JPH0686499B2 - 光硬化型オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

光硬化型オルガノポリシロキサン組成物

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JPH0686499B2
JPH0686499B2 JP1322230A JP32223089A JPH0686499B2 JP H0686499 B2 JPH0686499 B2 JP H0686499B2 JP 1322230 A JP1322230 A JP 1322230A JP 32223089 A JP32223089 A JP 32223089A JP H0686499 B2 JPH0686499 B2 JP H0686499B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電気・電子工業、化学工業等の産業分野に
おけるフィルム、塗料、粘着剤等として用いられる光硬
化型オルガノポリシロキサン組成物に関する。
〔従来の技術〕
一般に、優れた耐候性を示す塗料または電気・電子工業
関係におけるボンディング材、粘着剤として溶剤可溶性
のオルガノポリシロキサン組成物が知られている。そし
て、このようなオルガノポリシロキサン組成物の多く
は、熱硬化性であって、シリコーンゲルを白金系触媒の
存在下80〜150℃に加熱し、ケイ素原子に結合している
不飽和基に水素原子を付加して成形硬化を行なう。この
ため、耐熱性の悪い電子部品等においては、硬化温度が
高すぎて使用できないという欠点であり、また、前記シ
リコーンゲルは、加熱下で、イオウ、スズ、アンチモ
ン、水銀、ビスマスまたはハンダフラックスと反応して
その硬化が抑制されるため、製造管理上、手のかかるも
のであった。さらに、オルガノポリシロキサン組成物を
熱硬化させると、体積収縮が起こり、基材および電子部
品にクラックが発生したり、破壊されたりするという問
題点があった。
一方、塗料として用いられるシリコーンは、オルガノポ
リシロキサンの低分子組成物であって溶剤可溶性とした
ものを白金触媒等の存在下に加熱して、高分子化反応を
させている。しかし、この高分子化反応に伴う加熱によ
って、有害な溶剤が気化するという環境衛生上の問題点
があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、耐熱性の悪い電子部品にも使用でき、加熱
によって他の物質と反応したり、クラックが発生するこ
とのないように、加熱以外の手法によっても高分子化反
応が促進されて硬化すると共に、硬化後の物性が、耐溶
剤性、耐水性および耐熱性を全て兼ね備えた光硬化型オ
ルガノポリシロキサン組成物を得ることを課題としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明においては、 式(I) (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3は同一ま
たは異種の非置換または置換の1価炭化水素基、a、
b、cは1〜6の正の整数、dは1〜200の正の整数、
nは1〜4の正の整数) で示されるオルガノポリシロキサン100重量部と、重合
用触媒0.01〜10重量部とを含む光硬化型オルガノポリシ
ロキサン組成物とする手段を採用する。
また、前記した式(I)で示されるオルガノポリシロキ
サンおよび下記式(II)で示されるオルガノポリシロキ
サンを併用した混合物100重量部と、重合用触媒0.01〜1
0重量部とを含む光硬化型オルガノポリシロキサン組成
物としてもよい。
式(II) (式中、Rはメチル基または水素原子、R1、R2は同一ま
たは異種の非置換または置換の1価炭化水素基、または
フェニル基、a、bは1〜4の正の整数、nは1〜200
の正の整数) 上記重合用触媒は、光反応開始剤0.01〜10重量部と増感
剤0.01〜10重量部とから構成してもよい。以下その詳細
を述べる。
まず、この発明で使用するオルガノポリシロキサンの合
成例として、 A:ジイソシアネート類との反応 水酸基を含有するポリジメチルシロキサン類1モルとジ
イソシアネート類2モルとを反応させ、さらに片末端に
水酸基を含有するアクリルモノマー2モルとを反応させ
たもの B:イソシアネート基を含有するアクリルモノマーとの反
応 水酸基を含有するポリジメチルシロキサン類1モルとイ
ソシアネート基を含有するアクリルモノマー2モルとを
反応させたもの C:カルボキシル基を含有するアクリルモノマーとの反応 水酸基を含有するポリジメチルシロキサン1モルとカル
ボキシル基を含有するアクリルモノマー2モルとを反応
させたもの が挙げられる。
ここで、水酸基を含有するポリジメチルシロキサンの構
造単位は、 (R0は水素または同種もしくは異種の有機基) の組み合せからなり、その形態はシリコーン油、シリコ
ーンゴム、シリコーン樹脂のいずれでもよい。そして、
上記シリコーン油は、D単位を主鎖としてM単位を末端
とするものであり、シリコーンゴムはD単位のみからな
る長鎖状重合体で、R0にフェニル基を導入して、耐熱
性、耐寒性を高めてあってもよく、また、シリコーン樹
脂は、T単位を多量に含む3次元網状構造を呈するもの
