JPH0683624B2 - 小動物検知用組成物、小動物検知用部材及び小動物検知方法 - Google Patents

小動物検知用組成物、小動物検知用部材及び小動物検知方法

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JPH0683624B2
JPH0683624B2 JP13945886A JP13945886A JPH0683624B2 JP H0683624 B2 JPH0683624 B2 JP H0683624B2 JP 13945886 A JP13945886 A JP 13945886A JP 13945886 A JP13945886 A JP 13945886A JP H0683624 B2 JPH0683624 B2 JP H0683624B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は小動物の存否を検知するのに有用な組成物、部
材及び方法に関するもので、さらに詳しくは、肉眼で簡
単に存否を確認することが困難か或いは確認に長時間要
する小動物の存否を確実且つ簡単に、検知することがで
きる小動物検知用組成物、小動物検知用部材及び小動物
検知方法を提供するものである。
<従来技術とその問題点> ダニ、シラミなどの所謂衛生害虫と指称される小動物
は、伝染病の媒介などのほかに、吸血、刺咬、寄生な
ど、人体に対して肉体的或いは精神的な苦痛を与える。
一方、近年、住居は技術の進歩に伴い密閉性が高まり、
しかも室内にはカーペット等が敷設されることが多いた
めに、例えばダニが生息するのに都合のよい環境が作り
出され、ダニの繁殖を助長しているのが現状であり、ま
たダニが小児喘息等のアレルギー源となるために駆除が
要望されているのが実状である。
しかして、ダニやシラミなどの小動物は、単に小さいだ
けではなく、一般に小さな隙間を住処とするために、肉
眼で簡単に存否を確認することは困難であり、長時間注
意深く観察して動きを目やルーペなどで確認するという
煩雑さを有するものである。
また、前記の衛生害虫以外のハダニ、スリップス、アブ
ラムシなどの農業害虫の駆除は、葉や茎に付着している
害虫を直接或いは粘着シートなどに移り取って虫眼鏡な
どで観察するなどの煩雑な手段にて生息の存否又は繁殖
を確認して農薬を散布するなどして行われているが、さ
らに簡単な検知方法が望まれているのが実状である。
<問題点を解決するための手段> 本発明はかかる従来技術の問題点を解決した新規な小動
物検知用組成物、小動物検知用部材及び小動物検知方法
を提供するものであって、その要旨とするところは、第
一に粘着性を有する物質と、小動物と体液と反応して発
色する化合物とを必須成分として含むこと、第二に基材
上に粘着性を有する物質と小動物の体液と反応して発色
する化合物とからなる小動物検出用粘着層を設けてなる
こと、及び第三に捕獲した小動物を圧潰して、小動物の
体液と反応して発色する化合物と小動物の体液とを反応
且つ発色させてなることにある。
本発明によれば、ダニ、シラミなどの衛生害虫、ハダ
ニ、スリップス、アブラムシ、ネマトーダ(線虫)など
の農業害虫などの小動物が生息している場合には簡単に
捕獲でき、しかも捕獲後は小動物を圧潰して体液を出
し、この体液を特定の発色性の化合物と反応させて発色
することにより肉眼で簡単に小動物の存否を検知できる
ものである。
本発明の小動物検知用組成物は、粘着性を有する物質
と、小動物の体液と反応して発色する化合物とを必須成
分として含むものである。
前記粘着性を有する物質としては、該物質をフイルム、
シート又は成形品などの基材表面に、押出、ロール、ハ
ケ、スプレーなどの適宜の手段によりラミネート、塗
布、噴霧などして形成し、小動物が生息すると思われる
場所に配置するか、或いはこれらの場所の表面例えばカ
ーペット面に粘着させるなどの手段によって、物質層面
に小動物を粘着捕獲できるものであれば、常温で液状又
は半固形状の各れでも良いものであり、例えば油類、軟
化剤、液状ゴム、液状樹脂、天然蛋白又は多糖類、高分
子物質、ゴム及び/又は合成樹脂を主成分とする感圧性
接着物質、粘着性含水ゲルなどが挙げられる。
また、小動物の体液と反応して発色する化合物として
は、かかる性能を有する化合物であれば特に限定され
ず、例えばニンヒドリン、2,4,6−トリニトロベンゼン
スルホン酸ナトリウム、プロカ染色液(例えばZIEHL石
