JPH0685431U - 地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造 - Google Patents

地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造

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JPH0685431U JP3157193U JP3157193U JPH0685431U JP H0685431 U JPH0685431 U JP H0685431U JP 3157193 U JP3157193 U JP 3157193U JP 3157193 U JP3157193 U JP 3157193U JP H0685431 U JPH0685431 U JP H0685431U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の削減によって組み立て作業等を簡
単化するとともに、PC鋼より線等の防錆効果を高める。 【構成】 挿通孔周縁への一端の固着によって、外側シ
ース24が上部アジャストプレート16に一体的に設けられ
ている。そして、相互に螺合する一対のねじ部34、35 に
よって、ヘッドキャップ20が上部アジャストプレート16
に取り付け可能となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、山留め、地すべり抑止、斜面安定および各種構造物の補強等を目 的とするグランドアンカー工事に用いられる地盤埋設用アンカーの頭部定着部構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、グランドアンカー工事において、緊張装置等で緊張されたPC鋼より 線は、アンカーヘッド、定着用くさびの組み合わせからなる定着具により、所定 荷重での緊張を保った状態で、アンカープレート(支圧板)を介して地盤に定着 されている。定着具によって定着されたPC鋼より線の端部(頭部)は、通常、防 錆や保護等を主な目的とするヘッドキャップ(オイルキャップともいう)によっ て、アンカーヘッドとともに被覆されている。
【0003】 ここで、アンカープレートに対するアンカーヘッドの角度のずれを補って、ア ンカーヘッドを安定した状態で定着させる一対のアジャストプレートが、アンカ ープレート、アンカーヘッド間に介在されている。上部、下部に分離して形成さ れた一対のアジャストプレートは、基面に対する斜面からなる均一でない厚さに それぞれ形成され、たとえば、双方の斜面を対向、接合させて配置されている。 そして、回動等での組み合わせ位置の違いによって得られる、双方の基面間の角 度の変化によって、アンカープレートに対するアンカーヘッドの角度のずれが、 一対のアジャストプレートのもとで補償されている。
【0004】 このような構成では、上部、下部のアジャストプレートの組み合わせ位置を変 動させることによって、設定角度が微調整できるため、アンカーヘッド、つまり はPC鋼より線の安定した定着が容易に得られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、公知の地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造においては、アン カープレート、アンカーヘッド間に一対のアジャストプレートが介在されるとと もに、PC鋼より線を保護する外側シース(SJストレートシースともいう)、ヘッ ドキャップ(オイルキャップともいう)等が更に設けられる。特に、外側シース は、アンカーヘッド等に一端を隙間なく接合させるためのSJプレートと称される ジョイントプレートを有するため、部品点数の増大は避けられない。
【0006】 部品点数の増大は、頭部定着部における、構成の複雑化に伴う作業性の低下お よび重量化、高価格化等を招くため、好ましくない。
【0007】 また、公知の構成においては、予め別体に形成された外側シースをアジャスト プレート、アンカーヘッド等と組み合わせて配設しているにすぎないため、外側 シースがジョイントプレートを有しているとはいえ、アジャストプレート、アン カーヘッド等との間に隙間を生じる虞れがある。このような隙間が生じると、隙 間から外側シース内に雨水等が侵入し、雨水等の付着に起因する錆をPC鋼より線 等に発生させるため、頭部定着部における防錆効果の低下は避けられない。
【0008】 この考案は、部品点数の削減によって組み立て作業等を簡単化するとともに、 PC鋼より線等の防錆効果を高める地盤埋設アンカー用の頭部定着部構造の提供を 目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、上部、下部いずれかのアジャ ストプレートへの一端の固着によって、外側シースが当該アジャストプレートに 一体的に設けられている。そして、相互に螺合する一対のねじ部によって、ヘッ ドキャップが上部アジャストプレートに取り付け可能となっている。
【0010】
【作用】
この構成によれば、ジョイントプレートが不要となり、部品点数が削減される 。そして、上部、下部いずれかのアジャストプレートと外側シースとの一体化、 および、ヘッドキャップでの保護により、頭部定着部の内部、外部間が確実に隔 離できる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0012】 図1に示すように、この考案に係る地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造10に おいては、アンカープレート12とアンカーヘッド14との間に、上部、下部からな る一対のアジャストプレート16、17 が組み合わされて介在されるとともに、ヘッ ドキャップ20によって、PC鋼より線22の端部(頭部)およびアンカーヘッドが覆 われている。