であり、耐寒性、耐熱性を高めるためR0にメチル基、フ
ェニル基およびそれらの両者混用した、たとえばフェニ
ルメチルシリコーン樹脂が適当である。
また、上記ジイソシアネート類としては、トリレジイソ
シアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XD
I)、メタキシリレンジイソシアネート(MXDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HDI)、2,6−ジイソシア
ネートメチルカプロネート(LDI)、4,4′−メチレンビ
ス(シクロヘキシル)イソシアネート(H12MDI)、水添
化メチルシクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート
(IMDI)、ダイマー酸ジイソシアネート(DDI)などが
挙げられる。
また、水酸基を含有するアクリルモノマーとしては、2
−ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(2HEMA)、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート(2HPA)または2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート(2HPMA)などが挙げられる。
イソシアネート基含有アクリルモノマーとしては、2−
エチルイソシアネートメタクリレート、2−エチルイソ
シアネートアクリレート、イソシアネートアクリレート
またはイソシアネートメタクリレートなどが挙げられ
る。
さらに、前記したオルガノポリシロキサン合成例A〜C
中に添加される反応用触媒、重合禁止剤および溶剤を第
1表に示す。
重合用触媒としては、紫外線照射に対する光反応開始
剤、増感剤、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニ
トリル(AIBN)、電子線照射に対する反応開始剤等が挙
げられる。これら重合用触媒は、オルガノポリシロキサ
ン100重量部に対して0.01〜10重量部添加する。なぜな
ら0.01重量部以下なら反応が遅く、10重量部以上であれ
ば、光反 応開始剤の分解が早くなり、臭い、残査等が多くなるか
らである。
〔作用〕
上記したように構成されるこの発明に係る光硬化型オル
ガノポリシロキサン組成物は、重合用触媒が含有されて
おり、紫外線照射、電子線照射、懸濁重合、溶液重合等
の手法により加熱することなく硬化する。
また、オルガノポリシロキサン中のアクリロイルオキシ
基およびイソシアネート基により、耐溶剤性、耐水性、
耐熱性に優れたものとなる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例、比較例を示すが、配合割合に
おける部は、特に断らない限り重量部を意味する。
実施例1: オルガノポリシロキサンとしては、下記〜からなる
前記合成例Aを用いた。
ポリジメチルシロキサン(信越化学社製:X-22-160A
S) 831部 HDI 336部 2−HEA 232部 ジブチルスズジラウレート 0.1部 ハイドロキノン 0.1部 光反応開始剤(チバガイギー社製:イルガキュア65
1) 70部 上記、およびを60℃で2時間反応させた後、さら
に80℃で2時間反応させ、ついで、を仕込み、80℃
で反応させながら、赤外線吸収スペクトルで反応の進行
を観察し、イソシアネート基の吸収ピーク消失により反
応終了を確認した。ついで反応終了物にを70部添加
し、これを厚さ50μmのPETフィルムに膜厚1〜5μm
となるよう塗布し、さらに、高圧水銀ランプ(80w/cm)
にて10cmの高さから10秒間照射し、硬化反応を完了させ
た。
実施例2: オルガノポリシロキサンとして、下記〜からなる前
記合成例Bを用いる。
ポリジメチルシロキサン(信越化学社製:X-22-160A
S) 831部 2−エチルイソシアネートメタクリレート 310部 ジブチルスズジラウレート 0.1部 ハイドロキノン 0.1部 光反応開始剤(チバガイギー社製:イルガキュア65
1) 55部 上記〜を60℃で2時間反応させた後、さらに80℃で
4時間反応させ、ついでを仕込み、80℃で反応させな
がら赤外線吸収スペクトルで反応の進行状況を観察し
た。以後、実施例1と全く同様の操作を行なった。
実施例3: オルガノポリシロキサンとして、下記〜からなる前
記合成例Cを用いる。
ポリジメチルシロキサン(信越化学社製:X-22-160A
S) 831部 アクルル酸 144部 パラトルエンスルホン酸 20部 ハイドロキノン 2部 トルエン 1500部 光反応開始剤(チバガイギー社製:イルガキュア65
1) 70部 〜を110℃で10時間還流冷却しながら反応させ、36
部脱水して反応を終了させた。ついで、反応終了物に
を70部添加してこのものをPETフィルムに塗布し、以後
実施例1と全く同様の操作を行なった。
実施例4: 実施例1のオルガノポリシロキサン合成例Aを懸濁重合
体させる場合について説明する。
オルガノポリシロキサン合成例A(実施例1に用いた
