JPH0686583B2 - 皮膜形成剤組成物 - Google Patents

皮膜形成剤組成物

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JPH0686583B2
JPH0686583B2 JP8345491A JP8345491A JPH0686583B2 JP H0686583 B2 JPH0686583 B2 JP H0686583B2 JP 8345491 A JP8345491 A JP 8345491A JP 8345491 A JP8345491 A JP 8345491A JP H0686583 B2 JPH0686583 B2 JP H0686583B2
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光平 長谷川
芳人 大沢
雅則 須藤
敏 桑田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジカル反応開始剤に
よって硬化反応が促進され、硬化皮膜を形成する組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オルガノシラザンポリマーを主剤とする
離形剤組成物(特開昭60−145815および特開昭60−2214
70)が、撥水性の硬化皮膜を形成するものとして知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の離形剤
組成物を十分に硬化させるためには、長時間の処理を要
する。さらに、得られた硬化皮膜の撥水性は満足できる
レベルのものではない。そこで本発明の課題は、短時間
の硬化時間で硬化することができ、良好な撥水性を有す
る皮膜を形成できる組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) 下記[A]
群の一般単位式[I] で表される単位、並びに場合によ
り、さらに一般単位式[II]および一般単位式[III] で表
される単位と、下記[B] 群の一般単位式[IV]で表される
単位、並びに場合により、さらに一般単位式[V] および
一般単位式[VI]で表される単位と、からなり、かつ、
[A] 群の構成単位と[B] 群の構成単位との割合が、R4
/(R1 +R2 ) [ ただし、R1 およびR2 は下記の一般
単位式[I] で定義されるとおりであり、R4 は下記の一
般単位式[IV]で定義されるとおりである。] のモル比が
99/1〜50/50 の範囲である、オルガノシラザン共重合
体; [A] 群: 一般単位式[I]: [ R1 ( CH2 ) m ] a 2 b Si(NR3 ) (4-a-b)/2 [I] (上記式中、 R1 は不飽和脂肪酸エステル基を表し、
2 およびR3 は同一でも異なってもよく、水素原子ま
たは1価の炭化水素基を表し、aは1〜3の整数を表
し、bは0〜2の整数を表し、a+bは1〜3の整数で
あり、mは2〜5の整数を表す。) 一般単位式[II]: [ R1 ( CH2 ) m ] a 2 b SiO (4-a-b)/2 [II] (上記式中、R1 、R2 、a、bおよびmは前記のとお
りである。) 一般単位式[III]: [ R1 ( CH2 ) m ] c 2 d SiO e/2 (NR3 ) f/2 [III] (上記式中、R1 、R2 、R3 およびmは前記のとおり
であり、cは0または1の整数を表し、d、eおよびf
は1または2の整数を表し、c+d+e+fは4であ
る。) [B] 群: 一般単位式[IV]: [ R4 ( CH2 ) n ] m 2 h Si(NR3 ) (4-g-h)/2 [IV] (上記式中、R4 はパーフルオロアルキル基を表し、R
2 およびR3 は前記のとおりであり、gは1〜3の整数
を表し、hは0〜2の整数を表し、g+hは1〜3の整
数であり、nは2〜5の整数を表す。) 一般単位式[V]: [ R4 ( CH2 ) n ] g 2 h SiO (4-g-h)/2 [V] (上記式中、 R2 、R4 、g、hおよびnは前記のと
おりである。) 一般単位式[VI]: [ R4 ( CH2 ) n ] i 2 j SiO k/2 (NR3 ) l/2 [VI] (上記式中、R2 、R3 、R4 およびnは前記のとおり
であり、iは0または1の整数を表し、j、kおよびl
は1または2の整数を表し、i+j+k+lは4であ
る。) (b) 油溶性ラジカル反応開始剤、 並びに、 (c) 有機溶剤 を含んでなる皮膜形成剤組成物を提供するものである。
【0005】(a) のオルガノシラザン共重合体 (a) のオルガノシラザン共重合体は、前記、[A] 群の一
般単位式[I] で表される単位、および[B] 群の一般単位
