JPH0684319B2 - 炭化水素中のエステル類の除去方法 - Google Patents
炭化水素中のエステル類の除去方法Info
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- JPH0684319B2 JPH0684319B2 JP27682887A JP27682887A JPH0684319B2 JP H0684319 B2 JPH0684319 B2 JP H0684319B2 JP 27682887 A JP27682887 A JP 27682887A JP 27682887 A JP27682887 A JP 27682887A JP H0684319 B2 JPH0684319 B2 JP H0684319B2
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- hydrocarbon
- esters
- ester
- reaction
- hydrolysis
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は炭化水素中に含まれるエステル類の除去方法に
関するものである。
関するものである。
さらに詳しくは炭化水素中に含まれるエステル類を除去
する方法において炭素数1〜5のアルコールを加え、ア
ルカリ水溶液で加水分解を行なう方法に関するものであ
る。
する方法において炭素数1〜5のアルコールを加え、ア
ルカリ水溶液で加水分解を行なう方法に関するものであ
る。
<従来の技術> 炭化水素中にエステル類を不純物として含む溶液からエ
ステル類のみを除去する方法として、蒸留分離、吸着除
去、加熱分解等が挙げられる。
ステル類のみを除去する方法として、蒸留分離、吸着除
去、加熱分解等が挙げられる。
しかしながら、数%程度のエステル類を完全に除去、ま
たは分離する方法としては蒸留や吸着剤による方法では
困難であり、数ppm程度のエステル類が残存することは
避けられない。
たは分離する方法としては蒸留や吸着剤による方法では
困難であり、数ppm程度のエステル類が残存することは
避けられない。
加水分解による方法では、炭化水素中に含まれるエステ
ル類はアルカリ水溶液とエステル類との接触が困難で加
水分解はほとんど進行していないことが多い。
ル類はアルカリ水溶液とエステル類との接触が困難で加
水分解はほとんど進行していないことが多い。
そのために加水分解の際、四級アンモニウム塩または界
面活性剤を加えることにより接触効率を向上させる方法
が知られているが、加水分解後、界面の分離が困難とな
ったり、四級アンモニウム塩や界面活性剤から窒素やリ
ンの不純物が生じ、エステル除去後の炭化水素にこれら
の不純物の混入する等問題があった。
面活性剤を加えることにより接触効率を向上させる方法
が知られているが、加水分解後、界面の分離が困難とな
ったり、四級アンモニウム塩や界面活性剤から窒素やリ
ンの不純物が生じ、エステル除去後の炭化水素にこれら
の不純物の混入する等問題があった。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明は炭化水素中に含まれるエステル類を除去する方
法において、従来の欠点、すなわちエステルが完全に除
去できない、または除去操作が煩雑になる等の欠点を改
善し簡単な操作でエステルを完全に除去することを目的
とする。
法において、従来の欠点、すなわちエステルが完全に除
去できない、または除去操作が煩雑になる等の欠点を改
善し簡単な操作でエステルを完全に除去することを目的
とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは炭化水素中に含まれるエステルを効率よく
加水分解する方法について鋭意研究を行いエステルの加
水分解によりアルコールが生じること、アルコールが極
性溶媒、非極性溶媒のいずれにも程度の差こそあれ溶解
度をもつことに着目し、エステルを含有する炭化水素に
アルコールを添加し加水分解を行うことにより前記の目
的が容易に達成されることを見出した本発明を完成した
ものである。
加水分解する方法について鋭意研究を行いエステルの加
水分解によりアルコールが生じること、アルコールが極
性溶媒、非極性溶媒のいずれにも程度の差こそあれ溶解
度をもつことに着目し、エステルを含有する炭化水素に
アルコールを添加し加水分解を行うことにより前記の目
的が容易に達成されることを見出した本発明を完成した
ものである。
すなわち、本発明は炭化水素中に含まれるエステル類を
除去する方法において、炭素数1〜5のアルコール類か
ら選ばれる一種または二種以上のアルコールを炭化水素
に対して5〜50重量%の存在させ、アルカリ水溶液を用
いて加水分解することを特徴とする炭化水素中のエステ
ル類の除去方法である。
除去する方法において、炭素数1〜5のアルコール類か
ら選ばれる一種または二種以上のアルコールを炭化水素
に対して5〜50重量%の存在させ、アルカリ水溶液を用
いて加水分解することを特徴とする炭化水素中のエステ
ル類の除去方法である。
本発明の対象となるエステルを含有する炭化水素として
は特に限定されていないが通常は炭素数で5〜15飽和炭
化水素または、オレフィン、ジオレフィン、アルキン
類、またはこれらの混合物である。
は特に限定されていないが通常は炭素数で5〜15飽和炭
化水素または、オレフィン、ジオレフィン、アルキン
類、またはこれらの混合物である。
炭化水素中に含まれるエステル(R1−COOR2)として
は、特に限定されないがR1、R2ともに炭素数で1〜5の
範囲にあるものが好ましく、R1、R2の組合せより生じる
種々のエステル類が除去の対象となる。
は、特に限定されないがR1、R2ともに炭素数で1〜5の
範囲にあるものが好ましく、R1、R2の組合せより生じる
種々のエステル類が除去の対象となる。
