JPH068519U - 太陽熱利用建築物 - Google Patents

太陽熱利用建築物

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JPH068519U
JPH068519U JP3141592U JP3141592U JPH068519U JP H068519 U JPH068519 U JP H068519U JP 3141592 U JP3141592 U JP 3141592U JP 3141592 U JP3141592 U JP 3141592U JP H068519 U JPH068519 U JP H068519U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 請求項1に係る太陽熱利用建築物では、集熱
装置と集熱ボックスとを複数の可撓性チューブにより連
結してあり、この集熱ボックスから暖気を蓄熱装置に導
くことを特徴としている。請求項2に係る太陽熱利用建
築物では、集熱装置が太陽光を受けないときに、所定温
度以下の冷やされた外気を屋内に吸引するように吸引手
段を駆動すると共に、この外気を蓄熱装置に案内して蓄
冷すると共に屋内に放出するように切換手段を切り換え
ることを特徴としている。 【効果】 請求項1では、小屋裏空間での作業を極めて
簡易・容易にすることができると共に、汎用性をも持た
せることができる。さらに、複数個の可撓性チューブの
長さを均一にすることにより、暖房効率も向上すること
ができる。請求項2では、冷熱によって屋内を効果的に
冷却することができる。したがって、太陽熱を有効に利
用できるのみならず、屋外の冷気なども有効に利用で
き、四季を通じて快適な住環境を実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、位置決め等の設計事項を不要にし、小屋裏空間での作業を極めて簡 易・容易にし、しかも、十分に加熱された暖気を屋内に取り入れることができる 太陽熱利用建築物に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】
最近では、特開昭63−165633号公報及び特開昭64−75858号公 報に記載してあるように、太陽熱を集熱装置で集熱し、建築物内の暖房に利用し た太陽熱利用建築物が知られている。
【0003】 このような太陽熱利用建築物では、傾斜した屋根の上に、取り入れた外気を太 陽光により加熱する集熱装置が設置してある。この集熱装置で加熱された暖気を 屋内に取り入れて、蓄熱装置に蓄熱する一方、室内に暖気を放出して暖房してい る。
【0004】 上記の集熱装置は、透明なガラス板と屋根との間に所定間隔の流路を形成する ようにしてあり、軒先側からこの流路に外気を取り入れ、ガラス板等を通して照 射される太陽光により斜め上側に流れる外気を加熱するようにしてある。この流 路の上側では、屋根に貫通孔である多数の屋内取入口が設けてあり、この屋内取 入口を通して屋内に暖気を導いている。
【0005】 屋根裏側には、この多数の屋内取入口から導かれた暖気を集めるための集熱ダ クトが設けてある。即ち、この集熱ダクトは、断面U字形状をした長尺物であり 、上記の多数の屋内取入口を下側から被覆するように屋根裏側に取付けてある。 さらに、この集熱ダクトには、ここから床下に設置してある蓄熱装置に暖気を導 くための屋内ダクトが連結してある。これにより、多数の屋内取入口から出た暖 気は集熱ダクトにより集められ、屋内ダクトに吸引され、蓄熱装置に導かれる。
【0006】 しかしながら、このような集熱ダクトを用いる構成にあっては、多数の屋内取 入口を被覆する位置に、集熱ダクトを設置する必要があることから、屋内取入口 と集熱ダクトとを位置合せするように集熱ダクトを設計しなければならず、位置 合せが煩雑であり、現場で簡易に加工することができない。しかも、種々の構造 の異なる建築物に太陽熱装置を敷設する場合、個々の建物に対応して集熱ダクト を設計しなければならず、多種類の集熱ダクトが必要となり、集熱ダクトに汎用 性を持たせることができない。
