JPH0686349B2 - フェライト単結晶の製造方法 - Google Patents
フェライト単結晶の製造方法Info
- Publication number
- JPH0686349B2 JPH0686349B2 JP28971589A JP28971589A JPH0686349B2 JP H0686349 B2 JPH0686349 B2 JP H0686349B2 JP 28971589 A JP28971589 A JP 28971589A JP 28971589 A JP28971589 A JP 28971589A JP H0686349 B2 JPH0686349 B2 JP H0686349B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite
- single crystal
- sheath
- polycrystalline
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフェライト単結晶の製造方法に関し、一層詳細
には、特に不純物が極めて少ない高密度高純度アルミナ
からなるサヤ(匣鉢)を用いることによりサヤからの酸
素の放出、吸収の影響を極力押さえ、サヤ内のダミーフ
ェライトと試料とにより平衡酸素分圧を維持し育成歩留
りを向上させることを可能とするフェライト単結晶の製
造方法に関する。
には、特に不純物が極めて少ない高密度高純度アルミナ
からなるサヤ(匣鉢)を用いることによりサヤからの酸
素の放出、吸収の影響を極力押さえ、サヤ内のダミーフ
ェライトと試料とにより平衡酸素分圧を維持し育成歩留
りを向上させることを可能とするフェライト単結晶の製
造方法に関する。
[従来の技術] 従来、単結晶の製造方法としては、引上げ法やベルヌー
イ法、ブリッジマン法、浮遊帯溶融法、フラックス法等
のように原料を高温で溶融し、融液から単結晶を育成す
る方法が広く知られている。
イ法、ブリッジマン法、浮遊帯溶融法、フラックス法等
のように原料を高温で溶融し、融液から単結晶を育成す
る方法が広く知られている。
然しながら、このような溶融液相から単結晶を育成する
方法ではいずれも高温を必要とすることから、例えば、
高い蒸気圧成分を含む原料を用いる場合は組成変動が生
じ易く、また原料溶融に使用するルツボ、例えば、白金
ルツボ等から不純物が混入し易く、得られる単結晶の結
晶性が不均一になるという問題点があった。また、上記
のような従来の方法によるとそれを実施する装置がいず
れも高価且つ複雑であるとともに、大型であり、さら
に、製造条件を精密に制御しなければならないことから
量産性に難点があり、結局、得られた製品としての単結
晶も高価になる等の問題点があった。
方法ではいずれも高温を必要とすることから、例えば、
高い蒸気圧成分を含む原料を用いる場合は組成変動が生
じ易く、また原料溶融に使用するルツボ、例えば、白金
ルツボ等から不純物が混入し易く、得られる単結晶の結
晶性が不均一になるという問題点があった。また、上記
のような従来の方法によるとそれを実施する装置がいず
れも高価且つ複雑であるとともに、大型であり、さら
に、製造条件を精密に制御しなければならないことから
量産性に難点があり、結局、得られた製品としての単結
晶も高価になる等の問題点があった。
このような不都合を解消するために、本出願人は特開昭
第56−155100号公報に固相反応によるフェライト単結晶
の製造法として新規な技術思想を開示している。然しな
がら、この方法では、母多結晶フェライトと種単結晶フ
ェライトとを鏡面研磨仕上げして接合し加熱するに際
し、多結晶フェライト部分の一部に不連続粒成長が発生
し収率のよい大きな単結晶フェライトが得られない欠点
があった。
第56−155100号公報に固相反応によるフェライト単結晶
の製造法として新規な技術思想を開示している。然しな
がら、この方法では、母多結晶フェライトと種単結晶フ
ェライトとを鏡面研磨仕上げして接合し加熱するに際
し、多結晶フェライト部分の一部に不連続粒成長が発生
し収率のよい大きな単結晶フェライトが得られない欠点
があった。
この欠点を解消するため、本出願人はさらに特開昭第60
−195097号公報および特公昭第61−10438号公報にフェ
ライト単結晶の製造法として不連続粒成長抑制手段によ
り多結晶フェライトの一部に起こる結晶の不連続粒成長
を抑制し、寸法の大きな単結晶フェライトを得る技術思
想を開示している。この方法においては、第1図aに示
すように、多結晶フェライト2の鏡面研磨面3に対向す
る背面に不連続粒成長抑制手段として、例えば、フェラ
イトダミーコア4を接着し、第2図の特性曲線Aに示す