式[IV]で表される単位を必須の構成単位としてなるもの
である。
【0006】[A] 群の構成単位を表す一般単位式中、R
1 は不飽和脂肪酸エステル基である必要がある。かかる
不飽和脂肪酸エステル基としては、例えばアクリロキシ
基、メタクリロキシ基などが挙げられ、中でもメタクリ
ロキシ基が好ましい。R2 およびR3 は同一でも異なっ
てもよく、水素原子または1価の炭化水素基である。か
かる1価の炭化水素基としては炭素原子数が1〜8のも
のが好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロ
ピル基などのアルキル基、ビニル基、アリル基などのア
ルケニル基、フェニル基、トリル基などのアリール基、
シクロヘキシル基などのシクロアルキル基などが挙げら
れる。R2 としてはメチル基が好ましく、R3 としては
水素原子が好ましい。
【0007】aは1〜3の整数であり、bは0〜2の整
数であり、a+bは1〜3の整数である。cは0または
1の整数であり、d、eおよびfは1または2の整数で
あり、c+d+e+fは4である。mは2〜5の整数で
あり、好ましくは3である。
【0008】[B] 群の構成単位を表す一般単位式中、R
4 はパーフルオロアルキル基である必要があり、その炭
素原子数が4〜20であることが好ましい。かかるパーフ
ルオロアルキル基としては例えば−C4 9 、−C6
13、−C8 17、−C1021、−C1225、−C1429
などが挙げられ、より好ましくは−C8 17である。
【0009】gは1〜3の整数であり、hは0〜2の整
数であり、g+hは1〜3の整数である。iは0または
1の整数であり、j、kおよびlは1または2の整数で
あり、i+j+k+lは4である。nは2〜5の整数で
あり、好ましくは2である。
【0010】(a) 成分のオルガノシラザン共重合体中、
[A] 群の構成単位と[B] 群の構成単位との割合として
は、不飽和脂肪酸エステル基:R1 、水素原子または1
価の炭化水素基:R2 およびパーフルオロアルキル基:
4 のモル比:R4 /(R1 +R2 ) が、99/1〜50/50の
範囲であることが必要である。より好ましくは95/5〜60
/40 の範囲である。モル比が上記の範囲外である場合に
は、得られる皮膜が良好な撥水性を有しなくなる。
【0011】以上のような(a) 成分のオルガノシラザン
共重合体としては、具体的には、下記式で表されるもの
が挙げられる。
【化1】
【化2】
【0012】[ 上記式中、k 、l 、m 、およびn は、前
記R4 /(R1 +R2 ) が、99/1〜50/50 の範囲である限
りにおいて任意の整数である。]
【0013】本発明中のオルガノシラザン共重合体は、
前記の[A] 群の構成単位および[B]の構成単位以外の単
位を含んでいてもよい。かかる単位としては、例えば、
一般単位式[VII]: R2 p Si(NR3 ) (4-p)/2 [VII] (上記式中、R2 およびR3 は前記のとおりであり、p
は1〜3の整数である。)で表される単位、 一般単位式[VIII]: R2 p SiO (4-p)/2 [VIII] (上記式中、R2 およびpは前記のとおりである。) で表される単位、 一般単位式[IX]: R2 v SiO w/2 (NR3 ) x/2 [IX] (上記式中、R2 、R3 は前記のとおりであり、v、w
およびxは1または2の整数を表し、v+w+xは4で
ある。)などが挙げられる。
【0014】以上の式[VIII]〜[IX]で表されるような単
位を導入することにより、該オルガノシラザン共重合体
が有する撥水性および硬度を向上させることができる。
なお、上記のような場合においても、該オルガノシラザ
ン共重合体中の前記モル比:R4 /(R1 +R2 ) が、99
/1〜50/50 の範囲であることが好ましい。より好ましく
は95/5〜60/40 の範囲である。
【0015】(a) 成分のオルガノシラザン共重合体を得
る方法は、USP 2564674 、特開昭60−141758、特開昭60
−145815、特開昭60−221470などに開示されている。例
えば特開昭60−221470によれば、[A] 群の必須の構成単
位を導入するために、下記に 示される一般式[X]: [ R1 ( CH2 ) m ] a 2 b SiX 4-a-b [X] (上記式中、xはハロゲン原子を表し、R1 、R2
m、aおよびbは前記のとおりである。)で表されるオ
ルガノハロシラン、および場合により、さらに下記に示
される一般 組成式[XI]: [ R1 ( CH2 ) m ] A 2 B C SiO (4-A-B-C)/2 [XI] (上記式中、R1 、R2 、Xおよびmは前記のとおりで
あり、Aは 0.001<A<2.5 であり、Bは0≦<B<2.