本発明に使用されるアルコールは、炭素数で1〜5まで
のアルコールが好ましく、直鎖アルコールに限らず、イ
ソブタノール、t−ブタノールで代表される分岐したア
ルコール類も使用可能である。
のアルコールが好ましく、直鎖アルコールに限らず、イ
ソブタノール、t−ブタノールで代表される分岐したア
ルコール類も使用可能である。
この場合、炭素数が6以上のアルコールではエステルの
加水分解が充分に進行せず、満足できる結果が得られに
くい。
加水分解が充分に進行せず、満足できる結果が得られに
くい。
アルコールの添加量は、炭化水素に対して5〜50重量%
であり、好ましくは10〜30重量%である。
であり、好ましくは10〜30重量%である。
アルコールの添加量が炭化水素に対して5重量%以下で
はエステルが充分に加水分解されず、また50重量%以上
の添加では加水分解終了後、水層と有機層が分離しにく
くプロセスが煩雑となる。
はエステルが充分に加水分解されず、また50重量%以上
の添加では加水分解終了後、水層と有機層が分離しにく
くプロセスが煩雑となる。
アルコール添加量を適当に選択すると水層と有機層が明
瞭に分離し、水層にはアルカリ類及びエステルの分解生
成物である有機酸、有機層には、炭化水素類、エステル
類、エステルの分解生成物であるアルコール類及び添加
したアルコールが含有される。分離した有機層の炭化水
素とアルコール等は蒸留等の通常の手段により容易に分
離される。
瞭に分離し、水層にはアルカリ類及びエステルの分解生
成物である有機酸、有機層には、炭化水素類、エステル
類、エステルの分解生成物であるアルコール類及び添加
したアルコールが含有される。分離した有機層の炭化水
素とアルコール等は蒸留等の通常の手段により容易に分
離される。
アルコールを選択する場合、アルキル基をエステルのR2
のアルキル基に合わせると新たな生成物が増加せず好ま
しい結果となる。また、アルコールは一種のみならず二
種以上併用しても差し支えない。
のアルキル基に合わせると新たな生成物が増加せず好ま
しい結果となる。また、アルコールは一種のみならず二
種以上併用しても差し支えない。
アルカリ水溶液としてし特に限定されないが、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム等が使用
される。アルカリ水溶液濃度は20〜40重量%が好まし
く、さらに好ましくは25〜30重量%である。
トリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム等が使用
される。アルカリ水溶液濃度は20〜40重量%が好まし
く、さらに好ましくは25〜30重量%である。
アルカリ水溶液の添加量は、炭化水素に対し0.05〜1当
量が好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.5当量である。
量が好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.5当量である。
本発明の方法は、通常リフラックス管のついたバッチ操
作で実施するが、半回分操作でも、連続操作でも可能で
ある。
作で実施するが、半回分操作でも、連続操作でも可能で
ある。
反応を実施する際の温度は特に限定されないが、通常は
80〜150℃の範囲であり、好ましくは100〜120℃の範囲
である。
80〜150℃の範囲であり、好ましくは100〜120℃の範囲
である。
反応圧力は常圧または10kg/cm2以内の加圧下で行われ
る。
る。
<実施例> 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明の範囲はこれら実施例によって制限を受けるもの
ではない。
本発明の範囲はこれら実施例によって制限を受けるもの
ではない。
実施例−1 リフラックス管と攪拌翼の付いた2lセパラブルフラスコ
に炭素数8のジエン系炭化水素を主としイソブチルイソ
ブチレートを3.21%含む溶液500gに27重量%のNaOH水溶
液を62.5g、イソブタノール100gを加え、バス温120℃、
300rpmでエステルの加水分解反応を行った。
に炭素数8のジエン系炭化水素を主としイソブチルイソ
ブチレートを3.21%含む溶液500gに27重量%のNaOH水溶
液を62.5g、イソブタノール100gを加え、バス温120℃、
300rpmでエステルの加水分解反応を行った。
反応開始から6時間後でエステルの加水分解率は100%
であった。エステルの分解率はガスクロマトグラフィー
により、反応の前後の分析によって決定した。
であった。エステルの分解率はガスクロマトグラフィー
により、反応の前後の分析によって決定した。
また反応後は静置するだけで速やかに水層と有機層に分
離した。
離した。
実施例−2 実施例−1と同様の反応装置を用いて、実施例−1で用
いた溶液500gに27重量%のNaOH水溶液62.5g、イソブタ
ノール250gを加え、バス温120℃、800rpmで行った。
いた溶液500gに27重量%のNaOH水溶液62.5g、イソブタ
ノール250gを加え、バス温120℃、800rpmで行った。
反応開始から3時間後に100%の転化率が得られた。実
施例−1と同様、反応後は速やかに水層と有機層に分離
した。
施例−1と同様、反応後は速やかに水層と有機層に分離
した。
実施例−3 実施例−1と同様の反応装置を用いて、実施例−1で用
いた溶液250gに20重量%のNaOH水溶液8.5g、メタノール
500gを加え、バス温100℃、300rpmで加水分解を行っ
た。
いた溶液250gに20重量%のNaOH水溶液8.5g、メタノール
500gを加え、バス温100℃、300rpmで加水分解を行っ
た。
反応開始から4時間後に100%の転化率が得られた。実
施例−1と同様、反応後は速やかに水層と有機層に分離
した。
施例−1と同様、反応後は速やかに水層と有機層に分離
した。