ように、多結晶フェライト2の不連続な結晶粒子成長の
起こる温度Td未満の温度で加熱する。この場合、先ず、
第1図aに示す多結晶フェライト2の鏡面研磨面3と種
となる単結晶フェライト6の鏡面研摩面7とを有機散等
を介して密着し試料を作成し、当該試料を図示しないア
ルミナ質のサヤ(匣鉢)内に配設する。次に、純N2ガス
雰囲気中において1150℃、30分間加熱し、続いてO2濃度
5%のN2ガス雰囲気中で1340℃、3時間保持し固相反応
を起こさせて行われる。これにより第1図bに示すよう
に、単結晶フェライト6が多結晶フェライト2の方向に
結晶成長され、殆ど全てが単結晶フェライト8に転換さ
れ、このようにして大きな単結晶フェライト8を得るこ
とが出来る。
−195097号公報および特公昭第61−10438号公報にフェ
ライト単結晶の製造法として不連続粒成長抑制手段によ
り多結晶フェライトの一部に起こる結晶の不連続粒成長
を抑制し、寸法の大きな単結晶フェライトを得る技術思
想を開示している。この方法においては、第1図aに示
すように、多結晶フェライト2の鏡面研磨面3に対向す
る背面に不連続粒成長抑制手段として、例えば、フェラ
イトダミーコア4を接着し、第2図の特性曲線Aに示す
ように、多結晶フェライト2の不連続な結晶粒子成長の
起こる温度Td未満の温度で加熱する。この場合、先ず、
第1図aに示す多結晶フェライト2の鏡面研磨面3と種
となる単結晶フェライト6の鏡面研摩面7とを有機散等
を介して密着し試料を作成し、当該試料を図示しないア
ルミナ質のサヤ(匣鉢)内に配設する。次に、純N2ガス
雰囲気中において1150℃、30分間加熱し、続いてO2濃度
5%のN2ガス雰囲気中で1340℃、3時間保持し固相反応
を起こさせて行われる。これにより第1図bに示すよう
に、単結晶フェライト6が多結晶フェライト2の方向に
結晶成長され、殆ど全てが単結晶フェライト8に転換さ
れ、このようにして大きな単結晶フェライト8を得るこ
とが出来る。
この場合、結晶育成中に図示しないサヤ内の試料とダミ
ーフェライトに対して雰囲気調整を行う段階でO2が試料
を収容するサヤ内に吸収され、育成雰囲気が乱され単結
晶育成の歩留りが低下したり、ダミーフェライトの寿命
も短くなるという微妙な問題点があった。
ーフェライトに対して雰囲気調整を行う段階でO2が試料
を収容するサヤ内に吸収され、育成雰囲気が乱され単結
晶育成の歩留りが低下したり、ダミーフェライトの寿命
も短くなるという微妙な問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は前記の技術思想に関連してなされたものであっ
て、不純物が極めて少ない高密度高純度のアルミナ質の
サヤ(匣鉢)を利用することによりサヤになるO2の放
出、吸収の影響を可能な限り抑制し、育成歩留りを向上
させることを可能とするフェライト単結晶の製造方法を
提供することを目的とする。
て、不純物が極めて少ない高密度高純度のアルミナ質の
サヤ(匣鉢)を利用することによりサヤになるO2の放
出、吸収の影響を可能な限り抑制し、育成歩留りを向上
させることを可能とするフェライト単結晶の製造方法を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明に係るフェライト
単結晶の製造方法は多結晶フェライトと単結晶フェライ
トとの接合体を、その内壁がフェライトダミーによって
略囲繞され且つ純度99%以上のアルミナ粉末と少なくと
も酸化マグネシウム0.01〜0.1%とを含む原料を焼成し
たアルミナからなるサヤ内に収容した後、前記サヤを加
熱することにより当該サヤ内に収容されている接合体を
構成する単結晶フェライトを多結晶フェライト方向に結
晶成長させて単結晶フェライトを育成することを特徴と
する。
単結晶の製造方法は多結晶フェライトと単結晶フェライ
トとの接合体を、その内壁がフェライトダミーによって
略囲繞され且つ純度99%以上のアルミナ粉末と少なくと
も酸化マグネシウム0.01〜0.1%とを含む原料を焼成し
たアルミナからなるサヤ内に収容した後、前記サヤを加
熱することにより当該サヤ内に収容されている接合体を
構成する単結晶フェライトを多結晶フェライト方向に結
晶成長させて単結晶フェライトを育成することを特徴と
する。
[作用] 多結晶フェライトと単結晶フェライトをダミーフェライ
トとともにサヤ(匣鉢)内に収容し、単結晶フェライト
を育成するに際し、不純物が非常に少ない高密度高純度
アルミナ質のサヤを利用してサヤ自体からのO2の放出、
吸収の影響を極力押さえ、サヤ内部でフェライトダミー
と多結晶フェライト、単結晶フェライトの間の平衡酸素
分圧維持する。これにより育成歩留りが改良される。
