JPH0686108B2 - 結露防止性シート状物 - Google Patents

結露防止性シート状物

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JPH0686108B2
JPH0686108B2 JP1280141A JP28014189A JPH0686108B2 JP H0686108 B2 JPH0686108 B2 JP H0686108B2 JP 1280141 A JP1280141 A JP 1280141A JP 28014189 A JP28014189 A JP 28014189A JP H0686108 B2 JPH0686108 B2 JP H0686108B2
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薫 江原
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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、壁材、家具用レザー、床材などの内装材に使
用される結露防止性シート状物に関する。
〔従来技術〕
従来より、基材に非発泡塩化ビニル系樹脂を積層したシ
ート状物は、その表面に種々のプリントやエンボス模様
を形成し、建物内壁に貼着する壁材、ソファーの外張り
に使用する家具用レザー、建物床面に貼着する床材等の
広い分野に応用され多量に使用されてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような基材に非発泡塩化ビニル系樹
脂を積層したシート状物を、建物内壁に貼着する壁材、
ソファーの外張りに使用する家具用レザー、建物床面に
貼着する床材に使用した場合、冬場においてこれら壁
材、レザー、床材の表面に空気中の湿気が水滴状に凝結
し、濡れてしまうという欠点があった。
これを改善するため、吸水性高分子物質や天然繊維質物
質を含有する塩化ビニル系樹脂層を基材表面に形成した
壁材が開発されている。このものは、塩化ビニル系樹脂
中の吸水性高分子物質や天然繊維質物質により、シート
状物表面に凝結する水分を直ちに吸収して結露を防止し
ようとするものであるが、現実には吸水性高分子物質や
天然繊維質物質を含有しないものと結露防止性の点にお
いてはほとんど差異がなものであった。
本発明は、これらの欠点を改善し、結露防止性にすぐれ
たシート状物を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、 (1)基材表面全面に、吸水性高分子物質及び/又は天
然繊維質物質と浸透剤を含有する非発泡塩化ビニル系樹
脂層が形成されてなる結露防止性シート状物。
(2)基材表面に模様状に、吸水性高分子物質及び/又
は天然繊維質物質と浸透剤を含有する非発泡塩化ビニル
系樹脂層が形成されてなる結露防止性シート状物。
(3)塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、吸水性高
分子物質及び/又は天然繊維質物質の含有量が3〜30重
量部であり、浸透剤の含有量が0.3〜5重量部である請
求項1〜2のいづれかに1項に記載の結露防止性シート
状物。
(4)吸水性高分子物質が、ビニルアルコール−アクリ
ル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体ケン化物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体変
性物の架橋物、アクリル酸ソーダ重合体部分架橋物、ア
クリルニトリルグラフト化デンプンの加水分解物の群か
ら選ばれた1種以上の吸水性高分子物質である請求項1
〜3のいずれか1項記載の結露防止性シート状物。
を要旨とするものである。
本発明に使用できる吸水性高分子物質としては、ビニル
アルコール−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体ケン化物、イソブチレン−無水マ
レイン酸共重合体変性物の架橋物、アクリル酸ソーダ重
合体部分架橋物、アクリルニトリルグラフト化デンプン
の加水分解物などが挙げられる。天然繊維質物質として
は、木綿、スフ、麻などの天然繊維の短繊維や、木粉、
モミガラ粉などの植物体の粉末等を使用することができ
る。
吸水性高分子物質や天然繊維質物質は単独で使用しても
よいし、複数種を併用して使用してもよい。吸水性高分
