ形状の
本体部23a、24aと、この本体部23a、24aか
ら離れた浮島部23b、24bで構成されている。
【0035】図3は、各光硬化層21〜26について、
レーザ光などの光の照射方法を示している。すなわち、
最下層の光硬化層21では、図中、上下方向に光を走査
し、この上下方向の光の走査を左右にずらせていって、
光硬化層21全体に対応する領域に光を照射する。次の
第2層の光硬化層22では、図中、左右方向に光を走査
し、この左右方向の光の走査を上下にずらせていって、
光硬化層22全体に対応する領域に光を照射する。次の
第3層の光硬化層23では、再び上下方向に光を走査す
る。このように、各層毎に、光の走査方向を互いに直交
する方向に変える。このようにすると、各光硬化層21
…を形成したときに、光硬化性樹脂が光硬化するときに
生じる硬化収縮応力が、上下の段で互いに吸収されるこ
とになり、造形物10に硬化収縮応力による歪みが生じ
難くなる。
【0036】図4は、最下層の光硬化層21について、
光の照射領域を説明している。この最下層には、造形物
10を構成する光硬化層21の外に、造形物10の平面
外形よりも外側を囲む周壁用光硬化層31を形成する。
すなわち、周壁用光硬化層31に沿って環状に光を照射
するように設定しておく。周壁用光硬化層は、第2層以
降の光硬化層でも全く同じ形で形成しておく。この最下
層の光硬化層21では、その下には光硬化層が存在しな
いので、補強支持部は不要であり、補強支持部が必要で
あるか否かを判定する必要はない。
【0037】図5は、第2層の光硬化層22について、
光の照射領域を説明している。また、図6は、第2層の
光硬化層22に補強支持部が必要であるか否かを判定す
る方法を説明している。光硬化層22の平面形状を示す
2 面と、光硬化層21の平面形状を示すZ1 面は、光
硬化層22の厚みに相当する距離D=Z2 ─Z1 だけ離
れている。Z1 面とZ2 面は全く同じ形状であるから、
2 面からZ1 面に重なる部分の領域を削除すれば、残
る領域は全くない。したがって、この判定基準では、補
強支持部を設ける必要はないことになる。
【0038】つぎに、Z1 面に、縦横に一定間隔毎に格
子線X1 、X2 、Y1 、Y2 を備えた格子状パターン5
0を想定する。この格子状パターン50の各格子線X2
…とZ1 面の輪郭線との交点を、a〜hで示す。Z2
にも、前記格子状パターン50を垂直に平行移動させた
格子状パターン60を想定する。この格子状パターン6
0とZ1 面の輪郭線との交点を、a′〜h′で示す。格
子状パターン50と60において、同じ格子線X1 …上
で、中心から見て同じ側の輪郭上に配置された交点aと
a′、bとb′、cとc′、dとd′、eとe′、fと
f′、gとg′、hとh′が、それぞれ対応する交点の
関係にある。それぞれの対応する交点aとa′同士を、
線分70でつなぐ。
【0039】図7は、同じ格子線Y2 上に配置された交
点aとa′および交点fとf′で構成される垂直面にお
ける各点の関係を表している。Z2 面と交点aとa′を
結ぶ線分70とのなす角度θ1 は90°になっている。
2 面と交点fとf′を結ぶ線分70とのなす角度θ2
も90°である。したがって、この場合には、交点aお
よびfの何れでも、補強支持部の形成は不要であると判
定される。
【0040】つぎに、図8は、第3層の光硬化層23に
ついて、光の照射領域を説明している。この光硬化層2
3では、浮島部23bを有するため、第2層の光硬化層
22とは平面形状が異なっている。光硬化層23の平面
形状データから、光硬化層22の平面形状データと重な
る部分の領域を除去すると、浮島部23bのみが残る。
この浮島部23bは、本体部分23aとは離れた孤立部
であるから、この浮島部23bには補強支持部が必要で
あると判定される。補強支持部の配置は、まず、浮島部
23bの外周から最も近い周壁用光硬化層33に向けて
帯状の補強支持部43bが設定される。浮島部23bの
反対辺でも、周壁用光硬化層33に向けて補強支持部4
3bが設定される。浮島部23bの面積などから考慮し
て、上記補強支持部43bだけで支持できると判断でき
れば、それ以上の補強は不要である。しかし、1方向の
補強支持部43bだけでは十分でなければ、補強支持部
43bと直交する方向で、浮島部23bから最も近い支
持構造すなわち本体部分23aに向けて補強支持部43
aを設定する。補強支持部43aは、浮島部23bの中
央に1本だけでもよいが、左右に2本の補強支持部43