5 であり、Cは 0.001<C<2である。)で表されるオ
ルガノハロシロキサンと、並びに、[B] 群の必須の構成
単位を導入するために、下記に示される一般式[XII]: [ R4 ( CH2 ) m ] g 2 h SiX 4-g-h [XII] (上記式中、R2 、R4 、n、g、hおよびXは前記の
とおりである。)で表されるオルガノハロシラン、およ
び場合により、さらに下記に示される一般 組成式[XIII]: [ R4 ( CH2 ) m ] D 2 E F SiO (4-D-E-F)/2 [XIII] (上記式中、R2 、R4 、nおよびXは前記のとおりで
あり、Dは 0.001<D<2.5 であり、Eは0≦<E<2.
5 であり、Fは 0.001<F<2である。)で表されるオ
ルガノハロシロキサンと、からなる混合物を、有機溶剤
中でアンモニアもしくは1級アミンと反応させる方法が
挙げられる。
【0016】また、前記に示される一般単位式[VII] 、
一般単位式[VIII]と[IX]で表される単位をオルガノシラ
ザン共重合体に導入するには、必要に応じて前記に示さ
れる一般単位式[VII] で表される単位に対応する下記に
示される一般式[XIV]: R2 p SiX 4-p [XIV] (上記式中、R2 、Xおよびpは前記のとおりであ
る。)で表されるオルガノハロシラン、および/または
前記に示される一般単位式[VIII]と[IX]で表される単位
を含んだ下記に示される一般組成式[XV]:[ R1 ( CH2 )
m ] G [ R4 ( CH2 ) n ] H 2 I J SiO
(4-G-H-I-J)/2 [XV](上記式中、R1 、R2 、R4
m、nおよびXは前記のとおりであり、Gは 0≦G<2.