子物質及び/又は天然繊維質物質の塩化ビニル系樹脂へ
の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して3〜3
0重量部、好ましくは5〜15重量部であり、3重量部未
満では充分な結露防止性能が得られず、30重量部を越え
て多量に用いると低下や、耐侯変色性、耐薬品性等の特
性を失うおそれがある。
本発明に使用できる浸透剤としては、スルホコハク酸ジ
−2−エチルヘキシルナトリウム等のスルホコハク酸ジ
アルキルエステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫
酸エステルナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、ブ
チルナフタレンスルホン酸ナトリウム等のアルキルナフ
タレンスルホン酸塩、オレイン酸ブチルスルホン酸ナト
リウム等のオレイン酸アルキル硫化物、ノニルフェノー
ルのエチレンオキサイド付加物やオクチルフェールのエ
チレンオキサイド付加物等のアルキルフェノールのエチ
レンオキサイド付加物、ラウリルアルコールのエチレン
オキサイド付加物等の高級アルコールのエチレンオキサ
イド付加物などが挙げられる。これらの浸透剤は単独で
使用してもよいし、複数種を併用して使用してもよい。
浸透剤の塩化ビニル系樹脂への配合量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して0.3〜5重量部、好ましくは0.5
から3重量部であり、0.3重量部未満では充分な結露防
止性能が得られず、5重量部を越えると浸透剤が塩化ビ
ニル系樹脂層の表面にブリードアウトし、表面がベタつ
くばかりでなく、汚れが付着し易くなり好ましくない。
本発明で使用する塩化ビニル系樹脂としては、例えば一
般の懸濁、乳化重合により得られる塩化ビニル単独重合
体、あるいは塩化ビニルと、酢酸ビニル、エチレン、プ
ロピレン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、高級ビニ
ルエーテルなどとの共重合体のほか、これらと他のポリ
マーとの混合物を含むものからなる。
また、この塩化ビニル系樹脂に含有される可塑剤として
は、例えばフタル酸ジ−2−エチルヘキシルエステル
(DOP)、フタル酸ジノニルエステル(DNP)、フタル酸
ジイソノニルエステル(DINP)、フタル酸ブチルベンジ
ルエステル(BBP)、フタル酸ジブチルエステル(DBP)
などに代表される一般のフタル酸エステル系可塑剤、ア
ジピン酸ジオクチルエステル(DOA)、セバシル酸ジオ
クチルエステル(DOS)、アゼライン酸ジオクチルエス
テル(DOZ)に代表される一般の脂肪酸エステル系可塑
剤、トリメリット酸トリオクチルエステル(TOTM)に代
表されるトリメリット酸エステル系可塑剤、トリクレジ
ルフォスフェート(TCP)、トリキシリルフォスフェー
ト(TXP)などに代表されるトリアリールフォスフェー
ト系可塑剤のほか、ポリエステル系可塑剤などの高分子
系可塑剤、塩素化パラフィンなどの一般の一次、二次可
塑剤が使用できるが、そのほか塩化ビニル系樹脂の可塑
剤として一般に使用できるものであれば特に制限はな
い。
これらの可塑剤は、目的とする種々の用途に合わせて、
塩化ビニル系樹脂に適宜量添加される。
一般に添加される量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して7〜150重量部程度であるが、本発明においては
これに限定されるものではない。
また、本発明においては塩化ビニル系樹脂に、安定剤と
して、例えばPb系、Ba−Zn系、Ca−Zn系、Cd系、Cu系、
Na−Zn系、Sn系などの塩化ビニル系樹脂に使用される一
般的な安定剤が使用できる。
この安定剤の添加量は、塩化ビニル系樹脂100重量部に
対して0.5から10重量部、好ましくは2〜5重量部程度
である。
さらに、この塩化ビニル系樹脂中には、充填剤を添加す
ることができる。この充填剤としては、一般に塩化ビニ
ル系樹脂に添加配合できるものであればどのようなもの
であってもよい。一例を挙げれば、炭酸カルシウム、タ
ルク、ハイドロタルサイト、炭酸マグネシウム、水酸化
アルミニウムなどが例示できる。
さらに、この塩化ビニル系樹脂中には必要に応じて難燃
性、顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、老化防止剤、防
黴剤なども併用することができる。