aが設けられていれば、より支持が確実になる。
【0041】この場合には、前記した上下の輪郭線デー
タを利用した判定を行わなくても、補強支持部の要不要
およびその配置形状は設定できる。但し、前記同様の輪
郭線データによる判定を行った場合には、光硬化層23
の本体部分23aと、光硬化層22の平面形状は全く同
じであるので、前記角度は全ての位置で90°になり、
本体部分23aには、補強支持部が不要であると判定さ
れる。また、浮島部23bについて、輪郭線データによ
る判定を行った場合、光硬化層22には浮島部23bに
対応する部分は全く存在しないので、前記線分70を想
定することができない。この場合は、線分70と光硬化
層23のなす角度θは0°であると見なし、補強支持部
が必要であると判定することができる。すなわち、輪郭
線データを用いた判定でも、同じように補強支持部43
a、43bが必要であると判定されることになる。
【0042】つぎに、第4層の光硬化層24について
は、第3層の光硬化層23と全く同じ平面形状になるの
で、前記判定方法を適用すれば、補強支持部は不要であ
ると判定される。但し、前記光硬化層23に設けた補強
支持部43a、43bの強度や剛性が不足している場合
には、光硬化層24には、光硬化層23と同じ位置に補
強支持部を重ねて形成するようにしてもよい。
【0043】つぎに、図9は、第5層の光硬化層25に
ついて、光の照射領域を説明している。また、図10
は、第5層の光硬化層25に補強支持部が必要であるか
否かを判定する方法を説明している。まず、光硬化層2
5の平面形状を示すZ5 面から、光硬化層24の平面形
状を示すZ4 面と重なる部分の領域を除けば、Z5 面に
残る領域はない。したがって、光硬化層25には浮島に
相当する部分はないと判断できる。
【0044】光硬化層25の平面形状の面積と光硬化層
24の平面形状の面積を比較すれば、光硬化層25のほ
うがかなり大きいので、このことから、光硬化層25に
補強支持部が必要であると判定することもできる。つぎ
に、光硬化層25と光硬化層24に対して、前記のよう
な輪郭線データによる比較を行う。Z5 面およびZ4
にそれぞれ、同じ間隔位置に格子線X1 、X2 、Y1
5 が設けられた格子状パターン60、50を重ねれ
ば、前記同様に、Z5 面には交点a〜n、Z4 面には交
点a1 〜n1 が得られる。Z5 面の交点a〜nから垂線
を下ろした場合、交点d、f、g、h、i、kでは、対
応する交点d1 、f1 、g1 、h1 、i1 、k1 が真下
に存在するので、この部分には補強支持部は必要ない。
交点b、c、e、j、l、mでは、対応する交点が存在
しないので、前記角度は0°であると見なし、この部分
にも補強支持部が必要であると判定できる。
【0045】交点aについては、垂線の足を格子線X1
に沿って外側に移動させても交点は見つからない。内側
に移動させると、交点a′が見つかり、線分70が設定
できる。図11は、上記交点aを含む格子線X1 で切断
した垂直断面を表している。ここで、線分70とZ5
とのなす角度θは、90°よりもかなり小さくなってい
る。そこで、この交点aには補強支持部を形成する必要
があると判定する。交点nについても、同様にして、補
強支持部が必要であると判定する。
【0046】図12に示すように、第5層の光硬化層2
5には、交点a、nから外側の周壁用光硬化層35に向
けて補強支持部45aが形成される。なお、交点b、
c、e、j、l、mについては、そのうちの交点b、
e、j、mから外側の周壁用光硬化層35に向けて補強
支持部45bが形成され、交点c、lには補強支持部を
形成しない。これは、補強の必要な交点同士の距離が短
い場合には、そのうちの一方を省略しても、光硬化層2
5の補強支持が十分に行えるためである。
【0047】つぎに、第6層の光硬化層26は、第5層
の光硬化層25と同じ平面形状であるので、前記同様の
判定基準を適用すれば、補強支持部は必要ないと判定さ
れる。但し、この場合も、光硬化層25に形成された補
強支持部45a、45bの強度が不足すると考えられれ
ば、光硬化層26にも同じ位置に補強支持部を重ねて形
成すればよい。
【0048】図13は、上記ようにして設計された補強
支持部の配置構造を表している。造形物10の外側に
は、垂直な周壁30が配置される。造形物10の補強の
必要とする部分、すなわち、垂れ下がり部14およびひ
さし部12と、前記周壁30の間、あるいは、造形物1