実施例−4 実施例−1と同様の反応装置を用いて、プロピオン酸メ
チルを2.02%を含むオクテン系の溶液500gに27重量%の
NaOH水溶液62.5g、イソブタノール100gを加え、バス温1
20℃、800rpmで行った。反応開始から2時間後に100%
の分解率が得られた。実施例−1と同様、反応後は速や
かに水層と有機層に分離した。
チルを2.02%を含むオクテン系の溶液500gに27重量%の
NaOH水溶液62.5g、イソブタノール100gを加え、バス温1
20℃、800rpmで行った。反応開始から2時間後に100%
の分解率が得られた。実施例−1と同様、反応後は速や
かに水層と有機層に分離した。
比較例−1 実施例−1の反応装置を用いて、イソブタノールを添加
しないこと以外は、実施例−1に記載したことと同様の
方法でエステルな加水分解を行った。6時間後の反応結
果は80.1%の分解率だった。
しないこと以外は、実施例−1に記載したことと同様の
方法でエステルな加水分解を行った。6時間後の反応結
果は80.1%の分解率だった。
比較例−2 実施例−1と同様の反応装置を用いて、実施例−1で用
いた溶液500gに対してコータミン86P(界面活性剤、花
王(株)社製)2.5g、27重量%濃度のNaOH62.5を加え
て、バス温120℃、800rpmで行った。6時間後の反応結
果は98.1%の分解率であった。
いた溶液500gに対してコータミン86P(界面活性剤、花
王(株)社製)2.5g、27重量%濃度のNaOH62.5を加え
て、バス温120℃、800rpmで行った。6時間後の反応結
果は98.1%の分解率であった。
しかし、反応後は液がエマルジョンとなり、水層と有機
層の分離性が悪かった。
層の分離性が悪かった。
<発明の効果> 炭化水素中に含まれるエステル類の除去に際して、炭化
水素に対して炭素数1〜5のアルコール類の存在下に、
アルカリ水溶液を用いてエステル類の加水分解すること
によってエステルが完全に分解され、かつその後処理も
容易にできるようになった。
水素に対して炭素数1〜5のアルコール類の存在下に、
アルカリ水溶液を用いてエステル類の加水分解すること
によってエステルが完全に分解され、かつその後処理も
容易にできるようになった。
Claims (1)
- 【請求項1】炭化水素中に含まれるエステル類を除去す
る方法において、炭素数1〜5のアルコール類から選ば
れる一種または二種以上のアルコールを炭化水素に対し
て5〜50重量%の存在させ、アルカリ水溶液を用いて加
水分解することを特徴とする炭化水素中のエステル類の
除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27682887A JPH0684319B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 炭化水素中のエステル類の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27682887A JPH0684319B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 炭化水素中のエステル類の除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01117836A JPH01117836A (ja) | 1989-05-10 |
| JPH0684319B2 true JPH0684319B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=17574970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27682887A Expired - Lifetime JPH0684319B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 炭化水素中のエステル類の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684319B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3947337A1 (en) * | 2019-04-02 | 2022-02-09 | Eastman Chemical Company | Processes for producing carboxylic acids |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP27682887A patent/JPH0684319B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3947337A1 (en) * | 2019-04-02 | 2022-02-09 | Eastman Chemical Company | Processes for producing carboxylic acids |
| US20220185759A1 (en) * | 2019-04-02 | 2022-06-16 | Eastman Chemical Company | Processes for producing carboxylic acids |
| US12152005B2 (en) * | 2019-04-02 | 2024-11-26 | Eastman Chemical Company | Processes for producing carboxylic acids |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01117836A (ja) | 1989-05-10 |
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