炭酸フクシン赤液:LoFFLERメチレン青液:蒸留水=8:1
0:10(ml))などが挙げられる。
かかる化合物は、前記組成物中に0.01〜20重量%、好ま
しくは0.05〜5重量%の範囲で含有されているのが望し
いが、この範囲を超えて配合しても差し支えないもので
ある。
また小動物の体液に含まれている酵素を利用することも
でき、例えば前記化合物として、4−アミノアンチピリ
ン、2,2′−アジノ−ビス(3−エチルベンゾチアゾリ
ン−6−スルホン酸、0−フエニレンジアミンなどと、
過酸化水素とからなる基質を使用することもでき、該基
質は小動物の体液中のパーオキシダーゼと酵素反応して
発色するものである。
前記において、過酸化水素の代りに水が存在することに
より、過酸化水素が発生するグルコース、グルコースオ
キシダーゼの如き試薬を用い、体液中の水分とパーオキ
シダーゼとによって反応させて発色するようにしても良
いものである。
前記基質は、いずれも前記組成物中に0.5〜20mMの範囲
で包含できる。
小動物検知用組成物は、前述の如く粘着性を有する物質
と、小動物の体液と反応して発色する化合物とを必須成
分とするものであるが、必要に応じて誘引剤、着色剤、
老化防止剤などを配合することができる。
誘引剤の使用は、前記組成物を形成したフイルム、シー
ト又は成形品などを小動物の生息すると思われる場所に
配置したときに有用であり、誘引効果により粘着捕獲す
ることができる。該誘引剤としては、集合フェロモン、
カイロモン、フードアトラクタントなどを挙げることが
できるものであって、一般に全組成物中に0.01〜50重量
%の範囲で配合することができる。
また、着色剤は、前記組成物に、前記化合物と小動物の
体液とが反応して発色した色が明確に視認し易いように
使用されるものであって、通常、白又は黄色などの淡い
色調のもので、例えば亜鉛華、炭酸カルシウム、チタン
白、鉛白、硫化亜鉛など、あるいは染料や顔料で発色剤
との反応性のないものなどが、全組成物中に0.1〜50重
量%の範囲で配合することができる。
このように構成された小動物検知用組成物は、通常、各
種プラスチックフィルム又はシート、ガラス、紙、布な
ど或いはこれらの積層物からなるフィルム、シート又は
成形品などの基材に、概して5〜2000μmの厚みで予め
前記の形成手段でラミネート、塗布或いは噴霧などする
の好ましいが、例えば該組成物をスプレー容器或いは他
の容器に注入しおておき、使用時適当なフィルム、シー
ト又は成形品などの基材面に噴霧又は塗布しても良いも
のである。
前記において、予め前記組成物をフィルム等の基材面に
形成する場合、フィルム等の基材表面には粘着性を有す
る物質と前記化合物とは混合系で形成され、小動物検出
用粘着層とされるものであるが、例えば基材表面に粘着
性を有する物質層を前記の如き手段を用いて形成し、こ
の層表面に前記化合物単独或いは該化合物と溶媒の如き
希釈或いは展延機能を有する配合物との混合物層を形成
して複層系の小動物検出溶粘着層としても良いものであ
る。
後者の場合、化合物単独或いは混合物層の厚みは10μm
以下とするのが好ましく、これを超えると粘着層の捕獲
性が阻害されることがあるので好ましくないものであ
る。なお、前記において、物質層と化合物単独或いは混
合物層との位置を反対にしても良いものである。
このような小動物検知用粘着層を設けてなる部材におい
ては、該粘着層が実質的に透明である場合、基材自体に
着色することは有用である。着色は、前記化合物と小動
物の体液と反応して発色した色が視認し易いように選択
され、着色は基材自体に着色剤を配合するか、或いは基
材の少なくとも一方の表面に着色剤を塗布等するか又は
貼り合せることによってできる。
基材又は粘着層の着色は、スリップス類の如き特定の色
(黄色)が誘引効果を発揮する場合も有用であり、例え
ば透明な基材の裏面に黄色の着色シートを剥離可能に貼
着しておき、検知時剥離することもできる。
以上のように構成してなる小動物検知用組成物或いは小
動物検知用部材は、前記の如く、小動物が生息している
と思われる場所に配置するか、或いは粘着層面を外側に
してロール状に捲回して、これを小動物が生息している
と思われる場所の表面を転がすなどして小動物の捕獲作
業を行う。
このように小動物の捕獲作業がされた部材は、二つ折り
して粘着性を有する層面相互を重ね合せるか、粘着性を
有する層面に透明な或いは着色したカバーフィルム等
(粘着面を保護するのに使用される剥離性フィルム又は