【0007】 また、屋内に暖気を吸引するための屋内ダクトに近い位置にある屋内取入口と 、これから遠い位置にある屋内取入口とを比較すると、近い方の屋内取入口から 出る暖気の方が、遠い方の屋内取入口から出る暖気よりも、速く屋内ダクトに吸 引されるため、近い方の屋内取入口から出る暖気の方が、遠い方の屋内取入口か ら出る暖気よりも、速く流れる現象が起こる。その結果、近い方の屋内取入口か らは太陽光により十分に加熱されていない暖気が屋内ダクトに導かれることにな り、屋内ダクト内の暖気の温度を十分に上げることができないといった問題があ る。
【0008】 さらに、集熱ダクトは、数メートルに渡る長尺物であるため、狭い屋根裏の小 屋裏空間内でこれを取り廻しすることは極めて困難であり、作業者にとって極め て煩雑なものである。そのため、集熱ダクトを複数個に分割することも考えられ るが、これを取り付けるための作業が却って増えることになり、作業の低減にな らない。
【0009】 さらに、このような集熱装置での問題点に加えて、太陽熱利用建築物において は、冬期の暖房については考慮されているが、夏の冷房については未検討であっ たり、換気との整合性については考えられていなく、必ずしも快適な住環境を実 現できるものではなかった。
【0010】
【考案の目的】
本考案は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、従来の集熱ダ クトを位置決めするような設計を不要にし、小屋裏空間での作業を極めて簡易・ 容易にし、十分に加熱された暖気を屋内に取り入れることができ、これらに加え て、屋外の冷気なども有効に利用でき、四季を通じて快適な住環境を実現できる 太陽熱利用建築物を提供することを目的とする。
【0011】
【考案の概要】
この目的を達成するため、本考案に係る太陽熱利用建築物は、 外気を太陽熱により加熱して屋内に取り入れて、これを蓄熱する一方、屋内に 放出して、少なくとも暖房を行う太陽熱利用建築物であって、 屋根上に設置され、外気を流しながら太陽熱により加熱して暖気にし、屋根に 形成した複数の屋内取入口から暖気を屋内に流入する集熱装置と、 小屋裏空間内に配設され、複数の入口側が複数の可撓性チューブにより集熱装 置の複数の屋内取入口に連結してあり、これにより、この複数の屋内取入口から の暖気を集めると共に、少なくとも1つの出口側が暖気を蓄熱装置に導くための ダクトに連結してある集熱ボックスと、を具備することを特徴としている。
【0012】 このように構成した本考案によれば、第1に、集熱ボックスを小屋裏空間内に 配設し、複数の可撓性チューブを用いてこの集熱ボックスと集熱装置とを連結し ている。そのため、従来のように、長尺物の集熱ダクトを狭い小屋裏空間内で取 り廻しすることなく、可撓性チューブを連結する作業だけでよい。そのため、小 屋裏空間での作業を極めて簡易・容易にすることができる。
【0013】 さらに、第2に、可撓性チューブを用いてこの集熱ボックスと集熱装置とを連 結するだけでよいため、従来のように、集熱ダクトと集熱装置の屋内取入口とを 位置合せするような設計を行う必要がなく、現場での取付作業も容易になる。さ らに、種々の構造の異なる建築物に太陽熱装置を敷設する場合、個々の建物に対 応して集熱ダクトを設計する必要がなく、汎用性をも持たせることができる。
【0014】 さらに、第3に、複数個の可撓性チューブの長さを均一にすることにより、集 熱装置の各出口から集熱ボックスまでの距離を均一にすることができる。そのた め、集熱装置の各出口からは均一な流速で暖気が集熱ボックスに取り込まれるこ とになり、集熱装置の各所で十分に暖められた空気を屋内に取り入れることがで き、暖房効率も向上することができる。
【0015】 さらに、請求項2に係る太陽熱利用建築物は、 屋根上に設置した集熱装置によって外気を流しながら太陽光により加熱して暖 気にし、これを吸引手段により屋内に吸引し、屋内の流路の切換手段を切り換え て暖気を蓄熱装置に案内して蓄熱すると共に屋内に放出する太陽熱利用建築物に おいて、 集熱装置が太陽光を受けないときに、所定温度以下の冷やされた外気を屋内に 吸引するように吸引手段を駆動すると共に、この外気を蓄熱装置に案内して蓄冷 すると共に屋内に放出するように切換手段を切り換える制御を行う制御手段を具 備することを特徴としている。