トとともにサヤ(匣鉢)内に収容し、単結晶フェライト
を育成するに際し、不純物が非常に少ない高密度高純度
アルミナ質のサヤを利用してサヤ自体からのO2の放出、
吸収の影響を極力押さえ、サヤ内部でフェライトダミー
と多結晶フェライト、単結晶フェライトの間の平衡酸素
分圧維持する。これにより育成歩留りが改良される。
[実施例] 次に、本発明に係るフェライト単結晶の製造方法につい
て好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
て好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
本実施例におけるフェライト単結晶の製造方法において
は高純度アルミナ(商品名「ハイセラム」、特公昭第60
−195097号公報参照)のサヤ(匣鉢)が使用される。こ
れにより単結晶の伸び(歩留り)が改善される。
は高純度アルミナ(商品名「ハイセラム」、特公昭第60
−195097号公報参照)のサヤ(匣鉢)が使用される。こ
れにより単結晶の伸び(歩留り)が改善される。
この高純度アルミナの組成は次のように定められると好
適である。すなわち、99.0%以上の純度を有するアルミ
ナ粉末を原料とし、これに空気中にて1050〜1250℃で仮
焼する。次に、このアルミナ粉末に酸化イットリウム、
酸化ベリリウムの一種または二種以上を0.05〜0.5%
と、酸化ランタン、酸化カルシウムの一種または一種以
上を0.05〜0.5%と、さらに、酸化マグネシウムを0.01
〜0.1%加える。これらを十分混合した後成形し、続い
て1200〜1450℃で焼成し、さらに、真空あるいは還元雰
囲気中で1600〜1800℃にて焼成する。このようにして不
純物が極めて少なく高密度高純度の透明アルミナが得ら
れ、これをサヤ(匣鉢)として用いれば、従来技術の場
合のように、サヤにO2が吸収されて育成雰囲気が乱され
ることがなく、すなわち、サヤ自体からのO2の放出、吸
収の影響を極力押さえサヤ内のダミーフェライトと試料
との間で平衡酸素分圧を保ち育成歩留りを改善出来る。
適である。すなわち、99.0%以上の純度を有するアルミ
ナ粉末を原料とし、これに空気中にて1050〜1250℃で仮
焼する。次に、このアルミナ粉末に酸化イットリウム、
酸化ベリリウムの一種または二種以上を0.05〜0.5%
と、酸化ランタン、酸化カルシウムの一種または一種以
上を0.05〜0.5%と、さらに、酸化マグネシウムを0.01
〜0.1%加える。これらを十分混合した後成形し、続い
て1200〜1450℃で焼成し、さらに、真空あるいは還元雰
囲気中で1600〜1800℃にて焼成する。このようにして不
純物が極めて少なく高密度高純度の透明アルミナが得ら
れ、これをサヤ(匣鉢)として用いれば、従来技術の場
合のように、サヤにO2が吸収されて育成雰囲気が乱され
ることがなく、すなわち、サヤ自体からのO2の放出、吸
収の影響を極力押さえサヤ内のダミーフェライトと試料
との間で平衡酸素分圧を保ち育成歩留りを改善出来る。
第3図は本発明の方法を実施する際に使用されるをサヤ
(匣鉢)10および試料Wの配置を示す一部断面図、第4
図a、bは夫々第3図に示すサヤ10の斜視図および試料
Wの断面図である。
(匣鉢)10および試料Wの配置を示す一部断面図、第4
図a、bは夫々第3図に示すサヤ10の斜視図および試料
Wの断面図である。
図において、参照符号10は前記した透明アルミナから作
成された蓋体12と収容体14とからなるサヤを示し、当該
サヤ10の内周面には前記した種結晶フェライトの不連続
粒を抑制するダミーフェライト16が取着されている。こ
の中、底面に取着されたダミーフェライト16上には柱体
状の白金バー18が配設され、この白金バー18上に夫々接
触面が鏡面研摩仕上げされた母多結晶フェライト20と種
単結晶フェライト22とが接合された状態で試料Wとして
載置されている。この場合、前記した透明アルミナとし
てのサヤ10内は気密である必要はなく、単に蓋体12を落
し蓋として被せる程度でよい(第4図a参照)。ダミー
フェライト16としては、例えば、スピネル構造を有する
酸化鉄、すなわち、マグネタイトを経由しない酸化鉄を
用いた多結晶フェライトを使用する。
成された蓋体12と収容体14とからなるサヤを示し、当該
サヤ10の内周面には前記した種結晶フェライトの不連続
粒を抑制するダミーフェライト16が取着されている。こ
の中、底面に取着されたダミーフェライト16上には柱体
状の白金バー18が配設され、この白金バー18上に夫々接
触面が鏡面研摩仕上げされた母多結晶フェライト20と種
単結晶フェライト22とが接合された状態で試料Wとして
載置されている。この場合、前記した透明アルミナとし