また、この塩化ビニル系樹脂がペースト加工の場合に
は、ミネラルスピリットなどの希釈溶剤も使用すること
ができる。
本発明に使用される基材としては、紙、織布、編布、不
織布などのほか、これらに塩化ビニル樹脂等の合成樹脂
を積層したものも使用できる。本発明の結露防止性シー
ト状物は、この基材上に塩化ビニル系樹脂層を形成する
ものであるが、塩化ビニル系樹脂層を形成する手段とし
ては、カレンダー法により形成してもよいし、塩化ビニ
ルペースト組成物の公知のドクターナイフコート、ロー
ルコート等にて基材上の全面に塗布してもよいし、ロー
タリースクリーン等の手段により模様状の部分的に塗布
してもよい。塩化ビニル系樹脂層にはエンボスにより凹
凸模様を施すこともできる。
〔作用〕
本発明では、基材上の塩化ビニル系樹脂層中には、吸水
性高分子物質および浸透剤が含有されているので、室内
の湿気(水分)は塩化ビニル系樹脂層表面に凝結すると
同時に、塩化ビニル系樹脂層中の浸透剤の作用により塩
化ビニル系樹脂中の吸水性高分子物質や天然繊維質物質
に吸収されるため、塩化ビニル系樹脂層の表面には水分
がほとんど残留することがない。吸水性高分子物質や天
然繊維質物質に吸収された水分は室内が乾燥状態になっ
たときに、自然に空気中に放出されるので結露防止作用
も長期に亘り保有される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、結露防止性の試験方法は、下記に従っ
た。
《結露防止性試験》 80℃の湯浴上で、10cm角の試料片の表面を蒸気に当て、
試料片の表面に結露を生じるまでの時間を測定する。こ
の時間が長いほど結露防止性が優れているものである。
〇……30分以内に結露する。
×……1時間30分〜2時間以内に結露する。
実施例1〜3、比較例1〜5 第1表の各配合処方からなる塩化ビニル樹脂配合物を混
合撹拌してペーストを作成した。これらペーストを秤量
80g/m2の裏打紙に270g/m2となるようにドクターナイフ
を用いて塗布し、加熱炉で170℃で加熱ゲル化し壁紙を
得た。
これらの壁紙の結露防止性の試験結果はそれぞれ第1表
に示す通りであった。
〔発明の効果〕
本発明の結露防止性シート状物は塩化ビニル系樹脂層中
に、吸水性高分子物質および浸透剤を含有しているの
で、室内の湿気(水分)は塩化ビニル系樹脂層表面に凝
結すると同時に、塩化ビニル系樹脂中の浸透剤の作用に
より塩化ビニル系樹脂中の吸水性高分子物質や天然繊維
質物質に浸透吸収されるため、塩化ビニル系樹脂層の表
面には水分がほとんど残留することがない。吸水性高分
子物質や天然繊維質物質に吸収された水分は室内が乾燥
状態になったときに、自然に空気中に放出されるので結
露防止作用も長期に亘り保有されるという効果を奏す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面全面に、吸水性高分子物質及び/
    又は天然繊維質物質と浸透剤を含有する非発泡塩化ビニ
    ル系樹脂層が形成されてなる結露防止性シート状物。
  2. 【請求項2】基材表面に模様状に、吸水性高分子物質及
    び/又は天然繊維質物質と浸透剤を含有する非発泡塩化
    ビニル系樹脂層が形成されてなる結露防止性シート状
    物。
  3. 【請求項3】塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、吸
    水性高分子物質及び/又は天然繊維質物質の含有量が3
    〜30重量部であり、浸透剤の含有量が0.3〜5重量部で
    ある請求項1〜2のいづれかに1項に記載の結露防止性
    シート状物。
  4. 【請求項4】吸水性高分子物質が、ビニルアルコール−
    アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
    共重合体ケン化物、イソブチレン−無水マレイン酸共重
    合体変性物の架橋物、アクリル酸ソーダ重合体部分架橋
    物、アクリルニトリルグラフト化デンプンの加水分解物
    の群から選ばれた1種以上の吸水性高分子物質である請
    求項1〜3のいずれか1項記載の結露防止性シート状
    物。
JP1280141A 1989-10-28 1989-10-28 結露防止性シート状物 Expired - Lifetime JPH0686108B2 (ja)

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