その類似物も使用できる。)を貼り合せるか、或いは剥
離性ロールを転がすかなどして、圧力を加えて小動物を
潰す作業を行う。このとき部材の粘着性を有する表面に
小動物が捕獲されていると、体液と前記化合物等が反応
して発色して目視により簡単にその場所の小動物の存否
を確認できるものである。しかも、圧力によって小動物
を潰すことにより、小動物の体液が拡散されるために、
発色する面積が小動物原体より大きくなり、検知が確実
且つ簡単である。
本発明の検知方法には、基材表面に場合により誘引剤を
粘着性を有する物質層を設けた部材により小動物を捕獲
し、検知時小動物の体液と反応して発色する化合物をス
プレー等で噴霧後前記の方法によって検知したり、或い
は基材表面に粘着性を有する物質層と、誘引剤と前記化
合物との混合物を噴霧後小動物の捕獲に供し、以下同様
に検知したりする方法などが包含される。
<効果> 本発明によれば、小動物が生息していれば確実に捕獲で
き、捕獲後は小動物を圧潰して体液と化合物とを反応さ
せることにより短時間で発色させるので、小動物の存否
を確実且つ簡単に検知できるという特徴を有する。
しかも、圧潰により体液を拡散させるので発色面積が小
動物原体の大きさより大きくなるので視認が簡単であ
り、化合物は小動物の体液とのみ反応し、人間のフケや
垢などとは長時間を経なければ反応しないので見誤るこ
とがないという実用上の利点と、小動物の体液と前記化
合物との反応により発色する色は予め想定できるので、
検知が簡単であるという利点もある。
<実施例> 以下、本発明の実施例を示すが、本発明は以下の実施例
に限定されるものではない。
実施例1 アクリル酸ブチル95gとアクリル酸5gとをトルエン中で
共重合してなるアクリル系感圧性接剤溶液(固形分35重
量%)35gに、ニンヒドリン1g、アセトン10ml、n−ブ
タノール5mlを配合して均一に溶解し、小動物検知用組
成物を得た。
次に該組成物を表面をプラズマ処理したポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚さ25μm)に乾燥後の厚みが
100μmとなるように塗布し、50℃で3時間乾燥し、小
動物検知用部材を得た。
この部材を梨の木の葉の裏面に生息しているアブラム
シ、及びダニが生息していると思われる室内のカーペッ
トの裏面に、粘着面を押し当て捕獲作業を行った。
捕獲作業後、アブラムシは注視すれば肉眼で存在を見分
けることができたが、ダニの方はフケや垢なども付着し
ているために存否を不明であった。
次に、この部材の粘着面に、透明なプラスチックフィル
ムを貼り合せ、ゴムロールで加圧作業を行って、発色状
態を観察したところ、第1表の如き発色がみられ簡単に
検知できた。
実施例2 アクリル酸ブチル95g、メタクリル酸2g及びアクリル酸3
gからなる配合物を常法によりエマルジョン重合を行
い、アクリル系感圧性接着剤溶液(固形分10重量%)
に、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム
(TNBS)を5%濃度で溶解して小動物検知用組成物を得
た。
次に該組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ50μm)に、乾燥後の厚みが100μmとなるよう
に塗布し、50℃で3時間乾燥し、小動物検知用部材を得
た。
この部材をダニが生息していると思われる室内のカーペ
ットの表面及び裏面に、粘着面を押し当て捕獲作業を行
った。
捕獲作業後部材を二つ折りして粘着面相互を重ね合せ、
ゴムロールで加圧作業を行って発色状態を観察したとこ
ろ、斑点状に直径が約2mmの黄土色の発色がみられ、簡
単に検知できた。
比較のために、TNBSを配合しないもので同様に検知作業
を行ったところ、発色はみられず、フケや垢との区別が
つかず、検知することができなかった。
実施例3 アクリル酸ブチル95gとアクリル酸5gとをトルエン中で
共重合してなるアクリル系感厚性接着剤溶液(固形分45
重量%)50gに、10%ニンヒドリンアセトン溶液50ml、
トルエン20mlを配合して均一に溶解し、小動物検知用組
成物を得た。
次に該組成物を厚さ50μmの透明なポリエチレンテレフ
タレートフィルムに、乾燥後の厚みが100μmとなるよ
うに塗布し、50℃で30分間乾燥し、小動物検知用部材を
得た。
この部材の裏面に黄色のプラスチックフィルムを剥離自