てのサヤ10内は気密である必要はなく、単に蓋体12を落
し蓋として被せる程度でよい(第4図a参照)。ダミー
フェライト16としては、例えば、スピネル構造を有する
酸化鉄、すなわち、マグネタイトを経由しない酸化鉄を
用いた多結晶フェライトを使用する。
一方、試料Wを構成する母多結晶フェライト20として
は、酸化鉄の原料にスピネル構造を有する酸化鉄または
スピネル構造の履歴を有する酸化鉄あるいはそれらの混
合物よりなる酸化鉄を用いて製造した多結晶フェライト
を用いる。また、母多結晶フェライト20と種単結晶フェ
ライト22の熱膨張係数の差は±10×10-7以下が望まし
い。さらに、母多結晶フェライト20と種単結晶フェライ
ト22との接合面はダイヤモンド砥粒を使用して、好まし
くは表面粗さを0.5ミクロン以下、平坦度を0.5ミクロン
以下になるように鏡面研磨したものを有機酸または無機
酸を介在させて研磨面を密着させる。
は、酸化鉄の原料にスピネル構造を有する酸化鉄または
スピネル構造の履歴を有する酸化鉄あるいはそれらの混
合物よりなる酸化鉄を用いて製造した多結晶フェライト
を用いる。また、母多結晶フェライト20と種単結晶フェ
ライト22の熱膨張係数の差は±10×10-7以下が望まし
い。さらに、母多結晶フェライト20と種単結晶フェライ
ト22との接合面はダイヤモンド砥粒を使用して、好まし
くは表面粗さを0.5ミクロン以下、平坦度を0.5ミクロン
以下になるように鏡面研磨したものを有機酸または無機
酸を介在させて研磨面を密着させる。
このようにして密着された接合体としての試料Wは、第
2図に示すように、母多結晶フェライト20の不連続な結
晶粒子成長の起こる温度Td未満の温度、例えば、約1330
〜1350℃で加熱される。
2図に示すように、母多結晶フェライト20の不連続な結
晶粒子成長の起こる温度Td未満の温度、例えば、約1330
〜1350℃で加熱される。
この場合、単結晶への育成にはサヤ10内の雰囲気(酸素
量)が重要であり、本発明のサヤ10の使用によりこの雰
囲気が好適に調整され、大きな単結晶を得ることが出来
た。
量)が重要であり、本発明のサヤ10の使用によりこの雰
囲気が好適に調整され、大きな単結晶を得ることが出来
た。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 マグネタイト(Fe3C4)を経由して製造された酸化鉄(F
e2O3)で不純物SiO2 0.005%、TiO2 0.005%、CaO 0.00
5%、Na2O 0.005%を含む酸化鉄と、純度99.9%の酸化
マンガンおよび酸化亜鉛を原料とし、その組成がMnO 28
モル%、ZnO 19.5モル%、Fe2O3 52.5モル%に混合した
調合物を仮焼、粉砕、成形し、平衡酸素分圧下で1320
℃、4時間焼成してMn−Zn多結晶フェライトを得た。
e2O3)で不純物SiO2 0.005%、TiO2 0.005%、CaO 0.00
5%、Na2O 0.005%を含む酸化鉄と、純度99.9%の酸化
マンガンおよび酸化亜鉛を原料とし、その組成がMnO 28
モル%、ZnO 19.5モル%、Fe2O3 52.5モル%に混合した
調合物を仮焼、粉砕、成形し、平衡酸素分圧下で1320
℃、4時間焼成してMn−Zn多結晶フェライトを得た。
この多結晶フェライトは、平均粒子系が約10ミクロン、
気孔率が約0.05%であり、1350℃付近で不連続粒成長す
る性質を有するものであった。一方、この多結晶フェラ
イトと略同一組成を有する高圧ブリッジマン法で製造さ
れた単結晶フェライトを用意し、この両方のフェライト
から夫々30×10×5mmと30×10×0.5mmの直方体状の板を
切り出した。この多結晶フェライトをダイヤモンド砥粒
(2〜4ミクロン)を用い全表面が表面粗さRmax0.05ミ
クロン、平坦度0.3ミクロンに鏡面研磨したものを準備
し、これらを接合した。接合した試料と、マグネタイト
(Fe3O4)を経由しない酸化鉄原料により製造されたダ
ミーフェライトを次に述べるサヤに入れ、さらに、白金
を加え、純N2ガス雰囲気中で1150℃、30分間加熱し、続
いてO2濃度5%のN2ガス雰囲気中で1340℃、3時間保持
し、固相反応を起こさせ、単結晶フェライトを多結晶フ
ェライト方向に結晶成長させ、多結晶フェライト全体を
単結晶化した。
気孔率が約0.05%であり、1350℃付近で不連続粒成長す
る性質を有するものであった。一方、この多結晶フェラ
イトと略同一組成を有する高圧ブリッジマン法で製造さ
れた単結晶フェライトを用意し、この両方のフェライト
から夫々30×10×5mmと30×10×0.5mmの直方体状の板を
切り出した。この多結晶フェライトをダイヤモンド砥粒