【0016】 このような本考案に係る太陽熱利用建築物によれば、太陽熱を利用して建築物 内の暖房を行う場合には、吸引手段及び切換手段を制御して、太陽熱集熱装置で 集熱して加熱された空気を蓄熱装置に導き、ここで熱交換して蓄熱装置に蓄熱し 、この熱を有効に暖房に利用することができる。
【0017】 一方、建築物内を冷したい場合には、集熱装置が太陽光を受けないときに、所 定温度以下の冷やされた外気を屋内に吸引するように、吸引手段及び切換手段を 制御して、所定温度以下の外気の冷熱を蓄熱装置に蓄冷する。この冷熱によって 屋内を効果的に冷却することができる。
【0018】 したがって、太陽熱を有効に利用できるのみならず、屋外の冷気なども有効に 利用でき、四季を通じて快適な住環境を実現できる。
【0019】
【考案の具体的説明】
以下、本考案の一実施例に係る太陽熱利用建築物について図面を参照しつつ説 明する。
【0020】 図1は、本考案の一実施例に係る太陽熱利用建築物を模式的に示す断面図であ る。図2は、同実施例に係る太陽熱利用建築物に用いる集熱装置、及び集熱ボッ クスなどの斜視図である。図3は、同実施例に係る太陽熱利用建築物に用いる集 熱装置、集熱ボックス、コントロールボックス、及び蓄熱装置の断面図である。
【0021】 図1に示すように、本実施例に係る太陽熱利用建築物2では、屋根4の上に集 熱装置6が設置してある。集熱装置6は、屋外の空気を取り入れることが可能な 取入れ口8と、ここから取り入れられた空気が流通する内部流路10とを有する 。内部流路10には、ガラス等の透明部材を通して太陽光が照射され、ここに取 り入れられた屋外空気が加熱されるようになっている。内部空気との熱交換効率 を高めるため及び補強効果を高めるために、内部流路10には、凹凸形状の波板 を設置するようにしても良い。また、この集熱装置6と屋根4との間には、断熱 材を装着することが好ましい。さらに、この集熱装置6の太陽光照射側の一面に は、後述するファン19等を駆動するための太陽電池12を設置することが好ま しい。
【0022】 図2,3に示すように、集熱装置6で加熱された暖気を床下に設けてある蓄熱 装置30に導くための空気回路が設けてある。先ず、大略的には、集熱装置6の 暖気の屋内取入口6aが、多数個の可撓性チューブ14によって小屋裏空間内に 配設してある集熱ボックス15に連結してある。この集熱ボックス15が、可撓 性チューブ18によって、暖気の流れを切り換えるコントロールボックス20に 連結してある。このコントロールボックス20の手前の可撓性チューブ18内に は暖気を吸引するためのファン19が配設してある。コントロールボックス20 の一方の出口は、屋内ダクト25を介して蓄熱装置30に連結してあり、コント ロールボックス20の他方の出口は、排出ダクト24に連結してある。
【0023】 さらに詳細に説明すると、図3に示すように、集熱装置6の屋内取入口6aに は、剛体のダクト6bが設けてあり、このダクト6bに可撓性チューブ14が連 結してある。この可撓性チューブ14は、撓むことが可能であればよく、その材 料などは問わないが、断熱性があるグラスウール製ダクト等が好ましい。図2に 示すように、この可撓性チューブ14は、複数個設けてあるが、後述するように 、これらの長さが等しいことが好適である。
【0024】 可撓性チューブ14が連結される集熱ボックス15は、下方側が直方体状の箱 に形成してあり、上方側が四角錐状の箱に形成してある。この四角錐状の箱の入 口には、剛体のダクト16が設けてあり、これに可撓性チューブ14が連結して ある。図3には、一つの可撓性チューブ14についてしか図示していないが、他 の可撓性チューブ14も同様の構成により連結してある。さらに、直方体状の箱 の底部には、出口としての剛体のダクト17が設けてあり、これに可撓性チュー ブ18が連結してある。このように構成してあることにより、集熱装置6の各屋 内取入口6aから出る暖気を複数の可撓性チューブ14によって集熱ボックス1 5に集めることができる。しかも、集熱ボックス15の下方側が直方体状の箱に 形成してあり、上方側が四角錐状の箱に形成してあるため、入口側のダクト16 から入って出口側のダクト17から出るまでの暖気の流れが極端に曲げられるこ とがない。そのため、圧力損失を生じることなく、暖気を流すことができる。