在にして貼り合せ、スリップスが生息していると思われ
る室温に3日間吊り下げて捕獲作業を行った。
捕獲作業後、黄色のプラスチックフィルムを剥離し、粘
着面に白色のプラスチックフィルムを貼り合せて、ゴム
ロールで加圧作業を行って発色状態を観察したところ、
斑点状に直径が約3mmの紫色の発色がみられ、簡単に検
知できた。
なお、発色前の粘着面は、捕獲されたスリップスが約1m
m前後の透明に近いものであったのでゴミなどの区別が
むつかしいものであった。
実施例4 第2表に示す小動物検知用組成物をスプレー又はハケに
て、厚さ300μmのプラスチックシートに、略々5〜50
μmの厚みとなるように塗布し、これをダニが生息して
いると思われる室内に24時設置して捕獲作業を行った。
捕獲作業後、粘着層面にプラスチックシートを貼り合
せ、ゴムロールで加圧作業を行って発色状態を観察した
ところ、直径が約2〜3mmの発色がみられ、簡単に検知
できた。
実施例5 カビの一種であるオウレオバシディウム プルランスの
生産する多糖類プルランを蒸留水にて加熱して水と略々
等量に溶かし、これにTNBSを2.5%に溶かして室温まで
冷却して、小動物検知用組成物を得た。
次に該組成物を直径5cmのロールの表面に塗布し、表面
が粘着性を帯るまで乾燥して、小動物検知用部材を得
た。
この部材をハダニが生息していると思われる葉の裏面に
沿って転がし、捕獲作業を行った。
捕獲作業後、該部材を剥離処理したプラスチックフィル
ム上を圧力を加えながら転がして加圧作業を行って発色
状態を観察したところ、ロール状の部材の表面に橙々色
の発色がみられ、簡単に検知できた。
実施例6 厚さ150μmのポリエステル製不織布の表面に、ゼラチ
ン2重量%と4−アミノアンチピリン5mM及び過酸化水
素5mM(A)、ゼラチン2重量%と2,2′−アジノ−ビス
(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸5mM及
び過酸化水素5mM(B)、及びゼラチン2重量%と0−
フェニレンジアミン5mM及び過酸化水素5mM(C)の夫々
の溶液を塗布して小動物検知用部材を得た。
この部材をハダニが生息していると思われる葉の裏面に
密着させて、捕獲作業を行った。
捕獲作業後、部材の表面にプラスチックフィルムを貼り
合せ、ゴムロールで加圧作業を行って発色状態を観察し
たところ、(A)は赤色に、(B)は青緑色に、(C)
はオレンジ色に夫々発色がみられ、簡単に検知できた。
実施例7 実施例6のゼラチン2重量%に代えてポリビニルアルコ
ール16重量%を用い、以下実施例6と同様の操作にて検
知作業を行ったところ、各れも実施例6と同様の発色状
態を示した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性を有する物質と、小動物の体液と反
    応して発色する化合物とを必須成分として含む小動物検
    知用組成物。
  2. 【請求項2】小動物の体液と反応して発色する化合物の
    含有量が0.01〜20重量%である特許請求の範囲第1項記
    載の小動物検知用組成物。
  3. 【請求項3】小動物の体液と反応して発色する化合物が
    ニンヒドリン、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸
    ナトリウム、プロカ染色液の群から選ばれた少なくとも
    一種である特許請求の範囲第1〜2項記載の小動物検知
    用組成物。
  4. 【請求項4】基材上に、粘着性を有する物質と小動物の
    体液と反応して発色する化合物とからなる小動物検出用
    粘着層を設けてなる小動物検出用部材。
  5. 【請求項5】小動物検出用粘着層が粘着性を有する物質
    と小動物の体液と反応して発色する化合物との混合系で
    ある特許請求の範囲第4項記載の小動物検出用部材。
  6. 【請求項6】小動物検出用粘着層が粘着性を有する物質
    層と小動物の体液と反応して発色する化合物質との複層
    系である特許請求の範囲第4項記載の小動物検出用部
    材。
  7. 【請求項7】捕獲した小動物を圧潰して、小動物の体液
    と反応して発色する化合物と小動物の体液とを反応且つ
    発色させて、小動物の存否を検知すること特徴とする小
    動物検知方法。
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