(2〜4ミクロン)を用い全表面が表面粗さRmax0.05ミ
クロン、平坦度0.3ミクロンに鏡面研磨したものを準備
し、これらを接合した。接合した試料と、マグネタイト
(Fe3O4)を経由しない酸化鉄原料により製造されたダ
ミーフェライトを次に述べるサヤに入れ、さらに、白金
を加え、純N2ガス雰囲気中で1150℃、30分間加熱し、続
いてO2濃度5%のN2ガス雰囲気中で1340℃、3時間保持
し、固相反応を起こさせ、単結晶フェライトを多結晶フ
ェライト方向に結晶成長させ、多結晶フェライト全体を
単結晶化した。
上記のサヤは特公昭第47−51801号公報に示された商品
名「ハイセラム」の透明アルミナが用いられた。本実施
例で使用されたハイセラムの組成は第1表A欄に示した
組成を有する。なお、比較のために、従来技術に係る他
のサヤ材料の組成をBおよびCに示す。
名「ハイセラム」の透明アルミナが用いられた。本実施
例で使用されたハイセラムの組成は第1表A欄に示した
組成を有する。なお、比較のために、従来技術に係る他
のサヤ材料の組成をBおよびCに示す。
得られたフェライト単結晶育成の歩留りは、従来のB、
C組成のサヤを使用した場合、0〜20%程度であった
が、A(ハイセラム)組成のサヤを使用した場合には歩
留りが60〜80%になった。
C組成のサヤを使用した場合、0〜20%程度であった
が、A(ハイセラム)組成のサヤを使用した場合には歩
留りが60〜80%になった。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、母多結晶フェライトと
種単結晶フェライトと加熱接合し、これらを不連続粒成
長を抑制するダミーフェライトとともに、不純物が極め
て少なく、高密度高純度のアルミナからなるサヤ内で平
衡酸素分圧を保持しつつ固相反応を行わせることによ
り、単結晶フェライトの育成歩留りを大幅に改善させる
ことが出来る効果がある。
種単結晶フェライトと加熱接合し、これらを不連続粒成
長を抑制するダミーフェライトとともに、不純物が極め
て少なく、高密度高純度のアルミナからなるサヤ内で平
衡酸素分圧を保持しつつ固相反応を行わせることによ
り、単結晶フェライトの育成歩留りを大幅に改善させる
ことが出来る効果がある。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、変
形が可能なことは勿論である。
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、変
形が可能なことは勿論である。
第1図は従来の単結晶フェライトの製造方法を示す斜視
説明図、 第2図は多結晶フェライトの不連続粒成長を示す図、 第3図は本発明方法に係るサヤ(匣鉢)および試料の配
置を示す一部断面説明図、 第4図は第3図に示すサヤおよび試料の斜視説明図であ
る。 10……サヤ(匣鉢)、12……蓋体(落し蓋) 14……収容体、16……ダミーフェライト 18……白金バー、20……母多結晶フェライト 22……種単結晶フェライト
説明図、 第2図は多結晶フェライトの不連続粒成長を示す図、 第3図は本発明方法に係るサヤ(匣鉢)および試料の配
置を示す一部断面説明図、 第4図は第3図に示すサヤおよび試料の斜視説明図であ
る。 10……サヤ(匣鉢)、12……蓋体(落し蓋) 14……収容体、16……ダミーフェライト 18……白金バー、20……母多結晶フェライト 22……種単結晶フェライト
Claims (2)
- 【請求項1】多結晶フェライトと単結晶フェライトとの
接合体を、その内壁がフェライトダミーによって略囲繞
され且つ純度99%以上のアルミナ粉末と少なくとも酸化
マグネシウム0.01〜0.1%とを含む原料を焼成したアル
ミナからなるサヤ内に収容した後、前記サヤを加熱する
ことにより当該サヤ内に収容されている接合体を構成す
る単結晶フェライトを多結晶フェライト方向に結晶成長
させて単結晶フェライトを育成することを特徴とするフ
ェライト単結晶の製造方法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において、サヤは99.0
%以上の純度を有するアルミナ粉末原料を用いてこれを
仮焼することにより得られたアルミナ粉末に、酸化イッ
トリウムと酸化ベリリウムの一種または一種以上を0.05
〜0.5%と、酸化ランタンと酸化カルシウムの一種また
は一種以上を0.05〜0.5%と、酸化マグネシウム0.01〜
0.1%とを混合した後成形して、その後焼成することに