5 であり、Hは 0≦H<2.5 であり、Iは 0<I<2.5
であり、Jは 0<J<2 である。)で表されるオルガノ
ハロシロキサンを、前記の混合物とともに、もしくは前
記オルガノハロシロキサンの代わりに反応に供すればよ
い。前記に示される一般式[XIV] で表されるオルガノハ
ロシランとしては、例えばCH3 SiCl3 、( CH3 ) 2 SiCl
2 、 (C6 5 ) SiCl3 、( CH3 )(C6 5 )SiCl2
どが挙げられる。また、前記に示される一般組成式[XV]
で表されるオルガノハロシロキサンとしては、例えば
【化3】 (上記式中、mおよびnは、前記R4 /(R1 +R2 )
が、99/1〜50/50 の範囲である限りにおいて任意の整数
である。)などが挙げられる。
【0017】(b) のラジカル反応開始剤 (b) のラジカル反応開始剤は、有機溶剤に溶解可能であ
ることが必要である。かかる油溶性ラジカル反応開始剤
としては、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、クメンヒドロ
ペルオキシド、t-ブチルヒドロペルオキシド、ジ-t- ブ
チルペルオキシド、次亜硝酸エステル、フェニルアゾト
リフェニルメタン、ジアゾチオエーテル、ジアゾアミノ
ベンゼン、アゾジベンゾイルなどが挙げられる。中でも
特にアゾビスイソブチロニトリルが好ましい。
【0018】(b) 成分の量は、(a) 成分 100重量部に対
し 0.1〜20重量部であることが好ましく、より好ましく
は 1〜10重量部である。(b) 成分が少なすぎる場合に
は、皮膜形成剤組成物が十分に硬化しなくなる。また、
多すぎる場合には、組成物中に(b) 成分が析出し易くな
ったり、得られる硬化皮膜の撥水性が不十分となる。
【0019】(c) の有機溶剤 (c) の有機溶剤としては、上記の(a) 成分及び(b) 成分
に対する溶解力が優れていることが好ましい。このよう
な有機溶剤としてはフッ化炭化水素が挙げられ、具体的
には、例えばトリクロロトリフルオロエタン、テトラク
ロロジフルオロエタン、ジクロロモノフルオロエタン、
ジクロロトリフルオロエタン、ブロモクロロトリフルオ
ロエタン、メタキシレンヘキサフルオライドなどが挙げ
られる。また、これらのフッ化炭化水素に、例えばジク
ロロエタン、トリクロロエタン、メチレンクロライドな
どの塩化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、ジプロピルエー
テル、ジブチルエーテルなどのエーテル、n-ペンタン、
n-ヘキサン、n-ヘプタン、シクロヘキサン、石油エーテ
ルなどの飽和炭化水素などを必要に応じて添加してもよ
い。
【0020】上記の有機溶剤の量は、溶剤中の(a) 成分
及び(b) 成分の濃度が各々 0.1〜30重量%になるような
量であることが好ましい。より好ましくは、 1〜5 重量
%となる量である。有機溶剤が少なすぎる場合には、硬
化皮膜の撥水性が不充分なものとなる。また、多すぎる
場合には、有機溶剤の揮発に要する時間が長くなり、硬
化に長時間を要する。
【0021】(c) 成分の有機溶剤は、(a) 成分のオルガ
ノシラザンポリマーを合成する際の反応溶剤として用い
ることができる。このような場合には、(a) 成分のオル
ガノシラザンポリマーを均一溶液として得ることが可能
であり、その後、(b) 成分のラジカル反応開始剤を添加
することによって、本発明の組成物を得ることができ
る。
【0022】硬化方法 本発明の組成物は、熱によって硬化させることができ
る。硬化温度は約 100℃程度でよい。また、(b) のラジ
カル反応開始剤によって硬化反応が促進するため、本組
成物の硬化時間は約10分間と短いものである。
【0023】用途 本発明の皮膜形成剤組成物による硬化皮膜は、良好な撥
水性を有する。そのため、本発明の皮膜形成剤組成物
を、例えば自動車、船舶、鉄道車両等の窓ガラス用の撥
水剤として利用することができる。
【0024】
【実施例】実施例1 下記式のメタクリロキシ基含有トリクロロシラン
【化4】 3.0g(1.1×10-2モル) 及び、下記式の含フッ素トリクロロシラン C8 17CH2 CH2 SiCl3 58.2g(1.0×10-1モル) をトリクロロトリフルオロエタン 200mlに溶解した。こ
の溶液を5℃に冷却した後、液温を20℃以下に保ちなが
ら、溶液にアンモニアガスを2時間吹き込んだ。その後