【0025】 このように、集熱ボックス15を小屋裏空間内に配設し、複数の可撓性チュー ブ14を用いてこの集熱ボックス15と集熱装置6とを連結しているため、従来 のように、長尺物の集熱ダクトを狭い小屋裏空間内で取り廻しすることなく、可 撓性チューブ14を連結する作業だけでよい。そのため、小屋裏空間での作業を 極めて簡易・容易にすることができる。
【0026】 さらに、可撓性チューブ14を用いてこの集熱ボックス15と集熱装置6とを 連結するだけでよいため、従来のように、集熱ダクトと集熱装置の屋内取入口と を位置合せするような設計を行う必要がなく、現場での取付作業も容易になる。 さらに、種々の構造の異なる建築物に太陽熱装置を敷設する場合、個々の建物に 対応して集熱ダクトを設計する必要がなく、汎用性をも持たせることができる。
【0027】 さらに、複数個の可撓性チューブ14の長さを均一にすることにより、集熱装 置6の各屋内取入口6aから集熱ボックス15までの距離を均一にすることがで きる。そのため、集熱装置6の各屋内取入口6aからは均一な流速で暖気が集熱 ボックス15に取り込まれることになり、集熱装置6の各所で十分に暖められた 空気を屋内に取り入れることができ、暖房効率も向上することができる。
【0028】 さらに、コントロールボックス20では、その入口側のダクト21内に、強制 的に適宜送風可能なファン19(吸引手段)が配設してある。さらに、このコン トロールボックス20内には、蓄熱装置30に連結した屋内ダクト25への暖気 の流れと、排出ダクト24への暖気の流れとを切り換えるダンパ22(切換手段 )が設けてある。これにより、ダンパ22が図1,3に示すように排出ダクト2 4を閉鎖するように切り換えてあるときには、暖気は蓄熱装置30内に流れる一 方、ダンパ22が屋内ダクト25を閉鎖するように切り換えてあるときには、暖 気は排出ダクト24を通して排出される。このファン19の駆動及びダンパ22 の切換は、図示しない適宜の制御手段により制御されると共に、上述した太陽電 池12により駆動される。
【0029】 本実施例では、集熱装置6が太陽光を受けないときに、所定温度以下の冷やさ れた外気(例えば、夜間冷気)を屋内に導入するように、ファン19を駆動する と共に、この外気を蓄熱装置30に案内して蓄冷すると共に屋内に放出するよう に切換えダンパ22を切り換える制御を行う制御手段(図示略)が設けてある。 なお、この制御手段については、公知のハードウェアを用いればよく、特に限定 されない。
【0030】 蓄熱装置30は、建築物の床下に配置され、屋内ダクト25内の空気が装置の 内部に導かれ、内部を流通する空気と熱交換して、流通する空気の冷熱ないしは 温熱を蓄熱し、熱交換された空気を建築物内に排出することが可能になっている 。蓄熱装置30としては、特に限定されないが、ヒューム管32を利用し、コン クリート31をヒューム管32の外部に打設したもの等が用いられる。
【0031】 さらに、本実施例に係る太陽熱利用建築物2における基礎34の外周、柱36 の外周及び屋根4の屋内側には、断熱材38が、建築物を包括的に囲繞するよう に、しかも床下空間40及び屋根裏空間42を連通するような内側通気層44を 形成するように、張り巡らしてある。断熱材38と外壁材46との間及び断熱材 38と屋根4との間には、外側通気層48を形成するようにしてもよい。また、 このように断熱材38により、建築物を包括的に囲繞する建築物では、床下空間 40、内側通気層44及び屋根裏空間42の計画的な通気を図る目的で、床下に は床下換気口50を設けると共に、屋根の棟部分には棟下換気口52を設けるこ とが好ましい。これらの換気口には、それぞれ床下開閉ダンパ54及び棟下開閉 ダンパ56を設けることが好ましい。
【0032】 このように構成された建築物2においては、床下開閉ダンパ54及び56を閉 じ、住宅全体を閉鎖型空間としてしまう場合、こういう場合は冷暖房機を稼動さ せている場合が多いが、室内の換気を強制的に図ることが好ましく、建築物内の ある部屋、例えばトイレや風呂場などでは、建築物内の空気を屋外に強制的に排 出することが可能な換気装置58を設けることが好ましい。
【0033】 このような太陽熱利用建築物の作用を次に説明する。 季節が冬または夏の場合には、建築物内の暖房または冷房を行うため、床下換 気口及び軒下換気口52は閉塞される。