0の本体部分との間に、それぞれ補強支持部43a、4
3b、45a、45bが配置される。
【0049】図15および図16には、上記したような
補強支持部の設計手順を、フローチャートにまとめて表
している。まず、(1) 「等高面輪郭データの計算」で
は、造形物の三次元形状を、複数の光硬化層に分割して
形成できるように、垂直方向に一定の高さ毎に切断し
て、水平断面の輪郭データを得る。この輪郭データが各
光硬化層の平面形状を表す。各輪郭データには、下から
順番に番号iを付ける。
【0050】(2) 「周壁データの追加」は、補強支持部
の支持構造として設ける周壁の形状を表すデータであ
り、予め、造形物の外周を囲む位置に一定の厚みを有す
る周壁が形成できるできように設定しておく。通常、周
壁データは、全ての断面で同一でよいが、下方を太く
し、上方に向けてテーパ状に細くなるように設定するこ
ともできる。
【0051】(3) 〜(4) の工程で、浮島部あり、と判定
された場合、(5) 「補強支持部のデータ追加」を行う。
具体的には、除去されなかった輪郭データすなわち孤立
した浮島部から、除去された輪郭データ領域のうち最も
近くに存在する部分につながるように、補強支持部を設
定する。この場合は、浮島部を補強支持部で造形物の本
体部分に支持することになる。浮島部を支持できるだけ
の十分な領域がない場合には、浮島部から周壁につなが
る補強支持部を設定する。
【0052】つぎに、(6) 〜(10)の工程で、上下の輪郭
線データと格子パターンの交点から所定の手順で求めら
れた角度が、規定角度以下の場合には、(11)「補強支持
部のデータ追加」を行う。この場合も、補強支持部を必
要とする交点位置から、最も近くに存在する造形物の本
体部分あるいは周壁につながるように補強支持部を設定
する。
【0053】以上の工程(2) 〜(11)を、i=1面から、
i=n面まで各輪郭データ毎に繰り返して、全ての断面
の輪郭データについて、補強支持部データの追加が必要
か否かを判定し、必要な配置形状の補強支持部データを
追加すれば、造形物を成形するのに必要な、光硬化層お
よび補強支持部の形状データが完成する。上記のような
フローチャートを、コンピュータなどにプログラムにし
ておけば、造形物10の形状をCAD装置などで設計す
るだけで、自動的に必要な補強支持部の設計までを行う
ことが可能になる。
【0054】このような造形物10および周壁30、補
強支持部43a…の設計にもとづいて、光硬化性樹脂に
照射する光の照射領域あるいはレーザ光の走査パターン
が決められ、それに基づいて、実際の成形工程が行われ
る。造形物10が形成されれば、造形物10の最終硬化
工程を行った後、補強支持部43a…を切り取ったり折
り取ったりすれば、目的とする三次元形状を備えた造形
物10が得られる。
【0055】図14は、補強支持部の形状の具体例を表
している。造形物として、左右の壁状部分27、27の
中央に、浮島部28が配置されたものを示している。こ
の浮島部28と壁状部分27、27の間に、複数本の補
強支持部47が配置されている。補強支持部47は、全
体が断面矩形の水平腕状をなしているとともに、壁状部
分27および浮島部28との連結部分のみが、他の部分
よりも細くなったくびれ部48になっている。このよう
なくびれ部48を設けておけば、造形物の成形が終了し
た後、造形物から補強支持部47を除去する際に、くび
れ部48で容易に折り取ったり切り取ったりすることが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる三次元
形状造形物の成形方法によれば、補強支持部の設計を、
造形物全体の形状をもとにして行うのではなく、造形物
を構成する複数層の光硬化層のうち、上下に積み重ねる
2層の光硬化層の平面形状から、上層の光硬化層に補強
支持部が必要であるか否かを判定し、その補強支持部の
配置形状を設計するので、補強支持部の必要性の判定が
容易かつ迅速に行えることになり、補強支持部の設計効
率を向上させることができる。
【0057】2層の光硬化層の平面形状を、一定の判定
基準にもとづいて、客観的に判断して、補強支持部の設
計を行うことができるので、作業者の技術や熟練度に影
響されずに、適切な設計が可能になる。特に、CAD装
置やコンピュータを用いて、補強支持部の設計を自動的
に行うのに適している。これは、造形物全体の形状から
判断して補強支持部の設計を行うのでは、取り扱う情報