加熱還流を30分間行って、溶液中に溶解していた過剰の
アンモニアを除去した。再び溶液を5℃に冷却した後、
副生成物である塩化アンモニウムを溶液より濾別して、
オルガノシラザン共重合体を含む無色透明な溶液を得
た。
【0025】次に、上記の得られた溶液をトリクロロト
リフルオロエタンで1重量%に希釈した。さらに、オル
ガノシラザン共重合体として 100重量部相当の該希釈溶
液にラジカル反応開始剤として 2,2'-アゾビスイソブチ
ロニトリルを1重量部加え、目的とする皮膜形成剤組成
物を得た。なお、この場合において、前記のR4 /(R1
+R2 ) に相当する−C8 17基/ メタクリロキシ基の
モル比は、90/10 であった。
【0026】さらに、得られた皮膜形成剤組成物を厚さ
が約 0.5μmになるようにガラス基板にコーティング
し、温度 105℃で10分間硬化し、その後、表面の未硬化
分を、払拭紙を用いて拭き取り、皮膜を形成した。
【0027】実施例2 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ンの量を 5.8g(2.2×10-2モル) に変え、含フッ素トリ
クロロシランの量を46.5g(8.0×10-2モル) に変えた以
外は実施例1と同様にして、皮膜形成剤組成物を得た。
なお、この場合において、前記のR4 /(R1 +R2 ) に
相当する−C8 17基/メタクリロキシ基のモル比は、
80/20 であった。
【0028】さらに、得られた皮膜形成剤組成物から実
施例1と同様にして硬化皮膜を形成した。
【0029】実施例3 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ンの量を11.5g(4.4×10-2モル) に変え、含フッ素トリ
クロロシランの量を34.9g(6.0×10-2モル) に変えた以
外は実施例1と同様にして、皮膜形成剤組成物を得た。
なお、この場合において、前記のR4 /(R1 +R2 ) に
相当する−C8 17基/メタクリロキシ基のモル比は、
60/40 であった。
【0030】さらに、得られた皮膜形成剤組成物から実
施例1と同様にして硬化皮膜を形成した。
【0031】実施例4 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ンの量を 3.0g(1.1×10-2モル) に変え、含フッ素トリ
クロロシランの量を57.4g(9.9×10-2モル) に変え、こ
れにトリクロロメチルシランを 0.2g(1.1×10-3モル)
を加えた以外は実施例1と同様にして、皮膜形成剤組成
物を得た。なお、この場合において、前記の R4 /(R
1 +R2 ) に相当する−C8 17基/(メタクリロキシ
基+メチル基)のモル比は、90/10 であった。さらに、
得られた皮膜形成剤組成物から実施例1と同様にして硬
化皮膜を形成した。
【0032】比較例1 実施例1と同様にして得られたオルガノシラザン共重合
体を含む無色透明な溶液に、(b) 成分の 2,2'-アゾビス
イソブチロニトリルを加えなかった以外は実施例1と同
様にして皮膜形成剤組成物を得た。この組成物を実施例
1と同様にしてガラス基板に塗布し、 105℃で2時間の
加熱により硬化させた。その後、得られた硬化物表面上
の未硬化分の組成物を、払拭紙を用いて除去し、硬化皮
膜を得た。
【0033】比較例2 比較例1で使用したメタクリロキシ基含有トリクロロシ
ランの代わりに、 ジクロロジメチルシラン 1.5g (1.2×10-2
ル) および、比較例1で使用した含フッ素トリクロロシラン
の代わりに、下記の化学式で示される含フッ素トリクロ
ロシラン C8 17CH2 CH2 SiCl3 58.2g (10.0×10-2モル) を用いた以外は比較例1と同様にして硬化皮膜を得た。
【0034】比較例3 メタクリロキシ基含有トリクロロシランを使用せずに、
含フッ素トリクロロシランとして下記の化学式で示され
る含フッ素トリクロロシラン C8 17CH2 CH2 SiCl3 60.0g (10.3×10-2モル) を用いた以外は比較例1と同様にして硬化皮膜を得た。
【0035】以上の実施例1〜4及び比較例1〜3で得
られた硬化皮膜の撥水性を調べるため、水滴落下角を測
定した。この測定において、静摩擦係数測定機(新東科
学株式会社製)を用い、温度25℃の条件下、16mm/sec.