【0013】 アンカープレート(支圧板ともいう)12は、後述する外側シース24を遊挿可能 な挿通孔12a を中央部に有するとともに、地盤26の孔28に対するずれを防止する 、いわゆるずれ止めパイプ12b を一体的に有して形成され、たとえば、PC鋼より 線22を挿通孔に遊嵌させた状態で、地盤の孔の入口に配置されている。
【0014】 また、一端を地盤の孔28の内部に埋設したPC鋼より線22は、たとえば、緊張装 置(図示しない)によって所定の荷重(定着荷重)のもとで緊張され、くさび30 の嵌着に伴う、PC鋼より線へのアンカーヘッド14の固定によって、所定荷重を保 った状態で定着されている。
【0015】 なお、このようなPC鋼より線22の緊張・定着は、公知の手順によって行われる とともに、この工法自体は公知であり、この考案の趣旨でないため、ここでは詳 細に説明しない。
【0016】 ここで、図1に示すように、この考案においては、組み合わされた上部、下部 のアジャストプレート16、17 が、アンカープレート12、アンカーヘッド14間に介 在されている。そして、この考案では、たとえば、上部アジャストプレート16に 、地盤の孔28の内部でPC鋼より線22の回りを部分的に覆うパイプ状の外側シース (SJストレートシースともいう)24が溶接等によって一体的に設けられ、下部ア ジャストプレート17の挿通孔17a 、アンカープレートの挿通孔12a を介して、地 盤の孔内に挿入されている。
【0017】 外側シース24の一端は、たとえば、上部アジャストプレート16の挿通孔16a に 嵌入され、端末と上部アジャストプレートの基面16b との面一状態において、挿 通孔周縁に溶着されている。そして、外側シース30の自由端は、地盤の孔26の内 部で、PC鋼より線22の遊挿された自由長シースの回りに嵌着されている。なお、 このような外側シース自体は公知であり、その構成、機能等は公知のものと同様 であるため、ここでは詳細に説明しない。
【0018】 また、図1に示すように、上部、下部のアジャストプレート16、17 は、厚さの 均一でない形状、つまり、基面16b、17b に対する斜面16c、17c を有する形状に、 それぞれ成形されている。
【0019】 上部、下部のアジャストプレート16、17 は、たとえば、それぞれ異なる最大、 最小の厚さを有して形成されている。そして、斜面16c、17c を対向させて組み合 わされ、回動等による相互間の組み合わせ角度に応じた、たとえば、基面16b に 対する基面17b の角度の変化によって、アンカープレート12、アンカーヘッド14 間の角度を調整可能に、上部、下部のアジャストプレート16、17 は構成されてい る。
【0020】 上部、下部のアジャストプレート16、17 による角度調整範囲は、たとえば、0 〜10°程度とされている。特に、このようなアジャストプレート16、17 は、たと えば、大きな力の加わる組み合わせ角度のもとで使用するとよい。
【0021】 ここで、図2を見るとわかるように、たとえば、上部、下部のアジャストプレ ート16、17 のそれぞれの斜面16c、17c は、相互に係合可能な放射状の一対の凹凸 面としてそれぞれ形成されている。このような構成では、凹凸面(斜面)16c、17 c がすべり止めとなり、上部、下部のアジャストプレート16、17 における、一方 に対する他方のずれを確実に阻止するため、基面16b、17b 間に一定の角度が確保 でき、アンカープレート12に対するアンカーヘッド14の安定性が一層向上される 。
【0022】 そして、図1を見るとわかるように、アンカーヘッド14の固定のもとでPC鋼よ り線22を定着した後、PC鋼より線の頭部(端部)の露出防止および保護を目的と するヘッドキャップ(オイルキャップともいう)20が、PC鋼より線の頭部および アンカーヘッドを覆うように配設されている。
【0023】 ここで、この考案においては、図1、図2に示すように、上部アジャストプレ ート16の外周面、ヘッドキャップの開口端内面に、相互に螺合可能な一対のねじ 部34、35 がそれぞれ形成され、上部アジャストプレートへの螺着のもとで、ヘッ ドキャップが取り付け可能となっている。上部アジャストプレートのねじ部(お ねじ部)34は、たとえば、段部を介した小径部の外周面に形成されている。
【0024】 上記のように、この考案の地盤埋設用アンカーの頭部定着部10においては、外 側シース24が、上部アジャストプレート16と一体的に設けられている。つまり、 外側シース24の一端にジョイントプレートを設ける公知の構成と異なり、この考 案においては、ジョイントプレートを設けることなく、頭部定着部に外側シース 24が配設できるため、頭部定着部における部品点数が削減され、構成が簡単化さ れる。
【0025】 そして、部品点数の削減に加えて、上方アジャストプレート16の配設のもとで 、外側シース24が所定位置に配置できるため、頭部定着部の組み立て作業が容易 になり、作業性が向上するとともに、軽量化、低価格化が十分にはかられる。
【0026】 また、この考案においては、図1を見るとわかるように、外側シース24が、上 部アジャストプレート16に一体的に設けられるとともに、ヘッドキャップ20が上 部アジャストプレートに直接的に取り付けられるため、ヘッドキャップの外部と 地盤の孔内の自由長シース32とが確実に隔離される。従って、外側シース24、自 由長シース32内への雨水等の侵入が確実に阻止でき、PC鋼より線の防錆効果が一 層向上される。
【0027】 ここで、実施例においては、上部、下部のアジャストプレートの斜面16c、17c 、つまりは対向面を、相互に係合可能な一対の凹凸面として形成しているが、こ れに限定されず、斜面を平坦面として、上部、下部のアジャストプレートをそれ ぞれ形成してもよい。