量が非常に多くなり、作業時間も増大してしまい、機械
的に設計するのは実用的に困難である。しかし、この発
明の方法では、同時には、2層の光硬化層の平面形状の
情報だけを取り扱えばよいので、機械化あるいは自動化
が容易であり、通常のCAD装置やコンピュータを用い
ても、十分に実用的な設計が可能になる。以上の結果、
この発明によれば、適切な補強支持部を用いて、変形や
形状誤差のない高精度な三次元形状造形物を能率的に成
形することが可能になり、このような三次元形状造形物
の品質向上あるいは用途拡大にも大きく貢献することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を表し、造形物の全体外形
を示す斜視図
【図2】 造形物を複数の光硬化層毎に分解した平面図
【図3】 上図に各光硬化層における光の走査方向を追
加した平面図
【図4】 ある段階における光硬化層の形成パターンを
示す平面図
【図5】 図4の次の段階における光硬化層の形成パタ
ーンを示す平面図
【図6】 補強用支持部形成の判定方法を説明する斜視
【図7】 補強用支持部形成の判定方法を説明する線図
【図8】 図5の次の段階における光硬化層の形成パタ
ーンを示す平面図
【図9】 図8の次の段階における光硬化層の形成パタ
ーンを示す平面図
【図10】 補強用支持部形成の判定方法を説明する斜
視図
【図11】 補強用支持部形成の判定方法を説明する線
【図12】 補強用支持部の形成パターンを示す平面図
【図13】 造形物および支持構造の垂直断面図
【図14】 補強用支持部の別の実施例を示す斜視図
【図15】 この発明の実施例のうち、工程の前半部分
を示す流れ図
【図16】 上図の実施例のうち、工程の後半部分を示
す流れ図
【図17】 従来例を示す斜視図
【図18】 別の従来例を示す斜視図
【図19】 別の従来例を示す一部切欠斜視図
【符号の説明】
10 造形物 12 ひさし部 14 垂れ下がり部 21〜26 光硬化層 23b、24b 浮島部 31〜36 周壁用光硬化層 43a、43b、45a、45b 補強支持部 50、60 格子パターン X1 、X2 、Y1 〜Y5 格子線 a〜n 上層の光硬化層の交点 a′〜h′、a1 〜n1 下層の光硬化層の交点 70 線分 θ1 、θ2 、θ 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 良光 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性樹脂に光を照射して光硬化層を
    形成し、この光硬化層を複数層積み重ねて所望の三次元
    形状を有する造形物を製造する際に、造形物のうち補強
    を必要とする部分と、これを支持する支持構造とをつな
    ぐ補強支持部を、光硬化性樹脂に光を照射し光硬化させ
    て形成する方法において、上下に積み重ねる2層の光硬
    化層の平面形状を比較して、上層の光硬化層に補強支持
    部が必要であるか否かを判定し、補強支持部が必要であ
    ると判定されれば、上層の光硬化層を形成するための光
    の照射領域に、補強支持部に対応する光の照射領域を追
    加設定することを特徴とする三次元形状造形物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、上層の光硬化
    層の平面形状データから、下層の光硬化層の平面形状デ
    ータと重なる部分を含む領域を除いたときに、上層の光
    硬化層の平面形状データに残る孤立部があれば、この孤
    立部につながる補強支持部が必要であると判定する三次
    元形状造形物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の方法において、上層
    および下層の光硬化層の平面形状から、それぞれの輪郭
    線データを作製し、それぞれの輪郭線データに同じ格子
    状パターンを重ねて各輪郭線との交点を求め、上下の輪
    郭線データを所定の間隔をあけて配置したときに、互い
    に対応する交点を結ぶ線分と上層の輪郭線データが構成
    する平面とのなす角度が、規定角度以下の場合に、上層
    の光硬化層の輪郭線データの交点につながる補強支持部
    が必要であると判定する三次元形状造形物の製造方法。
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