の速度で試料板を上昇させ、水滴が落下開始する角度を
測定した。水滴落下角がより小さな値を示すほど、皮膜
の撥水性は良好であるといえる。以上の測定の結果を表
1に示す。
【0036】
【0037】上記の表1から、得られた硬化皮膜に対す
る水滴転落角において、実施例での測定結果が比較例で
の測定結果よりも小さな値を示していることがわかる。
このことから、実施例により得られた組成物を硬化して
得られる硬化皮膜が優れた撥水性を有することがわか
る。
【0038】
【発明の効果】本発明の皮膜形成剤組成物は、短時間の
硬化時間で硬化することができ、良好な撥水性を有する
皮膜を形成できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 雅則 群馬県安中市磯部二丁目13番1号 信越化 学工業株式会社 シリコーン電子材料技術 研究所内 (72)発明者 桑田 敏 群馬県安中市磯部二丁目13番1号 信越化 学工業株式会社 シリコーン電子材料技術 研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 下記[A] 群の一般単位式[I] で表され
    る単位、並びに場合により、さらに一般単位式[II]およ
    び一般単位式[III] で表される単位と、下記[B] 群の一
    般単位式[IV]で表される単位、並びに場合により、さら
    に一般単位式[V] および一般単位式[VI]で表される単位
    と、からなり、かつ、[A] 群の構成単位と[B] 群の構成
    単位との割合が、R4 /(R1 +R2 ) [ ただし、R1
    よびR2 は下記の一般単位式[I] で定義されるとおりで
    あり、R4 は下記の一般単位式[IV]で定義されるとおり
    である。] のモル比が99/1〜50/50 の範囲である、オル
    ガノシラザン共重合体; [A] 群: 一般単位式[I]: [ R1 ( CH2 ) m ] a 2 b Si(NR3 ) (4-a-b)/2 [I] (上記式中、 R1 は不飽和脂肪酸エステル基を表し、
    2 およびR3 は同一でも異なってもよく、水素原子ま
    たは1価の炭化水素基を表し、aは1〜3の整数を表
    し、bは0〜2の整数を表し、a+bは1〜3の整数で
    あり、mは2〜5の整数を表す。) 一般単位式[II]: [ R1 ( CH2 ) m ] a 2 b SiO (4-a-b)/2 [II] (上記式中、R1 、R2 、a、bおよびmは前記のとお
    りである。) 一般単位式[III]: [ R1 ( CH2 ) m ] c 2 d SiOe/2 (NR3 ) f/2 [III] (上記式中、R1 、R2 、R3 およびmは前記のとおり
    であり、cは0または1の整数を表し、d、eおよびf
    は1または2の整数を表し、c+d+e+fは4であ
    る。) [B] 群: 一般単位式[IV]: [ R4 ( CH2 ) n ] m 2 h Si(NR3 ) (4-g-h)/2 [IV] (上記式中、R4 はパーフルオロアルキル基を表し、R
    2 およびR3 は前記のとおりであり、gは1〜3の整数
    を表し、hは0〜2の整数を表し、g+hは1〜3の整
    数であり、nは2〜5の整数を表す。) 一般単位式[V]: [ R4 ( CH2 ) n ] g 2 h SiO (4-g-h)/2 [V] (上記式中、 R2 、R4 、g、hおよびnは前記のと
    おりである。) 一般単位式[VI]: [ R4 ( CH2 ) n ] i 2 j SiO k/2 (NR3 ) l/2 [VI] (上記式中、R2 、R3 、R4 およびnは前記のとおり
    であり、iは0または1の整数を表し、j、kおよびl
    は1または2の整数を表し、i+j+k+lは4であ
    る。) (b) 油溶性ラジカル反応開始剤、 並びに、 (c) 有機溶剤 を含んでなる皮膜形成剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の皮膜形成剤組成物を硬化させ
    ることにより得られる硬化皮膜。
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