【0028】 しかしながら、上部、下部のアジャストプレートの斜面16c、17c をそれぞれ一 対の凹凸面とすれば、その係合のもとで、一対の凹凸がすべり止めとなり、大き な力が上部、下部のアジャストプレート16、17 間に作用しても、アジャストプレ ートの一方に対する他方のずれが確実に防止されるため、上部、下部のアジャス トプレートの基面16c、17c 間に、一定の角度が十分に確保できる。従って、この ような構成によれば、アンカープレート12に対するアンカーヘッド14の安定性が 一層向上される。
【0029】 また、実施例では、外側シース24を上部アジャストプレート16に一体的に設け ているが、外側シースと下部アジャストプレート17との一体化も可能である。
【0030】 しかしながら、実施例のように、外側シース24を上部アジャストプレート16と 一体化すれば、地盤の孔28に対する外側シースの角度に無理が生じないとともに 、上部、下部のアジャストプレート16、17 間からの雨水等の侵入も確実に阻止で きる。そのため、ヘッドキャップ20等の外部と外側シースの内部との隔離が確実 に行え、頭部定着部におけるPC鋼より線の防錆効果が一層向上される。
【0031】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0032】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係る地盤埋設用アンカーの頭部定着部によれば、外 側シースが、上部アジャストプレートと一体的に設けられているため、ジョイン トプレートが不要となり、部品点数の削減により、構成が簡単化される。そのた め、頭部定着部の組み立て作業が容易になり、作業性が向上するとともに、軽量 化、低価格化が十分にはかられる。
【0033】 また、外側シースが、上部アジャストプレートに一体的に設けられるとともに 、ヘッドキャップが上部アジャストプレートに直接的に取り付けられるため、ヘ ッドキャップの外部と地盤内の自由長シースとが確実に隔離される。従って、外 側シース、自由長シース内への雨水等の侵入が確実に阻止でき、PC鋼より線の防 錆効果が一層向上される。
【0034】 そして、外側シースを上部アジャストプレートの基面との面一状態で挿通孔周 縁に固着すれば、挿通孔周縁、外側シース間での隙間の発生が十分に抑制できる 。
【0035】 更に、上部、下部のアジャストプレートの対向面を一対の凹凸面としてそれぞ れ形成すれば、凹凸がすべり止めとなり、アジャストプレートの一方に対する他 方のずれが確実に防止される。そのため、アンカープレート、アンカーヘッド間 に一定の角度が十分に確保でき、アンカープレートに対するアンカーヘッドの安 定性が一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る地盤埋設用アンカーの頭部定着
部構造の、上半部破断の概略側面図である。
【図2】上部、下部のアジャストプレートの分解斜視図
である。
【符号の説明】
10 地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造 12 アンカープレート(支圧板) 14 アンカーヘッド(定着具) 16、17 上部、下部のアジャストプレート 16b、17b アジャストプレートの基面 16c、17c アジャストプレートの斜面(対向面、凹凸面) 20 ヘッドキャップ(オイルキャップ) 22 PC鋼より線 24 外側シース 26 地盤 28 孔 34、35 ねじ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 丸谷 治雄 東京都港区虎ノ門3丁目18番5号 国土防 災技術株式会社内 (72)考案者 野上 秀史 東京都港区虎ノ門3丁目18番5号 サンス イエンジニアリング株式会社内 (72)考案者 深井 正良 東京都江東区東砂6−20−13−501

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口にアンカープレートの配置された地
    盤の孔内で、PC鋼より線が外側シース、自由長シースに
    よって覆われ、上部、下部からなる厚さの均一でない一
    対のアジャストプレートを介して配置されたアンカーヘ
    ッドでのPC鋼より線の固定によって、PC鋼より線が地盤
    に対して緊張状態で定着されるとともに、所定部材に取
    り付けられたヘッドキャップによって、PC鋼より線の頭
    部およびアンカーヘッドが覆われた地盤埋設用アンカー
    の頭部定着部構造において、 上部アジャストプレートへの一端の固着によって、外側
    シースが上部アジャストプレートに一体的に設けられ、
    下部アジャストプレート、アンカープレートのそれぞれ
    の挿通孔を介して地盤の孔内に挿入されるとともに、 相互に螺合する一対のねじ部によって、ヘッドキャップ
    を上部アジャストプレートに取り付け可能としたことを
    特徴とする地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造。
  2. 【請求項2】 外側シースの一端が、上部アジャストプ
    レートの基面との面一状態で、挿通孔周縁に固着された
    請求項1記載の地盤埋設用アンカーの頭部定着部構造。
  3. 【請求項3】 上部、下部のアジャストプレートの対向
    面が、相互に係合する放射状の一対の凹凸面としてそれ
    ぞれ形成された請求項1または2記載の地盤埋設用アン
    カーの頭部定着部構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0715829U (ja) * 1993-08-19 1995-03-17 守谷鋼機株式会社 アンカー台座

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