【0034】 冬の昼の場合には、図1に示すように、太陽が太陽電池12に照射されると、 その起電力により、ファン19が駆動される。そして、ダンパ22が排出ダクト 24を閉鎖するように切り換えられる。このため、集熱装置6で加熱された空気 は、可撓性チューブ14、集熱ボックス15、コントロールボックス20、及び 屋内ダクト25を介して蓄熱装置30に送られ、ここで熱交換され蓄熱されると 共に、各部屋にも送られ、各部屋の暖房に寄与し、最終的に稼動状態にある換気 装置58から屋外に放出される。
【0035】 冬の夜の場合には、図4に示すように、太陽電池12に太陽光が照射されず、 むしろ、集熱装置6を介して冷気が屋内に入る虞れがあるため、ファン19は駆 動されないと共に、ダンパ22は屋内ダクト25を閉鎖するように切り換えられ る。その結果、昼間に蓄熱装置30に蓄熱された熱が放出されて、各部屋が暖め られる。尚、換気装置58が可動していると、夜間はレジスター等から外気を導 入する。また、夜間は換気装置58を停止してもよい。
【0036】 したがって、昼夜に拘らず太陽熱が有効に暖房に用いられる。 夏の昼には、図5に示すように、太陽電池12に太陽光が照射され、ファン1 9は駆動され、ダンパ22は屋内ダクト25を閉鎖するように切り換えられる。 これにより、集熱装置6で加熱された空気は、ファン32により、排出ダクト2 4を通して屋外に排出される。この場合、排出ダクト24に熱交換器を取り付け て、その熱交換器で冷水を温水などに変換するようにしてもよい。また、蓄熱装 置30には、後述するように、夏の夜に蓄冷された冷熱があり、この冷熱により 各室内が穏やかに冷却され、空気は換気装置58から屋外に排出される。したが って、各室内の冷房作用を補助することになる。
【0037】 夏の夜には、図6に示すように、冷房効果を発揮させるため、夜間の比較的冷 たい空気を取り込むように構成してある。即ち、ファン19が駆動されると共に 、ダンパ22が排出ダクト24を閉鎖するように切り換えられる。これにより、 夜間冷気が、太陽光が照射されていない集熱装置6、屋内ダクト25などを介し て蓄熱装置に取り込まれる。その結果、冷熱が蓄熱装置30に蓄冷され、蓄熱装 置30から排出された空気は、各部屋を通り、各部屋を冷却した後、換気装置5 8から排出される。これにより、夏の夜における集熱面での大気輻射による冷気 も有効に利用できる。
【0038】 なお、夏冬以外の季節には、例えば、床下換気口50及び軒下換気口52を開 口して通気を図ることも可能である。 なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の範囲の 範囲内で種々に改変することが可能である。
【0039】 特に、集熱ボックス15の形状は、種々のものであってもよい。例えば、図7 に示すように、集熱ボックス15の形状が全体として直方体状に形成してあって もよい。この場合にも、可撓性チューブ14は、集熱ボックス15に対して鈍角 をなすように連結してあることが好ましい。これにより、圧力損失なく空気を流 すことができる。さらに、図8に示すように、集熱ボックス15が全体といて半 球状に形成してあってもよい。この場合にも、圧力損失なく空気を流すことがで きる。
【0040】 また、本実施例では、夏の夜に夜間冷気を屋内に取り入れて冷房も図れるよう に構成してあるが、本考案に係る集熱装置は、少なくとも太陽熱により暖房を行 う建築物であれば、適用できる。
【0041】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案では、第1に、集熱ボックスを小屋裏空間内に配設 し、複数の可撓性チューブを用いてこの集熱ボックスと集熱装置とを連結してい る。そのため、従来のように、長尺物の集熱ダクトを狭い小屋裏空間内で取り廻 しすることなく、可撓性チューブを連結する作業だけでよい。そのため、小屋裏 空間での作業を極めて簡易・容易にすることができる。
【0042】 さらに、第2に、可撓性チューブを用いてこの集熱ボックスと集熱装置とを連 結するだけでよいため、従来のように、集熱ダクトと集熱装置の屋内取入口とを 位置合せするような設計を行う必要がなく、現場での取付作業も容易になる。さ らに、種々の構造の異なる建築物に太陽熱装置を敷設する場合、個々の建物に対 応して集熱ダクトを設計する必要がなく、汎用性をも持たせることができる。