もの) 10部 2−エチルヘキシルアクリレート 20部 ブチルメタクリレート 60部 スチレン 10部 重合開始剤(AIBN) 2部 分散剤(ゼラチン) 1部 分散剤(第2リン酸ナトリウム) 0.1部 水 500部 上記〜を適当な容器に仕込み、この容器内温度を75
〜80℃として上記〜を滴下ロートで滴下し、さらに
同温度で8時間反応させた。生成したポリマーを取り出
し、フィルム状として50℃で減圧乾燥した。
実施例5および実施例6: 実施例5および実施例6は、実施例4の試材に代えて
実施例2のオルガノポリシロキサン合成例Bまたは実施
例3のオルガノポリシロキサンCを10部使用する以外
は、実施例4と同様の操作でそれぞれフィルム状のポリ
マーを得た。
比較例1: トリメチロールプロパントリアクリレート 10部 2−エチルヘキシルアクリレート 20部 ブチルメタクリレート 60部 2−ヒドロキシメタクリレート 10部 光反応開始剤(チバガイギー社製:イルガキュア65
1) 5部 上記〜の配合液を用いて実施例1〜3と同様の操作
でPETフィルム上にポリマー被膜を形成した。
比較例2: 実施例4のオルガノポリシロキサン(合成例A)10部
に代えて、トリメチロールプロパントリアクリレート10
部を用いる以外は実施例4と全く同様に調製してフィル
ム状のポリマーを形成した。
比較例3: 下記の式(III)で示される市販のポリジメチルシロキ
サン(式中、n=10)100部と、光反応開始剤(チバガ
イギー社製:イルガキュア651)5部を混合した組成物
を実施例1と全く同様に紫外線硬化処理を行ない、PET
フィルム上にポリマー被膜を形成した。
式(III) 比較例4: 前記の式(III)で示される市販のポリジメチルシロキ
サン(式中、n=65)100部と、光反応開始剤(チバガ
イギー社製:イルガキュア651)5部を混合した組成物
を実施例1と全く同様に紫外線硬化処理を行なったが、
PETフィルム上でポリマー被膜は硬化しなかった。
比較例5: 前記の式(III)で示される市販のポリジメチルシロキ
サン(式中、n=130)100部と、光反応開始剤(チバガ
イギー社製:イルガキュア651)5部を混合した組成物
を実施例1と全く同様に紫外線硬化処理を行なったが、
PETフィルム上でポリマー被膜は硬化しなかった。
以上、実施例1〜6および比較例1〜5のそれぞれで得
たフィルムの物性を第2表にまとめて示した。なお、各
物性の評価方法はつぎのとおりである。
耐溶剤性: 酢酸エチレン100g中にフィルム1gを常温にて24時間放置
し、溶解性を比較した。
○不溶 △一部溶解または膨潤 ×完全溶解 耐水性: 水道水にフィルム1gを常温にて24時間浸漬し、白化性を
比較した。
○白化せず △一部白化 ×完全白化 耐熱性: 150℃で1時間放置乾燥し、黄変性の試験を行なった。
○黄変せず △一部黄変 ×完全黄変 第2表からも明らかなように、実施例1、2、4、5の
光硬化型オルガノポリシロキサン組成物から加熱硬化の
操作をすることなく得られたフィルムは、耐溶剤性、耐
水性、耐熱性に優れ、弾性的性質をも備えた汎用性の高
いものであった。
また、前記式(II)に示されるオルガノポリシロキサン
であって、アクリロイルオキシ基とポリシロキサンを(C
H2)aO(CH2)bで結合したものを採用した実施例3、6に
ついても他の実施例と同様の物性があり、式(II)のオ
ルガノポリシロキサンを実施例1、2または実施例4、
5と混合して用いても使用に耐えることがわかる。
〔効果〕 この発明の光硬化型オルガノポリシロキサン組成物は、
以上説明したように、比較的低温での操作または紫外線
照射などの非加熱的操作によって高分子化反応が促進さ
れて硬化し、また、所定構造のオルガノポリシロキサン
中のアクリロイルオキシ基およびイソシアネート基によ
って、耐溶剤性、耐水性および耐熱性に優れたものとな
り、電気・電子工業、化学工業などの広い分野に適用で
きる産業上利用価値の高いものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2、R3は同一ま
    たは異種の非置換または置換の1価炭化水素基、a、
    b、cは1〜6の正の整数、dは1〜200の正の整数、
    nは1〜4の正の整数) で示されるオルガノポリシロキサン100重量部と、重合
    用触媒0.01〜10重量部とを含むことを特徴とする光硬化
    型オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の式(I)で示されるオル
    ガノポリシロキサンおよび下記式(II)で示されるオル
    ガノポリシロキサンを併用した混合物100重量部と、重
    合用触媒0.01〜10重量部とを含むことを特徴とする光硬
    化型オルガノポリシロキサン組成物。 式(II) (式中、Rはメチル基または水素原子、R1、R2は同一ま
    たは異種の非置換または置換の1価炭化水素基、または
    フェニル基、a、bは1〜4の正の整数、nは1〜200
    の正の整数)
  3. 【請求項3】上記重合用触媒が光反応開始剤0.01〜10重
    量部と増感剤0.01〜10重量部とからなる請求項1または
    2記載の光硬化型オルガノポリシロキサン組成物。
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