より形成することを特徴とするフェライト単結晶の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28971589A JPH0686349B2 (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | フェライト単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28971589A JPH0686349B2 (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | フェライト単結晶の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03150286A JPH03150286A (ja) | 1991-06-26 |
| JPH0686349B2 true JPH0686349B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=17746815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28971589A Expired - Lifetime JPH0686349B2 (ja) | 1989-11-07 | 1989-11-07 | フェライト単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0686349B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-07 JP JP28971589A patent/JPH0686349B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03150286A (ja) | 1991-06-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1816240A1 (en) | Hexagonal wurtzite type single crystal, process for producing the same, and hexagonal wurtzite type single crystal substrate | |
| EP0053481B1 (en) | Method for producing a single crystal | |
| US6755049B2 (en) | Method of producing a quartz glass crucible | |
| US4339301A (en) | Method for producing a single crystal of ferrite | |
| US7045223B2 (en) | Spinel articles and methods for forming same | |
| JPH0686349B2 (ja) | フェライト単結晶の製造方法 | |
| US3102099A (en) | Method of manufacturing monocrystalline bodies | |
| JPH06128088A (ja) | 酸化亜鉛単結晶の育成方法 | |
| JP6102687B2 (ja) | 複合酸化物単結晶の製造方法 | |
| JPH0211559B2 (ja) | ||
| JPS6278195A (ja) | ガ−ネツトフエライト単結晶の育成方法 | |
| JPS58156588A (ja) | 単結晶体の製造法 | |
| US20050061230A1 (en) | Spinel articles and methods for forming same | |
| JPS59152285A (ja) | 単結晶の製造法 | |
| JPH0471037B2 (ja) | ||
| JPS58155719A (ja) | 単結晶体の製造法 | |
| JP2579728B2 (ja) | Mn−Zn系単結晶フェライトの製造法 | |
| JPS6241797A (ja) | 単結晶フェライト体の製造法 | |
| JP2002167299A (ja) | 単結晶の育成方法 | |
| JPS61101484A (ja) | 単結晶フエライトの製造方法 | |
| JPH02199094A (ja) | 単結晶フエライトの製造方法 | |
| JP2001354495A (ja) | マンガン亜鉛フェライト単結晶の製造方法 | |
| JPH0220600B2 (ja) | ||
| JPH0796476B2 (ja) | 単結晶フェライトの製造法 | |
| JPH04202092A (ja) | 単結晶フェライトの製造方法 |