【0043】 さらに、第3に、複数個の可撓性チューブの長さを均一にすることにより、集 熱装置の各屋内取入口から集熱ボックスまでの距離を均一にすることができる。 そのため、集熱装置の各屋内取入口からは均一な流速で暖気が集熱ボックスに取 り込まれることになり、集熱装置の各所で十分に暖められた空気を屋内に取り入 れることができ、暖房効率も向上することができる。
【0044】 請求項2係る太陽熱利用建築物によれば、太陽熱を利用して建築物内の暖房を 行う場合には、吸引手段及び切換手段を制御して、太陽熱集熱装置で集熱して加 熱された空気を蓄熱装置に導き、ここで熱交換して蓄熱装置に蓄熱し、この熱を 有効に暖房に利用することができる。
【0045】 一方、建築物内を冷したい場合には、集熱装置が太陽光を受けないときに、所 定温度以下の冷やされた外気を屋内に吸引するように、吸引手段及び切換手段を 制御して、所定温度以下の外気の冷熱を蓄熱装置に蓄冷する。この冷熱によって 屋内を効果的に冷却することができる。
【0046】 したがって、太陽熱を有効に利用できるのみならず、屋外の冷気なども有効に 利用でき、四季を通じて快適な住環境を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例に係る太陽熱利用建
築物(冬の昼の場合)を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、同実施例に係る太陽熱利用建築物に用
いる集熱装置、及び集熱ボックスなどの斜視図である。
【図3】図3は、同実施例に係る太陽熱利用建築物に用
いる集熱装置、集熱ボックス、コントロールボックス、
及び蓄熱蓄冷装置の断面図である。
【図4】図4は、同実施例に係る太陽熱利用建築物(冬
の夜の場合)を模式的に示す断面図である。
【図5】図5は、同実施例に係る太陽熱利用建築物(夏
の昼の場合)を模式的に示す断面図である。
【図6】図6は、同実施例に係る太陽熱利用建築物(夏
の夜の場合)を模式的に示す断面図である。
【図7】図7は、集熱ボックスの第1の変形例を示す断
面図である。
【図8】図8は、集熱ボックスの第2の変形例を示す断
面図である。
【符号の説明】
6 太陽熱集熱装置 6a 太陽熱集熱装置の屋内取入口 14 可撓性チューブ 15 集熱ボックス 19 ファン(吸引手段) 22 ダンパ(切換手段) 25 屋内ダクト(屋内の流路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐 原 得 司 岩手県一関市中央町1丁目10番37号

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気を太陽熱により加熱して屋内に取り
    入れて、これを蓄熱する一方、屋内に放出して、少なく
    とも暖房を行う太陽熱利用建築物であって、 屋根上に設置され、外気を流しながら太陽熱により加熱
    して暖気にし、屋根に形成した複数の屋内取入口から暖
    気を屋内に流入する集熱装置と、 小屋裏空間内に配設され、複数の入口側が複数の可撓性
    チューブにより集熱装置の複数の屋内取入口に連結して
    あり、これにより、この複数の屋内取入口からの暖気を
    集めると共に、少なくとも1つの出口側が暖気を蓄熱装
    置に導くためのダクトに連結してある集熱ボックスと、
    を具備することを特徴とする太陽熱利用建築物。
  2. 【請求項2】 屋根上に設置した集熱装置によって外気
    を流しながら太陽光により加熱して暖気にし、これを吸
    引手段により屋内に吸引し、屋内の流路の切換手段を切
    り換えて暖気を蓄熱装置に案内して蓄熱すると共に屋内
    に放出する太陽熱利用建築物において、 集熱装置が太陽光を受けないときに、所定温度以下の冷
    やされた外気を屋内に吸引するように吸引手段を駆動す
    ると共に、この外気を蓄熱装置に案内して蓄冷すると共
    に屋内に放出するように切換手段を切り換える制御を行
    う制御手段を具備することを特徴とする太陽熱利用建築
    物。
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